2007/11/10

9mm Parabellum Bullet『Termination』(2007)

個人的には、今年一番の衝撃かもしれないなぁ、このバンドとの出会いは。同僚から彼らのインディーズ盤(「Gjallarhorn」「Phantomime」)を紹介してもらったんだけど、それを聴いたときは正直今ほどは強烈には感じてなくて、まぁカッコイイよなくらいの感想だったんです。その時点でメジャーデビューの話も耳にしていて、プレ・デビュー盤「The World e.p.」を聴いたときも、あぁ音が良くなったな、演奏がこなれてきたなぁ……としか思わなかったのね。いや、確かにカッコイイとは思ったけどさ。実際、好みの音だったし。

だけどね……なんだろう、何か別のバンドに似てるんだけど、それが思い出せなかったんだよね。すごく重要なバンドなはずなんだけど、なんだっけなぁ〜って。

そして、この夏にやっと、彼らのライブを生で観る機会を得て。そこではと気がついたわけです。「あぁ、そうか。AT THE DRIVE-INだ」って。

決してまんまとは言わないし、スタイルも同じだとは言いません。けど、初めて耳にしたとき、ライブを目にしたときに感じる違和感……異物感といったほうがいいのかな? そういった印象が、AT THE DRIVE-INを初めて観たとき/聴いたときと一緒だったんだよね。別にボーカルの髪型とかエモーショナルなハードコアサウンドが似てるとか、そういうことを言いたいんじゃないよ? でも、僕の中では重なっちゃったわけ。

9mm Parabellum Bulletのメンバーはまだ20代前半。バンド結成からまだ4年も経ってないんだよね。実際まだ拙い部分もあるし、決してこれが完成形とは言わないよ。でも、なんだろう……この説得力は。先行シングルの「Discommunication e.p.」がオリコンのシングル・ウィークリーチャート初登場9位ということで、スポーツ新聞にも取り上げられてしまった彼ら。歌謡曲チックでエモーショナルなメロディと、ライブじゃ間違いなく耳をやられるよなぁっていう轟音。このシングルでもその両面は思う存分楽しむことができます。なにしろ、1,000円以下のシングルに30分以上あるライブテイク(新宿LOFTでのイベント出演時の音源をワントラックでまるまる収録)を楽しめるんだから。

そして、いよいよ発売されるフルアルバムでは、これまでの彼らの集大成ともいえる内容に仕上がっています。衝撃度でいったら過去2枚のミニアルバムのほうが上だけど、いよいよバンドとしてまとまりつつあるなぁというのが伺える仕上がりです。これは売れるんだろうなぁ。いや、売れてほしいなぁ。

日本のバンドで誰に似てるとか、誰々が好きな人なら絶対に気に入るというたとえは、しようと思えばできるけど、そういう先入観なしに聴いてほしい1枚です(そういうお前が真っ先にAT THE DRIVE-INとか言うなよ!?って話もありますが。まぁこの際そこは忘れてください)。最初から最後まで、手に汗握りながら、アっという間に聴けてしまう強力なアルバムですよ。



▼9mm Parabellum Bullet「Termination」(amazon:日本盤)

投稿: 2007 11 10 12:05 午前 [2007年の作品, 9mm Parabellum Bullet] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007/09/04

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2007(2007.9.2)

 昨年まで日比谷野音で開催されていたスペシャ恒例の野外イベント「SWEET LOVE SHOWER」が、今年は山中湖畔で開催。しかも初の2日間開催ということで、フェス並みに豪華なアーティストが勢揃い。諸々仕事でもお世話になっていることもあり、昨年に引き続き今年もお邪魔させていただきました。

 が……


 当初の予定では、2日とも参加する予定でしたが、初日の9月1日はバスの集合時間に目覚めるという大失態を犯してしましました。もっとも、仕事も山ほど残っていたので、行ったら行ったで今頃大変なことになっていたわけですが……

 2日目の9月2日のみ、何とか参加することができました。会場は昨年オープンした山中湖交流プラザきらら。ホントに目の前に山中湖があって、ステージ裏が吹き抜け状態で、そこから富士山が一望できる……はずだったんだけど、初日もこの日もあいにくの曇り空。お日様が刺すことはなかったものの、やはりそれなりの標高ということで、しっかり日に焼けましたよ。初日は霧が酷くて一時はステージが見えない状況に陥ったみたいだけど、2日目はそこまで酷くはならず、まぁ夕方に小雨がぱらつく程度で済みました。

 会場も、そしてシチュエーションも最高の中で、2007年の夏フェスシーズンの最後を飾るこのイベント。いったいどんなもんだったかというと……楽しかったですよ。それなりにしっかりオーガナイズされていて、ほぼオンタイムでスケジュールが進んでいたし。ソールドアウト状態だったけど、1万人程度しか入れてないということで、そこまで人が多いとも感じなかったんだよね。適度に休める場所もあり、逃げ場も多い。これ以上のスケールアップを図ろうとしなければ、最適の場所だよね。今後、ここを使ったフェスや野外イベント、どんどん増えるんじゃないかな。

 さ、全体の感想はそんな感じで。観たアーテイストの簡単な感想でも書いていきますか。

■monobright
 この夏にメジャーデビューを果たしたギターロックバンド。音源を聴く限りでは可もなく不可もなくといった感じだったけど、ライブも正直そこまで「これ!」というスペシャルなものは感じられなかったかな。決して悪いバンドだとは思わないけど、今彼らを聴くならもっと聴くべき存在がたくさんいると思うんだけど……辛口かもしれないけど、これが正直な感想。


▼monobright「頭の中のSOS」(amazon:日本盤


■BEAT CRUSADERS
 先月「MELON LOUNGE」で観て以来だったけど、基本的にはあそこでやったセットリストに近いかな。途中で機材トラブルがあったみたいだけど、いつもどおりの盛り上がりでした。俺が観てる位置からステージ袖がよく見えたんだけど、マキシマム ザ ホルモンの亮くんとナヲ姉さんがノリノリでステージを楽しんでました。そんな亮くんのリクエストということで、サザン「希望の轍」のカバーが登場。レア曲だけに、ちょっとラッキーだったかも。ま、そばにあったのは湘南の海じゃなくて単なる湖だけどな。


▼BEAT CRUSADERS「EPopMAKING〜Popとの遭遇〜」(amazon:日本盤


■9mm Parabellum Bullet
 音源ではずーっと気に入っていたバンド。今回が初見だったけど、すんげーツボだった。「パンク・メタル・エモ・ハードコア・J-POPなどあらゆるジャンルを呑み込んだ独特な音楽性」とあるけど、実際ライブみて実感したのは、こいつらはAT THE DRIVE-INの日本国内における正統的な後継者なんじゃないかってこと。パフォーマンスといい、サウンドといい、本当にあの最高だったバンドのいい時代を思い出させてくれました。ヤバイね、今後のブレイクがすんげー楽しみ。


▼9mm Parabellum Bullet「The World e.p.」(amazon:日本盤


■YOUR SONG IS GOOD
 えーっと……寝ながら聴いてたけど、半分寝てた。最後のほうでSAKEROCKのハマケンがゲスト出演したとこは覚えてる。楽しそうでしたよ。ゴメンね、前日一睡もしてなかったもんだからさ。


▼YOUR SONG IS GOOD「HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! 」(amazon:日本盤


■マキシマム ザ ホルモン
 今年のライジング以来だから、2週間ぶり。いやぁ、しっかり楽しませてもらいました。ライブ中盤、俺の目の前に某RO社の社長さんらしき人がじっくり観戦してるのが確認できたんだけど、例の「恋のおまじない」のときに苦笑いしながら、どこかへ行っちゃったよ。
 ま、そんな話題はどうでもいいんだけど……気持ちいいくらいにデス声が山中湖に響き渡ってた。セットリストはライジングとほぼ一緒かな。


▼マキシマム ザ ホルモン「ロッキンポ殺し」(amazon:日本盤


■Ken Yokoyama
 今年の夏フェスシーズンでは初めて。基本的に過去2枚のアルバム+シングル曲が中心。今年の夏フェスでは、9月発売のニューアルバムからの曲は演奏しないで、本ツアーに取っておくつもりだったみたい。でも9月のスペシャ「VIP」に選出されてる都合もあってか、新作からPVにもなった「Why」がライブ初披露されてました。あとHUSKING BEEトリビュート収録の「Walk」もライブで初披露。やっぱりこの人のステージを観ると、グッと来ちゃうんだよね……実際、この日一番暴れまくってたもん。連れがカヌーに乗って俺ひとりだけだったからかな。気付いたら思いっきり涙ぐんでた。いいライブだったなぁ……


▼Ken Yokoyama「Third Time’s A Charm」(amazon:日本盤


■チャットモンチー
 全曲シングル曲という豪華なセットリスト。ていうか、去年のこのイベントにも出演してたけど、あのとき初めてライブで「シャングリラ」聴いたんだよな。そういう意味じゃ、この1年で本当に大きく成長したバンドだね。1年前の感じた頼りなさは、今や感じられないものね。適度なユルさを残しつつ、強靱なバンドサウンドを鳴らすようになったし、これ今度のアルバムでさらに化けるかもしれないね?


▼チャットモンチー「橙」(amazon:日本盤


■ハナレグミ
 バンドスタイルでのライブ。春に「ARABAKI ROCK FEST」で観たときに近いセットリストでした。なんか永積くんが異常に陽気で、大丈夫?って途中で心配になったよ。いや、楽しそうだったからいいんだけどね。そういえば友人と話していて気付いたけど、俺もしばらくハナレグミを野外でしか観てないなぁ……


▼ハナレグミ「hana-uta」(amazon:日本盤


■ウルフルズ
 ウルフルズ、ひさしぶりにライブ観たなぁ……アラバキではSOUL FLOWER UNIONの裏で観れなかったからね。それにしても……ヒット曲満載の、すんげーセットリストだったなぁ。いきなり「サマータイム・ブルース」の子供ばんどバージョンだもんな。「ええねん」「泣けてくる」「サムライソウル」「バンザイ」「いい女」etc.……それでアンコールが「ガッツだぜ!!」だもんね。こういうフェスにピッタリのバンドですわ。そして、夏の締めくくりにふさわしいパフォーマンス。ライブ終了後には、いままでのフェスでは考えられない数の花火。あぁ、夏も終わりだなぁと改めて実感してしまいましたよ。


▼ウルフルズ「ベストやねん」(amazon:日本盤


 ……異常に長くなっちまったなぁ。こんな細かくレポート書くつもりなかったんだけどね。ひとまず夏フェスはこれで終わって、次は秋フェス……「朝霧JAM」ですわ。もちろん今年も行きます。今から楽しみですよ、1ヶ月後が。

投稿: 2007 09 04 03:50 午前 [2007年のライブ, Ken Yokoyama, 「フェス」, ウルフルズ, チャットモンチー, ハナレグミ, マキシマム ザ ホルモン, 9mm Parabellum Bullet] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック