A DAY TO REMEMBER『YOU'RE WELCOME』(2021)
2021年3月5日にリリースされたA DAY TO REMEMBERの7thアルバム。現時点で日本盤未発売。
全米2位という快挙を成し遂げた前作『BAD VIBRATIONS』(2016年)から4年半ぶりとなる今作は、レーベルを新たにFueled By Ramenへと移して最初のアルバム。プロデューサーにはコリン・ブリテン(ALL TIME LOW、ONE OK ROCK、PAPA ROACHなど)とメンバーのジェレミー・マッキノン(Vo)を迎えて制作されました。
初期こそポップパンクの流れを汲むバンドでしたが、ここ数作はメタルコア色を強めており、今作ではモダンなエレクトロポップのテイストを散りばめつつも、随所でメタルコア的ヘヴィさを響かせる非常に“イマドキ”のHR/HMサウンドを展開しています。
1曲1曲の楽曲の強度も非常に高いものがあるし、なによりもアルバムを通して聴いていて非常に心地よく楽しめる。過激さこそ皆無ですが、繰り返し楽しむことができる良盤だと断言できるでしょう。
ボーカルプロダクションも、メロディアスさを全面に打ち出しつつ要所要所でスクリームを織り交ぜる。また、低音&高音のオクターブ・ツインボーカルもポップさを強調する良い武器にあっており、それらが先のエレポップ風メタルコアサウンドにマッチしている。決して新しい手法ではないですし、なんなら手垢の付きまくった作風でもありますが、この作品においては不思議といやらしく感じられないのですから、不思議なものです。
こういった先人たちが生み出してきた小技を的確に使いこなすことで、メタルコア/ラウドバンドとしての王道感がより強まっているように感じられるというのもあり、改めて賢いバンドだなあと実感。思えばプロデューサーのコリンはワンオクや5 SECONDS TO SUMMERなどモダンなバンドを手がけるほか、アヴィーチーの作品にも参加した経験の持ち主。なるほど、納得です。
全体を柔らかでしなやかな空気感で包み込むからこそ、「Resentment」のようなメタルコアテイストの楽曲や「Viva La Mexico」みたいなアリーナロック的作風のナンバーがより映える。そういった楽曲の活かし方も非常にわきまえた、鉄壁の1枚ではないでしょうか。
こういう音、日本のリスナーにめちゃめちゃウケそうな気がするのですが……いかがでしょう?
▼A DAY TO REMEMBER『YOU'RE WELCOME』
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