カテゴリー「Bring Me the Horizon」の25件の記事

2024年8月22日 (木)

2024年上半期総括

「そういえば年間ベスト上半期分まとめてなかった」

そう気づいたのは8月に入ってからのこと。例年7月頭に公開していた同エントリーですが、振り返ると昨年も8月11日更新なんですよね(笑)。コロナ禍を経て日常を取り戻し始めた2023年以降、別の意味で時間感覚がズレ始めていることに気付かされます。

ということで、通常より1ヶ月半以上遅れてとなりますが、ここに記録として残しておきたいと思います。今年も昨年同様に「洋楽5枚/作品、邦楽5枚/作品」という形で、アルバムにこだわらずシングル/EP/単曲含む10作品を紹介していきます。

 

AURORA『WHATE HAPPENED TO THE HEART?』(AL/amazon

 

BLEACHERS『BLEACHERS』(AL/amazon

 

BRING ME THE HORIZON『POST HUMAN: NeX GEn』(AL/amazon

 

JUDAS PRIEST『INVINCIBLE SHIELD』(AL/amazon

 

PEARL JAM『DARK MATTER』(AL/amazon

 

Crossfaith『AЯK』(AL/amazon

 

PALEDUSK『PALEHELL』(EP/amazon

 

THE YELLOW MONKEY『Sparkle X』(AL/amazon

 

キタニタツヤ『ROUNDABOUT』(AL/amazon

 

櫻坂46『自業自得』(EP/amazon

 

今年上半期、特に洋楽勢は良作揃いだったと思います。泣く泣く15枚まで絞った中で最終的に上記5枚を選んだのですが、PEARL JAMとBMTH以外は日によって変動があるかもしれません。ちなみに、次点となった10枚は下記のとおりです。

BEYONCE『COWBOY CARTER』
DUA LIPA『RADICAL OPTIMISM』
FRIKO『WHERE WE'VE BEEN, WHERE WE GO FROM HERE』
THE JESUS & MARY CHAIN『GLASGOW EYES』
KNOCKED LOOSE『YOU WON'T GO BEFORE YOU'RE SUPPOSED TO』
THE LAST DINNER PARTY『PRELUDE TO ECSTASY』
MANNEQUIN PUSSY『I GOT HEAVEN』
MICK MARS『THE OTHER SIDE OF MARS』
RIDE『INTERPLAY』
THE SMILE『WALL OF EYES』

 

国内勢に関しては下記の7作品(楽曲単位含む)が次点となります。

イヤホンズ『手紙』
サバシスター『覚悟を決めろ!』
トゲナシトゲアリ『雑踏、僕らの街』(楽曲)
日向坂46『君はハニーデュー』(EP)
雪国『pothos』
THE BAWDIES『POPCORN』
Ken Yokoyama『Indian Burn』

2024年8月21日 (水)

SUMMER SONIC 2024(2024年8月17日、8月18日)

昨年に続いて、今年も全日参加したサマソニ。2024年夏の野外フェスはこれ1本に集約させるつもりで臨みました。正直、ヘッドライナーとしてMÅNESKINBRING ME THE HORIZON(こちらは当初メインステージのトリと名言されていませんでしたが)が出演するとわかった時点で、行かない選択肢はゼロ。基本的に、それ以外の出演者に関しては“社会見学”という感覚が強いので、誰が出ようと関係ないというか。

そんなこんなで、初日から軽く振り返っていきたいと思います。

 

Ss2024a ●8月17日(土)

VIOLETTE WAUTIER(PACIFIC STAGE)

「タイとベルギーのハーフで横浜生まれ」というプロフィールを持つヴィオレット・ウォーティアですが、ビジュアル的にはセクシーというより可愛らしい印象。サウンドに関してもダンスミュージックというよりは、ダンサブルなポップスと解釈するのが正解か。華があるので、観ていて楽しかったです。

 

BAND-MAID(PACIFIC STAGE)

久しぶりにライブを観たけど、出音の重心がより低くなり、女王感に満ち溢れていた。何曲かでフィーチャーされたKANAMIさんとMISAさんのソロバトルも見応えあってライブ感が増していたけど、ただこういうフェスの場面で強く感じたのは似たり寄ったりの楽曲が多いこと(パターンの画一的な点)とエンディングのワンパターン化。いい感じに成長できているだけに、ここからさらにワンランク上へステップアップしていただきたい。

 

離婚伝説(Spotify RADAR: Early Noise Stage)

数曲流し見。過去に一度ライブを観たことがありましたが、印象は大きく変わらず。もちろん極上のポップスが展開されており、歌を引き立てるための演奏という形ではなく、歌同様にすべての楽器が花形というイメージ。本当は最後まで観たかったけど、次が控えていたので早々に退散。

 

LAUFEY(SONIC STAGE)

予習なしで臨みましたが、遠目に上白石萌音っぽさがあって日本人が好きそうなヴィジュアルだなと。昨年に一度BLUE NOTEで来日公演を行なっているとのことからもわかるように、サウンド自体はジャズ寄り。ただ、かなりポップスとしての解釈が強めで、非常にとっつきやすい。ジャズの敷居を若干低くして、一般のポップスリスナーにも親しみやすくしてくれている印象。レイヴェイ自身は曲によってギター弾いたりピアノ弾いたりチェロ弾いたりと多才ぶりを発揮。声も良いし、これりゃ売れるわけだと納得。最後まで気持ちよく堪能しました。

 

NOTHING BUT THIEVES(MOUNTAIN STAGE)

たぶん8年前も観てるはずだけど、印象は変わらず。スケール感が大きくなったのはわかるんだけど、自分の好み的には今ひとつ、いや今ふたつかな。音源で十分といったところか。

 

BLEACHERS(SONIC STAGE)

初日の個人的目玉。新作音源はTHE 1975のDrity Hitから出ていることもあり、ステージ後方スクリーンのスタイリッシュさはモロにTHE 1975。サウンドのちょっとした味付けにもTHE 1975っぽさが感じられるんだけど、軸にあるのはニュージャージー出身バンドらしいオーソドックスなアメリカンロック。比較対象としてブルース・スプリングスティーンの名前が挙げられるみたいだけど、個人的にはサウスサイド・ジョニー的なのかなと解釈。そういうスタイリッシュさと泥臭さという相反する要素が絶妙なバランスでミックスされていて、しかもそれを極上のエンタテインメント色で表現するわけだから、楽しくないわけがない。プロデューサーとしても著名な存在となったフロントマンのジャック・アントノフの佇まいやアクションからは目が離せないし、6人編成のバンドが曲ごとにパートを次々と変えていくところも素敵。ツインドラム編成でベースレスかと思いきや、次の曲ではドラムのひとりがサックス吹き始めたり、また次の曲ではツインドラム&ベースにギター3本という。これはずっと観ていたい!ということで、最初から最後まで楽しんじゃいました。間違いなく初日のベストアクト! 次に来るときは、さらに大きなステージで観たいな。

セットリスト
01. I Am Right On
02. Modern Girl
03. Jesus Is Dead
04. How Dare You Want More
05. Chinatown
06. Rollercoaster
07. I Wanna Get Better
08. Tiny Moves
09. Don't Take The Money
10. Stop Making This Hurt

 

GLAY(MOUNTAIN STAGE)

デビュー30周年の節目に夏フェス初出演。しかも地元・北海道のライジングではなくサマソニを選ぶという。考えてみたら今年は1999年の幕張20万人ライブから25年という節目でもあるし、そこにデビュー30周年も重なり幕張にまた戻るというのがまた粋といいますか。選曲は1曲目こそ最新の「whodunit」で現役感を提示。そこはヒット曲じゃないのか……と思いきや、ギターソロ前にUNDERWORLD「Born Slippy」を挟んでくる遊び心。これ、以前もやってなかったっけ?(あれ、別のバンド?) サマソニらしさを意識したんでしょうね(前夜のソニマニで、同じステージでUNDERWORLDがプレイしてますしね)。

で、以降は「サバイバル」「口唇」を間髪入れずにぶち込んでくる。そりゃ大合唱になるわな。さらに「SOUL LOVE」からの「HOWEVER」コンボで昇天。ここで多くの人はマリンに移動したようですが、これは全部見ないとダメだと確信しそのまま居座ることに。以降は「夏らしい2曲」と「Blue Jean」「BLEEZE」と2000年代以降の楽曲を連発。MCではTERUさんが「名前だけでも覚えて帰ってください」って……新人か! 初々しいったらありゃしない。で、後半戦は最新曲「会心ノ一撃」を披露しつつも「FATSOUNDS」「SHUTTER SPEEDSのテーマ」と通常運転に戻り、「彼女の"Modern…"」(これを聴かないと帰れない)で盛り上がり、「誘惑」でクライマックス。お見事なセトリでした。あと、スクリーンに歌詞字幕が出てるあたりにも、彼らの優しさを感じました。

セットリスト
01.whodunit 〜 Born Slippy(UNDERWORLD cover)
02.サバイバル
03.口唇
04.SOUL LOVE
05.HOWEVER
06.Blue Jean
07.BLEEZE
08.会心ノ一撃
09.FATSOUNDS
10.SHUTTER SPEEDSのテーマ
11.彼女の"Modern..."
12.誘惑

 

MÅNESKIN(MARINE STAGE)

この日唯一のMARINE STAGE。GLAYを最後まで観てしまったために、移動時間などもあって中盤から参加することに(あとでセトリを確認したら、インストパートから「Gasoline」に入るあたりに会場周辺に到着したので、頭5曲を見逃したのみで3分の2くらいは観れたようです)。スタンド席は通路にまで人が溢れかえっていて、久しぶりにここまでパンパンの“サマソニのマリンスタジアム”を目にした気がします。そんなこんなで、なんとか自分の場所を確保して「Beggin'」あたりからじっくり堪能。

にしても……

 

MÅNESKIN、やっと観れたーっ!(笑)

過去2回の来日は「2022年8月→コロナ感染」「2023年12月→メニエル再発」と、それぞれ観る予定があったものの泣く泣く断念。ということで、2年越しに観ることができたわけです。バンドとしての佇まいなど含め、久しぶりにど真ん中のアリーナ/スタジアムロックバンドらしいヘッドライナーでした。客席を見渡しても、明らかに10代〜20代前半の若年層から自分みたいな高齢者(笑)まで、国籍や男女問わず幅広い層を集まり、マリンスタジアムを満員にしてしまうわけですから。しかも、サウンド的にはオーソドックスなロックサウンド。もっと言ってしまえば、古き良き時代のクラシックロックなわけですよね(もちろん現代的な解釈を施しているわけですが)。映像面などの演出に頼ることなく、メンバーのカリスマ性の高さや破天荒なステージング、曲間に用意された長尺ソロパート(特に、アンコールは5分前後におよぶギターソロから始めるという振り切れっぷり)、そして何より良質な楽曲の数々で90分のステージをやり切るその姿は、圧巻の一言でした。ここ10数年、日本の洋楽ロックフェスでトリを張れる若手バンドがなかなか出てこない中、たった数年でここまで到達できた事実は本当にすごいことだと思います。いやいや、久しぶりに胸がスカッとした夏フェスヘッドライナー公演でした。

セットリスト
01. Don't Wanna Sleep
02. Gossip
03. Zetti E Buoni
04. Honey (Are U Coming?)
05. Supermodel
〜Instrumental Solo〜
06. Gasoline
07. Coraline
08. Beggin'(THE FOUR SEASONS cover)
09. For Your Love
10. I Wanna Be Your Slave
〜Bass & Drum Solo〜
11. Mammamia
12. In Nome Del Padre
13. Bla Bla Bla
14. Kool Kids
アンコール
〜Guitar Solo〜
15. The Loneliest
16. I Wanna Be Your Slave

 

Ss2024b ●8月18日(日)

水曜日のカンパネラ(SONIC STAGE)

詩羽体制になってからライブを観るのは初めてかな。非常にステージ映えしたパフォーマンス含め好印象。前体制時代の「桃太郎」まで飛び出すわけですが、あのデカい透明バルーンに入って客の頭上を転がる演出まで踏襲されていたのには笑ったな。ただ、この日はこうしたクラシックよりも“今”の楽曲のほうが強い光を放っていて、そちらに惹きつけられた。「最新作がベスト」というのはアーティストとしてもっとも幸せなことじゃないですか。この編成でもうひとつ大きな山を迎える日も、そう遠くない印象でした。

 

BODYSLAM(PACIFIC STAGE)

タイのハードロックバンド。シングルギター&キーボードという編成なので、サウンド的にはポップな印象。本当はもっとエッジの効いた音なのかもしれないけど、ドラムやギターの出音含めちょっと引っ込みがちだったので、そこまでガツンと来なかった。事前告知されていたBABYMETALが登場し、「Leave It All Behind」が始まった途端にフロアの様子が一変。後ろからどんどん人が押し寄せ、この日一番の盛り上がりに。彼女たちが引っ込んだあとは、再び平常運転でした。

 

乃紫(Spotify RADAR: Early Noise Stage)

可愛らしいビジュアルと相反し、演奏や楽曲は意外と骨太(いくつかはそのイメージに沿ったポップな楽曲もありましたが)。ステージ慣れしていることもあってか、ライブ自体が気持ちよく進行していくので、気がつけば長々と観ていました。

 

BOYNEXTDOOR(PACIFIC STAGE)

初見。音源のイメージで接したのですが、ライブはバンド編成でより躍動感が強いもの。パフォーマンスのキレ含め、なるほどこりゃカッコいいわと納得。観たのは頭数曲だけでしたが、“Japanese Version”で歌われると……ハングル特有のリズミカルさや刺々しさが気に入っているだけに、そこを奪われてしまうと個人的に感じていた魅力が減退してしまっている気がしました。

 

サバシスター(Spotify RADAR: Early Noise Stage)

裏がCreepy NutsやJO1やBOYNEXTDOORということで、始まる前はかなり客入りが厳しそう。なので進んで前方へ移動しjました。7月上旬のワンマン以来でしたが、この短期間でもバンドとしてのグルーヴ感がさらに増していることが伝わり、メジャーデビュー以降右肩上がりの成長がまだまだ続いていることがしっかり感じ取れました。1曲目とラスト2曲が2年前の初サマソニ出演時と一緒というポイントもエモかった。今年後半もまたさらに進化してくれることに大期待。

 

INI(PACIFIC STAGE)

初見。彼らもバンド編成でのパフォーマンスで、結果的にかなりハードロック的なアレンジに。特に国内のこの手のアーティストの場合、ライブだとこういうアレンジになってしまいがちで、それが良くも悪くもというところも。とはいえ、ここも頭数曲を観たのみなので、その後どういうアレンジだったのかはわかりませんが、個人的にはもっとしなやかさを強調したバンドアンサンブルでもよかったんじゃないかという気がしました。あ、メンバーのパフォーマンスに関しては文句なし。ひたすらカッコよかったです。

 

YVES TUMOR(SONIC STAGE)

去年のフジロックにも出演していたんですね。完全にノーマークで予習なしで臨みましたが、80年代後半から90年代序盤にかけての「エレクトロの要素を取り入れたオルタナ」ロックや、ジミヘンプリンスを彷彿とさせるカラー、時にはグラムロック的なテイストも見せるなど、完全に自分好みの音。曲中は「ぎゃーっ!」と叫んだりアグレッシヴに動いたりとかなり破天荒なのですが、曲間は意外と紳士的な印象。その落差もたまりません。なんだかんだで終盤まで観て、マリンステージへ移動。

 

GRETA VAN FLEET(MARINE STAGE)

この日は初日よりも気温抑えめで、16時くらいでもギリギリ野外ステージを楽しめる環境。日陰を選んで彼らのライブを観たのですが……もちろんパフォーマンス自体は極上なんですが、やはり高気温から生じる不快さが災いしてちゃんと楽しめなかった。曲中、長尺ギターソロなどもあったんだけど、これも環境のせいで心から満喫できたかと言われると……本当に勿体ない。彼らにはまったく罪はないんだけどね。やっぱり単独公演で、室内でじっくり楽しむべきかな。

セットリスト
01. The Falling Sky
02. Safari Song
03. Meeting The Master
04. Heat Above
05. Black Smoke Rising
06. The Archer
07. Highway Tune 〜 Runway Blues

 

CHRISTINA AGUILERA(MARINE STAGE)

ライブを観るのは初めて。1stアルバムリリースから今年で25周年という節目もあって、選曲的には文句なしの内容。しかも、ショーとしての見せ方も古き良き時代からのエンタメを踏襲しつつモダンにアップデート、かつ日本向け要素も随所に散りばめられており(アギレラのヘアアレンジも日本を意識したものでしたよね)、仮に1曲も知らなかったとしても最後まで楽しめたはず。個人的には「Lady Marmalade」でひとつのピークを迎えたあとに訪れる、エモーショナルな3曲の流れに食らいました。BMTHを除けば、2日目のベストアクトだったと断言しておきます。

セットリスト
01. Dirty
02. Can't Hold Us Down
03. Bionic
04. Vanity
05. Genie In A Bottle
06. What A Girl Wants
07. Your Body
08. Feel This Moment(PITBULL cover)
09. Ain't No Other Man
10. Say Something(IAN AXEL cover)
11. Express
12. Lady Marmalade(THE ELEVENTH HOUR cover)
13. Beautiful
14. Fighter
15. Let The Be Love

 

BRING ME THE HORIZON(MARINE STAGE)

昨年11月の『NEX_FEST』との大きな違いは、ジョーダン・フィッシュ(Key)正式脱退後であることと昨年発売されている予定だったニューアルバム『POST HUMAN: NeX GEn』がようやく世に出たこと。おそらく昨年のライブは新作の世界観を踏襲したコンセプチュアルなものになるはずだったところ、中途半端な形になってしまい本来伝えるべきものがちゃんとした形で伝わらなかったんじゃないでしょうか。あと、最近のインタビューでジョーダン中心の体制(オリヴァー・サイクスとジョーダンの2人ですべてのソングライティングとレコーディングを完結してしまうこと) に対してほかのメンバーが不満を持っていたことが明らかになり、ジョーダン離脱以降から着手した楽曲では現在のメンバー4人でまとめていく当初の形に戻り、より“バンドらしく”機能し始めた。そういうタイミングの来日だけに、期待値は昨年以上に高まるわけです。

今回でいえば、例えば家庭用ゲーム機の立ち上げムービー(PlayStationのパロディ)からゲームソフトの待機画面(絵面およびBGM含め、往年の『FINAL FANTASY』シリーズを彷彿とさせるものあり)へと続くオープニングムービー、そこからログインして前回のライブ同様にオペレーターとともにライブを交えた一連の“活動”を一緒に体験していくという形は、アルバムやそれにまつわるさまざまなプロモーションの甲斐もあってよりわかりやすくなっていたのではないでしょうか。そこから「DArkSide」で一気に『POST HUMAN: NeX GEn』の世界へと落とし込まれ、途中で「Happy Song」や「MANTRA」、冒頭にピアノアレンジを加えた「Sleepwalking」など往年の代表曲も交えて『POST HUMAN: NeX GEn』の世界をより深掘りしていく。しかも、それをスタジアムという広大な規模において、爆音で表現していくのだから圧巻以外の言葉が出てこない。

ただ、観客の入りは決してベストと言えるものではありませんでした。開演前はアリーナ(スタジアムのグランド部分)すら埋まっていませんでしたし、スタンド席においてはひとり2〜3席使えるほどの空きっぷりで、正直前日のMÅNESKINとは比較にならないほど。でも、あのゴリゴリのサウンドをマリンスタジアムで爆音にて鳴らし続け、フロアではモッシュやウォール・オブ・デスが発生する“いつも通り”の光景は、かつてサマソニで観たSLIPKNOTLINKIN PARK、あるいはNINE INCH NAILSあたりのステージと重なるものがありました。思えばLINKIN PARK以降この手のニューヒーローは登場しておらず、我々はフェスのトリを張れる次世代ヒーローの登場を待っていたはずなんです。でも、それがうまく機能せずにここまで来てしまった。そんな中、今年で20年選手となるBMTHがようやくそのポジションを掴もうとしている。本当なら満員のスタジアムでその成功を祝福したかったところですが、そこに至るまではもうちょっと時間がかかりそうです(特に今回に関しては、裏にBE:FIRSTがいたことも大きく影響しているんじゃないかな。加えて、隣のBEACH STAGEでは同系統のHOOBASTANKのステージがあったし。とにかく今年は各ステージのコンセプトの希薄さ、ライナップの下手くそな並べ方が目立ちました)。あと、みんなもっと彼らの曲を歌えるようになろうな。あれは前日と比べちゃって正直寂しかったよ。

ネガティブなことばかり書いちゃいましたが、ライブ自体は本当に素晴らしかった。本来のコンセプトをより濃厚に深掘りできるような構成なんだけど、ちゃんとフェスということも意識したセットリストは非常によいバランスで組まれていましたし、前日の大阪公演でライブ初披露となった『POST HUMAN: NeX GEn』収録曲「liMOusIne」も、大阪では出演時間の都合で実現しなかったオーロラとの共演をここで目にすることができたし、お昼にBODYSLAMとコラボしていたことから「これは匂わせでは?」と察したとおりBABYMETALも登場し、昨年の『NEX_FEST』に続いて「Kingslayer」での再共演も果たせたし。前者のダーク&ヘヴィさ、後者の多幸感とそれぞれ今のBMTHならではの見せ方が際立ちました。アンコールは「Doomed」「Drown」「Throne」と『THAT'S THE SPIRIT』(2015年)からの3連発で完全昇天モード。そういえば、ライブ中何度か飛び出した紙テープ?は、往年のアイドルみたいでちょっと笑えました。

終演後のアナウンスを拒否したこと、客席からの撮影をNGにしたことなど規制も多いライブだったようですが、そういう要素を潰すことで観ている一人ひとりが自身と対峙し、この演出を通じてライブへの没入感を高めていく。その中でオリーやバンドと真正面から向き合っていき、自分は孤独じゃないことに気づかされる。今のBMTHはそういうスタンスで我々と“次の時代(=NeX GEn)”を作ろうとしているんだろうな。そう強く実感させてくれた、唯一無二のスタジアムロック公演でした。

セットリスト
01. DArkSide
02. Happy Song
03. Sleepwalking
04. MANTRA
05. Teardrops
06. Kool-Aid
07. Shadow Moses
08. liMOusIne(feat. AURORA)
09. AmEN!
10. Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
  〜 Kingslayer(feat. BABYMETAL)
11. Anti-vist(feat. fan)
12. Follow You
13. LosT
14. Can You Feel My Heart
アンコール
15. Doomed
16. Drown
17. Throne

Ss2024c ●雑感

両日とも、それぞれいろんなジャンルのアーティストをいいとこ取りしながら楽しむことができました。初日は急務が発生し、会場到着が14時からだったにもかかわらず、それでも10組程度楽しむことができましたし、2日目は午前中入りでまったりしながら10組楽しんだ。例年通りのペースだったかなと思います。

もちろん、改善すべきポイントも少なくありませんでした。例えば、今年から幕張メッセの9〜10ホールを新たに借りて、そちらに物販スペースを移動させたほか、新たに休憩スペースを作っていました(僕は用がなかったので行きませんでしたが)。これで、飲食スペースがちょっとは余裕できるのかなと思いきや、新たにお笑いステージを復活させたことで午後遅い時間帯に大混雑する事象が発生。お笑いステージを観ている人が近くに座り込んでしまい、なかなか前に進めないなんてことがあったり、飲食物購入列もえげつないことになっていたりで、結局僕は2日間ここを使うことはありませんでした(食事はSpotify RADAR: Early Noise Stage周辺の餃子やマリンスタジアム周辺で済ませた)。あと、飲食スペースを使って休息する人もいる中で、場内に漫才やコントの叫び声が響き渡るのはどうしたものか。併設していたキッズコーナーでの催しと違って、神経を逆撫られますよねあれは。

あとは、BMTHのところでも書いたように、今年のステージ/アーティストの組み合わせの悪手ぶり。トリがうまく決まらない中でいろいろオファーした結果、パズルのように組み合わせていったんだろうけど、正直今年の並びは過去イチの悪さだと思いました。同ジャンルのアーティストが同じ時間帯に並んでいたり、それこそBMTHにようにサマソニの未来を占うであろう新たなヘッドライナーの裏に集客の固いK-POPやボーイズグループを置いたり。興行主としては正解なのかもしれないけど、特に今回はBMTH目当てのファンにとってあまり気持ちいものではなかったと思います。

ビールもまた値上がってましたね(苦笑)。特に今年はサントリーがスポンサーに入ったためか、オフィシャルバーや会場内で販売するビールがすべてサントリーのもので、会場外では「サントリー以外のビール持ち込み禁止」なんて看板もあったほど。そこまで徹底するならせめて安くしてよと思わずにはいられませんでした(なもんで、会場での飲酒は1日1杯のみ)。

最後くらいは明るい話題で締めくくりたいのですが……今年この形で成功したことが、来年以降にどう響くのか。フジロックがSZAキャンセルで新たな道を切り開けなかったぶん、サマソニは成功と言いたいところですが……サマソニ然りフジロック然り、来年のヘッドライナー選びは今年以上に苦労するんじゃないでしょうか。世界的にもフェスでのヘッドライナー選びが難しくなっている中、円安がまだまだ続くとなると若くて勢いのあるビッグネームは値踏みする可能性が高いし(フジでのSZAや、サマソニが今年オファーしていたトラヴィス・スコットのように)。かといって、旧来の大御所たち中心という過去の形に戻るならば、若者中心の集客観点ではますますK-POPやボーイズグループ頼りになる(フジロックはKやボーイズに頼らないだろうから、また別の悩みが生じるかもしれませんが)。後年「2024年が洋楽ロックフェスの分岐点だった」と言われるようになるのか否か、ここが正念場なのかもしれませんね。

2024年5月27日 (月)

BRING ME THE HORIZON『POST HUMAN: NeX GEn』(2024)

2024年5月24日にデジタルリリースされたBRING ME THE HORIZONの7thフルアルバム。国内盤含めCDやアナログなどのフィジカルリリースは9月27日を予定。

まとまった新作音源集としては、今作との連続性を感じさせる9曲入りEP『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』(2020年)から3年7ヶ月ぶり、正式なフルアルバムとしては初の全英1位を記録した『amo』(2019年)以来5年4ヶ月ぶりとなります。当初は昨年夏に配信が予定されていた本作ですが、メンバーが納得いく仕上がり基準に達していないということで、発売を翌年に延期。その新作を想定してブッキングされた来日公演および『NEX_FEST 2023』でしたが、ライブのコンセプトも中途半端な形となってしまい、その年末にはブレイクの立役者のひとりであるジョーダン・フィッシュ(Key)が脱退してしまいます。

残されたメンバーはバンドの頭脳であるオリヴァー・サイクス(Vo)を中心に制作を続行。2024年に突入してからは1月に「Koo-Aid」をデジタルリリースしたのみでしたが、5月23日に突如アルバムのデジタルリリースを告知。待望のフルアルバムがついに日の目を見たわけです。

2021年から長期にわたり制作を推し進めてきた結果、先行シングル6曲という異常な状況に陥りましたが、アルバムは全16曲/約55分と非常にボリューミー。初期デスコアの余韻をちょっとだけ残しつつも、最新型のヘヴィロック/メタルを下地にしつつもモダンでポップ、ジャンルの枠を超えて万人受けしそうな内容に仕上がっています。

ここでは『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』同様、全曲解説をじっくりしてみたいと思います。

 

M-1. [ost] dreamseeker

M-2. YOUtopia
20秒に満たないイントロダクションからシームレスで突入するオープニングトラック「YOUtopia」。90年代後半から2000年代前半のニューメタルやメタルコアからの影響が強く感じられる、非常にポジティブな色合いに満ち溢れた1曲です。この壮大さの中には近年の彼らのステージとの共通点も多く見受けられます。クライマックスのブラストビートは初期の片鱗を残していますが、そこを含めつつも“脱メタル”な意欲作と言えるのではないでしょうか。

M-3. Kool-Aid
2024年1月に配信された、本作からのリードトラック(本作から通算6曲目のシングル)。前曲から連続性を持たせた構成もあってか、単曲で聴いたときとはまた違った印象も。新体制として最初の1曲ながらも、それ以前のラウドな側面を多めに残した作風は「変わらずに進むよ」という意思の表れなのかな。とはいえ、全体を覆う質感やアレンジからはメタルの枠には収まりきらない、視野の広さも感じさせます。正直、最初にこの曲を聴いたときはここまで攻めのアルバムになるとは予想もしてなかったよ。

M-4. Top 10 staTues tHat CriEd bloOd
「YOUtopia」の流れを汲む、“2010年代のBMTH meets ポップパンク/イージーコア”な新曲。ポストハードコア的側面も残しつつも、非常に軽やかに、跳ねるように進行するスタイルからはかつてのFACTとの共通点も見受けられます。『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』での経験もしっかり昇華させつつ、ラウドなバンドサウンドとモダンなデジタルサウンドをバランスよくミックスしていて、とにかく気持ちよく響く。間違いなくライブにおける新たなキラーチューンになるはず。

M-5. liMOusIne (feat. AURORA)
BMTH同様、今年の『SUMMER SONIC 2024』での来日も決定しているノルウェー出身のシンガーソングライター、オーロラをフィーチャーした新曲。ダウンチューニングを施したゴリゴリのギターを軸に、引きずるようなスローテンポで展開されるバンドアンサンブルは一時期のDEFTONESと通ずるものもあり、ポストロック経由のニューメタルの進化形と呼べなくもないかな。これまでも随所に散りばめられていた堪能的なテイストが、ここで爆発的に発揮されているのも高ポイント。とにかく好き。これで年内にDEFTONESが新作発表したら、いい流れができそうな気がする。

M-6. DArkSide
2023年10月に配信された、本作から5曲目となるリードトラック。方向性的には『THAT'S THE SPIRIT』(2015年)以降の流れを汲むもので、メロディの質感やアレンジの面で相当ブラッシュアップされた印象。シンガロングできそうなサビなど含め、アンセミックな1曲ではあるものの、この手の楽曲が彼らに複数存在することから披露するタイミングを選びそう。

M-7. a bulleT w- my namE On (feat. UNDERØATH)
アメリカの老舗ポストハードコア/メタルコアバンドUNDERØATHをフィーチャーした新曲。エモーショナルなメロディラインやギターフレーズ、ブレイクダウンパートを取り入れつつもエレクトロニカ的デジタルエフェクトも散りばめたアレンジなど、古き良き時代の開放的メタルコアと密室系デジタルをバランスよくミックスしたそのスタイルは非常に興味深いなと。アルバム中盤におけるひとつの山がこれに当たるのかしら。

M-8. [ost] (spi)ritual
どことなく宗教チックな色合いの、2分弱のインタールードはNINE INCH NAILSからの影響も感じられるんじゃないかな。

M-9. n/A
シリアスな前曲からの、脱力系の歌モノにびっくりするのでは。WEEZER的なユルめのパワーポップのようでもあり、その一方でバンドの味付けは比較的ラウド寄り(グランジっぽくもあるのかな)。特に中盤からのアレンジは刺激的で、バンドとしての新たな可能性を感じさせてくれます。従来のファンはどう思うか知らんけど、本作からBMTHに興味を持ったリスナーには優しい1曲ではないでしょうか。

M-10. LosT
2023年5月に配信された、本作から3曲目のリードトラック。当時は「BMTHがポップパンクに挑戦!?」「エモ/ポップパンク復権か!?」なんて一部で騒がれたけど、今思うとここからすべてが始まっていたんだね。アルバム発売前のライブではこの曲だけ浮きがちだったけど、今作を軸にしたツアーだったら自然な形で馴染むはず。アルバムの流れ的にも前曲からいい形でつながっているし、本当に気持ちいい構成だよね。

M-11. sTraNgeRs
2022年7月に配信された、本作から2曲目のリードトラック。2022年時点では次のアルバムが『THAT'S THE SPIRIT』〜『amo』の流れを汲む方向性からいかに抜け出すか、模索の途中だったのかな。このアルバムに収録された新曲群を目の当たりにしたら、そう感じずにはいられません。けど、こうした曲をしっかり残しているという点では『THAT'S THE SPIRIT』以降ファンになったリスナーに対して誠実でもあるのかな。そういった点では、アルバム全体のバランス取りにも難航したのかもしれませんね。

M-12. R.i.p. (duskCOre RemIx)
比較的従来のスタイルにも寄り添いつつ新規軸を見せるアルバム用新曲。ライブで映えるというよりは、アルバムの中の1曲として輝きを増すタイプのような気がします。そのタイトルと曲終盤のSE含め、続く次曲への序章と受け取ることもできるのかな。

M-13. AmEN! (feat. Lil Uzi Vert and Daryl Palumbo of GLASSJAW)
2023年6月に配信された、本作から4曲目のリードトラック。エモ/ポップパンクな「LosT」から日を置かずに配信されたこちらは、ラッパーのリル・ウージー・ヴァートやUSポストハードコアバンドGLASSJAWのダリル・パルンボ(Vo)をフィーチャーした、本作中もっともヘヴィな1曲。歌メロこそ完全に昨今のBMTHですが、演奏やアレンジ面からは2ndアルバム『SUICIDE SEASON』(2008年)期の味わいも。こういう曲がひとつ含まれると、長尺のアルバムにおける最良のアクセントとして作用している気がします。

M-14. [ost] p.u.s.s.-e
アルバム終盤へ向けたインタールード的インストナンバー。ドラムンベースをベースに、いろんなコラージュをミックスすることで聴き手をカオスな方向へと誘います。

M-15. DiE4u
2021年9月に配信された、本作からの第1弾リードトラック。このアルバムの時点ではアルバムのイメージなんてまったくできていませんでしたよね……。

M-16. DIg It
アルバムの締めくくりに用意されたのは、本作中最長となる7分超の新曲(実質5分で、その後仕掛けあり)。アルバムの終末感の強い作風/曲調はまさにクライマックスに相応しい。アレンジ的にはヒップホップ寄りで、曲が進むにつれてカオティックな装いに。バンドがひとつの場所にとどまることなく、進化や成長を続けていく。その姿の(現時点における)終着点がここなのかなという気がしました。オールドスクールなHR/HMの枠から抜けきれないリスナーにはここまでかなり厳しい内容かもしれません(それはそれで否定しません)が、筆者にとってはここで鳴っている音は現在進行形でリアルに感じられるものばかり。だからこそ、これを数年後に聴いたときにどう響くのかも気になるところです。

 

以上16曲、駆け足で解説してきましたが、いかがでしょうか。多くの楽曲で日本のラウドロックバンドPaleduskのDAIDAI(G)がコライト/アディショナル・プロデューサーでクレジットされている点も、本作は大きな注目ポイントではないでしょうか。個人的には満点に近い内容で、想像以上の仕上がりでした。配信開始後、デジタルで音源も購入しましたが、この週末はずっとこのアルバムばかり聴いていました。というか、しばらくこれしか聴けない体になってしまったのですよ……。

もうこのアルバムを無理してメタルの枠に収めたり、メタルの文脈で語ること、やめません? そういうジャンル分けが彼らの日本での広まりを邪魔するんじゃないかと、このアルバムを聴いて危機感を覚えてしまったもので。単純に「カッコいいロック」で十分。間違いなく、2024年のロックシーンを語る上で(良くも悪くも)避けては通れない傑作/問題作。だからこそ、ジャンルの枠を超えてさまざまな人に聴いてほしいんです。

これらの楽曲がZOZOマリンスタジアムで、爆音で鳴らされるのが今から楽しみでなりません。

 


▼BRING ME THE HORIZON『POST HUMAN: NeX GEn』
(amazon:海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

2023年12月31日 (日)

2023年総括

大晦日ということで、2023年のまとめ記事をアップしておきます。

2022年同様、「ジャンル/アルバム/シングル/楽曲と枠にこだわらず、30作品に縛る」という形にさせていただきました。特に順位付けをせずアルファベット→50音順で30作品、掲載していきます。

 

BARONESS『STONE』(アルバム)

 

BLUR『THE BALLAD OF DARREN』(アルバム)

 

BRING ME THE HORIZON「LosT」(楽曲)

 

BUCK-TICK『異空 -IZORA-』(アルバム)

 

CAROLINE POLACHEK『DESIRE, I WANT TO TURN INTO YOU』(アルバム)

 

CODE ORANGE『THE ABOVE』(アルバム)

 

††† (CROSSES)『GOODNIGHT, GOD BLESS, I LOVE U, DELETE.』(アルバム)

 

DEPECHE MODE『MEMENTO MORI』(アルバム)

 

DURAN DURAN『DANSE MACABRE』(アルバム)

 

HEY-SMITH『Rest In Punk』(アルバム)

 

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2023年11月 5日 (日)

NEX_FEST 2023@幕張メッセ(2023年11月3日)

Img_7747 アーティストがキュレーターを務めるフェスは国内外多々存在しますが、特にここ日本で海外アーティストがそういったフェスをしようとすると(例:SLIPKNOTにおける『KNOTFEST』や、オジー・オズボーン関連の『OZZFEST』など)、プロモーターの力が強く発揮され、キュレーションを担当するアーティストのファンが「?」と感じてしまう国内アーティストが多数起用されることが多い。しかし、BRING ME THE HORIZONによるこの『NEX_FEST』に関してはごった煮感が強いもののそういった不信感が一切存在しない、稀有な存在だったのではないでしょうか。

なもんですから、開催が決まってすぐにチケット確保。直前まで激務だったこともあり、当日は二度寝により出遅れたものの、なんとか途中からトップバッターのYOASOBIを観ることができました。


YOASOBI

ライブは初見。鉄壁なサポートメンバーの演奏のあって、非常にライブ映えするパフォーマンスを楽しめました。ジャンル的にはメタルやラウドとは異なり(メンバーのAyaseはメタルコア出身ですが)本フェス中もっともアウェイが予想されたものの、楽曲自体は誰もが知っているヒット曲を多数持っているわけで、楽しくないわけがない。むしろ、こういうタイミングだからこそ普段ちゃんと接して来なかった人たちにもアピールできるチャンスであり、オープニングの「夜に駆ける」(間に合いませんでしたが)やエンディングの「アイドル」のみならず、一度は耳にしたことがある楽曲の連発でそういう層の皆さんも十分に楽しめたはず。クライマックスはやはり「アイドル」。こういう環境ならではといいますか、多数のモッシュピットが発生していて思わずニヤリとしてしまいました。そうそう、こういうのを待っていたんだよ。

セットリスト
01. 夜に駆ける
02. 祝福
03. セブンティーン
04. ミスター
05. 勇者
06. もしも命か描けたら
07. たぶん
08. 怪物
09. 群青
10. Interlude "Worship"
11. アイドル


花冷え。

NEX_STAGE後方で移動に向けて待機していたので、YOASOBI終了と同時に隣のCHURCH_STAGEへ移動。PA後方あたりに待機し、かなり久しぶりの花冷え。生体験。夏の海外ツアーで鍛え上げられたことが一目でわかるパフォーマンス/演奏ぶりで、オープニングですでにノックアウト状態。今のノリにノったムーブに加え、ドラマーが交代したことがかなり良い方向に作用しており(とにかくリズムがタイトで気持ちよかった)、気づいたらフロア後方までパンパンの状態。終盤の「TOUSOU」「お先に失礼します。」はクライマックスに相応しい盛り上がりを見せ、いい意味で“見つかった”んじゃないかと思います。

セットリスト
01. 超次元ギャラクシー
02. NEET GAME
03. 今年こそギャル~初夏ver.~
04. Warning!!
05. 我甘党
06. TOUSOU
07. お先に失礼します。
08. Want to TIE-UP


I PREVAIL

友人たちと合流し、アルコール摂取しながら横目で堪能。ザクザクしたギターと轟音が(この規模の会場のわりには)気持ちよく、さほど詳しくない自分も最後まで飽きることなく楽しめました。ただ、個人的には途中でLIMP BIZKIT「Break Stuff」やSLAYER「Raining Blood」を遊びで演奏したところがピークだったかな。

セットリスト
01. Bow Down
02. Body Bag
03. Self-Destruction
04. Bad Thing
05. Come And Get It
06. Hurricane
07. There's Fest In Letting Go
08. Judgement Day
09. Choke
10. Gasoline


マキシマム ザ ホルモン

昼食と摂りながらまったり観覧。良くも悪くも安定した内容。直近リリースの「恋のアメリカ」がこういう大会場だと気持ち良いなと思いつつ、終盤の「絶望ビリー」あたりから重い腰を上げて、エンディングまで体を動かし続けました。

セットリスト
01. maximum the hormone
02. シミ
03. maximum the hormone II ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~
04. 恋のアメリカ
05. 「F」
06. What's up, people?!
07. 絶望ビリー
08. アバラ・ボブ -アバラ・カプセル・マーケッボブ-
09. 恋のスペルマ


YUNGBLUD

前年のサマソニでの初来日を拝むことができなかったので、個人的にはこの日のメインアクトのひとつでした。シンプルなバンドアレンジで繰り出される楽曲の数々は、改めて90年代半ば以降のポップパンクやヒップホップを通過したオルタナロックの影響が強いんだなと再認識。なのに、ステージ上を縦横無尽に動き回るYUNGBLUD氏は往年のオジー・オズボーンのように落ち着きなく煽りまくる。ビールの入ったコップを何度も何度もフロアに放り投げる仕草に、「そうそう、こういう馬鹿馬鹿しいまでのロックアイコンって久しく観ていなかったな」と、こちらも自然と笑顔に。終盤に披露された「Happier」ではBMTHのオリヴァーも客演で加わり、最高の盛り上がりを見せました。この日のベストアクトではないでしょうか。

セットリスト
01. 21st Century Liability
02. superdeadfriends
03. King Charles
04. Strawberry lipstick
05. The Funeral
06. fleabag
07. I Think I'm OKAY
08. Happier [feat. Oliver Sykes]
09. Lowlife
10. Loner


BABYMETAL

8月のサマソニ以来のベビメタ。セトリ的には大きな変化はなく、「Brand New Day」を久しぶりに聴けたことが大きな収穫だったかなと。会場には彼女たち目当てのメイツも多数いらっしゃいましたが、それ以外のお客さんは彼女たちに対してきっと初期のイメージで止まっていたんじゃないかな。だからか、「BxMxC」のような今のベビメタの真骨頂といえる楽曲に対して棒立ちで観ているという方も見受けられました。けど、終盤に向けて、特に「メタり!!」以降は上り調子で熱が高まっていき、「Road of Resistance」ではフロアが阿鼻叫喚の盛り上がり。ちょうどいい熱量でヘッドライナーへとつなげました。

セットリスト
01. BABYMETAL DEATH
02. ギミチョコ!!
03. PA PA YA!!
04. Distortion
05. BxMxC
06. MAYA
07. Brand New Day
08. Monochrome
09. メタり!!
10. メギツネ
11. Road of Resistance


BRING ME THE HORIZON

Img_7748 9月に配信が予定されていたニューアルバム『POST HUMAN: NeX GEn』がリリース延期となった直後の来日とあり、本来なら新作モードで展開される予定だったライブ演出もどこか中途半端な形に。これ、アルバムの世界観ありきで観たらまた印象も違ったんだろうな……というオープニング映像(中盤にも何度か挟まれる)を経て、数作前のオープニングトラック「Can You Feel My Heart」からスタート。ステージに視線を送ると、メンバーがひとり足りない……あ、ジョーダン・フィッシュ(Key)がいない? 当日は何のアナウンスもなかったことに不穏さを感じましたが(後日、脱退を発表)、それを除けば……ニューアルバムに向けて定期的にドロップされ続けた、バラエティに富んだ新曲群も豊富に用意しつつ、2ndアルバム『SUICIDE SEASON』(2009年)のリリース15周年を祝して「Chelsea Smile」を披露したり(さすがに1stアルバムからの披露はなし)と、サービス精神満載のライブだったように思います。

改めて思ったんですけど、BMTHって日本でこんなに人気あったっけ?と。程よくシンガロングも聞こえたし、ほかのアクト目当てであろうお客さんもノリまくっていたし。大きなリリースが久しくなく、近年はサブスクで単曲発表が続いていたアーティストとは思えないこの環境に、正直面食らいました。彼らのような存在がもっと広く認知されることで、“村”社会をぶっ壊してくれるんじゃないか……なんて淡い期待もしたくなるくらいに、ね。

当然のように「Obey」ではYUNGBLUDが飛び入りし、アンコールで披露された「Kingslayer」では満を辞してBABYMETALも登場。そこからの「Drown」「Throne」で10時間近くにおよぶ祝祭は、大成功のうちに幕を下ろしたのでした。

セットリスト
01. Can You Feel My Heart
02. AmEN!
03. Teardrops
04. Happy Song
05. The House Of Wolves
06. MANTRA
07. Dear Diary,
08. Parasite Eve
09. Shadow Moses
10. Obey [feat. YUNGBLUD]
11. DiE4u
12. DArkSide
13. Follow You [Acoustic Version]
14. Sleepwalking
15. Chelsea Smile
16. LosT
Encore
17. Itch For The Cure (When Will We Be Free?)
18. Kingslayer [feat. BABYMETAL]
19. Drown
20. Throne


■総括(2024年追記あり)

大成功を収めたと言って間違いない『NEX_FEST』。この日はソールドアウトを記録したものの、開催直前に発表された翌日の追加公演は初日にも負けないラインナップだったものの(BMTHやBABYMETALに加え、HYDE、Crossfaithcoldrainという“らしい”メンツが参加)、開催1ヶ月前発表だったこともあり、すでに予定を入れていた方々は泣く泣くスルーしたようですね(かくいう自分も、翌日に別ライブを入れていたので断念。何もなければ確実に行ってました)。

『NEX_FEST』の成功は、比較的辺境なメタル(やその周辺の同系統ジャンル)という枠に固執することなく、主催アーティストがこれまでに公言してきた、あるいはサウンドからにじませてきた多様性をわかりやすい形で提示したことが大きな要因だったと思っています。僕自身はメタルは好きだけど、そこにこだわりを持っているわけではなく、「面白ければオールオッケー」というスタンスなので、ここ最近足を運んだフェスの中でも一番楽しました。不満なんてひとつもない(あるならトイレで並んだことくらいか。グッズ列もハンパなかったけど、最近そっち方面に興味が薄れているので今回は除外)。全部こうすればいいのに……とは言わないものの、この成功を今後何かしらに反映させていってほしいなと思わずにはいられません。

とはいえ、昨今の円安も影響し、このようなフェスを潤沢に運営するのも、国内では難しくなっているのかな。事実、こうした海外バンド中心のフェスでは近年、来日するバンドの数も減っていますし(今回もBMTH、YUNGBLUD、I PREVAIL、Alice Longyu Gaoくらいか)、フジロックやサマソニも年々減少傾向にありますし。かつ、円安の影響でチケット代もどんどん値上げされ、昔のように気軽に参加することも難しくなり始めている。なんとも難しい時代になってしまったものです……。

今後、定期的にこのフェスが開催されるのかはわかりませんし、別に定期的にやるべきとは思いませんが、来たるニューアルバムが無事完成し、ワールドツアーで大成功を収めたあとに改めて第2回を開催していただけたら、と。その頃には日本の景気がもうちょっと上向きになっていたらいいな、と淡い期待を寄せて本文を締めくくりたいと思います。

2022年7月 9日 (土)

BRING ME THE HORIZON『sTraNgeRs』(2022)

2022年7月6日にデジタルリリースされたBRING ME THE HORIZONの新曲。

バンドの単独新曲としては昨年9月配信の「DiE4u」(2021年)以来、約10ヶ月ぶりの新曲。前作「DiE4u」は『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』(2020年)に続く“POST HUMAN”4部作の第2章の1曲目にあたるナンバーで、今回の「sTraNgeRs」はそれに続く2曲目になるとのことです。

楽曲自体は特段新しさを感じさせるものはなく、『THAT'S THE SPIRIT』(2015年)以降の流れを汲むメロディアスなミディアムナンバーに仕上がっています。もちろん、そこはBMTHのこと。単なる焼き直しで終わることなく、アンセミックなサビ/シンガロングパートを用意することで楽曲の強さを誇示。さらに、デジタル色よりもバンドサウンドの強みを活かしたアンサンブルも一周回って新鮮に響き、改めてロックバンドとしてひとまわりもふたまわりも大きく成長したことを窺わせます。

楽曲配信にあわせてMVも公開されましたが、「sTraNgeRs」=見知らぬ人、つまり自分とは異なる個性、様相の者/モノにスポットを当てた作風になっており、これはファンから匿名で集められた、それぞれのメンタルヘルスとの向き合い方のストーリーからインスピレーションを受けて作られたものなんだとか。そもそも楽曲のテーマ自体がメンバー自身の経験にも基づき、人が持つそれぞれの孤独感やトラウマを歌う、救いの手を差し伸べるような内容であることから、奇怪な映像ながらもネガティブさだけではない“光”や“救い”が伝わるのも確か。その、聴き手に訴えかけるようなポジティブさが楽曲の持つアンセム感とリンクすることで、より強く響くのではないでしょうか。

映像の中に登場する奇形/奇怪な生物やオリー・サイクス(Vo)の様相が、どこかDIR EN GREYとリンクする……と感じたのは、きっと筆者だけではなかったのでは。特に「DiE4u」以降のBMTHが表現しようとしている映像テーマは、DIRからヒントを得たものが少なくような気がするのですが……ぜひ一度、共演などを通じてそのへんの世界観について話してもらいたいものです。

このリリースペース的には、夏フェスシーズンが終わる頃に第3弾楽曲が配信され、秋以降にEPがリリースされるのでは……と読んでいるのですが、果たしてどうなるのやら。まとまった作品集が届けられるまでには、そこまで時間を要さないはずなので、年内リリースに期待したいと思います。

 

▼BRING ME THE HORIZON『sTraNgeRs』
(amazon:MP3

 

2022年4月 3日 (日)

MACHINE GUN KELLY『MAINSTREAM SELLOUT』(2022)

2022年3月25日にリリースされたマシン・ガン・ケリーの6thアルバム。

ラップミュージックからポップパンク路線へとシフトし、ヒップホップ界隈/ロック界隈の双方で賛否両論巻き起こした前作『TICKETS TO MY DOWNFALL』(2020年)は初の全米1位を獲得。同年に初めて全米1位を獲得したロックジャンルのアルバムとのことで(いわゆるロックアーティストの同年1位獲得はAC/DC『POWER UP』のみ)、もともとロックスター感の強いアーティストであり、また同タイミング(2019年春)にMOTLEY CRUEの自伝映画『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』でトミー・リー(Dr)役を熱演したり、そのMOTLEY CRUEの新曲「The Dirt」にフィーチャリング参加したりとロック方面での関係値も高まっていた中での方向転換だっただけに、お膳立てはできていたということなんでしょう。

かくいう僕も、この『TICKETS TO MY DOWNFALL』はよくリピートしましたし、それ以前から彼のアルバムは耳にしてきていたのですが、こと前作においては複雑な気持ちで接していました。「どこまでマジなのか? それともギャグなのか?」……ギャグにしてはクオリティが高すぎるし、徹底しすぎている。ってことはやっぱりマジなのか……歌うのか……もちろん、中身が良ければすべて丸く収まるはずなんですが、なんとも煮え切らない気持ちのまま、このポップパンク路線第2弾のリリースを迎えたわけです。

アルバムタイトルは、当初アナウンスされていた『BORN WITH HORNS』から『MAINSTREAM SELLOUT』という、非常に象徴的なものへと急遽変更に。最初はロック的メインストリームシーンに身売り=セルアウトしたと解釈したのですが、よくよく考えると“俺が転落へのチケット(=Ticket To My Downfall)”が売り切れて“商業的に大成功(=Mainstream Sellout)”という前作から続く物語のようにも受け取れる。実際、前作は全米1位&プラチナディスク獲得という大成功を収めているわけで、見方次第でいろんな捉え方ができるわけです。このタイトルひとつで、個人的にはちょっと許せたというか、「それなら、こっちもそのつもりで受け入れます」という気持ちにようやくシフトできたわけです。気難しいな、自分。

プロデューサーに前々作『HOTEL DIABLO』(2019年)収録の「I Think I'm Okay」でのコラボを機に、前作で全体のプロデュースとドラムを担当したトラヴィス・バーカー(BLINK-182)を再び迎えて制作。フィーチャリングゲストとしてBRING ME THE HORIZON、リル・ウェイン、ブラックベアー、ウィロー、イアン・ディオール、ガンナ、ヤング・サグ、ランドン・バーカー(トラヴィス・バーカーの息子)、ピート・デヴィッドソンという、メタル、ヒップホップ、シンガーソングライター、コメディアンなど多岐にわたるジャンルの人間が参加して、多彩な楽曲群に華を添えています。

基本的にやろうとしていることは一緒。バンド編成によるパンクサウンドを軸にしつつ、ヒップホップらしいトラックもいくつか用意。しかし、それらが別ジャンルとして乖離することなく、互いに歩み寄ることで統一感を生み出している。例えば「Die In California」のような打ち込みビートのヒップホップナンバーのあとにハードロック寄りの「Sid & Nancy」が並んでもまったく違和感を覚えないし、ヒップホップとグランジが融合した「Ay!」のような楽曲まで存在する(リル・ウェインが良い味出してます)。MGKがラップをするよりも歌うことに注力し、がっつりラップすることはゲスト陣に任せるという割り切り方もあってか、1枚のアルバムの中に色の異なるジャンルが複数存在するという感覚はゼロで、むしろ複数のジャンルが自然な形で手を取り合っている印象が強いんです。

また、冒頭を飾る「Born With Horns」や「God Save Me」を筆頭としたパンクロック/オルタナティヴロックサウンドが全体的に軸を作っているからこそ、上記のようなテイストはアクセントとして見事な効果を発揮しているようにも受け取れる。このナチュラルさは前作以上ではないでしょうか。

「Maybe」の楽曲制作と演奏で参加したBMTHもアルバムのほかのバンドチューンと違和感なく馴染んでおり、かつオリヴァーのボーカルも自身のバンドのときとは異なる響き方をしているように感じる。面白い効果です。むしろこの曲は絵付き(=MV)で楽しんでもらいた1曲で、MGK、オリヴァー、トラヴィス・バーカーの三つ巴による“近代ロック界3大怪獣”夢の共演を視覚的に堪能していただきたい。

「Emo Gril」のキラーチューンぶりも文句なしだし、リル・ウェインが参加したもうひとつの「Drug Dealer」も良き仕上がり。タイトルトラック「Mainstream Sellout」やブラックベアー参加の「Make Up Sex」、さらには「5150]「Papercuts」「WW4」「Twin Flame」など、どれも曲単位でも優れている。また、本作にはパンク/オルタナの加えてグランジ的な側面も見え隠れする。そこも含めて好みのど真ん中にある1枚だなと思うわけです。

きっと僕みたいに偏見を持ってMGKと距離を取っていたロックリスナーも少なくないのでは。けど、フラットな気持ちで本作と触れてみて、改めて評価してもらえたらと願っております。

 


▼MACHINE GUN KELLY『MAINSTREAM SELLOUT』
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2021年10月16日 (土)

TOM MORELLO『THE ATLAS UNDERGROUND FIRE』(2021)

2021年10月15日にリリースされたトム・モレロの最新ソロアルバム。日本盤(輸入盤国内仕様)は同年10月20日発売予定。

個人名義では『THE ATLAS UNDERGROUND』(2018年)に続く3年ぶり2作目のソロアルバムですが、THE NIGHTWATCHMAN名義を含めるとこれが6作目。RAGE AGAINST THE MACHINEAUDIOSLAVE、STREET SWEEPER SCIAL CLUB、PROPHETS OF RAGEとは異なり、曲ごとにコラボレーターが異なるという点においては、『THE ATLAS UNDERGROUND』同様に真の意味でのソロ作品と言えるでしょう。

今作も相変わらずゲスト陣が豪華で、ブルース・スプリングスティーンエディ・ヴェダーPEARL JAM)、BRING ME THE HORIZON、PHANTOGRAM、クリス・ステイプルトン、グランドサン、マイク・ポズナー、ダミアン・マーリー、フェム、プロトハイプ、デニス・リクセゼン(REFUSED)、サマ・アブドゥルハーディとジャンルも多岐にわたる人選。トムはそれぞれのコラボレーターに合わせた作風、曲調で楽曲制作を進め、その中でいかにも彼らしいギタープレイを披露しています。

オープニングを飾る「Harlem Hellfighter」ではEDM調のトラックに日本語で歌う女性ボーカル(おそらくボーカロイドか?)に、いきなり度肝を抜かれる。かと思えば、続くAC/DCのカバー「Highway To Hell」ではブルース・スプリングスティーン&エディ・ヴェダーという新旧“Voice of America”が暑苦しいボーカルバトルを繰り広げる(笑)。ここではさすがにトムの個性がボーカルに負けてしまっていますね。さらに、BMTHを大々的にフィーチャーした「Let's Get The Party Started」もBMTHの色が強すぎる。あれれ、大丈夫かトム・モレロ……。

PHANTOGRAMをフィーチャーしたエレクトロポップ「Driving To Texas」以降も、ギターの活躍頻度はそこまで高くない。というより、ギターをギターと聴かせないようなエフェクトが施されていたり、楽曲を構築する上での素材と化していたりと、むしろトムはコンポーザー/アレンジャーとしての個性を発揮しているような作品なのかなと、聴き進めていくうちに感じました。いわゆるRATM的なテイストを期待すると痛い目に遭いますが、彼が制作してきた楽曲の色は至るところに散りばめられているので、聴く人が聴けば「トム・モレロらしい1枚」と理解できるかもしれません。

ラップボーカルものよりも、しっかり聴かせる歌モノのほうがらしい色を発揮しているし、「Naraka」や「The Achilles List」で聴くことができるエレクトロ調エフェクトのギターソロに今のトムがやりたいことが表れている気がしたりと、過去にとらわれずに前進を続ける彼にリスナー側がどこまでついていけているのか……。個人的にはベースはいかにもRATMテイストながらもエレクトロな味付けを施すことで新鮮味が増した「Charmed I'm Sure」や「Save Our Souls」、女性ボーカルならではの艶やかさが心地よい「Driving To Texas」や「Night Witch」みたいな楽曲がお気に入りです。

統一性の強いスタイルではなく、あくまで現代的なプレイリスト風の作風もいかにもソロらしくて好印象。この手の作品はコラボ相手の人選やネームバリューに多少左右されがちですが、今作においてはバランス感に優れていると思うし、前作以上なんじゃないかなという気がしました。しばらくは難しいことを考えずに、大音量で楽しみたいと思います。

 


▼TOM MORELLO『THE ATLAS UNDERGROUND FIRE』
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2021年9月21日 (火)

BRING ME THE HORIZON『DiE4u』(2021)

2021年9月17日に配信リリースされたBRING ME THE HORIZONの新曲。現時点ではフィジカルリリースの予定なし。

バンド名義による新曲としては、2020年10月30日デジタルリリースのEP『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』以来11ヶ月ぶり。同作のフィジカルリリースが今年1月末だったり、オリー・サイクス(Vo)がフィーチャリング参加した楽曲が複数公開されてきたので、意外と空いていない気がしたんですが、もう1年経っていたんですね。

『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』は同作を基盤にスタートする“POST HUMAN”EP4部作の第1弾という立ち位置で、そのEPに向けて同年前半から「Parasite Eve」「Obey (with YUNGBLUD)」といった新曲が随時配信されました。と考えると、この新曲「DiE4u」から数ヶ月後(おそらく2022年年明けあたり)にはEP第2弾が届けられるのかな?という気がしています。

さて、今回の新曲について。「DiE4u=Die for you」を意味するタイトルですが、コロナ禍突入後に立ち上げられた“POST HUMAN”というコンセプトしかり、BMTHにとって“生”と“死”はこれまで以上に大きな意味を持つテーマになってきたのではないでしょうか。そんな中で〈You know that I'd die for / I cry for / You know that I'd die for you〉とサビで歌われるこの曲、大切な人への献身的な愛情が伝わってくる、どこか優しげな1曲と言えるのではないでしょうか。

サウンド的には近作の延長線上にあるヘヴィ&ラウドなサウンドに甘いメロディを乗せたスタイルで、特に目新しさは感じませんが、ヒットチャートを席巻するモダンポップ/ダークポップとの共通点も多数見受けられ、単なるヘヴィロック/ラウドロックでは片付けられない仕上がりと言えるでしょう。

オリーが監督を務めたMVも、スプラッター映画を彷彿とさせるグロ寄りの仕上がり。ホラー/ゾンビものが大好物な自分にとってはドストライクな内容ですが、こちらからも先の“大切な人への献身的な愛情”が感じられるストーリー構成/演出となっており、単なるホラーMVの一言では済ませられない見応えのある1本となっています。相変わらず映像でも遊びまくっていて好印象。いいぞ、もっとやれ。

この1曲から来たる最新EPの内容を予想するのは難しさを伴いますが、なんとなく『POST HUMAN: SURVIVAL HORROR』以上に慈愛に満ちた1枚になるのでは……いや、そうなってほしいなと思っています。そうすれば、そこの反動でさらにエグい1枚も期待できそうですしね。

 


▼BRING ME THE HORIZON『DiE4u』
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2021年1月 1日 (金)

2020年総括

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、それまでの日常がガラリと一変。エンタメ界にも多大なる影響を与え、ライブの在り方も“コロナ以前”と“コロナ以降”とで何もかもが変わってしまった感が強いのではないでしょうか。正直なところ、ワクチンができたところで“コロナ以前”のような生活を取り戻せるとは思っておらず、ここから先さらに新しい在り方を見つけないといけないのではないか。そう感じずにはいられません。

また、音楽の聴き方や接し方に関しても“おうち時間”が増えたこと、ライブやフェスといった体験が減ったことも影響し、だいぶ変化が生じた1年だったと思います。ぶっちゃけ、CDの購入枚数も2019年以前と比べてグンと落ちましたし。その一方で、Bandcampなどを通じてデジタルで購入する頻度はかなり高くなりましたが、やはりApple MusicやSpotifyといったサブスクリプションサービスを通じて新しい音楽と向き合う機会が格段に増えたと言わざるを得ません。

そんな中で、例年のようにこの1年のまとめをどうしようかと、実は2020年初夏から悩んでいました。事実、上半期まとめのあとからいろいろ考え始め……年末も考えがまとまらず、気づけば大晦日。で、ひとつ出した結論は「アルバム/シングル/楽曲と枠にこだわらず、20作品に縛ろう」ということ。メタル系に関してはリアルサウンドさんでのまとめ記事がありますので、そちらを参考にしていただきつつ、2020年のまとめはこの1エントリーに集約させたいと思います。

ということで、ズラッと20作品まとめて載せていきます。順位は付けず、アルファベット→50音順で掲載していきます。

 

BRING ME THE HORIZON「Kingslayer feat. BABYMETAL」(楽曲)

 

chelmico『maze』(アルバム)

 

JAMES DEAN BRADFIELD『EVEN IN EXILE』(アルバム)

 

LiSA『LEO-NiNE』(アルバム)

 

NiziU「Make you happy」(楽曲)

 

NOTHING『THE GREAT DISMAL』(アルバム)

 

POPPY「All The Things She Said」(楽曲)

 

TAYLOR SWIFT『FOLKLORE』(アルバム)

 

ULTRAÍSTA『SISTER』(アルバム)

 

阿部真央『まだいけます』(アルバム)

 

伊藤美来『Rhythmic Flavor』(アルバム)

 

イヤホンズ『Theory of evolution』(アルバム)

 

えりぴよ (ファイルーズあい)「♡桃色片想い♡」(楽曲)

 

楠木ともり『ハミダシモノ』(EP)

 

スタァライト九九組「再生讃美曲」(楽曲)

 

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「NEO SKY, NEO MAP!」(楽曲)

 

乃木坂46「I see...」(楽曲)

 

宮本浩次『ROMANCE』(アルバム)

 

森七菜「スマイル」(楽曲)

 

ラブリーサマーちゃん『THE THIRD SUMMER OF LOVE』(アルバム)

 

メタル系は先のキュレーション連載での年間ベスト記事で選出しているので、アルバムは1枚も選ばず。むしろ楽曲単位でBMTH×BABYMETALを選出しました。ある意味、この曲が2020年の自分を象徴する1曲なのかもしれません。あ、あとNOTHINGはあえてメタルの枠から外して、こちらで選んでみました。そのほうが自分的にしっくりきたので。

あと、宮本浩次さんはオリジナルアルバム『宮本、独歩。』を最初は選んでいたものの、単純に歌の力だけで圧倒させられたという意味で(そして、このタイミングに初インタビューが実現したという意味でも)カバーアルバムのほうを選びました。

なお、この中で再生回数が多かった上位3曲は、楠木ともり「ハミダシモノ」、えりぴよ (ファイルーズあい)「♡桃色片想い♡」、NiziU「Make you happy」。アルバム単位で再生回数が多かった上位3作品はイヤホンズ『Theory of evolution』とJAMES DEAN BRADFIELD『EVEN IN EXILE』、ここには入れませんでしたがRAISE A SUILEN『ERA』でした。

以上、かなりさらっとしたまとめになりましたが……全体的な年間まとめとなると、これくらいのモチベーションしか保てないんですよ(苦笑)。偏ったジャンルでまとめればまた違うんでしょうけど……そういう意味では、こういったまとめモノも2020年が最後かな。なんて消極的なことを年始から書くのもアレですが。

とにかく2021年が2020年よりも精神的に余裕を持って過ごせますように。本当にそれだけです。

 

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