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2021年8月26日 (木)

DREAM THEATER『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES: TRAIN OF THOUGHT INSTRUMENTAL DEMOS (2003)』(2021)

2021年8月20日にリリースされたDREAM THEATERの企画アルバム。

本作は今年6月に発売された『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES: IMAGES AND WORDS - LIVE IN JAPAN, 2017』、7月発売の『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES: A DRAMATIC TOUR OF EVENTS - SELECT BOARD MIXES』に続く、オフィシャル・ブートレッグシリーズ第3弾。前2作はライブ作品でしたが、今作は2003年発売の7thアルバム『TRAIN OF THOUGHT』のインストゥルメンタル・デモ音源集となっています。

なお、本作は2009年にオフィシャル・ブートレッグとしてファンクラブ限定発売されていたものを、新たにリマスタリングを施し、アートワークを刷新しての一般流通となります。とはいえ、今回のフィジカルリリースに関しては完全生産限定盤となっているので、CDやアナログとして所持しておきたい方は早めのご購入をオススメします。

バンド史上もっともダーク&ヘヴィなムードを全面に打ち出した『TRAIN OF THOUGHT』ですが、ヘヴィメタルアルバムとしてはジェイムズ・ラブリエ(Vo)のボーカルあってこそ完成するもの。そのボーカルを抜きにして、かつデモ音源ならではの生々しいサウンドが聴き手側にどう作用するのか。正直このデモ音源集を聴く前は不安でしかたなかったのですが、すでにこの音源の時点で楽曲の大まかな構成は完成されており、かつ弦楽器隊(ギターとベース)のプレイを、細かなピッキングまで含めて楽しむことができるという点において、このデモ音源集は全然“アリ”な代物でした。

プログメタルアルバムとしても十分に通用する『TRAIN OF THOUGHT』ですが、ラブリエの歌が入ることでより王道ヘヴィメタル色が強まる。では、その歌がなくなるとどうなるのか。答えは簡単、ヘヴィ&ダークなプログメタルアルバムになるだけなんです(笑)。ファットなミキシング&サウンドプロダクションがない分、スタジオセッションをそのままマルチトラックで録音したようなロウな音は、ヘヴィ&ダークさに拍車をかけているものの、ドラムやシンセ含め各楽器の音やプレイをしっかり聴き取れるという点で、このアルバムの果たす役割はかなり大きなものがあるのではないでしょうか。当時のDTとしては相当異質に映った本作ですが、こうやってインストゥルメンタルに特化した形になると、やっぱりDTはDTなんだなと納得させられます。

DTの作品としては聴く頻度はそこまで高くないであろうことは、なんとなく想像に難しくありませんが(笑)、改めて異色作であり傑作でもある『TRAIN OF THOUGHT』の軸を理解するという点では、一度は耳にしておくべき副読本的アルバムだと言えるでしょう。『TRAIN OF THOUGHT』本編をじっくり聴き込んだあとに、こっそりと触れてみることをオススメします(笑)。

 


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