2018年6月 1日 (金)

BLIND MELON『BLIND MELON』(1992)

アメリカ・カリフォルニア出身の5人組バンド、BLIND MELONが1992年9月にリリースしたデビューアルバム。「No Rain」(全米20位)のヒットも手伝い、アルバムはじわじわ売れ続け、全米3位まで上昇。400万枚を超える大ヒット作となりました。

このバンドのブレイクの裏には、実はGUNS N' ROSES(というか、アクセル・ローズ)がいることはご存知でしょうか。バンドのフロントマン、シャノン・フーン(Vo)は1991年秋に制作されたガンズのMV「Don't Cry」に出演し、アクセルとツインボーカルという形でパフォーマンスしています。これがきっかけとなり、BLIND MELONはCapitol Recordsとメジャー契約したわけです。

が、アルバムを聴いてもらえばおわかりのとおり、そのサウンドはガンズとはちょっと結びつかない、ブルースやカントリーやサイケなどの要素を取り入れた土着的なロック。どちらかといえば、当時大ブレイクしていたTHE BLACK CROWESや、「Under The Bridge」がバカ売れしていたRED HOT CHILI PEPPERS、そしてグランジ勢の中でもPEARL JAMあたりのほうに近い存在だったと言えるでしょう。結局、アクセルが絡んだことで同系統の音を求めたリスナーが、いざ聴いてみたらイメージと違って失望。最初こそ話題性だけで、本格的に売れるまでしばらくは足枷になっていたことは間違いありません。

「Soak The Sin」や「Tones Of Home」「Paper Scratcher」みたいにファンキーなノリを持ちつつ、「I Wonder」や「Change」のように落ち着いた雰囲気のアコースティックナンバー、さらには「No Rain」を筆頭としたサイケデリックな香りのする楽曲……こうやって今聴くと、90年代末にジョン・フルシアンテ(G)が復帰したレッチの諸作品に通ずるものがあると感じるのは、僕だけでしょうか。あるいは、アーシーな楽曲はジャック・ジョンソン以降のサーフロックにも通ずる……いろんな意味で、BLIND MELONが残した功績は非常に大きかったと言えなくはないでしょうか。

まったくヘヴィではないし、むしろドラムの軽さや前代を覆う高めのトーンは、同時代にブレイクしていたNIRVANAやSOUNDGARDENとは一線を画するもの。カリフォルニアとシアトルの違いと言ってしまえばそれまでですが、それにしても同じ時代に似たようなルーツを持ちながらもここまでベクトルが異なるか、と考えると思いものがありますね。

その後BLIND MELONは1995年8月に2ndアルバム『SOUP』をリリースするも、2ヶ月後にシャノン・フーンがオーバードーズで死去。一度は解散しますが、新たなボーカリストを迎えて2006年に再結成しています。



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投稿: 2018 06 01 12:00 午前 [1992年の作品, Blind Melon] | 固定リンク