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2021年5月15日 (土)

MANIC STREET PREACHERS『ORWELLIAN』(2021)

MANIC STREET PREACHERSの通算14作目となるニューアルバム『THE ULTRA VIVID LAMENT』が、9月3日に海外でリリースされることが決定しました。今のところ日本盤の情報は確定していないものの、おそらく同日かその少しあとには国内でも発売されるのではないかと思っています。

この3年半ぶりの新作発売アナウンスにあわせて、同作からのリードトラック「Orwellian」がデジタルリリース。各配信サービスでのデジタルリリース&ストリーミングに加え、YouTubeにはリリックビデオも公開中です。

今年4月、音楽誌『MOJO』に掲載されたニッキー・ワイヤー(B)のインタビューでは、(当時制作途中だった)ニューアルバムに対して「Like The Clash playing Abba」というキャッチフレーズを掲げていました(「The Clash when you felt they play in any style」という補足を付けて)。ここでニッキーが掲げるTHE CLASHは初期ではなく、間違いなく中後期の彼らであることは想像に難しくなく、またABBAを挙げるのも想定の範囲内。さらに、インタビューには「It's the usual thing, miserable lyrics and great pop」という言葉も見つけられ、個人的には「ああ、いつもどおりのマニックスだな(笑)」と安心したことを覚えています。

今回りリースされた「Orwellian」という楽曲も、前作『RESISTANCE IS FUTILE』(2018年)の流れを汲む落ち着いたポップチューン。連作となった11thアルバム『REWIND THE FILM』(2013年)および12thアルバム『FUTUROLOGY』(2014年)以降、落ち着いた作風とデジタル色を散りばめたロックをバランスよく配合させ、前作でそのスタイルがひとつ完成の域に達した感がありましたが、今作もその延長線上にあるスタイルになりそうなことは、この新曲と前後して公開されたトレーラー映像(で断片を耳にすることができる新曲群)からも想像に難しくありません。

ジョージ・オーウェルが著作で描いた極端な監視社会を意味するタイトルが、もはや近未来的というよりも現在とリンクするリアリティの強いものになっているのは皮肉以外の何ものでもありませんが、リリックビデオに掲載された歌詞もまたニッキーらしさに満ち溢れた内容で、メジャーデビュー30周年を迎えた現在もなお変わらぬ姿勢を貫いていることが窺えます。そうそう、これだよこれ。

前作はアルバムリリースまでに数ヶ月かけて新曲を小出しに配信しましたが、今作でも4曲前後の新曲を月イチペースで届けてくれそうな気がしています。あと、トレーラー映像では女性シンガー(SUNFLOWER BEANのジュリア・カミング)の歌声も耳にできるので、こちらにも注目したいところです。

 


▼MANIC STREET PREACHERS『ORWELLIAN』
(amazon:MP3

 

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