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2020年12月15日 (火)

SCOUR『RED』(2017)

2017年11月3日にリリースされたSCOURの2nd EP。日本盤未発売。

SCOURは元PANTERA、現在はSUPERJOINT、PHILIP H. ANSELMO & THE ILLIGALS、EN MINORなどで活躍するフィル・アンセルモ(Vo)が2016年にスタートさせたエクストリームメタルバンド。メンバーはデレク・エングマン(G/ex. CATTLE DECAPITATION)、チェイス・フレイザー(G/ANIMOSITY)、ジョン・ジャーヴィス(B/当時はPIG DESTROYER、AGORAPHOBIC NOSEBLEED)、そして前作に参加したジェシー・スコベル(Dr/STRONG INTENTION)からアダム・ジャーヴィス(Dr/MISERY INDEX、PIG DESTROYER)へとメンバーチェンジしたものの、デスメタル/グラインドコアなどのエクストリームメタル界隈の名手たちが一堂に会しており、表現されるサウンドも初期デスメタルやブラックメタル直系のブルータルなもの。その手のファンにはたまらないものと言えるでしょう。

1年前に発表されたデビューEP『SCOUR』(2016年)から間髪入れずに発表された今作は、基本的に前作の延長線上にある1枚。いや、そのまま勢いで完成させたというのが正しいのかな。強烈なブラストビートと痙攣を超えたギターのトレモロリフにはさらに磨きがかかっており、オープニングの「Red」から「Barricade」までの4曲連続は息をする間も惜しむほどの“圧”で聴き手を圧倒させます。

かと思うと、5曲目「Sentenced」は映画のサウンドトラックを思わせるような仰々しさ満点のインストゥルメンタルで、「このタイミングにこういう曲を配置するのか、となるとラストナンバーはどうなる?」とワクワクしていると、最後の最後「Shank」で再び高速ビートのデスメタルを浴びせられ、全6曲で15分半という驚異的に濃厚な時間が幕を下ろします。

前作はお披露目的な意味も大きかったと思いますし、とりあえずやりたいことをやってみたというイメージの1枚でしたが、続く今作ではバンドとしての軸がガッチリと固まった印象を受けました。単なるプロジェクトではなく、パーマネントなバンドとして続けていく……そんな強い意思が込められたのが、この燃えたぎるような炎の赤をタイトルに関した本作最大の特徴ではないでしょうか。

なんてことを言いながら、今作から続く3rd EP『BLACK』(2020年)までに3年ものスパンを要することになるんですけどね(笑)。

 


▼SCOUR『RED』
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