STEVE CONTE『BRONX CHEER』(2021)
2021年11月5日にリリースされたスティーヴ・コンテのソロアルバム。日本盤未発売。
菅野よう子ワークスへの参加、NEW YORK DOLLSやMICHAEL MONROEでギタリストとして活躍するスティーヴ。そのキャリアのスタートは80年代後半にまでさかのぼります。自身が中心となるバンドやプロジェクトはこれまで数々存在しましたが、純粋なソロ名義のオリジナルアルバムとなるとSTEVE CONTE NYC名義を除けばこれが初となります。
レコーディングはスティーヴがギター&リードボーカルを担当したほか、実弟のジョン・コンテがベース、キース・リチャーズとのコラボレーションなどで知られるチャーリー・ドレイトンがドラムを務めています。基本はこのトリオ編成で録音され、曲ごとに多数ゲストが参加しています(詳しくはこのへんを参考に)。
全11曲中10曲をスティーヴがひとりで書き下ろし、「Flying」のみ共作。マイケル・モンローの下でもアルバムごとに数曲は単独で書き下ろしていましたが、今作はそういった楽曲からも想像できるようなシンプル&ストレートなロックンロール満載の、ご機嫌な1枚に仕上がっています。
基本的には2〜3分程度のアーシーなロックンロールが中心。「The Human Animal」や「Liar Like You」といった冒頭2曲や「Gimme Gimme Rockaway」あたりはマイケル・モンローに似合いそうですが、むしろ本作はカラー的に後期NEW YORK DOLLSのほうに近いのかも。ところどころでパンクロックからの影響もにじませていますが、ブルースやソウルの影響下にあるアメリカンロック主体の作品なので、マイケルのリスナーよりもTHE ROLLING STONESあたりのファンに強くアピールする内容かもしれません。
スティーヴのシンガーとしての力量は菅野よう子ワークスで実証済みですが、本作で聴くことのできる彼の歌声はワイルドなロックチューンよりも「Guilty」みたいにソウルフルなミディアム/スローナンバーで活きるような気がします。また、それにあわせた彼のギタープレイも非常にエモーショナルで、直情的な楽曲が多いマイケルの作品ではなかなか聴くことができないプレイやフレーズも豊富に含まれています。
こういう作品は文字でしのごの説明するより、まずは音から入ってもらうのが一番かな。ストーンズ関連の作品はもちろんですが、イジー・ストラドリンやTHE BLACK CROWESの初期作品が好きな方にも十分アピールする内容だと思うので、本文中に出てくるアーティスト名にピンと来た方は迷わずチェックすることをオススメします。
▼STEVE CONTE『BRONX CHEER』
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