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2021年8月 2日 (月)

DEE SNIDER『LEAVE A SCAR』(2021)

2021年7月30日にリリースされたディー・スナイダーの5thアルバム。

ご存知TWISTED SISTERのフロントマンによる約3年ぶりのソロアルバムは、前作『FOR THE LOVE OF METAL』(2018年)から引き続きHATEBREEDのジェイミー・ジャスタ(Vo)が再び全面バックアップ。TWISTED SISTER時代のグラム+メタルなスタイルからグラム色を払拭し、メタル度をさらに高めつつ非常に硬質なサウンド&楽曲スタイルで聴く者を楽しませてくれます。

正統派メタル色の強いサウンドに、昨今のエクストリームメタルのテイストを散りばめたスタイルは、まさにジェイミーありきと言えるもの。しかし、取ってつけた感や無理にやらされてる感は皆無で、御年66歳とは思えぬパワフルなボーカルを聴かせるディー・スナイダー恐るべし……と誰もが感じるのではないでしょうか。TWISTED SISTERというと「We're Not Gonna Take It」のイメージが強いかもしれませんが、何気にカッコいいメタルチューンをたくさん生み出してきているので、僕自身はこのスタイル全然アリというか、むしろもっとやれ!とワクワクしてしまうんですよね。

アルバムにはCANNIBAL CORPSEのジョージ・“コープスグラインダー”・フィッシャー(Vo)がゲスト参加した「Time To Choose」も収録。スラッシュメタルやハードコア色の強いこのファストチューンで、パワフルなディーのボーカルにジョージのデスボイスが被さるとわけですが、ディーの歌声のせいもあって不思議とキャッチーに聴こえてくるんですよね(笑)。普段だったら異物感の強いジョージの声も、ここではエフェクトとしてマッチしている……ミックス含め、バランス的にベストなところを狙えているんでしょうかね。かなりクセになる1曲です。

もちろん、それ以外の楽曲も一切隙を感じさせないメタルチューンばかり。全12曲で約47分というトータルランニングも絶妙で、気づけば繰り返し聴いている自分がいます。正直ここまでハマるとは自分でも思ってもみなかったので、これは驚きです。

80年代初頭から活躍し続けてきたディーですが、オワコンと捉えられるのではなくて、リスペクトありきのレジェンドとして何世代も下のアーティストから支持されるのは、エンターティナーとしてではなくミュージシャンとしてのディー・スナイダーがシーンに周知されているという表れではないでしょうか。僕自身、ちょっと彼のことを甘く見ていたところもあったので、この新作で強烈なカウンターを食らって目が覚めた気分です。

もっと評価されるべき大御所アーティストの、問答無用の傑作。ビギナーはどの過去作から手を出そうかと悩むのかもしれませんが、まずはこの新作を入り口にすることをオススメします。

 


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