カテゴリー「Anthrax」の36件の記事

2023年4月 6日 (木)

LOUD PARK 23@幕張メッセ(2023年3月26日)

Img_67992017年を最後に開催がストップしていたメタルの祭典『LOUD PARK』。2019年からは『DOWNLOAD JAPAN』に形を変えて春開催に仕切り直されたものの、翌2020年以降コロナ禍の影響で実現ままならぬ状態が続きました。そして、2022年夏にかろうじて二度目の『DOWNLOAD JAPAN』が行われたものの、2023年はいろいろな大人の事情で『LOUD PARK』が限定復活。本来なら秋開催だったラウパーも、『DOWNLOAD JAPAN』の通例に倣って3月末に実施されることとなりました。

しかも、当初から決まっていた『KNOTFEST JAPAN』の前週に、1日のみ(大阪/東京の連日開催)。開催決定はうれしかったものの、そのメンツが不安だったことは事実です。しかし、いきなりのPANTERAのヘッドライナーに大興奮。海外に行かないと観れないと思っていただけに、これはどんなことをしてでも会場に足を運ばねばと思い、いろんなスケジュールを調整して会場に向かいました。

ただ、連日の激務&寝不足もあり、開演の11時前に到着することは不可能に。雨がぱらつく中、入場したのはH.E.R.O.の演奏が始まってすぐのことでした。

 

H.E.R.O.
ライブは初見。知らない間にギタリストが脱退しておりトリオ編成に。しかし、小編成とは思えぬほどゴージャスさの伝わるサウンド&バンドアンサンブルに、予想外に惹きつけられました。同期を使用しているとはいえ、この音の厚みと(幕張メッセというラウド系に不向きな会場ながらも)音響の良さ、そして聴きやすい楽曲の数々に心奪われたことは特筆しておきます。クリストファー・スティアネ(Vo, G)の声質もヘヴィな音像に負けることなく、耳に届いてきましたあし。ネームバリュー的にはラウパー向きだけど、音的には『DOWNLOAD JAPAN』なのかな。メタルとは言い難いサウンド/楽曲だけど、フェスの序盤には最適な人選だと納得でした。

セットリスト
01. Gravity
02. Lead The Blind
03. Never Be The Same
04. I Hope This Changes Everything
05. This Means War
06. Made To Be Broken
07. Monster
08. Cynical
09. Dangerous
10. Superpowers
11. Oxygen

 

OUTRAGE
『DOWNLOAD JAPAN』はフロアの前後にステージを配置していましたが、今回のラウパーは例年どおり左右に2つのステージを設置。真正面から観ようとすると、毎回隣の島に移動する必要がありました。H.E.R.O.は比較的後方から眺めていましたが、OUTRAGEは真ん中あたりまで移動。前回のラウパー以来のライブ観覧だったので期待していたのですが……サウンドチェックかと思っていたTHIN LIZZY「Thunder And Lightning」が実は本編1曲目だったという、非常にユルユルしたスタートを切ります。以降も近作からのゴリゴリなハードコアチューン中心に展開。しかも、音がデカいわりに音響劣悪、ボーカル様が酔っているのかマイクをかなり離した状態で歌っていたり、謎の舞踏を交えたパフォーマンスを見せたり……あれ、こんなバンドだったっけ?と困惑。久しぶりに聴いた「In Union With Earth」もメロディラインが完全に別モノになっていましたし……。結局、定番の「My Final Day」「Megalomania」を最後に持ってくることでなんとか最後まで乗り切りましたが、本音を言えばあまり褒められたステージではなかった気がします。本編唯一の日本人枠がこれかあ……と落胆したことは記録として残しておきます。

セットリスト
01. Thunder And Lightning
02. Therritorial Dispute
03. Machete...
04. Hot Rod Immunity
05. You Care? I don't Care
06. In Union With Earth
07. Summer Rain
08. My Final Day
09. Megalomania

 

BLEED FROM WITHIN
OUTRAGEで落胆し、早くも耳が疲れてしまったこともあり、楽しみにしていたBLEED FROM WITHINは後方でまったり観覧することに。同じ爆音でも、こちらはバランスがしっかり取られており、あまり耳が疲れない(かといって音圧が足りない、刺激が足りないということもまったくない)。多弦ギターを使用していることもあってか、あの7弦の周波数が妙に心地よく響き、かつ楽曲も非常に好み。本来なら前方に移動するところを、一度腰を落としてしまったがために……あれ、眠気が……(寝てませんが)。それくらい終始気持ちよく楽しめる音でした。

セットリスト
01. I Am Damnation
02. Into Nothing
03. Pathfinder
04. Stand Down
05. Temple Of Lunacy
06. Sovereign
07. Levitate
08. The End Of All We Know

 

AMARANTHE
2019年の『DOWNLOAD JAPAN』以来のライブ観覧。というか、それ以来の来日になるのか。その間にスクリーム担当ののヘンリック・エングルンド・ヴィルヘルムソンが脱退し、この日は海外ツアー同様ゲストシンガーとしてLOST SOCIETYのサミー・エルバンナが参加していました。体格のよかったヘンリックと比べると、サミーは線が細くどこか病的に映りますが、そんなことお構いなしに激しいスクリームを響かせ存在感をアピール。エリース・リード(Vo)やニルス・モーリン(Vo)に負けず劣らずのボーカルパフォーマンスを発揮していました。披露された楽曲自体もダンサブルなEDMメタル中心で、体調さえよければ終始ダンスしていたんでしょうね。ただ、この日は心境的に心の底から楽しめなかったのが残念。健康って大事ですね。

セットリスト
01. Fearless
02. Viral
03. Digital World
04. Hunger
05. Strong
06. Helix
07. Maximize
08. Amaranthine
09. The Nexus
10. Call Out My Name
11. Archangel
12. That Song
13. Drop Dead Cynical

 

CARCASS
2バンドをまったり観覧したことで、少々体力も回復。フロア真ん中あたりまで移動して、待望のCARCASSを楽しみました。オープニングSEこそ「1985」でしたが、それに続く1曲目は新作からの「Kelly's Meat Emporium」。ライブ向きだ。カッコいいったらありゃしない。ジェフ・ウィーカー(Vo, B)も調子良さそうだし、ビル・スティア(G)のギターも気持ちよく響く。そこから「Buried Dreams」「Incarnated Solvent Abuse」の連発で早くも絶頂へ。「そうそう、これが観たかったんだよ!」眼前のパフォーマンスに体調が回復していくのが手に取るようにわかりました。「This Mortal Coil」あたりでジェフのアンプトラブルでギターの音が出なかったりもしましたが、以降は新曲を交えつつ代表曲を連発。ダン・ウィルディング(Dr)のリズムワークがとにかく心地よく、終始安定しながらも要所要所でカオティックな空気を味わうことができ、最後には「Tools Of The Trade」まで聴けて大満足の50分間でした。そりゃ、終了後に「優勝!」とツイートしたくもなりますわ。

セットリスト
01. 1985 〜 Kelly's Meat Emporium
02. Buried Dreams
03. Incarnated Solvent Abuse
04. Under the Scalpel Blade
05. This Mortal Coil
06. Tomorrow Belongs To Nobody / Death Certificate
07. Dance of Ixtab (Psychopomp & Circumstance March No. 1 On B)
08. Black Star / Keep On Rotting in the Free World
09. The Scythe's Remorseless Swing
10. Corporal Jigsore Quandary
11. Heartwork
12. Tools Of The Trade / Carneous Cacoffiny

 

STRATOVARIUS
ライフが回復したのも束の間のこと、CARCASS終了後はフロアの最後方にまで移動し、腰を下ろすどころは横になってしまう始末。そんな中、STRATOVARIUSが心地よいメロディを奏で続けてくれ……気づいたらラストの「Hunting High And Low」のイントロ。ごめんなさい(苦笑)。

セットリスト
01. Survive
02. Eagleheart
03. Stratosphere
04. Father Time
05. Paradise
06. Bass Solo
07. Frozen In Time
08. Black Diamond
09. World On Fire
10. Unbreakable
11. Hunting High And Low

 

NIGHTWISH
ストラトの流れでまだ横になっていたのですが、それほど詳しくない自分でも知ってる名曲も多く用意されたセトリに、気づいたら体を起こして聴き入っていました。病気の影響で年初に予定されていたジャパンツアーは中止になっていましたが、実はこっちに出演するためのキャンセルだったのでは?と思ってしまうほどにフローア・ヤンセン(Vo)のボーカルは冴え渡っていましたし、サウンド面含めトータルバランスが非常に優れており、初見でも存分に満喫できるステージだったと思います。今回のラウパーにおいて、個人的にもっとも大きな収穫はNIGHTWISHだったかもしれません。

セットリスト
01. Noise
02. Storytime
03. Tribal
04. Élan
05. Dark Chest Of Wonders
06. I Want My Tears Back
07. Nemo
08. Shoemaker
09. Last Ride Of The Day
10. Ghost Love Score

 

KREATOR
フレデリク・ルクレール(B)加入後初の日本公演、というか個人的には初来日の1992〜3年以来となる生KREATORでした。ミレ・ペトロッツァ(Vo, G)のヒステリックなボーカルは健在ですし、それ以上に曲間にちょいちょい挟む煽りのワードチョイスがツボすぎて、首を振るより腹を抱えて笑ってしまった。新作『HATE ÜBER ALLES』(2022年)からの楽曲は2曲ほどで、あとは新旧/緩急に富んだセットリストで観る側をまったく飽きさせない。超初期の名曲「Tormentor」がなかったのは残念ですが、それでも「Flag Of Hate」や「Pleasure To Kill」あたりをしっかり聴けたのはうれしかったな。あと、個人的名盤の前々作『GODS OF VIOLENCE』(2017年)以前の近作楽曲もライブ映えするものばかりだったので、もっと真剣に聴き込もうと思いました。PANTERA前で体力温存する予定が、しっかり暴れさせてもらいました。

セットリスト
01. Hate Über Alles
02. Hail To The Hordes
03. Awakening Of The Gods
04. Enemy Of God
05. Phobia
06. Satan Is Real
07. Hordes Of Chaos (A Necrologue For The Elite)
08. 666 - World Divided
09. Flag Of Hate
10. The Patriarch / Violent Revolution
11. Pleasure To Kill

 

PANTERA
KREATOR後半あたりからフロアの人口密度/圧縮率が急増。そうか、PANTERAだけ目当てのお客さんもそれだけ多いってことなのね。ステージが暗幕で覆われる中、フロアの雰囲気はそれ以前とは異なる異様なものに変わってることに気づき、こちらもテンションがどんどん上がっていく。そして、オープニングムービー&SEを経て、「Mouth For War」からライブがスタート! 海外では「A New Level」始まりでしたが、ここ日本から1、2曲目が入れ替わった結果、最高の幕開けになったのではないでしょうか。

ザック・ワイルド(G)は彼らしさを要所要所に滲ませつつも、基本的にはダイムバッグ・ダレルのプレイに忠実。チャーリー・ベナンテ(Dr)も同様で、変にエゴを見せることなく、あくまでダイム&ヴィニー・ポール(Dr)へのリスペクトを込めたサポートぶりで、各々の役割に徹しているように映りました。それがよかったのか、フィル・アンセルモ(Vo)もレックス・ブラウン(B)も変に気張ることなくライブに集中できていたように思います。

フロアの熱気はこの日一番といいますか、それ以前の演者とか比べものにならないほど異様なもので、「そうそう、90年代のPANETARAってこんな感じだったな」と懐かしく感じたり、一方で新鮮さが伝わってきたりと、終始なんとも言えない不思議な感覚に陥っていました。が、曲が始まるごとにそのイントロに興奮し、拳を上げて一緒に歌い暴れるのは昔と変わらず。歳はとったけど、記憶は一瞬にして過去を呼び戻してくれるんですね。

選曲的には海外公演同様で、キャリア最大のヒット作『VULGAR DISPLAY OF POWER』(1992年)と唯一の全米1位獲得作『FAR BEYOND DRIVEN』(1994年)からの楽曲が中心。ラスト作『REINVENTING THE STEEL』(2000年)からは「Yesterday Don't Mean Shit」のみで、『THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL』(1996年)に至っては完全スルー。まあそれも理解できます。今回はPANTERA“再結成”ではなく、“ダイム&ヴィニーへの敬意を込めてPANTERAナンバーを演奏する”ことがメインなのですから。

フィルの声は比較的出てるほうだったんじゃないかな。ただ、昔の来日公演同様MCでは英語でコミュニケーションを取ろうとするもリアクションが悪く、急に不機嫌さを見せたりする。その都度、日本語が話せるスタッフをステージに呼び込んで通訳させる。これも昔と一緒。ギリギリご機嫌を保てたようで安心です。

ライブは文句なしに最高でした。過去と比べるとかそういう無駄なことをせず、目の前で繰り広げられるステージを邪心なしで楽しむことができた。それで十分だと思います。あくまで1回こっきりのお祭りという認識でいたからこそ、僕自身も無邪気に楽しめたと思いますし。

きっと今年の夏くらいまでこのメンツでフェスなどに出演して、今回のプロジェクトは終了するんじゃないかな。むしろ、そうであってほしい。金儲けも大切だけど、これ以上長く続けたらフィル自身次に進めないような気もしますしね。

セットリスト
01. Mouth For War
02. A New Level
03. Strength Beyond Strength
04. Becoming / Throes Of Rejection (Outro)
05. I'm Broken / By Demons Be Driven (Outro)
06. Use My Third Arm
07. 5 Minutes Alone
08. This Love
09. Yesterday Don't Mean Shit
10. Fucking Hostile
11. Cemetary Gates (Tape Intro) / Planet Caravan
12. Walk
13. Domination / Hollow
14. Cowboys From Hell

 

■最後に
『DOWNLOAD JAPAN』あたりと比較すると、客層がかなり上だった印象。出演者的にそうなるのも致し方ないかな。それこそ、ラウパー、『DOWNLOAD JAPAN』、『KNOTFEST JAPAN』の出演者(日本人アーティスト含む)をミックスして3で割れば、もっとバランス良い客層になる気もします。そうすることが、こういったジャンルの拡大や同フェスの継続にも好影響を及ぼすと思うのですが、いかがでしょう?

2022年7月20日 (水)

ANTHRAX『XL』(2022)

2022年7月15日にリリースされたANTHRAXのライブアルバム&ライブ映像作品の同梱パッケージ。日本盤は同年8月12日発売予定。

この作品は2021年に結成40周年を迎えたANTHRAXが、7月16日に行ったアニバーサリー・ストリーミングライブイベント『XL』の模様を音源&映像で完全収録したもの。全22曲が2時間以上にわたり披露されており、ライブならではの生々しさと同時に無観客ライブということもあり、スタジオライブ的な質感で「2020年代のANTHRAXによるグレイテストヒッツ」を存分に味わうことができます。

なお、現時点でパッケージ版(輸入盤)が未着のため、ここでは音源に関して話を進めていきます。

2代目シンガーのジョーイ・ベラドナ(Vo)を据え、スコット・イアン(G, Vo)、フランク・ベロ(B)、チャーリー・ベナンテ(Dr)、そしてジョナサン・ドネイズ(G/SHADOWS FALL)という編成で行われたこのグレイテストヒッツ・ライブ。ボーナストラックを含む全25曲の内訳は下記のとおりとなります。

1stアルバム『FISTFUL OF METAL』(1984年):1曲
2ndアルバム『SPREADING THE DISEASE』(1985年):5曲
3rdアルバム『AMONG THE LIVING』(1987年):6曲
4thアルバム『STATE OF EUPHORIA』(1988年):3曲
5thアルバム『PERSISTENCE OF TIME』(1990年):2曲(「Time」イントロを含めれば3曲)
コンピレーションアルバム『ATTACK OF THE KILLER B'S』(1991年):2曲
6thアルバム『SOUND OF WHITE NOISE』(1993年):0
7thアルバム『STOMP 442』(1995年):0
8thアルバム『VOLUME 8: THE THREAT IS REAL』(1998年):0
9thアルバム『WE'VE COME FOR YOU ALL』(2003年):0
10thアルバム『WORSHIP MUSIC』(2011年):3曲
11thアルバム『FOR ALL KINGS』(2016年):3曲

ああ、やっぱりジョン・ブッシュ(Vo)時代の4作は完全無視か(笑)。ジョーイ復帰直後は『SOUND OF WHITE NOISE』から「Only」あたりが申し訳程度に披露されていたけど、オリジナルアルバム2作を経た今となっては必要ないということですか、40年の歴史を振り返るというのに。

というわけで、このライブ作品はあくまで「ジョーイ・ベラドナ在籍時のグレイテストヒッツ」でしかありませんのでご注意を(ジョン在籍時を大肯定する筆者にとってこれはつらい)。『FISTFUL OF METAL』からレアな「Metal Thrashing Mad」とか、ジョーイ参加第1弾の『SPREADING THE DISEASE』から「Lone Justice」や「Medusa」「Aftershock」とレア曲も選ばれているものの、それでもジョーイ時代完全無視はないわ。

選曲的に『SPREADING THE DISEASE』から5曲、『AMONG THE LIVING』から最多の6曲というのは納得せざるを得ない。『AMONG THE LIVING』に関してはファンおよびバンド自身が最高傑作と思っていますし、同作完全ライブをするくらいですから。ただ、『STATE OF EUPHORIA』から「Now It's Dark」がセレクトされたのはちょっと意外かな。「Be All End All」はたまにやってたけど、MVが制作されたとはいえこれはレアなのかな。それ以外は普通っちゃあ普通かな(オープニングの「Time」のイントロから「Fight 'Em 'Til You Can't」へと流れる構成は驚いたけど)。

演奏自体は無観客で冷静に向き合っているからか、かなりスタジオ音源に近いアレンジ/プレイかな。なので、特に文句もなく楽しく聴くことができます(ジョーイ時代の楽曲がゼロなこと以外は)。あ、あと「Bring The Noise」にはPUBLIC ENEMYのチャック・Dがゲスト参加しています。

あ、それで思い出したわ。「Bring The Noise」はやるのになぜ「I'm The Man」はないの? ANTHRAXの40年を振り返る上でもっとも重要な1曲なのに。そういう“遊び”が少なくてストイックな部分が目立つ本作は、古くからのファンには少々物足りないかもしれません。これも映像付き(Blu-ray)で楽しんだら印象が変わるのかしら。

“BIG 4(=METALLICASLAYER、ANTHRAX、MEGADETH)”の中でもっともレーベルを転々としているためか、オールキャリア・グレイテストヒッツの見込みが薄いANTHRAXだけに、せめてライブ作品だけでは本気で40年を総括する選曲に期待したかったな。まあ、そうなると最低2日は必要になるから厳しいか。なんにせよ、僕自身はちょっとだけ消化不良な内容でした。

 


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2021年8月13日 (金)

SEPULTURA『SEPULQUARTA』(2021)

2021年8月13日にリリースされたSEPULTURAの企画アルバム。

2020年2月発売のアルバム『QUADRA』に続く今作は、2020年4月からスタートしたストリーミング・ライブセッション“SepulQuarta”からのベストセレクション。これまでに発表された多数の名曲群を、毎回著名なゲストミュージシャンを迎えてセッションするという企画で、その選曲および参加アーティストの豪華さはベストアルバムを超えた1枚と言えるかもしれません。

収録曲および参加ゲストは下記のとおり([ ]内は参加ゲスト名)。

01. Territory [David Ellefson (B/ex. MEGADETH)]
02. Cut-Throat [Scott Ian (G/ANTHRAX)]
03. Sepulnation [Danko Jones (Vo)]
04. Inner Self [Phil Rind (B/SACRED REICH)]
05. Hatred Aside [Angélica Burns (Vo/HATEFULLMURDER)、Mayara Puertas (Vo/TORTURE SQUAD)、Fernanda Lira (Vo/CRYPTA)]
06. Mask [Devin Townsend (Vo, G)]
07. Fear, Pain, Chaos, Suffering [Emmily Barreto (Vo/FAR FROM ALASKA)]
08. Vandals Nest [Alex Skolnick (G/TESTAMENT)]
09. Slave New World [Matthew K. Heafy (Vo, G/TRIVIUM)]
10. Ratamahatta [Joao Barone (Dr)、Charles Gavin (Dr)]
11. Apes Of God [Rob Cavestany (G/DEATH ANGEL)]
12. Phantom Self [Mark Holcomb (G/PERIPHERY)]
13. Slaves Of Pain [Frédéric Leclercq (G/KREATOR、AMAHIRU)、Marcello Pompeu (Vo)]
14. Kaiowas [Rafael Bittencourt (G/ANGRA)]
15. Orgasmatron [Phil Campbell (G/ex. MOTÖRHEAD)]

M-4, 13 : from 3rd AL『BENEATH THE REMAINS』(1989年)
M-14 : from 4th AL『ARISE』(1991年) Japanese Bonus Track
M-1, 9, 14 : from 5th AL『CHAOS A.D.』(1993年)
M-2, 10 : from 6th AL『ROOTS』(1996年)
M-5 : from 7th AL『AGAINST』(1998年)
M-3 : from 8th AL『NATION』(2001年)
M-11 : from 9th AL『ROORBACK』(2003年)
M-6 : from 12th AL『KAIROS』(2011年)
M-8, 12 : from 14th AL『MACHINE MESSIAH』(2017年)
M-7 : from 15th AL『QUADRA』(2020年)

知名度の高いアーティストばかりが参加しており、これも長きにわたりブラジルを代表するエクストリームメタルバンドとして活躍し続けるSEPULTURAならではと言えるでしょう。選曲的には「Arise」や「Dead Embryonic Cells」「Under Siege (Regnum Irae)」といった『ARISE』収録曲や「Roots」のような代表曲を外しているのが気になりますが(実際の“SepulQuarta”セッションでは、「Arise」などはゲスト抜きで演奏されています)、それでもベストアルバムとしても見劣りしない内容なのはさすがといったところでしょうか。

基本的にはリモートスタジオセッションアルバムなので、生々しさはスタジオ音源以上/ライブアルバム以下といった質感。しかし、これくらいの生々しさは彼らのようなバンドにはちょうどいいような気がします。そして、マックス・カヴァレラの跡を継いで加入したデリック・グリーンはすでに20年選手。マックス時代の楽曲でも原曲に負けない凄みが伝わる歌唱で、非常に好意的に受け取ることができます。

各ゲストに関してですが、この人ならでは!という音源はそう多くはないです。女性Vo3人が参加した「Hatred Aside」はかなり色が出ていて面白いし、デヴィン・タウンゼンド参加の「Mask」もそれとわかる仕上がり。マーク・ホルコムらしいエフェクティブなギターサウンドで原曲に彩りを加えた「Phantom Self」も非常にらしい完成度ですね。同じブラジル出身のラファエル・ビッテンコートとコラボした「Kaiowas」は、現在シングルギター編成のSEPULTURAには実現できないアンサンブルなので、これも聴きどころかもしれません。あとは、本家MOTÖRHEADのフィル・キャンベルをフィーチャーした「Orgasmatron」もかな。特別新鮮さはないですが、感慨深さという点で記しておこうかと思います。

この手の企画盤は「あの曲がない、この曲がない」と言い出したらキリがないので、深いこと考えず、素直に(かつ無心で)楽しむのが一番。特にSEPULTURAはオールタイムベストアルバムが1枚も存在しないので、(選曲が多少偏ってはいるものの)これを『ARISE』『CHAOS A.D.』『ROOTS』に次ぐ入門盤として捉えるのもアリかもしれませんね。

 


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2021年7月21日 (水)

ANTHRAX『WORSHIP MUSIC』(2011)

2011年9月12日にリリースされたANTHRAXの10thアルバム。日本盤は同年9月14日発売。

2005年にスコット・イアン(G)&チャーリー・ベナンテ(Dr)にジョーイ・ベラドナ(Vo)、フランク・ベロ(B)、ダン・スピッツ(G)が加わったクラシック・ラインナップが復活しますが、2007年にダンが再脱退。ジョーイも再びバンドを離れ、ダン・ネルソンが短期間在籍したりジョン・ブッシュが復帰したりバタバタしますが、結局ジョーイが2010年にバンドに再復帰。ダンのポジションには2000年代前半に在籍したロブ・カジアーノ(のちにVOLBEATに加入)が加わることになります。

この新編成で『WE'VE COME FOR YOU ALL』(2003年)以来8年ぶりのオリジナルアルバム(新作音源としてはリメイク盤『THE GREATER OF TWO EVILS』以来7年ぶり)を制作。ANTHRAXとしては過去最長のスパンを経て届けられた新作となります。

ロブ&ジェイ・ラストン(THE DONNAS、STEEL PANTHERSTONE SOURなど)をプロデューサーに迎えた今作は、王道のクラシックANTHRAXアルバムに仕上げられています。楽曲のテイストとしては前作『WE'VE COME FOR YOU ALL』との共通点も見受けられるものの、ジョーイが歌うことで見事に80年代の空気感が復調している(ように感じられる)。実際、今でもライブで披露される機会の多い「The Devil You Know」や「Fight 'Em 'Til You Can't」あたりは2ndアルバム『SPREADING THE DISEASE』(1985年)や3rdアルバム『AMONG THE LIVING』(1987年)に収録されていたとしても違和感がない仕上がり。と同時に、これをジョン・ブッシュが歌っていたとしたら前作や『STOMP 442』(1995年)に収録されていたとしても不思議じゃない気がする。要は初期から現在まで、時代時代で味付けに変化はあったものの、軸はまったく変わっていないという事実に気付かされるわけです。これぞボーカルマジック。

初期のような尖った部分はもはや感じられず、スラッシュメタルというよりは王道のヘヴィメタルアルバムに近い作風は、もしジョーイが90年代初頭、あのままバンドに止まっていたら5作目『PERSISTENCE OF TIME』(1990年)に続く新作としてこんなテイストのアルバムが届けられていたのかも……けど、あの頃はまだ尖った部分が残っていたから『SOUND OF WHITE NOISE』(1993年)みたいなアルバムが完成したのか。とすると、やっぱり2011年にこのテイストの新作というのはあながち間違ってないのかな。みんな大人になったわけですね。

この正統派ヘヴィメタルアルバムはチャート上でも大健闘し、全米12位と『SOUND OF WHITE NOISE』(最高7位)に次ぐ成績を残しています。そして、続く『FOR ALL KINGS』(2016年)では最高9位とさらに数字を上げるわけですが、完成度的にはこちらのほうが上のような気がしないでもないかな。

 


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2021年5月16日 (日)

CHARLIE BENANTE『SILVER LININGS』(2021)

ANTHRAXのドラマー、チャーリー・ベナンテが2021年5月14日に発表した初のソロアルバム。日本盤未発売。

このアルバムはCOVID-19パンデミックにより世の中のさまざまなことがストップした中でスタートさせた、「Quarantine Video Series」の総決算的作品。ANTHRAXのバンドメイトや気心知れた他バンドの仲間たちと、新旧のお気に入りナンバーをリモートセッションしていき、その中から選りすぐりの14曲がこのアルバムに収録されています。

カバー曲の内訳は以下のとおり。

M-1. City Of Blinding Lights [U2]
M-2. Chloe Dance / Crown Of Horns [MOTHER LOVE BONE]
M-3. Teardrop [MASSIVE ATTACK]
M-4. Run DMC [RUN DMC]
M-5. Rhiannon [FLEETWOOD MAC]
M-6. Yer So Bad [トム・ペティ]
M-7. Transylvannia [IRON MAIDEN]
M-8. Presto Vivace [U.K.]
M-9. Bad Guy [ビリー・アイリッシュ]
M-10. Jimmy James Jam [BEASTIE BOYS]
M-11. All The Way [KISS]
M-12. Mr. Speed [KISS]
M-13. Public Image [PUBLIC IMAGE]
M-14. Funny Vibe [LIVING COLOUR]

参加メンバーも実に多彩で、スコット・イアンやフランク・ベロといった盟友たちのほか、マーク・オセグエダ(Vo/DEATH ANGEL)、カーラ・ハーヴェイ(Vo/BUTCHER BABIES)、コリィ・テイラー(Vo/SLIPKNOTSTONE SOUR)、DMC(MC/RUN DMC)、ロブ・カジアーノ(G/VOLBEAT、ex. ANTHRAX)、デイヴ・セイボ(G/SKID ROW)、アレックス・スコルニック(G/TESTAMENT)、ジョン・5(G/ROB ZOMBIE)、ラ・ディアス(B/SUICIDAL TENDENCIES)、マーク・メンギー(B/METAL ALLEGIANCE)、ジョーダン・ルーデス(Key/DREAM THEATER)など。参加アーティストはHR/HM界隈中心ですが、選曲はチャーリーらしいセレクトで、メタルらしいメタルはIRON MAIDENくらい。もはやお約束となったKISSは2曲用意され、新しいところだとビリー・アイリッシュ「Bad Guy」もカバーされています。

いきなりU2の比較的最近の楽曲からスタートする本作は、そのサウンド的にはメタルからは少し離れたもので、チャーリー・ベナンテという鬼才の一端が表されているといったところでしょうか。もっとも、チャーリー自身は本作をソロアルバムとは捉えておらず、「非常に暗い時期に、友人の何人かと一緒に作ったお気に入りの楽曲集」程度なんだとか。なので、受け手側も「あのANTHRAXのチャーリーのソロプロジェクト」なんて構えずに、幅広い年代/幅広いジャンルの名曲セッション集くらい気軽に楽しめばいいのではないでしょうか。少なくとも僕自身、そういうふうに捉えてリピートしています。

どの曲のアレンジも組み合わせの妙が存分に楽しめるし、遊び心に満ち溢れていると思います。個人的にはメタルアレンジな「Bad Guy」がお気に入り。バンドアレンジにしてもカッコいい曲はカッコいいんだと気付かせてくれます。あとは、MASSIVE ATTACK「Teardrop」やFLEETWOOD MAC「Rhiannon」、トム・ペティ「Yer So Bad」も。女性ボーカル曲は総じて良いですね。プラス、KISSは録音状態まで含めてオリジナルに敬意を払っているのも好印象。遊ぶならここまでしないと。

なお、本作から生じた収益の一部は、音楽教育とメンタルヘルスを提唱するニール・カザル音楽財団に寄付されるとのことです。

 


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2020年11月21日 (土)

ELLEFSON『NO COVER』(2020)

2020年11月20日にリリースされたデイヴィッド・“ジュニア”・エレフソン(B/MEGADETH)のソロアルバム第2弾。

日本では今年3月に発売された初のソロアルバム『SLEEPING GIANTS』(海外では2019年7月リリース)に続く今作は、全曲豪華ゲストを迎えたカバー集。全19曲の大半はエレフソンのルーツ的楽曲になるのでしょうが、そんな中にFIGHTの「Nailed To The Gun」があったり、ビリー・アイドル「Rebel Yell」やW.A.S.P.「Love Machine」といったMEGADETHのデビューと非常に近しい時期の楽曲も含まれています。これは相方のトム・ハザート(Vo)の趣味なんでしょうかね。

さてさて。そんな本作のレコーディングメンバーですが、ベーシックはトム、エレフソン、アンディ・マルトンジェリ(G/ARTHEMIS)の3人が中心で、曲によって以下のようなゲストが参加しています(とにかく長いのでご注意を)。

※ボーカル
ジェイソン・マクマスター(DANGEROUR TOYS、WATCHTOWER)、ドロ・ペッシュ、ジェイコブ・バントン(ミック・マーズ、LYNAM、ex. STEVE RILEY'S L.A. GUNS、ex. MARS ELECTRICなど)、アンドリュー・フリーマン(LAST IN LINE)、アル・ジュールゲンセン(MINSTRY)、ブランドン・イーグレイ(CROBOT)、デイヴ・アルヴィン(WHITE TRASH)、トッド・カーンズ(THE AGE OF ELECTRIC)、マーク・スローターSLAUGHTER)、チップ・ズナフENUFF Z' NUFF

※ギター
ロン・“バンブルフット”・サール(一部ボーカルも/SONS OF APOLLOASIAなど)、ガス・G(FIREWIND)、アンディ・ジェイムズ(ex. SACRED MOTHER TONGUE)、エディ・オヘダ(ex. TWISTED SISTER)、グレッグ・ハンデヴィット(KUBLAI KHAN、ex. MEGADETH)、フランク・ハノン(TESLA)、ラス・パリッシュ(STEEL PANTHER、ex. FIGHT)、ジョン・アクイリノ(ICON)、タイソン・レズリー、デイヴ・シャープ(DEAD BY WEDNESDAY)、シャニ・キメルマン、ドリュー・フォーティアー(ZEN FROM MARS)

※ドラム
パオロ・カリディ(HOLLOW HAZE、ex. KILLING TOUCH)、デイヴ・マクレイン(SACRED REICH、ex. MACHINE HEAD)、チャック・ビーラー(ex. MEGADETH)、チャーリー・ベナンテ(ANTHRAX)、デイヴ・ロンバード(SUICIDAL TENDENCIESDEAD CROSSMR. BUNGLE、ex. SLAYER)、ジミー・デグラッソ(ex. BLACK STAR RIDERS、ex. MEGADETH、ex. Y&Tなど)、ダーク・ヴェルビューレン(MEGADETH、ex. SOILWORK)、オーパス(DEAD BY WEDNESDAY)、トロイ・ルケッタ(TESLA)、マイク・ヘラー(RAVEN、ZEN FROM MARS、ex. FEAR FACTORY

演奏はどれも原曲に忠実で、可もなく不可もなくといったところ。トム・ハザートがメインで歌う前半はダミ声中心なので、曲によっては「う〜ん……」と思うものも含まれています。が、中盤から後半……「Riff Raff」(AC/DC)、「Over The Mountain」(オジー・オズボーン)、「Sweet F.A.」(SWEET)、「Downed」(CHEAP TRICK)あたりはトム不参加でそれぞれマイク・マクマスター、アンドリュー・フリーマン、トッド・カーンズ、チップ・ズナフが歌っているので安心して楽しめるはずです。また、「Sheer Heart Attack」(QUEEN)や「Love Me Like A Reptile」(MOTÖRHEAD)にはドロ・ペッシュが、「Say What You Will」(FASTWAY)にはマーク・スローターがそれぞれ参加しており、聴けばそれとすぐにわかるボーカルで楽しませてくれます。

まあ、こういうアルバムはああだこうだ言わずに無心で楽しむのが一番なんでしょうね。強いて言うなら……ジュニアってそんなにCHEAP TRICK好きだったんだ、と(笑)。あと、DEF LEPPARDもね(アートワークの話)。なんだかんだこの人、ポップなものが好きなんでしょうかね。

 


▼ELLEFSON『NO COVER』
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2020年11月19日 (木)

ANTHRAX『ATTACK OF THE KILLER B'S』(1991)

1991年6月下旬にリリースされたANTHRAXのコンピレーションアルバム。

タイトルからも想像できるように、本作にはシングルやEPのみで聴くことができたアルバム未収録の“B面曲”をコンパイルしたもの。ジョー・ベラドナ(Vo)在籍時の音源で構成されているのですが、その“B面曲”も完全網羅というわけではなく(SEX PISTOLS「God Save The Queen」、BLACK SABBATH「Sabbath Bloody Sabbath」とか入ってないしね)、あくまでこの当時(1990年の最新作『PERSISTENCE OF TIME』リリース後)のANTHRAXの“位置”を示す内容に限定されているようです。

それにより、例えば『PERSISTENCE OF TIME』からの「Keep It In The Family」「Belly Of The Beast」のライブテイクが収録されていたり、S.O.D.「Milk (Ode To Billy)」「Chromatic Death」のジョーイ歌唱によるセルフカバー、珍ラップ曲「I'm The Man」の“moreヒップホップ”な1991年バージョン、さらにPUBLIC ENEMYの名曲「Bring The Noise」をご本家と一緒にカバーしたりと、半分は新作/新録という気合いの入れよう。でも、この雑多な感じが当時のANTHRAXらしいミクスチャー感満載で、もはやスラッシュメタルだとかハードコアだとかヒップホップだとか、そういったジャンル分けすら無用な次元へと突入しております。

だって、最高にクールなスラッシュ/ハードコアのクロスオーバーチューン「Milk (Ode To Billy)」から勢いよく始まったかと思えば、次は王道ミクスチャーメタルの「Bring The Noise」、さらに次にはヘヴィ of ヘヴィな「Keep It In The Family」ライブバージョンですから。ジャンルで限定すると定まってないと言われてしまうかもしれませんが、これが良いんですよ。

で、この3曲の次が脱力系「Startin' Up A Posse」ですからね(笑)。最高ったらありゃしない。

完全なるお遊びであり、ガス抜き系アルバムなんですが、ANTHRAXというバンドの成り立ちや影響力を考えると、実はオリジナルアルバム以上に重要な役割を果たす1枚ではないでしょうか。本作をもってジョーイ・ベラドナがバンドを離れ、代わりにARMORED SAINTのジョン・ブッシュ(Vo)が加入。そうして完成したのがグランジ/オルタナ/モダンメタルからの影響をビンビン受けまくった『SOUND OF WHITE NOISE』(1993年)とういうことに「なるほど」と頷けてしまうのも、この異色作でワンクッション置いているのが大きいんじゃないでしょうか。

アルバムの完成度にこだわるリスナーには敬遠されてしまいがちですが、サブスク全盛の今だからこそこういう内容はウケるような気がする……と思っているのは僕だけでしょうか。こういうお子様ランチ、嫌いじゃないです。

 


▼ANTHRAX『ATTACK OF THE KILLER B'S』
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2020年11月18日 (水)

THE DAMNED THINGS『IRONICLAST』(2010)

2010年12月14日にリリースされたTHE DAMNED THINGSの1stアルバム。日本盤は翌2011年1月12日に発売。

2009年に始動したこのバンドは、FALL OUT BOYの前身であるメタル系バンドに在籍していたジョー・トローマン(G, Vo)&アンディ・ハーレー(Dr)がANTHRAXのスコット・イアン(G)の声をかけ、コラボを始めたことがきかっけ。その際、当時ANTHRAXのメンバーだったロブ・カッジアーノ(G)も加わることになるのですが、2009年時点ではこのコラボレーションが新たなサイドプロジェクトにまで進展するとは、当のジョーも思っていなかったようです。

しかし、そこにEVERY TIME I DIEのキース・バックリー(Vo)という逸材がハマることで、このプロジェクトは一気に動き出します。キースが歌詞を書き、ジョーやロブ、スコットが曲を制作。レコーディングではロブがベースおよびエンジニアを兼務し、ニック・ラスクリネクツ(DEFTONESFOO FIGHTERSHALESTORMなど)がミックスを手がけることで完成したのが、このデビューアルバムです。

メロディ的にはFALL OUT BOYに通ずるキャッチーさ、メロディアスさが強いものの、サウンドやバンドアンサンブルはANTHRAXやEVERY TIME I DIEの影響下にあるヘヴィでガッツの強いもの。しかし、それらが合わさることで生まれる楽曲は、そのどのバンドにも似ているようで似ていないという、不思議な現象を引き起こしています。強いて言うなら、「1980年前後のHR/HMとパンクを通過したサウンドで、70年代のTHIN LIZZYDEEP PURPLEMOTÖRHEAD的なクラシックロックを表現」する……どこかFOO FIGHTERS的でもあり、THE HELLACOPTERS的でもあるという。だけどもうちょっとストーナーロック的な香りも感じられて、「独特なクセがあるのに不思議とわかりやすい」ハードロックを展開しているのです。

「We've Got A Situation Here」や「A Great Reckoning」あたりを聴くと、ある人はFOO FIGHTERSを思い浮かべるかもしれません。しかし、僕の中では「ヘヴィになったTHIN LIZZ」という認識なんですよね。もしくは「THIN LIZZYがストーナーロックに挑戦」という。いろんな化学反応の結果がこれなんでしょうけど、EVERY TIME I DIEのフロントマンがこんなにキャッチーでわかりやすいハードロックを歌っていることも、FALL OUT BOYとANTHRAXが合体するとこうなるんだってことも、全部意外であると同時に必然なのかなと。

THE HELLACOPTERSをよりメタリックにするとこうなるのかな、なんて思いながらリリース当時はリピートしていたことを、今ふと思い出しました。キースの歌声もどことなくニッケっぽいしね。THE HELLACOPTERS亡き2010年以降、どれだけこのアルバムを重宝したことか。でも、このバンドも短命で2012年には一度活動を停止していまいます。しかし、約8年後にコアメンバーはそのままに、よりパワーアップした2ndアルバム『HIGH CRIMES』(2019年)が届けられたときは、どれだけうれしかったことか。しかも、「よりモダンなのに、不思議とレイドバックしている」という進化を遂げていたんだから、たまったものじゃないですよ(笑)。

これまでストリーミング配信されていなかったのが不思議ですが、つい最近ようやく国内でも聴けるようになったので、昨年発売の『HIGH CRIMES』とあわせてチェックしてみてください。上に挙がったようなバンドにピンと来た方なら絶対に引っかかるはずなので。

 


▼THE DAMNED THINGS『IRONICLAST』
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2020年10月31日 (土)

MR. BUNGLE『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY DEMO』(2020)

2020年10月30日にリリースされたMR. BUNGLEの4thアルバム。

FAITH NO MOREやらDEAD CROSSやらいろいろ忙しいマイク・パットン先生ですが、MR. BUNGLEも約19年ぶりに再始動。この新作は『CALIFORNIA』(1999年)以来、実に21年ぶりの新作なのですが、その中身は1986年に制作したデモテープ『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY』をプロフェッショナルなアルバムとして再レコーディングしたもの。純粋な新作というわけではないのですが、中身に触れたらそんなことどうでもなるくらい、頭も気持ちもかき乱されるはずです(笑)。

今回のMR. BUNGLEですが、メンバーはマイク・パットン(Vo)、トレイ・スプルーアンス(G)、トレヴァー・ダン(B)のオリジナルメンバーにANTHRAXのスコット・イアン(G)、元SLAYER、現在はDEAD CROSSやSUICIDAL TENDENCIESで活躍中のデイヴ・ロンバード(Dr)という最強/最狂の布陣なのですよ。なにこの「ぼくのつくったさいきょうのかいじゅう」みたいなラインナップ(笑)。

で、出してる音もですね……完全にスラッシュメタルやハードコアなんですわ。そっち寄りのサウンドはDEAD CROSSでやっていたとはいえ、まさかMR. BUNGLEでもこっちに傾倒するとは。しかもスコット・イアンまで連れてきちゃうなんて、徹底しすぎでしょう。

まあとにかく、カッコいいんですわ。オープニング「Gizzly Adams」からして初期スラッシュメタルやハードコアの作品によくあった短尺のインストナンバーで、そこから「Anarchy Up Your Anus」(てかタイトルよ!笑)で一気に爆発。「Hypocrites / Habla Español O Muere」あたりまで来ると完全に感情が麻痺して、気づけば頭を振り続けている自分に気づくことでしょう……ってこれ、知ってる曲じゃん!(笑) S.O.D(STORMTROOPERS OF DEATH)の「Speark English Or Die」のスペイン語カバーを織り交ぜているんですか。なにそのアイデア? 本家のスコット・イアンにそれやらせるの? ズルイ、ズルイわぁ……(苦笑)。

で、ここで気づくわけです。本作、スラッシュメタルと謳っているけど、どちらかというと80年代のクロスオーバースラッシュ作品、とりわけS.O.Dからの影響が相当強いんじゃないかと。楽曲自体は4〜5分台当たり前で、軸になるハードコア/クロスオーバー楽曲にスラッシュメタル的複雑怪奇な展開を交えることで、オリジナリティを確立させているような、そんな印象を受けました。

カバーといえばもう1曲、C.O.C(CORROSION OF CONFORMITY)のクロスオーバースラッシュ時代の「Loss For Words」も取り上げています。この曲が発表されたのが1985年、S.O.Dのアルバムリリースも1985年。そしてMR. BUNGLEが本作のもととなるデモ『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY』を制作したのが1986年。時代だったんですね(笑)。

全11曲/約57分と比較的長尺作品ですが、好きな人なら無心で最後まで楽しめる1枚。これまでマイク・パットン周辺作品は苦手だったというメタル寄りリスナーも、本作やDEAD CROSSならとっつきやすいんじゃないでしょうか。入り口としても最適な1枚だと思いますよ。

 


▼MR. BUNGLE『THE RAGING WRATH OF THE EASTER BUNNY DEMO』
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2020年6月 3日 (水)

STORMTROOPERS OF DEATH『SPEAK ENGLISH OR DIE』(1985)

1985年8月にリリースされた、S.O.D.ことSTORMTROOPERS OF DEATHの1stアルバム。日本盤は1992年3月、ANTHRAXの1stアルバム『FISTFUL OF METAL』(1984年)のオリジナル・フォーマットのリイシューとともに初リリースされました。

S.O.D.はANTHRAXのスコット・イアン(G)&チャーリー・ベナンテ(Dr)、元ANTHRAX〜NUCLEAR ASSAULTのダン・リルカ(B)、M.O.D.のビリー・ミラノ(Vo)というスラッシュメタル/ハードコアパンク界気鋭のアーティストたちによるプロジェクト。メタルにハードコアを掛け合わせることで生まれたクロスオーバー・スラッシュ(単にクロスオーバーと呼ばれることも)を武器に、本作1枚で伝説を作り上げました。

本作の魅力は全21曲で30分にも満たないショートチューンがたっぷり詰まっているところでしょうか。もともとANTHRAXの2ndアルバム『SPREADING THE DISEASE』(1985年)から漏れた毛色の違う曲を披露する場として結成されたこともあり、曲によっては初期ANTHRAXに通ずるものもあります(「Milk」なんてまさにですよね。まあこの曲はのちに本家でセルフカバーされていますが)。

それに加えて、お遊びと言えなくもない1分前後のショートチューン、さらには数秒程度の完全なるギャグ・ナンバーなども用意されています。当時僕の周りで「世界最短の曲!」として話題になりまたが、しばらくしてその座をNAPALM DEATHに奪われることになるのでした(笑)。

終盤の畳み掛けるようなショート(ギャグ)チューンの連発は置いておいて(笑)、序盤の「Sargent D And The S.O.D.」や「Kill Yourself」「Freddy Krueger」「Milk」などの楽曲は、アレンジ次第ではANTHRAXの『FISTFUL OF METAL』に入っていても不思議じゃないですよね。これをビリー・ミラノが歌い、よりハードコアに徹することでメタルとは別モノへと昇華されたわけです。

しかし、今でこそメタルとハードコアのミクスチャーは当たり前の世界ですが、この頃はメタルとパンク/ハードコアの世界が交わることは決してあり得ませんでした。それが許されない時代に進んでこういう作品を世に送り出したことで、1990年前後にはクロスオーバーが許容されるようになるわけです。先駆者ですよね。

本作を入り口にハードコアへ足を踏み入れたメタルリスナーも少なくないのではないでしょうか。今の耳で聴くとそこまで刺激的には思えませんが(いろいろ聴いて麻痺しているんでしょうね)、ハードコア経由のメタル作品としては非常に真っ当な1枚です。歴史的価値が高い作品なので、ぜひ一度触れておくことをオススメします。

 


▼STORMTROOPERS OF DEATH『SPEAK ENGLISH OR DIE』
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