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2021年11月13日 (土)

BULLET FOR MY VALENTINE『TEMPER TEMPER』(2013)

2013年2月8日にリリースされたBULLET FOR MY VALENTINEの4thアルバム。日本盤は同年2月6日に先行発売。

全米3位/全英5位というキャリア最高順位を獲得した前作『FEVER』(2010年)から約3年ぶりの新作。その成功を引き継ぐかのように、プロデューサーには前作を手がけたドン・ギルモア(LINKIN PARKKORNアヴリル・ラヴィーンなど)、ミキシングエンジニアには名手クリス・ロード-アルジを再度迎えて完成させました。

本作の前にマット・タック(Vo, G)はCANCER BATSやGLAMOUR OF THE KILL、RISE TO REMAIN、PITCHSHIFTERのメンバーとともにスーパープロジェクト・AXEWOUNDを結成し、アルバム『VULTURES』(2012年)を制作。ここでアグレッシヴ指向を取り戻したのは、この『TEMPER TEMPER』というアルバムでは『FEVER』でのスタジアムロック路線に初期のアグレッションを加えた、バランス感の良い作品作りに取り掛かります。タイトルトラックの「Tempter Tempter」やリード曲「Riot」、「Leech」あたりはまさにその流れを汲むアップチューンではないでしょうか。

もちろん、前作で得たミドルテンポのメロディアス路線も好調で、キャッチーな「P.O.W.」やバラード調の「Dead To The World」といった楽曲群はまさに前作での経験が見事に活かされている。さらに、1stアルバム『THE POISON』(2005年)収録のメタルバラード「Tears Don't Fall (Part 2)」のように初期のスタイルを現代的に昇華させた楽曲も用意されています。この曲あたりは、METALLICAにおける「The Unforgiven」シリーズを狙ったのかしら。ただ、続編がオリジナルを超えることはまずなく、BFMVのこの「Tears Don't Fall (Part 2)」も原曲は超えられず。

そのほか、大半を占めるグルーヴィな楽曲群は『FEVER』を通過したからこそ生まれたと言えるものばかり。個人的には前作以上に好みの仕上がりなのですが、世の中的にはそうではなかったようで。全米13位/全英11位と前作や前々作『SCREAM AIM FIRE』(2008年)を超える数字を残すことはできませんでした。まあ、ヘヴィ路線なのかグルーヴ/キャッチー路線なのか、どっちつかずなところも見受けられますしね。

なお、本作のデラックス盤および日本盤にはボーナストラックとしてAC/DC「Whole Lotta Rosie」と、名曲「Scream Aim Fire」のBBC Radio 1でのスタジオライブ音源などを追加収録。このタイミングに「Whole Lotta Rosie」を選ぶあたり、バンドがこの時期どこを目指していたのかがなんとなく伺えます。

 


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