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2022年5月 4日 (水)

HARDCORE SUPERSTAR『THANK YOU (FOR LETTING US BE OURSELVES)』(2001)

2001年10月22日にリリースされたHARDCORE SUPERSTARの3rdアルバム。日本盤は同年9月29日に先行発売。

日本およびワールドワイドデビュー作となった前作『BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA』(2000年)から約1年半という短期間で届けられた新作は、セルフプロデュースだった過去2作から離れ、新たにプロデューサーを立てて制作された意欲作。方向性としては前作での時代錯誤なスリージーハードロックをベースに、よりグラマラスでバブルガムポップ的テイストを強めたことが伝わる内容です。

オープニングトラック「That's My Life」やリードシングル「Shame」を筆頭に、キャッチーさ/わかりやすさは前作以上。楽曲もより練り込まれた印象が伝わり、前作が自主制作で発表した1stアルバム『IT'S ONLY ROCK 'N' ROLL』(1998年)収録曲のリメイク中心だったことを考えると、改めてソングライターとしての真価が問われる1枚と言えるでしょう。

実際、リスナーの期待値以上の内容に仕上がっていると思いますが、ここ日本においてファンが彼らに求めたのは前作での「Hello/Goodbye」や「Rock 'N' Roll Star」のような疾走感の強いパンキッシュなハードロックと、「Someone Special」に代表される北欧バンドらしい哀愁味の強いメロウ&メランコリックなナンバー。この新作は前者の要素は排除されつつあり、後者の要素は「Summer Season's Gone」や「Significant Other」などに引き継がれている。しかし、後者もハードロックというよりはポップス色が濃くなっていることで、聴き手側が若干の違和感を覚えたのも確か。軽快で能天気(とは言い過ぎか)なメジャーキー楽曲中心の全体像が、思った以上に「コレジャナイ」感を与えてしまったという意味では、ちょっと早すぎた変化/進化だったのかな。

ただし、その後のバンドの成長を考えると、この一歩は非常に大きかったのもまた事実。リリース当時は僕自身も「あれっ?」と思ったものの、今では『BAD SNEAKERS AND A PINA COLADA』以上に好きな1枚かもしれません。

 


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