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2021年8月 4日 (水)

CREEPER『ETERNITY, IN YOUR ARMS』(2017)

2017年3月24日にリリースされたCREEPERの1stアルバム。

2014年にイギリス・サウスハンプトンで結成された6人組バンド。2015年に早くもRoadrunner Recordsと契約し、2枚のEPを経て届けられたのがこのアルバムです。

サウンド的にはエモやポップパンクの影響下にあり、その個性的なヴィジュアル含めゴシックパンク/ホラーパンクのカテゴライズされる彼らですが、今作では非常にわかりやすいストレートなメロディックパンクを鳴らしています。どの曲も2〜3分程度の短尺ということもあり、全11曲で36分というトータルランニングも非常に納得がいくものがあります。

オープニングを飾る「Black Rain」といい、続く「Poison Pens」「Suzanne」といい、疾走感あふれるパンクサウンドに哀愁味の強いメロディが乗せられた楽曲構成は2000年代半ばに流行したエモ/エモパンクに通ずるものがあり、本作リリース時にMY CHEMICAL ROMANCEあたりと比較されたのも理解できます。「Hiding With Boys」あたりはMCRが演奏しても違和感なさそうですしね。

しかし、MCRと大きく違うのは、このバンドが英国出身だということ。メロディ運びはエモ以降のそれと重なるものがあるかもしれませんが、アレンジの随所からは古き良き英国音楽の香りがにじみ出ており、もうちょっと(良い意味で)品格や厳格さが感じられる気がするのです。もちろんMCRもそういったブリティッシュロック/ポップからの影響は多大に受けているでしょうけど、こちらは根っからのイングリッシュマンというイメージかな。歌詞含め、ひねくれ具合は英国人ならではという気がします。

本作はまだまだオリジナリティの確立までは到達していませんが、彼らが本当に意味で“化ける”のは続く2ndフルアルバム『SEX, DEATH & THE INFINITE VOID』(2020年)でのこと。この1stアルバムも全英18位と、新人にしては好記録を樹立していますが、続く2作目は英国文化ここにあり!と高らかに宣言するような内容で初のトップ5入(最高5位)を記録。その化けっぷりには度肝を抜かれますが、思えば本作における「Crickets」や「I Choose To Live」からはすでに次作への片鱗が感じられます。

本作でのポップパンク的スタイルが好きだったリスナーにはその後の変化は受け入れ難いものかもしれませんが、上記のような楽曲に唸らされた筆者としてはこの変化/進化は大歓迎でした(その変化の要因が、メンバー自身が死と直面したことだと知り、あとで驚いたわけですが)。

 


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