2018年7月 2日 (月)

BULLET FOR MY VALENTINE『GRAVITY』(2018)

BULLET FOR MY VALENTINE通算6枚目のオリジナルアルバム。前作『VENOM』(2015年)制作中にジェイソン・ジェイ・ジェイムズ(B, Vo)が脱退し、さらに2016年にはマイケル・ムース・トーマス(Dr)も脱退と、ここ数年はバンドにとって大きな転換期を迎えます。特にマシュー・タック(Vo, G)が喉を壊して以降、スクリームはジェイが担当していたため、後任ベーシストのジェイミー・マティアスにもその役目が求められるわけでして……まあ、新曲は積極的にそういった要素を減らしていくんだろうな、というのもなんとなく想像できたわけです。

マシューとマイケル・マッジ・パジェット(G)のオリジナルメンバー2人にジェイミー、そしてジェイソン・ボウルド(Dr)を迎えたBFMVは、これまで在籍したJive / RCA Recordsから離れ、新たにSpinefarm Recordsと契約。2016年11月には手始めとして、新曲「Don’t Need You」が配信リリースされています。この曲は『VENOM』の延長線上にありながらも、よりモダンな要素が際立つ1曲でした。おそらく次のアルバムは、この方向性なんだろうな、これはこれで悪くないけど……そう思ってから1年半、ついにアルバムが届けられたわけです。

プロデュースを手がけたのは、FIGHTSTARやBUSTED、WHILE SHE SLEEPSといったモダンなバンドを多数手がけ、BFMVの前作『VENOM』でも一部ミックスなどで携わっていたカール・ボウン。もともとこれまでも作品ごとに変化を繰り返してきた彼らですが、それは本作も同様で、メタルコア以降のモダンなサウンドメイキングと現代的な壮大さを兼ね備えた楽曲群がズラリと並びます。

特に本作はメタル度という観点で言えば、メタリックではあるものの正直ヘヴィメタルとは言い難い作品かもしれません。実際、タイトルトラック「Gravity」や「Letting You Go」あたりにはONE OK ROCKの最新作『Ambitions』(2017年)あたりにも通ずるテイストがあり、そのへんが苦手な人には敬遠されそうな気もします。が、8月に控えたサマソニ出演を通してこれまで届かなかった層にもアピールできる可能性もゼロではありません。

こう書くと以前とは激変してしまったような印象を受けるかもしれません。確かにデビュー時と比べれば激変したと言っても過言ではないのですが、それでも「聴けばBFMVの楽曲だとすぐに理解できるオリジナリティ」はしっかり確立されているので、彼らのことをここまでポジティブに見守ってきたリスナーには安心できる内容ではないでしょうか。

ぶっちゃけ、このアルバムを通してBFMVがHR/HMの未来を担うことができるのか、僕にはわかりません。好きか嫌いか?で問われれば、僕は好きな部類に入る作品ではあります。なので今は1年後、2年後にこのアルバムが時代に爪痕を残せるのかどうかを静かに見守りたいと思います。



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投稿: 2018 07 02 12:00 午前 [2018年の作品, Bullet For My Valentine] | 固定リンク

2018年6月15日 (金)

BULLET FOR MY VALENTINE『SCREAM AIM FIRE』(2008)

海外では2008年1月、日本では同年2月にリリースされたBULLET FOR MY VALENTINEの2ndアルバム。前作『THE POISON』(2005年)が全英21位、全米128位という成績を残し、全世界で100万枚を超えるセールスを記録した彼ら。続く本作ではアメリカで最高4位、イギリスでも最高5位という好記録を打ち立てました。

マシュー・タック(Vo, G)は前作に伴うツアーにて喉を痛めたことにより、本作のレコーディングでスクリームやグロウルを多用した歌唱方法からボーカルスタイルを大きく変更。楽曲スタイルもこれにあわせて、いわゆるメタルコア的な楽曲構成もよりストレートなヘヴィメタルに接近していきます。

オープニングを飾る「Scream Aim Fire」は疾走感あふれる王道メタルナンバーで、クリーントーンでストレートに歌い上げる手法にシフトしたことから、かなり正統派メタル色の強い仕上がりに。現代的なメタルコア路線よりも、古き良き時代のHR/HMを踏襲するその路線に、当初こそ困惑したものでしたが、聴けば聴くほどその楽曲のキャッチーさにやられ、気づけば2000年代を代表するメタルアンセムにまで成長していた……そんな1曲だと認識していますが、いかがでしょう。

そのほかにも「Eye Of The Storm」「Waking The Demon」など、スラッシュメタル以降のテイストを取り入れた疾走メタルナンバーがあったり、泣きメロメタルバラード「Say Goodnight」があったりと、前作をより進化させたような楽曲がずらりと並ぶ。かと思えば、メジャーキーの爽やかなアップチューン「Hearts Burst Into Fire」「Forever And Always」といった新境地ナンバーもある。見方によっては“別のバンド”になってしまったような印象も受けますし、最初のEP『BULLET FOR MY VALENTINE』(2005年)や『THE POISON』で彼らに魅了されたリスナーにとって、この『SCREAM AIM FIRE』はすべてを受け入れるには少々時間を要する1枚だったのかな、という気がします。

喉の故障によりマシューがクリーンで歌うことに注力したことにより、スクリームはジェイソン・ジェイムズ(B)が務めたり、さらにライブでは彼がそっち系のボーカルを務める比重が高まっていく。そういった点においても、バンドが一段上に進むために変化を遂げた……ポジティブに考えれば、そう受け取れるのではないでしょうか。

「Forever And Always」のような壮大な楽曲を聴くと、彼らがどこに進んでいきたいのかよく理解できるのではないでしょうか。もちろんこの曲がすべてではないですが、彼らは狭い世界で生きるよりもさらに大きな地平を目指した。思えば本作は、このあと続いていく進化の過程における第一歩に過ぎなかった……リリース当時はそんなこと考えもしませんでしたが、本作は“それ以前”と“それ以降”のバランスが一番絶妙な作品だったように思います。改めて今、しっかり聴いておきたい傑作です。



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投稿: 2018 06 15 12:00 午前 [2008年の作品, Bullet For My Valentine] | 固定リンク

2008年5月19日 (月)

BULLET FOR MY VALENTINE@Zepp Tokyo(2008年5月18日)

というわけで、BULLET FOR MY VALENTINEのライブに行ってきました。彼らのステージを観るのは、2006年1月の初単独公演以来。前回がクアトロだから、今回のZepp Tokyoはキャパ的に約3倍ということになります。にもかかわらず、会場は満員。開演前から「Bulletコール」が巻き起こるなど、いかにファンが彼らの来日を待ち望んでいたかが伺えました。

考えてみれば、彼らは昨年8月にも来日しています。なのにここまで歓迎されるのは、間違いなくニューアルバム「SCREAM AIM FIRE」の大ヒットが大きいわけです。全米でトップ5入り、日本でも洋楽チャートでNo.1を獲得したこのアルバムは、一部のファンの間では不評みたいですが、個人的には「この路線変更はアリ」と受け入れてたので、セールスやチャートの結果には納得しています。

さて、実際のライブですが、まずオープニングアクトとしてPROTEST THE HEROが登場。ライブは初めてですが、かなりプログレッシヴなアレンジを持つメタルコアといった印象。音が悪くてグッシャリしていたせいで、せっかくのプログレぶりもうまく生かされてなかった気がしました(曲展開があっても、音がつぶれているのでいまいち音を取りづらい)。どことなくTHE MARS VOLTAにも通ずるものを感じましたが、こちらのほうがもっとメタリック。昨年「PUNKSPRING 07」に出演したようですが、そっちよりも「LOUD PARK」だろ!?と言いたくなるサウンドでしたね。もう一度、今度はちゃんとしたコンディションのパフォーマンスを観てみたいです。

30分のインターバルを経て、再び会場が暗転。ステージには転換時に張られた白幕にさまざまなライトが当てられ、途中からフロントメンバー3人の陰が。幻想的なオーケストレーションS.E.が終わると、そのまま勢いあるタムロールとともに、「Scream Aim FIre」がスタート! バックドロップには巨大なアルバムジャケ絵、各アンプ前にはそれに準じた絵が描かれたスクリーンが用意されてました。

マットの喉の調子が気になっていたのですが、思っていたよりも上々かな?と。スクリームやデス声はほぼベースのジェイが担当し(一部の曲でマットもスクリームしてましたが、以前と比べれば相当少なめ)、マットのボーカルパートの負担を減らしてました。特に違和感はなかったように思うけど、確かに過去の曲になるとちょっと弱い気もしました。

新曲は、やっぱりライブで聴くと映えるものが多いかな。頭2曲が新作からで、MCを挟んで名曲「4 Words (To Choke Upon)」。その後も代表曲と新作からのナンバーを、バランス良く並べてました。6曲目でパワーバラード「Say Goodnight」が披露されたけど、これはMETALLICAでいうところの「Fade To Black」「Welcome Home (Sanitarium)」みたいな位置づけと思えばぜんぜんアリだな、と。途中でラウドになるパートもあるし、そのまま続けて「Take It Out On Me」に流れていったのもよかったしね。

「Hand Of Blood」ではファンをステージに上げて、マットの代わりに歌わせるというGREEN DAYみたいな余興もあり、笑わせてもらいました。日本人のキッズと海外からの男性の計2人がステージに立ったんだけど、予想に反して日本のキッズのほうが度胸がよかったというのが、なんだか微笑ましかったなぁ。

本編はその後、「Room 409」で一応終了。ちょっと裏側に引っ込んだメンバーはすぐに戻ってきて、新境地的なメジャーチューン「Hearts Burst Into Fire」、前作からの「Spit You Out」を力一杯にプレイ。マットが「次の曲で最後」と言ったところ、客席からブーイングが巻き起こり、「じゃあ次の曲で最高の盛り上がりを見せてくれたら、もう1曲やろうか」みたいなことを言って、アンコールラストに「Waking The Demon」を披露しました。クラウドサーファーの数もこの日一番のように見えたし、実際ピョンピョンとジャンプするファンの数もすごかったし、ラストにふさわしい盛り上がりだったと思います。

メンバーがステージから去った後も、さらに歓声は鳴りやまず、またまたメンバー再登場。当初予定されていなかった、本当の意味での「アンコール」に演奏されたのは、METALLICAのカバー「Creeping Death」でした。さすがにこの日会場にいたほとんどのメタルファンは知っていたようで(といっても、BFMVの来日記念盤やシングルのカップリングに、この曲のカバー入ってたしね)、最後の力を振り絞って歌うや暴れるやの宴に突入。最後のサビでは、ベースのジェイが歌うなど、ジェイソン時代のMETALLICAを思わせる演奏で思わずニンマリ。約80分にわたるライブは、大きな盛り上がりのうちに幕を閉じました。

思えば一昨年1月のライブは60分足らずで終了し、「ま、こんなもんか」と自分を納得させたわけですが、さすがに今回は大満足。METALLICAのように2〜3時間やれとは言わないけど、まだアルバム2枚しか出してない新人バンドのワンマンライブにしては、大成功だったのではないでしょうか。これならもう1公演観てもいいな、と思ったけど仕事があるので川崎公演は遠慮しておきます。


<SET LIST>
01. Scream Aim Fire
02. Disappear
03. 4 Words (To Choke Upon)
04. Tears Don't Fall
05. Suffocating Under Words Of Sorrow (What Can I Do)
06. Say Goodnight
07. Take It Out On Me
09. Eyes Of The Storm
10. Deliver Us From Evil
11. Hand Of Blood
12. Room 409
--ENCORE--
13. Hearts Burst Into Fire
14. Spit You Out
15. Waking The Demon
--ENCORE--
16. Creeping Death



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投稿: 2008 05 19 08:32 午後 [2008年のライブ, Bullet For My Valentine, Protest The Hero] | 固定リンク

2006年1月 8日 (日)

BULLET FOR MY VALENTINE『THE POISON』(2005)

 さて、2006年一発目のレビューなんですが、まだまだ2005年を引きずってみようかと思います。というのも、時間がなさ過ぎて紹介し切れなかった2005年リリースの素晴らしいアルバム達が、まだまだ沢山あるわけですよ。2006年は始まってまだ1週間ちょっとってことでリリース数も少ないことですし、そっちはまぁ今月末辺りから徐々に‥‥増えてくんじゃないでしょうか。それまでは昨年リリースされた良作や、昨年末に観たライヴのレポート等を紹介していきたいと思います。

 ま、そういいながらも実は今日紹介するバンド、BULLET FOR MY VALENTINEについては‥‥2006年のライヴ観戦一発目が彼等だったんですよ。こちらについてはネタバレも多いのでまた後日アップということで‥‥今日はそのライヴの感想も踏まえつつ、彼等が昨年10月にリリースした1stフルアルバム「THE POISON」についていろいろ書いてみようかと思います。何せ自身の2005年度ベストアルバム10枚に入れたくらいですからね。本国イギリスでは2004年にリリースされ、日本とアメリカでは2005年夏にリリースされた1stミニアルバム「BULLET FOR MY VALENTINE」で強烈なインパクトを我々に与え、同年夏の「SUMMER SONIC」では先に大阪に登場し、各所に話題になる位素晴らしいステージを披露したものの、翌日の東京ではドラマーが高熱でダウンし出演キャンセルとなってしまったため、再来日が熱望されていたわけですが‥‥その待望の初単独ツアーを昨日、渋谷クラブクアトロで観てきたんですが、とにかく噂通り素晴らしいライヴでした。

 そのライヴでもこの「THE POISON」の曲を中心に披露していたんですが‥‥正直な話、最初この1stアルバムを聴いた時、EP程のインパクトはなかったものの曲はまぁ良いよなぁ、繰り返し聴いたら更に良さが増すタイプかな‥‥って感じたんですよ。結果としてはベストアルバムに選ぶ位に気に入ったんですが、それでも‥‥なんつーか「型」にはまり過ぎてて、ちょっと面白味に欠けるかな、どの曲も似たり寄ったりなんじゃないかな、なんて思ったりもしてて。まぁ新人だし個性が強まるのは2nd以降かな、なんて偉そうに上から目線で彼等を語ったりとかしてね。

 けど、実際にライヴで披露された彼等の楽曲はどれも非常に個性的で、まぁライヴ自体は短いものだったんですが、決して「同じような曲が続く」タイプのライヴではなく、しっかり各曲が独立した個性を放ってたんですよ。ま、1st EPの曲も同様なんですが‥‥最新型のメタルと呼んでも差し支えないですよね。スクリーモから派生したバンドだとは思うんですが、彼等はウェールズ出身ってことで同郷のFUNERAL FOR A FRIENDやLOSTPROPHETS(彼等は本国ではレーベルも一緒だし)辺りと比較されてるようで‥‥LOSTPROPHETSはともかく、FUNERAL〜との比較は何となく理解できるんですね。彼等もステージでは非常にメタリックな印象が強かったし。でも、BFMVの場合はもっとこう、昨今のメタルコア寄りというか。スクリーモのフォーマットを準えているものの、精神性はメタルなんですよね。だから所々に30代以上のメタル通過組にも判りやすい要素‥‥スラッシュメタルの構築美であったり、IRON MAIDEN辺りのオールドスクール的ツインリードソロが多用されていたりして、非常に「判りやすい」わけ。

 更に歌詞に目をやると、メタル特有の歌詞とも違う恋愛をテーマにしたものが多く見受けられるんですよ。そこが面白いな、とも思うわけ。ステージではメロイックサインを掲げててヘッドバンギングしてるわけですが、実は歌われている歌詞はそっち方面だという‥‥女性客、しかも若い子が非常に多かったのも何となく頷けるかな、と。男性はどちらかというとサウンドに魅せられた人が多く、女性は歌詞やルックス(アイドル性も高いですしね)に惹かれる‥‥というのはちょっと端的かと思うけど、そう言われるとちょっと思い当たる節もあったり。それくらい固定層のみならず、もうちょっと多方面にアピールする要素をもったバンドだな、と。

 かなりアルバムの話題から離れてしまいましたが、要するにメタルファンやスクリーモを愛聴するロックファンだけでなく、もっといろんな人達に手に取って欲しいかな、と思うわけ。メタルと聞いて敬遠する人は多いでしょうけど、恐らく2006年はこのバンドにとって飛躍の年になるはずなので、ここらでひとつチェックしておいて欲しいな、と。アメリカでのリリースも控えてるし、その後はUSツアーもあるでしょう。そして恐らく今年の「SUMMER SONIC」には再登場するでしょうね、東京でのリベンジを含め。その時は間違いなくマリンスタジアムで演奏することになるのかな‥‥今回はクアトロクラスだったけど、間違いなくスタジアムでの演奏も似合うタイプなのでそっちも楽しみだし。

 決して「先物買い」って意味ではなく、本当に素晴らしいバンドだと思うし、素晴らしく完成度の高い作品集だと思ってるので、機会があったら是非聴いてみてください。逆にこれを切っ掛けにメタルの世界に足を踏み入れる可能性も高いかもね‥‥。



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投稿: 2006 01 08 02:47 午前 [2005年の作品, Bullet For My Valentine] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005年10月24日 (月)

BULLET FOR MY VALENTINE『BULLET FOR MY VALENTINE』(2005)

 日本でも間もなく1stフルアルバム「THE POISON」がリリースされるBULLET FOR MY VALENTINEが、2004年11月に本国イギリスでリリースした1stミニアルバム。日本では今年の「SUMMER SONIC」での初来日に合わせて7月に、アメリカではタイトルとジャケットを変えて8月にリリースされたこのアルバム、新人としてはかなり完成度の高い内容ではないでしょうか。

 所謂スクリーモを通過したメタルコアと呼んで差し支えないと思います。所々にデスラッシュなりメロデスの要素も含みつつ、実は古典的なスラッシュメタル‥‥オールドスクールの要素も強かったりする辺りに、我々のような'80年代リアルタイム通過組は既視感を覚え、ちょっと親近感込みで好印象だったりするんですよね、このバンド。他のスクリーモ/メタルコアよりもしなやかなサウンドだし、実際メロウな比率はかなり高いです。ハッキリ「歌っている」し、そこに味付けとしてスクリームが入る感じでしょうか。

 プロデュースとミックスに大御所コリン・リチャードソン、マスタリングにアンディ・スニープというその筋では知らない者はいない有名エンジニアを迎えて制作された楽曲達は、とにかく聴きやすい。コリン・リチャードソンというとFUNERAL FOR A FRIENDの1stも手掛けてましたが、最近はデスメタルというよりもスクリーモ系を手掛けることの方が多いのでしょうか。その辺俺は近年疎かったので驚いているんですが‥‥でもいいよね、凄く聴きやすくて。鋭角的なんだけど適度な丸みを感じるサウンドのせいなんだろうか‥‥コアなファンにとっては「生温すぎ!」ってことになるのかなぁ。いやよく判らないけど。曲自体がオールドスクールのそれよりも複雑すぎず、比較的シンプルな曲構成なのも大きいと思うし(殆どの曲が3分台なのは、やはりニュースクールの特徴なのかな)、メロディアスなボーカルラインと心地よいツインリードギター、そして所々でドカドカ鳴るツーバス。もはや楽器以上に存在感のあるデス声によるスクリーム。正直、メロデスとか苦手な人でもこれなら全然イケると思うし。

 日本盤とUS盤には今年春にリリースされたEP "4 Words (To Choke Upon)" が追加収録されてます。俺はこの曲のPVで彼等に興味を持ったんだよね。この春にサマソニ出演決まった際、オフィシャルサイトで彼等の曲を試聴した時は全然ピンとこなかったんだけどねぇ。「ああ、今流行りの音だね」って程度で聴き流してたんだけど‥‥メタルだよね、完全にこれは。

 今年のサマソニ幕張公演では非常に残念な結果となってしまいましたが(当日ドラムが高熱のために出演キャンセル)、1stフルアルバムを引っ提げて、いよいよ来年1月に単独来日公演が決まりました。勿論俺も行きますよ! すっげー楽しみだ。ま、その前にフルアルバムの方が楽しみなんですけどね!!



▼BULLET FOR MY VALENTINE「BULLET FOR MY VALENTINE」(amazon:UK盤日本盤


▼BULLET FOR MY VALENTINE「HAND OF BLOOD」(amazon:US盤[上記CD日本盤と同内容])

投稿: 2005 10 24 01:12 午前 [2005年の作品, Bullet For My Valentine] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック