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2021年7月24日 (土)

YONAKA『SEIZE THE POWER』(2021)

2021年7月15日にリリースされたYONAKAの最新ミックステープ。日本盤未発売。

Asylum Records / Fueled By Ramenからリリースされた1stアルバム『DON'T WAIT 'TIL TOMORROW』(2019年)に続くまとまった音源集は2ndアルバムという形態ではなく、ヒップホップ系アーティストに多いミックステープでのリリースに。それもあってなのか、リリースもとは自主レーベルのCreature Recordsからの発売となります(このCreature Records、パリが拠点のデジタル音楽ディストリビューターBelieve流通であり、Asylum Records / Fueled By Ramenとの契約がすでに終了しているのか、あるいはデジタルリリースのみのリリース元なのか詳細は不明)。

2021年に入ってから「Seize The Power」「Ordinary」「Call Me A Saint」「Raise Your Glass」と新曲を配信し続けてきたYONAKA。これらは来たる2ndアルバムからのリード曲だと思われていましたが、結果はご覧のとおり。今回のミックステープにもこれらの既発4曲は収録されており、さらにFEVER 333をフィーチャーした「Clique」や、イギリスのシンガーソングライターであるバーンズ・コートニーとのコラボ曲「Anthem」など新曲4曲を加えた全8曲/全26分という短尺の作品集としてまとめられています。

方向性的には『DON'T WAIT 'TIL TOMORROW』の延長線上にあるものの、ロックバンド的スタイルは前作以上に希薄に。全体を通してヒップホップ色がより強まっているように感じられます。

また、オープニングトラック「Ordinary」をお聴きいただけばおわかりのように、全体的に攻撃性がさらに強まっているのも印象的です。ラップ調ボーカルや低音を効かせたビートが耳に残る「Seize The Power」、FEVER 333の色も強く加わったラップコア「Clique」などはその真骨頂。歌詞の面でも“4 Letter Words”が強調されており、作品の至るところから怒りや攻めの姿勢がダイレクトに伝わる構成となっています。

かと思えば、本作ラストを飾る「Anthem」はエレクトロニカ的な冷たさを持つバラードナンバー。テレサ・ジャーヴィス(Vo)とバーンズ・コートニーの歌声の対比も非常に興味深く、ゴスペルや讃美歌のように美しく響く世界観はそれ以前の7曲とは対極にあるものと言えるでしょう。タイプの異なるシンガー2人の対比、アルバム内での表現/スタイルの対比がこのような形で示されているあたりにも、YONAKAというバンドが今ノリにノッテいることが伝わってきます。

この後、正式な2ndアルバムが登場するのか、そしてそれはこのミックステープの延長線上にある作風なのか否か。いろいろ気になることはありますが、今はこの意欲作を素直に楽しみたいと思います。

 


▼YONAKA『SEIZE THE POWER』
(amazon:MP3

 

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