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2020年9月 9日 (水)

BRING ME THE HORIZON『OBEY (with YUNGBLUD)』(2020)

2020年9月2日に配信リリースされたBRING ME THE HORIZONの新曲。

今年6月26日に配信された「Parasite Eve」に続く新曲は、若干23歳のUKロックアイコン、YUNGBLUD(ヤングブラッド)とのコラボレーションナンバー。BMTHとYUNGBLUDの組み合わせって、そりゃ悪くなるわけがない! 1ヶ月くらい前に2組のコラボを予感させるやりとりがSNS上で繰り広げられたときから「もしや……?」と思っていました。

いざヒップホップやダブステップ以降の(広意義での)ロックを鳴らすYUNGBLUDと、モダンメタル/ラウドロック以降の「メタルの枠をぶち壊す」今をときめく存在のBMTHがタッグを組むことが明らかになると、そりゃ過剰に興奮するわけでして。情報が解禁されてからずっと音源の到着を楽しみに待ち続けたわけです。

「Parasite Eve」は昨年のアルバム『amo』(2019年)以降のエレクトロニックミュージックをベースにした路線ながらも、若干ヘヴィさを復調させた路線でしたが、今回の「Obey」は『amo』というよりもそれ以前の『THAT'S THE SPIRT』(2015年)をさらにブラッシュアップ/ビルドアップさせた、メジャー感の強いモダンなヘヴィミュージック路線が打ち出されています。正直、YUNGBLUDと組むならもっとヒップホップ側に舵を切っても不思議じゃなかったものの、やはり近代のロックスター同士が組むのなら派手なサウンド&楽曲が似合いますものね。個人的にも、そしてパブリックイメージ的にも非常に納得の仕上がりではないでしょうか。

……と、ここまで読むとこの「Obey」は『THAT'S THE SPIRT』以前に後退したと受け取られそうですが、音像自体は『amo』以降の質感が保たれており、あくまで『amo』や続く大作EP『Music to listen to-dance to-blaze to-pray to-feed to-sleep to-talk to-grind to-trip to-breathe to-help to-hurt to-scroll to-roll to-love to-hate to-learn Too-plot to-play to-be to-feel to-breed to-sweat to-dream to-hide to-live to-die to-GO TO』(2019年)の延長から生まれたことは明白。つまり、これは後退ではなく「進化の過程で、いくつもある武器の中からひとつ選んだだけ」なのです。過去を捨てたり否定するのではなく、すべてを抱えて前進し続ける、それが今のBMTMではないでしょうか。

バンドは現在、今年から来年にかけて4作連続リリースを予定しているEP『POST HUMAN』シリーズを制作中とのこと。この「Obey」もその一環で完成したもので、レコーディングはゲームミュージック作曲家のミック・ゴードンらも加えて進行中のようです。ここまで期待を煽る新曲を定期的に届けられたら、『POST HUMAN』という新作にも無駄に期待が高まってしまいそうです。年末年始には第1弾が聴けるのかな……なんにせよ、今もっとも到着が楽しみな新作です。

 


▼BRING ME THE HORIZON『OBEY (with YUNGBLUD)』
(amazon:MP3

 

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