ANDY McCOY『JUKEBOX JUNKIE』(2022)
2022年8月5日にリリースされたアンディ・マッコイの4hアルバム。日本盤未発売。
実に24年ぶりのソロアルバムとなった前作『21ST CENTURY ROCKS』(2019年)から約3年ぶりに届けられた新作は、すべてカバー曲で構成された1枚。アンディのルーツとなるアーティストに加え、「Miss Tennessee」のような比較的最近のヒット曲も含まれており、表現者としてのこだわりが伝わる内容に仕上がっています。
収録曲の内訳は以下のとおり。
M-1. I'm Gonna Roll [デイヴ・リンドホルム]
M-2. 54-46 That's My Number [TOOTS AND THE MAYTALS]
M-3. Take Me I'm Yours [SQUEEZE]
M-4. Miss Tennessee [ケイティ・ノエル&オータム・ブルック]
M-5. Hot Night In Texas [ムーン・マーティン]
M-6. I Can Feel The Fire [ロニー・ウッド]
M-7. Shot Full Of Love [ドン・ウィリアムズ]
M-8. Solo In Soho [フィル・ライノット]
M-9. Back To The Wall [DIVINYLS]
M-10. Motorbiking [クリス・スペディング]
M-11. I Couldn't Get It Right [CLIMAX BLUES BAND]
M-12. China Girl [イギー・ポップ/デヴィッド・ボウイ]
M-13. Funnel Of Love [ワンダ・ジャクソン]
M-14. Countdown [U.K. SUBS]
ロックやパンク、ニューウェイヴのみならず、ロカビリーやレゲエ、カントリーなど幅広いセレクトですね。それらがアンディらしアレンジでカバーされているのですが、すべての曲がアンディ中心で構成されているわけではなく、現在のバンドメンバーやゲスト女性シンガーを前面に押し出すなど、あくまでバンドとしての表現がなされているのが印象的です。
例えば、ケイティ・ノエル&オータム・ブルックによる2020年のカントリーヒット「Miss Tennessee」では、アンディとジェイミー・ハンブリーのデュエットを楽しむことができるし、SQUEEZEのカバー「Take Me I'm Yours」ではアンディに加え元CKYのデロン・ミラーが一緒に歌唱して歌に厚みを加えている。それこそワンダ・ジャクソンの名曲「Funnel Of Love」に関してはソフィア・ジダがソロ歌唱しアンディは裏方に徹してますしね。
ギターに関してはアンディがすべてプレイしているものの、ボーカルに関しては全部自身で歌うことにこだわらず、ゲストを適材適所に配置するというプロデューサー資質も発揮されている。そういった意味では、聴き手側も「アンディの新作!」と肩肘張らず、リラックスしながら楽しむべき1枚かもしれません。
リリース元のCleopatra Recordsに対してあまり良いイメージがなかったこと、そのレーベルからカバーアルバムを出すということで、正直その仕上がりに対して不安を抱えていたのですが、すべて思い過ごしだったようで安心しました。HANOI ROCKSにおけるアンディの役割を理解しているファンはもちろん、前作『21ST CENTURY ROCKS』を聴いて彼の魅力にハマったリスナーなら問題なく楽しめる1枚だと思います。原曲自体が優れたものばかりなので、ここではアンディの演出力/表現力に注目しながら極上のナンバーたちを満喫していただきたいところです。
▼ANDY McCOY『JUKEBOX JUNKIE』
(amazon:海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3)
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