カテゴリー「Whitesnake」の17件の記事

2019年5月11日 (土)

WHITESNAKE『FLESH & BLOOD』(2019)

WHITESNAKE通算12枚目のオリジナルアルバム。スタジオ作品としてはDEEP PURPLEのカバーアルバム『THE PURPLE ALBUM』(2015年)以来となりますが、純粋な新作という意味では『FOREVERMORE』(2011年)から8年も経っているんですね。驚きです。

レコーディングメンバーはデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)、レブ・ビーチ(G / WINGER)、ジョエル・ホークストラ(G / ex. NIGHT RANGER)、マイケル・デヴィン(B)、トミー・アルドリッジ(Dr)、ミケーレ・ルッピ(Key)という布陣。ミケーレ以外は『THE PURPLE ALBUM』制作時と同じメンツですが、あれはカバーアルバムですしね。今回は演奏以上にソングライティング面での才能が大いに求められるわけですから……。

『GOOD TO BE BAD』(2008年)と『FOREVERMORE』ではダグ・アルドリッチ(G / THE DEAD DAISIES、BURNING RAIN)がカヴァーデイルの片腕となり楽曲制作を行い、ファンをそれなりに納得させる楽曲群……つまり、大ブレイクした『WHITESNAKE』(1987年)前後の作風を維持しつつ、初期のブルースロック、ソウルフィーリングを散りばめ、モダンなアレンジを施すことに成功しました。さて、今回はどうでしょう?

本作ではレブとジョエルが初めてソングライティングに参加していますが、全体的には『WHITESNAKE』というよりも続く『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)ジミー・ペイジとの『COVERDALE・PAGE』(1993年)の頃の空気感に近い印象を受けます。

先行リリースされた「Shut Up & Kiss Me」はドライブ感の強いアップテンポのハードロックチューンでしたが、ブリティッシュというよりはアメリカンな音作り&曲調でした。別にジョエルが参加してるからってわけではないけど、ぶっちゃけNIGHT RANGERがやっても違和感ない楽曲といいますか。悪くはないし、むしろいい曲なんだけど「これをWHITESNAKEが今やる意味とは?」と考え込んでしまいました。

その後先行カットされた「Trouble Is Your Middle Name」も「Hey You (You Make Me Rock)」も、印象としては「Shut Up & Kiss Me」と一緒。悪くはないんだけど、このバンドがこういったタイプの楽曲をやる意味ばかりを考えてしまうという。

で、そんな不安を抱えたままアルバムと向き合ったのですが、やはり印象は最初に抱いたものから変わることはありませんでした。

ハードロックアルバムとしては非常に良質だし、即効性の強い曲が多いと思うんです。ちゃんと『FOREVERMORE』までのカラーを引き継いでいるし、曲によっては確かに80年代初頭〜中盤の香りが感じられるものも少しだけど存在する。でも、そこに乗っかるフラッシーなギターソロ……これ、必要?

そう、これなんですよ。『SLIP OF THE TONGUE』時のスティーヴ・ヴァイ(G)を思い浮かべてしまったのです。あそこまでトリッキーではないけど、それにしても……っていうね。

オープニングナンバー「Good To See You Again」は初期WHITESNAKEファンにも引っかかりがあるであろう良曲ですが、続く「Gonna Be Alright」の不思議な感じ……ああ、これがCOVERDALE・PAGEの“幻の2ndアルバム”に収録される予定だった楽曲なのか。ってアウトテイクじゃん(苦笑)。

「Always & Forever」の突き抜けるような能天気さ、「When I Think Of You (Color Me Blue)」のアクのなさは本当に『SLIP OF THE TONGUE』のそれだし、タイトルトラック「Flesh & Blood」もDAMN YANKEESあたりにやらせたいミドルナンバーだし(笑)。

「Crying In The Rain」を彷彿とさせる「Heart Of Stone」は歌メロが弱いし、「Get Up」はもっと泥臭くできなかったのかなと不満が込み上げてくるし。だけど、アコースティックナンバー「After All」は非常に良いと思うんです。結局、こういう肩の力が抜けた楽曲で一番本領発揮するというね、悲しいかな。

で、本編ラストの「Sands Of Time」も『SLIP OF THE TONGUE』的だし……嗚呼。

いや、『SLIP OF THE TONGUE』はそこまで嫌いじゃないですよ。むしろ好きな部類のアルバム。だけど、従来のファンは今これを求めているわけではないし、むしろあれを2019年に焼き直す意味がわからない。リリース30周年だから? え、そんな理由!?

冗談はさておき。やっぱりここ10年くらいのWHITESNAKEの楽曲は、どうもシンセの主張が強すぎて「う〜ん……」と感じてしまうものが多いんですよね。全部が全部必要かな? と思ってしまう。半分くらいシンセなしでもまったく通用すると思うんだけどな。あるいはオルガン主体にするとか。

あ〜〜〜〜っ、なんかモヤモヤする!(苦笑) 無駄に曲が良いから思いっきり貶せないんだよ!(苦笑)

……と、通常の倍以上かけて本作についてああだこうだと述べてみましたが、最終的にはこれを読んだあなたの耳で感じたものがすべてだと思います。ただ、僕は全面的には受け入れられなかった。それだけのことです。

 


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2019年5月 3日 (金)

WHITESNAKE『FOREVERMORE』(2011)

2011年3月にリリースされた、WHITESNAKE通算11作目のスタジオアルバム。前作『GOOD TO BE BAD』(2008年)が全英7位/全米62位という当時としてはまずまずの数字を残しましたが、今作は全英33位/全米49位という良いのか悪いのか微妙な結果に。本国では数字を一気に落としていますが、アメリカでは若干上げている。枚数的には僅差といったところなんじゃないでしょうか。

レコーディングにはデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)ダグ・アルドリッチ(G)、レブ・ビーチ(G)のほか、新加入のマイケル・デヴィン(B)、ブライアン・ティッシー(Dr)が参加。前作では正規メンバー扱いだったティモシー・ドゥルーリー(Key)はサポート扱いで記されています。

どの曲もデヴィッド&ダグによるものという点は前作と変わらず。ライブアルバム『LIVE... IN THE SHADOWN OF THE BLUES』(2006年)に収録された新曲4曲を含めれば、本作で3度目のコラボレーションということになり、さすがに2人の関係性も板についてきたのでしょうか、前作以上にリラックスした雰囲気が各曲から伝わってきます。

オープニングを飾る「Steal Your Heart Away」にしろシングルカットされた「Love Will Set You Free」にしろエネルギッシュさみなぎるハードロックですが、前作よりも力み過ぎていない、むしろ自然体で鳴らされているような感触があります。「I Need You (Shine A Light)」のようなロックチューンはまさにその象徴的1曲と言えるのではないでしょうか。

特にこういった傾向は「Easier Said Than Done」や「One Of These Days」「Fare Thee Well」のようなミディアム/スローナンバーに顕著で、前作における「All For Love」や「Summer Rain」の延長線上にありながらも、より練り込まれた印象を受けます。高音が厳しくなったデヴィッドにあわせてダウンチューニングした結果、こういったミディアムナンバーのトーンが落ち着いたものになった。そこは結果オーライなのかな。

全体的にもミディアムテンポの楽曲が中心なのですが、そんな中で突然飛び込んでくる「Dogs In The Street」や「My Evil Ways」のようなアップチューンが良いアクセントになっている。80年代後半のスタイルをベースにしつつも、どこか80年代初頭の初期WHITESNAKEの香りもほのかに感じられる。前作で10枚目という節目を迎え、ここでもう一度原点回帰……というのは言い過ぎかもしれませんが、改めてWHITESNAKEというバンドの在り方を見つめ直した。なんて解釈するのは過大評価でしょうか?

全13曲で60分超えというボリュームは前作同様で、正直長すぎるなあと思ってしまうし、前作同様「これ!」という1曲がないという点においては減点対象になってしまいますが、個人的には前作よりも印象が良いんですよね。確実に「平均点やB+」以上の完成度を誇る楽曲群が並ぶ1枚だと思います。

 


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2019年3月27日 (水)

WHITESNAKE『SLIDE IT IN: THE ULTIMATE SPECIAL EDITION』(2019)

WHITESNAKEが1984年に発表した6thアルバム『SLIDE IT IN』が今年で35周年を迎えたということで、新たにリマスタリングを施されたエディションが2019年3月に発売。ジョン・サイクス(G)が参加したUSミックスを使った1枚ものと、USミックス+UKオリジナルミックスの2枚組、そして新たなリミックス音源や秘蔵レア音源6枚組+MVや最新インタビューを収めたDVD付き“アルティメット・スペシャル・エディション”の3仕様が用意さています。

『SLIDE IT IN』と続く『WHITESNAKE』(1987年)はちょうど本格的なアメリカ進出と重なったこともあり、本国イギリスとアメリカとで収録内容や曲順が異なったりと、何かと曰く付きの作品だったりします。そのへんは各アルバムのレビューで過去に触れてきましたが、特に『SLIDE IT IN』はここでさらに厄介なことになっています(詳しくはこちらをご覧ください)。

2009年に25周年を記念したCD+DVD仕様が海外でリリースされましたが、そこではUSミックスを使った、元のUK版ともUS版とも異なる曲順を用意(便宜上、こちらを以前のレビューに沿って④と呼びます)。あれから10年を経て新たに完成したリマスタリング版USミックス&UKミックスは、その④をベースにしたもの(UKミックスのみ、ボーナストラックとしてシングルのみに収録された「Need Your So Bad」と、エディ・クレイマーがミックスした「Gambler」「Guilty Of Love」の7インチ・バージョンを追加)。

 

⑤35TH ANNIVERSARY EDITION

01. Gambler
02. Slide It In
03. Slow An' Easy
04. Love Ain't No Stranger
05. Give Me More Time
06. Standing In The Shadow
07. Hungry For Love
08. All Or Nothing
09. Spit It Out
10. Guilty Of Love
11. Need Your So Bad [UK MIXのみ]
12. Gambler (7" Eddi Kramer Mix 1983) [UK MIXのみ]
13. Guilty Of Love (7" Eddi Kramer Mix 1983) [UK MIXのみ]

これが今の「正規トラックリスト」ということにでもしたいのでしょうか。まあ④で耳慣れた曲順とはいえ、80年代に散々①で聴きまくった耳にはやっぱりどこか違和感が残ります。それでもUSミックス②よりはマシですけどね。

で、本作のボックスセットには新たにリミックスを施された「35周年リミックス」というものが用意されており、こちらがDISC 3に収録されているのですが……これがね、またまたすごい代物なんですよ(苦笑)。

 

⑥35TH ANNIVERSARY REMIX EDITION

01. Slide It In
02. Slow An' Easy
03. Love Ain't No Stranger
04. Give Me More Time
05. Guilty Of Love
06. All Or Nothing
07. Spit It Out
08. Standing In The Shadow
09. Hungry For Love
10. Gambler
11. Need Your So Bad

もうね、何が何やら……原型すら残っていませんよ、これ(笑)。冒頭3曲は②のUSミックスと同じなんですが……これ、どういう意図があるんでしょうね。「Gambler」が10曲目で本編ラスト?と思いきや、新たに「Need Your So Bad」をしれっと追加することで、なんとなく収まり良く見せている感もあり。やっぱり違和感は拭いきれませんが、それ以上に気になるのがリミックスされたサウンドなんです。

全体的に音の硬さやリバーブの掛け方が現代的になっており、オルガンをオリジナル盤よりも前に出したミックスと言えばいいんでしょうか。曲によっては(特に「Standing In The Shadow」あたり)「あれっ、こんな音入ってたっけ?」と驚くものもあり、そういった意味では『WHITESNAKE』の“30TH ANNIVERSARY EDITION”で初披露されたリミックス曲にも似た感想を覚えました。基本的にはUKミックスのテイクをもとにリミックスしたようですが、ところどころでジョン・サイクスのプレイも聴こえてくるので、そこをいいとこ取りしたかったってだけなんですかね。完全にデヴィッド・カヴァーデイルのエゴですわ(苦笑)。

なお、ボックスセットには『SLIDE IT IN』レコーディング時のモニターミックス音源や、ジョン・ロード(Key)在籍時ラストライブ音源、1984年3月1日のグラスゴー公演、アルバム収録曲の簡易デモなどの貴重な音源も満載。3仕様の中では間違いなくボックスセットを購入することをオススメします。

けど……まだこのアルバムを聴いたことがないというビギナーは、オリジナルのUK盤から聴いたほうがいいんじゃないかなと。なんなら、今回の2枚組仕様のUKミックスをオリジナルの曲順に変えて聴いてみてもいいと思います(CDに関して言えば、音質的には確実に最新リマスターのほうが今の耳に合っているものなので)。

 


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2018年9月12日 (水)

MANIC EDEN『MANIC EDEN』(1994)

1994年3月に日本でリリースされた、エイドリアン・ヴァンデンバーグ(ex. VANDENBERG、ex. WHITESNAKE、VANDENBERG'S MOONKINGS)率いるMANIC EDEN唯一のアルバム。メンバーはヴァンデンバーグ(G)、LITTLE CAESARのロン・ヤング(Vo)、WHITESNAKE時代に活動をともにしたルディ・サーゾ(B)&トミー・アルドリッジ(Dr)の4人。

もともと1993年に、エイドリアンがルディ&トミーのリズム隊と、ジェイムズ・クリスチャン(ex. HOUSE OF LORDS)とで行ったセッションが結成のきっかけ。そこからボーカルがロン・ヤングに替わり、そこから正式にバンドとして活動開始。全11曲中6曲がエイドリアンとロンの共作で、残り5曲はエイドリアンが単独で書いたものになります。

WHITESNAKE時代に本格的に関わるはずだったアルバム『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)ではほぼ全曲をデヴィッド・カヴァーデイルと共作したものの、腕の不調でレコーディングにはまったく参加できず。そういう意味では、彼が丸々関わったアルバムとしては、本作はVANDENBERGの3rdアルバム『ALIBI』(1985年)以来9年ぶりとなります。

聴く前から、このメンツを確認してなんとなく「WHITESNAKE以降の、ブルースベースのハードロックになるんだろうな」と思ってましたが、本当にそのとおりの音で、VANDENBERGはどこへ行った……と古くからのファンは嘆きたくなる内容だったのではないでしょうか。

実際、エイドリアンの(我々が想像する)ギタープレイの良さはここには全く反映されておらず、ジミヘンみたいなギタープレイで、ジミヘンみたいな曲やLED ZEPPELINみたいな曲やジャニス・ジョプリンみたいな曲を作ってみたらこうなったよ、と言わんばかりの内容。いや、そんなにひどくはないんですけどね。でもね……。

ただ、LITTLE CAESARおよびロン・ヤング側の視点でこのアルバムを語ると、彼のシンガーとしての色気や魅力は存分に伝わるものになっているのではないかなと。オープニングの「Can You Feel It」や「When The Hammer Comes Down」といったソウルフル/ブルースフィーリングを漂わせたロックナンバー、「Ride The Storm」や「Do Angels Die」のようなバラードナンバーはカヴァーデイルでは歌えなかったでしょうからね。そういう意味ではナイス人選だったのかも。

ただ、こういう音楽性にこのリズム隊はないな。残念ながら。この2人を使うなら、もっとメタリック寄りにしてもよかったのに(そのほうが個性が生きたような)。そこも踏まえて、非常に中途半端な作品だなと。うん。

ただ、それでも忘れた頃に引っ張り出して聴きたくなってしまうのは、僕がVANDENBERGもWHITESNAKEもLITTLE CAESARも好きだからでしょうね。よかった、そんな人生で(笑)。



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2018年5月17日 (木)

WHITESNAKE『GOOD TO BE BAD』(2008)

2008年4月にリリースされた、WHITESNAKE通算10作目のスタジオアルバム。1978年秋に発表された4曲入りEP『SNAKEBITE』がWHITESNAKE名義での最初の音源なので、この『GOOD TO BE BAD』はバンドデビュー30周年を記念する1枚でもあるわけですね。

と同時に、1997年の9thアルバム『RESTLESS HEART』を携えたツアーを最後に、何度かにわたり復活した90年代のWHITESNAKEに終止符を打ったデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)が、実に11年ぶりに発表したWHITESNAKE名義のアルバムとなります。とはいえ、『RESTLESS HEART』はソロアルバムとして制作されたものを無理矢理バンド名義で発表したものなので、純粋なバンドの新作としては1989年の『SLIP OF THE TONGUE』以来、19年ぶりということになるのでしょうか……うん、音楽的にもそう言い切って間違いないと思います。

本作制作時のメンバーはデヴィッドのほか、新たな片腕として作曲にも全面的に携わったダグ・アルドリッチ(G)、WINGERとの兼任で参加するレブ・ビーチ(G)、ユーライア・ダフィー(B)、日本ではB'zでの活動で知られるクリス・フレイジャー(Dr)、ティモシー・ドゥルーリー(Key)という布陣。2006年リリースのライブアルバム『LIVE... IN THE SHADOW OF THE BLUES』でのライブ音源や同作のために制作された新曲(「Ready To Rock」「If You Want Me」「All I Want Is You」「Dog」)でのラインナップから、トミー・アルドリッジ(Dr)のみ交代しただけです。

『LIVE... IN THE SHADOW OF THE BLUES』収録の新曲の時点で、意外とデヴィッドとダグの相性が悪くないように感じていた人には、この『GOOD TO BE BAD』は納得の1枚ではないでしょうか。

「Best Years」という「あの素晴らしい日々よ、もう一度」的な意味を持つダイナミックなナンバーからスタートするこのアルバムは、もうそのまんま、1987年のメガヒット作『WHITESNAKE』を軸に、その前後(1984年の『SLIDE IT IN』、1989年の『SLIP OF THE TONGUE』)の良作までを含む、ブルースロックというよりはHR/HM路線のWHITESNAKEを現代によみがえらせようとした内容と言えるでしょう。

聴き進めると「あれ、このメロディ聴いたことある」とか「この節回し、あの曲に似てない?」とか思い当たる元ネタが思い浮かびますし、「具体的にここが似てるわけじゃないけど、この曲はあの曲の雰囲気を再現したかったんだな」という楽曲も少なくありません。そういった楽曲が、加齢とともに声域が狭まり始めたデヴィッドに合わせて、結構なダウンチューニングで演奏されています。なので、サウンドの重量感や低音の質感は非常に現代的。“今の音”としては文句なしだと思います。アレンジも非常に適度なブルースフィーリングをテクニカルな演奏で表現しており、決して“古臭さ”は感じないはずです。

しかし、名作『WHITESNAKE』の煌びやかさまでは時代の違いか再現することができず、なおかつダグの作曲能力の限界か“突出した1曲”が存在しない。「All For Love」とか「Summer Rain」とか悪くないけど、大半は平均点か“B+”程度の仕上がりといった印象。安心して聴けるけど、年間ベストに選ぶような1枚ではないかな……という、古くからのファンにとってはどっちつかずの微妙な立ち位置な気がします。

ですが、もし『WHITESNAKE』をまだ聴いたことがないという奇特なHR/HMリスナーがいたとして、本作からWHITESNAKEに触れたとしたら……その人にとっては名盤になりうる可能性の高い、とも言えるでしょう。なので、聴き手によって評価がガラリと変わる1枚かもしれませんね。

なお、本作は2011年に『STILL GOOD TO BE BAD』と題した、『LIVE... IN THE SHADOW OF THE BLUES』収録の新曲4曲をクリス・フレイジャーが叩き直したバージョンを追加し、曲順もいじった15曲入りCDと、MVやスタジオアコースティックライブ映像などを収めたDVDからなる2枚組仕様も日本のみでリリースされました。



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2018年5月16日 (水)

WHITESNAKE『SLIP OF THE TONGUE』(1989)

1989年11月にリリースされた、WHITESNAKE通算8作目のスタジオアルバム。1987年春に発表された前作『WHITESNAKE』からのシングル「Here I Go Again」は全米1位、「Is This Love」が全米2位という大ヒットとなり、アルバム自体も全米2位、全英8位まで上昇。アメリカだけで800万枚以上ものセールスの大出世作となりました。これを受けて、『WHITESNAKE』を携えたツアーでのバンドメンバー……エイドリアン・ヴァンデンバーグ(G)、ヴィヴィアン・キャンベル(G)、ルディ・サーゾ(B)、トミー・アルドリッジ(Dr)でレコーディングに突入しようとしたところ、ヴィヴィアンが脱退。代わりに加入したのがスティーヴ・ヴァイというゲテモノギタリストだったことから、当時はかなりの大騒ぎとなりました。

曰く「ブルースベースのハードロックバンドに、ブルースが弾けないキワモノギタリストが加入した」と。確かにそうかもしれませんが、そもそも前作『WHITESNAKE』の時点でWHITESNAKEはブルースという軸のひとつを放棄していたような気もするのですが……まあ、いいでしょう。

曲作りは基本的にデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)とエイドリアンの2人で進め、さてスタジオに入りましょうというときにエイドリアンの腱鞘炎が発覚。完治までレコーディングを待てなかったカヴァーデイルは、エイドリアンのデモをもとにヴァイがすべてのギターパートを担当。エイドリアンがプレイしたベースの部分は残しつつも、ところどころにヴァイらしい派手なオカズが挿入された、“ギターオリンピック”的なサウンドが展開されてしまいます。

リリース当時、やれギターがうるさいだのなんだの叩かれましたが、ちゃんと聴くとそもそも楽曲のベースの部分がしっかり作り込まれていない、つまり詰めが甘いのではないかと気付くんじゃないでしょうか。例えばキー設定が高すぎて、デヴィッドはただわめいているように聴こえるし、それによってリズム隊も軽く聴こえてしまう。そこにあんなギターが乗るもんだから、ねぇ。エイドリアン、もうちょっとどうにかならなかったのかと。

そんなだから、リメイクした「Fool For Your Loving」も浮きまくり。この曲までキーを上げてしまい、原曲の雰囲気壊しまくりです。前作での「Here I Go Again」も「Crying In The Rain」も原曲どおりのキーだったからこそあの世界観をよりゴージャスにすることができたのに……嗚呼、全部空回り。

ただ、そんなアルバムの中にも「これは!」と呼べる楽曲がいくつか存在します。そこだけは声を大にして伝えておきたい。それが「Now You're Gone」や「The Deeper The Love」といった前作の延長線上にあるポップ路線と、「Judgment Day」と「Sailing Ships」の大作路線。特に「Judgment Day」は今でもライブで頻繁に演奏されており、いわば「WHITESNAKE版(LED ZEPPELINの)『Kashmir』」みたいな楽曲として愛されています(ホントかな)。で、「Sailing Ships」は……これは以前取り上げた『STARKERS IN TOKYO』(1997年)のアコースティックバージョンが素晴らしいので、こちらを聴いてもらえば(スタジオ版じゃないのかと)。スタジオ版は後半のボーカルキーが上がるところがちょっとね。悪くないんだけど、やりすぎ感が強くて。

と、ここまで書いたら「これは駄作なんじゃないか?」とお思いかもしれません。そう、駄作かもしれませんが……嫌いになれないのも事実。何気によく聴くんですよ、このアルバム。リリースタイミングが大学受験間際だったこともあり、受験の往復や勉強の合間によく聴いたし、浪人中もなんだかんだで聴いたので、そういう記憶が強いのかもしれません。だからこそ、嫌いになれない。少なくとも自分の中では「そこそこ」の1枚です。

なお、WHITESNAKEは本作をリリースした1年後の1990年秋、ワールドツアーの終焉をもってバンド活動を休止してしまいます。

あ、もうひとつ。『SLIDE IT IN』(1984年)や『WHITESNAKE』同様、本作には複数のバージョンが存在するので、そちらについても記しておきます。


<1889年バージョン>
01. Slip Of The Tongue
02. Cheap An' Nasty
03. Fool For Your Loving
04. Now You're Gone
05. Kittens Got Claws
06. Wings Of The Storm
07. The Deeper The Love
08. Judgment Day
09. Slow Poke Music
10. Sailing Ships


↑こちらは下↓のジャケットで発売された、オリジナルバージョン。僕はこの曲順に慣れ親しんでいたので、20年後に発表された20周年バージョンおよび現行のリマスターバージョンの曲順はなんとなく馴染めずにいます。



▼WHITESNAKE『SLIP OF THE TONGUE (ORIGINAL EDITION)』
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で、こちら↓が現行バージョン。2曲目に「Judgment Day」の時点であり得ない。後半の侘び寂びの無さもあり得ない。戻してくれ、頼むから。


<2009年バージョン>
01. Slip Of The Tongue
02. Judgment Day
03. Fool For Your Loving
04. Now You're Gone
05. Kitten's Got Claws
06. Cheap An' Nasty
07. The Deeper The Love
08. Slow Poke Music
09. Wings Of The Storm
10. Sailing Ships
11. Sweet Lady Luck [Single B-Side]
12. Now You're Gone [U.S. Single Remix]
13. Fool For Your Loving [Vai Voltage Mix]
14. Judgment Day [Live... In the Shadow of the Blues]
15. Slip Of The Tongue [Live at Donington 1990]
16. Kitten's Got Claws [Live at Donington 1990]


再発版はシングルのみ収録のトラックや複数のライブ盤からのライブ音源も混ざっていて、なんだか忙しいので困ります。ホント、作り手の気まぐれで10数年経ってから曲順変えるのやめてほしい。お前にとってそれが正解でも、俺たちの思い出まで修正できないんだから。

というわけで、僕はリマスター盤もプレイリストでオリジナルの曲順に戻して再生してます。本作はまだストリーミング配信されてないみたいだけど、どうせじきに配信始まるはずだから、その際にはぜひオリジナルバージョンでの再生をオススメします!(まだ一度も聴いてない人にとっては、それこそこれもお節介かしらね)



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2018年3月 2日 (金)

DEEP PURPLE『BURN』(1974)

DEEP PURPLEが1974年初頭にリリースした、通算8作目のスタジオアルバム。イアン・ギラン(Vo)、ロジャー・グローヴァー(B)の脱退を経て、新たにデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)とグレン・ヒューズ(B, Vo)を迎えた、俗にいう第3期編成として初めて制作されたのが本作です。本国イギリスでは最高3位、アメリカでも最高9位まで上昇するヒット作となり、「Might Just Take Your Life」(全英55位、全米91位)、「Burn」(全米105位)という、小さいながらもシングルヒットも生まれました。

第3期パープル最大の武器は、イアン・ギラン以上に歌えるシンガーが2人も加入したということ。当時無名の新人だったブルージーな声の持ち主カヴァーデイル、そしてプログレ色の強いファンクロックバンドTRAPEZEとしてある程度知られていたソウルフルな歌声のグレンの加入は、バンドの音楽性にも大きな影響を及ぼします。

アルバムタイトルトラック「Burn」こそバッハなどクラシックの手法(コード進行など)を用いたリッチー・ブラックモア(G)の王道スタイルですが、続く「Might Just Take Your Life」のR&Bからの影響を感じさせる曲調、アップテンポのハードロックスタイルながらも2人のシンガーの歌声が絡み合うことでソウルフルさを増す「Lay Down, Stay Down」、ブルースフィーリングにあふれたファンクロック「Sail Away」と、ギラン時代の第2期パープルと比べるとかなり“黒く”なっていることに気づかされます。

アルバム後半もとにかく聴きどころ満載で、ファンキーなギターリフとパーカッシブなリズムが気持ちいい「You Fool No One」、従来のパープルらしさで成り立っているはずなのに歌い手が変わるとここまで雰囲気が変わるかという「What’s Going On Here」、リッチーは初期RAINBOWで、カヴァーデイルもWHITESNAKEでカバーしたプログレッシヴなブルース「Mistreated」、エンディングにふさわしいインスト「”A”200」と全8曲、するっと聴けてしまいます。

本作はどうしてもタイトルトラックの名リフおよびクラシカルなプレイが注目されがちですが、本作のキモはそこではなく、むしろ2曲目以降であることを、声を大にして伝えたい。みんな1曲目の印象で聴こうとするから、以降の曲調の違いに落胆するわけですもんね。

あと、日本のHR/HMファン的にはタイトル曲が某メタル誌の名前に用いられたこともあって、いろいろ複雑な思いを抱えている人もいるのかなと……リフを聴くと、ラジオCMや『PURE ROCK』でのテレビCMを思い出して苦笑いしてしまったり(思いアラフォー以上の世代の話ですが。苦笑)

まあ、冗談はともかく。リッチーがパープル在籍時、最後に本気を出したアルバム。その気合いの入りっぷりをご堪能あれ。あと、カヴァーデイルは近年、本作収録曲の多くをカバーした『THE PURPLE ALBUM』(2015年)とか出しちゃってるけど、まずはこっちから聴くことをオススメします。



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2017年11月24日 (金)

APPICE『SINISTER』(2017)

ロック/メタル界隈では知らない者はいない名ドラマー、カーマイン&ヴィニーのアピス兄弟がAPPICE名義でタッグを組んだ初のスタジオアルバム。ハードロックをベースに、2人の個性的なドラミング(曲によっては左右にパンされている!)を存分に味わえます。

もちろん楽曲自体の出来もなかなかのもので、楽曲ごとにクレイグ・ゴールディ(元DIO)、トニー・フランクリン(元BLUE MURDER)、ロビン・マッコーリー(元McAULEY SCHENKER GROUP)、ポール・ショーティノ(ROUGH CUTT、元QUIET RIOT)、ジョエル・ホークストラ(WHITESNAKE)、ロン・サール(SONS OF APOLLO)、ミック・スウェダ(BULLETBOYS)、フィル・スーザン(元OZZY OSBOURNE)、エリク・ノーランダ(LANA LANE)など名だたるシンガー/プレイヤーがゲスト参加した豪華な内容。

収録曲にはツインドラムによるバトルプレイで構成された「Drum Wars」や、カーマインが過去に在籍したBLUE MURDERの名曲「Riot」のセルフカバー、ヴィニーが在籍経験を持つBLACK SABBATHの名曲メドレー「Sabbath Mash」もあったり、意外と聴き応え満載の1枚です。

※このレビューは本作リリース時、『TV BROS.』に掲載されものを加筆・修正して掲載しています。



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2017年11月18日 (土)

WHITESNAKE『WHITESNAKE: 30TH ANNIVERSARY EDITION』(2017)

1987年という年はHR/HMにとって象徴的な1年だったんだなと、あれから30年経った2017年に改めて感じさせられます。それは、今年に入って当時発表された名盤の30周年アニバーサリーエディションが次々とリリースされている事実からも伺えるはずです。MOTLEY CRUE『GIRLS, GIRLS, GIRLS』DEF LEPPARD『HYSTERIA』……記念盤の発売こそなかったものの、GUNS N' ROSES『APPETITE FOR DESTRUCTION』も1987年リリース。当ブログ右カラムのカテゴリから〈1987年の作品〉をクリックしてもらえば、ここで取り上げた名盤の数々を振り返ることができるので、ぜひ一度チェックしてみてください。

そんな1987年の名盤のひとつ、WHITESNAKE最大のヒット作である『WHITESNAKE』(ヨーロッパ圏では『1987』というタイトル)が先日、“30TH ANNIVERSARY EDITION”と銘打って新規リマスタリング&未発表テイクを追加した2枚組仕様とCD4枚組+DVDからなるボックスセットで新規リリースされました。「あれ、このアルバムって昔も“○○TH ANNIVERSARY EDITION”発売されてなかったっけ?」とお気付きのあなた、正解。本作は2007年に“20TH ANNIVERSARY EDITION”と銘打ったCD+DVDが発表済みで、その際にも音源のほうはリマスタリングされていました。

ところが今回、WHITESNAKEが新たにワーナーグループと契約したことで、その第1弾アイテムとしてこの30周年盤がリリースになったわけです。一体何枚買わせるんですか、同じアルバムを(苦笑)。

実は当ブログでも今年2月に本作および20周年盤について執筆しており、これまでに発表された曲順が異なるいくつものバージョン違いにも触れております。作品の素晴らしさについては、そちらを改めてご確認ください。

ちなみに気になる曲順ですが……各仕様ともCDのDISC 1は『WHITESNAKE』20周年盤から、スタジオていく部分のM-1〜M-11(「Still Of The Night」から「Don't Turn Away」まで)を収録。オリジナルのUS盤や日本盤の曲順が復活することなく、残念ながらあの違和感ありまくりの20周年盤と同じです。もうそこは諦めるしかないのかな。

ということで、今回のエントリでは2枚組CDおよびボックスセットで新たに聴ける音源について触れていきたいと思います。


【DISC 2(2枚組仕様およびボックスセット共通)】

「SNAKESKIN BOOTS [LIVE ON TOUR 1987-1988]」と題したこのディスクは、レーベルの説明によると「87年から88年にかけて行なわれたワールド・ツアーの未発表ライヴ音源を収録。デイヴィッド・カヴァデールに加え、エイドリアン・ヴァンデンバーグ、ヴィヴィアン・キャンベル、ルディ・サーゾ、トミー・アルドリッジ、ドン・エイリー(おそらく間違い)というラインナップでのパフォーマンスとなっている。全曲未発表音源」とのこと。当時のヘッドライナーツアーをほぼほぼまるっと音源化したものなんですが、すげえ聴き覚えがあるな……あれ、MCでデヴィッド・カヴァーデイルが「ウタッテ、トキオーッ!」って叫んでるよ……これ、1988年6月に実現したジャパンツアーの音源ですよね? 残念ながら僕、このツアーは生で観られなくて、後日TOKYO FMで深夜にオンエアされた代々木オリンピックプール(現在の国立代々木第一体育館)公演の音源をエアチェック(死語)して、カセットで聴きまくったんだよな。だからめっちゃ聴き覚えがあるわけですね。MCや音源と異なるアレンジやギターソロに違和感を覚えながらも、必死に追いつこうとした高2の夏……懐かしいですね。

この音源が当時オンエアされたものと同じかどうかは不明ですが、それにしては音が悪い……エアチェック音源のほうがもっとクリアで各パートの分離が良かった記憶があるんですが、それって時間が経ったことで美化されてるんですかね? なんにせよ、もっとクオリティの高いもの(音質や歌・演奏含め)は残されていなかったんでしょうか。こうやって当時の貴重な音源を今楽しめるのは嬉しいのですが、そこだけが残念でなりません。

ライブの最後に演奏されたZZ TOPのカバー「Tush」とかトミー・アルドリッジのドラムソロパートとかいろいろカットされているので完全盤ではないものの、まぁオマケとしては十分かなと。


【DISC 3(ボックスセットのみ)】

「87 EVOLUTIONS(DEMOS AND REHEARSALS)」と題されたこのディスクは、「『白蛇の紋章~サーペンス・アルバス』に収録されている楽曲のデモ音源やリハーサル音源など、それぞれの楽曲の原型とも言える貴重な音源ばかりを収録。全て未発表音源の貴重なテイクだ。こちらも全曲未発表音源」とのことで、デヴィッドとジョン・サイクス(G)がいかにしてあの名曲たちを完成させていったかが垣間見れる貴重な音源集。「Give Me All Your Love」が最初スローテンポのブルースロックだったり、「Is This Love」が今みたいなAORっぽくなかったり、「Straight For The Heart」もテンポがユルめでカッコ良かったり、「Don't Turn Away」が最初はもっとアップテンポだったりと、いろんな発見があるのは面白いですね。ただ、「Crying In The Rain」以外は歌とギターだけによるラフなものなので、過剰な期待は禁物ですが。


【ディスク4(ボックスセットのみ)】

「87 VERSIONS(2017 REMIX)」と銘打った本ディスクは、「今回の30周年記念作品の発売にあたり、新たにリミックスを行なったシングル曲4曲に加え、当時日本のみで発売されていたEP『87 VERSIONS』に収録されていた音源や、貴重なラジオ・ミックスなどを収録。2017リミックスは今回が初出の音源となる」ということで、ディスク1に未収録の“あの当時レコーディングされ公式リリースされた音源”を網羅したものとなっています。気になる最新リミックスですが、このアルバム特有のリバーブ感が取り除かれ、非常に生々しいミックスに生まれ変わっています。ただ、それによりドラムサウンドの厚みがなくなったり、ギターの音が細くなったりなどの弊害も。ボーカルも前に出すぎていて、メタルアルバムのミックスというよりは現代的なロック/ポップスのミックスという印象。あと、原曲にはなかった音やコーラスが追加されていたりと、印象もだいぶ異なるかな。「Still Of The Night」はあの仰々しさが薄れてしまったし、「Here I Go Again」もダイナミックさが激減したけど、逆に「Is This Love」は今回のバージョンのほうが気に入ったかな(フェードアウトせずに終わるのも、なお良し)。「Give Me All Your Love」は評価が分かれるところかもしれませんが、これはこれで好き。原曲とどっちが良いかと問われたら、原曲を選びますが(苦笑)。

そして、日本限定リリースだったミニアルバム『87 VERSIONS』の音源ですが、リマスタリングが施されているかは不明。つうか「Looking For Love」と「You're Gonna Break My Heart Again」に関してはディスク1とかぶり。そこは気を遣えよ、ちゃんと仕事しろよと力説したい。それ以外は、Geffen時代のベストアルバムで聴けた「Here I Go Again」ラジオミックスと、シングルのみで発表された「Give Me All Your Love」のリミックス(ヴィヴィアン・キャンベルのギターソロに差し替えられたバージョン)も収録されております。まあこのディスクの主役は最新リミックスの4曲ですね。どうせなら、アルバムまるまる1枚をこの音で聴いてみたいという気もしましたが(それはそれで、別モノとして楽しめるかもしれないので)。

というわけで、今回の最新バージョン。初めて本作に触れるビギナーは2枚組仕様で十分です。ボックスはマニア向け。とはいえ、そのマニアならいろいろ突っ込みたくなるんじゃないかと察しますが……。

以下、オマケ。今回の最新リマスタリング音源を使って、1987年発売当時の国内盤およびUS盤の曲順でプレイリストを作りました。「Crying In The Rain」から「Bad Boys」への曲間の違いはあるものの、やっぱりこのトラックリストに強い親しみがあるだけに、ぜひ現行のトラックリストと聴き比べてみることをオススメします。



▼WHITESNAKE『WHITESNAKE: 30TH ANNIVERSARY EDITION』
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2017年5月23日 (火)

COVERDALE・PAGE『COVERDALE・PAGE』(1993)

1993年初春にリリースされた、元LED ZEPPELINのジミー・ペイジ、そして当時WHITESNAKEの活動を停止させていたデヴィッド・カヴァデールが結成したスーパーグループCOVERDALE・PAGEの、最初で最後のアルバム。大概のスーパーグループは大した成功を収めることもなく、短命で終わるわけですが、このバンドの場合もアルバム作ったはいいけどワールドツアーが行われることもなく、同年12月に日本でツアーが行われたのみというありさま。まぁそんなもんですよね。

大ヒット作『WHITESNAKE』(1987年)とそれをフォローアップする『SLIP OF THE TONGUE』(1989年)で、それまでの中音域を軸とした歌い方からハイトーンでガナる歌唱法に変わり、喉を酷使しまくったカヴァデール。バンドメンバーともなんだかんだあり、結局1990年夏のツアー終了をもってWHITESNAKEの活動を一旦休止させます。

同じ頃、1988年に初の本格的ソロアルバム『OUTRIDER』のリリース、同年春に実施されたAtlantic Records 40周年コンサートでのジェイソン・ボーナム(ジョン・ボーナムの息子)を交えた編成でのLED ZEPPELIN復活な、そして1990年にZEPPELINのスタジオアルバムリマスタリング&ボックスセットのリリースなど、解散以降ようやくZEPPELINと本気で向き合い始めたペイジ。当初はロバート・プラントに再結成を持ちかけたようですが、過去を振り返るのが嫌いなプラントから拒否られ、「だったら、他に歌える奴と組むか」……と思ったかどうかは知りませんが、80年代後半に「ZEPクローン」のきっかけを作ったカヴァデールと組むことになるわけです。

「LED ZEPPELINとWHITESNAKEの邂逅」とも「LED ZEPPELINとDEEP PURPLE(だが3、4期)の邂逅」とも受け取れるこのCOVERDALE・PAGE。カヴァデールとペイジ、そして当時AEROSMITHなどで名を上げていたエンジニアのマイク・フレイザーが共同プロデュースを務め、レコーディングにはドラムにデニー・カーマッシ(元MONTROSE、HEART。この後、WHITESNAKEに加入)、ベースにヨルグ・カサス(80年代にグロリア・エステファンのMIAMI SOUND MACHINEにいた人みたいです)、キーボードにレスター・メンデス(サンタナはじめラテン系アーティストと関わりが深い、ソングライター兼キーボーディスト)が軸となって参加しています(一部楽曲で元THE BABYS、BAD ENGLISHのリッキー・フィリップスがベースを弾いていたり、MVで当時THUNDERに在籍していたマーク・スネイク・ラックハーストがベースを弾いていて、これを理由にバンドをクビになったなんて話もあります)。

さて、前置きが長くなりましたが……アルバム、長くないですか?(苦笑) 11曲で60分超え。当時はCD大全盛期突入期で、多くのロックバンドが60分超えの作品を続発していましたが(AEROSMITH『GET A GRIP』、BON JOVI『KEEP THE FAITH』など)、COVERDALE・PAGEの場合は1曲あたりのカロリーが高い! 3分台〜4分台前半の楽曲は2曲のみ、6分超えは4曲(ほぼ6分を含めて5曲)ですからね。これ、単にペイジの趣味なのか、カヴァデールがペイジと組めるからと頑張っちゃったのか。

ただ、それぞれの楽曲は「当時における現代的なハードロック」として考えればよくできていると思います。なにせペイジが本腰を入れてZEPPLEINの封印を解いて作った楽曲に、そこに当時バリバリハイトーン+加齢による枯れも加わり始めたカヴァデールの歌が乗るわけですから、悪いわけがない。

もちろん、それはフラットに見ればの話。これがLED ZEPPELIN、WHITESNAKEどちらか一方にでも偏ってしまったら、一気に駄作の烙印が押されてしまいそうな気がしますが。

基本的にはWHITESNAKEが『SLIDE IT IN』(1984年)や『WHITESNAKE』、『SLIP OF THE TONGUE』で試みた“ブルージーで仰々しいバンドサウンドにハイトーンボーカルが乗る”スタイルがベースにあり、そこにペイジならではのアイデアが加えられていくといった印象。だからZEPPELINファンからすれば不満が多そうですし、WHITESNAKEファンからすれば「直近2作と比べたらギターが……」と思うかもしれない。そう、だからどちらか一方に偏っちゃダメなんです。気を確かに。

サウンドやバンドアレンジ自体はペイジらしさも確かにあるし(特にアコースティックギターを多用したプレイやハーモニカを導入するところ)、ソロ作『OUTRIDER』がレイドバックしたブルースロックだったから正直ここまでモダンなことやるか!という驚きも多かった。けど、ペイジ自身はこれに近いことをプラントとやりたかったんだよね。中音域がセクシーなカヴァデールがさんざん「もうおなかいっぱい」と言ってたハイトーンを連発するのは、そのへんも大きく関係しているんじゃないかと思われます。

とはいえ、ちゃんと中音域を多用した楽曲も収められていて。バラードタイプの「Take Me For A Little While」や「Take A Look At Yourself」がまさにそれで、前者はZEPPELINタイプ、後者はWHITESNAKEタイプと受け取ることもできるかと(また比較しちゃった)。ペイジが得意とする中近東テキスト+フォーキーさが色濃く表れた(主に前半)「Easy Does It」もそっち寄りかと。もっと言えば「Shake My Tree」や「Pride And Joy」にもそういう要素がちゃんと含まれているよね。さすがに枯れすぎで最初聴いたときは度肝を抜かれたけど。

前半の「LEDクローン」的楽曲も決して悪くないんだけど、個人的には終盤の3曲……当時のカヴァデールがいかにもやりそうなヘヴィブルース(しかも本作最長の約8分)「Don't Leave Me This Way」、ライブのオープニングにふさわしくてひたすらカッコいい「Absolution Blues」、ZEPPELINやWHITESNAKEというよりCOVERDALE・PAGEとしての可能性を感じさせたラストトラック「Whisper A Prayer For The Dying」が良いんですよね。派手さ的には前半4曲(「Shake My Tree」「Waiting On You」「Take Me For A Little While」「Pride And Joy」)なんだろうけどね。

時代的にはグランジ全盛期、HR/HMはすでにオールドウェイブ的存在に追いやられていた中発表された本作は、全米5位、全英4位を記録。セールス的には全米50万枚止まりだったようです。WHITESNAKEの新作と考えればまずまずの成功と言えるし、LED ZEPPELIN関連作と捉えれば低調と言わざるをえない。この微妙な結果がプロジェクトの寿命をより縮めた、とも言えますが……ただ、この“実験”があったからこそ、ペイジは翌年以降にプラントと組んでアルバム作ったりライブをしたりできたわけで、カヴァデールもWHITESNAKE再編へと動きだすことができたわけです。そういう意味においては、スーパーグループではあったけどそれぞれにとって過渡期だった……と言ったら失礼でしょうか。



▼COVERDALE・PAGE『COVERDALE・PAGE』
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