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2021年10月14日 (木)

OBSCURA『DILUVIUM』(2018)

2018年7月13日にリリースされたOBSCURAの5thアルバム。日本盤未発売。

2002年にドイツで結成された4人組テクニカル・デスメタルバンド。フレットレスベースを擁する、デスメタルバンドとして非常に稀な存在ですが、そのサウンドも非常に個性的。その技巧派スタイルはプログメタルにも通ずるものがあり、随所に散りばめられたメランコリックな要素も魅力のひとつと言えるでしょう。

本作は2作目『COSMOGENESIS』(2009年)から続いたコンセプト連作の最終章にあたる1枚。序盤こそ前のめりで攻めまくるテクニカル・デスメタル的な側面が随所に散りばめられているものの、曲が進むにつれてメランコリックかつドラマチックなテイストも増えていき、ギターソロもデスメタルにありがちな不穏な音階を奏でるよりは、非常に計算されたメロディアスなものが多い。ボーカルはデス声中心ですが、コーラスとしてメロウなクリーンボイスが用意されているから、非常に聴きやすい作品としてまとめられているんですよね。

前任ベーシストがフレットレスプレイヤーだったこともあってか、本作でプレイしているベーシストもその音色を意識したものとなっており、そこもほかの同系統バンドにはない個性につながっている。というかこのアルバム、めちゃめちゃ各楽器の録音/ミックスバランスが良すぎて、それも聴きやすさにつながっているような気がします。

かつ、アルバムが後半に進むに連れてメランコリックさがどんどん増していく。なんとなくOPETHあたりとの共通点も見受けられ、非常に好印象。特に「The Seventh Aeon」中盤パートでの緩急の付け方はお見事としか言いようがありません。こういうの、大好きです。

このアルバムに参加したメンバーのうち、フロントマンのシュテフェン・クメラー(Vo, G)以外は現在脱退しており、ベーシストには初期に在籍したフレットレスプレイヤーのヨルン・パウル・テセリンが復帰。ギタリストの片割れも2008〜2014年に在籍したクリスティアン・ミュンツナーが出戻り、ドラマーにはダーヴィト・ディーボルトを迎え、約3年ぶりの新作『A VALEDICTION』が11月19日にリリース予定。現在公開されている3曲を聴く限りでは、本作にあった抒情性は後退しているような印象があります。さて、どうなるのやら……。

まあ、まずはこの『DILUVIUM』という傑作を入り口に、OBSCURAのめくるめくテクニカル&プログレッシヴな音世界に浸ってみてはどうでしょう。個人的には2018年の年間ベスト候補にも挙げられた1枚なので、ぜひこの機会に改めて触れてみることをオススメします。

 


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