« 2020年6月のアクセスランキング | トップページ | DREAM THEATER『FALLING INTO INFINITY』(1997) »

2020年8月 2日 (日)

SHINEDOWN『THE SOUND OF MADNESS』(2008)

2008年6月にリリースされたSHINEDOWNの3rdアルバム。日本盤は同年10月に発表されています。

デビューアルバム『LEAVE A WHISPER』(2003年)が全米53位、続く2作目『US AND THEM』(2005年)が同23位と着実に順位を上げ続け、両作ともアメリカで100万枚を超えるセールスで成功を収めたSHINEDOWN。この3rdアルバムはその人気を確実な形で決定づけるものとなり、全米8位まで上昇したほか、「Second Chance」(全米7位)、「Sound Of Madness」(同85位)、「If You Only Knew」(同42位)、「The Crow & The Butterfly」(同97位)といったヒットシングルまで生み出しました。結果、アルバムは全米のみで200万枚を超える、現時点までで最大のヒット作となりました。

PEARL JAM以降の陰りのある土着型ポスト・グランジ的スタイルで人気を博した彼らですが、新たにロブ・キャヴァロ(GREEN DAYMY CHEMICAL ROMANCE、GOO GOO DOLLSなど)をプロデューサーに迎えた本作ではそのダークさを払拭し、強靭なハードロックサウンドと適度な湿り気を持つメロウなミディアム/スローナンバーを武器に、一気にメインストリームへと躍り出ることになります。

とにかく、モダンなアメリカン・ハードロックとしてかなり細部にまで神経の行き届いた作り込みで、「詰め込みすぎず、かといってスカスカでもない」バンドアンサンブルとブレント・スミス(Vo)の「高音域の伸びが良い」ボーカルが非常に気持ちいいんです。アルバム構成もアップチューンとミディアムナンバーでの緩急の付け方が非常に上手で、適度な緊張感を持って楽しむことができるスリリングな作風はさすがの一言。「Devour」や「Cry For Help」のようなアゲ曲ではしっかり気持ちを高揚させ、ストリングスなどを効果的に取り入れたミディアムバラード「Second Chance」や「The Crow & The Butterfly」ではロックとしての強度とポップソングとしてのクオリティが両立されているんですから、完璧としか言いようがありません。

2000年代半ばのUSロックシーンはGREEN DAYが『AMERICAN IDIOT』(2004年)をバカ売れさせ、カナダ出身のNICKELBACK『ALL THE RIGHT REASONS』(2005年)で1000万枚級のメガヒットを達成し、MY CHEMICAL ROMANCEが『THE BLCK PARADE』(2006年)で一時代を築き上げるなど、新たな潮流が生まれ始めていた時期。このSHINEDOWNも今作にて、間違いなくその仲間入りを果たすことになるわけです。

しかし、この成功がのちにブレントに大きなプレッシャーを与えることになり、以降の苦悩が現時点での最新作『ATTENTION ATTENTION』(2018年)にて描かれることになるわけです。

なお、この『THE SOUND OF MADNESS』は2010年にボーナストラック9曲とボーナスDVDを追加したデラックス・エディションも発売されています。このボートラの中にはリジー・ヘイル(HALESTORM)をフィーチャーした「Breaking Inside」なども収められているので、あわせてチェックしてみてください。

 


▼SHINEDOWN『THE SOUND OF MADNESS』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

 

« 2020年6月のアクセスランキング | トップページ | DREAM THEATER『FALLING INTO INFINITY』(1997) »

2008年の作品」カテゴリの記事

Shinedown」カテゴリの記事

Halestorm」カテゴリの記事

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

カテゴリー

無料ブログはココログ