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2020年12月 1日 (火)

DIAMOND HEAD『LIGHTNING TO THE NATIONS』(1980)

1980年10月にリリースされたDIAMOND HEADの1stアルバム。

いわゆるNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)シーンから登場した重要バンドとして、IRON MAIDENDEF LEPPARDらとともに名前の挙げられる機会の多い彼らですが。メタルリスナーにとってはMETALLICAネタ元 重要なルーツのひとつとして知られているのではないでしょうか。特に本作に収録された全7曲中、METALLICAがカバーしたのは計4曲(「The Price」「Am I Evil?」「It's Electric」「Helpless」)ということもあり、初めて触れたとしても「初めて聴いた気がしない」ような印象を受けるメタルファンも多いはず(筆者がまさにそれでした。笑)。

本作はインディーズからのリリースであり、のちに数度にわたりジャケットを変更して再発され続けています。また、今作で高い支持を得たことによりバンドはMCA Recordsと契約し、2作目『BORROWED TIME』(1982年)でメジャーデビューを果たします。その際、今作収録の「Lightning To The Nations」と「Am I Evil?」が再録されており、改めてデビューアルバムの人気の高さを伺わせることとなりました。

さて、気になるこのデビュー作ですが、録音状態はさすがに年代を感じさせるチープさが目立ちますが、演奏自体はメイデンや初期LEPSにも通ずるプログレッシヴさを擁するハードロックサウンドを展開。ですが、メイデンのようなパンキッシュさはほぼ存在せず、LEPSみたいな若々しさも皆無(笑)。どちらかというと、玄人好みのハードロックなのかなという印象を受けます。

でもね、歌も演奏も曲も、良いんですよ。オープニングを飾る「Lightning To The Nations」から「The Price」へと続くアッパーな流れといい、9分半にもおよぶプログレッシヴな展開の「Sucking My Live」といい、そこからドラマチックな展開を持つ「Am I Evil?」への流れ、リフと歌の節回しがクセになる「Sweet And Innocent」、METALLICAでおなじみの「It's Electric」「Helpless」2連発で締めくくり。約40分があっという間に感じられるのです。どの曲もギターリフや歌メロのキャッチーさが際立つし、それ以前の70年代ハードロックほどの古臭さも感じられない。きっと40年前に自分が10代半ばのロックリスナーだったら、このアルバムにHR/HMシーンの未来を感じたんでしょうね。しかも、同時期にはメイデンの『鋼鉄の処女』もあるわけですからね。

40年前に突如シーンに登場したメイデンやDIAMOND HEADって、きっと2020年でいうBRING ME THE HORIZONCODE ORANGEのような存在だったのかな……なんて思いを馳せながら本作と、その40年後にリメイクされた『LIGHTNING TO THE NATIONS 2020』を立て続けに聴く2020年最後の1ヶ月の始まりなのでした(以下、『LIGHTNING TO THE NATIONS 2020』レビューに続く)。

 


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