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2024年4月18日 (木)

LINKIN PARK『METEORA: 20TH ANNIVERSARY EDITION』(2023)

2023年4月7日にリリースされた、LINKIN PARKの2ndアルバム『METEORA』(2003年)の20周年記念デラックス盤。全43曲入りのCD3枚組と、全89曲で構成されたボックスセットおよびデジタルエディション、アナログボックスセットの3仕様が用意されています。

アメリカで1000万枚以上、全世界で約3000万枚を売り上げたデビュー作『HYBRID THEORY』(2000年)に続く2作目ということで、相当なプレッシャーの中で制作されたかと思いますが、結果はご存知のとおり。初の全米1位を獲得したほか、アメリカのみで800万枚以上、全世界で2700万枚というメガヒットを記録し、前作にも劣らない成績を残す代表作のひとつとなりました。

ボックスセットにはリマスタリングされたアルバム本編(CD&アナログ)のほか、2003年11月に発売されたバンド初のライブアルバム『LIVE IN TEXAS』(CD版未収録曲含む)と未発表ライブ音源集『LIVE IN NOTTINGHAM 2003』(ともにアナログ)、過去にファンクラブ経由で発表された『METEORA』期のデモ音源をまとめた『LPU RARITIES 2.0』(CD)、『METEORA』期の貴重なライブ音源をコンパイルした『LIVE RARITIES 2003-2004』(CD)、「Lost」「Fighting Myself」といった未発表曲や本邦初公開となるデモ音源をまとめた『LOST DEMOS』(CD)、そしてアルバム制作ドキュメンタリー映像『THE MAKING OF METEORA』(DVD)やソウルやマイアミなど2003〜4年のライブ映像(DVD)をひとまとめに。

一方、3枚組バージョンはDISC 1に『METEORA』+未発表曲「Lost」、DISC 2に『LPU RARITIES 2.0』、DISC 3に『LIVE RARITIES 2003-2004』という構成。今回の再発において重要になってくるのは、おそらくボックスセットのみで聴ける『LOST DEMOS』と、ライブコンパイル盤『LIVE RARITIES 2003-2004』になると思っているので、本稿では『LOST DEMOS』と『LIVE RARITIES 2003-2004』中心に解説していきます。

『LOST DEMOS』

「Lost」は新たに手が加えられ、アルバム本編に含まれていても不思議ではない仕上がりにまで到達。それによって、未発表曲というよりも“新曲”のイメージが強いかも。初期の彼らに対してのイメージどおりの1曲ではないでしょうか。ただ、アルバムに含まれていたら“つなぎ”の1曲で終わっていたかもしれません。

「Fighting Myself」は『METEORA』で描かれている世界観の延長線上にある、ヒップホップマナーの1曲。「Lost」がチェスター・ベニントンのクリーンボーカル中心だとしたら、こっちはマイク・シノダのラップを軸にしたグルーヴィーな仕上がりです。「Resolution」あたりもこの流れにあるのかな。一方、「More The Victim」「Massive」「Healing Foot」はテイスト的に『HYBRID THEORY』寄りで、『METEORA』への通過点的な内容。アルバム本編から漏れるのも仕方ないかな。もちろん、もっとブラッシュアップできたらアルバム本編に含まれていても不思議じゃないんですが、当時はそこまでの魅力が見出せなかったのかもしれませんね。

そのほか、「Faint」や「Lying From You」のデモバージョンも含まれており、ブラッシュアップされる前の原石ぶりを確認することができます。『LPU RARITIES 2.0』に収録されたバージョンとはそれぞれ異なるので、完成版含めた聴き比べもできそうです。


『LIVE RARITIES 2003-2004』

ライブをまるまる1本収めた『LIVE IN TEXAS』や『LIVE IN NOTTINGHAM 2003』とは異なり、こちらは『METEORA』期の象徴的なツアー/フェスのハイライト的内容で、全10曲と非常にコンパクト。自身のツアーのほか、『Reading Festival 2003』や『Rock Am Ring 2004』での記念碑的音源も含まれています。

この中で特筆すべきはラスト3トラックかなと。初期の「Step Up」から「Nobody's Listening」へのメドレー、そこにE-ECUTIONERSの「It's Goin' Down」をミックスしたスペシャルバージョンは、ライブならではの特別感があります。また、NINE INCH NAILS「Wish」のカバーや、KORNジョナサン・デイヴィスをゲストに迎えた「One Step Closer」もスペシャル感が強く、当時のバンドの勢いがダイレクトに伝わります。どれもシングルやファンクラブ経由では既発音源ですが、こうして手軽に聴けるようになったのはありがたい限りです。

 


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