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カテゴリー「Andy Taylor」の9件の記事

2022年5月 3日 (火)

REEF『SHOOT ME YOUR ACE』(2022)

2022年4月29日にリリースされたREEFの6thアルバム。日本盤は同年4月27日先行発売。

再結成後初のオリジナルアルバムにあたる前作『REVELATION』(2018年)から約4年ぶりの新作。この期間にライブアルバム+映像作品『IN MOTION: LIVE FROM HAMMERSMITH』(2019年)や、ゲイリー・ストリンガー(Vo)がアンディ・テイラー(ex. DURAN DURANTHE POWER STATION)久々の新曲「Love Or Liberation」に参加したりなどのトピックがありましたが、バンドとしてはドミニク・グリーンスミス(Dr)が脱退・引退を表明し、ルーク・ブレン(Dr)が新たに加入するなど大きな転換期を迎えています。

久しぶりの新作でプロデューサーを務めたのは、先のゲイリーとのコラボがきっかけでREEFのサポートギタリストも担当しているアンディ・テイラーその人。アンディはプロデュースのみならず、曲作りやギタリストとしてレコーディングにも加わっており、本作では“第5のメンバー”として手腕を発揮しています(タイトルトラック「Shoot Me Your Ace」のMVでは、そのアンディがプレイする姿も確認できます)。

過去のスタイリッシュなテイストから大きく異なるアートワークのダサさに一歩退いてしまいましたが(苦笑)、実際に鳴らされている音/楽曲もこのアートワークに比例して(良い意味で)ダサいハードロックが展開されています。オープニングのタイトルトラックを聴いた瞬間、きっと誰もが「あれ、REEFってこんなバンドだっけ?」と疑問に思うことでしょう。これ、完全にアンディの色が濃く出ちゃってますよね。あちゃあ。

でも、それ以降は良くも悪くも従来のREEF節全開。古めかしい土着的ハードロックとソウルフル&メロウなミディアム/スローナンバーがバランスよく並べられたアルバムは、シンプルなギターリフでぐいぐい引っ張りながらゲイリーが暑苦しい歌声を響かせていくスタイル含め、前作以上に90年代の彼らに回帰したもの。若干レイドバック気味で大人しくまとめられた前作に物足りなさを覚えた方なら、この脳天直下型のウザさ(笑)に「そうそう、これこれ!」と膝を叩くことでしょう。

ギターに関してはジェシー・ウッド(G/ご存じロニー・ウッドの息子)とアンディ、どちらが主導権を握っていたのか正直疑問すら覚えますが(絶対にアンディが必要以上に首突っ込んでる気がするし)、アルバムを聴く限りではそこまで悪い方向に進んでいないと思いますし、「I See Your Face」みたいにツインリードが楽しめるのもこの編成ならではなので、ポジティブに受け取ることにしておきます。

唯一、ネガティブ要素に触れておくとすれば……ミックス含めたエンジニアリングにもうちょっと頑張ってほしかったかな(特にリズムトラック)。これが前作や名作『GLOW』(1997年)あたりの質感でまとめ上げられていたら、意外と2022年のUKロック裏名盤になったんじゃないかという気がしてなりません(別に裏じゃなくてもいいんだけど)。そういった残念さも含めて、実にアンディ・テイラーらしいなと思いました。

 


▼REEF『SHOOT ME YOUR ACE』
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2021年2月28日 (日)

ROD STEWART『OUT OF ORDER』(1988)

1988年5月23日にリリースされた、ロッド・スチュワートの15thアルバム。日本盤は同年6月25日発売。

80年代のロッドは全米TOP10入りするヒットシングルはいくつか存在していたものの、アルバムとしては(70年代のヒット作と比較して)どこか印象が薄いものばかり。そんな彼が起死回生を狙ってパートナーに選んだのが、当時THE POWER STATIONでの大躍進を経てDURAN DURAN脱退〜ソロ活動を開始したばかりのアンディ・テイラーでした。

アルバム収録曲の多くをアンディと一緒に書き、さらにアンディはギタリスト&プロデューサーとしてもアルバムに参加。そのアンディとの関係もあり、プロデューサーにはCHICのバーナード・エドワーズも名を連ね、レコーディングにはバーナード(B)&トニー・トンプソン(Dr)のCHIC/THE POWER STATION組もプレイに加わっています。

すべての楽曲で彼らがプレイしているわけではありませんが(このほか、ギターではマイケル・ランドゥー、デヴィッド・リンドレー、ジム・クリーガンら、ベースにボブ・グラウブ、ドラムにBABYSのトニー・ブロックなどが参加)、ロッド&アンディが表現したかったことはわかりやすい形で表現された、クオリティの高いポップロック作に仕上がっています。全体的にはTHE POWER STATIONの1作目というよりは、それ以降のアンディのソロや彼がプロデュースするTHUNDERTHE ALMIGHTYの諸作品をもっと落ち着いた作風にまとめた感じといいましょうか。ドラムのパワフルさからは、そういった作品との共通点を見つけられるはずです。

アンディも数曲でギターソロを披露していますが、あくまで主役はかのロッド・スチュワート。ロバート・パーマーと同じやり方では通用しないことがわかってか、ボーカルを立てた若干引き気味のミックスでギターを(それなりに)弾きまくっています。ちょうど自身のソロ作『THUNDER』(1987年)でやりたい放題したあとなだけに、この抑え方には思わずクスっとしてしまうものもあります。

まあとにかく、どの曲もよく練り込まれた“時代を感じさせるもの”ばかりで、「Lost In You」(全英21位/全米12位)、「Forever Young」(全英57位/全米12位)、「My Heart Can't Tell You No」(全英49位/全米4位)、「Crazy About Her」(全米11位)など年またぎでヒットシングルが連発。さらにこのあと、ベストアルバムからの「This Old Heart Of Mine」(全英51位/全米10位)、「Downtown Train」(全英10位/全米3位)のヒットも続き、アルバム自体も全英11位/全米20位の好成績を記録。数字的には中途半端に見えますが、セールス面ではアメリカのみで200万枚を超えるヒット作となっており、10年ぶりのマルチプラチナムを達成しています。

ロッドのソロ作といえば、FACES以降の70年代のソロ作に注目が集まり気味ですが、このへんのAOR的ポップロックも意外と悪くないんですよ。特に本作に関してはTHE POWER STATION界隈のメンバーが勢揃いしていますしね。同時期、かのロバート・パーマーは独自のミクスチャーロック/ポップを追求した『HEAVY NOVA』(1988年)を制作していますし、そのへんを踏まえて聴くとまた違った見え方がするのではないでしょうか。

本サイトでロッドの作品ってほぼ取り上げてこなかったので、これを機に今後も忘れた頃に紹介していこうと思います。

 


▼ROD STEWART『OUT OF ORDER』
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2021年2月27日 (土)

DURAN DURAN『ASTRONAUT』(2004)

2004年9月28日にリリースされたDURAN DURANの11thアルバム。日本盤は同年10月20日発売。

1986年にアンディ・テイラー(G)、ロジャー・テイラー(Dr)が相次いで脱退し、1997年にはジョン・テイラー(B)も脱退し、デビュー時のメンバーはサイモン・ル・ボン(Vo)とニック・ローズ(Key)のみになっていた2000年前後のDURAN DURAN。ところが、2001年のアンディ、ロジャー、ジョンの3人がバンドに復帰し、2003年からは日本をはじめ世界各国でクラシック・ラインナップによるツアーで大成功を収めます。

そのツアーの準備を兼ねて新曲制作にも臨んでいたバンドは、旧知の仲であるナイル・ロジャース(CHIC)のほか、アヴィリル・ラヴィーンLINKIN PARK、GOOD CHARLOTTEなどで成功を収めていたドン・ギルモア、TLCやBOYZ II MEN、メイシー・グレイなどで知られるダラス・オースティン、カバーアルバム『THANK YOU』(1995年)からバンドのレコーディングに携わるマーク・ティンレイをプロデューサーに迎えてアルバムを完成させます。それがEpic Records移籍第1弾作品となる『ASTRONAUT』です。

テイスト的にはロック色濃厚なリードシングル「(Reach Up For The) Sunrise」(全英5位/全米89位)の印象が強いかもしれませんが、全体的にはロックとポップス、ブラックミュージックをミックスしたニューウェイヴ風味の“らしい”スタイルで、非常にバランスの良い1枚に仕上がっています。なんとなくですが、この5人で制作したデビューアルバム『DURAN DURAN』(1981年)から20数年経て、大人になった5人が同じ方向性で新曲を作ったらこうなった、という印象も受けます。同じくシングルカットされた「Nice」のような小気味良いリズムのファンクロック、「Astronaut」で聴けるニューウェイヴの“その先”感は、まさに“あの頃”のDURAN DURAを進化させたようなスタイルですしね。

と同時に、“90年代のDURAN DURAN”をこの5人で実演したような「What Happens Tomorrow」(全英11位)や「Chains」のような楽曲も存在し、ただ単に初期を焼き直しでは終わらず、しっかり90年代の彼らも“なかったことにしない”のはさすがだなと思いました。思えばリユニオンツアーでもしっかり「Ordinary World」などのヒット曲は演奏されていましたものね。

音の質感や味付けはモダンに進化していますが、軸にあるものは“あの頃”と何も変わっていない。アルバム本編を締めくくる「Still Breathing」を聴く頃には誰もがそう実感できる、そんなキャリア総括&原点回帰な1枚ではないでしょうか。

なお、本作はiTunesやAmazonなどでダウンロード購入(単曲購入不可)できるものの、ストリーミング配信では聴くことができません。Apple Musicがスタートした2015年には聴けたはずですが、いつの間にやら国内では消えているし。同じくEpic Recordsからリリースされた次作『RED CARPET MASSACRE』(2007年)は今でもサブスクで聴けるのに。ぜひすぐにでも配信再開していただきたい1枚です。

※追記(2021.5)
2021年3月末より『ASTRONAUT』を含む、未配信だった90年代末〜2000年代前半のアルバムがストリーミング解禁されました。めでたしめでたし。

 


▼DURAN DURAN『ASTRONAUT』
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2021年2月25日 (木)

THE POWER STATION『LIVING IN FEAR』(1996)

1996年9月30日にリリースされたTHE POWER STATIONの2ndアルバム。日本盤は同年10月9日に発売。

ロバート・パーマー(Vo)、CHICのトニー・トンプソン(Dr)と当時DURAN DURANのメンバーだったジョン・テイラー(B)&アンディ・テイラー(G)により制作された唯一のアルバム『THE POWER STATION』(1985年)を発表するも、ロバートはツアーに参加しないまま脱退。その後、別のシンガーを迎えてツアーを行うも、短命に終わったスーパープロジェクトが1995年、オリジナルメンバー4人で10年ぶりに復活。新作に向けた曲作りを開始するものの、ジョンがドラッグ問題でバンドを離脱し、レコーディングには不参加。結局、プロデューサーのバーナード・エドワーズ(B/CHIC)がレコーディングでプレイして、約11年ぶりの新作を完成させます。

誰もが1stアルバムで聴くことができた、あのゲートリヴァーブかかりまくりのドラムサウンドをイメージして向き合ったであろうこの2ndアルバム。しかし、その整理されまくったクリアな音質/ミックスに、良くも悪くも驚かされたのではないでしょうか。そう、あのド派手はドラムサウンドはここにはありません。

だって、1996年ですよ? あのミックス、当時は完全に時代錯誤だったはず。確かに僕もリリース当時は若干肩透かしを食らいましたが、ちゃんと理性を持って考えればその思想が時代錯誤で、聴き手側の自己満足を勝手にぶつけただけだと気づくはずです。

この10年でアナログ主体から完全にデジタル主体になり、メンバーの技術/表現力も向上した。同じになるわけがないし、あの続きをやるためだけに集まったわけではない。特に、こんなに個性的な4人が集まるんですから、続編なんて最初から考えていなかったはずです。

僕が当時このアルバムを聴いてイメージしたのは、「ロバート・パーマーのアルバム『HEAVY NOVA』(1988年)をバーナード・エドワーズがプロデュースして、アンディ・テイラーが全面的にプレイしたらこうなる」というもの。ファンクやブラックミュージックのテイストは比較的控えめに、全体を包む質感はハードロックやヘヴィメタルを思わせる硬質なもので、そこに適度なデジタル色を加える……ってそれ、完全にロバートのソロアルバムじゃん、となるわけですよ。

シングルカットされた「She Can Rock It」こそ、前作での「Some Like It Hot」や「Get It On (Bang A Gong)」の延長線上にある作風ですが、今回は黒っぽさを排除した豪快なハードロックに昇華。前作にあった黒っぽさは、マーヴィン・ゲイのカバー「Let's Get It On」や穏やかな「Life Forces」、ファンキーな「Fancy That」、ソウルフルなバラード「Love Conquers All」あたりにとどめておいて、「Notoriety」「Scared」「Living In Fear」「Shut Up」などハードさを全面に打ち出す。「Dope」なんて変拍子を用いることで、モダンメタル的なテイストまで見せてくれるんだから、面白いったらありゃしない。ただ、ラストの「Taxman」(ご存知ビートルズのカバー)はちょっと蛇足かな(その選曲のベタさ含め)。これだったら、日本盤ボーナストラックの「Power Trippin'」あたりで終えてもよかったんじゃないかという気もします。

唯一の難点を挙げるとするならば、前作では「Harvest For The World」で歌声を聴かせたアンディが一切歌っていないことと、彼らしいクリーントーンでのコードストロークを耳にできないこと。前作における個人的魅力的要素がこの2つだっただけに、硬派路線に偏った本作はそこだけが残念だったかなと。

とはいえ、アンディのギタープレイをここまで思い切り楽しめたのも、自身のソロアルバム2作目『DANGEROUS』(1990年)以来6年ぶり。しかも、ロバートを含む編成での日本公演まで実現し(このときはサポートギタリストとして、THUNDERのルーク・モーリーが参加しました)、それ自体は非常にいい思い出です。と同時に、本作を完成させた直後の1996年4月、バーナードが日本滞在中に亡くなるという悲劇に見舞われたことも忘れられません(結局ジョンが復帰することなく、ツアーにはガイ・プラットが参加)。

2003年9月にはロバート、同年11月にはトニーも相次いでこの世を去っており、残念ながらTHE POWER STATIONの3作目もライブもこの先お目にかかることはできません。もし本作の直後にジョンが復帰していたら、エドワード抜きで3作目を作ることがあったのかどうかもわかりません。だけど……この先どんな“違ったこと”に挑戦してくれたんだろうと想像してみるのも、悪くないのかな。そんなことを考えつつ、久しぶりにこのアルバムに触れてみました。何周かした今、再評価されてほしい1枚です。

 


▼THE POWER STATION『LIVING IN FEAR』
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2021年2月24日 (水)

ANDY TAYLOR『DANGEROUS』(1990)

海外では1990年夏、日本では同年12月にリリースされたアンディ・テイラーの2ndアルバム。

ソロデビュー作となった『THUNDER』(1987年)から約3年半の歳月を経て届けられた本作は、MCA RecordsからA&M Recordsへと移籍して最初の作品。本来ならここで気合いの入ったオリジナル作品を期待したいところですが、実際に発表されたのは自身のルーツを提示したカバーアルバムでした。

その収録内容はTHIN LIZZY「Don't Believe A Word」、ロッド・スチュワート「Stone Cold Sober」、BAD COMPANY「Feel Like Making Love」、THE KINKS「Lola」、MONTROSE「Space Station No.5」、THE ROLLING STONES「Sympathy For The Devil」、ウィルソン・ピケット「Mustang Sally」、MOTT THE HOOPLE「Violence」、J.J.ケイル/エリック・クラプトン「Cocaine」、AC/DC「Live Wire」と60〜70年代のルーツロック中心の選曲。アンディはギターはもちろん、ボーカリスト、そしてプロデューサーとして本作をハードロック色の強いテイストにまとめ上げています。

この時期のアンディはTHUNDERのデビューアルバム『BACKSTREET SYMPHONY』(1990年)THE ALMIGHTYの2ndアルバム『SOUL DESTRUCTION』(1991年)などでプロデューサーとして活躍し始めた時期。デビューアルバム『THUNDER』はSEX PISTOLSのスティーヴ・ジョーンズとの共同プロデュース作でしたが、そこでの経験がのちのこうしたプロデュース業に大きく役立ったことは否めないでしょう。今作で聴くことができるふくよかなサウンド・プロダクションも先の『BACKSTREET SYMPHONY』や『SOUL DESTRUCTION』との共通点を見つけることができ、“プロデューサー=アンディ・テイラーらしさ”みたいなものが確立されつつあることが伺えます。

アレンジも全体的にかなりハードロック色の強いテイストで、取り上げられた楽曲との相性もあってか、『THUNDER』よりもかなり硬質な印象を受けます。どうせならこの音やアレンジで最新のオリジナル曲を聴きたかったな……という思いも当時はありましたが、これはこれで楽しめたので良しとします。今聴いても楽しいですしね。

あと、「Sympathy For The Devil」や「Mustang Sally」をダンサブルなハードロックに仕上げてしまうセンスに、DURAN DURANのギタリストという肩書きを思い出さずにはいられません。結局、望むと望まざると自身のルーツは“元DURAN DURAN”というところまで含まれるってことなんですよね。

本作は現在廃盤状態。2010年頃にアンディのオフィシャルサイトやiTunes Store、海外の一部配信サイトで当時のシングルに収録されたカップリング曲3曲(FREE「Be Good To Yourself」、デヴィッド・ボウイ「Suffragette City」、THE JESS RODEN BAND「Winner With You (I'm On A Winner With You)」)を加え、曲順を変更した形でデジタルリリースされていますが、現在日本ではiTunesでの購入不可。海外ではさらにボーナストラックを加えた形でSpotifyで聴くことができるようですが、日本ではいまだに入手不可/試聴不可な状態。このアルバム以降、アンディはフルアルバムを一切発表していないので、何かのついでに再発されることもないでしょうから、できることならストリーミングサービスで手軽に聴くことができるようにしてほしいものです。

 


▼ANDY TAYLOR『DANGEROUS』
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2021年2月23日 (火)

THE ALMIGHTY『SOUL DESTRUCTION』(1991)

1991年3月30日にリリースされたTHE ALMIGHTYの2ndアルバム。日本盤は同年5月25日発売。

スコットランド・グラスゴー出身の4人組バンドが1stアルバム『BLOOD, FIRE AND LOVE』(1989年)、ライブアルバム『BLOOD, FIRE AND LIVE』(1990年)に続いて制作した2作目は、プロデューサーに当時THUNDERのデビューアルバム『BACKSTREET SYMPHONY』(1990年)を手がけたばかりのアンディ・テイラーex. DURAN DURAN、ex. THE POWER STATION)を迎えて制作。本作をもってオリジナル・ギタリストのタントラム(G)が脱退し、ピート・フリージン(ex. ALICE COOPER BANDなど)が加入することで本格的な最盛期を迎えます。

「Free 'n' Easy」(全英35位)、「Devil's Toy」(同36位)、「Little Lost Sometimes」(同42位)とスマッシュヒットシングルが続出した本作は、チャートインを逃した『BLOOD, FIRE AND LOVE』と打って変わって全英22位という好記録を残しています。1991年春というと、時期的にグランジ・ムーブメント勃発前。特にイギリスでは1990年前後に粒ぞろいの新人バンドが続々とメジャーデビューしていますが、このTHE ALMIGHTYはその中でもMOTÖRHEADの後継者的存在として評価されたことも、この高成績につながったのかもしれません。

音質的には同じくアンディ・テイラーのプロデュース作『BACKSTREET SYMPHONY』(THUNDER)に近いゴージャスさを感じさせるものですが、そこで鳴らされる楽曲群はパンクロックを通過した荒々しいハードロック。もし“GUNS N' ROSES以降”という表現が存在するとしたら、彼らもその流れを汲むひとつと言えるでしょう。アルバムのオープニングを飾る「Crucify」こそMOTÖRHEAD直系のハードブギーですし、続くシングル曲「Free 'n' Easy」もキャッチーさを伴うストレートなハードロックですが、「Joy Band One Time」や「Love Religion」「What More Do You Want」「Hell To Pay」などダーティさを伴うスリージーロックンロールはまさに“GUNS N' ROSES以降”そのもの。そこに「Little Lost Sometimes」をはじめとするスローナンバーが加わることで、アルバム全体に色彩豊かさを与えています。

全体的にモノトーンな印象の強かった前作から、楽曲のバラエティ面で一気に開花した本作。これもアンディ・テイラーの手腕によるものが大きいのでしょうか。しかし、バンドとしてはこれを良しとしなかったのか、続く3rdアルバム『POWERTRIPPIN'』(1993年)ではさらにヘヴィ&タフな作風へとシフト。そこにモダンヘヴィネス色も追加され、バンドとしてより一段高い場所へと上り詰めることになります。

本作の日本盤(すでに廃盤)にはボーナストラックとしてSEX PISTOLS「Bodies」、そして「Hell To Pay」のアコースティック・バージョンを追加収録。この2曲に当時のシングルC/W曲をまとめたボーナスディスクがついたデラックス・エディションも、2015年に海外でリリースされています。前者は中古盤ショップで、後者はネットショップなどで見つけられると思うのでご参考まで。

なお、本作は日本の各種ストリーミングサービスでは未配信。というか、THE ALMIGHTYのオリジナルアルバムはすべて未配信なので、どうにかしていただきたいなと思う次第です。

 


▼THE ALMIGHTY『SOUL DESTRUCTION』
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2021年2月22日 (月)

RICKY WARWICK『WHEN LIFE WAS HARD & FAST』(2021)

2021年2月19日にリリースされたリッキー・ウォリックBLACK STAR RIDERSTHIN LIZZY、ex. THE ALMIGHTY)の5thアルバム。

オリジナル・ソロアルバムとしては『WHEN PATSY CLINE WAS CRAZY & GUY MITCHELL SANG THE BLUES』(2014年)から約7年ぶり、カバーアルバム『STAIRSELL TROUBADOUR』(2015年)からも約6年ぶりの新作音源。その間にBLACK STAR RIDERSとして3枚のアルバムを制作しているので、まあ順当なスパンと言えるでしょう。

過去数作はリッキーがひとりで録音したプライベート感の強い作風でしたが、今作では元BUCKCHERRYのキース・ネルソン(G)がプロデュース&楽曲制作で参加。レコーディングにもギタリストとして参加したほか、同じく元BUCKCHERRYのザヴィエル・ムリエル(Dr)や、BLACK STAR RIDERSのロバート・クレイン(B)がバンド形態としてレコーディングに加わっています。また、ゲストプレイヤーとしてジョー・エリオット(Vo/DEF LEPPARD)、ルーク・モーリー(G/THUNDER)、アンディ・テイラー(G/ex. DURAN DURAN、ex. THE POWER STATION)、ディジー・リード(Key/GUNS N' ROSES)といった錚々たる面々が名を連ねており、リッキーの人脈の太さを改めて感じることができます。

が、そういったゲストの名前なしでも、本作はTHE ALMIGHTYからTHIN LIZZY、BLACK STAR RIDERSまでリッキーの活動を追ってきたリスナーに存分にアピールするクラシカルなハードロック作品に仕上がっており、特に近年のリッキー参加作品に心ときめかせてきた者なら誰もが一発で気にいる作品だと断言できます。基本的にはBLACK STAR RIDERSの延長線上にある、THIN LIZZYテイストの王道ブリティッシュハードロックが展開されておりますが、そこにキース・ネルソンのカラーが加わることで、初期THE ALMIGHTYを思わせる破天荒なパンクロックテイストの強い楽曲も存在。これらが良いバランスでミックスされることで、リッキーの約30年にわたる音楽活動の総決算とも言える内容になったのではないでしょうか。

リッキー自身は本作を「トム・ペティのようなシンプルなメロディに、JOHNNY THUDERS & THE HEARTBREAKERSの快楽主義的怒りを掛け合わせたもの」と描写していますが、その例えが本当にぴったりな1枚。モダンメタル期のTHE ALMIGHTYっぽさは皆無ですが、初期&末期の彼らやのちのTHIN LIZZY〜BLACK STAR RIDERSへの流れもしっかり踏まえられており、個人的にもかなりツボな仕上がり。中盤の「Gunslinger」「Never Corner A Rat」あたりはBUCKCHERRY的な側面もしっかり伝わるし、リッキー&キース両者の個性が良い形で反映された、見事なタッグ作ではないでしょうか。

UKらしい湿り気の強い王道ハードロックあり、軽快なパンクロックあり、内省的なアコースティックナンバーありと、聴き応え満点の1枚。かなりの高ポイントです。

なお、日本盤や海外盤デラックス・エディションのみ2015年発売のカバーアルバム『STAIRSELL TROUBADOUR』がボーナスディスクとして付属。こちらは「You Spin Me Round (Like A Record)」(DEAD OR ALIVE)、「Ooops!... I Did It Again」(ブリトニー・スピアーズ)、「Summertime Blues」(エディ・コクラン)、「I Don't Want To Grow Up」(RAMONES)、「I Fought The Law」(THE CLASH)、「Wrathchild」(IRON MAIDEN)などのカバーに加え、THE ALMIGHTY「Jesus Loves You... But I Don't」のセルフカバーという全10曲を収録。カントリータッチにアレンジされた「You Spin Me Round (Like A Record)」や原曲のイメージどおりの「Summertime Blues」、アコースティックアレンジで完全にブルースと化した「Wrathchild」など、1枚通して十分に楽しめる仕上がりです。

ただ、先の『WHEN LIFE WAS HARD & FAST』本編とは切り離して聴くべき1枚かなと。録音時期も相当ズレていますし、制作過程も参加メンバーもまったくことなるので、本当にオマケ程度で切り分けて考えてもらえればと思います。2枚合わせて考えてしまうと、こっちが足を引っ張る結果になりかねないので……。

 


▼RICKY WARWICK『WHEN LIFE WAS HARD & FAST』
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2017年9月28日 (木)

ANDY TAYLOR『THUNDER』(1987)

DURAN DURANのギタリスト、アンディ・テイラーがバンド脱退後の1987年春に発表した初のソロアルバム。アンディは本作の前に2枚のソロシングル(「Take It Easy」「When The Rain Comes Down」。ともに1986年リリース)を、映画やテレビドラマのサウンドトラック絡みで発表していますが、アルバムには未収録。時期的にバンドを脱退後の発表だったのかな。ちょっと記憶が曖昧ですが。

アルバムはSEX PISTOLSのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズをプロデューサー&ギタリストに迎えて制作。と聞くとパンキッシュな作風になるのかなと勝手に想像してしまいますが、THE POWER STATIONでのアンディのプレイから想像できるような、非常にハードロック寄りのアルバムに仕上げられています。

先の2枚のソロシングルが、どちらかというと陽気なアメリカンロックというイメージだったし、THE POWER STATIONもブラックミュージックの影響下にあるアメリカンロックという印象だったから、絶対にその路線だと思いますよね? でもアルバムのオープニング曲「I Might Lie」は、マイナーコードの疾走ハードロック。泣きメロといいギタープレイといい、ちょっと成長したアンディのボーカルといい、すべてが気持ち良く響く1曲です。そこから過去シングルの路線をよりワイルドにした「Don't Let Me Die Young」へと流れていく構成も、さすがの一言。さらにミディアムバラード「Life Goes On」へと続くのですから、この頭3曲で完全に心をわし摑みにされてしまうわけです。

全9曲中8曲がアンディ&スティーヴの共作。思えばスティーヴも“こっち”寄りの人だったよな、ってことはピストルズの1stアルバムやのちの復活ライブで十分納得できるのですが、本作リリース当時高校生だった自分はそんなこともわからぬまま、「これはこれでカッコいいよ!」とアホみたいにリピートしていたのでした。

で、あれから30年経った今聴いてもカッコいいんですよね。サウンドプロダクション的に時代を感じる部分は多々あるものの、楽曲的にはどれも悪くない。アンディやスティーヴのギタープレイ、その2人を支えるミッキー・カーリー(Dr)&パトリック・オハーン(B)という、わかる人にはわかるリズム隊の仕事ぶりもさすがの一言だし。のちにデヴィッド・リー・ロスのバンドに加わるブレット・タグル(Key)も参加してるしね。

どれか1曲選べといわれたら、やっぱり冒頭の「I Might Lie」なんだけど、イントロのギターリフにピストルズを重ねてしまう豪快なアメリカンロック「Thunder」も悪くない。あと「Life Goes On」「Bringin' Me Down」といった泣バラードや「Night Trai」みたいなきメロナンバーも良いんですよね。全体的に(なんとなくですけど)マイケル・モンロー『NOT FAKIN' IT』(1989年)と重なる部分も多いので、あのへんの作風が好きな人にはオススメです。

P.S.
アナログやCDで当時発表されたオリジナル版と、現在iTunesやSpotifyで配信されているバージョンは、収録曲は一緒ですが曲順が異なるのでご注意を。現行の配信版の曲順もこれはこれで好きですが。



▼ANDY TAYLOR『THUNDER』
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2003年11月16日 (日)

THE POWER STATION『THE POWER STATION』(1985)

よくロックにありがちな「あのバンドの○×と、このバンドの△※が一緒に組んだ、スーパーバンド!」っていう表現。最近だと元GUNS N' ROSES組のスラッシュダフ・マッケイガン、マット・ソーラムがSTONE TEMPLE PILOTSのシンガー、スコット・ウェイランドと共に新バンド・VELVET REVOLVERを結成‥‥とか、そういった類のもの。あるジャンルにおいて一時代を築いたアーティストが下火になり、再び新しいピークを求めて他の「一時代を築いたアーティスト」と手を組むなんてことは今や日常茶飯事。しかしこれらの殆どが「同時代に活躍したバンドの人間」だったり「同じようなジャンルの人間が、同じようなジャンルで新しい音を出す」といった類のもの。探求心とか冒険心というよりは、先のように「栄光よ、再び‥‥」的目的が先に来るのが見え見えなんですね。いや、それはそれで否定しようとは思いませんよ。個人的には面白い作品を発表してくれるんであれば、どんな組み合わせでもいいと思ってるし。

しかし今回紹介するバンド……THE POWER STATIONは上記の理由に当てはまらない、いろんな意味で「スーパーバンド」だったんじゃないでしょうか? ソロとしてそれなりに成功を収めてきたアダルトなシンガー、ロバート・パーマー。当時('80年代前半)飛ぶ鳥も落とす勢いだったヴィジュアル系アイドルバンド・DURAN DURANのメンバーだったアンディ・テイラーとジョン・テイラー、そしてファンク/ソウル・シーンで成功してきたCHICのメンバー、トニー・トンプソンとバーナード・エドワーズ。明らかに他ジャンル/年代もまちまち/接点が殆ど見られない組み合わせ。そんな彼等がひとつのユニットとしてアルバムを制作してしまう。しかもそこで生み出されたサウンドが、それぞれのメンバーがこれまでやってきたサウンドのどれにも当てはまらない、いや、それぞれの得意とするものを持ち寄った結果、異物を生みだしてしまったと言った方がいいでしょうか。それが1985年に発表されたこのアルバム、『THE POWER STATION』でした。

元々DURAN DURANのコンセプトに「SEX PISTOLSのようなパンク・アティチュードにCHICのようなファンク・サウンド」というのがあったと思います。実際、彼等は同じCHICのメンバーであるナイル・ロジャースをプロデュースに迎えて作品制作していましたし。またロバートとDURAN DURANのメンバーはある程度の面識があった。つまり、このプロジェクトはアンディとジョンが中心となってCHIC側、ロバート側双方に声をかけて実現したもののようです(確かロバートとCHIC側はこの時点まで互いに面識がなかったはず)。

このアルバムで聴けるサウンド、それはヘヴィでファンキーなリズムセクションの上でギターが暴れまくり、そこにロバートのアダルトでダンディな歌声が乗る‥‥という「ファンキーなハードロック」というような、それこそDURAN DURANともCHICともロバート・パーマーのソロとも違うもの。DURAN DURANでは線が細いイメージがあったアンディのギターもここでは歪みまくり、ソロになると弾きまくりといった「へっ、アンディってこんなに弾けたの!?」と驚きと、CHICとは一線を画するトニーのドラムプレイに唸ったり、ロバートの大人ならではの味わい深さに浸ってしまったり……これがリリースされた当時まだ中学生だった自分は「なんじゃこりゃ!?」と驚き、そして気づくと夢中になっていたのでした。アンディのギターが実は派手だということは、このアルバムよりも前にリリースされたDURAN DURAN初のライヴアルバム『ARENA』での彼のプレイを聴けばお判りいただけると思うんですが、あれ以上でしたね正直。で、このTHE POWER STATIONではただウルサイだけではなく、ちゃんとバランス良く弾けてるんですね。バッキングではDURAN DURANでも聴けるファンキーなコードストロークが更に味わえるし、ソロもアドリブ的というよりはちゃんと計算して弾いてる印象が強いし。何故彼がこのアルバムを通過し、そして後にDURAN DURANを脱退したかが何となく見えてくる1枚ですよね。

そしてジョン・テイラー。彼もベーシストとしては過小評価されることの多い人ですが、ここでのツボを押さえたプレイは派手というよりは地味な部類に入るものなんですが、よく聴いてみると非常に印象深いフレーズが多く、ドラムとギターが隙間を埋めるようなプレイなのに反し、ベースはわざと隙間を作るようなフレーズばかりなんですね。それが彼の個性であり、またこのバンドの土台をしっかり固めている。このアルバムで俺はジョンのことを見直した程ですから。

トニー・トンプソンの独特なドラム・サウンドですが、これがこのアルバム一番の魅力だと言い切ってもいいでしょう。バンド名と同じ「パワー・ステーション」という名のニューヨークにあるレコーディングスタジオで録音されたことから、当時はこのアルバムでのサウンドを「パワー・ステーション・サウンド」なんて呼んでいた人もいたとか。大きな特徴として所謂「ゲートリバーブ」を多用しまくったそのサウンド。ライヴでの再現が不可能に近いんじゃないか!?と思える辺りに、当時はこのバンドが「アルバム・オンリーのプロジェクト」だったことが伺えます。

しかし実際はツアーをすることになってしまい、それに異を唱えたロバートは脱退、代わりに元SILVER HEADのシンガー、マイケル・デ・ヴァレスが参加。このメンバーではツアーのみならず映画『コマンドー』(アーノルド・シュワルツェネガー主演)の為にオリジナル新曲を録音しましたが、映画ではエンドロール時に流れるものの、結局その後リリースされることはありませんでした(※のちに『THE POWER STATION』海外再発盤に収録)。当然その後、当然ながらアンディとジョンはDURAN DURANに戻っていき、『NOTORIOUS』のレコーディングに取りかかるのですが‥‥アンディはソロの道を選び脱退。それから10年以上経ってから復活したTHE POWER STATIONのセカンドアルバム制作時には、今度はジョンがTHE POWER STATIONとDURAN DURANを脱退。現在ではそのジョンとアンディもDURAN DURANに復帰し、今年の夏にオリジナルメンバーで来日したことは記憶に新しいでしょう。

そんなTHE POWER STATIONですが、今後二度と復活することはないでしょう。プロデューサーであるバーナード・エドワーズが'96年4月にここ日本で他界、ロバート・パーマーが今年の9月に、そしてトニーまでもが11月にこの世を去ってしまったのですから‥‥残ったのはDURAN DURAN組の2人のみ。淋しい限りです。

しかし、このアルバムを聴くとそんな寂しさもブッ飛んでしまいます。1曲目「Some Like It Hot」のイントロで聴けるトニーのドラム、アルバム全体を多くロバートの男臭いセクシーな歌声、そして「実はジョンではなく、バーナードが弾いてるのでは?」と当時疑惑のかかった「Get It On (Bang A Gong)」(ご存じT-REXの名カバー)でのベースソロ、THE ISLEY BROTHERSの名曲「Harvest For The World」で聴けるアンディの歌声とDURAN DURANでは味わえなかった彼のギタリストとしての本質‥‥これらは残されたこのアルバムを聴けば、いつでも味わえるわけですから。どの曲も基本的にポップで、そしてヘヴィでファンキー。上記に登場したアーティスト達に興味がある人も、ファンキーで黒っぽいロックが好きという人も、そしてモーニング娘。「そうだ!We're ALIVE」という楽曲やそのサウンドが気に入っている人も、必聴盤ですよ(笑)。

 


▼THE POWER STATION『THE POWER STATION』
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