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2022年6月13日 (月)

THE BLACK CROWES『1972』(2022)

2022年5月6日にリリースされたTHE BLACK CROWESの最新EP。日本盤は同年7月9日発売。

クリス・ロビンソン(Vo)&リッチ・ロビンソン(G, Vo)の仲直りを機に、2019年に4年ぶりの再始動を果たしたTHE BLACK CROWES。新録音源としてはアコースティックアルバム『CROWEOLOGY』(2010年)以来12年ぶりとなります。

本作はカバー曲のみで構成された内容で、そのタイトルからも想像できるように1972年に発表されたロッククラシック6曲をTHE BLACK CROWES流にアレンジ/カバーしたもの。その選曲もTHE ROLLING STONES「Rocks Off」、T. REX「The Slider」、ロッド・スチュワート「You Wear It Well」、LITTLE FEAT「Easy To Slip」、デヴィッド・ボウイ「Moonage Daydream」、THE TEMPTATIONS「Papa Was A Rollin' Stone」と比較的わかりやすいものばかり(日本で知名度が低いのはLITTLE FEAT「Easy To Slip」くらいでしょうか。この曲のみリッチがリードボーカルを担当してるようですね)。

現在のバンドメンバーはロビンソン兄弟のほか、90年代後半の再編時から参加するスヴェン・パイピーン(B)の3人のみ。そのほかはセッションメンバーで、サイドギター、ドラム、キーボード、女性コーラスという編成で構成されています。基本的に原曲に忠実なアレンジですが、要所要所に彼ららしいテイストも散りばめられており、曲ごとに過去のアルバムの色を見つけられるはずです。

オープニングの「Rocks Off」でいきなりメロディを崩して歌うクリス・ロビンソンのボーカルに、一瞬「ん?」と思うものの、これも彼ら流のアレンジと受け取れば大した問題ではない。にしても、こういうストレートなTHE BLACK CROWESのロックンロールプレイ/サウンド、久しぶりに聴けた気がするなあ。

「You Wear It Well」「Easy To Slip」「Papa Was A Rollin' Stone」は彼らのパブリックイメージどおりの演奏/アレンジで、選曲含め特に大きな驚きはないかな。この枯れた感じはデビュー時から備わっていたもので、加齢とともにその深みはより増している印象。従来のファンが安心して楽しめるテイクではないでしょうか。

その一方で驚かされるのが、異色のグラムロックカバー2曲(「The Slider」「Moonage Daydream」)。このバンドにグラムロックの影響があまり感じられなかっただけに、これを選ぶかと驚きがありました。アレンジに関しても前者は原曲のイメージ通りだけど、後者は完全にTHE BLACK CROWES色に染め上げられていて思わずニヤリ。どうやら2023年1月にオリジナル新作を予定しているようなので、このEPはそこへ向けた肩慣らしなのかもしれませんね(原点回帰およびアレンジにおける訓練という意味で)。

ちなみに本作、Amazon Musicとの共同企画で制作されたもので、フィジカル(CD、アナログ)はバンドの自主レーベルからのリリース。Aamazonやタワーレコードなどでも時間はかかるものの、もちろん入手可能です。そんなわけで、デジタルに関しては今のところAmazon Music限定配信で、SpotifyやApple Musicでは未配信。気になる方は下記リンクなどからチェックしてみてください。2024年現在、各種ストリーミングサービスでもリスニング可能です。

 


▼THE BLACK CROWES『1972』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

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