THE ROLLING STONES『LICKED LIVE IN NYC』(2022)
2022年6月10日にリリースされたTHE ROLLING STONESのライブアルバムおよびライブ映像作品。
本作は2枚組CD、3枚組アナログ、デジタル音源のみ、Blu-ray+2CDおよびDVD+2CDの映像版(+音源)の全5形態を用意。ベースとなる本編は全英/全米ともに2位を記録した結成40周年記念オールキャリア・ベストアルバム『FORTY LICKS』(2002年)を携え実施された『Licks Tour』から、2003年1月18日のニューヨーク・Madison Square Garden公演が完全収録されています。この模様は当時、『HBO Special』としてテレビ放送されたほか、同年冬発売の4枚組DVD『FOUR FLICKS』に収録されましたが、今回のCD/Blu-ray/DVD化に際して当時はカットされた「Start Me Up」「Tumbling Dice」「Gimme Shelter」「Sympathy For The Devil」の4曲を追加し、新たにレストア&リマスターを施した完全版として単品リリース。さらにBlu-ray/DVDには、ボーナス映像としてアムステルダム公演(2003年8月19日)から「Star Star」「I Just Want To Make Love To You」「Street Fighting Man」の3曲とツアーリハーサル映像、さらにBlu-rayのみ51分のドキュメンタリー『Tip Of The Tongue』も追加収録されています。
ここではCDおよびデジタル配信中の音源に関して、話を進めていきます。
約2時間10分におよぶトータルランニングは、当時の公演時間とほぼ同等かと(大体アンコール含めて2時間半に満たない長さだったと記憶)。全23トラック中、オープニングSEとメンバー紹介の2トラックを除き、21トラック(曲)が当日披露された楽曲となります。この日はテレビ収録があったこともあり、スペシャルゲストとして「Honky Tonk Women」にシェリル・クロウがゲスト参加しております。過去のこうした中継公演と比べると、ゲストの数/セレクトが若干地味にも思えますが、まあ主役は40周年のストーンズですし、これはこれでいいのかな。
録音は2003年と今世紀に入ってからの音源なので、音質や録音状態云々については何も述べることはありません。ただ、昨日取り上げた『LIVE AT THE EL MOCAMBO』(2022年)と音質がほとんど変わらないことに、改めて現代の最新技術のすごさに驚かされます。なんなら、歓声に関しても(以下、自主規制)。
当時の新曲は「Don't Stop」のみ。レア曲らしいレア曲はありませんが、まあ「If You Can't Rock Me」や「Monkey Man」「Let It Bleed」「When The Whip Comes Down」あたりはうれしいセレクトかな。11分にもおよぶ「Can't You Hear Me Knocking」も「Midnight Rambler」並みの熱量が伝わり、これもうれしい1曲かな。キース・リチャーズ(G, Vo)ボーカル曲は「Thru And Thru」と「Happy」という好対照な2曲。前者はライブでそこまで盛り上がる曲調ではないけど、声援がすごいですね。これに関しては(以下、自主規制)。
シェリル・クロウとの「Honky Tonk Women」はすでに映像が公開済みとはいえ、音源で聴いてもやっぱりソウルフルでカッコいい。地味っちゃあ地味ですが、この選曲/セットリストにフィットした人選なのかなと、音源を通して聴いて再認識させられました。
たまたま『LIVE AT THE EL MOCAMBO』から立て続けのリリースとなりましたが、あちらがライブアルバムならこちらはライブ映像が主体の作品。本来は映像ありきで楽しむべき内容なのかもしれません。それでも、こうやってサブスクなどで音源のみでも十分に楽しめる内容なので、まあ初心者にいきなり勧めるような代物ではありませんが、ストーンズの作品を多少なりとも吟味しており、かつライブ作品にも複数手を出しているというリスナーに「いまから20年前はこんな感じだったんだよ。50代のストーンズもイケるでしょ? ミック・ジャガーの動きにもキレがあるし、キースもまだ動き回れているし(笑)」と知ってもらう上で最適なアイテムではないでしょうか。もちろん、できることなら映像込みで楽しんでほしいですけどね。
▼THE ROLLING STONES『LICKED LIVE IN NYC』
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