LIMP BIZKIT『DAD VIBES』(2021)
2021年9月30日に配信リリースされたLIMP BIZKITの新曲。
オリジナルラインナップが復活した5thアルバム『GOLD COBRA』(2011年)を最後に、まとまった音源集のリリースがストップしているLIMP BIZKIT。その後、10数年にわたり在籍したInterscope Recordsを離脱、新たにCash Money Recordsと契約し、2012年から『STAMPEDE OF THE DISCO ELEPHANTS』と題された6thアルバムに向けて新曲を小出しに発表していきます。2012年秋から2014年夏にかけて「Lightz (City Of Angels)」、「Ready To Go」(リル・ウェインをフィーチャー)、「Thieves」(MINISTRYのカバー)、「Endless Slaughter」と4曲発表するものの、今度はCash Money Recordsとの契約を解除。以降もアルバムの制作は遅れに遅れ、DJリーサル(Turntables)が脱退〜再加入したり、サム・リヴァース(B)も脱退〜再加入を繰り返したりといろいろありつつ、2021年10月初頭現在までリリースの目処は立っていません。
そんな中、この夏に行われた最新ツアーでフレッド・ダースト(Vo)が見せた新たなヴィジュアルと、公演後に流れる新曲「Dad Vibes」が注目を集めました。今回配信された楽曲はこのツアー終演後に流れる新曲で、アートワークには話題のフレッドの新ヴィジュアル(笑)が採用されています。
Spotifyなどで今も聴ける「Ready To Go」や「Endless Slaughter」は王道ニューメタルをさらに一歩押し進めつつ、古き良き時代のヘヴィメタルのテイストも取り入れている拙僧のなさを発揮(褒めてます)。ところが、今回発表された新曲は90年代後半の彼ららしい、ヒップホップをベースにしたニューメタル/ラップメタルが展開されているのですが、例に挙げた前の2曲と比べると若干地味な印象も。アルバムでいうと箸休め的な1曲といったところでしょうか。
2分少々という短さも手伝って、大きな山場もなく終了してしまうこの曲。正直、これだけでLIMP BIZKITの新作はこう!と断言することはできませんが、もし終始このテンションで1枚作っていたとしたら……それはそれで聴いてみたいかも(単なる怖いもの見たさとして)。それよりも、これまでに配信された4曲を含む形でまとまった作品集が届けられるのだとしたら、一体どんなまとまりを見せるのか……いや、こんな時代だからこそ、まとまりなんていらないのかな。それこそ、プレイリストやミックステープ的な作品集でもいいわけで、むしろそれがこのバンドらしいとも言えるのではないでしょうか。
ロス・ロビンソンがプロデュースしたという噂の『STAMPEDE OF THE DISCO ELEPHANTS』。このままのタイトルで進めるのかどうかも不明ですが、この2020年代にLIMP BIZKITがどんな新作を投入するのかは非常に気になるところです。
▼LIMP BIZKIT『DAD VIBES』
(amazon:MP3)
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