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2021年12月21日 (火)

DREAM THEATER『LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES: WHEN DREAM AND DAY REUNITE (LIVE)』(2021)

2021年12月3日にリリースされたDREAM THEATERのライブアルバム。日本盤は同年12月1日に先行発売。

今年10月22日に待望のニューアルバム『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』を発表したばかりのDREAM THEATERですが、そこから1ヶ月強というタイミングで届けられたのがこのオフィシャル・ブートレッグシリーズ第5弾。過去に自主レーベルYsejam Recordsを通じてさまざまな貴重音源を限定販売してきた彼らが、現在所属するInsideOutMusic Recordsとのコラボレーションで今年から定期的にレアライブ音源やアルバムデモ集などを届けてくれています。

今作には2004年3月6日、LAのThe Pantages Theaterにて行われた公演から、バンドの記念すべきデビューアルバム『WHEN DREAM AND DAY UNITE』(1989年)の完全再現パートを収録。このアルバム、当初は『WHEN DREAM AND DAY REUNITE』というタイトルで、2005年にYtseJam RecordsからCDとDVDの2形態が販売されていたもので、今回の再リリースにあたりリマスタリングが施されているとのこと。このへんはこれまでの“LOST NOT FORGOTTEN ARCHIVES”シリーズ同様ですね。

『WHEN DREAM AND DAY UNITE』制作時のメンバーはチャーリー・ドミニシ(Vo)、ジョン・ペトルーシ(G)、ジョン・マイアング(B)、ケヴィン・ムーア(Key)、マイク・ポートノイ(Dr)という布陣でしたが、2004年のこのライブは当然ジェイムズ・ラブリエ(Vo)、ペトルーシ、マイアング、ジョーダン・ルーデス(Key)、ポートノイというメンバーで実施。『WHEN DREAM AND DAY UNITE』に収録された8曲を、原曲にほぼ忠実なアレンジで再現されております。もちろんライブならではのインタープレイも随所に追加された結果、「The Killing Hand」のように原曲より4分も尺が増えたテイクもありますが、これはこれで当時のDTらしいのではないでしょうか。

どこかゲディ・リー(RUSH)っぽかったチャーリー・ドミニシが歌うオリジナルバージョンに慣れ親しんだ耳で触れると、ラブリエが歌う『WHEN DREAM AND DAY UNITE』楽曲群には若干に違和感を覚えるかもしれません。しかも、音楽的にも『IMAGES AND WORDS』(1992年)以降の楽曲と比べて少々異なる質感(主にメロディ)も随所に散りばめられていることもあって、その違和感は増すばかりなのでは。

ですが、『IMAGES AND WORDS』期のライブを当時体験した頃、実はそこまで違和感を覚えたかというと、意外とそうでもなかったような記憶があって。「あれ、ラブリエの歌う1stアルバム曲もカッコいいじゃん」なんて思ったような気がするんですよね。もう30年近く前のことなのであやふやですが。

要は、それだけラブリエの歌声、ラブリエの歌うDT、ラブリエのために用意された曲に慣れ親しんでしまい、久しぶりに原点に戻ってみたら違和感があったというだけなのかな。それだけいろんなことに挑戦し、“DTらしさ”を完全に確立させたという表れでもあるんでしょう。

ラブリエ自身、この時期はまだハイトーンも出るほう(苦笑)だったので、ギリギリこのへんの初期曲を再現できるタイミングだったのでしょう。また、この当時はDT史上もっともヘヴィと謳われた7thアルバム『TRAIN OF THOUGHT』(2003年)リリース後。バンドおよびラブリエにとって、次のステップへ進む上でのアク抜き代わりこの完全再現は必要だったのかもしれませんね。

なお、『WHEN DREAM AND DAY UNITE』収録曲8曲を終えたあと、アンコールとして「To Live Forever」と「Metropolis」も披露されており(もちろん本作にも収録)、この2曲ではオリジナルシンガーのチャーリー・ドミニシと2代目キーボーディストのデレク・シェリニアンがゲスト参加。ドミニシ、意外と歌えていて好印象です。特に「Metropolis」ではラブリエとドミニシのハモリも登場し、普段のDTライブでは味わえない興奮を体験できるはず。ちなみに、「To Live Forever」は「Lie」(デレク在籍時のシングル)カップリング曲なのでセレクトされたのでしょうけど、この曲といい「Metropolis」といい、ドミニシ脱退後の曲で彼をゲスト参加させる意味とは……むしろ本編で登場させてあげなさいよ(笑)。

 


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