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2022年5月27日 (金)

DISTURBED『TEN THOUSAND FISTS』(2005)

2005年9月20日にリリースされたDISTURBEDの3rdアルバム。日本盤は同年9月28日発売。

初の全米1位を獲得した前作『BELIEVE』(2002年)から3年ぶりの新作。前作発表後にスティーヴ・クマック(B)が脱退。本作のレコーディングにはその後正式メンバーとなり、現在まで活動をともにするジョン・モイヤー(B/STEREO SATELLITE、ART OF ANARCHY、OPERATION: MINDCRIME)が参加しています。

プロデューサーには過去2作同様ジョニー・K(ENUFF Z'NUFFMACHINE HEAD3 DOORS DOWNなど)を起用。また、バンド自身も共同プロデューサーとして初めて名を連ね、ミキサーには初のタッグとなるベン・グロッセ(DREAM THEATERMARILYN MANSONSEVENDUSTなど)が新たに起用されています。

基本的な路線、方向性は過去2作の延長線上にある、大きな変化はあまり感じられません。ただ、ヘヴィメタルバンドとしてのオーソドックスさはより増しているようにも聞こえ、良しとするか否かで評価もまた変わるのでしょうか。デビュー時こそ、デヴィッド・ドレイマン(Vo)のパーカッシヴなボーカルスタイルと90年代のニューメタルバンドを踏襲しつつもネクストレベルへとステップアップさせたサウンドが新鮮に映りましたが、それも3作目となるともはや当たり前の存在として定着し、ここから作品ごとに変化を繰り広げるのか、あるいは現在のスタイルを維持すつつ深化するのかが迫られると思います。

しかし、彼らは後者の道を選び、金太郎飴のようなアルバム作りの道を突き進むことになる。前作の時点でその片鱗はすでにあったものの、この3作目で彼らはついに「俺たちはこの道から逸れずに突っ走る」と宣言するわけです。ある意味、男らしいと言えますが。

なもんで、ふいに1曲選んで聴かされても、果たしてこれが何作目の収録曲なのか?とはっきり断言できないんですよ、僕(苦笑)。まあ、1stアルバム『THE SICKNESS』(2000年)は散々聴いたので、ある程度は理解していますが……。それくらい、良くも悪くも通常運転。なので、彼らのこのスタイルが好きという方なら、大きな冒険もない本作も気に入ってもらえると思います。

と同時に、初めてDISTURBEDに触れる人は、それが何作目であっても大きな問題はなんじゃないかという気もしていて(苦笑)。あ、嘘です。最初に聴くなら1stアルバムから本作までの3枚がオススメです。以降は良くも悪くも、楽曲がよりワンパターン化していくので。そういった意味でも、楽曲の完成度やトータルバランス含め完成し尽くされているのは、この3作目までといっても過言ではないのかな。

ヘヴィさ、重さという点では前2作よりも若干強まっている気がしますが、それも誤差範囲内。アメリカのバンドらしい豪快なアンサンブルと、どこかヨーロッパのバンドのようにも感じられる抒情的なメロディのバランスも絶妙。ニューメタルというジャンルの究極形と言ってしまっては大袈裟でしょうか。

なお、1stアルバムにおけるTEARS FOR FEARSのカバー「Shout」に続き、本作にはGENESISのヒット曲「Land Of Confusion」のカバーも収録。基本的なアレンジは原曲を踏襲しつつ、もちろんDISTURBEDらしいヘヴィさも強調されたアレンジに生まれ変わっており、原曲をよく知る世代も楽しめる仕上がりです。ただ、「Shout」のときほど驚きや刺激はないかな。これも、彼らのスタイルに慣れててしまったが故なんでしょうか。

 


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