« 2003年4月〜2004年3月発売の洋楽アルバム20選 | トップページ | 2024年1月のお仕事 »

2024年1月18日 (木)

WARGASM: LIVE IN JAPAN 2024@duo MUSIC EXCHANGE(2024年1月15日、16日)

Img_8109 昨年10月(日本盤は12月)に1stフルアルバム『VENOM』をリリースしたばかりのWARGASMが、2023年2月のcoldrain主催フェス『BLARE FEST. 2023』での初来日に続いて、早くも単独公演にて再来日を果たしました。個人的にはすいぶん前から彼らの楽曲を愛聴してきており、いろんな縁がつながって『VENOM』日本盤のライナーノーツを執筆させていただき、その際にはメンバーのサム・マトロック(Vo, G)へのインタビューも実現しました(本来はミルキー・ウェイ(Vo, B)も参加予定でしたが、体調不良のため欠席)。そういった縁が来日時までつづき、1月15日、16日に開催された単独公演のオフィシャルレポートも担当いたしました。初日公演の様子はユニバーサルミュージック運営のudiscovermusic.com、および各媒体にて掲載されているのでそちらをご覧ください。

本稿では初日の様子も交えつつ、レポートというよりは2公演の雑感をメモとして残しておこうかと思います。

ロックバンドというよりはロックユニットと呼んだほうがいいのかな、彼らの場合。基本的にはそれぞれがギターやベースも持っているものの、どちらか一方が楽器を下ろしていたり、あるいは2人とも楽器を持たずにステージ上を縦横無尽に動き回ることも多い。それはオープニングを飾る「Venom」の時点で一目瞭然で、初日はファーコートを羽織ったサム、たいとなライダースジャケットに身を包んだミルキーと、とにかくロックスター然とした佇まいが最高でした。ここまでロックスター感を全面に打ち出すアーティスト、近年では少なくなりつつありますが、世代的にやっぱりこういうファッションやビジュアルに惹かれるんですよね。

バンド編成はドラマーとギタリスト、そしてキーボードやマニピュレーター、ラップなど何でも屋的なポジションの3人をサポートメンバーに迎えたシンプルな編成。duoという適度な狭さも相まって、とにかく生々しい演奏&パフォーマンスをじっくり堪能できたと思います。

Img_8106 音源を聴いてもらえばおわかりのように、彼らのサウンドはニューメタル以降のラウド/ヘヴィサウンドに、THE PRODIGYをはじめとする90年代以降のデジロック/ダンスロックをかけわせたもので、90年代半ばから後半にかけての洋楽ヘヴィロックを愛聴してきたリスナーにはど真ん中なんじゃないでしょうか。それもあって、僕自身もストレートに響いたわけですが……ちょうど前年末にライブを観たLIMP BIZKIT以降、90年代後半から2000年代前半にかけてのニューメタルを再評価していたタイミングだったこともあり、改めてWARGASMの特異性やオリジナリティについていろいろ考えるタイミングにもなりました。

ニューメタルって一時期、嘲笑の対象だった時期もあったと思うんです。事実、僕自身もLINKIN PARK以降のニューメタルを数歩引いて見ていた頃もありました。でも、数周回って(なのかな?)WARGASMのようなバンドを新鮮に感じることができる。純粋に楽しむことができるというのは、僕の中にもあの頃のニューメタルが確実に根付いているという事実でもあり、そんなに嫌いじゃなかった、むしろ大好物だったということに気づかせてくれた。そういった意味でも、彼らの存在は(特に僕個人にとっては)重要な存在なんだなと思うわけです。

サムのギタープレイが完全にKORNやLIMPなどの影響下にありながらも、もっと遡るとALICE IN CHAINSあたりのグランジからの影響も随所に見られたことが、このライブにおける個人的最大の発見でした。そして、ミルキーのフォトジェニックさはもっと広く伝わるべき。モデルとして来日経験もある方だけに、見せ方次第ではこの音とともにいろんな方面へ届くはずです。

2公演ともソールドアウトまでは達しなかったものの、それなりに形になるくらには埋まっていたフロア。これはオープニングアクトを務めたASPのファンによるものも大きく、彼らはASPの出番が終わっても一生懸命盛り上げてくれ、かつ楽しんでくれていた。海外アーティストのオープニングアクトという貴重な機会を与えてくれたから、彼女たちに新曲「MAKE A MOVE」を提供してくれたからという意味以上の絆を、2日間しっかり感じられたことで胸が熱くなりました。

WARGASMのようなタイプのバンドは、変にHR/HM系に括ってしまったりそっち系フェスに出演するよりも、サマソニやフジロックのような国内外のロックファンが集まる場や、国内ラウド/ヘヴィ系バンドのゲストアクト、もしくは主催フェスに呼んで日本のリスナーに観てもらうことがもっとも即効性があるはず。この夏以降、早いタイミングでの再来日を希望します!

セットリスト

1月15日
01. Venom
02. Rage All Over
03. Minigun
04. Fukstar
05. S.A.D.
06. Pyro Pyro
07. Modern Love
08. Sonic Dog Tag
09. Bang Ya Head [feat. Koie from Crossfaith]
10. Feral
11. Circle Pit
12. Outrage
13. Do It So Good
Encore
14. D.R.I.L.D.O
15. Salma Hayak
16. Spit.

1月16日
01. Venom
02. Rage All Over
03. Minigun
04. Fukstar
05. Salma Hayak
06. Pyro Pyro
07. Modern Love
08. Sonic Dog Tag
09. Bang Ya Head
10. Feral
11. Circle Pit
12. Outrage
13. Do It So Good
Encore
14. D.R.I.L.D.O
15. Spit.

« 2003年4月〜2004年3月発売の洋楽アルバム20選 | トップページ | 2024年1月のお仕事 »

Wargasm (UK)」カテゴリの記事

2024年のライブ」カテゴリの記事

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

無料ブログはココログ