カテゴリー「Ash」の5件の記事

2018年10月17日 (水)

ASH『ISLANDS』(2018)

2018年5月にリリースされた、ASH通算7枚目のオリジナルアルバム。純粋なオリジナルアルバムとしては8年ぶりだった前作『KABLAMMO!』(2015年)から3年ぶりの新作となる本作は、デビューから5thアルバム『TWILIGHT OF THE INNOCENTS』(2007年)まで在籍した古巣Infectious Recordsに復帰しての意欲作で、プロデュースはメンバーのティム・ウィーラー(Vo, G)が担当。全英18位と、4thアルバム『MELTDOWN』(2004年)以来14年ぶりにトップ20入りを果たしました。

『TWILIGHT OF THE INNOCENTS』で“青春の終わり”を具現化したような物悲しさを表現し、続く“A-Z”シングルシリーズ期間にはいろいろと実験を繰り返したASHでしたが、前作『KABLAMMO!』で“青春よ再び”的初期衝動を取り戻し、年齢を感じさせない青臭さと疾走感を伴うパワーポップサウンドで往年のファンを喜ばせてくれました。

ところが、続く本作では前作でのポップネスをより追求した結果なのか、疾走感は二の次といった印象で、どっしりと構えたミドルテンポ〜ミドルアッパーの楽曲で占められています。それ自体は決して悪いことではなく、逆に「前作はなんだったんだ?」って不思議に思うくらい本作は年相応(?)なサウンドに回帰しているのです。

思えばASHって作品ごとの振り幅が強いバンドで、1作目『1977』(1996年)でパンキッシュなパワーポップを展開したかと思えば、続く2作目『NU-CLEAR SOUNDS』(1998年)ではテンポを抑えたポップロックに挑戦。3作目『FREE ALL ANGELES』(2001年)では再び青春感に満ちたパワーポップに回帰したものの、4thアルバム『MELTDOWN』ではメタリックなヘヴィサウンドへとシフトチェンジ……と、常に“前作とは違う方向”を探りながら作品を提供し続けてきたのです。

そういった意味では、前作と今作は軸こそブレていないものの、そのタッチや表現手段は意図的に変えているような、そんな印象を受けます。まあね、“A-Z”シングルシリーズを聴けば、この人たちが如何に多才で多彩かがおわかりいたわけるでしょうし、メロディアスさこそ変わらないものの表現方法が作品ごとに変わるのはもはや恒例行事と言っても過言ではありません。

そこを踏まえて聴いても、本作は非常に良くできたパワーポップアルバムだと思いますし、低迷期を経てもなお「Annabel」や「Buzzkill」「Don't Need Your Love」「Somersault」などのようなキラーチューンを生み出し続けているというその事実に驚かされるというか、頭が下がるわけですよ。

インディロックやブリットポップ、いろんな呼び方があるかと思いますが、僕の中ではASHは常にパワーポップバンドでした。この良作を携えて、11月には待望の来日公演も控えています。前作リリース時にも足を運びましたが、新曲と過去の代表経のバランスが絶妙で、初めて観た人でも一発でノックアウトされるようなステージを展開してくれるはずです。ぜひこの機会に足を運んでみてください。僕もスケジュールが合えば必ず行きます!



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2005年1月23日 (日)

ASH@SHIBUYA-AX(1/17)

 1月17日(月)に、ASH来日公演初日@SHIBUYA-AXに行ってきました。実はASHを観るのはまだ二度目でして、しかも前回観たのは1999年のフジロック@苗場ですから‥‥5年半振りですか‥‥去年のフジでは「どうせすっげー込み合うんだろうな」と思ってわざと避けたんですよね。「アルバムがすっげー良かったから、今度は絶対に単独公演行こう」って。

 そうなんですよ‥‥昨年出た4作目「MELTDOWN」というアルバム。「MY BEST OF 2004」にこそ選ばなかったものの、実はかなり好きな作品でして。昨年よく聴いた1枚なんですよね。ASH自体は元々、そこまで好きってバンドではなかったんですが(特に「TRAILER EP」や1stフルアルバム「1997」の頃はね)、現在の編成‥‥シャーロットが加入して以降のASH、曲でいうと "A Life Less Ordinary" 以降、2ndアルバム「NU-CLEAR SOUNDS」辺りからすっごい好きになりましてね。この時の来日公演(1998年12月)には直前まで行く気満々だったんですが、直前になって仕事が被って行けなくて。だから翌年のフジロックは正に「念願の。待望の」という言葉がピッタリのライヴだったんですよ。

 けどね。その後は全然機会がなくて。というよりも、ASH自体が2001年まで来日しなかったし、その頃は俺自身がASHそのものに興味を見出せずにいた時期で。結局今年まで一切観る機会に恵まれなかったわけですよ。

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2004年6月10日 (木)

ASH『MELTDOWN』(2004)

ASH約3年振り、通算4作目となるアルバム『MELTDOWN』は前評判通り、これまでで一番ヘヴィな音像を持った作品に仕上がっています。時代の流れに迎合した、と批判することもできますが、そこはASHのこと、それでもポップなメロディはしっかり健在です。

今回のアルバムはアメリカ(LA)で録音され、製作陣にもこれまでと違った人選(FOO FIGHTERSを手掛けたプロデューサーに、RAGE AGAINST THE MACHINEやTHE MARS VOLTA等を手掛けたミキサーを起用。ま、ミキサーはMUSEの新作も手掛けてますが)で臨んだ意欲作となっていて、それはまぁ聴いてもらえばすぐにお判りいただけると思いますが‥‥前作での良い意味で「肩の力が抜けた」攻めの姿勢が、このアルバムではガチで攻めまくってる姿勢に一転してます。気合い入りまくり、攻撃しまくり‥‥要するにリフの応酬、ダウンチューニング、重いリズム、弦楽器の歪み具合‥‥これを指して「アメリカナイズしてしまった」とは言いたくありませんが、まぁそう言われても仕方がないかなぁ、という内容でして。

かくいう俺も、最初にこのアルバムからの楽曲(ネット限定でリリースされていた「Clones」や「Orpheus」等)を聴いた時、思わず「うわーっ、まるでSMASHING PUNPKINSみたいだなぁ~」と唸ってしまった程で‥‥ここでいう「スマパンぽい」というのは、彼らのラスト作となった『MACHINA』での作風・アプローチに似てる、かな?と感じまして‥‥ネット巡回すると、実際にそういう声が結構見られるので、あー同じように感じてる人意外といるのね、と関心したものです。

が、アルバム全体を通して聴くと、そこまでスマパンぽいというわけではなく、そこにはしっかりこれまで積み上げてきた「ASHらしさ」が散りばめられていましたよ。ま、前作『FREE ALL ANGELS』で聴かれたような「胸キュン青春ポップ」路線はかなり減退してしまいましたが、これが「20代後半の彼ら」がより「リアル」に感じられるもの、そして今の彼らに最も適した表現方法なんでしょう。それを否定する気はありません。ここまでくると、むしろ「好みのサウンドか否か」の問題だと思うので‥‥そういう意味ではこのアルバム、非常に好みであります。だって、スマパンが好きな俺が言うんだから、ねぇ?(えーっ!?)

なんていう冗談はさておき、適度にポップさを保ち、それでいて全体的な「ロック比重」は過去最高に高いこの新作。個人的に最も気に入っている点は、シャーロットのコーラスの比重が過去最高に高くなっていること。セカンドアルバム制作前後に加入し、適度に曲も書き、ステージではカッコカワイイ感じで華を添えてきた彼女、前作でもその片鱗はあったのですが、ここにきて完全に「シンガー」としての見せ場が増えてます。しっかりしたコーラス、時々メインボーカルのティム以上に目立ってしまう箇所もあり、思わずニンマリ。それが影響してなのか、彼女はこの夏に初のソロアルバムをリリースするそうです(勿論ボーカルは全部彼女!)。ソングライターとして、そしてシンガーとしてのエゴが出てきたのか、単に「ASHに合わない曲」が沢山出来たからなのか‥‥まぁそれはアルバムを聴いて判断してみましょうや。

とにかく。昨今のロックンロール・リバイバルとも、従来のブリットポップとも、そしてパワーポップやギターポップ的なものとも違う、新しい道を進もうとしている彼ら。ある意味、MUSEやTHE DARKNESS辺りと同じ枠で括ってしまいたくなる1枚なんですが‥‥なんてこと書くと、古くからのファンから怒られてしまうのでしょうか。まぁ要するに、最高にカッコいいロックンロールアルバムだってことですよ!

最後に。このアルバムをこれから買う方へ。絶対に初回盤をゲットしてください。通常盤と違い、初回盤にはボーナスディスクが付いた2枚組仕様になってるので。しかも新作からの楽曲を全曲演奏したライヴ音源ですよ! 更に数曲、前作や過去の代表曲まで追加されててかなり贅沢な1枚になってます。日本盤だと更に2曲追加されてて、まるでフルライヴを聴いてるかのような錯覚に陥ります。スタジオ版とライヴ版との違いも楽しめるし、更に「ライヴ観てみたいなー」って気持ちに絶対なるはず。さぁ、迷わず初回盤をゲット!



▼ASH『MELTDOWN』
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2004年3月 6日 (土)

ASH『FREE ALL ANGELS』(2001)

前作『NU-CLEAR SOUNDS』から約3年振り、2001年春にリリースされたASH通算3枚目のオリジナル・フルアルバム『FREE ALL ANGELS』。「とみぃの宮殿」にて行われたアンケート企画「BEST OF 2001」の「ALBUM OF 2001」で1位を獲得しただけでなく、この年の各音楽雑誌でも大絶賛、そしてそういった年間企画の上位に入賞した大ヒット作であります。

元々は俺、ASHというバンドにそこまで熱心ではなくて。それは今現在においてもそうなんだけど‥‥それは見た目のインパクトだったり(ごく普通の少年達が楽器を持ちました、といった風貌)、曲のインパクトだったり、そういったものが自分に訴えてくるには弱かったのね。98年にトリオから4人組に変わり、紅一点であるシャーロット嬢が加入したことで多少華が増えた感はあるんだけど‥‥特にデビュー当時のイギリスのロックシーンがそういう流れだったからかもしれないけど‥‥普通のアンチャン達がバンド始めちゃいました的な雰囲気は常につきまとい、結局俺がこのバンドに夢中になるってことな過去一度もなくて。ライヴは一度観てみたいって思ってて、それは99年のフジロックで実現したわけだけど。実際に観ても、その印象は変わらなくてね。逆に一層そういったイメージが強くなった感じがして。

人によって「ロックはビジュアルが命!」っていう要素を大切にすると思うし、俺もそれは「バンド/アーティストによりけり」とは判っていながらも、「折角こんなにカッコいいサウンドや曲を聴かせてくれるのに‥‥勿体ない」とどこか割り切れない気持ちがあって。だから世間で絶賛されたこの『FREE ALL ANGELS』に対しても「いいアルバムだよね。でも‥‥」っていう感じで、イマイチのめり込めなくてさ。

一昨年、彼らの10年に渡る歴史を総括するベスト盤がリリースされ、俺の中でASHに対する再評価があって。あここまでいい曲を連発できた奇跡、そして俺が如何に彼らに対して偏見を持っていたかという事実に気づかされて‥‥凹んだ、というか‥‥反省しました。

さすがに最近は大人になったこともあり、見せ方も以前より上手になってきたこのバンド。もうすぐ4作目となる『MELTDOWN』がリリースされるわけですが、その前にこの3作目を再評価しておこうと思いまして。

大ヒットしたシングル曲「Shining Light」や名パワーポップナンバー「Burn Baby Burn」を含むこのアルバム。結局それ以外にも3曲シングルカットされ、計5曲がイギリスのシングルチャートのトップ20入りしたという事実が全てを物語っていると思います(当然アルバムも1位を記録)。そういったシングルヒットといった事実からも判るように、このアルバムに収録されている楽曲の大半が「シングル向け」とも取れるようなメロウでポップなロックチューンで占められています。セカンド『NU-CLEAR SOUNDS』が気負った印象の強い硬派なサウンドだったのに対し、このサードではもっと軽やかで、且つしなやかなポップチューンで埋め尽くされていて、耳障りは非常によい作風となっています。適度にノイジーなサウンドも含みつつ、メロウなバラードではストリングスを導入したりして、そういう意味ではファースと『1977』に近いイメージがありますが、やはりそこは「大人」としての成長や余裕が感じられて、初期衝動性重視のファーストとの大きな違いが見られます。ま、当たり前か。とにかくよく出来た「ギターポップ/ギターロック」アルバムである、と。

ただ‥‥だからこそ、印象に残らない‥‥という言い方もできるんですね。いろんな意味で「優等生的」なんですよ、このバンドは。そこが鼻につくのがASH最大の欠点ではないかと。凄く頑張ってるんだけど、全部我々がイメージする「ASHらしさ」の枠からはみ出していない。だからこそ聴いていて安心でき、特に大好きなわけでもないけど「まぁいいアルバムだよね‥‥」とかいって、年間ベストの数枚の中に入れてしまう。結果、気づいたら1位になってました‥‥みたいな。まぁこの考えこそ偏見以外のなにものでもないわけですが、俺にとってのASHって常にそういうイメージがつきまとっているわけですよ。

けど、楽曲の良さには嘘はないですよ。1曲1曲を取り出せば本当に素晴らしい楽曲ばかりだし、特に前述の「Burn Baby Burn」は超名曲だと思いますし。俺内では「A Life Less Ordinary」を超えましたからね。実際当時、DJやるときによくかけましたし。

どうしてもこのバンドには「あと一歩!」という気持ちがあるんですが、その「一歩」を踏み越えた時、本当の意味で怖い存在になると思いますよ‥‥だからこそ、バンド史上最高にヘヴィな作品という噂のニューアルバム『MELTDOWN』に過剰な期待をしているわけです。

‥‥意外とさ、こういった『FREE ALL ANGELS』みたいなアルバムが、10年後も普通に聴かれていて、「本当にいいアルバムだよね!」とか言われてるのかもしれませんね。毒はないけど普遍性を持った楽曲が沢山詰まっているという意味では、TEENAGE FANCLUBの『BANDWAGONESQUE』や『GRAND PRIX』に近い位置にある作品なのかも。



▼ASH『FREE ALL ANGELS』
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1999年9月10日 (金)

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 3@苗場スキー場(1999年8月1日)

  無事フジロック・ライブレポ、完結編です。


CATATONIA (at GREEN STAGE / 11:20~12:10)

  SKUNK ANANSIE同様、今回秘かに期待していたのがこのCATATONIA。今年初旬に来日の噂もあったようだが、ようやくこういう形ででも来日してくれたことを嬉しく思う。このバンド、切っ掛けさえあれば絶対にここ日本でも人気が出るはずなのだから。すでに英国ではアルバムがナンバー1、ヒット曲も数々持ち、ライブも満員にしている。が、ここ日本での彼等の知名度はと言えば『カルト的人気のウェールズバンド』『マニックス、ステフォニと同郷』『ヒット曲が「Xファイル」の主人公を歌った曲』とか、その程度のもの。すでに2枚のアルバムを全英ナンバー1にしているというのに。

  この日のタイムテーブルだが、実際には予定より1時間遅れで始まった。俺はちょっと車の中で休んでいてすっかりCATATONIAの事を忘れていて、会場に着いたのは12時半近くだった。が、よく話を聞けば今始まったばかりだと言う

  Voのセリーズ(ウェールズ語ではケリスと読むのか)の男勝りなステージングに多くのオーディエンスが引き付けられている。ワインボトル片手に歌うなんて武勇伝もあるくらいだしな。しかも、演奏がしっかりしてるし、曲も良い。フロントマンがカリスマ的で、バックは‥‥華、一切なし。まぁそこを「今のイギリスらしい」と言ってしまえばそれまでだが。


◎ASH (at GREEN STAGE / 12:40~13:30)

  実は4人編成になってから観るのは初めてだったりする。ただ、いい曲やってるバンドの音が分厚くなった、そしてステージに華がある、ボーカルが歌に集中できる。そういう意味では、ホントに面白いライブだと思った。が、3日目はお客が少なかったせいもあって、最前ブロックでさえ一杯にならなかった。本当に勿体ない。


◎ラフィータフィー忌野清志郎 (at GREEN STAGE / 14:00~14:40)

  忌野清志郎、今回は「ラフィータフィー」という特別なバンドを従えての参戦。2年連続かぁ。前回はいきなり「雨上がりの夜空に」から始まったそうだけど、今回はバンド名と同タイトルのソロアルバムをリリースしたばかりなので、そこからの曲が中心だった。初めて聴く曲ばかりなのだけど、初めて聴いた気がしない曲ばかり。

  バンドメンバーには元村八分のドラマーやあのブームタウン・ラッツのギタリストまで参加してて、それでいて出す音はシンプルなR&R。カッコよすぎ。ラスト前になって登場したのが、現在話題沸騰中の「君が代」パンクバージョン。最初に歌い出しを聴いた瞬間、鳥肌が立った。そして次の瞬間、側にいた人たちと顔を見合わせ大爆笑したよ。だってさ、世間ではやれ「国旗・国家法令案」だので大騒ぎしてるのに、それを嘲笑うかのようなパンクバージョン。しかも村八分のメンバーやイギリス人がバックを支えてるってのも洒落がきいてる。

  この曲のせいでアルバムが発売中止になったりしたけど、何がいけない? だってアメリカではジミヘンが自分の国歌をイカしたバージョンで聞かせてるし、QUEENもイギリス国家、やってるよね? でも今まで、日本で「君が代」をこういう形でプレイしたミュージシャン、いなかったじゃん。そうすることがまるで「ダサい」っていうイメージ、なかった? 清志郎がそれをやってしまった、と。いや、清志郎だからできたんだよ、カッコよくさ。そういう洒落が判らない人間がレコード制作に携わってるんだから……。


◎OCEAN COLOUR SCENE (at GREEN STAGE / 15:10~16:10)

  実はこのライブの最中、うとうとしてた。疲れがピークまできてたってこと。特に印象に残ってないんだけど、ヒット曲プラスこの秋にリリース予定の新作からも何曲か演奏されてたな。演奏は上手い、歌も上手い。以上。って、それほど印象に残らなかったというのが、正直な感想。


◎BERNARD BUTLER (at GREEN STAGE / 16:50~17:50)

  あとで聞いたところによると、この日のバーニーのコンディションは最悪だったそう。にもかかわらず、あそこまで素晴らしいプレイ/歌を聴かせた彼に、この日のベストアクト賞をあげたい。いや、3日間通してでも3本指に入る素晴らしさでしたよ。

  特に印象に残ったのは、「Autograph」での鬼気迫るギタープレイ。そのへんの下手なハードロックギタリストよりもアグレッシヴかつエモーショナル。正直、鳥肌立った。この頃から空には雨雲が立ち込めていたのだけど、あの天気がまた雰囲気を作り出していて。夏の思い出のひとつとして心の中に永遠に残ることでしょう。HOLEの代役として急きょ数週間前に来日が決まったのだけど、バーニーでよかったね?というのが正直な感想。


◎JOE STRUMMER and THE MESCALEROS (at GREEN STAGE / 18:40~19:50)

  ステージにいたのは紛れもなく、あのTHE CLASHにいたジョー・ストラマーその人であり、その音楽であった。これ以上何を言えばいい? そう言わせるだけのステージだった。感涙。


◎ZZ TOP (at GREEN STAGE / 20:40~22:00)

  感涙した後のボーナスといったところだろうか。俺たちのようなモロMTV世代にとっては馴染み深い彼らだが、今の若い人達にとっては「車のCMのヒゲ親父ども」くらいなんだろうな。

  実際のステージを観るのは今回が初めてだが、観てよかったと思う。これぞロック、これぞエンタテンメント。バーニーからの3連チャン、玄人受けしそうなアーティストばかりが目に付くが、3日目を観た人こそが真の意味での「フジロック・サバイバー」なのかもしれない。何となく、そう思ってしまった。

  それにしても、知らない知らないと思っていたけど、結構知ってたんだな、彼らの曲。そういやぁ昔バンドでもカバーした事あったのをふと思い出した。


◎TODOS TUS MUERTOS (at GREEN STAGE / 22:30~23:00)

  初日ではあまりいなかった客も、今日は本当の最後の最後ということもあってか、大歓迎で迎えられ、みんな祭りの余韻を味わっているように感じられた。内容は初日とまったく同じだったけど、インパクトの点ではやはり初日が勝っている感じだった。

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