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2024年3月 4日 (月)

ROBERT PALMER『RIPTIDE』(1985)

1985年11月にリリースされたロバート・パーマーの8thアルバム。

1985年、ロバートは当時DURAN DURANのメンバーだったアンディ・テイラー(G, Vo)&ジョン・テイラー(B)とCHICのトニー・トンプソン(Dr)とともに、“スーパーバンド”THE POWER STATIONとしてアルバム『THE POWER STATION』(米6位/英12位)やシングル「Some Like It Hot」(米6位/英14位)、「Get It On」(米9位/英22位)などをヒットさせたばかり。本来ならそのままツアーに臨む予定でしたが、ロバートはこの良い流れから自身のソロ活動へと移行し、バンドから離脱します。

こう聞くとバンドとの関係性が悪かったのではと邪推してしまいますが、1985年夏に制作された本作のプロデュースを手掛けたのはTHE POWER STATIONから引き続きバーナード・エドワーズ(CHICのベーシスト)。かつ、レコーディングにはアンディやトニーも参加しており、決して喧嘩別れしたわけではなかったことがわかります。

それまでのR&Bやソウル、ニューウェイヴ色の強かった作風から、本作ではTHE POWER STATIONで得た手応えをそのまま反映させたハードロックテイストで統一。自身最大のヒット曲となった「Addicted To Love」(米1位/英5位)を筆頭に、「Hyperactive」(米33位)や「Discipline Of Love」(米82位/英95位)、JAM & LEWISが手掛けたシェレールのデビューヒット「I Didn't Mean To Turn You On」のカバー(米2位/英9位)といったヒットシングルも多数生まれ、アルバム自体も米8位(200万枚)/英5位と好セールスを記録しました。

オープニングとエンディングを飾るルース・エッティング(1920〜30年代に活躍した米歌手・女優)のカバー「Riptide」や本作唯一のロバート単独作詞作曲楽曲「Get It Through Your Heart」こそ穏やかなスローチューンですが、ブルースシンガー&ギタリストのアール・キング「Trick Bag」のカバー含め、デジタル色の強いハードロックは大人の色気を強くにじませたロバートのボーカルに見事フィット。ただ、THE POWER STATIONのようにド派手なギター要素は少なめなので、そっち方面を重視するリスナーには少しだけもの足りないかもしれません。

とはいえ、ロバート・パーマーという稀代のシンガーによる名演の数々は、80’sロック&ポップスファンなら必聴もの。当時、MTVでヘヴィロテされたMVの数々と合わせて(むしろ、そういったヴィジュアル重視で)お楽しみください。

 


▼ROBERT PALMER『RIPTIDE』
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