BIFFY CLYRO『ONLY REVOLUTIONS』(2009)
2009年11月9日にリリースされたBIFFY CLYROの5thアルバム。日本盤は同年12月23日発売。
前作『PUZZLE』(2007年)が初の全英1位を獲得し、名実ともに英国を代表するロックバンドの仲間入りを果たしたBIFFY CLYRO。続く今作は1位こそ逃すものの全英2位まで上昇し、初のダブルプラチナムを達成。現在までバンドの最高売り上げを記録する代表作として知られます。また、本作からは「Mountains」(全英5位)、「That Golden Rules」(同10位)、「The Captain」(同17位)、「Many Of Horror」(同8位)、「Bubbles」(同34位)、「God And Satan」(同36位)と6枚ものヒットシングルが生まれています。
プロデューサーにガース・リチャードソン(RAGE AGAINST THE MACHINE、MELVINS、SKUNK ANANSIEなど)、ミキサーにアンディ・ウォレス(NIRVANA、SLAYER、HELMETなど)という布陣は前作から引き続き。要所要所にストリングスをフィーチャーした豪快さやスリリングさを強要したアレンジが魅力的なのもこれまで同様。ただ、前作と大きく異なるのは1曲1曲の完成度がさらに高まっている点で、それが先に触れた数々のシングルヒットにつながっているし、またアルバムとして通して聴いたときもその1曲1曲の高品質さが相乗効果を起こし、結果アルバムとしてのまとまりの良さに一役買っている。そりゃ売れるわけですよ。
本作ではジュシュア・ホーミー(QUEENS OF THE STONE AGE)が「Bubbles」でギターにてゲスト参加。ストリングスアレンジではかのデヴィッド・キャンベル(かのベックの実父)が主導権を握り、「The Captain」や「Many Of Horror」のような楽曲でダイナミックさを強調しています。この繊細さが備わったアレンジこそ彼らの醍醐味であり、アメリカのFOO FIGHTERSとは一線を画する点ではないでしょうか(フーファイもそういったトライを何度もしていますが、正直ここまで武器にはしていませんし)。
「Booooom, Blast & Ruin」や「Cloud Of Stink」のようなアップチューンも存在しますが、むしろ彼らの魅力は大らかなノリを持つミディアムナンバー。アルバムの冒頭を「The Captain」のような楽曲が飾る時点で、彼らの余裕が伝わるのではないでしょうか(そこも前作『PUZZLE』との大きな違いで、今作で得た自信が今後のスタイルに大きくつながっていくわけですね)。
本作での成功は彼らを国民的バンドの座へと引き上げ、続く2枚組アルバム『OPPOSITES』(2013年)のヒットがさらにダメ押しすることになります。
▼BIFFY CLYRO『ONLY REVOLUTIONS』
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