2010/01/21

THE BOXER REBELLION JAPAN TOUR 2010@代官山UNIT(2010/01/20)

実はこのバンド、昨年夏までまったくノーチェック……というかまったく知りませんでした。結成自体は2001年で、実は2005年にも一度来日してたんだとか。なのに、日本盤がリリースされるのはこれが初めて。しかも、2ndアルバムの「UNION」はCD化自体がこれが初めてという(海外では同年1月に配信のみでリリース)。そんな中での来日公演……どんな感じになるのか、ちょっと覗いてきました。

もちろん事前に1stアルバム「EXITS」と新作「UNION」を聴いてからライブに臨んだのですが……これがとにかく不思議な音でして。いわゆるUKギターロックの流れにあるサウンドなんだけど、特にギターに特化しまくったわけでもなく、ところどころでキーボードが効果的に取り入れられてたり、パーカッションを強化させてたり。ブリットポップ以降の色もあり、ニューウェーブ直系の色もあり、初期U2みたいな冷たさあり、カントリーっぽさありで。これだけだと一体どんなバンドなんだろうと思うかもしれないけど、僕自身もアルバム2枚を聴いたかぎりでは正直実態が掴めなくて。だからこそ、ライブを観てみたいって思ったんだけどね。

さて、そんな彼らのライブ。お客の入りは決して大盛況とはいえなかったものの、最終的には形になる程度には入ってたのかな。正直、開演10分前に会場入りしたときは「あれ……大丈夫かこれ?」と焦りましたもん。こんなUNIT初めてだ、って。

ライブは10分程度遅れてスタート。基本的にはアルバム2枚の曲が中心なんだけど、早くも新曲が披露されたりとサービス精神旺盛。フロントマンがギターとキーボードを使い分けたり、ときにはハンドマイクのみで歌ったり。ちなみに今回の来日公演、メンバーのMCによると“バンド史上最長”なんだとか。実際90分くらいやってたかな。もっと早く終わるもんだと思ってたから、うれしい誤算。

正直、アルバムを聴いたときには「これ、ライブで演奏したら統一感ないステージになるんじゃないの?」と思ってたけど、意外とそんなこともなく一本筋の通ったライブでした。それもきっと、ドラマーが引っ張ってる印象が強かったからかもしれません。バンドのキーマンは確実にボーカリストなんだけど、ライブのキーマンはあのドラマーだな、と。

非常にパワフルで安定感があるんだけど、グイグイ引っ張っていくプレイで聴いてるほうも気持ちいい。RADIOHEAD的な楽曲があったとしても、このドラマーが叩くと決してそうならない。エモっぽい曲でも必要以上に激しくなりすぎず、ハードロック的なものにもならず。たとえようがないんだけど……もうそれは確実にTHE BOXER REBELLION以外の何ものでもないんだよね。

ライブはとても良かったと思うんだけど、唯一気になったのは“これ!”という決定的な楽曲がなかったこと。どの曲も70点は軽くクリアする平均点以上の出来なんだけど、“この曲のときだけはすべてが一変する。会場の空気が変わる”という曲が足りないかな。唯一それに近かったのが、新作のオープニングトラック「Flashing Red Light Means Go」。このバンドならではの個性が強く感じられたし、他のバンドと違い唯一無二の色があったと思います。

果たしてこのバンドが次回いつ来日するのか僕にはわかりません。実際、この日演奏された新曲がいつリリースされるのかも……海外での評価はそれなりに高いだけに、次のアルバムで大化けする可能性も高いと思います。今はその“次の機会”を密かに待つことにします。


[SETLIST]
01. These Walls Are Thin
02. Evacuate
03. Semi-Automatic
04. We Have This Place Surrounded
05. Locked In THe Basement
06. Spitting Fire
07. Soviets
08. Lay Me Down
09. Flashing Red Light Means Go
10. Cowboys And Engines
11. Misplaced
12. Forced
13. New Heavy
14. Both Sides Are Even
15. Never Knowing How Or Hey
16. Silent Movie
--ENCORE--
E1. No Harm
E2. Flight
E3. Watermelon




▼THE BOXER REBELLION「UNION」(amazon:日本盤

投稿: 2010 01 21 04:25 午前 [2010年のライブ, Boxer Rebellion, The] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック