カテゴリー「BUCK-TICK」の9件の記事

2023年12月31日 (日)

2023年総括

大晦日ということで、2023年のまとめ記事をアップしておきます。

2022年同様、「ジャンル/アルバム/シングル/楽曲と枠にこだわらず、30作品に縛る」という形にさせていただきました。特に順位付けをせずアルファベット→50音順で30作品、掲載していきます。

 

BARONESS『STONE』(アルバム)

 

BLUR『THE BALLAD OF DARREN』(アルバム)

 

BRING ME THE HORIZON「LosT」(楽曲)

 

BUCK-TICK『異空 -IZORA-』(アルバム)

 

CAROLINE POLACHEK『DESIRE, I WANT TO TURN INTO YOU』(アルバム)

 

CODE ORANGE『THE ABOVE』(アルバム)

 

††† (CROSSES)『GOODNIGHT, GOD BLESS, I LOVE U, DELETE.』(アルバム)

 

DEPECHE MODE『MEMENTO MORI』(アルバム)

 

DURAN DURAN『DANSE MACABRE』(アルバム)

 

HEY-SMITH『Rest In Punk』(アルバム)

 

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2019年3月12日 (火)

「#平成の30枚」

Twitterのハッシュタグでよく目にする「#平成の30枚」という企画。これ、面白いですね。30年を30枚のアルバムで紹介するというのは、いろんな側面があると思うんですよ。一般的な名盤なのか、その年バカ売れしたものなのか、あるいはもっと私的な選出なのか。でも、そのどれを取ってもいろいろ見えてくるものがある。30枚くらいだからちょうどいいんでしょうね。これが昭和だったら……無理か(苦笑)。

ということで、こういうのに便乗するのが好きな私としては、とりあえず記録として残しておこうと。ただ、普通にTwitter上に残すのは違うよね、せっかくならこっちだよねってことで、無理くり1989年から2018年までの30年をすごい勢いで振り返ってみました。平成元年(1989年)っていうと、自分が高2〜高3の時期。音楽的にも多感だった10代後半の終盤ですね。特に90年代半ばまでは思い出深い作品がたくさんあるだけに1年1枚縛りはなかなかキツイものがありますが……あえて自分内でルールを作って選出しました。

① 同じアーティストのアルバムは複数枚選ばない(バンド/ソロは例外とする)
② 可能な限り今の自分の直感に従う(過去BEST OF企画の年間1位に選んだとしても今回も選ぶとは限らない。今の感覚で選ぶ)
③ 2枚同時発売など連作となっているものは例外として2枚選出も可(ガンズとかラルクみたいなね。ガンズは関係ないけど)

以上、これだけを守って選んだら……やっぱりキツかった(笑)。さて、個人的な思い入れ乱れまくりの30枚、ぜひご堪能あれ。


平成元年(1989年)
X『BLUE BLOOD』(Spotify

平成2年(1990年)
ユニコーン『ケダモノの嵐』(Spotify

平成3年(1991年)
BUCK-TICK『狂った太陽』(Spotify

平成4年(1992年)
佐野元春『sweet16』(Spotify

平成5年(1993年)
LUNA SEA『EDEN』(Spotify

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2018年12月31日 (月)

2018年総括(2):邦楽アルバム編

洋楽アルバム編に続いて、邦楽アルバム編。こちらのエントリーでは2018年もっとも気に入った邦楽アルバム10枚(+次点10枚)を紹介します。順位は付けませんが、特に印象に残った作品には「●」を付けています。


■邦楽10枚(アルファベット→五十音順)

こちらも次点の10枚から紹介していきます。

<次点>
・brainchild's『STAY ALIVE』
・Crystal Lake『HELIX』
・ENDRECHERI『HYBRID FUNK』
・Luby Sparks『Luby Sparks』
・sads『FALLING Ultimate Edition』
・sleepyhead『DRIPPING』
・折坂悠太『平成』
・けやき坂46『走り出す瞬間』
・星屑スキャット『化粧室』
・吉澤嘉代子『女優姉妹』

Crystal Lakeは国内ラウド系ではもっとも衝撃を受けた1枚。聴く頻度でいったらCrossfaithやHER NAME IN BLOOD、DIR EN GREYのアルバムのほうが高かったんだけど、2018年という時代をあとで振り返ったときにこのアルバムがこの年に発売されたことを忘れないためにも選びました。sadsはなんだかんだで、やっぱり良いですね。従来のsadsらしさをキープしながらも、ちゃんとモダンにアップデートされている。活休前にもう一度、生で観たかった。

Luby Sparksはアルバムリリース後に前任ボーカルが脱退しちゃいましたが、後任も良さげだし、こないだ出たEPもなかなかだったので、来年も期待してます。星屑スキャットもなんだかんだ、年間通して聴きまくったなあ。

ひらがな(けやき坂46)は最後まで10位内に入れるか悩んだけど、これも毎回言ってるように「全曲聴くには複数仕様全部集めないといけないし、アルバムとしての体が崩壊しているから」あえて落としたところがあります。けど、サブスク主流の時代になりつつある今、もはやこういう考え方は古いのかもしれませんね……。

続いて、本編となる今年の10枚です。

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2016年12月31日 (土)

2016年総括(2):邦楽アルバム編

洋楽アルバム編に続いて、邦楽アルバム編。こちらのエントリーでは2016年もっとも気に入った邦楽アルバム10枚(+次点10枚)を紹介します。順位は付けませんが、特に印象に残った作品には「●」を付けています。


■邦楽10枚(アルファベット→五十音順)

●BOOM BOOM SATELLITES『LAY YOUR HANDS ON ME』(amazon

・BUCK-TICK『アトム 未来派 No.9』(amazon

・HER NAME IN BLOOD『BAKEMONO』(amazon

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2005年1月24日 (月)

「NIIGATA AID」@SHIBUYA-AX(1/23)

 「NIIGATA AID 〜困った時はお互いさま〜」というイベントに行ってきました。その名の通り、新潟の地震被災者の為に何か出来ないか‥‥ということで実現したチャリティーイベント。しかし、イベント立ち上げ当初には想定していなかった、もうひとつの「被災地」‥‥スマトラ沖地震及び津波による被災者の為にも何か出来ないか?ということで、最終的には新潟とスマトラ沖地震の被災者へ50%ずつ義援金を送るということになったそうです。会場でもその趣旨を知らずにチケットを買ってしまった人もいるかもしれないとのことで、改めてアーティスト側から説明があったりしました。

 よくこの手のイベントが開催されると怪訝な顔をする音楽ファンも少なからず見受けられたりするんですが、俺は全然アリだと思うし、むしろこういう時だからこそ、いや、日本という国で平和に暮らしている俺等に何が出来るかと考えた時、確かに動機は不純かもしれないけど(=ライヴ観たさ、とか)、でもそれによって少なからず力になれるんなら‥‥という気持ちは常にありますよ。過去、雲仙普賢岳の時や阪神淡路大震災の時もこういったイベントが開かれ、その度に魅力的なアーティストが集まって、観る側の我々も楽しめたし、アーティスト側も他のいろんなアーティスト達と同じステージに立ったりとか、いろいろプラス面もあったりしたんじゃないでしょうか。

 今回このイベントに参加することになったのは、単純に友人に誘われたからなんですが、まぁ誘われる前からメンツ的には興味を持っていたんで、いざ自分が行く事になった時はちょっとドキドキしましたね。だって、中にはインディーズ時代以来10数年観てない人もいたりするからさ‥‥誰とは言わないけど。

 そんな感じで、出演順に簡単な感想を書いていこうかな、と思います。


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2003年12月30日 (火)

BUCK-TICK : THE DAY IN QUESTION 2003@日本武道館(2003年12月29日)

 昨年から今年にかけて、自分が十代の頃に愛したバンド達を観る機会が非常に多くなってます。いや、意識的に観るようにしてるんだろうけど‥‥再結成にしろ延々続けてきたにしろ、同じメンバーだろうが全然違うメンバーだろうが、とにかく変わらずに「そこ」にいてくれるという現実。これが素直に嬉しく思うわけですよ。SOFT BALLETにしろ(ま、彼等はまた凍結してしまいましたが)ZIGGYにしろ、Theピーズにしろ、LA-PPISCHにしろ、KENJI & THE TRIPSにしろ、そしてこのBUCK-TICKにしろ。20年近く前と同じ舞台で戦っていてくれる現実。これが良いわけですよ、自分にとっては。

  特にこのBUCK-TICKの場合、メンバーチェンジもないまま20年近く走り続けてきたわけですから。デビュー前から知ってる存在、一時期は離れていたものの、この1~2年の間に再び彼等に興味を持ちだし、気づけば「ライヴ観てみたいなぁ」と思っていた。そこに今回、うちのサイトのビジターさんから「ライヴ行ってみませんか?」とのお誘いが。行かないわけがないじゃないですか! このチャンスをずっと待ってたんですよ!!

  ご存じの通り、ここ数年彼等の年末ラストの武道館公演は、通常のツアーとは異なるセットリストで、意外な曲(過去殆ど演奏したことのないような曲、初期の曲、ちょっと前のアルバムの曲等)をバンバン演奏する、いわば「ファン・サービス」的内容なわけ。しかも例年は1日だけなのに、今年に限っては2日間、更にその2日共に別内容というんだから‥‥そりゃ行くしかないでしょう!

  自分が最後に彼等のステージを観たのは、多分「狂った太陽」のツアーだった記憶が‥‥つまり'91年頃‥‥12年以上経ってるわけ。その間、テレビに出演する彼等の姿は可能な限り目にしてきたつもりだけど‥‥やはり不安と期待が入り交じり、どういう風に反応していいものか‥‥

  会場は日本武道館。ここに来るのも随分と久し振りのような気が。多分3年振り!? 席は2階席だったけど、非常に観やすい位置だったので問題なし。ステージセットは非常にシンプルそのもので、舞台には前方にマイクやら機材と、両脇に花道があるのみで、後方の高台にドラムとベース、そのバックには黒幕と大型の照明のみ。本当に何のギミックもなさそう(見る限りでは)なシンプルさ。逆にこの手の込んで無さが「今日は曲で勝負する」という意気込みを感じさせられて、ますます期待してしまうじゃないですか。

  この日はCSで生中継があるということで、ほぼ定刻通りのスタート。会場が暗転し、不気味なSEが流れる中、メンバーが登場。それぞれ、てんでバラバラな衣装(リズム隊は如何にもな格好、ギターの星野はちょとだけラフな服装で、今井は上下赤のスーツ、櫻井は白のスーツに白い帽子、更に血染めの白いロングコート)‥‥この日、途中のMCで櫻井が言っていた通り、本当に「衣装もバラバラ、選曲もバラバラ」という言葉通りのステージがこの後繰り広げられるわけです‥‥

  だってさ、いきなり "FLY HIGH" よ!? 前日、本当に久し振りに「HURRY UP MODE」を聴いてたんで、マジでビックリ。うわー、なんじゃこりゃ!?って感じ。で、その後に最近の "LIMBO" ときて、中期の "Deep Slow"、また新作から "Mona Lisa"。ビートロック、デジロック、ダークでエレクトロ臭のするゴス、ポップなメロディ、ヘヴィな音像‥‥一体どれだけのバンドがこれを一本筋を通して説得力持って披露できる? この凄み/魅力こそがBUCK-TICKの16年の重みなんだな、と再認識。いやー、素直にカッコイイと思ったよ。

  その後も飛び出す楽曲はここ数作からの曲に旧曲を交えつつ、とにかく彼等にしか出来ない世界観を我々に提示し続けました。終始「手扇子」で応えるファン、ただひたすら踊り狂うファン、ただ呆然とステージを見つめるだけのファン(男性に多し)‥‥反応の仕方はそれぞれだけど、ただひとつ言えるのは‥‥それだけ人を惹き付ける魅力を持ったバンドであり、そういった楽曲を20年近くに渡って作り続けてきたんだな、と。本当に圧巻の一言。

  シンプルなステージングと書いたものの、実は途中でちょっとした仕掛けがあったり。何の曲の時だったかは忘れたけど、ステージ真ん中(ボーカル立ち位置の真後ろ、ドラム台の前)の床から突然炎が上がり、それをバックに櫻井がダークでムーディーな曲を歌うという演出があったんですよ。会場の照明は櫻井への赤いピンスポットのみで。とにかくその絵を観れただけでも今日は来れてよかった、と思えるようなシーンで。当日、CS放送で観た人はどういう感想を持ったんでしょうね?(つうか画面を通して見るとどういう風に見えてたのかが気になるところ)

  その後も今井ボーカルの曲があったり、懐かしの "ANGELIC CONVERSATION" で失禁しそうになったり、これまた愛着のある "さくら" のイントロで今井がサラッとYMOの "Firecracker" のフレーズを弾いてみせたり(両曲のイントロ、何となく似てるよね?)、これまた失禁ものの "EMPTY GIRL" では途中で今井が "お正月" を弾き始めて、それに合わせて櫻井が「早く来い来い‥‥エンプティーガールッ!」て歌ったり、とにかくレアなものを観れた/聴けた気がします。確かに "JUST ONE MORE KISS" や "悪の華" や "SEXUAL XXXXX!" みたいな大ネタはなかったものの、それでも終始多う存分楽しめました。だってさ、本編ラストが‥‥俺内BUCK-TICKベストソング上位5曲に入ってる "鼓動" ですからね。こういう曲で終わるってのは賛否両論あるとは思うんですが、俺は面白いと思った。歌い終えると、まだ演奏途中にも関わらず深々とお辞儀をしてステージを去る櫻井。他のメンバーも演奏が終わると素っ気なくステージを降り本編終了。当然アンコールを求める拍手。久し振りにアンコール時に「アンコ~ルッ!」っていう掛け声、聞いたよ。

  意外と早めに戻ってきた5人。今度は櫻井、白い衣装の上に黒いコートを羽織って登場(聞くところによると、前日は全身黒尽くめだったそうで)。最新シングル "幻想の花"、そのカップリング曲 "ノクターン -RAIN SONG-" というダークでムーディーな2曲を歌い、いよいよアンコールラストとなる名曲‥‥これも俺内BUCK-TICKベストソング上位5曲に入ってるんですが‥‥ "JUPITER" の登場。すると、天上から雪が降り始めたんです。多分、泡を発生する装置だと思うんですが、青白いライトと共に、見事にこの曲を盛り上げる演出。幻想的なこの名曲にピッタリでしたね。本編/アンコール共々、こういったスロウでムーディーな曲で終わったことに異論を唱えるファンが多いとは思うんですが、てんでバラバラな選曲なわりには非常に完成し尽くされたステージだな、と思いましたね。万人を満足させることは不可能に近いとは思いますが、少なくとも12年振りに観た俺は感動したし、みた観てみたいと思った。そして改めてこのバンドの凄みを体感できて嬉しかった。それだけで十分なんですけどね‥‥(って何回も、何十回も観てる人からすると、そうもいかないんでしょうね。気持ちは理解できますけど)

  ほぼ2時間というボリュームで、確かに知らない曲(ここ数作の、新作以外のアルバムの曲)とかあったものの、それでも存分に楽しめたのはやはり彼等の魅力によるものなんでしょうね。勿論そこには「BUCK-TICKが好き」という大前提があるわけですが。いやー参った。ホントいいバンドだわ。良い意味で、デビュー時から全く変わってないしね。音楽的にはその時代その時代でいろんな要素を吸収しているものの、その根底にあるモノは結局ずっと変わってない。だからこそ、インディーズ盤の曲から最新作の曲までを一直線上に並べて披露することができる。「てんでバラバラ」とはいうものの、そこには密接な繋がりがちゃんと存在していることが素人目にも理解できたし、それを古くさくなく、今のバンドとして提示することができる。最初に名前を挙げたバンド達が今現在も活躍できるのは、この現役感覚がちゃんと備わっているから、今も変わらず魅力的でいられるんだなぁ‥‥そう感じずにはいられない夜でした。


[SETLIST]
---SE---
01. FLY HIGH
02. LIMBO
03. Deep Slow
04. Mona Lisa
05. 女神
06. MISTY BLUE
07. パラダイス
08. SANE
09. 密室
10. ミウ
11. Sid Vicious ON THE BEACH
12. 疾風のブレードランナー
13. Baby, I want you
14. ANGELIC CONVERSATION
15. さくら
16. EMPTY GIRL (inc.「お正月」)
17. 鼓動
---encore---
18. 幻想の花
19. ノクターン -RAIN SONG-
20. JUPITER

2003年12月13日 (土)

BUCK-TICK『殺シノ調ベ -This is NOT Greatest Hits-』(1992)

BUCK-TICKが今から約12年前、丁度デビュー5年後くらいの92年3月にリリースしたアルバム『殺シノ調ベ -This is NOT Greatest Hits-』はそのタイトルにある通り、単なるグレイテスト・ヒッツではなく、メンバー自らが選曲して、全ての楽曲を当時の技術やアイディアによってリアレンジ&再演した、オリジナル・アルバムの延長線上にある1枚と呼んでもいい内容になってます。

バンドとしてはこの時点でオリジナルアルバム6枚(インディー盤『HURRY UP MODE』を含む)を発表していて、普通なら別にベストアルバムをリリースしてもいい頃。シングルヒットも連発していたし、そういった楽曲を軸にして選曲すれば、それなりにヒットしたでしょう。しかしそこはBUCK-TICK、一筋縄ではいかないのですよ。確かにこの時点までにメジャーからリリースされたシングル曲5曲(「JUST ONE MORE KISS」「悪の華」「スピード」「M・A・D」「JUPITER」)は全部選曲されてるし、既に定番曲となっていた「HYPER LOVE」「…IN HEAVEN」「ICONOCLASM」等といった曲も選ばれてる。『HURRY UP MODE』からもちゃんと「MOON LIGHT」が選ばれてるし……けど個人的には「ROMANESQUE」とか「SEXUAL XXXXX!」とか「太陽ニ殺サレタ」辺りもリアレンジされたのを聴いてみたかったなぁ、って。まぁこの選曲は92年時点でのバンドにとって「改めてアレンジしてみたい」「どうしても入れておきたい」と強く感じた14曲でしょうし、アルバムとしてのトータル性を考えるとこれはこれでアリかな、と思うので良しとしましょう。

それにしてもこのアルバム……曲によっては全然表情が違うものもあれば、全く別の曲になってしまってるものもある。前者の代表が「DO THE "I LOVE YOU"」や「HYPER LOVE」、そして「TABOO」のオープニング(ドリフ世代には懐かしい、あちらの「ABOO」をフィーチャリングしてます)だったりするし、後者の代表は正しく“狂って”しまった「M・A・D」でしょうか。他の曲も、例えばデビュー期の荒々しい楽曲だったら、成長した歌と演奏で表現して新しい表情を見せているし、ヒットシングルもニュアンスを変えるだけで聞こえ方がかなり違ってくる。中途半端なリミックスとかするアーティストが多い中、完全にアレンジし直して、しかも演奏も歌も録り直してるこのアルバムはかなり異質であり、そういったリミックスと比べちゃうと‥‥悪いけど、格が全然違いすぎ。そして本人達が「これはグレイテスト・ヒッツなんかじゃない」と言い切る潔さ(そして皮肉)。カッコ良すぎだってば。

初期のビートロック然とした「…IN HEAVEN」がこんなにもストレートでカッコイイ曲に様変わりしてたり、そのままメドレーっぽく続く「MOON LIGHT」、ちょっとテンポを抑えて重さと暗さが増した「悪の華」、更に儚さが増したかのような「JUPITER」、エロさ200%アップな「TABOO」、そしてそのままの流れでなだれ込むエンディング「HYPER LOVE」。どれもオリジナル版リリース当時、散々聴き込んだ曲ばかりなのに、このリアレンジ・アルバムで聴くと滅茶苦茶新鮮に聞こえて、別の曲を聴いてるような錯覚に陥る時さえあるのね。特に『HURRY UP MODE』~『SEVENTH HEAVEN』辺りの曲は、当時の拙い演奏力のせいで全部が全部伝わっていたとは言い難かったんだけど、ここにきて一気に突き抜けた感じ。本当にポップでいい曲書くバンドなんだよね、彼等は。

このアルバムを境に、その後のBUCK-TICKはよりダークで、尚かつヘヴィな路線へと“深化”していったけど、根本にある“ポップさ”って全然変わってないのね。それは今年リリースされた新作『Mona Lisa OVERDRIVE』にしても同じ。時代時代に合った装飾(アレンジ)を纏ってはいるものの、一本筋が通ってるんだよね。だからこそ結成から20年近くも不動の5人で活動が続いているわけであり、そして不動の人気を維持しているんですね。納得です。

もしこれからBUCK-TICKを聴いてみようって人。とりあえず新作から聴いていくのがいいんだろうけど、過去の作品で1枚ってことなら、俺は迷わずこのリアレンジ・アルバムをオススメします。初期の代表曲はほぼ網羅してるしね。



▼BUCK-TICK『殺シノ調ベ -This is NOT Greatest Hits-』
(amazon:国内盤CD

2003年4月 1日 (火)

BUCK-TICK『Mona Lisa OVERDRIVE』(2003)

BUCK-TICKがメジャーデビューして既に15年以上経っているわけですが、その期間特に落ちぶれることもなく常に第一線で活躍し、根底にあるポリシーは守りつつ、装飾を時代時代によって変化させ続け、尚かつメンバーチェンジのない不動の5人で活動をコンスタントに続けている‥‥考えてみると、とても不思議なバンドなんですよね。ファンに怒られるのを承知で書きますが、これほどファン層の見えてこないバンドというのも珍しいのではないでしょうか? 例えば80年代末からのバンドブーム。そして90年代中盤のビジュアル系ブーム。BUCK-TICKはそのどこにも属すことなく、常にマイペースな活動を続けていた(ま、バンドブーム時は多少恩恵を受けたと思いますが)。シングルを出せば常にトップ20入りするし、アルバムもトップ10入り。ツアーは常にソールドアウトだし、武道館をも満杯にする。けど、少なくとも自分の周りには「最近BUCK-TICKを好きになった」という若いファンはあまりいない、いるとすると自分と同年代の、古くから彼等を追っている年季の入ったファン‥‥恐らくこういったファンによって支えられているんだろうけど、果たして本当にそれだけなのかなぁ、と。常々不思議に思ってたんですよねぇ。

自分に関して言えば、BUCK-TICKは90年代中盤まではちゃんと追ってたんですが、ここ数年は完全にスルーしていた存在でして。ところが昨年、急に彼等の旧譜を聴き、自分の中で彼等に対する再評価が高まりつつあったんですね。そして今年に入ってシングル「残骸」がオリコンシングルチャートの6位を記録。おおっ!となったわけですよ。それで是非アルバムを聴いてみよう‥‥ということになりまして、2月にリリースされたこの『Mona Lisa OVERDRIVE』を先日購入。結構な頻度で現在に至るまで聴いています。

まず驚いたのは、基本的には彼等の音楽性ってある時期から一本筋の通ったものなんですよね。初期のゴス+ビートロック的サウンドもまた捨てがたいですが、90年代以降は常に現在のようなスタイルを貫いてきたように思います。アレンジ等の装飾はその時代時代にフィットしたサウンドを取り入れているので、一聴するとまず目新しさを感じますが、メロディのセンスは相変わらずだし、特に「流行モノに身売りした」というような印象は受けないんですよね。そういう意味では、例えばPRIMAL SCREAM辺りに共通するものを感じます。

普通にカッコイイ。もはやこれを「ビジュアルロック」だの「ゴス」だのといった名称で呼ぶ人もいないでしょう。既に「BUCK-TICKブランド」を確立しているし、誰の真似でもないオリジナリティがしっかり感じられます。そういえば、なかなかフォロワーが登場しないのもこのバンドの音楽性の特徴なんですよね。もしかしたらフォロワーはいることはいるのかもしれないけど、そういったバンドが登場した際には既にBUCK-TICK自体更に次の地点に到達してるから、大した才能のないフォロワーはそこまで追いつけずに終わってしまうのかも‥‥ってのは考えすぎ?

 あ、久し振りに聴いて驚いたのは、思ってた以上に今井寿がボーカルを取ってる曲が多かったこと。1曲とかならまだしも、数曲入ってるもんなぁ。作詞に関してもボーカルの櫻井敦司とほぼ同数(5曲。櫻井単独は5曲で星野との共作が1曲)というのも、もしかしたらこのアルバムのポイントなのかな? ここ数作の彼等を知らないので何とも言えないけど、この今井の比重の高さが新作のキーポイントなのかもね。

サウンドのカッコ良さは相変わらずで、もしかしたら昔よりも更に判りやすくなってるかも。1曲目「ナカユビ」のATARI TEENAGE RIOTばりの高速デジタルビートをバンドサウンドに取り込んだスタイルはさすがだし、シングル曲「残骸」の迫力は言うまでもなくだし、そのC/W曲だった「GIRL」のメジャー感溢れるポップセンスも脱帽モノ。そして「Sid Vicious ON THE BEACH」はそのタイトルの通り、ちょっとSEX PISTOLSっぽいパンクソングなんだけど、それでいてグラマラスなイメージを与えるのはやはり今井のボーカルのせいでしょうか。星野作曲の「BLACK CHERRY」も同じグラマラスでもまた違ったイメージを与えてくれるし、攻撃的な疾走ナンバー「原罪」や星野作曲のドラムンベース的シーケンス音が印象的な「MONSTER」等、とにかく印象的な曲の多いこと多いこと。「LIMBO」なんてモロにテクノだし、「BUSTER」は近作でのPRIMAL SCREAMと同じ文脈で語ることもできるし。多分、同時期に登場したバンドでここまで多彩な曲を書けるのは、他にいないんじゃないだろうか……とさえ思える程、とにかく聴いてていろんなことを考えさせられるアルバムだったなぁ。デビュー当時を知ってる人達(自分を含む)にとって、このアルバムの内容って本当に興味深いものなんじゃないでしょうか?

80年代後半に登場したバンドで、メンバーチェンジすることなく未だに第一線で活躍しているのって、間違いなくBUCK-TICKだけですよね。しかも解散も再結成もしてないわけだし。そしてフォロワーさえ生み出さない、唯一無二の存在。デビュー時、あの髪型を見て散々バカにしてた奴らは現在のBUCK-TICKを見て、今何を思うのでしょうか? 是非聞いてみたいね。そしてある意味、バンドブームの勝ち組は、奥田民生でもなく寺岡呼人でもなく、このBUCK-TICKなのでは?とさえ思えてくる今日この頃。これを読んでいるあなたは、BUCK-TICKと聞いて何を思い浮かべ、そしてこのアルバムを聴いてどう感じるのでしょうか。



▼BUCK-TICK『Mona Lisa OVERDRIVE』
(amazon:国内盤CD

1999年5月 2日 (日)

『hide TRIBUTE : SPIRITS』(1999)

  1998年5月2日。まだ1年しか経っていないのか‥‥hideがこの世を去ってから。たった1年。もう1年。人によっていろいろ違うのだろう。hideの不在がもたらしたものって一体なんだったのだろう、とこのトリビュート・アルバムを聴きながら考えてみた。答えはまだ見つからない。みんなはもう見つかったかい?
  このトリビュート・アルバムには、hideの身近にいた人間、hideに影響を受けた人間、hideとは接点がなかった人間と、いろいろ参加している。それぞれがそれぞれの解釈でhideの楽曲をカヴァーしている。今回は久し振りの「全曲解説」を通して、それぞれのアーティストの解釈についていろいろ感想を述べてみたいと思う。最後までお付き合い願いたい。

M-1. 布袋寅泰「ROCKET DIVE」(from ALBUM 「Ja,Zoo」)
  「HOTEI」ではなく、「布袋寅泰」として発表したこの曲。ハマリ過ぎ。(爆)布袋の為に作られたような名曲だな、これ。最初に布袋がこの「ROCKET DIVE」を選んだことを知った時、爆笑した。「自分の事がよく判ってるじゃん♪」って。ただ、実際に出来上がったアレンジは、ちょっと考え過ぎの部分もあるかな?と思ったのも事実。が、あえて打ち込み中心の「布袋流テクノ・ロック」に仕上げたのには‥‥やっぱり(笑)
  布袋自身はhideとは交流がなかったようだが、自分とhideとの共通項をうまいこと見つけたな、というのが正直な感想。バンド出身、解散後ソロアーティスト、ギタリスト兼ボーカリスト、時代に敏感、よき兄貴分‥‥等々共通点はいくらでもある。だけど布袋は布袋、hideはhide。全く違うアーティストだ。なのに‥‥不思議だ。これこそ「名カヴァー」と言えるのではないだろうか?

M-2. 清春・SHOJI「Beauty & Stupid」(from ALBUM「PSYENCE」)
  元「黒夢」のボーカル、清春の解散後初の仕事がこれ。清春自身もhideとは交流はなかったそうだ。聴く限りでは原曲に忠実な出来。リズムは打ち込みなんだね? あくまで「ロックンロール」にこだわる(?)清春らしからぬアレンジかな?と最初は思ったのだけど‥‥まぁアリ、かな? でも、「カヴァー」というよりは「コピー」に近いような‥‥原曲ではhideの癖の強い唄い方が特徴だったこの曲も清春が唄う事によって、幾分「黒夢」っぽいイメージを与えてくれる。何故彼がこの曲を選んだのか(あるいは与えられたのかもしれない)、彼がこの曲を通して何を伝えたいか?が全く伝わってこない。トリビュートは故人のよいところを新たな解釈で伝えるのがひとつの目的なわけで、これではただ「僕、ソロになったんで、手始めに他人の曲から始めてみました」と取られる可能性もあるわけだ。実際はどうだか知らないが‥‥

M-3. kyo & TETSU「TELL ME」(from ALBUM 「HIDE YOUR FACE」)
  hideとはSABER TIGER時代一緒だったkyoがボーカルを取るこの曲、イントロの走りぎみなTETSUのドラムが印象的。これも基本的には「コピー」だが、kyoが一音一句をとても丁寧に、心を込めて唄っているのが伝わってくる好演だと思う。こういう「元メンバー」といった身内の人間がカヴァーする場合、感傷的になってポシャって終わる事も考えられるのだけど、やはり昨年末のSpread Beaverとの共演が先にあったからよかったのかもしれない。(ちなみにその時、kyoは「Beauty & Stupid」を唄っている)

M-4. SIAM SHADE「ピンクスパイダー」(from ALBUM 「Ja,Zoo」)
  彼等はhideというより、LUNA SEA側の人間なわけで、やはりhideとの直接交流はなかったようだ。それにしても‥‥ファンには悪いが、このアルバム中最悪のケースだと思う。最も悪い「カヴァー/トリビュート参加」のケース。まず、この録音の悪さはどうにかならなかったのだろうか? スタジオ・デモ並である。この程度の録音、現在ならアマチュアでも可能だ。それからロックらしからぬミックス。ボーカルが前に出てリズムが引っ込んでるパターン。歌謡曲じゃないんだから。
  録音技術の事ばかりではない。完全に「コピー」だ、これでは。唯一、ギターが好き放題暴れているといった程度。今回の各曲のクレジットを見て思った事は、今までプロデューサーを立てて作品を作ってきたバンド(GLAY, SIAM SHADEなど)がセルフ・プロデュースを行っている事‥‥つまり、「たった1曲に金かけて(プロデューサーに払う金)らんないでしょ?君らでどうにかしなさい♪」とでもレコード会社から言われたのか? にしても‥‥これは最悪。自分らの曲より酷いよ。ボーカルも自身の曲だと生き生きしてるのに、ここじゃ‥‥と俺は感じたのです。

M-5. shame「LEMONed I Scream」(from ALBUM「PSYENCE」)
  このバンドに関して僕はそれ程知識がないが、hideが主催するレーベル「LEMONed」のバンドだそうだ。ということは、hideが見つけてきたって事? アルバム内のアーティストのコメントを見る限りでは、そう取れるのだけど‥‥いいんじゃない? このアルバムからは唯一の英語曲だけど、気負ってなくていい仕上がりだと思おう。原曲にあった浮遊感・アップテンポ感を、ネオアコっぽい始まり~徐々に盛り上がる持ってき方へとアレンジしたのは正解かも。おそらくこれがこのバンドの色なのだろう。ちょっとオリジナルアルバムの方も聴いてみたくなった。本来カヴァーソングってそういう効力を持ったものなのでは?

M-6. CORNELIUS「ピンクスパイダー」(from ALBUM 「Ja,Zoo」)
  この組み合わせが一番難解かつ厄介だった。(爆)hideと小山田くんとの接点が‥‥まぁ面白い仕事するとは思ってたけど、ここまでやってしまうとは‥‥小山田が参加すると知った時点で、俺は2通りのパターンを考えた。ひとつは「バンドで演奏して、滅茶苦茶に解体するカヴァー」、もうひとつが最近依頼の多い「解体かつリミックス」作業‥‥前者なら、「69/96」アルバムで見せたハードロックへのアプローチが再び見れたのかもしれない。でも、そこは小山田。結局は後者を取ったわけだ。(笑)彼らしい手段だと思う。
  で、これがまた傑作。このアルバム中、確かに異色の出来だが、本来ここまでやらなくてはならないのでは? hideに対する敬意を込めつつ、自分の色を出す‥‥hideの癖の強い楽曲を前にこれすら忘れてしまうアーティストも多いのでは? しかし布袋といい小山田といい‥‥ソロアーティストの方が動きやすいのかもしれない。自身のイメージもひとつというわけではないしね。(バンドだとそうもいかない場合もあるしね)敢えて唄わなかったのも正解かも。しかし‥‥小山田に「ピンクスパイダー」って言葉、合ってない?(笑)

M-7. ZEPPET STORE「FLAME」(from ALBUM「PSYENCE」)
  hide自身が生前「この曲はZEPPET STOREに影響されて書いた曲だ」と言っていたのが印象的なナンバーを、当の御本家ZEPPET STOREがカヴァーすることになるとは。しかもこういう形で‥‥原曲はZEPPET STOREっぽいリズミカルでヘヴィーで繊細な曲を、彼等は違った解釈でカヴァーした。原曲のまま再現してもZEPPET STOREらしい曲には仕上がっただろうが、「それじゃhideが許してくれないだろう」と感じたのか、今現在のZEPPET STOREらしいアレンジで挑んできた。アコースティックギターを軸にして、大陸的な大きなノリ‥‥このまま彼等のオリジナルアルバムに入っていても何ら違和感がない出来だ。原曲に助けられてる部分も多少あるが、それでもここまで説得力があるのは、やはり彼等ZEPPET STOREの底力ではないだろうか? 個人的には、昨年末のSpread Beaverで聴かせてくれたあのピアノアレンジをもう一度聴きたいなぁ‥‥

M-8. LUNA SEA「SCANNER」(from ALBUM 「HIDE YOUR FACE」)
  hideとLUNA SEA(いや、JとSUGIZOと言った方がいいか?)との関係は今さらここで語ることもないだろう。よき兄貴分、よきライバルとして彼等をお互いを意識していたようだ。そして彼等は「無言で」このアルバムに挑んだ(彼等のみ、ライナーノーツにはコメントを載せていない)‥‥「Let the music do the talking」って事だろうか‥‥
  やはりLUNA SEAのカヴァーを聴いても感じる事だが、実力・オリジナリティーを既に持ち合わせたアーティストというのは、誰の曲をカヴァーしても「自分達の曲」にねじ曲げてしまう力量を持っているな、という事。長く活動してればいい、って訳じゃない。結局はいかに「myself」でいられるか‥‥このアレンジなんて、LUNA SEAのオリジナルと言われても信じてしまうんじゃないだろうか? 近年の彼等らしい曲調だし(歌詞はともかく;笑)‥‥が、後半のアップテンポになる展開‥‥久し振りにこんなに激しいLUNA SEAを聴いた気がする。改めてLUNA SEAに惚れ直した。(笑)

M-9. BUCK-TICK「DOUBT '99」(from ALBUM 「Ja,Zoo」)
  hideとBUCK-TICK‥‥繋がりそうで繋がらない。まぁXとBUCK-TICK、と考えればなんとなく繋がるが。布袋同様、まさにハマりまくった選曲・名カヴァーではないか? BUCK-TICKは最近の所謂「ヴィジュアル系」ファンにはそれ程好かれてはいないようだが、LUNA SEA同様ゴス(ゴシック系バンド。BAUHAUSや初期のTHE CURE, JAPANなどがこう呼ばれた。最近ではMARILYN MANSONなども再びこう呼ばれているようだが)に影響を受けたバンドとして、彼等こそが真の意味での「ヴィジュアル系」であり「オルタナ」ではないだろうか? しかしなぁ‥‥「人間ドラムンベース」(笑)‥‥どこまでこの路線を続けるのかが興味深い。

M-10. TRANSTIC NERVE「ever free」(from ALBUM 「Ja,Zoo」)
  確かhideが生前、最後に関わったのがこのバンドだと聞いている。hideとは会った事がなかったようだが‥‥新手のヴィジュアル系、というわけでもなさそうだ。オリジナル作ではラルクを手掛ける岡野ハジメ氏をプロデューサーに迎えているようだが、このカヴァーは自分達で手掛けている。このアルバムに参加してるアーティストの中では最もキャリアが短いだけに、一体どういう解釈で挑んでくるのかが気になったが‥‥これから、といったとこだろうか? 原曲のストレートさをそのままに、音数を多くし、一部16ビートを持ち込んでいる、という至極そつないアレンジだ。新人という事を差し引いて‥‥今後に期待、というところだろうか? だが、改めて「影響を受けたフォロワー」としてのカヴァーが聴きたかった。(本人達はそのつもりかもしれないが、俺にはそれは伝わらなかった。ハードルが高すぎたのか?)

M-11. OBLIVION DUST「限界破裂」(from ALBUM「PSYENCE」)
  Spread Beaverにも参加したギタリストKAZが所属するバンド。元がかなりオルタナ色の強いバンドなだけに、どういう選曲でどういうアレンジになるのかが気になるところだった。選んだのは「限界破裂」。原曲はアップテンポのhideらしい曲だが、オブリのアレンジが‥‥これ、傑作だ! このアルバムの中でも1、2を争う出色の解体振りだと思う。ゴシック調に始まり、サビにくるとドカーンと爆発するグランジ調アレンジ。自分自身を常に持っているバンドのアレンジはこうも違うのだろうか? 原曲にあった「切なさ」が、このアレンジで聴くと「ストーカー的圧迫感」(笑)を感じる。この力技、半端じゃないと思う。OBLIVION DUST、やはり侮れないバンドだ。

M-12. GLAY「MISERY」(from ALBUM「PSYENCE」)
  GLAY、レコード会社移籍第1弾の仕事がこれ。彼等もこの曲には自らがプロデュースに当っている。それにしても‥‥好き放題やってるなぁ、というのが第1印象。こんなにテンポアップにして、原曲のメロディアスさを殺してないか?と思ったのだが‥‥スタッフは誰も何も言わなかったのだろうか?(笑)GLAYにとってもhideという存在は特別だったようだ。それにしても‥‥このパンキッシュなアレンジに、ファン以外の人間はGLAYらしさを感じる事が出来るのだろうか? かなり疑問が残るアレンジだ。中盤のアコースティックによる「和み」の部分に「GLAYらしさ」を垣間見る事は出来るのだけど‥‥

M-13. I.N.A.・Pata・heath「CELEBRATION featuring hide」(from ALBUM「BLUE BLOOD」)
  最後の2曲は完全な「身内」の参加作品。hideがソロ活動の際には常に活動を共にしてきたI.N.A.、X JAPANのメンバーPataとheathが参加したこの曲は‥‥なんとX時代の名曲のリアレンジ曲。しかもボーカルトラックにhideの未発表音源を使用している。ということは‥‥いずれこの曲をX時代とは別のアレンジで発表する計画があったという事か? となると「JOKER」や「SCARS」なんかのデモ音源も残っているのでは?‥‥なんて考えてしまった。それにしてもこれは‥‥もう反則です!(笑)冷静に判断を下せ、という方が難しい。hideが参加してるんだぜ!? これ以上何を言えばいいっていうんだ? 「Ja,Zoo」に入っていてもおかしくないアレンジだし、やはりこれは「hide以上」でも「hide以下」でもない、正真正銘のhideの作品だ、と言いたい。彼がアレンジに関わっていなくても、これはhide以外の何ものでもない。これは嬉しいボーナスだった。

M-14. YOSHIKI「GOOD-BYE」(from ALBUM「PSYENCE」)
  最後まで参加があやふやだったYOSHIKIが選んだのが、この曲‥‥何も言う事はないと思う。僕自身の感情とは別に‥‥あのイントロダクションのピアノソロも彼によるものだろう。あのイントロに、このアウトロ‥‥感傷的になってしまうが、ひとつの作品という意味ではこれで正解かも。


  こうやって通して聴いてみて改めて思った事‥‥hideという「ソングライター/表現者」の非凡さ。こんなにポップで判りやすく、それでいてロック然としている。いろいろなジャンル/新しい表現に常に興味を持ち、それを自己流の消化をしてみんなの前に提示する。何度も言うが、日本のヒットチャートに「ピンクスパイダー」のような楽曲を送り続けた彼は、やはり偉大すぎる。
  hideの不在‥‥それは、こういうイノベィティングなソングライター/表現者を失ったという事。こういうジャンルでこういう事をやるアーティスト。しかもヒットチャートの上位に君臨する「ポップスター」としても機能する存在‥‥確かにLUNA SEAやラルクといった後輩達がそれに追いつけ追いこせと頑張っているが‥‥今世紀、という意味では彼が最後なのかもしれない。今後、「最も影響を受けたアーティストはhideです」という若手が多く出現するだろう。そして、その度に思い出して欲しい。hideが如何に素晴らしいアーティストだったかという事を。忘れないで欲しい。本来、「アーティスト」とはこういう人の事を言うのだという事を‥‥ありきたりの言葉しか言えないが、1年前に言えなかった事を今、言いたい。

‥‥‥‥‥Thank you, and.....I love you.



▼『hide TRIBUTE : SPIRITS』
(amazon:国内盤CD

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