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2021年2月 1日 (月)

ACCEPT『TOO MEAN TO DIE』(2021)

本来1月は連続更新をストップしようと考えていたんですが、急に思い立って70年代前半から1991年まで、毎日1枚ずつその年にリリースされた作品から個人的に思い出に残るものをピックアップして紹介する形で、なんとかモチベーションをつなぐことができました。できることなら新譜中心に紹介していきたいという気持ちも強いんですが、たまにはこういう息抜きもいいな。気が向いたら1992〜2001年、2002年〜2011年みたいに10年区切りでまたやってみたいと思います。

さて、というわけで2月に入ったので新譜を中心にまた紹介していこうかなと。2021年最初の新譜紹介は、今年1月29日にリリースされたばかりのACCEPTのニューアルバムです。

前作『THE RISE OF CHAOS』(2017年)から約3年半ぶりの通算16作目、再々結成後5枚目のスタジオアルバム。前作のツアー後にオリジナルメンバーのひとり、ピーター・バルデス(B)が脱退するという一大事が発生しましたが、残された唯一のオリメンであるウルフ・ホフマン(G)は歩みを止めることなく、新たなベーシストとしてマルティン・モイックを迎えるのみならず、“3人目のギタリスト”としてフィリップ・ショウズを加えたトリプルギター/6人編成で新作制作へと臨みます。

『BLOOD OF THE NATIONS』(2010年)以降の4作品を手がけてきたアンディ・スニープ(ARCH ENEMYKILLSWITCH ENGAGEOPETHなど。最近ではJUDAS PRIESTの2ndギタリストとしてもツアーに参加)がプロデュースを手がける本作は、安心・安定の“ACCEPTらしいヘヴィメタル”を楽しめます。もはやウド・ダークシュナイダー(Vo)の影もちらつくことなく、“らしさ”が強く伝わるマーク・トーニロのボーカルも絶好調だし、前作から加わったクリストファー・ウィリアムズ(Dr)のドラミングも派手でパワフル。ギターが3人編成になった効果はレコーディング音源からはほぼ伝わりませんが、おそらく今後のツアーでその効果を発揮することになるはずなので、今回の評価からは割愛します。

冒頭2曲に圧倒的なファストチューン「Zombie Apocalypse」「Too Mean To Die」を並べることで掴みはバッチリ。その次に従来のACCEPTらしさが強調された「Overnight Sensation」……もうこの3曲だけで、本作が紛れもなく良作であることに気づくはずです。その後もドラマチックなギターフレーズが印象的な「No Ones Master」やACCEPTならではのシンガロングをフィーチャーしたヘヴィチューン「The Undertaker」、ノリの良い「Sucks To Be You」、ライブで聴いたらギター3人の効果がより際立つはずの「Symphony Of Pain」など、緩急に富んだ構成で飽きさせません。

かと思えば、終盤には哀愁漂うバラード「The Best Is Yet To Come」、グルーヴィーなシャッフルビートが心地よい「How Do We Sleep」といった変化球が登場。場の空気がピリッとしたあとに、王道のファストチューン「Not My Problem」、エキゾチックなギターフレーズとクラシックの名曲からの引用にACCEPTの真髄が透けて見えてくるインスト「Samson And Delilah」で締めくくり。全11曲で50分強というボリュームもちょうど良い、2021年の幕開けにふさわしい傑作と言えるのではないでしょうか。

コロナの影響もあってか、リリース日が当初の1月15日から2週間後ろ倒しとなり、話題性的には同日発売のMSGなどに押され気味かもしれません。しかし、そのMSGの新作にも負けず劣らずの「メタルファン必聴の1枚」だと断言したくなる、そんな本作。ここ最近の「最近作こそベスト」を更新し続けるACCEPTの男気、大音量で満喫してください。

 


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