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2021年7月30日 (金)

DREAM THEATER『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES: A DRAMATIC TOUR OF EVENTS - SELECT BOARD MIXES』(2021)

2021年7月23日にリリースされたDREAM THEATERのライブアルバム。日本盤は同年7月21日に先行発売。

本作は今年6月に発売された『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES: IMAGES AND WORDS - LIVE IN JAPAN, 2017』に続く、オフィシャル・ブートレッグシリーズの第2弾。2011年発売の11thアルバム『A DRAMATIC TURN OF EVENTS』を携えたワールドツアー(2011〜12年開催)から、東京公演の音源を含むベストセレクト・ライブテイク集となっています。

実は本作、2013年にファンクラブ限定でダウンロード配信されていたのですが、CDやアナログ盤などのフィジカルリリースはこれが初めて。僕も今回のリリースで初めてこの音源に触れましたが、なかなか興味深い感覚で向き合うことができました。

アルバム『A DRAMATIC TURN OF EVENTS』は、バンドの創設メンバーのひとりマイク・ポートノイ(Dr)脱退を経て、マイク・マンジーニ(Dr/スティーヴ・ヴァイEXTREMEANNIHILATORなど)を迎えた現編成での最初のスタジオ作品。一時なドラム世界最速記録の持ち主として知られたマンジーニが加わったDTがどんな変化を迎えるのか、当時もこのアルバムはツアーにはかなり注目が集まったと記憶しています。

そんなツアーを総括するような音源集、しかもジャパンツアーの音源を含むとあって、個人的にもリリース前から非常に楽しみにしていました。収録地は2011年4月12日の米・フェニックス公演、同年7月19日のイタリア・テルアビブ公演、7月24日の英・ロンドン公演、10月7日のカナダ・モントリオール公演、10月26日の米・オースティン公演、2012年4月24日の東京・渋谷公演(SHIBUYA-AX)、同年7月7日のオースティン公演、7月19日の米・ニューヨーク公演と比較的バラティに富んだもの。全13曲と比較的少ないように映りますが、そこはDTのこと。これでもCD2枚組、トータル2時間超えの長尺作品なんですよ(笑)。だって、「The Great Debate」は14分超え、「The Count Of Tuscany」なんて21分超ですからね!

本作は通常のライブアルバムの感覚で制作されたものとは少し異なります。例えば、1曲目にいきなり「Under A Glass Moon」が配置されているのですが、この曲は同ツアーでアンコールラストに用意されることが多かった1曲。実際、本音源でも最後にライブの終演を思わせるMCが残されています。要するにこれ、同ツアーの様子を再現するというよりは、マンジーニのプレイに焦点を当てて、かつバンドとしてのグルーヴ感を提示することに徹した内容なわけです。じゃなければ、13曲という限られた収録曲の中に7分近いドラムソロをまるまる入れませんし、そこからインスト「YtseJam」へとつなげたりしませんから。ジェイムズ・ラブリエ(Vo)の声の調子が良い音源を選んではいるものの、歌はメインではありません(だったら、いわゆる代表曲をもっと豊富にセレクトしますしね)。

というわけで、本作はある程度バンドのことを熟知したコアファン向けアイテムかな。あとは、自身も楽器を嗜むという方向け。個人的にはヘッドフォンやイヤホンなどでじっくり楽しんでもらいたい、妙技満載の作品集です。

 


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