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2021年7月27日 (火)

OASIS『HEATHEN CHEMISTRY』(2002)

2002年7月1日にリリースされたOASISの5thアルバム。日本盤は同年6月26日に先行発売。

前作『STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS』(2000年)リアム(Vo)&ノエル(Vo, G)のギャラガー兄弟、アラン・ホワイト(Dr)というイレギュラーな編成で完成させたOASIS。アルバム完成後にはアンディ・ベル(B/ex. RIDE、ex. HURRICANE #1)、ゲム・アーチャー(G/ex. HEAVY STEREO)という“Creation Recordsオールスターズ”が参加して、ツアーを敢行します。

2001年秋から新体制で初のアルバム制作に突入したOASISは、バンドのセルフプロデュースのみならず、リアムやアンディ、ゲムも楽曲提供するなどバンドらしさをさらに強める結果に。アルバムは全英1位を獲得し、セールス的にも前作以上を記録。「The Hindu Times」(同1位)、「Stop Crying Your Heart Out」(同2位)、「Little By Little」(同2位)、「Songbird」(同3位)とヒットシングルも多数生まれました。

新編成で約1年にわたりツアーを重ねた結果、バンドとしてのまとまりの強さを確かなものとし、そこからアルバム作りに入ったことから前作以上にバンドのグルーヴ感が存分に楽しめる1枚と言えるのではないでしょうか。かつ、リアムのソングライターとしての成長がアルバムに広がりを与えており(本作では「Songbird」をはじめ3曲提供)、ゲム(「Hung In A Bad Place」)やアンディ(1分強のインスト「A Quick Peep」)はまだまだバンドへの貢献度は低いものの、ソングライターが4人に増えたことで初期3作とは異なる“OASIS第2章”の序章にふさわしい内容に仕上がったと言えます。

ノエルのソングライターとしての才能は相変わらずですが、多少“第2のデビューアルバム”を意識したのか、大人になったノエルが初期衝動を取り戻そうとしている感も伝わってくる。オープニングを飾るストレートな王道ロック「The Hindu Times」はまさにその象徴的な存在ではないでしょうか。と同時に、前作での実験もなかったことにせず、「Force Of Nature」で昇華させている。さらに、過去と次作以降をつなぐ「(Probably) All In The Mind」や「Better Man」も用意されており、ある意味ではバンド後期へと向けたもうひとつの過渡期的作品と言えなくもないのかな。

とはいえ、ロックバンドとしての躍動感と高揚感は満載だし、ガキンチョだった初期から大人の階段を登り始めたギャラガー兄弟の成長が窺えるという点でも魅力的な1枚ではないでしょうか(余談ですが、「(Probably) All In The Mind」のギターソロ、「Born On A Different Cloud」のスライドギター、「Better Man」のギター&バックボーカルでジョニー・マーがゲスト参加しています。UKロックファンはそこも聴きどころかなと)。

 


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