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2022年1月20日 (木)

MY CHEMICAL ROMANCE『I BROUGHT YOU MY BULLETS, YOU BROUGHT ME YOUR LOVE』(2002)

2002年7月23日にリリースされたMY CHEMICAL ROMANCEの1stアルバム。当初はTHURSDAYなどが所属したインディーズのEyeball Recordsからの発表でしたが、のちにバンドがメジャー契約したことで2009年2月にReprise Recordsから再発され、2009年3月25日には日本盤も初リリースとなりました。

2001年、9.11を境に自身の生き方を考えたジェラルド・ウェイ(Vo)が初代ドラマーのマット・ペリシアーとバンドを結成。そこにジェラルドの実弟マット(B)、マット経由でレイ・トロ(G)が加わりデモテープを制作すると、それがEyeball Recordsの目に留まり契約に至ります。そして、同レーベル所属のPENCEY PREPのフランク・アイイアロ(G)が同バンド解散後にジェラルドらの元へと合流し、ようやく初期MY CHEMICAL ROMANCEの5人が集結するわけです。

アルバムはTHURSDAYのフロントマン、ジェフ・リックリー(Vo)のプロデュースにより制作。レコーディング開始時はフランクはまだメンバーではなく、レコーディング終盤に加わったことで実際には「Honey, This Mirror Isn't Big Enough For The Two Of Us」と「Early Sunsets Over Monroeville」の2曲にしかタッチしていません。そういった意味では、バンドの真のデビュー作は続くメジャー第1弾アルバム『THREE CHEERS FOR SWEET REVENGE』(2004年)であり、今作はそこへ向けた処女作/習作と言えるかもしれません。

『THREE CHEERS FOR SWEET REVENGE』へと続く片鱗はたっぷり見つけることができ、やりたいことをただやり尽くした結果無軌道なまでにはちゃめちゃなポストハードコア/エモ(と呼んだらジェラルドに怒られそうですが)アルバムに仕上がった。そんな初期衝動たっぷりな、デビュー作らしいデビュー作と言える内容は、この時点ですでに光るものが感じられる良曲ばかりです。オープニングの「Romance」(お馴染み「禁じられた遊び」のカバー)に一瞬「?」となるものの、続くアグレッシヴな「Honey, This Mirror Isn't Big Enough For The Two Of Us」で「あ、マイケミだ!」と納得させられるし、「Our Lady Of Sorrows」のキャッチーさはすでに以降の彼らさしさに満ち溢れている。

かと思えば、THE SMITHSあたりを彷彿とさせるUKロック的な「Early Sunsets Over Monroeville」にニヤリとしたり、疾走感溢れる「This Is The Best Day Ever」のカッコさに痺れ、プログレッシヴな展開を持つ6分強の「Demolition Lovers」に以降のコンセプチュアルな作風との共通点を見つけられる。そう、次作以降の作風はここから分岐していったと考えると非常に納得がいくものがあるのです。

こうやって聴くと、すでに処女作の時点で何者にも似ていないオリジナリティを確立していることにも気付かされますし、この1枚でメジャーと契約できたのも合点がいきます。当然ながら、僕が本作に触れたのは『THREE CHEERS FOR SWEET REVENGE』でのブレイク以降(おそらく2005年の最初の再発時)でしたが、当時聴いたときよりも今聴くほうが本作の魅力をより深く理解できる気がします。

 


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