2006/05/23

bonobos『あ、うん』(2006)

 昨年はシングル "THANK YOU FOR THE MUSIC" が多くの音楽ファンに受け入れられ、一気にブレイクへと近づいたbonobos。昨年11月のセルフプロデュースによるミニアルバム「GOLDEN DAYS」以来、約半年ぶりのアルバムとなる通算3作目のフルアルバム「あ、うん」は、先行シングル「Beautiful」同様、朝本浩文が共同プロデュースを担当してます。

 実はこれまでのbonobosの作品って、「音源は音源、ライヴはライヴ」っていう、どこか壁を感じさせる印象があったんですね。良く言えば「作品として作り込まれているのが録音楽曲で、ライヴはそれを崩す作業」というイメージ。悪い言い方をすれば、レコーディング作品とライヴとの間に差(溝?)がある、と。それを良く取るか悪く取るかで、彼らに対する評価も違うんでしょうけど、俺はライヴ観るたびに「勿体ないなぁ‥‥」ってずっと感じてたんですね。というのも、どっちも優れものなだけに、それを上手くひとつに結びつける、あるいは近づけることってできないのかなぁ、って。

 ミニアルバム「GOLDEN DAYS」辺りから少しずつだけど、よりライヴ感みたいなものが増してきた気もしてて、それって結局セルフプロデュースだからかな、だったら朝本浩文が作品を作り込みすぎるのかな?という疑問が沸々と湧いてきてたんだけど、実はこのニューアルバムはそこまで「差(溝)」を感じさせない作風なんですね。これは恐らく意識してのことだと思うんだけど、アレンジはかなりきっちり作り込まれてる印象がありつつも、しっかりライヴ感が増しているという。バンドとしてのグレードもアップしてるし、それをバックアップする朝本側の理解度も増してる。お互いの意思が良い方向に結びついた、すごい良作に仕上がったのが今回の作品なんですね。

 先行シングルを聴いた時点で、もう今度のアルバムは期待十分だと思ってたけど、こうやって8曲を通して聴くと、俺の期待以上の出来だったんで驚いたのと同時に、すっごい嬉しかったなぁ。bonobos独特のグルーヴ感がさらに強調され、ポップ感はそのまま。楽曲のクオリティもより増してるし、蔡忠浩の表現力も向上してる。よく「ポスト・フィッシュマンズ」なんていう例えをされることの多い彼らだけど‥‥これはもう、お互いのバンドに失礼だなと思うようになったなぁ、これ聴いたら。bonobosはbonobosとしての個性をここではっきり確立したと思う。

 前作「electlyric」も名盤と呼んでも差し支えない1枚だったけど、今度の「あ、うん」は間違いなくbonobos史上に残る名盤だと言い切れると思います。いやぁ、このアルバムの曲をライヴで聴くのがすっげー楽しみだ!



▼bonobos「あ、うん」(amazon:日本盤

投稿: 2006 05 23 12:15 午前 [2006年の作品, bonobos] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/01/07

COUNTDOWN JAPAN '05-'06@幕張メッセ(12/31)

 さ、いよいよ3日目、最終回です。大晦日のカウントダウンライヴなんて、'91年末のMETALLICA@東京ドーム以来、か‥‥約15年振りですよ。ワハハ。その後カウントダウンといえばサザンかX JAPANかジャニーズか、って感じになっちゃいましたからね。ここまでカウントダウンライヴが定着したのって、まぁ先の先駆者の功績も大きいでしょうけど、ここ数年ならやはりCDJの影響は大きいんじゃないですかね。いや判らないですけど。

 そんな感じで、ラストまでガッツリ楽しんできました(途中寝てたけどな)。その雰囲気が上手く伝わればいいんですが‥‥

●THE DAY 3 [2005.12.31.]


■真心ブラザーズ 4人バンドVersion [EARTH STAGE]
・真心4人Versionはエゾと全く同じ構成、同じ選曲だったと思う。
・3日前に観たばかりだから新鮮みはないけど、やっぱ良い。
・酔ってたせいもあるけど "素晴らしきこの世界" で泣いた。
・この1年を振り返って、ちょっとシリアスモードに入って反省。


▼真心ブラザーズ「PEACE AND LOUD〜MB′s Live Recordings Collection〜」(amazon


■エレファントカシマシ [EARTH STAGE]
・この後、少年ナイフで暴れようとか思ってたけど、そんな気分になれなくなって、何故かエレカシ観る羽目に。
・そのエレカシ。去年のCDJ以来1年振りってことで我ながら驚いた。
・セットリストは相変わらず、宮本がその場で決めてるのな。
・つまり1曲目だけ打ち合わせ済みで、曲が終る度に宮本が曲名をドラムに告げて次の曲のカウントが始まるという。
・"悲しみの果て"、"風に吹かれて" の哀愁2連発でグッときた。
・古めの曲は "やさしさ" と "デーデ" くらいか。定番曲。
・が、最後の最後にやった "ガストロンジャー" が素晴らし過ぎ。
・DATのシーケンステイクを使った音源バージョンも良いけど、それらを一切排除した今回みたいなバンドオンリーのバージョンも更にカッコ良い。いつぞやのRIJFでシーケンスの音が出なくなって急遽やったのが始まりだったんだっけ。偶然あの場に居合わせたけど、衝撃的にカッコ良かったんだよな。ふとあの時のことを思い出しました。


▼エレファントカシマシ「日本 夏(Amazon.co.jp 独占限定盤)」(amazon


■PUFFY [GALAXY STAGE]
・PUFFYは選曲的には夏のサマソニに近い感じ。1曲目が "Hi Hi" に変わってたのと、新シングル曲を削ってブルハ "人にやさしく" カバーを加えたくらいの違いか。
・"人にやさしく" は3年くらい前のサマソニでもやってたなぁ。
・サマソニと違ってGREEN DAY "Basket Case" カバーは思ったよりも盛り上がらなかった。この瞬間、このイベントの客層が見えた気がした。サマソニとエラい違いだったもん。
・あ、夏やってなかったJELLYFISH "Joining A Fanclub" やってたな。これも全然ウケてなかった。つーか元ネタ知らないだろうしな、ジャパンの客層じゃ。
・やっぱパワーポップですわ。

--SETLIST--
01. Hi Hi
02. 渚にまつわるエトセトラ
03. Joining A Fan Club [JELLYFISH]
04. これが私の生きる道
05. 人にやさしく [THE BLUE HEARTS]
06. Basket Case [GREEN DAY]
07. ブギウギ No.5
08. サーキットの娘
09. アジアの純真


▼PUFFY「THE VERY BEST OF PUFFY/amiyumi JET FEVER」(amazon


■bonobos [MOON STAGE]
・bonobosはなっちゃんかわいいに尽きる。
・いや、それだけじゃないて。バンドとしてのグルーヴ感が夏観た時よりも更に強靭になってた。
・やっぱ曲良い、演奏良い、気持ちいい。文句なし。
・裏がくるりと10-FEETってこともあって(「ってこともあって」?)集客に苦労してたけど、こっち選んで大正解だった。
・新年1発目の演奏にして最後の曲が "THANK YOU FOR THE MUSIC"。当然大合唱なわけですよ。鳥肌立った。


▼bonobos「electlyric」(amazon


■忌野清志郎 & NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS [EARTH STAGE]
・清志郎、人が少ないのをいいことに前の方へ。
・内容的にはいつも通りなんだろうけど、明らかに予定時間を超過してまで演奏してた。1時間くらいやってたかな?
・そのくらいやらなくちゃな、ロックだし。
・やっぱ "スローバラード" で目頭熱くなった。
・その後の "雨上がり〜" や "気持ちE" で汗だくに踊りまくって、最後に "JUMP" で終了。やっぱ最高だわオッサン。


▼RC SUCCESSION「ラプソディー ネイキッド」(amazon


■LOST IN TIME [GALAXY STAGE]
・ロストはどこに行ってもロストのまま。気負わず驕らず、普段通り。
・"ヒカリ" からスタートした時は、ちょっとだけ鳥肌。
・新作からの曲中心、逆にそれが今の彼等にとっての等身大なんだよな。
・会場全体が幸せムードに浸ってるような、そんな空気。
・海北くんも気持ちよさそうに歌ってたなぁ。
・そして俺も呑んだくれてたわけだが。
・サポートメンバーも何の仕掛けもない、ホントにシンプルなセットだったけど、だからこそいつも以上に歌がダイレクトに響きました。
・最後 "羽化" でちょっとだけ‥‥キた。


▼LOST IN TIME「時計」(amazon


■レミオロメン [EARTH STAGE]
・レミオロメンは正直ユアソンかドーパンかで悩んだけど、後者2組は今後イベントで観る機会多そうだし、こういうイベントだからこそ彼等みたいな「今が(バンドとしても、セールス的にも)旬なバンド」を観るってのもアリだな、と。
・実際、メジャーデビュー直前に観て以来のレミオロメンは、2年半を経て相当たくましくなってました。
・つーかやった曲の大半が大ヒット曲という現実にちょっと驚かされた。
・そうか、もう武道館満員にできるバンドだもんな。そこにきてこの "粉雪" の大ヒットだから、ラストでもあれだけの人が入るわけだ。
・ホントにスケールのデカいバンドに成長しててビックリした。
・まだまだ未熟な面も多々あったけど、それでも少年から大人に変わる過程を見た気がした。
・"粉雪" の時、既にアースステージ入り口の泡雪が終了してたのは完全にジャパン側の失敗だと思う。あそこの、あの瞬間にやらなきゃ!
・曲終わりと共に会場を後に。外は雪こそ振ってなかったものの、今年一番じゃないかってくらいに冷え込んでた。


▼レミオロメン「粉雪」(amazon

投稿: 2006 01 07 01:24 午前 [2005年のライブ, bonobos, LOST IN TIME, PUFFY, 「フェス」, エレファントカシマシ, レミオロメン, 忌野清志郎, 真心ブラザーズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック