カテゴリー「BUMP OF CHICKEN」の5件の記事

2004年8月24日 (火)

BUMP OF CHICKEN『ユグドラシル』(2004)

 ひと通り聴いた感触として、


  「難産だったろうな‥‥」


という印象を受けました。

 別に前作から2年半も間が空いたから、とかそっちを言ってるんじゃなくて、表現者として非常に苦しんだ1枚だったんじゃないかな、と感じたのね。アルバムの作風がこうだから、とか、コンセプトがこうだから、とか、いろいろ思う事はあるけど、個人的にはこういう作品が大好き‥‥というか、すっげー共感する部分が多いから、すんなり入って行けるんだよね。

 ミスチルでいえば「深海」。

 ゆずでいえば「トビラ」。

‥‥って全部トイズじゃんか。苦笑

 いや、久し振りに「アルバムとして」楽しめるバンプの作品集だと思いました。もっと聴き込んでいろいろ味わってみます。

 12月の幕張、とりあえず申し込もうかな。それまでには演奏もっと上手くなってるといいね!



▼BUMP OF CHICKEN『ユグドラシル』
amazon

2003年8月 4日 (月)

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL '03」DAY 3@茨城・国営ひたち海浜公園(2003年8月3日)

  さあ、丁度2週間遅れで順調に(苦笑)アップされていく「ひたちなか」フェスレポートも、いよいよ最終  昨年は直前に行こうと思ったらチケットのソールドアウト等で泣く泣く諦めた「ROCK IN JAPAN FES.」ですが、今年は岡村靖幸の出演が決まった時点でチケットを取り、無事3日目だけ行くことができました。同じ日にエレファントカシマシ、Theピーズ、SOUL FLOWER UNIONといった、自分が大好きなバンドも出演すれば、普段ライヴを観る機会がない毛色の違う平井堅やスガシカオ、観たくてもチケット取れないBUMP OF CHICKEN、活きのいい新人レミオロメン等が出演‥‥ってことになれば、そりゃもう楽しみだわな。

  けどね‥‥直前になって、「やっぱり岡村ちゃんだけ観れればいいや‥‥本当に出てくれるならね」って気持ちになって、正直そんなに他のアーティストでは盛り上がってなかったんだよね。本当に岡村オンリーというか。ま、その辺は以下のライヴレポを読んでもらえば何となく伝わるかと思いますが‥‥


◎レミオロメン(LAKE STAGE・11:00~)

  いよいよ今月末にメジャー移籍第1弾となるシングルがリリースされるレミオロメン。まず最初に感じたのは、演奏しっかりしてるなってこと。個々のメンバーの力量が平均以上、特にベースがいいフレーズ弾いてるのね。この手のバンドにしては珍しくチョッパーとか使ったりしてるし。またボーカル&ギターも、CD同様にエフェクター使いまくってて、とにかく聴いてて飽きない。ま、曲も聴きやすいし、こりゃ人気が出るなと思いますね。

  何よりも、新人なのに既にキラーチューンと呼べる1曲("雨上がり")を持ってるってのは大きいですね。これがピークでしたし。

  トップバッターにしては十分過ぎる程の内容だったんじゃないでしょうか。とにかくいいバンドがいい曲作っていい演奏でいいライヴやるという、至極当たり前のことを平気でやってのけてる。それで十分だと思いますね。


◎エレファントカシマシ(GRASS STAGE・12:20~)

  う~ん‥‥正直に書いちゃっていいですか? 俺、もしかしたらエレカシに対して興味が薄らいでるのかなぁ‥‥先日出たアルバム「俺の道」が昨年末のミニアルバム同様、見事にCCCDだったことも影響してか、彼等のことをちょっと違った見方をしてしまってるような気がするのね、俺。勿論、そんなのはライヴの評価には関係ないんだけど‥‥やっぱり音源が聴けないで、いきなりライヴで新曲ってのはキツいよ、しかも全10曲中、9曲がCCCD音源の曲だもんなぁ。

  けど、4月にライヴを観てたこともあって、いざ演奏が始まると「あ、この曲知ってる」「これは前回聴いた」という風に、意外と記憶に残ってるのね。要するにそれだけインパクトの強い楽曲だったってことだけど。やっぱりいいのよ、曲と演奏は。本当に良かった。特に1~2曲目(4月のブリッツでもこの2曲でスタートしたんだっけ)や、唯一の旧曲"悲しみの果て"以降の流れが本当によかった。ああ、これで音源さえちゃんと聴ける環境にあれば‥‥やっぱ残念だなぁ。

  個人的にはギターの石くんが髪切って角刈りになってたこと、そして宮本に髪を掴まれなくなった(掴めなくなった)かと思ったら、今度は頬にビンタですよ(汗)‥‥頑張れ石くん!


01. 俺の道
02. ハロー人生!!
03. クレッシェンド・デミネント
04. 何度でも立ち上がれ
05. 新曲?
06. 悲しみの果て
07. 俺の中の宇宙
08. ロック屋(五月雨東京)
09. どこへ?
10. 生命讃歌


◎スガシカオ(GRASS STAGE・13:40~)

  特に好きというわけでもなく、アルバムはファーストのみ持ってて、それ意外の曲は友人や後輩が聴かせてくれたり、また有線でかかったのを耳にするといった程度。だけどね、これはいいわ。とにかくステージが上手い。歌や演奏だけでなく、客の持ってき方が。ロックのそれとはちょっと違うのかもしれないけど、総合的な意味での「エンターテイメント」性が非常に強くて、観てて楽しいし、飽きさせない。後半ちょっとしか観てないんだけど、それだけでも十分に惹き付けられたよ。演奏がカッコ良かったってのもあるんだけど、兎に角踊りやすそうだった。ま、座って観てたんであれですが。自分でお金払ってまで観に行くタイプのアーティストではないけど、また機会があったら観てみたいかな‥‥と思わせてくれたということは、彼の出演は十分意味があったってことなんでしょうね。ロックフェスにも関わらず。


◎BUMP OF CHICKEN(GRASS STAGE・15:00~)

  思ったより演奏が上手かった、というのが正直な感想。曲自体は知ってる曲ばかりで、シングル曲がメインといった感じ。頭は先日のシングル"sailing day"~"ロストマン"という流れでスタート、客の心を掴むに十分な選曲だったんじゃないですかね?

  この日最大のピークはやはり"ダイヤモンド"~"天体観測"の2連発でしょうか。少なくともあの場にいた人間の大半が知ってるであろう曲を、あのデカいステージで鳴らすわけだから、そりゃ否が応でも反応しちゃうよね。うん、良かったと思いますよ。もっとヘロヘロなのかと思ってたから、意外にカッチリ演奏してて驚かされました。

  「野外フェスでどうしても演奏したかった。俺達のワガママを聞いてください」とかいうMCに続いて歌われたのが、昨年末のシングル"スノースマイル"‥‥って真冬の歌やんか! ま、歌詞さえ気にしなければ結構感動的な歌なんで、それはそれでアリなのかな?

  終始思ったことは‥‥家でCD聴いてる分には別にいいけど、ライヴ会場に足を運んでまで‥‥ましてや野外フェスの炎天下の中でまで観たいかと問われると‥‥非常に返答に困るバンドだなぁ、と。気分的なものもあるんだろうけど(どうしてもこの日は岡村待ちだったからね)、なんつーか‥‥俺が応援しなくても、沢山の人達が支えているだろうから大丈夫か、といった感じ。悪いとは全然思わないんだけど、1回ライヴ観て満足しちゃったというか。


◎平井堅(GRASS STAGE・16:20~)

  ロックフェスなのに、何故!?ってな人、その2。なんですが、これが思いの外良かったのよ。パーカッション、アコギ、ピアノという少人数のアコースティック編成で、終始平井堅も座って歌っておられました。つうか座ってあれだけの声量なんだから、大したもんだ。

  歌われた曲は、全部誰もが一度は耳にしたことがあるような曲ばかり。ほぼ全曲シングルナンバーだったんじゃないかな? "楽園"とか"even if"とか"Strawberry Sex"とか。全部知ってる曲じゃん。平井の歌を中心に、それを邪魔せず盛り上げるアコースティック楽器のアレンジが本当に心地いい。丁度陽が沈み始めてちょっと涼しくなり出した頃だったので、雰囲気はバッチシでしたね。

  後半、アッパーな新曲"Style"と某ドラマの主題歌だった"KISS OF LIFE"で盛り上がり、いよいよ次でラスト‥‥ということは、いよいよあの「誰もが知ってる超有名童謡」の出番か!? ひたちなかの3万人で大合唱なのか!?とワクワクしていたら‥‥あれっ、こないだまでやってた某ドラマの主題歌だった"Life is……"じゃんか‥‥何だよ、結局やらないのかよ!! あれが楽しみだったのに!! ま、最後までいい歌、いい曲がじっくり聴けたんで、これで良しとしますか。平井堅も絶対に自分で金払って観に行くタイプじゃないしね。


◎岡村靖幸(GRASS STAGE・17:40~)

  この日をどれだけ待ったことか‥‥何度かライヴの予定が発表されたりしたのに、直前になって中止になったり、今年に入って出る予定だった音源が何故か無期発売延期になったり‥‥本当に音楽やる気があるのか!?と半ば疑問に感じてた俺ですが、いざフェスで人前に!!となると、どうしてもね‥‥甘くなっちゃうんですよ。「ホント、困った子だなぁ~」くらいの優しく広い心で岡村ちゃんを迎え入れたい、と前夜から考えてたんですよね。

  モッシュエリアで観てたんですが、とにかくもの凄くギューギュー詰め。続くRIP SLYME目当ての女子中高生が、その殺気立った雰囲気と興奮したファンの動きに圧死させられそうになってたのが印象的でした。

  定刻を5分程過ぎた頃、キーボード&マニピュレーターの男性がステージ上に現れ、SEで「お母さん」という声が延々流れてるのね。時に感情を込め、時に平坦に叫ばれる「お母さん」の一言。多分、岡村の声なんだろうけど‥‥一体何が言いたいのかね君は!?

  そしてSEが盛り上がり最高潮になったところで、他のバンドメンバーも参加。演奏が始まると同時に、ステージ左側から黒いスーツを着た体格のいい長髪男性が‥‥あ゛っ、岡村ちゃんだ‥‥そう、間違いなくこの太めの男性が岡村ちゃんなのです。以前観た時よりも確実に顔はシャープになり、体格もひとまわり小さくなったような気が‥‥黒着てるからそう見えるだけ!?

  でもね‥‥ステージ上のその人は、間違いなく我々が知ってる「岡村靖幸」その人でした。あの歌声、あのアクション、あの激しいダンス、あの曲間の煽り、そしてあの表情。全てが「岡村靖幸」。正しく「100%岡村ちゃん」といった感じ。この日披露された今日は比較的新しめの曲が多くて、しかもそれら全てがメドレー形式に、曲間の隙間など一切なく、そして岡村ちゃんのダンスも休む間もないまま、ひたすら濃厚な時間が進んでいくのです。1曲目が終わった時点で、既に岡村ちゃんは瀧のような汗をかいていて、観てるこっちが辛くなりそうですよ。

  5曲を歌い終えると、何故か他のバンドのメンバーが全てステージ上からいなくなり、残ったのは先のマニピュレーターと岡村ちゃんのふたり。しかも岡村ちゃん、ステージに背を向けてハァハァいってるし。代わりにマニピュレーターの人がMCする始末。途中、岡村ちゃんも何か喋ろうとしてマイクを掴んだんだけど、どうにも返りが悪かったようで、殆ど聞き取れず。結局、最後にはそのマニピュレーターの人も袖に引っ込み、ステージ右側に用意されたエレピの前に座り、適当に弾き始める。何やるんだろう、ピアノバラードかなぁ?なんて思ってたら、平井堅に対するアンサーソングなのか、何故か「か~らぁ~すぅ~、何故鳴くのぉ~、からすはや~ま~にぃ~♪」という、あの曲をソウルフルに歌い出す‥‥何がやりたいの、岡村ちゃん? 怒らないから言ってごらん?? 笑いたい気持ちもあったんだけど、とにかく素晴らし過ぎて、思わず聴き入っちゃったじゃないか。そのまま新曲‥‥というよりも、絶対にあの場で適当に作った即興ソングを。人生には勝ち組とか負け組とかあるそうだけど、いい携帯を持ってたって、喋る人・喋る内容がダメだったら意味がないんだよ、そんな俺は負け組でいい、ただ傍にあなたさえいてくれれば‥‥といった感じの歌詞で、最初の内はみんなやはり笑ってるんだけど、最後にはみんな大きな拍手。とにかく感動的なのよ。いや、俺らにとっては「あなた(岡村ちゃん」さえいてくれれば‥‥」って思いでいっぱいなわけだけど。

  そしてピアノコーナーを終えた岡村ちゃん‥‥んん、岡村ちゃん‥‥ええっ、お、岡村‥‥ちゃん‥‥ステージ袖にひっこんでっちゃったよ! 何か失礼なことでもあったのか‥‥とにかく時間にして2~30分程度。いよいよこれから本格的に盛り上がるぞ~って時に、急にストップ。元々この程度の時間だったんだろうけど、それにしても‥‥みんな物足りなさ過ぎ。これはやはり、9月の単独ライヴに来い!ってことなのか。

  とにかく、終始岡村ちゃんに左右された1日でした。この夏、俺らは歴史の変わる瞬間に立ち会えたんだよ! これはもう奇跡でしょう!! うわ~っ、もっと観たかったよぉ‥‥


1. come baby
2. パンチ
3. ステップアップ
4. マシュマロハネムーン
5. セックス(以上、ここまでメドレー形式でほぼノンストップ)
6. 七つの子
7. 即興バラード?(以上、岡村のピアノ弾き語り)

2003年3月12日 (水)

BUMP OF CHICKEN『ロストマン / sailing day』(2003)

  BUMP OF CHICKEN、2003年最初のリリースとなるシングルはダブルAサイド・シングルで、ジャケットも2種類。基本的には"ロストマン"の方が1曲目になる盤が一般普及盤(右ジャケットがそれ)で、限定盤として"sailing day"が1曲目がくるジャケ違い(アニメ「ワンピース」映画版主題歌ということで、黒地にルフィの海賊船マークをあしらったジャケット)も用意されています。多分、そっちはすぐ売り切れるでしょうけど、今回俺は一般盤の方を買いました。正直、どっちでもいいんですけどね。

  さて、バンプはアルバム「jupiter」を2002年2月にリリースした後、12月の "スノースマイル" まで一切新曲をリリースしてきませんでした。もっともこのバンド、リリースに関してはかなりのスローペースなので、まぁこれもいつものことか‥‥と納得できるんですが、今回はたった3ヶ月しか間が空いてないんですよね。まずそれに最初驚き、しかもその新曲がアニメ「ワンピース」主題歌となるという事実に二度驚き、とにかく驚き尽くめ。けど、何よりも驚いたのは、その新曲の完成度ではないでしょうか?

  まず"ロストマン"。メジャーデビュー後、「jupiter」までの路線の延長線上にあるといえるだろう作風なのですが、とにかくこの力強い「肯定」。これが全てですね。ある意味 "天体観測" も、そして "Stage of the ground" をも超えてしまった、本当の名曲なのではないでしょうか? そうえいば某音楽雑誌の方でもこの曲を名曲呼ばわりしてましたが、いろんな難しい理屈詰めで解説してたけど、これはもうとにかく聴いてもらうのが一番かと。歌詞をじっくり読んで、そのサウンドをしっかり受け止めて‥‥後は聴いた人の感じ方次第。勿論それでも「やっぱバンプ、クズだね?」って人もいるだろうし、「今までバンプ苦手だったけど、これはイイ!」って人もいるでしょう。とにかく変な偏見なしに耳を傾けてみてください。正直、俺もこんなにスゲェ曲だとは思ってもみなかったよ。

  そして"sailing day"の方も、完全無欠のバンプ節。第二の "天体観測" なんて安易に呼びたくはないけど、とにかく路線としてはああいうアップテンポの疾走ナンバー。サウンドもカッコイイと思うし、歌詞も好きだな。「ワンピース」に絡めて「船」や「航海」という言葉がキーワードとして登場しますが、今回の2曲に通していえるのは、大きな意味での「旅」がテーマになっている、と。それは長い人生の道のりを歌ったものであったりするわけですが、とにかくこのバンド、どんどん歌詞のテーマが壮大になってるのね。ま、これは今回に限ったことなのかもしれませんが、俺はこういう歌詞が嫌いじゃないんで、ちょっとこの路線を突き進めて欲しいな、と思ってたりして。 "天体観測" のような歌詞もいいんだけど、最近の彼等のサウンド自体がそういう壮大さを前面に出してきてるように思えるので、歌詞もそれに見合った素晴らしいものを提供して欲しいな、というのが素直な気持ち。期待してますよ。

  いやぁ、よく冗談で「バンプいいよね~」とか友人同士で言ったりしてるのですが、これはマジでイイ。バカに出来ませんよ。つうかこれが売れてるっての、よく判るよ。現時点では発売日のデイリーチャートでスマップや松浦亜弥を抑えての1位ですが、もしかしたら「ワンピース」効果も手伝って、 "天体観測" に匹敵する大ヒット曲に、そしてバンドにとっての第二章の代表曲になるんじゃないでしょうか?

  そうそう。今回も例のボーナストラック( "おもち" )、収録されてます。CDのトレイをパカッと開けると‥‥(笑)



▼BUMP OF CHICKEN『ロストマン / sailing day』
(amazon:国内盤CD

2002年12月31日 (火)

MY BEST OF 2002

今年もとうとうこの時期が来たわけですね‥‥早いもんだなぁ、1年が経つの。て優香、このサイト始めてこの年末企画も早5回目ですよ‥‥誰がこんなに長くこのサイトが続くと思ってた!? いや、俺だってこんなに長く続けるつもりはなかったよ!?(と愚痴ってみても始まらないっしょ)‥‥まぁ愚痴はこの辺にして、大晦日恒例の「とみぃが選ぶ『BEST OF 2002』」を紹介しようと思います。アンケートの方にも既に何名かの方が参加してくださってますが、それの参考にでもしてもらえればってことで、毎年大晦日の慌ただしい時にこれをアップしてるわけですね‥‥ええ、暇人なわけですよ(笑)。つうわけで、2002年分から例年と違って「SONG OF 2002」が5曲から10曲に増えた以外、特に変わり映えのない企画なんですけどね。何で10曲に増やしたかというと‥‥大体想像つくと思いますが、ハロプロ枠です(爆)。けど、実際冷静に2002年の10曲を選ぶとなると、意外と5曲も選べないもんですね。結果は後でご覧になってもらえば分かると思いますが‥‥

とりあえず、アルバムの10枚の方から見てもらいましょう‥‥(全てにおいて特に順位は付けてません。順番はアルファベット順ですので他意はありません。その辺はご理解ください)


DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN『DCPRG3/GRPCD2』

いろんな意味で、今年は菊地成孔との出会いが大きかった気がします。これはリミックスとライヴという両極端なディスク2枚からなる編集盤ですが、共にその魅力を最大限に発揮した素晴らしい内容になってます。

Mr.Children『IT'S A WONDERFUL WORLD』

桜井の小脳梗塞というあの出来事さえなくても、間違いなく今年の日本を代表する1枚。いや、あの出来事を通過した結果、余計に力強く心に響く楽曲が増えたかも。早くも次のアルバムが楽しみで仕方ないですよ。

the pillows『Thank you, my twilight』

今年このバンドとちゃんと向き合えたことが最大の収穫かもしれません。自分より年上の人がこういったアルバムを作ってくれることが何よりも心強いです。

PRIMAL SCREAM『EVIL HEAT』

前作の延長線上にありながら、あれをいとも簡単に越えてるって時点で驚愕。更に内容聴いて座り小便モノ。40越えてもここまでアグレッシヴってのはホント尊敬に値します。

SKETCH SHOW『AUDIO SPONGE』

自分のルーツとなる人達が三度集結して、50越えてもこういったアルバムを作ってくれるってことが、もう俺的には涙モノなわけですよ。ライヴ観れなかった事が2002年最大の心残り!

SUPER BUTTER DOG『ラ』

ライヴでベスト盤という反則合わせ技だけど、それを差し引いても「サヨナラCOLOR」は2001年に聴いておくべきだった1曲なわけで。これで踊れない奴は死んだ方がいいですマジで。

中村一義『100s』

トータルでは前作「ERA」より劣るかもしれないけど、それでも今年を代表する10枚に選ぶ程のクオリティーはさすが。ライヴを観たことで更に評価が高まりました。

ナンバーガール『NUM-HEAVYMETALLIC』

結果としてこのアルバムを越えるような作品を作るまでいかずに解散してしまったってことは、やはりこれがバンドとしての臨界点だったのか‥‥ブッチギリの大傑作。

松浦亜弥『ファーストKISS』

ハロプロだから選んだのではなくて、文句なしで今年を代表する日本のポップアルバムの1枚だと言い切れる作品。つんく♂だから凄いのではなくて、あややだから凄かったんですよ、このアルバムは。

モーニング娘。『4th「いきまっしょい!」』

多分今年一番聴いたアルバムかも。あややのアルバムよりクオリティは劣りますが、それでもここまで力強く「肯定」を叫ぶアーティストは過去10年いなかったんじゃないでしょうか? 子供向けだからこそ判りやすく響くというのも頷ける作品。


勿論、ここに挙げた10枚が全てではないですよ。現時点、12/31の時点ではこの10枚だということです。個人的によく聴いたアルバムをただ10枚挙げただけで、選外だったものの、やはりうちのレビューで取り上げたアルバムというのはどれも「2002年の10枚」に入ってもおかしくない存在でしたし。

未だにレビューでも取り上げていないアルバムで惜しかったなぁ‥‥というのは、BON JOVI「BOUNCE」とかNINE INCH NAILS「LIVE : AND ALL THAT COULD HABE BEEN」、THE HELLACOPTERS「BY THE GRACE OF GOD」、FLASHCUBES「LIVE IN JAPAN -RAW POWER POP-」、RHYMESTER「ウワサの伴奏」、54-71「enClorox」、cymbals「sine」、BUGY CRAXONE「NORTHERN HYMNS」とかかなぁ‥‥他にもいろいろあると思うんですが。あ、くるりとスーパーカーは周りが騒ぐ程のアルバムだと思いませんでした。勿論、悪くはなかったですけどね。ただ、プレイヤーに載せる回数は前のアルバム程じゃなかったというのが俺的に全てを物語ってるかなぁ、と。


続いて「SONG OF 2002」の10曲を紹介。これもアルファベット順に並べただけで、順位は特になしです。


・BUMP OF CHICKEN「Jaded」
何だかんだで、やっぱりバンプの曲は心に響くものが多いです。厨房呼ばわりされようが、やっぱりいいものはいいということで、これを選びました。シングル「スノースマイル」も名曲だけど、今はこっちを。

・GRAPEVINE「ナツノヒカリ」

昨年同様、俺の夏のテーマソングとなったのがバインでした。アルバムは惜しくも選外だったけど、楽曲としてはこれだけは外せません。

・Mr.Children「LOVE はじめました」

「蘇生」「HERO」と最後まで競ったんだけど、先日の12/21ライヴで観たこの曲のインパクトにやられました。ミスチルのダークサイド/ヘヴィサイドを更に追求したひとつの完成型。

・POLARIS「季節」

「フィッシュマンズ後」をちゃんと形にしたのが、結局元メンバーの手によってだったという、しかもただの継続ではなくて新たな地平を突き進んでいる点が評価に値すると思います。これも夏よく聴きました。

・グループ魂「竹内力」

インパクト大賞ってのがあるとしたら、間違いなくこれ。ロックやパンクとして十分成り立つ上にあの歌詞。正月「ミナミの帝王」観たくなったもん(笑)

・後藤真希「手を握って歩きたい」

2002年を振り返ると、最も泣かされた曲ってことでやはりこれを外すことは出来ないな‥‥と。「ハロプロ楽曲大賞」ではハロプロ限定ってことで判りやすいものを選んだけど、普遍性って観点で選ぶとこれは外せません。

・中村一義「キャノンボール」

「僕は死ぬように生きていたくはない」、これが全てです。

・ハナレグミ「家族の風景」

どれに1位をつけるってことは敢えてしないんだけど‥‥それでもこれが個人的には1位かも。いや、スタジオ音源よりライヴでの弾き語りだね。是非ライヴ観たいです。

・メロン記念日「香水」

2002年後半は、娘。よりもメロンの方に重点を置くようになった俺ですが、それを差し引いても名曲中の名曲。何故これを評価しないヲタがあんなにも多いんでしょうか? 年末になって有線チャート11位まで上昇という事実が全てを物語ってますよね?

・モーニング娘。「そうだ!We're ALIVE」

このサイトを続ける上での原動力となった、そして今のとみ宮の在り方を決定づけた1曲。今後「2002年ってどんな年だった?」と聞かれたら、この曲をまず最初に挙げるでしょうね。


だいぶ悩んだのがここで、ハロプロ枠5曲なのに結局3曲しか選ばなかったり、先日日記の方で選んだ「ハロプロ楽曲大賞」と違った曲が入っていたりで‥‥ま、これも今日の時点での10曲なので、数時間後にはハロプロ8曲とか選んでるかもしれませんし。そういうことです。

毎年選ぶ時に「アルバムで選んだアーティスト、またそのアルバムに入ってる曲は極力避けるようにして、出来るだけ多くのアーティストを紹介できるようにしよう」と決めているんですが、今年はご覧の通り、アルバムにも選んだアーティスト、そのアルバム収録曲を3つも選んでしまいました。これは、そういう枠決めを破ってでも紹介したい、選びたいと思わせるだけの曲だったっていうことです。ここに選ばれなかった曲でもホントいい曲、今年散々聴いた曲は沢山ありますし、挙げたらキリがないですが、やっぱり今はこの10曲ですね、うん。


続きまして、今年観たライヴから選ぶ「LIVE OF 2002」を。


・ナンバーガール@水戸ライトハウス (7/5)
・DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN@フジロック (7/28)
・HANOI ROCKS@サマソニ (8/17)
・メロン記念日@赤坂ブリッツ (12/9)
・The ピーズ@SHIBUYA-AX (12/22)


ナンバガは結局あれが自分にとってラストとなってしまったのですが、そういうのを抜きにしても本当に凄いライヴでした。未だに上手い言葉が見つからない、「何だったんだあれは!?」というライヴでしたねマジで。

デトコペはやはり衝撃でしたよ。フジで朝イチという過酷な状況の中、最終的には1万人もの人を集めてしまった、あるいは他のアクトを観ようとしていた人の足を止めてしまったというのが全てを物語っているのではないでしょうか?

ハノイは‥‥文句なし。あれを見れなかった人は可哀想ですねって言いたくなる程の内容。文句なしでブッチギリ、今年最高のライヴでした。あれ観たらガンズとか見れないよマジ。

メロンは‥‥もう言葉では言い尽くされた感がありますが、やはり何度でも言いますよ。あれは伝説だったと。カラオケバックのいちアイドルのライヴでモッシュ&ダイブが起こるなんて‥‥あれを観てしまったら他のハロプロライヴ、全てが霞んじまうって!
 
最後は、俺にとって2002年最後のライヴとなったピーズ。デビュー間もない頃に観たっきりだったんですが、やっぱりいい意味でショック受けましたね。そしてまだ出てないけど、2003年2月リリース予定のニューアルバムは既に2003年を代表する名盤に決定です!

今年は30数本ものライヴを観てるんですが、その約3分の1がハロプロ系という考えられない結果になりましたが、やはりあんまりハズレはなかったですね。ただひとつだけ、市(ry

それとは別に、どうしても忘れられなくなってしまったライヴというのもありまして‥‥朝霧JAMで観たジョー・ストラマーがそれですね。観た後は「いつも通り良かった」程度だったのに、結局あれが最後になってしまったわけですから‥‥バンドが解散しても、生きている限りそこに属したメンバーのライヴというのはどこかしらで観ることが出来るわけですよ、音楽活動さえ辞めなければ。けど、死んでしまったら何もかもお終いですよ‥‥改めて、ご冥福をお祈りします。

2003年も沢山の素晴らしい音楽と出会えますように……

2002年12月20日 (金)

BUMP OF CHICKEN『jupiter』(2002)

  しっかしBUMP OF CHICKEN(以下バンプと略)は何時からこんなに「ネタ」にされるようになっちゃったのかねぇ‥‥やれ「厨房の聴くもの」だの「引き籠もり云々」だの‥‥ま、その殆どが某巨大掲示板での書き込みから発したものなんだけど、その他にも某有名ロック雑誌での持ち上げ方といい‥‥"天体観測"の大ヒットによってミーハー的ファンの急増、カリスマ視するメディア、それを横目に失笑する「自称」ロックファン、そして苦悩するバンド‥‥いや、ホントに苦悩してんのかどうかは知らないけど。何か俺から見ると、今のバンプの置かれてる状況ってのがこういう風に見えるんだよね‥‥しかも、今年の夏に放送されたドラマ「天体観測」での、必要以上にバンプの曲を使いまくる構成に、好意的に見てたこっちまで反吐が出そうになって、当分の間バンプは聴かなくてもいいやって思えるようになってきて‥‥去年の暮れ、ミスチルも同じような使われ方をしたけど、今回のはあれよりたちが悪いと思ったよ。

  そんな感じで、正直購入後暫くしてからいつの間にかこのアルバムをプレイヤーで再生することがなくなってたんですが、つい先日、たまたまDJやる時にこのアルバムから何かかけようとして、久し振りに通して聴いたんですよ‥‥で、偏見なしにやっぱりいい曲の詰まったアルバムだなぁ、と再確認しまして。

  間違いなく、アルバムトップの"Stage of the ground"は2002年前半を代表する曲のうちのひとつだと思うんですよ。あのバンプがこんなにもスケールがデカイ、深みのある曲を作るようになるとは‥‥正直に言ってしまえば、やってること自体は「THE LIVING DEAD」までの頃の方が好みなんですよ、個人的には。ただ、やっぱりメジャー移籍後の必殺シングル攻勢‥‥特に"天体観測"と"ハルジオン"の2連発は有無を言わせない勢いがあったと思うんですよ。それまでのバンプとは違う「硬さ」や「熱さ」とでもいいましょうか‥‥そういうのにどうしても馴染めなかったんですね、先入観があったもんで。けど、アルバムがスタートした途端‥‥"Stage of the ground"なんですが、もうこれは有無を言わせないとか、そういったレベルじゃないんですよ。これを否定するってことは、これまで自分が好き好んで聴いてきたロックを否定することじゃないか?って素直に思えて。自分が愛してきたロックのエッセンスがそこらじゅうに散りばめられていて‥‥確かにこれ、名曲なんですよね。で、その名曲に続くのが、これまた名曲中の名曲である"天体観測"なわけで‥‥あのドラマのお陰で、どうしても変な色眼鏡で見られがちだけど、やっぱり名曲なのには違いない。「とみぃの宮殿」内のアンケート企画「BEST OF 2001」での「SONG OF 2001」でも1位を記録した程ですから。

  頭2曲でノックアウト寸前の聴き手を優しく包む、繊細な"Title of mine"。繊細だけど、実は芯は太いという。どの楽曲にもいえるけど、それがこのアルバムでのバンプ。続く"キャッチボール"も同じような空気感と香りを持った曲。そして再びキラーチューン"ハルジオン"へ‥‥シングルリリース時、俺はこの曲、イマイチ馴染めなかったんだよね。けど、こうやってアルバムの中の1曲として、このポジションで聴くと、不思議とすんなり聴けちゃうんだよね。で、いい曲だなぁと思えるんだから‥‥

  後半は比較的落ち着いた雰囲気を持っていて、実は"Stage of the ground"以上に好きかもしれない"ベンチとコーヒー"や"メロディーフラッグ"といったメロウなミディアムチューンが続き、更にスローな"ベル"で完全にゆったりした空気に包まれます。そしてエンディングにメジャーデビュー曲"ダイヤモンド"~最も前作のノリに近いかも?の"ダンデライオン"の2曲を持ってきて終わる‥‥んですが、お約束のシークレットトラックもあります(実は"ダンデライオン"以降シークレットトラックまでの流れが一番従来のバンプらしかったりして。シークレットトラックについては、CDトレイをパカッと外してみてください。ってみんなお気づきかと思いますが‥‥)。

  ロックバンドってのは、ヒットチャートの上位に入ったりセールス的に大成功すると「女子供が聴いて喜ぶようなバンドに成り下がった」と貶されることが多かったりします。で、その成功したバンドがまだハタチ前後の若い奴らだったとすると、更に叩かれたりして‥‥ま、その辺は日本だろうが海外だろうが一緒ですけど。そんな偏見や、音とは全く関係のない外的要素でこのアルバムを見過ごしてしまうのは正直勿体ないと思うんですよ。決して「後年に残る名盤」というわけではないですが、いい曲が沢山詰まったいいアルバムなのには間違いないですし。まだアルバム2~3枚しか出してないバンドですよ? しかも、滅茶苦茶創作活動がスローペースな。それでいて、非常に世渡りが下手な20代前半の青年4人ですよ(ホントに世渡り上手だったら、"ハルジオン"リリースしたすぐ後にアルバム出してるはずですしね。見事に絶好のタイミングを逃してのリリースだったため、期待された程の大ヒットにはならなかったし。ま、その辺のマイペース振りがこのバンドのいいところでもあり、悪いところでもあるんですが)。ホント、まだまだこれからの存在ですよ。

  MR.BIGやBON JOVIで音楽に目覚めた佐倉の中高生4人が初めてバンドを組み、気づけば出す曲出す曲がチャートのトップ10入りするバンドにまで成長。その現実をどこまで理解してるのかは謎ですが、先日このアルバム後初の新曲(10ヶ月振り!)"スノースマイル"がリリースされましたが、これもアルバム収録曲にも勝る名曲だったりします。このバンドには是非このまま、そういった現実をスルリとかわしつつ、マイペースで活動を続けて欲しいものです。



▼BUMP OF CHICKEN『jupiter』
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