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2022年5月22日 (日)

RECKLESS LOVE『TURBORIDER』(2022)

2022年3月25日にリリースされたRECKLESS LOVEの5thアルバム。日本盤は同年2月23日先行発売。

AFM Records移籍第1弾となった前作『INVADER』(2016年)から実に6年ぶりの新作。その間にはイベント『TOKYO INVASION』(2017年6月)で二度目の来日が実現し、2020年には三度目となる再来日公演も計画されていましたが、ご存じのとおりコロナの影響で中止に。そんな彼らが満を辞して届けてくれたのが、徹底的に1980年代にこだわった内容の“ニュー・レトロ”な1枚でした。

ドラムサウンドをシンセドラム的なサウンドで統一することで、重さよりも軽さを重視。ギターサウンドもどこか80年代的AORを思わせるもので、そこにシンセベース、キラキラしたシンセサイザーサウンドを被せることで“あの時代”を完全再現。いいですね、この間違った方向に突き進んだ80年代愛(笑)。こんな軽いドラムとキラキラシンセに閉口してしまいそうになる恥しサウンド、2022年の新譜ではそうお目にかかれませんって。

もちろん、これは全面的に褒め言葉。彼らは80年代のヘアメタル/グラムメタルから影響を受けたバンドなわけで、当然80年代への憧れは人一倍強いものがあるはず。しかし、多くのこの手のバンドはいわゆる“LAメタル”的なサウンドを再現するばかりで、頭ひとつ飛び抜けるのが難しい。そんな中、RECKLESS LOVEはいろんな意味で振り切り、“あの時代”を2022年によみがえらせることに成功したわけです。

ここで表現されている80年代って、たとえば『フットルース』とか『トップガン』みたいな80'sハリウッド映画のサウンドトラックなどで表現されていたサウンドなんですよ。あの軽薄なまでの軽さとドライブ感って、今の音では絶対に真似できないんじゃないかな。それを、ここまで忠実に(しかも2022年の質感で!)再現し、異色/異物感を見事に提示。こういうサウンドのせいもあってか、不思議と楽曲自体も80年代のそれに聞こえてくるんだから、不思議なものです。

かつ、本作にはオジー・オズボーン「Bark At The Moon」のカバーも収録。こちらも上記のような軽薄サウンドで表現されているもんですから、ヘヴィさがあのギターリフのみという体たらく(笑)。シンセドラムのフィル回しに腰抜けそうになるくらいユルユルなんですが、これが気持ち良いったらありゃしない。

この方向性、どこかザ・リーサルウェポンズにも近いものがあり。だから、個人的にポジティブに受け入れられるのかな。もし、中学生の自分が1985年くらいにこのアルバムを聴いたら、絶対に「ダセエ!」と拒絶していたことでしょう(笑)。しかし、そこから数十年と歳を重ねて大人になった今の自分なら、わかる。「ダセエ! けど、カッケー!」と。冗談みたいな話ですが、個人的に年間ベスト級の1枚です。

 


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