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2022年10月31日 (月)

QUIET RIOT『QUIET RIOT II』(1978)

1978年12月2日に日本限定でリリースされたQUIET RIOTの2ndアルバム。海外では2022年7月8日、No Remorse Recordsを通じて初めて発売されました。

『静かなる暴動』と邦題の付けられた日本限定発表のデビューアルバムに続いて早くも届けられた本作。1978年夏から秋にかけてレコーディングが行われたものの、アルバム完成直後にケリー・ガルニ(B)がバンドを脱退。入れ替わるようにルディ・サーゾが加入し、アートワークに加わっています(レコーディング未参加ながらも、クレジットにも彼の名前が記載されています)。

軽やかなグラムポップ色濃厚だった前作と比べると、本作収録曲の多くはずっしりとしたミディアムチューンが中心。相変わらずバブルガムポップ的なキャッチーさは強いものの、演奏やアレンジ面でハードさが強まり始めています。それでも、のちのヘアメタル期と比べるとだいぶ“軽い”ですが。

やりたいことを詰め込み始めた結果、1曲の尺が4〜5分と長くなり始めていることからも、バンドとして、そしてミュージシャンとしての技術や才能が開花し始めていることが、ソングライティング面での創意工夫から伝わります。ここではとにかく、ランディ・ローズ(G)のギタリストとしての華が一気に開花していることが一番でしょう。「Eye For An Eye」や「Trouble」「Killer Girls」「Face To Face」あたりの派手なプレイを耳にすると、のちのオジー・オズボーンとのコラボレーション……『BLIZZARD OF OZZ』(1980年)で聴くことができるプレイとの共通点も豊富に見つけられます。

また、バンドとしてもその後の『METAL HEALTH』(1983年)への架け橋が用意されており、オープニングを飾る「Slick Black Cadillac」はその後『METAL HEALTH』でもリメイクされることに。『METAL HEALTH』バージョンにはないアレンジなど含め、耳慣れたバージョンとの違いは新鮮に響くのではないでしょうか。

さらに、前作でも取り上げたSMALL FACESのカバーがここにも登場。今回は「Afterglow (Of Your Love)」をピックアップしており、若干大人びたアレンジ含めアルバム全体のトーンにもマッチしております。QUIET ROITはその後も「Itchycoo Park」を『TERRIFIED』(1993年)でも取り上げているので、SMALL FACES好きはケヴィン・ダブロウ(Vo)の趣味なのかもしれませんね。

1stアルバム同様にB級と言ってしまえばそれまでですが、だからといって切り捨てられない魅力が随所に用意されている。QUIET RIOT云々ではなく、70年代後半のUSハードロックやグラムポップ、パワーポップなどに多少なりとも興味がある方、そしてランディ・ローズというギタリストに興味があるリスナーなら手を伸ばしておいて間違いのない1枚です。

なお、2022年に再発された音源は一応「公式リリース」という形になっていますが、音源自体はマスターテープを元にしたものではなく(マスターが復旧不可能なほどに劣化していたとのこと)、日本盤アナログレコードからの盤起こしがベースになっている、ちょっとグレーな代物。1stアルバム同様、こちらもサブスク未解禁ですのでご注意を。

 


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