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2021年9月22日 (水)

SPIRITBOX『ETERNAL BLUE』(2021)

2021年9月17日にリリースされたSPIRITBOXの1stアルバム。日本盤未発売。

SPIRITBOXはメタルコアバンドiwrestledabearonceの元メンバーであるコートニー・ラプランテ(Vo)&マイク・ストリンガー(G)を中心に結成された、カナダ出身のメタルコア/プログレッシヴメタルバンド。2016年から活動を開始し、2017年に1st EP『SPIRITBOX』をインディーズレーベルPale Chordから発表、翌2018年にはポップパンクバンドLIVING WITH LIONS出身のビル・クルック(B)が加入し、現在はこの3人を基盤に活動を行なっているようです。

2020年末にはPale Chordとのパートナーシップにより、世界的に有名なレーベルRise Recordsと契約。「Circle With Me」「Secret Garden」「Hurt You」といった楽曲がBillboardのHard Rock Digital Song Salesなどで高順位にランクインしました。

メタルコアをベースに、Djentを通過したプログメタルのテイストを散りばめたそのモダンなスタイルは、EVANESCENCEにも通ずるゴシック感もありつつ、全体的にはほかの同ジャンルバンドにも負けないガッツ、そして楽曲の良質さが伝わる高品質さを誇るもの。iwrestledabearonceからそのボーカルワークに定評があった、コートニーの男勝りなグロウルやデスボイスは圧巻の一言で、そんな中要所要所で聴かせる女性的な柔らかさに、その都度ドキッとさせられます。タイトルトラック「Eternal Blue」とか最高じゃないですか。個人的には同曲以降の流れで見せる、この緩急の付け方がたまらんです。

マイクのギタープレイもメタルコア的スタイル、Djent的プレイが混在したもので、非常に現代的。iwrestledabearonce時代に培った才能はここでもしっかり感じることができるものの、iwrestledabearonce時代よりもアグレッシヴさは減退したかな。むしろ、楽曲をいかに引き立てるかを大切にし、それぞれに合ったプレイを充てているといったところでしょうか。

どの曲も平均点以上で終始安心して楽しめる高水準なアルバム。さすが鳴り物入りの大型新人といったところでしょうか。ここにキラーチューンと呼べる、時代を象徴するような1曲が加われば99点レベルのアルバムになっていたと思いますが、そこはデビューアルバムということで次回に期待。それでも軽く90点超えの傑作だと思いますけどね。

なお、本作収録の「Yellowjacket」にはARCHITECTSのサム・カーター(Vo)がゲスト参加。ARCHITECTSを筆頭とするポスト・メタルコア勢にも十分にアピールする1曲なので、ぜひ同バンドやその界隈のリスナーにも届いてほしいところです。

 


▼SPIRITBOX『ETERNAL BLUE』
(amazon:海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

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