カテゴリー「Metallica」の31件の記事

2019年2月 5日 (火)

METALLICA『HELPING HANDS... LIVE & ACOUSTIC AT THE MASONIC』(2019)

2019年2月リリースの、METALLICA初となるアコースティックライブアルバム。オフィシャルのライブアルバムとしては、限定販売などのEPやアナログ盤を除けば同名映画のサウンドトラックとして発表された『METALLICA: THROUGH THE NEVER』(2013年)以来となるのでしょうか。とはいえ、今作もフィジカルでは今のところアナログ盤のみでのリリースとなり、そのほかはiTunes Storeなどでのデジタル販売、Apple MusicやSpotifyでのストリーミング配信にて聴くことができる“イマドキらしい”形態での発表となります。

このアルバムは、2018年11月3日にサンフランシスコで行われた『All Within My Hands Foundation』設立1周年記念コンサート「Helping Hands Benefit Concert」の模様を収録したもの。『All Within My Hands Foundation』はMETALLCIAが設立したチャリティ組織で、「飢餓と戦い、労働力の教育を通して持続可能なコミュニティを創り出すこと」を目的とした団体とのことで(詳細)、本作の売上はすべて同組織に寄付されるそうです。せっかくなら、ストリーミングだけじゃなくてダウンロード購入、あるいはアナログ盤を購入しておきたいところですね。

さて、気になる内容ですがオールアコースティック編成ということで、METALLICAの楽曲からアコースティック向きのナンバー、意外な楽曲のアコースティックアレンジ、そしてDEEP PURPLE「When A Blind Man Cries」、NAZARETH「Please Don’t Judas Me」、ボブ・シーガー「Turn The Page」、BLUE ÖYSTER CULT「Veteran Of The Psychic Wars」といったカバーからなる全12曲を楽しむことができます。「Please Don't Judas Me」と「Veteran Of The Psychic Wars」はこれが初音源化となる、貴重なテイクと言えるでしょう。個人的には「Please Don't Judas Me」の枯れっぷりと「Veteran Of The Psychic Wars」のサイケ感が気に入っています。

まずファンは冒頭の「Disposable Heroes」から驚かされることでしょう。これ、原曲を知らなかったらこんな曲だと思ってしまうくらいしっくり来るアレンジで、曲名を見なかったら気づかないリスナーも多いんじゃないでしょうか。かろうじて歌詞を追えば「……えっ?」と気づくかもしれませんが、僕はこれをいきなり聴いて(よい意味で)お茶を吹き出しましたから(よい意味で?)。

「The Unforgiven」や「Bleeding Me」「Nothing Elese Matters」といった、ある種こういった企画向きの楽曲はもちろん悪いわけがない。「The Unforgiven」はギターソロに入るところでの盛り上がり(熱の加わり具合)が別の意味で興味深かったなあ。

かと思えば「All Within My Hands」で再び別モノ感を味わい、カントリー調でアーシーに生まれ変わった「Enter Sandman」や「The Four Horseman」に爆笑し、ただギターをアコギに変えただけじゃん!というツッコミすら愛おしい「Hardwired」にニヤニヤする……きっと20年前にこれをやられたら「終わった」とかグチをこぼしていたんでしょうけど、もはやそういった批判もバカバカしくなるくらいの潔さすら感じる。これを毎回ライブでやられたらさすがに呆れるけど、遊びとしては全然アリだと思います。

音を聴いてもわかると思いますが(特にYouTubeでの映像を観れば一目瞭然)、このライブはバンドの4人以外にもキーボードやペダルスティールなどゲストプレイヤーが多数参加しています。以前にも4人だけのアコースティック音源が発表されていますが、それと比べるとクオリティが雲泥の差といいますが。とにかく音の厚みが異なるし、アレンジ含む完成度もかなり高いんじゃないかと思いました。そのへんが、本作を嫌いになれない大きな理由でもあるのかなと。

とはいえ、もはやこのバンドに関しては僕自身、全肯定の域に入ってしまっているのでまともなレビューなんてできない状態なわけでして……なかなかジャパンツアーが決定せずモヤモヤが続く中、こういった作品や過去作のデラックス盤を聴いて無理やり気持ちをつないでいるところですので。早く来てくださいね、マジで(苦笑)。



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2018年11月28日 (水)

METALLICA『...AND JUSTICE FOR ALL: DELUXE EDITION』(2018)

言わずと知れた、METALLICAが1988年秋に発表した4thアルバム『...AND JUSTICE FOR ALL』。本作はここ数年バンドが取り組んでいる旧譜リマスター&エクスパンド企画の一環として、リリース30周年のタイミングにあたる2018年にリリースしたものです。昨年の『MASTER OF PUPPETS』(1986年)デラックスエディションに続いて、今回もボリューム満点の内容となっています。

まず、本作が正式にリマスタリングされると発表された際に、多くのマニアから「ベースの音は?」という声が挙がりました。ご存知のとおり、オリジナル盤のミックスはかなりひどくてジェイソン・ニューステッド(B)のベースラインは一切聴こえない、ドラムとギターに軸を置いた独特のミックスが施されていました。当時の録音技術ではジェイソンの5弦ベースを的確に収めることができなかったなどいろんな憶測がありましたが、後年になりジェイムズ・ヘットフィールド(Vo, G)だったかラーズ・ウルリッヒ(Dr)だったかがエンジニアに「ギターの低音と被るから、ベースの音を抑えろ。もっと小さく!」と指示したのが原因だと判明。多くのファンが「……1発殴りてぇ……」と思ったはずです。

また、こういった不完全なアルバムが現在まで一度も正式にリマスタリングされず、音圧の低い80年代のサウンドのままで流通していること、ライブではしっかりベースの音が聴こえる(笑)ことから、有志たちがYouTubeなどの動画サイトにジャスティス音源に自身でベースラインを弾いて加えた“本当のジャスティスアルバム”音源をアップすることも少なくありませんでした。こういった音源が、これまたカッコいいんですよね。

さて、話を最初の「ベースの音は?」という声に戻します。結果を見る前からわかっていたことですが、今回施されるのは“リミックス”ではなく“リマスター”であることから、それまで一切聴こえなかったベースラインがいきなり復活することはまずあり得ない。なので、過剰な期待はせずにリリースを待ちました。事実、先行配信された「Dyers Eve」を聴いてもベースの音、ほとんどわかりませんでしたしね。

リマスタリングされたアルバム本編ですが、これがまた、音質/音圧が飛躍的な向上を遂げているのです。ファミコンの8ビット風サウンドに聴こえたドラムも、高音域を強調した耳にキンキン響くギターサウンドも、中音域を強調することでより自然で聴きやすいものへと進化。全体的にふくよかで重みがあり、しかも切れ味の鋭いサウンドに生まれ変わっています。特にギターリフの歯切れの良さとドラムの硬質さが増したことで、このアルバムが本来持つ個性や魅力は格段に進歩し、ジェイムズのボーカルからはオリジナル盤では感じられなかった微妙な表情の動きすら見つけることができるのです。

あんなに聴き込んだこのアルバムを、まさか2018年になってから再びこんなにリピートしまくることになるなんて。リマスターの魔力、おそるべし。

そして、デラックスエディションにたっぷり含まれているデモ音源やライブテイクの数々も、音質の差はまちまちながらも、それぞれ聴きごたえのあるものばかり。デモ音源も曲によってはベースラインが聴き取れるものもあり、本来はこういう形だったんだ……と妙に嬉しくなったり、逆にデモの段階で完成版と1ミリも変わらないギター&ドラムのみで完結する曲を聴いてはジェイソンってなんだったんだろうと悲しくなったり。悲喜こもごもです。

こうなると、気になるのが続く5thアルバム『METALLICA』(1991年)なわけですよ。もともと音質的にもクオリティが高い作品だけに、ここまで格段にサウンドが向上することはないでしょうけど、それでも今の技術でリマスタリングされたらどう生まれ変わるのか、聴いてみたいものです。デモやライブ音源はこれまでにも発表されているので、そこにはあんまり過剰な期待はしませんが。

まあ、何はともあれ。さすがに3万前後のボックスセットを買うのは躊躇するという方は、ぜひ3枚組エディションでリマスター盤、デモ音源集、ライブ音源と3つの異なる視点でジャスティスアルバムを楽しんでみてはいかがでしょう。すでにオリジナル盤を持っている人でも、新たに購入する価値はあると思いますよ。



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2018年1月 8日 (月)

祝ご成人(1997年4月〜1998年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。2014年度に初めて執筆したこの“洋楽版成人アルバム”企画、今回で4回目を迎えます。この1月に成人式を迎えたの皆さんが生まれた年(学年的に1997年4月〜1998年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品のうちSpotifyやAppleMusicで試聴可能な作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にチェックしてみてはどうでしょう。

作品の並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら、2015年度の新成人編はこちら、2016年度の新成人編はこちらです)


Björk『HOMOGENIC』(Amazon

THE CHEMICAL BROTHERS『DIG YOUR OWN HOLE』(Amazon

CORNERSHOP『WHEN I WAS BORN FOR THE 7TH TIME』(Amazon

DEFTONES『AROUND THE FUR』(Amazon

EMPEROR『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』(Amazon)(レビュー

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2017年11月23日 (木)

METALLICA『MASTER OF PUPPETS: DELUXE EDITION』(2017)

1986年春に発表された、言わずと知れたMETALLICAの出世作(3rdアルバム)。前2作はインディーズのMegaforceからのリリースでしたが、本作からメジャーのElektraに移籍しての発表となり、当時全米29位まで上昇するという、MVも作らない、ラジオでもかかりにくい一介のスラッシュメタルバンドとしては異例の大ヒットを記録しました……なんていう、本作が当時いかに画期的だったかは、2003年5月に執筆した本作のレビューをご確認ください。

また、本作との出会いや1986年11月の初来日公演体験記などのエピソードが、11月24日発売の『ヘドバン Vol.16』に掲載されているので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。

さて、今回ここで紹介するのは、先日リリースされた『MASTER OF PUPPETS』の公式リマスター盤(これまで国内盤独自のリマスター盤は何度か発売済み)、未発表音源を豊富に収めた3枚組デラックスエディション、そしてCD10枚組+DVD2枚組+アナログ3枚組+カセットテープからなるデラックス・ボックスセットの3形態のうち、もっとも手軽に手に入って新規の音源も楽しめる3枚組デラックスエディションを紹介したいと思います。

実は僕自身、国内制作のリマスター盤を聴いておらず、手元にあるのは1986年に発表されたCBSソニー盤CDと、数年前にリイシューされたアナログ盤のみ。アナログ盤とCDでの音質や体感の違いについてはここでは省略しますが、あくまでオリジナル盤音源と比べて、最新のリマスタリングがどうかという視点で語っていきたいと思います。


【DISC 1:Remastered】

最初にヘッドフォンで聴いたときは、正直「そこまで音が良くなってるのかな?」と微妙に感じましたが、確かにオリジナル盤にあったモコモコした感触は払拭され、よりクリアになってる印象。スピーカーを通して聴くと、そのへんはよりわかりやすいと思います。

とにかく、ベースの音が非常に聴き取りやすいのが良いです。当時のミックスのせいなのか、『RIDE THE LIGHTNING』(1984年)と本作ってベースがギターのザクザク感に負けていて、ところどころ聴き取りにくかったんですよね。特に楽器をやる者からすると、とても耳コピしにくい。それが、リマスター盤では「ここまで音の粒が認識できるのか!」と驚かされるわけです。

あと、「Battery」冒頭のアコギの音の粒やクリア感にも違いが感じられる。「Welcome Home (Sanitarium)」も違いが顕著かな。ラウドな曲よりも、実は繊細さを伴う楽曲のほうがそのへんの変化に気づきやすいような気がします。

ただ、オリジナル盤にあった「4つの楽器がひとつの塊になって襲ってくる感」は減ったように感じます。音の分離が良くなったせいで、そういう迫力が弱くなったのかもしれませんね。これは、先日のWHITESNAKE『WHITESNAKE』(1987年)の30周年リマスターでも感じたことですが、やっぱり“その時代の音”というのが存在するわけで、それを無理に現代的に仕切りなおそうとすると、当時のマジックが消え去ってしまうのかな。そこだけは残念です。


【DISC 2:Demo, Rough Mix & Interview】

アルバム『MASTER OF PUPPETS』収録曲全8曲と、アウトテイク「The Money Will Roll Right In」、次作『...AND JUSTICE FOR ALL』(1988年)の日本盤や同作からのシングルに収められたカバー「The Price」のデモバージョンが収録されています。音質的には決して良くはないですが、リハーサルスタジオであの名曲たちがどういう過程を経て完成にたどりついたのかが、よくわかると思います。

曲によってはボーカル抜きだったりしますが、例えば「Master Of Puppets」が初期は『KILL'EM ALL』(1983年)っぽいヒステリックな歌メロだったり、初期の「Welcome Home (Sanitarium)」が発表されたスタジオ版以上にプログレッシブな展開だったり、「The Prince」のベースがくっきりと聴き取れたり(笑)と、慣れ親しんだ名曲たちの違う表情に驚かされることは間違いありません。

あと、未発表曲の「The Money Will Roll Right In」は「The Thing That Should Not Be」や「For Whom The Bell Tolls」あたりに通ずるミドルヘヴィナンバー(ハードコアバンドFUNGのカバー)。歌メロが乗ってないバックトラックのみなので、途中で完成させることを諦めた1曲なのかな。正直、『...AND JUSTICE FOR ALL』に入っていたとしても不思議じゃないけど、まぁ“捨て曲”っちゃあ捨て曲ですよね。

あ、最後に『Metal Madness』誌でのクリフ・バートンのインタビューが20分近くにわたり収録されていますが、まぁオマケってことでひとつ。


【DISC 3:Live From“The Damage Inc. Tour”】

当時収録されたらさまざまな場所でのライブ音源がボックスセットには収められていますが、このディスクではそこから抜粋して当時のセットリストに沿って並べた“擬似ライブ”を体験できます。正直、初来日公演時は『MASTER OF PUPPETS』からの楽曲しか知らなかったので、ライブで演奏されたうち半分以上知らない曲だったし、それ以上にライブが衝撃的すぎて記憶が定かでない部分もあるのですが、こうやって聴くと「ああ、こんな感じだったかな……」とうっすら記憶がよみがえってくる部分もあったり。

まあ音質は決して褒められるものではありません。当時FM局放送用に残されたもの、ライブミキサーからライン収録されたもの、あるいはカセットテープで簡易録音されたものなど、そもそもリリースを想定して収録されたものではないですからね。今みたいに全公演ライン録音で収録して、ライブから数日後にネット配信する時代になるなんて、30年前は想像もできなかったわけですから。単にこの貴重な音源の数々を手軽に楽しめるようになった現実を素直に受け入れ、楽しむことにしましょう。


【総評】

まだ『MASTER OF PUPPETS』を聴いたことがない……という奇特な方は本サイト読者には少ないかと思われますが、万が一まだ聴いたことがないという場合に、今回の3枚組エディションはうってつけかもしれません。輸入盤なら、国内盤の新品を買うよりも安いですしね。あるいは、もっと安く済ませたいのなら、アルバム本編のリマスター盤のみの1枚ものを購入するのもあり。

そして、「いや、音が悪くてもオリジナルにこだわる!」という奇特な方は……中古盤でさらにお安く、2017年以前に発売されたバージョンを購入することをオススメします。それもありっちゃあありでしょう。

ということで、今夜はこの名盤を久しぶりに大音量で楽しみたいと思います。


※Spotifyはリマスター盤単品かボックスセットの二択だったので、ボックスセットのほうを貼っておきます。



▼METALLICA『MASTER OF PUPPETS: DELUXE EDITION』
(amazon:国内盤3CD / 海外盤3CD / iTunes

2017年1月 9日 (月)

祝ご成人(1996年4月〜1997年3月発売の洋楽アルバム20枚)

新成人の皆さん、おめでとうございます。2014年度に初めて実施したこの企画、今回で3回目を迎えます。今年も新成人の皆さんが生まれた年(学年的に1996年4月〜1997年3月の期間)にリリースされた洋楽アルバムの中から、個人的思い入れがある作品を20枚ピックアップしました。どれも名盤ばかりなので、もし聴いたことがないという作品がありましたら、この機会にお手にしてみてはいかがでしょうか。とは言いながらも大半が名盤中の名盤なので、聴いたことがあるものばかりかもしれませんが。

作品の並びはすべてアルファベット順です。(2014年度の新成人編はこちら、2015年度の新成人編はこちらです)


ATARI TEENAGE RIOT『THE FUTURE OF WAR』(Amazon

BECK『ODELAY』(Amazon

BLUR『BLUR』(Amazon)(レビュー

DEF LEPPARD『SLANG』(Amazon)(レビュー

THE HELLACOPTERS『SUPERSHITTY TO THE MAX!』(Amazon)(レビュー

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2016年11月21日 (月)

METALLICA『HARDWIRED...TO SELF-DESTRUCT』(2016)

前作『DEATH MAGNETIC』から実に8年ぶりのオリジナルアルバム。今作リリースまでの8年間については、こちらの記事でまとめているので参考まで。

今作はリリースの3ヶ月前に最初の曲(「Hardwired」)が公開され、その1ヶ月後に2曲目(「Moth Into Flame」)、さらにその1ヶ月後に3曲目(「Atlas, Rise!」)が順次公開されるという徹底したプロモーション展開を用意。しかも3曲ともしっかりMVまで制作しており、こんなご時世にお金かけてるな、なんて思っていたら……発売前日に、アルバム全収録曲のMVを2時間おきに公開していくという驚愕のプロモーションを展開。アホかと。これもう、CD買わなくても全部聴けちゃうじゃん。しかもサブスクリプションサービスでも聴けるし。どうなってるの!?

と思ったけど、ビルボードの集計方法が変わって、確かサブスクリプションでの再生のみならずYouTubeの再生回数もカウントされるようになったんですよね。すげえな、徹底してる。

さて……今回普通にレビューしようかと思いつつも、そういう事情もあって自分がやる必要もないのでは?なんて思ったのです。が、今作に関しては仕事柄、人より早く試聴することができたので、どうせならその際のファーストインプレッション(試聴時のメモ)を晒してしまおうかと思いまして(M-1のみ、WEBで初公開された際の感想を流用)。試聴した時点では「Hardwired」と「Moth Into Flame」の2曲のみが公開されていただけで、残りの10曲がこのとき初めて聴いたわけです。事前情報が何もない状態での試聴なので、自分が何を感じたのか、この作品をどう位置付けたのか、記録として残しておくのも面白いかなと思ったわけです。

しっかりしたレビューは、「ヘドバン Vol.12」を読んでいただければと。ここからは、番外編的にお楽しみください。


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METALLICA『BEYOND MAGNETIC』(2012)

8年ぶりのニューアルバム『HARDWIRED…TO SELF-DESTRUCT』がリリースされたことを祝して、当ブログで取り上げていなかったスタジオ作2枚(アルバム『DEATH MAGNETIC』とEP『BEYOND MAGNETIC』)についても触れておかなければと思い、急に思い立ってあれこれ書いてみることにしました。ここではEP『BEYOND MAGNETIC』について触れていきます。

この『BEYOND MAGNETIC』は、アルバム『DEATH MAGNETIC』のリリースから3年以上経ってから発表された、4曲入りのEP(ミニアルバム)です。楽曲自体は『DEATH MAGNETIC』制作時のアウトテイク……つまり、アルバム収録を見送られたボツ曲なわけです。言い方悪いですが。なわけで、作風自体は『DEATH MAGNETIC』の延長線上、というかそのままの路線です。なので、『DEATH MAGNETIC』が気に入っている人にはスッと入っていける1枚ではないかと。

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METALLICA『DEATH MAGNETIC』(2008)

8年ぶりのニューアルバム『HARDWIRED...TO SELF-DESTRUCT』がリリースされたことを祝して、当ブログで取り上げていなかったスタジオ作2枚(アルバム『DEATH MAGNETIC』とEP『BEYOND MAGNETIC』)についても触れておかなければと思い、急に思い立ってあれこれ書いてみることにしました。

時流に乗ったモダンヘヴィネス的楽曲、ギターソロ皆無、ヘンテコなミックスと突っ込みどころ満載だった問題作『ST.ANGER』(2003)から5年ぶりに発表されたのが、通算9枚目のオリジナルアルバム『DEATH MAGNETIC』。1991年の5thアルバム『METALLICA』(通称=ブラックアルバム)から4作(1998年のカバー集『GARAGE INC.』も含めれば5作)続けてプロデュースを手がけたボブ・ロックのもとを離れ、「クラシックロック再生工場」の異名がぴったりなリック・ルービンを初めてプロデューサーに迎えたのがこのアルバム。

思えば現ベーシストのロバート・トゥルージロが正式加入したのが『ST.ANGER』完成後だったので、今作はロバート初参加のオリジナルアルバムでもあるわけです。

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2016年8月26日 (金)

「一番好きなHR/HMギターソロ」について考える(80年代〜90年代前半編)

仕事の合間だけど、現実逃避ついでに「一番好きなギターソロ」について考えてみた。あくまで主観だが、HR/HMにおけるギターソロはライブで一緒に「口ギターソロ」ができる、つまり口ずさめるものがベストだと思ってる。

最初に思いつくのはやっぱりオジー・オズボーン「Mr.Crowley」だろうか。適度に速弾きしていて、かつ口ずさめるメロディ。これ以上速くても、音数が多くてもダメ。だって弾けないもん。俺が。

そういう意味じゃEUROPE「The Final Countdown」もベスト候補。いや、こっちはシンセのメインリフのほうが印象的か。シンセのフレーズは口ずさんでも、ギターソロを口ずさむことは少な……いや、そんなことはなかった。口ずさむ。好き。

主メロ自体がリフ?なゲイリー・ムーア「Wild Frontier」も、個人的には「Mr.Crowley」と同じくらい好きな楽曲&ソロ。結局、こういうマイナーコードで泣きのメロを持つ楽曲が好きんなんだろうな。ザ・日本人。

泣きメロかつ「誰もが知ってるフレーズの引用」というドーピング感満載のACCEPT「Metal Heart」は反則。これこそ全力で日本人泣かしにかかってるだろと。

「Mr.Crowley」と同じくらい重要かつベストだと思ってるのが、KISS「Detroit Rock City」。あのクソシンプルなのに最強なツインリードは、この先何百年も語り継がれるべきだと思う。結局「コピーできそうだけどちょっと難しい」くらいの、あの絶妙なレベル感が自分の求めるギターソロなのかもしれない。あと、長すぎてもダメ。2分とか続いちゃうようなのはね、覚えられない。

……ってよくよく考えたら70年代じゃん、「Detroit Rock City」。却下却下。代わりにKISSのコピーバンド始めた頃にやってた「Crazy Crazy Nights」を挙げとく。このコンパクトだけど印象に残り、口ずさめて適度なテクニックが凝縮されてるというのは非常に重要。そういう意味じゃBON JOVIのこの時代の楽曲はほとんどこれに当てはまる。選ばないけど。

もうちょっとヘヴィな方面についても。

METALLICA「One」は随所にソロが登場するけど、後半の畳み掛けるようなソロパートは難しいながらも覚えやすいメロディがちゃんと備わっているし、この手のバンドのものとしてはベストクラスなんじゃないかなと。

逆にMEGADETH「Tornado Of Souls」までいくと、ちょっとやりすぎ感が。もちろんこれは個人的なさじ加減の問題だけど。リスニング的にはMEGADETHのほうだけど、「コピーしたくなる」という点においてはMETALLICAかなと。なかなか共感しづらいだろうけど。

PANTERAのギターソロも実はすごくメロウなものが多くて、個人的にはリフ以上に推していきたいと思ってる要素。スローな曲はもちろんなんだけど、「Mouth For War」はあのリフとグルーヴにこのソロが乗るから最強なんだと。

最後に国内のバンドからも。

80年代半ばに青春時代を過ごした人なら、きっと誰もがコピーをしたんじゃないだろうかっていうLOUDNESSから選ぶならば、やっぱり「Crazy Doctor」だろうか。「In The Mirror」も捨て難いけど。って、どっちも弾けないんだけど。

で、結局最後はEARTHSHAKER「More」に行き着くと。この呪縛から逃れられないんだな、あの時代に10代を過ごしてしまった者は。でもイントロのアルペジオのほうが印象深い? かもしれない。

以上10曲。KISS以外は結局泣きメロなんだな。わかりやすいぞ自分。

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2015年9月 8日 (火)

METALLICA『ST. ANGER』(2003)

Facebook上でこのアルバムの話題が上がり、ふと12年前に書いたテキストのことを思い出しました。以下は当時書いたものに若干手を加えた文章になります。基本的には当時聴いた感想をそのままに、表現などをよりわかりやすく少し修正しています。

いや、いいアルバムなんですよ。今日久しぶりに通して聴いてみたけど、やっぱりよかった。結局この後もアルバムは1枚しか出てないけど、『ブラックアルバム』以降で一番好きなアルバムです。って24年も経ってるのかよ! いい加減、これらを更新するようなスゴイの、作ってくださいよ!


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