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2021年7月12日 (月)

L.A. GUNS『HOLLYWOOD VAMPIRES』(1991)

1991年6月25日にリリースされたL.A. GUNSの3rdアルバム。日本盤は同年6月27日発売。

最大のヒット曲「The Ballad Of Jayne」(全米33位)を生み出し、アルバム自体も最高38位、全米のみで50万枚以上を売り上げた2ndアルバム『COCKED & LOADED』(1989年)。グラムメタル/ヘアメタル全盛末期にギリギリねじ込んだこの1枚のおかげで、L.A. GUNS自体も寿命が少しだけ伸びたような気がします。

そんなわけで、フィル・ルイス(Vo)、トレイシー・ガンズ(G)、ミック・クリプス(G)、ケリー・ニッケルズ(B)、スティーヴ・ライリー(Dr)という黄金期布陣でレコーディングに臨んだ2作目にあたる本作では、新たにマイケル・ジェイムズ・ジャクソンをプロデューサーに迎えて制作。前作での路線をさらに整理した作風で、まだまだ若干チープさが残った前作(そこが良かったんだけど)から相当ドーピングが課せられたような(笑)、そんなタフさが備わった初期L.A. GUNSの集大成的1枚に仕上がっています。

いきなり能楽からスタートして意表をつくオープニング曲「Over The Edge」のヘヴィ&シリアスさは、まさしく『COCKED & LOADED』で得た新たな武器をスキルアップさせたもの。思えば2017年の来日公演(LOUD PARK 2017)もこの曲からスタートしましたね(。バラードタイプではありますが、「Crystal Eyes」もこの系統に含まれるでしょう。それ以外にも、スリージーなノリを持つ「Dirty Luv」あたりも前作を経たことで生まれたスタイルでしょうし、ヘヴィロカビリーなんて例えがぴったりな「Snake Eyes Boogie」も然り。

かと思えば、どこまでもキャッチーな「Kiss My Love Goodbye」「My Koo Ka Choo」や王道アコースティックバラード「It's Over Now」「I Found You」もあるし、ストレートなハードロック「Some Lie 4 Love」「Wild Obsession」もある。どれも完成度は非常に高いです。

ただ、L.A. GUNSにここまでの完成度を求めてもいいものか……ファンは求めていましたっけ?(苦笑) このへん、POISONが2ndアルバム『OPEN UP AND SAY...AHH!』(1988年)から3rdアルバム『FLESH & BLOOD』(1990年)へ移行した流れと同じものを感じてしまいます。気張りすぎてしまったんでしょうか。

1991年というとメインストリームを席巻したハードロックが下火になり始め、グランジやオルタナが台頭し始めるタイミング。そのわりに本作は全米42位と前作に匹敵する数字を残し、「It's Over Now」というスマッシュヒットシングル(全米62位)を生み出しています。もう1年早かったら、もうちょっといい結果を出したのかしら……。

なお、このアルバムも『COCKED & LOADED』同様、日本ではストリーミング未配信。機会があれば聴いてもらいたい1枚なだけに、ぜひなんとかしてもらいたいものです。→※2022年1月追記:国内ストリーミング配信、解禁されました。

 


▼L.A. GUNS『HOLLYWOOD VAMPIRES』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD

 

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