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2020年6月23日 (火)

DEAD END『Dream Demon Analyzer』(2012)

2012年3月にリリースされたDEAD ENDの6thアルバム。

復活作となった『METAMORPHOSIS』(2009年)MORRIE(Vo)、YOU(G)、CRAZY COOL JOE(B)、MINATO(Dr)というメジャーデビュー時のいわゆる黄金期メンバーで制作したものの、その後のツアーにはMINATOは不参加。代わりにLUNA SEAの真矢がサポートメンバーとして、バンドの屋台骨を支えました。

2011年からは新たなサポートメンバーとして山崎慶を迎えてライブ活動を継続。この布陣でレコーディングも行い、同年11月に「Conception」、12月に「Final Feast」、翌2012年1月に「夢鬼歌」とシングルを3ヶ月連続リリースし、その2ヶ月後の3月に満を辞して2年4ヶ月ぶりのフルアルバムを発表したのでした。

シングルでは「近親相姦」(「Conception」)、「食人」(「Final Feast」)、「殺人」(「夢鬼歌」)という三大禁忌をテーマに設定。その時点でDEAD ENDらしさや、彼らならではの攻めの姿勢が感じられましたが、当のアルバムもその姿勢が貫かれた、エネルギッシュさに満ちた1枚に仕上がっています。

パワフルかつテクニカルなプレイでリスナーを魅了したMINATOに慣れた耳には、最初こそツーバス&手数の多い山崎のドラミングに若干に違和感を覚えたものの、それもアルバムを聴き込むうちに慣れるはず。というか、彼のプレイが加わったことで、YOUやCOOL JOEのプレイも今まで以上に伸び伸びしている印象を受けますし、楽曲も過去数作以上にメタリック度が上がっています。だって、オープニングの「水晶獣<Crystal Beast>」からして、『METAMORPHOSIS』とは異なるパワフルさが伝わってきますし、「SSS」や「Seiren」のようなアグレッシヴなメタルチューンは過去にありそうでなかったタイプですし、4分の6拍子で進行する浮遊感の強い演奏がたまらない「虚無を超えて」やシングルカットできそうなキャッチーさを持つ「No Man's Dream」など、とにかく粒揃いなんですよ。

と同時に、シングルカットされた3曲もそれぞれタイプが異なるものの、DEAD ENDらしさと“ありそうでなかった、未知の領域”を兼ね備えた良曲で、聴けば「DEAD ENDの新曲だ!」とわかるのに、だからといって過去のどれに似てるというものでもない。確実に「ここから本当のDEAD END第二章が始まる」と実感させられる、そんなインパクト大の1枚なのです。

MORRIEというシンガー/アーティストの表現力の深み、YOUのギタリスト/ソングライターとしての(ここにきての)進化など、注目ポイントが非常に多く、だからこそ本作に続く7枚目のオリジナルアルバム(もしくはニューシングル)に大きな期待を寄せていたのですが、その夢は叶わぬまま8年が過ぎました。1曲だけでもいいから、『Dream Demon Analyzer』に続く最新型のDEAD ENDを聴きたかった。80年代に『ZERO』(1989年)で未知の領域へと到達したものの空中分解してしまった彼らですが、まさかあれから30年後にあんな悲劇が待ち受けているなんて、このアルバムを聴いたときは想像もできませんでした。だって、それだけ未来を見据えたアルバムでしたから。

 


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