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2021年7月 5日 (月)

SKID ROW『REVOLUTIONS PER MINUTE』(2006)

2006年10月24日にリリースされたSKID ROWの5thアルバム。日本盤は同年12月20日発売。

ジョニー・ソーリンガー(Vo)を迎えて2作目のフルアルバム。ドラマーは前作参加のフィル・ヴァロン(ex. SIGON KICK)からデイヴ・ガラ(ex. BETTY BLOWTORCH、ex. BULLETBOYSなど)に交代しています。また、このアルバムではプロデューサーにデビュー作『SKID ROW』(1989年)や全米No.1アルバム『SLAVE TO THE GRIND』(1991年)を手がけたマイケル・ワグナーが参加しています。

マイケル・ワグナープロデュース作ということで淡い期待をしてしまうわけですが……よせばいいのに(笑)。内容的には前作『THICKSKIN』(2003年)で展開したスタイルをより濃縮し、統一感を持たせた“USオルタナティヴロックの延長線上にあるハードロック”といったところでしょうか。前作でのぼんやりした印象から一転、今作からは迷いがまったく感じられないエネルギッシュな内容に仕上がっています。

グルーヴメタル的な楽曲も存在するのですが、それらがオルタナ路線からの派生という形でうまく消化されており、土着的オルタナ路線やパンキッシュな楽曲群と並んでも違和感なく楽しめる。また、パンクロック度が高まったことで、どこか『SLAVE TO THE GRIND』にも似た感触もある。これがマイケル・ワグナー効果でしょうか。

前作はジョニー加入前から制作していた楽曲も含まれていたでしょうし、なんなら90年代後半から書き溜めていた楽曲も多少は含まれていたでしょう。それもあって全体像が90年代的だったんですが、今作は(まだまだ90年代から抜け切れてはいないものの)2000年代に聴いてもあまり古臭さや時代遅れ感がない。バンドとしての一体感も良い形で作用して、新たなSKID ROWがようやくここで確立されたのかなという気がします。

THE ALARMが80年代半ばに生み出したヒットシングル「Strength」のカバーも収録されていますが、原曲のイメージから外れないアレンジは今作のテイストにも見事にマッチしている。きっとセバスチャン・バック(Vo)がいた頃ならセレクトしなかった1曲だと思いますが、ジョニーの声質や声域を考えると見事なカバーだと言えるでしょう。

唯一難点を挙げるとするならば、前作にあったバラードタイプの楽曲が皆無なこと。今作はレイチェル・ボラン(B)単独で書いた楽曲が全11曲中7曲と、彼のパンク魂がダイレクトに反映されたことも大きく、楽曲の幅は前作ほどではありません。統一感は文句なしですが、そういった点では物足りなさも感じてしまう。一長一短あるかと思いますが、『SLAVE TO THE GRIND』が好きなリスナーにも多少はアピールできる1枚だと断言しておきます。

 


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