2010/01/13

つんく♂THEATER 第8弾「スターはつらいよ」@新宿シアターサンモール(2010/01/09)

昨年に続き今年も観てきました、NICE GIRL プロジェクト!のメンバー出演による舞台。昨年はヒーロー/戦隊ものがテーマだったのですが、今回はド直球の“アイドル”。新人アイドルが初めてテレビ出演する際に巻き起こる、さまざまな出来事/トラブルがいくつも重なっていって、ついに放送時間が近づいてくる……そんなストーリーです。

これまでにつんく♂THEATERは2回観ていて(2007年9月の第4弾「あぁ女子合唱部〜栄光のかけら〜」と、2009年1月の第7弾「ヒーローの事情」)、毎回終わった後に「あぁ、面白かった」と素直に思えるものばかりだったのですが、個人的には今回観た「スターはつらいよ」が今まで観た中で一番面白かったと思いました。単純に“アイドルがアイドルを演じる”というわかりやすいストーリーもよかったのかもしれないし、何よりもNGPのメンバーが以前にも増して演技が上手になっていた……言い換えれば、存在感を増していたこと、これが一番大きいんじゃないでしょうか。

正直、初めて彼女たちの舞台を観始めた頃はまだメンバーの顔と名前が一致してなかったし、観ていく中で気になる子、お気に入りの子を見つけていく感じでした(実際、初めて観た「あぁ女子合唱部〜栄光のかけら〜」のときに“かえぴょん”こと大瀬楓がいいなぁと思うようになったし)。

今回主役の安達ルリコを演じたおっきゃん(岡田怜子)、名前と顔がぜんぜん一致しなかったんだけど、家に帰ってからプロフィールを観て納得。以前はメガネキャラだった子だ。そりゃ気づかないわ。うん、メガネ外したほうがカワイイ。ちょっとオーバーな演技だったけど、それが逆に“新人アイドル”っぽさを醸し出していてよかったかも。おっきゃんと正反対な先輩アイドル役のまっちゃん(松井友里絵)もどんどん大人っぽくなっていて、今回の役にピッタリ。彼女はどこか影があるような役が合ってるような……たまたまこれまでに観た3回の舞台で、そういう役が多かったからかな? とにかく、この2人がメインというのは納得でした。

そういえば、歌や声優として推されているおがまな(小川真奈)が脇役というのも、こういう舞台ならでは。彼女は“アイドル”としての自意識さえ芽生えれば絶対に化けると思ってるんだけど、徐々にその片鱗が見えてきたかな……なんて舞台を観ていて感じました。ま、こちらが一方的に感じてるだけですが。

また、昨年末に新メンバーとしてキャナァーリ倶楽部に正式加入したちーちゃん(持田千妃来)も、非常にいい味出してました。先輩メンバーにも負けてない存在感を醸し出してたし、今後どんどん化けていってほしいな……なんて思いました。

もちろん他のNGPメンバーもそれぞれ個性を発揮してたし、感心させられることが多かった。中には演技がぎこちなかったり、声が小さかったりという子もいたけど、そういった子も今後同じような経験を積んでいくことで(あるいは大きなチャンスを獲得した際に)、さらに“化ける”はずです。

NICE GIRL プロジェクト!の子たちはライブを観るより舞台を観る頻度のほうが高かったりするのですが、今後はライブのほうもじっくり観てみたいな……なんて思ったり。ハロー!プロジェクトの子たちとは違った個性をどんどん伸ばしていって、それぞれ大きく羽ばたいてほしいですね。そうなることで、よりアイドル界が活性化されるかもしれないし。今後も影ながら応援していきたいと思います。

P.S.
この舞台のDVDが、早くも3月17日にDVD化されるそうです。自分が観に行った日みたいだけど、ちょっと発売が楽しみです。



▼つんく♂THEATER 第7弾 THE ポッシボー&キャナァーリ倶楽部「ヒーローの事情」(amazon:日本盤DVD

投稿: 2010 01 13 12:15 午前 [2010年のライブ, ハロー!プロジェクト, 芸能・アイドル] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2009/12/22

Buono! ファーストコンサートツアー2009 〜WINTERフェスタ〜@東京厚生年金会館(2009年12月20日)

今年2月に観たBuono!の(ファンクラブ会員以外に向けた)初ワンマンライブ「Buono! ライブ2009 〜ハイブリッド☆パンチ〜」は、個人的に今年観たライブの中でもトップ10に入れたい出来だったんですが、いやぁ……今回もかなりよかった。ライブのこなれた感……Berryz工房や℃-uteとして数え切れないほどの場数を踏んでる3人に対して、こういう言い方も変かもしれませんが、“ロックアイドルユニット・Buono!”としてはより“バンドらしく”なったのかな、なんて思ったり。実際に楽器を演奏したりするわけでもないし、ライブ前半では通常のハロプロライブ同様にカラオケを使ったパフォーマンスなんですけどね。

単純に、自分自身のBuono!に対する期待値だったり、この3人に対する思い入れの部分が他のハロプロユニットよりも勝ってしまってるんでしょうね。今年2月に出た2ndアルバム「Buono!2」やその発売直後に行われた上記のライブがその決定打になったのは間違いないし。最近のつんく♂さん作曲シングル曲は正直いいものもあるししょーもないものもあって、出来はまちまちなんですけどね。

そんなBuono!のワンマンライブ。悪いわけがない(と、勝手に思いこんでる)。自分はツアー2日目の昼公演に行ったんだけど、ライブ中盤から雅ちゃんのボーカルがちょっと厳しくなったり、終盤はちょっと息切れ気味かな?なんて感じる瞬間もあったけど、全体的にはクオリティの高いものだと思いました。単純に年末の忙しい時期に行われるツアーってこともあるんでしょう、そう脳内でフォローすることにしました。

でもそんな中、「愛理のボーカルだけは終始安定してたな」とか「おお、桃子はこんな歌い方や発声もできるんだ」と驚かされる場面も多数。バンドメンバーが加わったM-10「ワープ!」以降の流れは本当に圧巻で、普通にガールポップ/ロック系アーティストのライブとして安心して楽しむことができました。個人的にはM-12「ロックの神様」以降の流れが非常にツボだったかな。

来年2月には通算10枚目のシングルと3rdアルバムの発売も決定したBuono!。同時期には2度目の東名阪ツアーも控えているだけに、次はさらに成長した3人のパフォーマンスを楽しむことができるかもしれませんね。アルバムを聴いて興味を持ったけどまだ一度もライブに足を運べてないという人、確かに“あの”環境に入っていくには勇気が必要かもしれませんが、行ったら行ったで絶対に楽しめると思いますよ。観ないで後悔するよりは、ぜひ行ってみていろいろ感じてみてください。


[セットリスト]
01. Bravo☆Bravo
02. MY BOY
--MC--
03. ロッタラ ロッタラ
04. ホントのじぶん
--MC--
05. バケツの水(嗣永メイン)
06. ガラクタノユメ(夏焼メイン)
07. 君がいれば(鈴木メイン)
--MC--
08. 無敵の∞POWER
09. ガチンコでいこう!
--映像--
10. ワープ! [ここからバンド演奏]
--MC--
11. キライスキダイキライ
12. ロックの神様
13. 泣き虫少年
--MC--
14. キラキラ
15. 消失点 -Vanishing Point-
16. ゴール
--MC--
17. 恋愛♥ライダー
18. れでぃぱんさぁ
19. Kiss!Kiss!Kiss!
--ENCORE--
E1. サンタがママにキッスした
E2. You're My Friend
--MC--
E3. -Winter Story-



▼Buono!「Buono!2」(amazon:日本盤


▼Buono!「Bravo☆Bravo」(amazon:日本盤初回日本盤通常


▼Buono!「Buono! ライブツアー2009 ハイブリッド☆パンチ」(amazon:日本盤

投稿: 2009 12 22 01:43 午前 [2009年のライブ, Buono!, ハロー!プロジェクト, 芸能・アイドル] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2007/11/01

後藤真希『How to use SEXY』(2007)

後藤真希がハロプロを卒業した。その経緯はこの際どうでもいい。彼女はすでにハロー!プロジェクトの一員ではないという事実がそこにあるのみ。だけど、その事実に対して何も感じない自分がいる。これもまた事実。

+ + + + + + + + + +

ハロプロのCDを買うこと自体が半年ぶりのことなんですよ。どういうことかというと……ご想像どおり、ハロプロに対してまったく興味がなくなってしまったというのが本当のところ。いや、仕事で接するくらいで、日常の中にはほとんどといっていいほど、彼女たちの音楽が僕の中に入ってくることはなくなりました。そして、別に彼女たちの音楽がなくても、自分の生活はそれまでと何も変わらないし、特に寂しいと感じることもないわけです。まぁぜんぜん聴かないというわけではないし、どんなユニットが結成されてどんなアイテムが発表されてどんな曲調なのか……ということくらいは把握してるわけですが。

この後藤真希のアルバムだって、発売から1ヶ月以上経ってから買ったものだし、多分今回の一件がなければ自ら購入することはなかったと思います。だって、ハロプロのCDに3,000円費やすなら、もっと聴くべき国内アーティストがたくさんいるし、聴いておきたい海外のアーティストの輸入盤が2枚も買えちゃうし。

まぁそんな感じで、気まぐれに「ご祝儀」程度の気持ちで買ったこのCD。評価が高いのは知ってたんですが、確かに良い出来ですね。アルバムとして一本筋が通っている(R&B路線で貫かれている)ので、これまでみたいな「幕の内弁当」的な作風にはなっていない。でも、昨年の路線変更を考えればこれは当たり前の結果であって、ファンにとっても納得のいく1枚だと思います。

楽曲はすべてつんく♂によるもの。シングル曲3曲を除く、計7曲が新たにアルバム用に書き下ろされており、R&B路線の範疇内でのバラエティに富んだ楽曲が並んでいます。確かに「歌手・後藤真希」を上手く活かした内容だと思うし、確かにこれを今のハロプロ内でやろうとするには無理があるのかもしれませんね。

正直なところ、彼女が今後どんな音楽をやっていきたいのかは、本人にしかわかりません。結局、あの声明文を読んでも、卒業理由のひとつとなった「方向性の相違」が何を意味するのかも、現時点では明らかにされていませんし(現在のセクシーR&B路線のことを指すのか、それとも現状の「おこちゃま路線」なハロプロを指すのか)。でも、恐らくこのアルバムに示されていることが、彼女自身が一番やりたいことなんでしょう。昨年のライブには足を運びましたが、きっと今年のソロツアーもこのアルバムからのナンバーを中心に、かなり本格的なステージパフォーマンスを目にすることができたはずだと想像します。

少なくとも、このアルバムを地盤に……いや、これを最低ラインに、今後はアーティストとしてもっと羽ばたいてくれるはず。そう願って止みません……いや、それは嘘だな。言い過ぎ。そんなに興味ないもの。ゴメン。

とにかく、自分にとっても、そして後藤真希にとっても、最後にふさわしい快心の出来だと思います。



▼後藤真希「How to use SEXY」(amazon:日本盤w/DVD日本盤

投稿: 2007 11 01 02:22 午前 [2007年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/09/14

この夏、俺の生活を彩った3曲。

 この夏よく聴いた、というかこの夏の俺のテーマソング3曲を何となく紹介したくなったので、記録しておこうかと思います。ま、読まなくていいですよ。仕事の合間に気晴らしに書いてるようなもんなので。

 まず1曲目は月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)"恋☆カナ"。ほらね、読まなきゃよかったって思ったでしょ?(笑)

 去年の5月にモーニング娘。第7期メンバーとして加入した久住小春が、この春からアニメの声優をやっていて、これはその主題歌として発表されたもの。作詞作曲及びプロデュースにはつんく♂は一切絡んでおらず、完全にアニメ主体で制作されたナンバーなんだけど、これがかなり良いです。作曲は、かの織田哲郎。古くはTUBEやZARD、相川七瀬なんてアーティストを手がけ、それこそアニメ「ちびまる子ちゃん」の主題歌も彼ですからね。キャッチーなナンバーはお手のものなわけ。でもそれを差し引いても、覚えやすくてポップでキャッチー。歌詞は別の作家さんだけど、アレンジ含めアニソンにしておくには勿体ない王道ガールポップチューンじゃないでしょうか。アイドルソングとしてはかなりクオリティ高い方だと思います。カップリングの "SUGAO-flavor" 含めよく出来たシングルでした。正直ハロプロでリリースするには勿体ないくらい(苦笑)。


▼月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)「恋☆カナ」(amazon:初回盤通常盤シングルV


 続いて2曲目は……Berryz工房"笑っちゃおうよ BOYFRIEND"。あ、ほらまた引いた(笑)。

 この曲は7月末に代々木体育館で行われたハロプロコンサートで初めて聴きました。一聴して気に入ったんだよね、「これはCDで聴いたらもっと良いに違いない」って思って。実際良かったんだけどさ。

 いわゆる'50年代のアメリカンポップス、ドゥーワップの要素を取り入れたナンバーなんだけど、適度な再現性(ホンモノのドゥーワップに近づけようとする努力)と適度なユルさ、そしてローティーンの子どもならではの無邪気さが上手くミックスされてて、聴いていてすごく微笑ましい。この曲があったおかげで俺、8月には初めてBerryz工房の単独コンサートにまで行っちゃったからなぁ(遅刻して着いたら、いきなりこの曲だったという奇跡ぶり。笑)。単純に俺がこの手のアレンジが好きっていうのも大きいし(ほら、数年前の「ハロプロ楽曲大賞」では1位に "シャイニング 愛しき貴方" を選んでるじゃない俺)、Berryz工房に対して好意的な姿勢を取れるようになったっていうのが大きく作用してるのかな。いや、単に曲が親しみやすかったんだろうね。深く考えるのはやめよう。


▼Berryz工房「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」(amazon:CDシングルV


 そして最後に選んだのは……スマン、またハロプロで(笑)。℃-ute"大きな愛でもてなして"

 ℃-uteはつい最近、DVDでメジャーデビューを果たしたハロプロの最年少グループ。先日デビューイベントをやってスポーツ紙なんかでも取り上げられたので、知ってる人もいるのかな。彼女たちはこの春くらいからハロプロのライブ会場やハロプロショップ限定でシングルを発表してきた、いわゆる「インディーズ」扱いの存在だったのね。これまでに4枚のシングルを発表していて、この "大きな愛でもてなして" は3作目のシングル。これも初めて夏のハロプロコンサートで聴いて、一発でハマってしまったという感じでして。アレンジもさることながら、とにかくメロディの中毒性がものすごいことになってるわけですよ。そう思わない?(って知らない人にはわかりにくいか。YouTubeで検索するかYahoo!ミュージックの特集コーナーで試聴できるので、一度聴いてみて)

 以前「あぁ!」や「ZYX」というハロプロユニットに在籍してBerryz工房に入れなかったメンバーによって構成されているんだけど、個人的に気になっていたメンバーが多いこともあって、実は思い入れって点ではBerryzよりも強いかも。いや、そこまで強いかと問われるとちょっと困るけど(笑)。それにしても、本当にすごい曲だよなぁ。今年聴いたハローの曲、いや、すべての音楽を含めてかなりの上位に食い込むよ、この曲。そんだけのインパクトと大衆性と中毒性を持ち合わせたナンバーだと思います。つんく♂、子どもにはホントにいい曲書くんだよなぁ(苦笑)


▼℃-ute「ミュージックV特集1 〜キューティービジュアル〜」(amazon:DVD


 とまぁ、結局全部ハロプロかよ!という突っ込みはこの無視。俺がどのくらいこの3曲が好きだったかというと、iTunesやiPodでの再生回数がこの1〜2ヶ月ちょっとで上位が塗り替えられてしまうくらい、といったらわかりやすいかな? あと、この3曲は今年の夏に俺が何度かやったDJの中で全部使われてるのよ。しかも後者2曲に関しては、この並びで繋いでるからね!(酷い)

 ハロプロ云々を抜きにしても、純粋によく出来たガールポップだと思うので、音楽に対して偏見を持たない人は一度聴いてみてはどうでしょうか。ブーブー言ってる人は、一生ブリットポップでも聴いてなさい!(それも酷い)

投稿: 2006 09 14 02:12 午前 [2006年の作品, Berryz工房, ℃-ute, ハロー!プロジェクト, 月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/06/11

メロン記念日@中野サンプラザ('06.6.10)

 メロン記念日の単独コンサートに行ったのは、2004年12月のクリスマスライヴ以来。去年は夏のライヴもなかったしね(年末のクリスマスライヴは行けなかった)。そういう意味で今年はミュージカルもあったし、このサンプラとか夏のライヴハウスツアーとか、ちょっとだけ上向きになってきた感じ。

 開演前に斉藤が注意事項を読み上げたり、スタート15分くらい前からDJがメロンの曲をマッシュアップした四つ打ちかけたりで、ちょっとこれまでのハロプロのコンサとは違った印象。DJは誰だろう‥‥ヲタの人?

 セットリスト見てもらうと判るけど、今回はシングル曲が少なくて、カップリング曲多め/2ndアルバムの曲中心といった印象。考えてみたら「THE 二枚目」ってアルバムでツアーをやってないんだよね。あれが出た後のクリスマスコンサでもちょっとしかやってないし。全シングル曲を歌うライヴは去年の暮れにやってるし、そういう意味ですごい新鮮だった。頭2曲でちょっとノリが悪いように感じたけど、久しぶりに聴いた "電話待っています" では、思わず熱くなったわ。

 会場限定のニューシングル(一応これはスペシャル企画盤ってことで、正規のシングルにはカウントしないそうな。斉藤がラジオか何かでそう言ってたらしい)の2曲も本日初披露。"お願い魅惑のターゲット" は80年代的なビートロック‥‥脳内にリンドバーグという名前が思い浮かび、思わずサビでは "今すぐKISS ME" を歌ったりしてた。もう一方の "Crazy Happy!" はミドルテンポのロックナンバー。こっちの方がこれまでのメロンぽい。中盤にラップが入ったりするんだけど、完成度は高いと思う。つーか2曲共良い出来ですよ。さすが、プロデュース含めつんく♂が一切絡んでないだけある。

 その後は、久しぶりのソロコーナー。各自、自分の色を出しまくりの選曲で、斉藤・大谷は改めてその歌唱力に注目。柴田はもうその存在含めオールオッケー。そして‥‥


 村 田 が ヤ バ 過 ぎ る 。


 ピンクのパーティードレスみたいなの着て、カチューシャ付けて傘さしながら歌うわけですよ。どこの魔女っ子だお前は!ピンポイントすぎ!死ぬかと思った。

 んで、その後にソロMCコーナー。長い&グダグダ振りは相変わらず。ま、そこが好きなんだけどな。後半に念願の "レモンタルト" 初披露。続いて "キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ" と、サムエル今井千尋ナンバー2連発。完全に2ndアルバムのライヴだこれ。終盤は休憩なしで "夏"、"遠慮はなしよ!"、"さぁ!恋人になろう"、"かわいい彼" の4連発。気付いたら一緒に飛んでた。いや、俺他のハローのライヴではいたって冷静に、ただ気持ちよく踊ってるだけなんだけど、メロンだけはダメだわ。

 アンコールには上げ系2曲。考えてみるとアンコールラストで "This is 運命" って珍しくね? 今まであったっけ? ないよね? すごい意外な気がしたけど、あーこれで終わりだと思ったら自然と身体が動いてた。サビから始まる、去年のクリスマスライヴと同じバージョン。

 意外に短いように感じたけど、キッチリ2時間やってたんだね。ソロ曲以外は全部フルコーラスなのはいつもの通り。MCが無駄に長いのもいつも通り。完全に固定客のための閉じた世界なのかもしんないけど、もうここまできたらそれでいいや。これ以上ブレイクすることはまずないだろうし。あとはどれだけ長く続けてくれるか、続けさせてくれるかだしな。

 夏のライヴハウスツアー、当然横浜ブリッツに行きますよ。ローソンチケットの先行予約で申し込んでおかなくちゃ。


  【SETLIST】
  00. メロン記念日のテーマ
  01. THE 二枚目 〜ON MY WAY〜
  02. 恋の仕組み。
  --MC--
  03. 電話待っています
  04. 刹那さ Ranking
  --MC--
  05. お願い魅惑のターゲット
  06. Crazy Happy!
  --MC [斉藤除く]--
  07. 愛メラメラ 恋ユラユラ [斉藤ソロ]
  08. 香水 [大谷ソロ]
  09. 告白記念日 [柴田ソロ]
  10. 二人のパラダイス [村田ソロ]
  --ソロMC [村田→大谷→斉藤→柴田]--
  11. レモンタルト
  12. キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ
  13. ラストシーン
  14. 夏
  15. 遠慮はなしよ!
  16. さぁ!恋人になろう
  17. かわいい彼
  --encore--
  --MC--
  18. さあ、早速盛り上げていこか〜!!
  19. This is 運命



▼メロン記念日「THE 二枚目」(amazon:日本盤

投稿: 2006 06 11 01:00 午前 [2006年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/05/08

安倍なつみ『2nd 〜染みわたる想い〜』(2006)

 約2年ぶりのアルバムとなる安倍なつみの「2nd 〜染みわたる想い〜」。本来ならもう1年くらい早く出てたはずだけど、まぁあの「事件」のお陰でリリース自体が暗礁に乗り上げちゃったからね。恐らくこのアルバム自体、当時制作されていたものとは内容が大幅に変わってるはず。予定されていたシングル曲(TAKUI作曲で話題になったやつな)もリリースされることなく、そしてこのアルバムにも収録されてないし。レコーディング自体は終了してたはずなのに‥‥完全にお蔵入りですか。勿体ない。ま、いずれ発表される可能性はあるだろうし、そっちはそっちで楽しみにしておきましょうか。

 で、このアルバム。最近のシングルがつんく♂作&プロデュースではないのに、アルバム用の新曲制作&アルバムプロデュースがつんく♂なんですよね。そこまでは投げないんですね、他人に。でもね、これが予想外に(と言っちゃあ失礼かな)良かった。もっとも最近のつんく♂ワークスはアルバムに関してはハズレはそんなにないので、そこまで心配もしてなかったけど。普通に安心して聴けるJ-POPモノといった印象。シングル曲以上に出来が良い楽曲が多いし(かといって、じゃあそれらをシングルにするとちょっと弱いという。インパクト重視なんだろうな、やっぱり)、今の安倍にピッタリな曲‥‥等身大って意味では、今までで一番合ってるんだろうね。無理してないというか。"恋のテレフォンGOAL" とかリリース当時聴いた時はどうしようかと思ったけど、今こうやって聴くと全然違和感がない(単に慣れただけか?)。アルバムの中の1曲として聴くと、意外と馴染んでるような。

 こういうアルバムを聴いちゃうと、もうつんく♂は安倍をまるごと他人に預けてプロデュース任せちゃったらいいんじゃないかと、マジメに思うんだけど。それはそれで淋しいって思う人も多いのかもしれないけど、ちゃんと成長を見せてくれてる人を、このまま飼い殺しするのは勿体ないと思うんだけど。いや、このアルバムの出来が良かっただけに、余計にそう思うわけですが。



▼安倍なつみ「2nd 〜染みわたる想い〜」(amazon:日本盤

投稿: 2006 05 08 12:10 午前 [2006年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/03/17

メロン記念日『メロン記念日 コンサートツアー2005 冬「今日もメロン明日もメロン、クリスマスはマスクメロンで!」』(2006)

 メロン記念日の、本当に久し振りのリリースとなったこのDVD。収録されたライヴ自体も約1年振り(その1年前の2004年12月のクリスマスライヴ@渋谷公会堂って俺、観に行ってるんだよね)。その冷遇っぷりに、実は俺自身も気持ちが離れ気味だったりしたんだけど‥‥実際、この厚生年金会館で行われたライヴ、行かなかったしね。

 んで、注文してたこのDVDが今朝職場に届いて。もうね、ずーっと気が気じゃないわけですよ。職場でもDVD観れるけど、そこはグッと我慢して‥‥

 実は今、そのDVDを横目にこの文章を書いてるんだけど。もうね、書かずにはいられなくて。

 基礎情報としてはいろいろ、みんなの方が知ってると思うのね。例えば去年のクリスマスに行われたこのライヴ。2時間15分に及ぶ、ものすごく濃い内容だったこと。全シングルナンバー14曲を、フルコーラス歌ったこと(勿論、それ以外に歌われた人気曲5曲も全部フルコーラスだったわけですが)。等々‥‥俺も前情報としていろいろ耳に目にしてたんだけど、いざ映像を目にすると圧倒されるわけ。

 いろんなハロプロユニットの全国ツアーにゲストとして帯同したりはあったけど、単独コンサートは1年振り。だからってわけじゃないけど、ところどころ不安定なところはあるにはあるけど、それはまぁ前からだし。変なクセをつけちゃってるメンバーもいるけど、まぁそれも目をつぶるよ。

 とにかくセットリストがすごい。頭2曲でメロンが最もメロンらしかった時期(2002年前半)の曲が続き、その後にデビューシングルから3rdシングルまで立て続けに3曲。ユルーい彼女達らしいMCが10分以上続いた後に、名曲 "香水" や "シャンパンの恋" があって。更にそこからエロ路線3曲。最後にゃM字開脚の "肉体は正直なEROS" があって‥‥そこから最後まで、突っ走りっぱなし。ああ、俺が観たかったメロンだ、って。

 いろんな表情のメロン記念日が観れるって意味では、集大成的内容のライヴだと思います。選曲もそうだし、アンコールの最後の最後に "ENDLESS YOUTH" で終わる辺りも‥‥なんかね、てっきりこれで『最期』くらいに思ってたから。解散させられるんだって。そしたら今月に単独ミュージカルはあるわ、6月には中野サンプラザ(だっけ?)で単独ライヴがあるっていうし。いくらなんでもそりそろ新曲も用意されてるだろうし。もしかしたら本当の意味での「メロン記念日・第二章」が始まるのは、今年からなのかなぁって気もしてきて。

 これ、本当にいいライヴだと思いますよ。これからメロン記念日を聴こうって思ってる奇特な人がどれくらいいるかわからないけど、下手なCDに手を出すよりもこのDVD買って観た方が、より彼女達の本質が見えてくるんじゃないか、って思いましたね。で、俺みたいな少し離れ気味だった人は、これ観てメロンの本質を思い出して欲しいな、と。そういう意味で、これはちょっとした宝物になるんじゃないでしょうか。

 ハロー!プロジェクトで唯一メンバーチェンジのないユニット、メロン記念日。彼女達もデビューしてまる6年。正直、ここまで続くと思ってなかったよな‥‥もっと評価されてもいいはずなのにね。タンポポを除けば、今や一番好きなユニットは彼女達ですからね、俺。

 あ、"ENDLESS YOUTH" が始まった‥‥泣けるなぁ、この曲をライヴで聴くと。

 6月のライヴには久々顔を出そうかと思います。それまでの約3ヶ月、このDVDを何度もリピートして彼女達の魅力を、本質を忘れないようにしたいな、と。



▼DVD「メロン記念日 コンサートツアー2005 冬「今日もメロン明日もメロン、クリスマスはマスクメロンで!」」(amazon

投稿: 2006 03 17 02:27 午前 [2006年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/02/27

モーニング娘。『レインボー7』(2006)

 モーニング娘。通算7作目、前作「愛の第6感」から数えて1年2ヶ月振りのアルバム。その前が1年8ヶ月のブランクがあっただけに「やっと出た」ってイメージがあったんだけど、実は‥‥個人的には今回の方が「やっと出た」っていう印象が強くて。

 ご存知の通り‥‥いや、ファン以外の人は知らないかもしれないけど、この1年2ヶ月の間に大幅なメンバーチェンジがあったのね。昨年1月末に最後のオリジナルメンバー、飯田圭織が卒業。寝耳に水の矢口真里、脱退('05年4月)。そして発表から1年がかりだった石川梨華の卒業(同年5月)。更に同年5月頭には第7期メンバーとして久住小春の加入。前作リリース時に12人だった娘。は、辛うじて10人を維持してるのが現状。15人体制を経験してるだけに、見た目的にはかなり安心して観れるようになったけど、やはり‥‥小粒感は否めないというか。

 いろんな意味でこの1年というのは、残されたメンバーにとっての試練の期間だったと思うわけですよ。実力的には決して最高とは言い難かった4期メンバーの中で唯一残った吉澤ひとみがリーダーを引き継ぎ、5期6期メンバーを引っ張って来た歴史。それが今度のアルバムに色濃く出てるんじゃないかな‥‥そう考えながら聴くと、このアルバムって非常に感慨深い1枚なんですね。

 あ、勿論そういった「ファン」以外の人にも、どこかしら響くポイントがいろいろと散りばめられてるんじゃないかな、って思うんですが。前作は出来はかなり良いながらも地味な印象は拭えなかった。でも今回は‥‥前作以上にバラエティー豊かかな、と。いきなり極太ファンクロックチューン "HOW DO YOU LIKE JAPAN? 〜日本はどんな感じでっか?〜" でスタートするこのアルバム。「GET A GRIP」期のAEROSMITHか、はたまたRED HOT CHILI PEPPERSかと思わせるような気持ち良さを感じさせる1曲で、スラップベースがやけにカッコいいなーと思ったら、またリズム隊が爆風スランプですか。成る程ね。

 その後もアルバムは名曲(迷曲?) "THE マンパワー!!!"、小気味良いポップチューン "青空がいつまでも続くような未来であれ!"、個人的にはものすごく大好きな歌モノ "大阪 恋の歌"、新垣・亀井・田中の3人で歌われるムーディーな "INDIGO BLUE LOVE" と、とにかくてんでバラバラ、いろんなジャンルの曲が矢継ぎ早に飛び出す。統一感のなさという意味では、もしかしたら過去最高かもしれない。そして‥‥

 個人的にはモーニング娘。史上最強、いや、最狂のナンバーに認定したい "レインボーピンク" の存在。人によってはこれがネックになるかもしれないけど、個人的にはこれがあるとないとでは、評価が大きく異なるのね。「重ピンク」こと道重さゆみと、「こはっピンク」こと久住小春の子弟コンビによるこの曲は、冒頭のセリフ(コントともいう)でまずいきなりヤラれる。所謂アイドルのコンサート会場でのMCを元にしたドラマ形式なんだけど‥‥もうこれが‥‥脳ミソが腐りかねない程の出来でして‥‥いや、最高に褒めてるんだよ、これ? もうね、これをこの2人にやらせたつんく♂と、完全にやり切った道重と久住、偉い! 曲自体はまぁありがちなアイドルポップチューンで、初期の松浦亜弥に歌わせても何ら違和感のない1曲。特別最高ってわけでもないんだけど、やはりあのセリフに誤摩化されちゃうんだよね、良くも悪くも。中盤とラストにもセリフがあるんだけど‥‥もう完璧ですわ。

 そしてクールダウンさせてくれる2曲‥‥地味ながらもムーディーで味わい深い "色っぽい じれったり"、大人チーム(吉澤・高橋・紺野・小川・藤本)による和テイストのバラード "無色透明なままで" でガラッとアルバムの印象が変わったところで、アッパーなR&B歌謡 "パープルウインド" がきて‥‥これもモーニング娘。ならではの1曲だろう "さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャチャ!"。こちらもセリフ回しの多い1曲で、まぁ今時こういう曲はモーニング娘。しかやらないだろうな、っていうちょっとおふざけ色の強いナンバー。けど、これが悪くない。全然アリだと思わせてしまうのは、多分ここまでの流れがメチャメチャだったから。でも、メチャメチャながらも1本筋が通ってる気がするのは、俺の思い過ごしかな? アルバムタイトル通り、虹の如くいろんな色/個性を放つ楽曲をひとまとめにした作品集って意味では大成功してると思うし、まぁトータルコンセプトとかそういったものはあってないようなものだけど、これはこれで全然アリなんだろうなーと。

 そういう意味では、最後の2曲‥‥過去の楽曲の焼き直しである "直感2 〜逃がした魚は大きいぞ!〜(全くその通りリミックス)" と "女子かしまし物語3" は蛇足かなぁ、という気も。リミックスの出来としては決して悪くない前者。でも原曲がなぁ‥‥シングル曲が多く収録されているって意味でのお得感は多少あるけどね。そして後者‥‥メンバーが変わる度にこの曲は「〜4」「〜5」とどんどんリニューアルされていくのでしょうか。まぁそれもアリっちゃあアリですけどね。

 確かにこの2曲を含めた全12曲で「レインボー7」なんですけどね。この満点取れない感じも、まぁ「モーニング娘。らしい」っちゃあらしいですね。うん、そう思うことにしますわ。

 多分いろんな所で言い尽くされてるのかもしれないけど、最近殆どその手のサイトを観てないので‥‥今更かもしれないけど。いやー、俺このアルバム好きですわ。前作の時も相当リピートしたし、今でも聴く頻度が非常に高い1枚なんですよ。今回もそれに匹敵する、いや、もしかしたらそれ以上に聴き込んじゃうアルバムかも。この1年で今の10人が経験してきた苦難が、ちゃんと形として、結果として表れてると思うんだけど‥‥どうでしょう?

 なんかね‥‥思い出深いメンバーがどんどんいなくなって、自分の中で完全に一周しちゃったからか、今のモーニング娘。を非常にピュアな気持ちで見ることができるのね。だから‥‥変なノイズも今は入ってこないし、眼中にないし。気持ちよく楽しむことができますよ、今は。

 うん、これは良いアルバムですよ。


 
▼モーニング娘。「レインボー7」(amazon:初回限定盤通常盤

投稿: 2006 02 27 11:57 午後 [2006年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/12/18

後藤真希『プレミアムベスト①』(2005)

 今年の後藤真希は年頭に「3rd ステーション」(→レビュー)という非常に良く出来たポップアルバムをリリースし、更に「スッピンと涙。」(→レビュー)という、これまた非常に優れた楽曲をリリースし、数こそそれまでとは比較にならない程少なかったものの、非常に充実した1年だったんじゃないかな、と勝手に思ってます。

 んで、そんなリリースの少なかった今年を締めくくる作品として、ベスト盤がリリースされることになったわけですが‥‥ソロデビューから約5年、気づけば彼女も20才になって、確かにここでひと区切りつけるにはいいかもしれませんね。モーニング娘。や松浦亜弥以外にこうやってベスト盤を出せるのは、今や彼女くらいでしょうしね。

 基本的にはシングルコレクション的内容で、ソロデビュー曲 "愛のバカやろう" から最新シングル "スッピンと涙。" までの12曲(ミュージカル用の企画盤的色合いの「サントワマミー/君といつまでも」こまっとう後浦なつみの曲は収録されず。ま、後者2ユニットの曲は2nd、3rdアルバムでそれぞれカバーされてますしね)+DEF.DIVAのソロテイク、モーニング娘。のオーディションで歌い、初の紅白出演でも歌った "オリビアを聴きながら"、そしてアルバム用新曲の "「二十歳のプレミア」" の3曲を加えた計15曲という太っ腹な内容。これから後藤真希を聴こうって人(がどれだけいるか疑問ですが)にとってはうってつけの入門編となってます。

 が、そういった単なるコンピ盤として流してしまうには惜しい1枚でもあるわけでして‥‥例えば、シングル曲にもいろいろと仕掛けが施されてたりするんですね。全15曲中、既出曲のテイク違い/バージョン違いも含めると約半数の7曲が別テイクなり新録音だったりするんですよ。「シングル全部持ってるし、ベスト盤の類はいいや〜」と思ってスルーしようとしてたそこのアナタ。悪いことは言わないから買ってみなさい!

 1曲目の "愛のバカやろう(バカやろうVersion)" は基本的にはシングルと同テイクなんだけど、サビに行く前のブレイク部分に後藤自らの「‥‥バカやろう‥‥」っていう呟きが挿入されている新バージョン!‥‥って子供騙し同然なわけですが(苦笑)。問題はここからですよ。5曲目 "抱いてよ!PLEASE GO ON(2005夏ハロー!Version)" はなななんと! 夏のハロー!プロジェクトのコンサートからのライヴテイク! 曲自体はTV用のハーフサイズなのですが、ライヴならではの後藤の煽りやヲタの声援やPPPH(!!!)まで収められていて、臨場感は伝わってきます。ヲタ声の入ったライヴテイクをこういったアルバムに収録することに賛否あるかと思いますが、何故彼女が「ライヴが凄い!」と言われるのか、その片鱗を伺い知ることが出来る1曲になってるんじゃないかな? しかも選ばれた曲が、シングル曲では最もハードでアッパーな類。ちょっと久し振りに後藤コンに行きたくなったよ。

 2曲目に収められたDEF.DIVA "好きすぎて バカみたい" はアレンジこそシングルと同テイク(だよね?)なものの、ボーカルは完全に後藤ひとり。1曲目が5年前のテイクだから、その5年の成長というか時の流れを十分に感じさせるテイクだと思います。この配置は良いなぁ。「愛のバカやろう」から「好きすぎて バカみたい」っていうタイトルの流れも良い。

 12曲目からの4曲は全てこのアルバム用に録音されたであろうリテイク&新曲。"サヨナラのLOVE SONG(純情Version)" はバックトラックを一新し、ボーカルも再録音されたテイク。歌謡曲チックだったシングルテイクと違い、ここでは高橋諭一アレンジらしいポップな仕上がりで、これはこれでアリ。っつーか俺、こっちの新テイクの方が好きだ。ただ、フェイクを含めた歌い回しはシングルの方が好きだけどね。

 13曲目 "オリビアを聴きながら" も「2005 Version」ってことでアレンジ/ボーカル一新されたもの。そつなくこなしてるよなー、アレンジも歌も。昔の後藤だったらちょっと不安定なとこもあったはずなのに、軽く歌ってるんだよな、今だと。いい具合に肩の力が抜けてるっていうか。力入れるところでは思いっきり力んで、こういう曲ではサラリと流す。この5年の成長が伺える1曲じゃないでしょうかね。

 14曲目は彼女の2ndシングルとなった "溢れちゃう...BE IN LOVE" の3つ目のテイクとなる「プレミアムVersion」。オリジナルのシングルバージョンのアレンジが非常にアレだったため(要するに、海外の某アイドルの某曲にアレンジが激似してたってわけ。ま、インスパイヤでしょうけどね、あれも)、1stアルバム収録時にはアレンジを一新し、そして今回はR&Bバラード調に生まれ変わってます。これもアレンジは高橋諭一。3曲連続彼のアレンジで、いい仕事しまくり。ちょっと "SHALL WE LOVE?" の藤本美貴バージョンを思い出しました。

 スローな曲が3曲続いた後、アルバムを締めくくるのが完全新曲となる "「二十歳のプレミア」"。後藤らしい、元気のよいポップチューン。最後はこうやって締めるのが如何にも彼女らしいというか。シングルにはならないものの、アルバムの中の1曲としては十分な出来だと思います。

 とまぁ新曲/新テイクに関してのみコメントしましたが、全体を通して聴くと‥‥非常に流れが良いんですよね。単なるシングル曲の寄せ集めはなずなのに、意外と良い流れなんですよ。冒頭2曲の「バカ繋がり」も良いし、そこからストーンと落とす "手を握って歩きたい"、そして名バラード "スッピンと涙。" で最初の山場を作り、勢い良くライヴテイクの "抱いてよ!PLEASE GO ON"、それを受けてポップでキャッチーな曲が延々続く‥‥なんだ、後藤ってこんなにいい曲を沢山貰ってたんだ、と今回改めて実感したりしてね。

 以前、「迷走こそ後藤真希の美学」なんて言ってた俺だけど、その迷走の記録をこうやってひとまとめにした時に見えてきたもの‥‥それは決して「無駄」なんかじゃなかったってこと。非常に意味のある迷走だったんだな、と。ホント、いい歌い手に成長したもんだ。



▼後藤真希「プレミアムベスト(1)」(amazon

投稿: 2005 12 18 12:30 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/11/23

「第4回ハロプロ楽曲大賞2005」とみぃの場合。

 さてさて、今年も開催されることになった、恒例の「第4回ハロプロ楽曲大賞2005」。俺の2005年を考えた場合‥‥やはり一時的に「離れた」時期があったことと、確実に音源チェックをする頻度が落ちたこと。これが大きいと思います。そんな中でも‥‥やはり気になる曲は幾つもあるわけでして。なので、今年も参加しますよ!

 でね、今年の主立った曲をこちらのリストから書き出してみました。

■モーニング娘。
・春の歌
・独占欲
・レモン色とミルクティ
・声(以上、アルバム「愛の第6感」より)
・THE マンパワー!!!(シングル)
・大阪 恋の歌(シングル)
・愛と太陽に包まれて(シングル「色っぽい じれったい」C/W)

 モーニングは、昨年末に出たアルバムから4曲選んでみました。やっぱりこの辺かな、と。ライヴでもこの辺は総じて良かった記憶があるし。シングルはこの2枚かな、好みとして。あとはC/Wで1曲。何だかんだで一番多い7曲も選んでるしね。

■安倍なつみ
・空 LIFE GOES ON(シングル「夢ならば」C/W)
・恋の花(シングル)
・愛ひとひら(シングル「恋の花」C/W)

 安倍は今年シングル2枚(4曲)のみのリリースだったけど、総じて良かったんじゃないかな。中でも「恋の花」がC/W含めて高レベル。

■後藤真希
・エキゾなDISCO
・シンガポール トランジット
・渡良瀬橋(後藤Version)(以上、アルバム「3rdステーション」より)
・スッピンと涙。(シングル)

 アルバムとしては今年のベスト10にも選びたい「3rdステーション」から敢えて3曲のみ。1曲1曲を抜き出すよりもアルバム単体で楽しみたい作品だからね。そしてシングル「スッピンと涙」。名曲過ぎ。

■W
・デコボコセブンティーン
・抱きしめないで 〜日記付き〜
・18 〜My Happy Birthday Comes!〜(以上、アルバム「2nd W」より)
・ジンクス(シングル「愛の意味を教えて!」C/W)

 Wもアルバム良かったからね。まぁみんな選ぶのはこの辺でしょうね。あと異色作としてC/Wのこれを選んでみました。

■メロン記念日
・キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ
・レモンタルト(以上、アルバム「THE 二枚目」より)
・肉体は正直なEROS(シングル)

 メロンもアルバムは丁度1年前なんだよね‥‥あれからシングル1枚しかリリースされてないのか‥‥ちょっと凹むな、この現状は。

■Berryz工房
・スッペシャル ジェネレ〜ション(シングル)

 ゴメン‥‥唯一買った音源、これだけだ‥‥でも、こないだDJやった時にフロアにて大音量で聴いたら、改めて違った聞こえかたして、現在相当気に入ってます。アルバムは11/21の時点でまだ買ってません(‥‥)

■美勇伝
・紫陽花アイ愛物語(シングル)
・クレナイの季節(シングル)
・唇から愛をちょうだい
・パジャマな時間(以上、アルバム「スイートルームナンバー1」より)

 正直、スルーしようと思ってたらあのアルバムですよ‥‥ホントは全部選びたいくらいだけど、敢えてこの4曲。

■DEF.DIVA
・好きすぎて バカみたい(シングル)

 何だかんだで気に入ってますよ、ええ。

■シャッフルユニット
・ALL FOR ONE & ONE FOR ALL! (H.P.オールスターズ)
・好きになっちゃいけない人 (田中れいな、村上愛、鈴木愛理)

 夏シャッフルからも選ぼうとしたけど、曲名だけ見てもどんなメロディだったか思い出せなかったよ。なので無難なこの2曲に。


 さて‥‥それではここから選んだ<楽曲部門>上位5曲を発表します。

1位:モーニング娘。「THE マンパワー!!!」(3点)
コメント)初めて聴いた時のインパクト、という意味では今年一番だったと思う。狂ってる。全てが狂ってる。そしてその狂気こそモーニング娘。の醍醐味のひとつ。それを忘れたら終わりだよ、つんく♂さん?

2位:Berryz工房「スッペシャル ジェネレ〜ション」(2.5点)
コメント)多分世間的にはこの曲が2005年の1位なんだろうね‥‥そんな気がするよ。俺の中でも悩んだもん、これは。僅差で2位ですね、うん。

3位:後藤真希「スッピンと涙。」(2点)
コメント)「エキゾなDISCO」と最後まで悩んだけど、KANによるメロディとつんく♂による歌詞との絶妙なハーモニーがね、最高なわけですよ。後藤の歌もまた切なくて良い感じだしね。

4位:美勇伝「パジャマな時間」(1.5点)
コメント)正直、これを選ぶべきかどうか悩んだけど‥‥入れなきゃ嘘だよね、俺的に。第2期タンポポにこういうの、やって欲しかったんだよね‥‥そういう思いも込めて選びました。

5位:メロン記念日「レモンタルト」(1点)
コメント)これも‥‥やっぱり選ばないのは嘘だな、と。今聴いても本当にいい曲だし、正直これをシングルで切れよ!くらいに思ってる。今からでもいいので、シングルカットしろ。何も出さないよりマシだ!

どうですかね? う〜ん、やっぱり無難な結果になっちゃったな。あんま聴いてないからね、今年は。


 続いて<PV部門>。ゴメン‥‥3曲も選べるかなぁ‥‥

1位:メロン記念日「肉体は正直なEROS」(3点)
コメント)エロス! エロス! M字開脚! よく頑張った!(涙)

2位:後藤真希「スッピンと涙。」(2点)
コメント)後藤の涙萌えー

3位:モーニング娘。「THE マンパワー!!!」(1点)
コメント)狂ってる! 狂ってるよお母さん!!

‥‥コメントに困るなよ、俺‥‥


 さ、最後の<推しメン部門」ですが‥‥例年通り、石川梨華で‥‥いいです‥‥もう‥‥今更‥‥ね、うん。



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投稿: 2005 11 23 12:30 午前 [「アンケート」, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/11/08

安倍なつみ@東京厚生年金会館(11/5)

 安倍なつみのソロツアー「コンサートツアー2005秋 〜24カラット〜」東京公演初日の夜公演に行ってきました。ハロプロもののライヴとしては5月の石川卒業公演以来だから、ほぼ半年振り。今年はまだ2本しか観てない計算になります(ま、ホントなら後浦なつみや美勇伝に行く予定だったんだけど、いろいろあって行けなかったんだよ)。俺自身がこの半年、ハロプロから離れ気味だったことも大きく影響してるとは思いますが‥‥やっぱり「現場」に行くのが、そして居るのが辛くなっちゃったんだよね、いろんな意味で。

 って、そういう話をしたいんじゃなかった、今回は。ライヴの感想を書きますよ。非常に簡単にですが。ここから先は長くなりますしセットリストも載ってるので、一旦区切りますね。これからライヴ観るって人はネタバレになるので気をつけるように。

 ‥‥さ、準備はいいですか。んじゃ書きますね。

 今回は2階席後方、しかも壁よりで目の前は階段なので自分の前には席がないという非常に観やすい状況で、俺は周りも気にせずに終始座りっ放しで鑑賞しました(もうこの時点で敵作りまくり、ファン失格だろうな、ファミリー席でもないのに)。まぁね、こういう風に鑑賞するのもいいもんだよ、じっくり彼女達(ゲストのカントリー娘。含む)のダンスを観ることができるし、なによりも歌に集中できる。それが一番なんだけどね。

 安倍自体は昨年2月、卒業後すぐに行われたミュージカル「おかえり」で観て以来で、実はソロコンサートツアーを観るのは今回が初めて。DVDとかも一切観てなかったので、実際どんなものなのか気になってたんですが‥‥実際観てみると、やはり「安倍なつみは、どこまで行っても安倍なつみだな」という、至極当たり前の事実に気づかされたわけですよ。なんていうか‥‥今のモーニング娘。が失ったもの、そして新たに得たもの。安倍がモーニングから持ち去ったもの、そしてソロになって失ったもの。それが明確に表れたステージだったように思いました。いや、悪い意味ではなしに、むしろ良い意味で言ってるんだけどね。

 ステージングは歌/ダンス含め、非常に安定感があったし、ソロで聴くモーニング時代の曲("なんにも言わずにI LOVE YOU" や "例えば" 等)も感慨深いものがあったし、カントリー娘。との絡みもなかなか見応えがあったし。いろんな意味で注目すべき点が満載だったステージでした。生で聴くのが初めてという曲ばかりだったので、それだけでも興味深かったのに、更に "例えば" なんていう懐かしい曲を、安倍ひとりで歌う姿を拝めたし、懐かしい "いいことある記念の瞬間" や "愛車ローンで" といったアルバム曲をカントリーとパートを分け合って歌っていたり、"Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜" を里田とふたりで男役で歌ったり(里田が吉澤パートを、それ以外を安倍が歌う)等々、本当に楽しめましたよ。それと、安倍卒業後のモーニング娘。さくら組の曲である "さくら満開" をひとりで歌う姿も、いろんな意味で感慨深かったなぁ。この曲、自分で選んだのかなぁ。だとしたら‥‥うん、いろいろ感慨深いよ。

 安倍自身のソロ曲は、既にアルバムリリースから2年近く経っているので主にそれ以降にリリースされたシングル曲やカップリング曲が中心でした。まぁ仕方ないっちゃあ仕方ないけど、それでも聴きたいと思ってた曲はかなりやってくれたので、セットリスト的にもかなり満足した方かな。まぁね、欲を言えばもっと‥‥ソロの曲を聴きたかったな、と。それ言い出したら、2時間じゃ収まらないだろうけどね。

 カントリー娘。も随分久し振りに観た気がするんだけど、実は5月の石川卒業コンサ@武道館にも出てるんだよね。すっかり忘れてたんだけど。「紺野と藤本」抜きで歌われた "シャイニング 愛しき貴方" や、石川のいない "初めてのハッピーバースディ!" 等、それぞれに違和感を感じつつも、それでも最終的には「今のカントリー娘。らしさ」が感じられたので、結果オーライかな。

 アンコール1曲目 "空 LIFE GOES ON" を歌っている時に、感極まって涙してしまった安倍。あの「事件」以来、初めてのソロコンサートツアーで、初めての東京公演になるのかな。だからだろうか‥‥いろいろと感慨深いものがあったんだろうね。まぁそのすぐ後のMCでカントリー・みうなによって笑顔を再び引き戻されたんだけどね。

 なんか‥‥うん、あったかい気持ちになるコンサートだったな、と。最高とまでは言わないけど、決して悪いものでもなかった。ま、それが今の安倍なつみの立ち位置を物語っているとも言えるわけですが。正直、また観てもいいかな‥‥と思いました。次は何時になるかは判らないけど、そう遠くない将来、また観れたらなと。


--SETLIST--
01. 恋の花*
02. だって生きてかなくちゃ* [w/カン娘。]
03. 夢ならば*
04. なんにも言わずに I LOVE YOU
05. OLの事情*
06. 恋した女の子どすえ*
07. シャイニング 愛しき貴方* [カントリー娘。]
08. 初めてのハッピーバースディ! [カントリー娘。]
09. いいことある記念の瞬間 [feat.カン娘。]
10. 愛車ローンで [feat.カン娘。]
--コント--
11. Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜 [feat.カン娘。]
12. 例えば*
13. さくら満開*
14. 22歳の私*
15. あなた色*
16. 恋愛戦隊シツレンジャー* [w/カン娘。]
17. 恋のテレフォンGOAL* [w/カン娘。]
--encore--
18. 空 LIFE GOES ON*
19. 腕組んで帰りたい* [feat.カン娘。]

*はフルコーラス披露曲
カッコ内の「/w」はバックダンサーとして、「feat.」は歌を分け合ってました
M-04、09、10、11、12がモーニング娘。
M-13がモーニング娘。さくら組
M-16が後浦なつみ



▼「安倍なつみファーストコンサートツアー 2004 〜あなた色〜」DVD(amazon

投稿: 2005 11 08 12:05 午前 [2005年のライブ, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/10/30

美勇伝『スイートルームナンバー1』(2005)

 正直なところ、去年デビュー曲 "恋のヌケガラ" を初めて聴いた時の印象はそこまで良いものではなかったし、CDを買ってちゃんと聴いた時もそこまでは‥‥のめり込めなかったんですよね。デビュー曲だというのに、非常に微妙な出来だったことも大きいんですが、石川梨華以外のメンバーがド新人ってことで、愛着も全く湧かなかったし‥‥

 その後、この1年1ヶ月の間に彼女達は更に4枚のシングルをリリースしてるんですが、実はどれもちゃんと聴いてないというのがホントのところでして‥‥買ってもいなければ、テレビ(「ハロモニ」等)でも殆ど聴かなかったんですね。そりゃサビ程度は耳にする機会はあったけど、フルコーラスはおろかワンコーラスでさえも知らないという‥‥いや、石川の卒業公演で3rdシングル "紫陽花アイ愛物語" は聴いてるな。でも‥‥あのレポにも書いたけど、全然印象に残らなくて。更に‥‥ホントは俺、5月末の美勇伝の単独ライヴにも行くことになってたのね。けど、直前になって‥‥何だか気持ちがついていけなくなって‥‥チケット持っていながらも、結局厚生年金会館にまで足が向かなくて。その辺りからかな、俺の本格的な『ハロプロ離れ』が進んだのは‥‥

 ま、今でこそあの頃程酷い状態ではないものの、それでも一時程の熱心さはないですよ。音源だって聴いて気に入ったものしか買ってないし、それこそテレビ番組も殆ど観なくなったし。ライヴなんて石川卒業@武道館以来行ってないし。

 でもさ、ここ最近‥‥安倍なつみのシングルとか松浦亜弥のシングルとか、結構好意的に捉えててね。DEF.DIVAでさえ俺、珍しくリリース日前日に手に入れてるし。ま、これらは買う前に曲を聴いて気に入って買ってるわけですが。ところが今回、美勇伝の1stアルバムが出るということで‥‥ "恋のヌケガラ" 以外の曲はまともに知らないのに、更にはアルバム用新曲も一切知らない状態でこのアルバムを予約してまで購入したわけですよ。それは愛情なのか、それとも‥‥単なる怖いもの見たさ(聴きたさ)から? 考えてみれば石川がメインで関わるユニットのフルアルバムってこれは初めてじゃないですか。モーニング娘。時代は10数分の一の役割でしかなかったから、曲によっては彼女の声すら聞こえないものもあった。けど今回は石川は三分の一であり、しかも主要メンバーなわけですよ。どう考えたって彼女の歌の比重が過去最高に高くなってるわけですよ。そりゃ‥‥やっぱり愛情以上に怖いもの聴きたさですわ、うん。

 ところがさ、このアルバムってリリース前後から比較的評判が良かったんですよね。恐らくラジオとかで前もってアルバム曲の幾つかがオンエアされたんだと思いますが‥‥にしてもリリース後になってもあまり悪い意見は聞こえてこない。むしろみんな驚いてるんですよね、「ここまでのもんだとは思わなかった」って。

 シングル5曲を軸にしてそこに新曲6曲を加え、オープニングとエンディングにショートコント風のS.E.を導入した、一種のコンセプトアルバム風なアルバムに仕上がってるんだけど、まぁそんな蛇足がなくても良い程に、かなり良い仕上がりなんですよ。

 正直シングル曲のクオリティがここまで良いと思ってなかったし、どれも捨て難いんですが‥‥個人的な趣味からいうと最近の2曲‥‥ "ひとりじめ" と "クレナイの季節" がすっげーツボなんですね。モーニング娘。でいうところの "AS FOR ONE DAY" 路線とでもいいましょうか、元々あの曲自体石川の声に合ってると思ってた俺からすると、この2曲は正に「石川梨華の曲」という印象があるんですが。勿論他の "カッチョイイゼ!JAPAN" もフルコーラスで聴いたら想像以上に良かったし、ライヴで聴いた時は印象悪かった "紫陽花アイ愛物語" も完成度が高い。そうなると‥‥やはり "恋のヌケガラ" のクオリティ(曲自体ではなく、アレンジの方ね)の低さが目立ってしまうんですよ。それが勿体ないかな、と。

 アルバムの為に用意された新曲6曲も総じて素晴らしいと思いますよ。ユーロ調ダンスナンバー "愛 〜スイートルーム〜" や "Tea Break" といった曲の出来もかなり良い方だし、ちょっとエコモニ。の曲に似てなくもない "クラクラ ディナータイム" も悪くない。けどこのアルバムはそういった予定調和な楽曲が主役なのではなく、ラスト3曲‥‥ "唇から愛をちょうだい"、"パジャマな時間"、"まごころの道" が真の意味での主役なんですよ。

 中近東風フレーズとアレンジを導入したニューウェーブチックな "唇から愛をちょうだい" には非常に暴力的なものを感じるし、ケイト・ブッシュかよ!とツッコミを入れずにはいれられない "パジャマな時間" の悪ノリも鳥肌もの。Bメロでのオペラ調ファルセットにはさすがに爆笑させられたけど、こういう曲を彼女達、特に石川に歌わせようと思ったつんく♂、まだまだ衰えてないな、と。聴いてるうちに脳内で飯田圭織、矢口真里、加護亜依の歌声を補完してしまったのは、ここだけの話ですよ。あーそうそう、こういう曲を歌わせたかったんだよなー、って感傷的になっちゃったりしてね。そして最後の "まごころの道" はエンディングに相応しい全うなバラードなんだけど、コーラスやハーモニーを殆ど石川と三好絵梨香が手掛けてるんだよね。だからなのか‥‥すごく自然に感じるのよ、歌が。バックトラックやコーラスが作り物っていう、ハロプロにありがちな匂いがあまりしない。初期のタンポポや娘。っぽいのは曲調のせいだけではなく、そういったところからも感じられるからなのかも。っていうのは言い過ぎ?

 ‥‥どうしても石川梨華に関しては感情的になり過ぎちゃうんだけど‥‥まぁ許してよ、こればっかりは。モーニング娘。を卒業して約半年、やっと俺の中で石川がスタートラインに立てたんだからさ。もしかしたらずっと、こういう作品を石川が出すことを、ずーっと前から‥‥それこそ俺が彼女に興味を持つようになった4年前から‥‥待ってたのかもね。器は「モーニング娘。」でも「タンポポ」でもなくなっちゃったんだけどさ、でもいいよ。

 さぁ、ここからだな。ちょっと本気で楽しみになってきたなぁ‥‥ワクワクするよ、このアルバムを聴くと。ホントに今年はハロプロ関係のアルバムに良作が多いなぁ。



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投稿: 2005 10 30 12:05 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 美勇伝] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/10/19

DEF.DIVA『好きすぎて バカみたい』(2005)

 さ、2日続けてハロプロ・ネタです。もはやここを観てる人の中には重度のモーヲタはいないかと思います(以前はいたんだろうけど。さすが離れてったんじゃないかな)が、単純に自分が楽しめる曲が続いたんで、んじゃいっちょ取り上げてみっかーみたいな肩の力の抜け具合で接しようかと思いまして。一部の「普通はもう聴かねーよ」とかウダウダ言ってるカッコ悪いヲタ崩れの方々はどうでもいいです。我が道を行きます。っていうかほっとけって話ですよ、ええ。

 2002年末に「ごまっとう」があって、あれはまぁ1位を記録したわけでして。んで去年は「後浦なつみ」っていうのがあって、そっちは曲がアレだったことも大いに災いし(ま、それ以前にハロプロ自体が下火だったってのが最大の敗因でしょうが)4位止まり、セールス的にも惨敗。しかもそのまま紅白に出て翌年にはツアー‥‥のはずが、安倍のあの件でうやむやになり、まぁツアーだけはこの4月に辛うじて開催。非常に中途半端な形で終らざるを得ませんでした。

 がしかし。まさか今年もやるとは思ってなかった。さすがに意表をつかれた。しかもメンツが‥‥「後浦なつみと石川梨華(美勇伝)」な仲間達による、その名も『DEF.DIVA』ですよ。『DEF.』はDeffinitiveを意味するスラングで、まぁDef Techにも使われてるので馴染みのある単語かもしれませんね。ただ個人的にはDEF LEPPARの方を思い浮かべたんですが(こちらはちょっと意味が違って、「deaf Leopard」=耳の不自由な豹を意味する造語)。となると‥‥『耳の不自由な歌姫』‥‥皮肉ですか? いやいや、そっちの意味じゃないよな、ゴメンゴメン。

 んで、安倍なつみ・後藤真希・松浦亜弥・石川梨華というメンツによるこのユニット。単なる紅白対策と取ることも出来るし、今年の夏のシャッフルに加わらなかった人気所を寄せ集めた「もうひとつのシャッフルユニット」とも受け取ることができる。どうせなら後浦なつみのままでいいんじゃねの?とも思うし、何故ここに石川が加わるのか、その必然性も感じられない。コンセプトもイマイチ中途半端だし。ま、ケチの付いた後浦なつみを立て直すために石川を引っ張って来ただけなんでしょうけど‥‥しかしよりによって石川かよ‥‥と皆一斉に思ったはず。だって『歌姫』なのにさ‥‥

 最初テレビで歌うを聴いた時も、石川が足を引っ張ってるなーって思ったのね。でも曲自体はなかなかだと思ったし、アレンジも嫌いじゃなかった。むしろこの4人が代わる代わる1フレーズずつ歌っていく様にはちょっと目を奪われたし。やはり一時代を築いた者達による、それなりのオーラと貫禄を感じるわけ。あと‥‥何だかんだで、石川がいる/いないでやっぱり大きく違うわけよ。しなやかさというか柔らかさが加わるわけね、このグループに。後浦なつみの時はどうしても「ガチンコ勝負!」的なものを感じてたけど、石川が入るだけでやっぱり空気が一変するんだわ。そこはさすがだと思った、うん。

 さて。早速CDの方を聴いてみたんですが‥‥うん、やっぱり印象良いよ。'80年代ユーロ歌謡をモチーフにしたアレンジも悪くないし、何度か転調するサビのアイディアもありきたりではあるけど面白いと思ったし。実はCDで聴いて初めて気づいたんだけど‥‥石川の歌声が入ることで、耳障りがよくなるというか、いい意味でアクセントになってるのね。他の3人がどちらかというとごっついイメージが強いから、そこにボーンとあの石川の声が飛び込んでくると、やはり耳を奪われるし、意識を持っていかれる。この起用は間違ってなかったのかもしれない。ていうか、石川が入るとしっかり『石川梨華の曲』になっちゃうのは相変わらずで、さすがだと思います。正直今の美勇伝の曲の13倍くらいは良いと思う。

 同時収録されたリミックステイクも悪くない。個人的には田中直による「CRAZY J-G JAZZリミックス」が気に入ったし、AKIRAによる「女王リミックス」もまずまずだと思うし。原曲の平田祥一郎といい、今のハロプロワークスを引っ張る名アレンジャー3人による豪華なディナーといった感じかしら、このシングル。

 でも難点も書いておかないと。石川の生かしどころは良かったとしても、他の3人が‥‥上手いだけで終ってる気がするのね。上手いこと個性が生かされてないというか。松浦は良くも悪くも埋もれちゃってるし(この子はこういうユニットになると、完全に「何分の一」に徹して埋もれちゃうんだよな)、安倍も後藤も(曲調のせいもあるんだろうけど)今回は肩の力が抜けてるような気が。ワーと割りが良くないのかなぁ‥‥う〜ん。それと、1曲ってのは勿体ない。ホントに単なるシャッフルの一環ならまだしも、『2005年を代表するスーパーユニット』とか何とかいうなら、もっと4人の個性を巧みに生かした曲を2〜3曲は用意して欲しかった。まぁこの手のスペシャルユニットの時は決まって1曲のみで、あとはリミックスで水増しするパターンなので判ってはいたけどさ(去年の後浦は例外だったんだな。本気でシツレンジャーに差し替えたのか‥‥その神経が理解できない)。

 「これが売れないともう後がない」とか「このメンツで1位取らなきゃ意味がない」とかいろいろ意見はあるだろうけど‥‥全部無意味でしょ。実際「もう終ってる」わけだし、1位だって‥‥今年に入って1位を取ったハロプロ楽曲、どれだけある? 去年はどうだった? ねっ、考えるだけ無駄だよ。単純にこの曲を好きか、楽しめるか。それで十分なんじゃないの? ホントにダメダメなら、もうとっくに消えてるって。



▼DEF.DIVA「好きすぎて バカみたい」(amazon

投稿: 2005 10 19 01:00 午前 [2005年の作品, DEF.DIVA, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥, 美勇伝] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/10/18

安倍なつみ『恋の花』(2005)

 最初、安倍なつみがつんく♂プロデュースを離れ、別の作家が楽曲制作・プロデュースをすると聞いても全然興味が湧かなかった。何故なら‥‥なんだかんだ言って、安倍や後藤真希、松浦亜弥といった歌い手こそが『つんく♂』という世界観を最大限且つ最良な形で具現化する表現者だ、と勝手に思い込んでたからさ。いや、『表現者』ってのは言い過ぎか。とにかく、モーニング娘。時代からずっと、ある意味では一番『つんく♂に近い存在』だったわけじゃないですか、安倍なつみって人は。

 昨年末からいろいろあって、スローペースながらも人前に出て歌う機会を得て、まぁ前程の勢いは感じられないものの、それでもいい歌を唄ってるなぁと思わせてくれてただけに‥‥でも、ほんの少しだけど‥‥誰もが心の奥底で感じてた‥‥『つんく♂以外のソングライターの曲を、つんく♂以外のプロデュースで聴けたら‥‥』という秘めたる思い。それがある意味では実現する瞬間でもあったんだよね。でもそれは同時にパンドラの箱みたいなものでもあるんじゃないかな、ヲタ的に‥‥例えば、あーつんく♂は枯渇しちまったんだなやっぱり、とか思わされるの、嫌じゃない?

 シングル曲 "恋の花" は、島谷ひとみやNaoといったシンガーに楽曲を提供している「BULGE」が作詞作曲アレンジのみならず、プロデュースまで手掛けてることから‥‥これまでのハロプロ楽曲には感じられない『音の太さ』が感じられるんだよね。前に知り合いのDJが言ってたのかな‥‥ハロプロの曲ってマスタリングの時点で、購入層のオーディオシステムに合わせた音質に変えられてる、って。つまり‥‥ヲタを除外すると‥‥小学生なり中学生だったわけじゃないですか、ちょっと前(=全盛期)までは。恐らく大半はCDラジカセですよね(偏見かな?)。で、そういったシステムでこそ発揮する音というか、「ならでは」の音作りをしてるんだ、とその人は言ってたわけ。今回この曲をCDラジカセやカーステレオ、CDJやシステムコンポ、果てはiPodで過去のつんく♂ワークスと聴き比べてみたんだけど、やっぱり違うのね。芯が鳴ってるっていうのかな。普通に「J-POP」してるんだわ。もしかしたら俺自身の偏見も多少は入ってるのかもしれないけど、それにしても‥‥コーラスの重ね方なんかもつんく♂ワークスと全然違うし、ちょっと聴いた限りではファン以外は「安倍なつみの新曲」って気づかないんじゃないかな‥‥それくらい普通にJ-POPなわけ。avexから新人デビュー、とか言ってこれ聴かせたら多分信じちゃうんじゃないかって程に。

 で、逆の言い方をすれば‥‥それくらい安倍なつみがサウンドプロダクションに埋もれちゃってるんじゃねーの、と。安倍らしさは後半のブリッジ部でバックトラックが薄くなる辺りでやっと‥‥あぁ俺の知ってる安倍だ、って気づくくらい。いい曲なだけに、それを上手く自分のものに出来てない歯痒さを感じました。勿体ないなぁ。

 話はカップリング曲 "恋ひとひら" に移りまして‥‥俺ね、このシングルを数日前に買ったんだけど、その切っ掛けとなったのが実はこの "恋ひとひら" をたまたま偶然に有線で耳にしたからなんですよ。アイドルチャンネル(B-4)で昼頃から延々ハロプロ曲が3〜4時間流れててね。懐かしいのから殆ど馴染みのない最近のシングルのカップリング曲まで、それはまぁ幅広くかかってたわけ。んで、その中に初めて耳にする「気になった曲」が幾つかあって、そのひとつがこの "恋ひとひら" だったと。聴けばすぐに安倍の歌だってわかったんだけど、曲調がすっげームーディーなシティーポップというか。これまでのハロプロにはない方向性だと思ったので、ちょっと驚いたのよ。つんく♂の曲じゃないのはすぐに判ったんだけど、これがまさか先の "恋の花" と同じ作者(「BULGE」)によるものだとは気づかなくて(ま、それも作詞のみだったんですが)。おー安倍、いい曲貰ったなー、つんく♂プロデュース離れて良かったなーって素で思って。

 それですぐにCD買いに走ったわけですよ。そこでカップリング曲のクレジットを見て愕然とするんですね‥‥そう、この曲だけ作曲とアレンジが‥‥「たいせー」作なんですよ。ってことは‥‥多分プロデュースもたいせー!? ん、んなアホな‥‥orz

 いやいや、でもたいせー作にしてはちゃんとサビもしっかりしてるし、凄くよく出来た曲だと思いますよ。手軽に打ち込みに走らなかったバックトラックの丁寧さも良かったし。恐らく一部の安倍ファンは両手上げて大喜びなんじゃないかな。実際、このシングルに収められた2曲はタイプこそ違うけど、非常に良質なポップソング・シングルだと思いますよ。今年リリースされたハロプロ関連の楽曲の中でもかなりの上位に入ると思います、個人的に。

 今後彼女の制作スタッフがこのメンツで続くのか、それともまた新しい血を導入していくのかは現時点では判りませんし、実際「あの事件」よりも前にレコーディングされていた楽曲も数あると思うんですよ(だってアルバム制作中だったはずだし、実際TAKUI作曲によるシングルも準備されてたわけですしね)。そういった楽曲が今後どういった形で世に出るのかも判らない‥‥良い解釈をすれば‥‥それだけ選択肢がある、自由度の高い活動ができるってことですよね。うん、そう信じてあげたいわ‥‥そしていつの日か、『つんく♂の呪縛』を振り払う時が来るんでしょうね‥‥それまで、この世界から消えずに、しっかりと歌い続けて欲しいものです。



▼安倍なつみ「恋の花」(amazon


▼安倍なつみ「恋の花」シングルV(amazon

投稿: 2005 10 18 10:54 午後 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/09/25

松浦亜弥『気がつけば あなた』(2005)

 松浦亜弥の作品を、リリースに合わせて新品で買ったのって、一体何時以来かな?って考えてみたら、実は昨年1月末の "奇跡の香りダンス。" 以来だったという(後浦なつみは除く)‥‥いや、その後のシングル数枚はリリースから数ヶ月経ってから中古で購入してるのね。でも今年に入ってからの音源は‥‥ベスト盤含めて、全然チェックしてなくて。勿論、彼女が今年に入ってからのリリースが少なかったってのも大きな要因なんだけど、それ以上に‥‥やっぱりね、バラード系がここまで続くと厳しいよね。少なくとも自分は「アイドル・サイボーグ」呼ばれてた頃の「あやや」が気に入ってたわけであって、そういう意味じゃ今の「あがり」感の強い「松浦亜弥」には興味が持てないんだよね。

 ところがさ。つい最近なんだけど‥‥テレビの歌番組で、ふたつの松浦を観る機会があって。それは決して俺が知る「あやや」ではなかったんだけど、結構胸にズシーンと来るものがあってさ。

 ひとつは、宇多田ヒカルの "FIRST LOVE" を生ピアノやパーカッション(あとストリングスもだっけ?)バックにして歌うシーン。歌としては荒いものだったし、宇多田のそれをコピーしてるに過ぎないんだけど‥‥でも松浦が歌うと、やはり松浦亜弥の世界観がしっかり広がっていくのね、それが例え宇多田のコピーであっても。

 もうひとつは、名曲 "LOVE涙色" を生ストリングスバックにして歌い上げるシーン。これはたまたま録画してたんで何度も観返してるんだけど‥‥良いのよ。去年、NHKの音楽番組に出演した際にも代表曲をリアレンジして、それに順応する松浦の感の良さみたいなものを存分に堪能したんだけど、今回はあれともまた違った、純粋に「歌い手・松浦亜弥」としてシンプルに楽しむことができたのね。そういう意味じゃ‥‥ここ4作くらい続いてたバラード系シングルも、それなりに彼女の血となり肉となってたのかな、と。今改めてそう思ったりするわけ。

 で、今回のシングル。珍しくリリース日に買ったよ、しかもDVD付き初回盤を。

 既に「午後の紅茶」テレビCMで何度も耳にしてる、あの曲。CM用にサビだけ作ったら評判が良くて、結局フルコーラス無理矢理作り上げちゃったという代物なんだけど‥‥悪くないよね。つーか、つんく♂が丁寧に作ったなーというのは何となく伺える。ま、松浦に関しては‥‥特にここ最近は‥‥手を抜かないよね、あいつは。今回もC/W曲 "友情〜上カルビ〜" 含めて、非常に丁寧に作られてますよ。アレンジは共に(悪名高き)鈴木Daichi秀行氏なんだけど、無駄な音を省いた分、シンプルで判りやすいし、松浦のストレートで屈託のない歌い方にピッタリ合ってる。変にこねくり回した歌唱とか感情を込めすぎることもなく、ある意味じゃ第二のデビュー曲みたいな印象を受ける今回のシングル、悪くないと思うよ。話題性も十分だし、まぁ最近のシングルの中じゃ久々のヒットになるんじゃないかな?

 この "気がつけば あなた" をCDでフルコーラス聴いた時‥‥何故だか先の "LOVE涙色" を思い出しちゃったんだよね。ストリングスによるリアレンジじゃなくて、原曲の方。シンプルな作風があの曲に通じるものがあるのかもしれないけど‥‥なんだかさ、あそこにまで戻りたい(戻したい)んじゃないかな、なんて気がしてね。"LOVE涙色" や "100回のKISS" とか、あの辺りにさ。ま、違うとは思うんだけどさぁ‥‥何となく、空気感が似てるような気がするんだよね。

 勿論、あの頃に戻ることなんて不可能だし、それこそそういった行為に意味があるのかどうかも判らない。でも‥‥ある種の奇跡を感じさせた、それこそ人間離れしてるオーラを出してたあの頃に、地に足の着いた「ニンゲン」松浦亜弥がタイマン勝負を挑んでるような‥‥ってのは言い過ぎかしら?

 でも、第二のデビューってのは、あながち間違ってないように思える。ベスト盤をリリースしてから、最初のリリースになるわけだしね。暫く時間を置いたことで、更にそういった感じが強くなってるのかもしれないし。どちらにしろ、ちょっと様子を見てみたいと思うよ、今後の松浦亜弥のさ。



▼松浦亜弥「気がつけば あなた」(amazon:CD+DVD通常盤シングルV

投稿: 2005 09 25 01:00 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/07/27

モーニング娘。『色っぽい じれったい』(2005)

 えーっと、もう27枚目のシングルですか‥‥何度目かの「新生モーニング娘。」によるニューシングル、「色っぽい じれったい」。既に第何期なのかも判らないし、よくよく考えたら俺ですら現在何人なのかが判らない程なんですわ‥‥7期メンバーの久住小春加入後としては最初のシングルになるわけですが‥‥今年に入って既に3人ものメンバーを欠いた今、暫くはメンバーの増減よりも、如何に「LOVEマシーン後のモーニング娘。」を世間一般に印象づけるか、そしてそれに見合うだけの素晴らしい楽曲を手に出来るか。全てはここにかかってると思うんですが‥‥もうこの4年くらい、ずっと迷走してるわけですけどね。迷走こそ○○の美学、なんていうのは後藤真希だけで十分ですよ。ハロプロ全体が迷走してどうするよ(ま、実際は皆迷走しまくりなわけですが)。

 でね、肝心の楽曲です。テレビで初めて耳にしたタイトル曲ですが‥‥

これが意外に好印象でして、俺的に。路線的には前作「大阪 恋の歌」と同系統の、所謂「ラテンの要素を取り入れた歌謡曲チックなJ-POP」という‥‥ってなんだその例え。けど俺内ではそういうのが今ブームなわけ。早い話が‥‥T&Cボンバーがこの春頃からずっと大ブームなんですよ、今の俺には。あとメロン記念日の2ndアルバム前後とかその辺な。

 それを踏まえた上でこの "色っぽい じれったい" を聴くと‥‥モーニング娘。が歌う必然性が感じられないんですよ。言っちゃ悪いけど、いい曲なんだけどモーニングが歌うと平凡に聞こえちゃう、みたいな。多分これを今のメロン記念日が歌ったらすっげードンピシャなんだろうし、後期T&Cが歌っても絶対にハマってたと思うのね。アクの強いメンバーによって歌われれば歌われる程、曲時代がよりクドく、そして粘っこくなるんだけど‥‥悲しいかな、今のモーニング娘。が歌うことで箸にも棒にも引っかからないような、そんな平凡な出来になっちゃうんだよねぇ‥‥悪くないんだけどさ。ホント勿体ない。

 それはね、カップリングの "愛と太陽に包まれて" にしても同じことが言えて。これなんて‥‥タイプ的にはタンポポ辺りが歌いそうなボッサテイストの1曲なんだけど、これをさ‥‥例えばROMANS辺りに歌わせてみようよ(よりによってROMANSかよ!)。そうすると‥‥あら不思議、見事にハマるんですよ。まぁ‥‥要するにさ、この曲もメロン記念日に歌わせるべき楽曲だよね。アレンジャーのAKIRAが非常に頑張ってるんだけど、「モーニング娘。らしさ」が皆無だし、必然性が感じられないし、何よりも‥‥聴き終わった後に何も残らない。かろうじて、まぁいい曲だよねーという感想のみ。モーニング娘。の新曲を聴いた!っていう満足感なり、そういった多幸感を殆ど感じさせないという意味では凄いモノを感じるけど、それじゃマズいだろ‥‥

 もうさ、この2曲をメロン記念日に譲れや。どうでもいいよ‥‥そんな投げやり感さえ感じてしまう、聴き終えた後の空しさ。楽曲の出来が良ければ良い程、その空しさは更に深まるばかり。そして、セールスも‥‥

 あーあ。もういいや。

 久し振りにカップリング含めて気に入った楽曲だっただけに、非常に残念。



▼モーニング娘。「色っぽい じれったい」(amazon:初回盤通常盤シングルV

投稿: 2005 07 27 12:14 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/07/07

後藤真希『スッピンと涙。』(2005)

 多分疲れてたんだと思う。日常でいろんな事があり過ぎて、それが自分の中で全部処理し切れてなかったんだろう、ふとした瞬間に感情の「弛み」が生じて、思ってもみない現象が生じてしまう‥‥そんなこと、たまにない? 俺は‥‥昨日、久し振りにあったよ。

 後藤真希、久し振りの‥‥というか、今年に入って最初のシングルとなる「スッピンと涙。」。実はこのシングルを買って帰って、いざ聴いてみたら‥‥正にこの状況に陥ってしまって。別にこの曲の中の主人公みたいに失恋したり何か大切なモノ/者を失ってしまったわけでもない。だけど、涙が止まらない。久し振りだ、こんなに抑え切れない感情の破裂‥‥

 それだけこの曲にパワーがあるとか、そういうことが言いたいんじゃないけど‥‥でも、少なからず、その片鱗はあるよね。うん。

 今年に入ってまずアルバムをリリースし、単独のツアーは行っていない彼女。後浦なつみ名義でのライヴやドラマへの出演等があって、そういう単独ツアーに出れない事情があるんだろうけど、非常に勿体ないと思ってた。それだけのクオリティーを持った作品だったと今でも思うし、実際今でもよく聴くアルバムの1枚だもの、「3rdステージョン」て。

 で、その流れを汲むと言ってもいいであろう‥‥いや、その決定版となり得る可能性を持った楽曲がここに誕生したわけですよ。しかし、この曲の作曲はつんく♂ではなく、かのKAN氏。彼らしい、非常にメロウで切ないピアノバラードに仕上がってるわけ。それをサポートするかの如く、非常に力の入った良い歌詞を書いたつんく♂。そこに「今の後藤真希」だからこそ成し得た歌が乗る‥‥そりゃ悪いわけがない。世が世だったら間違いなく彼女の代表曲になってただろうに。3年遅過ぎた、いやでも3年前なら絶対にこんな風に仕上がってないし彼女も歌い切れてなかった‥‥そんな1曲。間違いなく「3rdステージョン」があったからここに辿り着いた。

 AKIRAがアレンジを手掛けた "もしも終わりがあるのなら" も悪くない。ちょっと風変わりなリズムの取り方をしたメロディと、"スッピンと涙。" とはまた違った側面を見せる後藤の歌声がマッチした、佳曲に仕上がってる。けど、"スッピンと涙。" が強過ぎる、強力過ぎる。

 NHKの深夜ドラマのテーマ曲に起用されたものの、果たしてそこまでのタイアップ効果が望めるのかどうか、非常に疑問。そこにきて、テレビの歌番組への出演も殆どなし。勿体ない。ちゃんと売ってあげて欲しい。勿論露出がそれだけあれば絶対に売れるとは限らないし、ましてや今のハロプロの現状を考えれば‥‥非常に厳しいものがある。けど、だからこそ大切に、そして丁寧に扱ってあげて欲しい。そんな大切な1曲。俺にとっても、後藤にとっても、そして多くのファンにとっても、そうなり得る1曲。



▼後藤真希「スッピンと涙。」(amazon

投稿: 2005 07 07 01:23 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/05/08

モーニング娘。@武道館(5/7昼)

石川梨華「娘。」卒業…1万本ピンクのペンライトに感涙(SANSPO.COM)
石川梨華 笑顔で涙でモー娘卒業(Sponichi Annex)
モー娘。石川 笑顔のサヨナラ(デイリースポーツonline)
「モー娘5年間は宝物」石川梨華涙の卒業(nikkansports.com)
最終公演 メンバーから石川への卒業メッセージ(もはアト)
石川梨華 コンサート後の記者会見内容(もはアト)

 というわけで、「モーニング娘。コンサートツアー2005春〜第六感 ヒット満開!〜」最終日の昼公演に行ってきました。そもそもモーニング娘。を生で観るの自体昨年のGW以来、1年振り。ミニモニ。ラスト公演だったんだっけ‥‥あれから辻加護が抜け、飯田が抜け、そして矢口が緊急脱退‥‥当時14人だったモーニングが既に10人。"I WISH" や "恋愛レボリューション21" をリリースした時期(2000年5月〜2001年4月)にまで人数が減っちゃってるんですよ。ていうか、もはや "LOVEマシーン" 以降、大ヒットを連発してた頃のメンバーが誰もいないんですよね。この日ご一緒した方なんて、「最後に観た時はまだなっちもごっちんもいた」って言ってたくらいですから、さぞや『器だけ一緒の、別物』に映ったんだろうなぁ‥‥俺が観ても違和感がある程だったんだから、尚更でしょうね。

16614627_186 今回のライヴは、自分がイチオシしてきた石川の、最後のステージってことで‥‥本来なら夜公演(最終公演)に行くべきだったんでしょうけど、さすがにそれは無理でしたね。いや、チケットなら別にどうにでもなったと思うんだけど、それでも‥‥あの「メンバーからの贈る言葉」なんてぇのを生で聞いちゃった日にゃあ、もうボロボロ泣いちゃうわけですよ、周りも気にせずに。保田の時安倍の時も思いっきりもらい泣きしてましたしね、俺。それともうひとつ。ちゃんと「歌」が聴きたかった、ってのも大きいかな。過去、やはり涙が伴ったりメンバーが感極まってまともに歌えてない公演があったりしたので、しっかり「今のモーニング娘。」を確認するためにも、その一歩手前の公演を選んだ‥‥というのは大袈裟かな。けどまぁ‥‥感傷に浸りたくなかった、ってのが一番の理由です。ええ。

 この日の自分の席は2階席北東A列‥‥丁度ステージ向かって右側にあったスクリーンの真横辺りだったんですよ。で2階席の最前列ってことで、座ったまま手すりに腕を乗せてじっくり観れる環境‥‥真下にはお立ち台。数メートルの距離でメンバーを堪能することが出来るという意味では、本当に有り難い席でした。

 ライヴがスタートして思ったのは‥‥10人という人数を非常に「少ない」と感じてしまったこと。そりゃ自分がライヴに行き始めた頃は既に13人だったし、その後も12人→16人→15人→14人と尋常じゃない人数がステージ上にいたわけですが、そこからすっぽり1年空いただけで4人減って10人。確かに少ないかもしれない(ま常識的に考えれば多いんですが)。あと‥‥これは現在の振り付けを担当している人(夏まゆみ先生じゃないですよね現在?)のセンスだと思うけど‥‥やはりここ最近の‥‥"Go Girl" 以降かなぁ‥‥振り付けって何だか小さくまとまっちゃってる印象が強くて。特に人数が減れば減る程、それが嫌という程目につく。15人とかいた頃は人数に圧倒されてた部分が強くてそこまで気にはならなかったけど、さすがに今は‥‥

 もひとつ。こんなに至近距離で(まぁ真横からですが)観てるにも関わらず‥‥吉澤や小川といった「体格で判断できる」メンバーを除くと、識別が難しくなってる‥‥多分前から見たら顔とかで判断できるんでしょうけど、今のモーニングって背丈とか身体の線の細さが似通った子が多いからか、ホントに見分けが付き難いよなぁ‥‥と。去年の時もそう感じてたけど、まぁあの時は会場の規模がデカかったってのが理由だと思ってたんですが‥‥石川や藤本が「埋もれてる」感強かったもんなぁ。

 えっと。セットリストとかには全然文句ないです。むしろ現時点での最新アルバム「愛の第6感」の曲を沢山堪能できるという意味で、俺は楽しみにしてたんだよね。且つ、古めの曲‥‥特に「3rd -LOVEパラダイス」からの "DANCEするのだ!" と "「、、、好きだよ!」" が聴けたのは、嬉しいを通り越して発狂モノなんですが‥‥後藤・安倍在籍時に、ちゃんとした形で聴きたかったなぁとも思うわけで。だってさ、同じ曲でも「別モノ」に聞こえてくるんだよね。

 そうなんだよ。"LOVEマシーン" や "ふるさと"、"モーニングコーヒー" を当時在籍していなかったメンバーによって歌われている事実。勿論、歌はそうやって歌い継がれていくべきだと俺は常々言ってきたわけなんだけどさ‥‥もはやここまでくると、モーニング娘。が別のアイドルグループにカバーされてるような錯覚に陥るというか‥‥そんなこと、重々理解してたはずなんだけど、久し振りに観て改めてそう強く感じてしまいましたね。

 多分、そういうところに多くの人達は違和感なり憤りを感じて、ファンを辞めていくんだろうなぁ‥‥と、今日初めてBerryz工房に流れていく元モーヲタの気持ちが理解できた気がしました。ま、ほんのちょっとだけ、ね。

 ってネガなことばかり書いてもあれなんで‥‥

 いや。ライヴとして、そして卒業公演として見たら非常に理想的な内容だったと思うし、最後の「1曲」も非常に石川らしい、笑顔の絶えない選曲だったと思いますよ。あー、これなら最終公演でも悲観的にならずに、笑顔で送り出すことができただろうなぁ‥‥と。

 あともうひとつ。夜公演はどうだったか判りませんけど、昼公演ではこの日18才の誕生日を迎えた紺野へハッピーバースデーを、お客を含めた全員で合唱したり等のハプニングもあり。そんな紺野、自分の目の前に来る機会が一番多かったんだけど、ホントカワイイわ‥‥あーこんなに可愛くなっちゃって‥‥と、数日前に加入当時のハロモニ映像を観た後だけに、時間は確実に流れているんだな、と当たり前のことを実感したり。あとさ、道重がホント頑張ってるよね。俺、ずっと一環して言ってるけど、この子はライヴで観るとホントに面白い。目が離せないというか。振りがね、微妙に違うのよ。"Go Girl" の旗振りパフォーマンスの時も、旗を降ろす位置とかちょっとしたアクションが、他のメンバーと違ってるのね。何だろ、自分流になっちゃってるっていうか‥‥んで、あの笑顔と、あの「うさちゃんピース」ですよ‥‥俺、今ちょっと心がぐらついてます(えー)。

 歌の面でも、いよいよ5期メンバーが本格的に頭角を現し始めてますね。高橋に関しては、"春の歌" で、アルバムでは矢口が担当してたであろうハーモニーパートを難なくこなしてたし、新垣なんて "声" の歌い出しでのフェイクがかなり良かった。ただ、彼女に合う曲/合わない曲があるのは確かで、この日の昼公演で "ふるさと" を新垣ソロで歌ったんだけど、これはちょっと違うかな、という気が。思い入れの部分も影響して素直に聴けてないってのもあるのかもしれない。けど新垣の声ってもっとグルーヴィーな印象があるので、こういうタイプの曲はちょっと違うんだよね。小川も一時期のスランプを脱しているように感じられたし(歌にも安定感が出てきたし、ダンスも良かった)、紺野も‥‥確かに歌、良くなってるわ。

 6期は‥‥道重に関しては前述の通り。歌も頑張ってた。田中の頑張りも相当なモンだと思ったし。亀井は "モーニングコーヒー" で、メインパートを歌う石川にハーモに−を付けてたし(原曲での安倍における飯田のパートね)。けど3人の中ではまだ弱いかも。ダンスは確実に2人に差をつけられてるように思えたし。

 藤本は‥‥ソロになるとバーンと前に出るんだけど、それ以外の時が完全に埋もれちゃってる。10分の1に徹するのはいいんだけど、そんな器じゃないよなぁ‥‥ホント勿体ない。歌が今まで聴いた中で一番安定してただけに、尚更そう感じましたね。

 なんかその他にも言いたいことが沢山あるんだけど‥‥久住小春のこととかさ。それはまた別の機会にしましょう。

 とにかく。自分の中で完全にひと区切りつきました。今後は完全に「ハロプロの中のいちグループ」という距離感で接していきます。そして‥‥久住を含む新生モーニング娘。がもの凄いことをやらかしてくれたら、俺は素直にそれに乗りたいな、と。それくらいの軽い気持ちで付き合っていきたいと思います。

 石川梨華さん、お疲れさまでした。そして本当にありがとう。


--SETLIST--
【昼公演】
01. THE マンパワー!!! ※
02. 浪漫 〜MY DEAR BOY〜
03. 独占欲 ※
--MC--
04. 涙が止まらない放課後
05. 声
06. ラヴ&ピィ〜ス! HEROがやって来たっ。 ※
07. LOVEマシーン [吉澤・高橋・小川・新垣・亀井・道重・田中]
08. いいことある記念の瞬間 [小川・亀井・田中]
--MC--
09. 紫陽花アイ愛物語 [美勇伝]
10. 色っぽい女 〜SEXY BABY〜 [カントリー娘。]
11. シャイニング 愛しき貴方
  [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
12. ロマンティック 浮かれモード [藤本美貴]
13. SHALL WE LOVE? [吉澤・高橋・小川・道重・田中]
14. ふるさと [新垣]
15. モーニングコーヒー [石川・紺野・藤本・亀井]
16. 恋愛レボリューション21
  [吉澤・石川・紺野・小川・藤本・亀井・道重・田中]
17. 直感 〜時として恋は〜 ※
18. そうだ!We're ALIVE(イントロのみ)〜 DANCEするのだ!
  [紺野・小川・新垣・藤本・亀井・道重・田中]
19. レモン色とミルクティ
  [紺野・小川・新垣・藤本・亀井・道重・田中]
20. 春の歌 [石川・吉澤・高橋]
21. 「、、、好きだよ!」
  [1コーラス目のみ石川・吉澤・高橋。後、全員]
22. そうだ!We're ALIVE
23. すき焼き ※
24. Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜
--MC--
25. I WISH ※
--ENCORE--
26. 大阪 恋の歌 ※
--MC [石川]--
27. 初めてのハッピーバースディ!
  [1コーラス目のみ石川。後、全員] ※
--MC--
28. ザ☆ピ〜ス!

【夜公演】
01. THE マンパワー!!! ※
02. 浪漫 〜MY DEAR BOY〜
03. 独占欲 ※
--MC--
04. 涙が止まらない放課後
05. 声
06. ラヴ&ピィ〜ス! HEROがやって来たっ。 ※
07. LOVEマシーン [吉澤・高橋・小川・新垣・亀井・道重・田中]
08. いいことある記念の瞬間 [小川・亀井・田中]
--MC--
09. 紫陽花アイ愛物語 [美勇伝]
10. 色っぽい女 〜SEXY BABY〜 [カントリー娘。]
11. シャイニング 愛しき貴方
  [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
12. ロマンティック 浮かれモード [藤本美貴]
13. GET UP!ラッパー [吉澤・小川・新垣・道重・田中]
14. ふるさと [高橋]
15. モーニングコーヒー [石川・紺野・藤本・亀井]
16. 恋愛レボリューション21
  [吉澤・石川・紺野・小川・藤本・亀井・道重・田中]
17. 直感 〜時として恋は〜 ※
18. そうだ!We're ALIVE(イントロのみ)〜 DANCEするのだ!
  [紺野・小川・新垣・藤本・亀井・道重・田中]
19. レモン色とミルクティ
  [紺野・小川・新垣・藤本・亀井・道重・田中]
20. 春の歌 [石川・吉澤・高橋]
21. 「、、、好きだよ!」
  [1コーラス目のみ石川・吉澤・高橋。後、全員]
22. そうだ!We're ALIVE
23. すき焼き ※
24. Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜
--MC--
25. I WISH ※
--ENCORE--
26. 大阪 恋の歌 ※
--MC [石川挨拶、ファンへの手紙]--
27. 初めてのハッピーバースディ!
  [1コーラス目のみ石川。後、全員] ※
--MC [メンバーから石川へ贈る言葉]--
28. ザ☆ピ〜ス!

※印はフルコーラス



▼「モーニング娘。コンサートツアー2005春〜第六感 ヒット満開!〜」[DVD](amazon/7/6発売)

投稿: 2005 05 08 03:28 午後 [2005年のライブ, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

2005/05/07

カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)『初めてのハッピーバースディ!』(2001)

 石川梨華がモーニング娘。に加入したのが、5年前の4月。そしてこの曲がリリースされたのが、4年前の4月‥‥もうそんなに時間が経ったんだねぇ。当の石川も気づいたら二十歳になり、今日を以てモーニング娘。を卒業。時の流れの早さ、そして残酷さに一喜一憂する今日この頃ですよ。

 俺が最初に石川を意識し出したのは‥‥いや、単に意識したってだけのレベルですが‥‥実はタンポポでもなく "ザ☆ピ〜ス!" でもなく、この曲だったんだよね。だってさ、それまでの他のハロプロ・ユニットと比較しても、明らかに異色でしょ。だってさ、「カントリー娘。」というユニットがメジャーデビューするに際して、そこに「に石川梨華(モーニング娘。)」を付け足しちゃうわけですよ。個人名+モー娘。ですよ。モー娘。の当時のネームバリュー(ベスト盤が200万枚を記録した後)を上手く利用し、尚かつこれから前面に押し出そうとしている石川をまるでセンターに配置したかのようなユニット。完全に過去のカントリー娘。とは別物の、だけどちょっとだけそれまでのカントリー娘。を意識させるようなサウンドアレンジも併せ持った‥‥なんじゃこりゃ?なユニット。

 この曲には "初めてのハッピーバースディ!" が2テイク収録されています。E.L.O.の "Last Train To London" を味付けに使ったアレンジのトラック1と、カントリー・ミュージックを意識したゆったりしたアレンジのトラック2。この2曲を聴くと微妙な関係が見え隠れしたりして‥‥テレビやライヴ等で歌われるトラック1に対する別バージョンとしてのトラック2、というのが普通の考え方なんでしょうけど、トラック2でしか聴けない「声ネタ」が幾つも存在することから、実は最初にトラック2の方から制作(レコーディング)されたものの、やはりちょっとシングルには‥‥ということでアッパー気味でメジャー感の強い別アレンジ(トラック1)が作られたのかな、と。

 この曲には "初めてのハッピーバースディ!" が2テイク収録されています。E.L.O.の "Last Train To London" を味付けに使ったアレンジのトラック1と、カントリー・ミュージックを意識したゆったりしたアレンジのトラック2。この2曲を聴くと微妙な関係が見え隠れしたりして‥‥テレビやライヴ等で歌われるトラック1に対する別バージョンとしてのトラック2、というのが普通の考え方なんでしょうけど、トラック2でしか聴けない「声ネタ」が幾つも存在することから、実は最初にトラック2の方から制作(レコーディング)されたものの、やはりちょっとシングルには‥‥ということでアッパー気味でメジャー感の強い別アレンジ(トラック1)が作られたのかな、と。

 あと、あれですよね。何だかんだ言って、この曲って第二期タンポポの延長線上にある楽曲ですよね。アレンジをそれに近づけてる(E.L.O.等の、永井ルイ・テイスト)ってのが一番大きいんでしょうけど、まぁ要するに‥‥第二期タンポポを結果的にモー娘。第4期メンバー‥‥特に石川寄りに近づけたかった、と。カントリーをメジャーで売り出そうという思惑と、石川を今年(2001年)は大々的に売り出そうという思惑が見事に一致した‥‥というのが言い過ぎか。単なる後付けですけど。

 個人的には "ザ☆ピ〜ス!" 以上に石川梨華らしい1曲かなぁ、と。まだ当時は『ネガティヴ石川』を若干引きずりつつも、彼女をより前向きにさせたのがこの曲であって、そこから完全に抜け出せたのが "ザ☆ピ〜ス!" だったのかな、と。

 とは言いつつも、この曲は石川ひとりで成り立ってるとは思いませんよ。あさみの存在も必要でしょうし、何よりもりんねの存在も忘れてはいけません。ここ1〜2年の間にモーヲタになった人には印象が薄いでしょうけど(ていうかそんな特異な人いるのか?)、りんねがここまでずっとカントリーを守ってきたからこそ、石川も、そしてりんねもあさみもこの曲に出会えたんだよなぁ‥‥うん。

 さ、あと数時間したらこの曲を聴きに出かけますか‥‥



▼カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)「初めてのハッピーバースディ!」(amazon

投稿: 2005 05 07 03:04 午前 [2001年の作品, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/05/03

「ラジオでハロプロ話」放送終了

 無事番組の放送が終了いたしました。初の試み、しかもアレな内容にも関わらず、なんと100人以上もの人が聴いてくださって、非常に感激しております! チャットの方も大盛況で、実験4号/ヨシノザワ/とみぃ、皆楽しませてもらいました。どうもありがとう!

 さて、このエントリでは番組終盤に「ハロプロのベスト10曲を選んでベスト盤を作る」という企画を放送したものの、10曲を選出/1曲目と10曲目の選出、までしか放送時間内に収まりませんでした。収録を実施したスタジオの使用時間の関係もあったため、かなり尻切れとんぼ的なエンディングになってしまったかと思いますが‥‥というわけで、ここで我々3人の選曲した「俺プッチベスト」曲順を紹介したいと思います。

 まずは今回の放送で、パーソナリティ各自が選出した5曲と、その後に別途追加した曲目を紹介しておきます。


【とみぃ】
・恋をしちゃいました! / タンポポ
・This is 運命 / メロン記念日
・あなたなしでは生きてゆけない / Berryz工房
・FIRST KISS / あぁ!
・そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。

【ヨシノザワ】
・恋をしちゃいました! / タンポポ
・This is 運命 / メロン記念日
・ブギートレイン'03 / 藤本美貴
・トロピカ〜ル 恋して〜る / 松浦亜弥
・モーニングコーヒー / モーニング娘。

【実験4号】
・初めて唇を重ねた夜 / 松浦亜弥
・FIRST KISS / あぁ!
・蝉 / Berryz工房
・真夏の光線 / モーニング娘。
・愛の種 / モーニング娘。

【その後、3人で再考。追加分】
・ちょこっとLOVE / プッチモニ
・白いTOKYO / ZYX
・手を握って歩きたい (Album Version) / 後藤真希
・あぁ いいな! / W(ダブルユー)
・シャイニング / カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)
・理解して!>女の子 / 石川梨華

3人が選出した中で、複数票入ったのが

・恋をしちゃいました! / タンポポ
・This is 運命 / メロン記念日
・FIRST KISS / あぁ!

の3曲で、これは10曲の中に入れるの確定。その他、各自の意見等を考慮して、以下の10曲が無理矢理選出されました。

・恋をしちゃいました! / タンポポ
・This is 運命 / メロン記念日
・FIRST KISS / あぁ!
・そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。
・ブギートレイン'03 / 藤本美貴
・トロピカ〜ル 恋して〜る / 松浦亜弥
・真夏の光線 / モーニング娘。
・ちょこっとLOVE / プッチモニ
・手を握って歩きたい (Album Version) / 後藤真希
・理解して!>女の子 / 石川梨華

最後のは「オチ以外の何ものでもないだろ!?」という意見も重々承知です。けどまぁ‥‥これ、石川卒業時期じゃなかったら確実に選んでないですよね? そういう意味でも「2005年5月2日現在の」俺等3人のベストと受け取ってください。次やったら確実に違うと思いますので。

 それで、番組収録が終った後、各自10曲を並び替えてもらい、正しく「俺ベスト」を作ってもらったわけです。これも正直、10曲選ぶ以上にしんどかった‥‥ちなみに番組でも言ったように、「1曲目:ちょこっとLOVE / プッチモニ」「10曲目:そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。」といのは固定で、全員共通です。

【とみぃの曲順】
01. ちょこっとLOVE / プッチモニ
02. トロピカ〜ル 恋して〜る / 松浦亜弥
03. 恋をしちゃいました! / タンポポ
04. 理解して!>女の子 / 石川梨華
05. 真夏の光線 / モーニング娘。
06. FIRST KISS / あぁ!
07. 手を握って歩きたい(Album Version) / 後藤真希
08. ブギートレイン'03 / 藤本美貴
09. This is 運命 / メロン記念日
10. そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。

【ヨシノザワの曲順】
01. ちょこっとLOVE / プッチモニ
02. 真夏の光線 / モーニング娘。
03. 恋をしちゃいました! / タンポポ
04. This is 運命 / メロン記念日
05. トロピカ〜ル 恋して〜る / 松浦亜弥
06. 理解して!>女の子 / 石川梨華
07. FIRST KISS / あぁ!
08. ブギートレイン'03 / 藤本美貴
09. 手を握って歩きたい(Album Version) / 後藤真希
10. そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。

【実験4号の曲順】
01. ちょこっとLOVE / プッチモニ
02. 恋をしちゃいました / タンポポ
03. 真夏の光線 / モーニング娘。
04. 手を握って歩きたい(Album Version) / 後藤真希
05. トロピカ〜ル 恋して〜る / 松浦亜弥
06. ブギートレイン '03 / 藤本美貴
07. This is 運命 / メロン記念日
08. FIRST KISS / あぁ!
09. 理解して!>女の子 / 石川梨華
10. そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。

‥‥という形になりましたが、どうでしょうか? やはり全然違う曲順になってますね。「理解して!>女の子 / 石川梨華」の配置に、各自苦労の色が見られます。それぞれ個性が出てるんじゃないでしょうか‥‥

 ちなみに、俺個人の曲順のテーマって程のもんじゃないですけど、一応10曲なのでカセットテープでいうところのA面/B面みたいに流れを考えてみました。ま、今やCDとかMDの時代なので、そんなの関係ないとは思いますが。今後、コメント欄に実験さん、ヨシノザワさんがそれぞれコメントを付けてくれるはずなので、是非曲順を考える時に気をつけたこととかテーマみたいなのがあれば聞いてみたいですね!


 さて‥‥てな感じで2時間半以上に渡ってお送りしたわけですが、どうでしたでしょうか? やってる側の3人は本当に面白かったですよ。収録終った後にすぐ「次は何時やろうか?」なんて話をしてた程ですから! そんなわけで、聴いてくださった皆さんの感想とか「俺ならこの10曲でこの曲順にする!」とか「いや、俺ならこの10曲を選ぶね!」とか「次回番組をやる時は是非こういうテーマで放送して欲しい」等のご意見ご要望等を、コメント欄に書き込んでくださると、パーソナリティ3人が非常に喜びますし、励みになります! 是非よろしくお願いします。

 いやぁ‥‥2時間半ってかなり長い時間なはずなのに、アッという間でしたね。収録してる時もそうだし、いざ番組を聴いてみてもそう感じました。かなり喋ってるはずなのに、全然疲れないし、挙げ句の果てに2時間半で流れた曲が3曲ですからね! それでもみんな飽きずに聴いてくれたのは、やっぱり同じ穴の狢というか‥‥みんな好きなのね! 俺等も大好きですよ!

 選曲に関しては、確かに「なっちは?」「Berryzなしなの?」「ミニモニ。は!?」とかいろいろ不満があるかと思います。勿論、俺等としても可能な限りのベストを選んだつもりですが‥‥やっぱり時間が足りなかったかなぁ、というのが本音です。最後の最後、ホントに時間がなくて焦ってましたからね、俺も実験さんもヨシノザワさんも。そういう意味では、今度番組をやる時は十分な収録時間/放送時間を確保して、ゆったりと収録したいと思います。

 また、収録当日(4/24)に「来週(5/1)ハロモニでモーニング娘。の7期メンバーが発表されるらしいよ」と知ったもので、タイミング的にはちょっとね‥‥凄く間が悪かったような気もしますが、まぁその辺に関しては俺も実験さんも「新曲が出てから」みたいな思いがあるので、無理して語る必要もないかな、と。それは確実に次回放送で話すと思いますが。

 改めて‥‥ハロプロって奥が深いな、と再認識しましたよ、今回のラジオで。そりゃもう7年以上も続いてるんですもんね。それを2時間半で語り尽くそうなんてこと自体、無理が生じるわけでね。けどそれは最初から承知で番組始めたんですけど‥‥やっぱりこれは今後も続けていきたいですね! ええ、やりますよ、「実験・とみぃ・ヨシノザワのラジオでハロプロ話」第二回!(おっとその前に、今回の番組の再放送も考えてますからね!)

 何度も言うけど、聴いてくれた人、本当にありがとう! あなた方がいたから、今回の放送が大成功したようなもんですよ! また一緒に遊びましょうね!

 そして最後に‥‥実験さん、ヨシノザワさん、ありがとう! 愛してる!!

 うさちゃんピース!

投稿: 2005 05 03 04:06 午前 [「ネットラジオ」, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック

2005/05/02

「ラジオでハロプロ話」は今夜24時放送です。

 本日5/2(月)24時から「radio.gs」内の人気プログラム「MOK Radio」のパーソナリティのひとりである実験4号さん(サヨナナ)と、これまた同じく「ダラ・ダ・ラジオ」のヨシノザワさんと俺の3人で、モーニング娘。やハロプロについて濃く語る特別番組をお送りします。題して「実験・とみぃ・ヨシノザワのラジオでハロプロ話」。2時間半くらいの放送時間を予定してます。ここでしか聴けないような裏話的な話題も出てくるので、ハロプロファンやこの手の話に興味があるライトファン、是非是非5/2深夜はPCの前で正座しながら聴くように!(嘘!くつろいで聴いてね)

 実験さんもこちらのエントリで書いておられますが、以下のキーワードが番組を聴く上で結構キーポイントになる‥‥かも。いやならないかも。

 以下引用しますね。

・りんね今いずこ
・人気が下り坂になったのはどのあたりか
・一般の人々における5期メンの認知度
・メインが小学生のグループであるところのBerryz工房ってどうなの
・大ハズレ(ざわ・・・ ざわ・・・)
・ラストコンサートで石川が1曲多く歌うとしたら何の曲?
・そのCD、とみぃさん手に入れたんですか!?
・とみぃさんが聞いた、りんねの噂
・ヨシノザワ絶句
・矢口脱退もDEEP PURPLEみたいにさ
・ハロプロのアルバム作品の中でベストのものを考えよう
・もう、辞めまーすみたいな肩の力の抜け具合
・たいせーの致命的な欠陥
・ハロプロ全部の曲から10曲選んでベストのCD作ろうよ
・ことごとく実験の主張が……
・ケンカ
・大ゲンカ
・そして……

後は聴いてのお楽しみという。正直、編集された完成版をまだ聴いてなくて、皆さんと一緒に放送で初めて耳にするので、どういう風に編集されているのか判りませんが(ノーカットだったりして)‥‥俺を責めないてくださいね(マジで)

 番組の聴き方についてはいつものようにradio.gsポータルサイトの方に詳しく載っていますので、そちらをご覧ください。ま、いつも「RADIO TMQ」や「MOK Radio」を聴いてくれてる人は、どの番組も聴き方一緒なので問題ないと思いますが。放送中は番組パーソナリティの3人がチャットにも顔を出しますので、よかったら放送中一緒にグダグダとハロプロトークで盛り上がりましょう!

投稿: 2005 05 02 06:36 午後 [「ネットラジオ」, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック

モーニング娘。新メンバー決定

プロデューサーつんく♂より、モーニング娘。の新メンバー加入に関してのお知らせです。(つんく♂公式)

 本日放送の「ハロー!モーニング」にて、7期メンバーオーディションの結果が発表されました。

 最終選考に残ったのは、たった1人。そしてその子が7期メンバーとして合格しました。その子の名前は、久住小春。この春中学に入学したばかりの、12才。番組内でも新垣本人が言ってましたが、丁度彼女が5期メンバーとしてモーニングに加入したのと、同じ年ですよね。ま、久住がこれまでにタレント経験(子役やエキストラ等)があったのかどうかは判りませんけど。

 番組を観てていろいろ感じたことが。

 あれですよね、前回(1月)の「ラッキ−7オーディション」の時は同番組で90分スペシャルを組んだものの、今回は60分の通常放送で決まってしまった。まぁ合宿がつんく♂の我が儘でなくなってしまったり、最終候補者がたった1人に絞り込まれてしまった事等、いろいろあるとは思うんですが、何となく淋しいというか切ないものを感じましたね。だってさ、つんく♂のヤローが企画を途中で放棄しちゃった(合宿中止)もんだから、番組スタッフ側は泣く泣く「んじゃあ合格発表でひとつ(企画を)やらかしましょう」って‥‥感じなんですかね。「今までにない」とか「新しい」んじゃなくて、番組的にこれしかなかったのかなぁ‥‥と。う〜ん。まぁ俺の見方ですけどね。

 んでさ。俺自身はこの久住小春って子に対しては別にどうっていう感情もなく、ああそうなの、おめでとう、って感じなのよね。なんだろ、6期の3人の時と同じかな。いや、もっとフラットかも。だってさ、ここで判断できないじゃない? 後藤は特別だったにしろ、4期の4人にしろ、5期の4人にしろ、6期の(藤本を除く)3人にしろ、いろんな意味での「結果」は1年先だったり、あるいは2年先だったりするわけじゃない。今回の子が「ミラクル」連発で、まぁ後藤クラスなのかどうかは判らないけどさ‥‥次俺等の目の前に現れる時まで、最初の評価はすべきじゃないんじゃないの、とか思っちゃったりするんだけど‥‥ま、そんなのは無理な話だけどさ。

 で、ぶっちゃけ書かせてもらうと(ファンの皆さんゴメンなさい)、今回ここで7期メンバーが1人も決まらなかったら、モーニング娘。は多分年内には解散に追い込まれてたと思うのね。いや、7期メンバーが決まったからといって必ずしも年を越せるなんていう保証も確証もないし、じゃあもう上へ登り詰められないのかと問われれば、それも俺には判らない。ホント判んない。

 メンバーを入れ替える(=血を入れ替える)ことで新陳代謝を繰り返し、どんどんと変質していったグループでしょ。その血も完全に入れ替わり(=矢口の脱退によって、ラヴマ時代のメンバーは誰もいなくなった)、もはやスタート時とは全くの別物になってるわけじゃないですか。そういう意味で、今後どういう変質を繰り広げていくのかは、まぁ観るに値すると思うし、興味が湧くよね、と。

 そういうことです。ええ。

 だから今、この子が受かってどうとかっていう気持ちはあまりね‥‥今後どう変わっていくのか、成長していくのか、っていう方がむしろ興味がある。5期や6期がそうであったように。その成長の記録もまた、モーニング娘。そのものなわけだし。

 6期をタレントとして面白おかしく追ったのは「ハロモニ」だったけど、『モーニング娘。のメンバー』として我々に強くインパクトを与えたのは、やはり歌(= "シャボン玉")だったわけでしょ。だからさ‥‥今後また「ハロモニ」で彼女のレッスン姿とかを追うんだと思うけど、本当の意味での評価は、次の新曲‥‥新しい「10人」でリリースされる(恐らく夏頃?)新生モーニング娘。の新曲を聴いて、そのパフォーマンスを観て、まず判断したいと思います。話はそれからだ。



▼モーニング娘。「大阪 恋の歌」(amazon:初回盤通常盤シングルV

投稿: 2005 05 02 12:00 午前 [ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/29

モーニング娘。『大阪 恋の歌』(2005)

モーニング娘。なるか!? 2年ぶりの首位!(ORICON STYLE)

 例の「石川梨華/モーニング娘。卒業コメント8cmCD」1万名様プレゼント・キャンペーンが効いてるのかね。コメントだけでしょ? それ、ホントに欲しいかなぁ‥‥

 さて‥‥

 矢口真里の電撃脱退から早くも3週間が経ちました。その直後は彼女をブラウン管の中で見つけることはなかったものの、ここ1週間くらいの間にまたポツポツとみかけるチャンスがありまして‥‥結局新曲のプロモーション用に既に収録済みだった分は、殆どそのまま放送されたようですね。ま、ここまでの飢餓感(本人が我々の前に出て、コメントする等が一切なし)の中だと、そりゃファンからすれば『矢口ラスト』とか『矢口真里、緊急卒業』とか新聞の番組ラテ欄で見つけたなら‥‥ねぇ。

 さて。本来なら自分が大好きな石川梨華の卒業を目前に、いろいろと感慨深い気持ちにならなきゃいけないんですが‥‥全然そんな気になれねぇ。矢口よ、そんなところまで持っていかなくても‥‥

 んで、その石川梨華のモーニング娘。在籍時ラストシングルとなるのが、この「大阪 恋の歌」という、非常に微妙なシングルなわけ。

 どこが微妙なのか‥‥というと‥‥いや、嫌いではないんですよ。むしろ好きな部類の曲。アレンジやバックトラックも意外と好きだし。鈴木Daichi秀行がやったアレンジの割りに、結構好きですよ。所謂R&B歌謡の部類に入ると思うんですが、これまで彼が手掛けてきた同系統のモーニングのシングル曲の中では、メロや雰囲気含め、個人的にはかなり上位にランキングするんですよ。でも微妙。何故なのか?

 恐らくその最大の理由は‥‥

 これを「何かこれから始まります!」って時ではなく、「ひとまずここでひと区切り」って時期に発表してしまったことなんじゃないかな、と。そう、曲には罪はないのよ。ただね、これを卒業シングルです、と提示されてもこちらは割り切れないし、しかもリリース直前にもうひとり別の卒業者(というか脱退者)まで生んでしまった後となると‥‥余計にね。なんだろ‥‥今度のラジオの中でも言ってるけど、後藤卒業/ハロプロ大改革という時期にドロップ、異色作 "そうだ!We're ALIVE" の「次」に発表してしまったがために、散々たる評価しか得られなかった "Do it! Now" の時と同じような微妙さを感じるんだよね‥‥

 あとさ‥‥これは多分いろんな人が言ってるかもしれないけど、あのオープニングでの大阪弁によるセリフ‥‥勿体ないなぁ‥‥あれいらないよ。今までのモーニングだったらあってもおかしくはないんだけどさ。何かね、ここでいきなりマイナスイメージ/マイナスポイントを聴き手に与えちゃってるんだよね。これなかったら、普通に聴けるのにさ。歌詞が大阪弁で歌われる分には全然違和感ないのよ。そういう歌、沢山あるじゃない。でもあの出だしだけはね、何となくダメ。

 アレンジとかメロとか歌詞とかは、つんく♂が最も得意とする手法なんだけどさ、かなり上手くいってる方だと思うのね。シャ乱Qが普通に好きだった人には、何となく懐かしい空気があるんじゃないかな‥‥これ、普通につんく♂がソロで歌っても全然「アリ」だもんね。むしろお前が歌え!くらいの曲だよね。それを藤本・高橋がメインとなって歌ってる。多分、次期モーニングを支えるであろうふたりが。だからこそ、石川の存在がね‥‥邪魔なのよ。ホントに。

 そうよ、これを石川卒業後に出せばよかったのにね‥‥売れる/売れないは別としてさ。それとも、7期メンバーを迎えた後の「次の一手」は既に見えてるんですかね? 何かさ‥‥それが見えるまでは、無闇矢鱈と音源を出さない方がいいんじゃないか‥‥そう思うのね。きっと次のモーニングは完全に生まれ変わると思うのよ。全然違う、別のユニットとして再デビュー‥‥くらいの気持ちで、メチャクチャやっちゃっていいと思うのよ。もう "LOVEマシーン" は完全に過去、あの曲を捨てちゃうくらいの気持ちで無謀なことをやってもいい時期だと思うのよ。だって‥‥一介のアイドルグループが、7年以上もこうやってヒットチャート上に生き残っちゃってるんだもん。普通に考えればもう限界はとうに越えてるわけじゃない。普通の人達からみたら、もう知ってるメンバーって殆どいないわけでしょ? 吉澤と藤本‥‥高橋とか紺野の名前を言えたら大したもんだ、くらいの存在なわけでしょ。もうさ、過去に囚われずに前進するのみでいいんじゃないかな。守るべきものはもう既になくなっちゃってるんだからさ‥‥

 そういう意味では、カップリング曲の "NATURE IS GOOD!" が無駄に「現在のモーニング娘。」を端的に表現しちゃってるような気がするね。中途半端なロック感、中途半端なポップさ。歌えてるんだか歌えてないんだか、微妙な感じ。元気に歌う矢口の声を聴いちゃうと余計に‥‥こう‥‥ね。

 もうさ、エコとか自然を守ろうとか、そういうのを止めてさ。ゴロッキーズなんだから、無茶苦茶やっちゃって欲しいわけよ。アナーキズムを追求して欲しいわけですよ。まぁ、完全に子供相手になってしまってるから、今回みたいなスキャンダル程度で脱退しなきゃならなかったわけだけど‥‥無理か。やっぱり無理なのか。

 何か無茶苦茶書いてるな、俺。けどさ、単に好きなわけですよ。"THE マンパワー!!!" の後だから、保守的且つ過渡期的な曲をね、卒業シングルに持ってくるとは誰も思わないじゃない。しかも当の石川を全然生かし切れてないわけだからさ‥‥勿体ない。



▼モーニング娘。「大阪 恋の歌」(amazon:初回盤通常盤シングルV

投稿: 2005 04 29 12:17 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/28

W「2nd W」をついに聴いた。

 先日、都内でラジオ特番の収録を行ってきたんですよ。普段やってる「RADIO TMQ」とは別の番組なんですが、同じネットラジオ「radio.gs」の番組である「MOK Radio」の実験4号さん(サヨナナ)と、これまた同じく「ダラ・ダ・ラジオ」のヨシノザワさんと俺の3人で、5/2に特別番組を放送することになったんですね。

 で、この3人に共通する事柄って何だかわかります? ま、俺と実験さんが揃った時点で、感の良い人なら「嗚呼、またか‥‥」って思うかもしれませんが。そう、この3人でモーニング娘。を始めとするハロー!プロジェクトについて、GWの深夜にあーでもない、こーでもないと濃い話をするネットラジオをやることになったんですよ。

 題して「実験・とみぃ・ヨシノザワのラジオでハロプロ話」!‥‥ってまんまやん!!

 まぁね。どうしてもこの時期にやっておきたかったわけですよ。前々からそういうラジオをやりたいねーみたいな話はちょろっと出てたんですが、まぁその時は手伝いますよ!とは言ってたんですね俺。で、先月末辺りから急展開で話が進み、この日曜に収録を行ってきたという。大体2時間半くらいの内容になるかと思いますが、とにかく濃いです。好きな人にはたまらない、興味ない人にはとことん「気持ち悪い」だけのプログラムですので‥‥このサイトやとみ宮時代から、そっち方面にも足を突っ込んでる人は全員正座で聴くように! ここでしか聴けない裏話もあるんでね。

 改めて。5/2(月)24時から、こちらに聴く方法が載ってますので(って普段のTMQやらMOKと聴き方は一緒ですが)、ひとつよろしくお願いします! 反響次第では第2弾、第3弾も考えますんで!!

 でですね。その収録の時に、やはり「ここ最近リリースされたハロプロ系アルバムの出来が軒並み水準以上だよね」という話題になって。勿論俺もそう思ってるわけですが‥‥実はまだ1枚だけ手をだしてなかった作品があったんですよ。で、それを告白したら二人にエーッて顔をされて。絶対に良いから! 何で聴いてないの?ってなって。まぁ何で聴いてなかったのか‥‥その理由も未だに判らないんですが。ま、たまたまタイミングの問題でしょう。

 その「1枚」ってのが、W(ダブルユー)の2ndアルバム、「2nd W」なんですけどね。

 ‥‥あ、今モニターの前の君まで「えーっ!?」って言ったろ!? 判ってるんだから、俺には‥‥クソーッ! キーッ!!

 ま、冗談はさておき。収録語も飯食いながら3人でいろいろ話したわけですよ。で、「今からこの素晴らしいアルバムに出会えるって事が素晴らしい、羨ましい」とまで言われちゃってね。ま、このアルバムに関しては先月末からずっと実験さんにオススメされてたし、彼もこのエントリ「現在までのハロプロ関連CD全ての歴史の中でもベストテンに入る傑作なんじゃないでしょうか」と書いてる程でして。

 確かに、他所の信頼するサイト(そちら関係)を覗いても、大絶賛してるんですよね、後藤の「3rdステーション」以上に‥‥そこまで言われちゃうと、逆に構えちゃうじゃないですか? 構えません?? 俺はね、ちょっとだけ構えちゃったの。けどね、このラジオ収録を通して、以前よりもハロプロに対して前向きになれたのも大きくて、帰りがけにCD屋寄って勢いで買っちゃったのよ、「2nd W」

 買ったその日は聴かなかったんだけど(パッケージの封すら切らなかったしね)、翌朝の出勤時にカーステに買ったCDをぶち込んで再生したら‥‥

 な ん で す か 、 こ れ は ! ?

 ゴメン、マジで。正直すまんかった。って思ったわけですよ。みんなが大絶賛する意味が、聴いて初めて理解できたわけですよ。勿論聴く前はちょっとだけ構えてたんですが、いざ "Wのテ〜マ" がスタートしたら、もうそのカッコ良さにやられっぱなしで、続く "デコボコセブンティーン" に唸ってしまい、運転どころじゃないわけですよ。その後(俺的)名曲 "ロボキッス" が続き、緩急をつけつつアルバムは進み、カバーあり、校歌アリ、プログレポップな "あぁ いいな!" があり‥‥っていう説明は不要ですよね今更。そういった曲の数々と、所々に挿入されるちょっとした遊び含めて、とにかく完璧なんですよ。いや、アルバムのトータル性という意味では完璧ではないんだけど、世間が(「世間が」??)求める「辻加護」、あるいは「W」をトレースしつつ、これまでに到達したことのないような地平にたどり着いてしまった‥‥そんな景色が見えちゃったんですよね、このアルバムを聴き終えたとき。

 多分つんく♂的にはそういった「ファンが求める要素」という意味でミニモニ。の後継者的存在としてWを運転してるのかもしれないけど(そしてファンの一部にもそういう認識があるんじゃないかな、未だに「辻加護」という色眼鏡で見てしまったりとか)、全曲カバーという異色なデビューアルバムの後にリリースされた、このカラフルな1枚を聴いて思ったのは、そういった「ミニモニ。後継者」といったイメージ以上に、(ある意味では「今は亡き」)プッチモニの後継者的存在でもあるように感じたんですが、如何でしょう?

 確かにこれはハロプロ史上、10本の指に入る名盤だと思います。同時期にリリースされた後藤の「3rdステーション」もそこに入る1枚だと信じて疑わないわけですが‥‥なんだろ、去年出たミニモニ。の「ミニモニ。ソングズ2」から地続きにある作品だな、と。ま、曲作ってる人間が一緒で、歌ってる人間も二分の一が残ってるんだから「続き」といえば間違いないんだけど‥‥でも変質してる部分も多いじゃない。例えば加護の声だったり、辻の表現力だったり。それぞれが人間としても、表現者としてもこの1年で想像以上の成長を収めている。それまで四分の一、あるいは十数分の一(モーニング娘。でのことね)だった負担や役割分担が、完全に二分の一へと増大したことで、それが良い方向に作用したんだろうね‥‥そう思うことにしてますよ。

 ミニモニ。の2ndもかなり好きだっただけに(特に新曲群がまとまったアルバム前半の流れね)、このWの2ndアルバムは歓迎すべき内容、歓迎すべき成長でしたね。いやー恐れ入りました!

 もう末期的、終末感さえ漂い始めているハロプロ(「そんなの数年前からだよ!」と興奮気味のそこのあなた。まぁまぁ落ち着いて)。俺の気持ちも安倍の卒業を境にドンドンと離れ気味だったんですが‥‥Berryz工房の登場以降、また全体的に水準が上がってきてるんじゃないか‥‥って思うんですが‥‥ま、ダメなやつはホントどうしようもない程にダメなんですけどね‥‥例えば‥‥いや‥‥それはまた今度‥‥ねっ?

 とにかく、5/2のラジオ聴いてね!(結局そこか)



▼W「2nd W」(amazon

投稿: 2005 04 28 01:10 午前 [2005年の作品, W(ダブルユー), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/04/13

Berryz工房『1st 超ベリーズ』(2004)

 Berryz工房について考えることが非常に多いわけですよ。

 いや、すっげー難しいこととか考えてるわけじゃなく。かといって、納得いかない!とかいちゃもんつけたいわけでもなく。なんだろう‥‥ある意味ではハロプロのファン‥‥ヲタにとって、Berryz工房ってのは一種の「踏み絵」みたいな存在なんじゃないか‥‥なんて考えたこともあってね。それはどんなにメロディが親しみやすくて、非常に(ハロプロとしては)高品質なアレンジを施された、売る気マンマンな楽曲を目の前にして、けどそれを歌うのが小学生という現実を突きつけられる、みたいなね。それまでモーニング娘。に中学生がドンドン増えていくことにあーだこーだ言ってた人達からしたら、許し難い現実でしょうし、ただでさえいい年齢した「大の大人が((c)石川梨華)」中学生や高校生の集団(=ハロプロ)に熱を上げてる中に突如として現れたハロー!プロジェクト・キッズ、その中から誕生したBerryz工房。しかも今やモーニング娘。や松浦亜弥以上に作り手側が熱や力を入れているように感じられる、そんな親しみやすいポップなシングル曲を連発してくる‥‥中学生や高校生相手に「ロリコン」呼ばわりされてもおかしくないのに、今度は小学生‥‥ロリコンを通り越して「犯罪者」呼ばわりされてもおかしくない現実。ま、そりゃそうでしょう。

 でも‥‥

 悲しいかな、そんなポップな楽曲に耳を奪われてしまい、今日に至る俺。今のところ、Berryz工房のメンバー8人の判別もつかないし、メンバーの名前だって半分も言えないような状況なわけですが、音源がリリースされれば必ず購入してる。それが俺にとってのBerryz工房なわけ。

 俺が前のサイト(とみ宮)を辞めた時、残念ですみたいなメールを結構いただいたんですが、その中で最も「このアルバムのレビューが読みたかった」って声が多かったのが、実はBerryz工房の1stアルバム「1st 超ベリーズ」なんですね。

 そりゃね、書こうとは思ってたんですよ。けどね、タイミング悪かった。本当に。

 んで、このブログ始める前にも「まず最初に取り上げよう」とか考えていたんですが、開始から約4ヶ月、未だに取り上げていないという‥‥まぁ昨年末以降にリリースされた他のハロプロ系のアルバム群が非常に良作揃いで、それについて書いておきたかったから後回し、ってのがあってさ。んでいろいろ書いたんだけど。でも気づいたら、未だに書いてないという。

 正直な話をしちゃうと、やっぱりのめり込めないのね、アイドルとしては。単純に楽曲は好きなんですよ。「とみ宮」時代も1stシングル "あなたなしでは生きてゆけない" を俺なりにかなり絶賛したつもりだし、その後のシングル‥‥ "ファイティングポーズはダテじゃない!" を初めて聴いた時も「なんでこういう曲を松浦にあげないのよ!」とか複雑な気持ちになったし、全シングルの中では最もクオリティーが低いと思うけど、それでもポップでキャッチーで、気づいたら鼻歌唄ってしまう "ピリリと行こう!" とか、全部俺なりに非常に好意的に受け入れてるんですよ。そりゃ、この歌詞にこのこのメロディにこのアレンジにこの歌声じゃなきゃいけない、ってのは頭で判ってるんですよ。

 それでも『アイドル』として見ちゃうと‥‥全然惹かれないんですわ。

 じゃあ『音楽』として評価しようとすると‥‥う〜ん‥‥正直そこまで他のユニットよりも秀でてる部分があるとも思えないし。「ベリ工ならではの○○」みたいなのも特に感じられないし、現時点では。けどそれは単に俺がベリ工の魅力に気づいてないだけ、見逃してるだけかもしれない。「なんだよとみぃ、全然判ってないね!」って言われてもいいよ、今は。後になってその魅力に気づくかもしれないし、一生気づかないまま、「やっぱり俺的にはベリ工はアイドルとしての魅力は‥‥」って思い続けるかもしれない。今はこうだけど、将来はどうなるか判らないしね。そういう意味でのフラットさは常に持っていたいとは思ってます。

 んで‥‥実はこの1stアルバムも、非常に良いアルバムだとは思っていても、周りが言う程傑作だとは思ってなくて。その辺も今までこのアルバムについて書くことを躊躇してきた原因のひとつなのかな、とか思ったりもするんですが。って俺、躊躇してたのか? ‥‥いや、うん、確かに躊躇してたのかもしれない。それは世間が『モーニング娘。の「セカンドモーニング」やタンポポの「TANPOPO 1」、松浦亜弥の「ファーストKISS」にも匹敵する傑作』と騒げば騒ぐ程、俺の中でどんどんわだかまりみたいなのが大きくなって、その「そこまで傑作か?」という疑問を口にすることを躊躇してしまう‥‥そんな感じだったのかな、と。いや判んないけど。

 確かに1曲1曲は優れてるし、アルバムとしてもいろんなタイプの曲が揃ってて非常にバラエティ豊か。過去のハロプロ・ユニットのアルバムと比較しても、ここまで充実した1stアルバムは確かになかった(既出シングル曲の寄せ集めであるメロン記念日の1stアルバムは除く)。そこに付け加えられた "あなたなしでは生きてゆけない" のリミックスも、初期ハロプロのテーマ曲 "Hello!のテーマ" のカバーもかなり良い出来だと思う。でも‥‥何だろ、何かが物足りないんだよね。いや、悪い作品ではないし、むしろかなり良い出来ですよ。ここ1〜2年の間にリリースされたハロプロ系アルバムの中でもかなり上位に位置する作品集だと思ってますよ。でも‥‥

 多分ここまでくると、それって単に趣味の問題なのかもしれないね。俺がこのアルバムを買って、まず聴く前にブックレットのクレジットを見たのね。バックトラックを誰がアレンジし、誰が演奏に参加してるのか、とか。で‥‥全部打ち込みなんだよね。所謂「生音」‥‥バンドサウンドが一切ないわけ。そう‥‥ここなんじゃないかな、俺的に引っかかってる点って。他のハロプロ系アルバムで必ず1曲は入ってるその手の生音系が一切ない。そこがずっと引っかかってたんだと思うのね。

 いや、そこまで拘ってるわけでもないよ、バンドものに。バンドものじゃなくても、バンドもの以上に素晴らしい名曲は沢山あるわけだし。実際、ベリ工にはこういった打ち込みものが合ってるとは思うのね。作り手側も聴き手(本来聴いて欲しい層=低年齢層)を意識したアレンジにしてるとは思うし、と同時にある一定年齢以上の音楽ファンも惹き付けるような音作りをしてるんじゃないかとも思うのね。

 そう考えると‥‥やっぱり2ndなんじゃないかな、と。恐らくこの夏にはリリースされるであろう2ndアルバムにはそういったアレンジの曲も少なからず収録されると思うのね(実際、このアルバム以後のシングル収録曲には生音ものもあったしね)。実際、その後のシングル曲の充実振りを見れば、間違いなくこの1stよりも濃くて素晴らしい内容になるでしょうし。

 先日リリースされた最新シングル "スッペシャル ジェネレーション" で念願の初トップ10入り(7位)を果たし、早くも6月には新曲をリリース予定のBerryz工房。何やら大きめなタイアップが付くという噂もありますが‥‥となるとアルバムは7月頃か? 丁度前作から1年って感じかな。



▼Berryz工房『1st 超ベリーズ』(amazon

投稿: 2005 04 13 12:30 午前 [2004年の作品, Berryz工房, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | トラックバック

2005/02/24

後藤真希『3rd ステーション』(2005)

 後藤真希の1年1ヶ月振り、通算3作目のオリジナルアルバム「3rd ステーション」。ここまで毎年同じ時期に必ずアルバムをリリースし、気づけばシングルも12枚を数え、訳の判らない「ごまっとう」やら「後浦なつみ」等に引っ張り込まれ‥‥良くも悪くも、その活動は活発です。が、そのクオリティーに関して言えば(特にアルバムは)満足できるような代物ではありませんでした。

 最近になって前作「2 ペイント イット ゴールド」をまたよく聴くようになり、その良さがだいぶ見えてきたように思いますが、そんなんじゃダメなんですよね。即効性のある、とにかくファン以外をも巻き込むような話題作を作ってくれないと‥‥だって『後藤真希』なんだからさ。最近、よく身の回りにいる普通の方々(非ヲタって意味ね)から「後藤真希の良さだけは判らない」みたいなことを言われる機会が多いんですが、そんな層の心まで動かすような作品をね、本気になって作ってもらわないと、もうホントの意味で「ゴマキは終った」とか言われかねないわけですよ。

 そんな時期にリリースされるこのアルバム。前評判だけは非常に高く、またいろんなところで目にするつんく♂の解説からもかなり熱が入っていることが伺えたので、俺も久し振りに過剰な期待をしてみたわけですが‥‥

 これが、ホントに良かった! アルバム通して聴いて、こんなに満足したハロプロのアルバム、久しくなかったもの。いつも「あと一歩なぁ‥‥」って思ってたのに。いつも「あの曲がなければなぁ‥‥」って嘆いてたのに。これは頭からお尻まで、ホントに良いんですよ!

 というわけで、久し振りに全曲解説なるものをやってみたいと思います。それくらいやらないと、興奮が収まらないのよっ!



■M-1. エキゾなDISCO
 平田祥一郎アレンジによる、アッパー且つ少々アジアテイストを感じさせるダンスチューン。この曲の肝はやはり、終始ウィスパーボイスで歌われる後藤の声でしょう。非常に「エロ」を感じさせる1曲。可愛らしさとエロさの間を行き来する、絶妙なオープニングナンバー。ハロプロといえばアルバム1曲目は(主に最新)シングル曲、というセオリーがあった中でのこの冒険。掴みはオッケーでしょう。

■M-2. さよなら「友達にはなりたくないの」
 '04年11月リリースの12thシングル曲。作詞つんく、作曲たいせー、編曲が鈴木Daichi秀行という布陣。たいせー作曲ってことで最初それを知った時は文字通り「orz」だったわけですが、いざ聴いてみるとこれが悪くない。むしろつんく♂曲にか感じられない魅力すら見え隠れする。これはアレンジャーによるものが大きいのかな、と。Daichiアレンジというとどうしても聴き手側がネガに感じてしまう要素だったりするんですが、ここでは逆に「たいせー作曲」というネガ要素をDaichiが打ち消してるように思います。非常に後藤っぽい1曲かな。ただ、大絶賛する程ではないですが。Aメロ〜Bメロ前半の流れが非常に良いだけに、サビ前〜大サビのメロの弱さが足を引っ張ってる気が。勿体ない。

■M-3. 横浜蜃気楼
 '04年7月リリースの11thシングル曲。作詞つんく、作曲はたけ、アレンジ西田昌史(EARTHSHAKERのマーシー)という布陣のハードロックチューン。詳しくはこの辺を読むといいと思うよ

■M-4. シンガポール トランジット
 高橋諭一アレンジによる、ちょっとサイケな展開をみせるストレンジ・ポップ調な1曲。サビのコード進行とか面白いなぁ、如何にも「高橋諭一」印なアレンジに、思わずニンマリ。いや、メロも悪くないし、後藤の歌唱も「らしく」て、非常に好印象。ここまでの流れ、とてもいいんじゃないの? 全然外してないし。

■M-5. 来来!「幸福」
 田中直アレンジによる、パラパラが似合いそうなアッパーなダンスチューン。思わずBerryz工房辺りが歌った方が合ってるんじゃないの?と思うような曲調。けど、こういう頭悪そうな歌詞の曲もそつなく歌えてしまうのが、またこの子の魅力でもあるんだけどね(そう、良くも悪くもね)。でも‥‥いいんだよなぁ、これが。

■M-6. 渡良瀬橋(後藤Version)
 ご存知、森高千里のカバー。昨秋に松浦亜弥がシングル切ってるけど、それとは別アレンジ。この正月のハロプロ公演でも後藤はこの曲を歌ったそうだけど、正直なんでアルバムにまで‥‥って気持ちがあったのね。けどこのアルバムの流れで、そしてこのテイクを聴けばみんな納得するんじゃないかな。それくらい出来が良いのよ。松浦のように作り込んだドラマチックさが皆無で、非常に素朴でほのぼのとしたものなんだけど、それが彼女の歌声に合ってるのね。そして‥‥ここまでの6曲、それぞれの曲に合わせた歌い方/声、と使い分けてるんだわ、この子。恐るべし。
 それにしても‥‥最初クレジット見ないでアルバム聴いたんだけど、このアレンジがすぐに高橋諭一のものだって判りましたね。

■M-7. ポジティブ元気!
 ロックファンには問題の1曲だったんじゃないの? 鈴木Daichiと共にアレンジャーとして名を連ねているのが、あのニューロティカなんだから。ってことは演奏がロティカ?って普通思っちゃうもんねぇ。で曲名が "ボジティブ元気!" なんだからさ。ねぇ?
 で結論から言えば、演奏には参加してません。ただ、アレンジには名前が残っていることから、恐らく制作段階の途中でトラックの差し替えがあったか(ちなみにこの曲は、ストレートな疾走ビートパンク調で、ギター以外は打ち込み)あるいはロティカの曲のフレーズやアレンジを「引用」したから名前を載せてるのか。その真相は本人達に聞かないとわかりませんけど。残念。
 でも非常に「後藤のロックサイド」を上手く引き出した、よい曲だと思いますよ。打ち込みとはいえ、バックトラックも熱いし。彼女のライヴを観た事ある人なら、きっとこの曲がどんな風にステージで歌われるのか‥‥それを想像しただけで思わず興奮しちゃうんじゃないでしょうか。

■M-8. サヨナラのLOVE SONG
 '04年3月リリースの10thシングル。アレンジは古くから歌謡曲/アイドル方面を手掛け、現在もジャニーズ系等に携わる馬飼野康二。同時期に行われたミュージカル用の曲というのもあったけど、後藤にとってシングル初のスローチューンなんだよね。そういえばその前の紅白で "オリビアを聴きながら" を歌ったんだよね‥‥何となくその流れで聴くと納得できる1曲なんだよね。まぁベタ褒めする曲ではないけど、アルバムのこういう流れで聴くとシングル単発で聴いた時よりは印象が良いかな、と。小休止には丁度よい1曲。

■M-9. 恋愛戦隊シツレンジャー(後藤Version)
 昨年秋に「後浦なつみ」として安倍なつみ・松浦・後藤の3人でリリースしたシングル曲のソロバージョン。バックトラックは完全にアルバム用に作り替えられてて、これが‥‥良いんですよ、シングルのテイクより。シングルはそうる透&人時(元「黒夢」)というリズム隊を迎えた生バンドテイクだったんですが、非常に軽い音とチープなアレンジで軽い目眩がしたんですが(あれこそ宝の持ち腐れだな)、ここではシングルと同じアレンジャーである鈴木Daichiが全面打ち込み&ギターで遊びまくり。えーっと、布袋です。ギタリズムです。COMPLEXです。まんま。松浦の "奇跡の香りダンス" と同じ流れにある1曲。あそこまでの完成度はないけど、こっちはこっちで俺は好きよ。こうやって聴くと、この曲そんなに悪くなかったんだなぁ‥‥って気がしてきた。メロはポップで判りやすいし。要するにアレンジをもっとしっかりやれば‥‥いや、やっぱりコンセプトが一番の問題だったんだけどね!

■M-10. ステーション
 平田祥一郎アレンジによる、ちょっとBoA辺りを彷彿させるR&B調歌謡。でも今まで後藤がやってきたような似非R&B路線というよりも、もっとポップス寄りで全然「黒さ」は感じさせない曲調で、非常に聴きやすいです。そういえばこのアルバム、前作「2 ペイント イット ゴールド」を覆っていたような「R&B色」が非常に弱く、もっと1st「マッキングGOLD (1)」にあったようなポップ色を復活させ、尚かつライヴにみられるロック色を具体的に表現した作風だよなぁ、と。だから終始聴きやすいのかな、俺にとって。
 それと‥‥気づいてる人も多いかと思いますが、このアルバムの曲の配置が絶妙なんですよ。アッパーな曲の後にミディアム/スロウ曲、その後に再びロック系/アッパー系を持ってきて、またポップなミディアムチューン‥‥交互に出てくるんですよ。人によってはアルバムに対して「2〜3曲上げ上げの曲が続いて、その後にメロウな曲、そしてバラード」みたいな信条があったりするかもしれません(俺も最初はそう思ってた)。けど、この配置/流れが、このアルバムをよりカラフルなものに感じさせていて、それこそアルバムコンセプトであるところの「旅行」を体現してるんじゃないでしょうか。

■M-11. 19歳のひとり言
 高橋諭一によるアレンジ。最後を締めくくるのは、今年の9月で二十歳を迎える後藤に向けてつんく♂が送る、切ないバラードナンバー。これを聴いちゃうと、今回の後藤は本当に大事にされてるなぁ‥‥と感じるわけですよ。ここまでベタなバラードも初めてでしょうけど(前作の "涙の星" はピアノメインの音数が少ない曲ってことで、また別ですからね)、もしかしたら後藤はこういう曲をずっと待ってたんじゃないか‥‥って程にのびのびと歌ってるんですね。そしてつんく♂からすれば、こういう曲をすんなりと歌いこなせるようになるまで、彼女に対してベタなバラードをおあずけしてたんじゃないか、って思える程‥‥相思相愛の1曲に思えるんですよねぇ。いやぁ、いい締くくりじゃないですか。


■総評
 既にこちらのエントリで相当期待してることを書いてたわけですが、その期待を大きく上回る、非常に作り手の愛を感じる作品集に仕上がってました。それは楽曲面だけでなく、アートワーク等を含めたパッケージ面に至るまで全てにおいてです。結局これまで、ライトなファン(notヲタ)や後藤が気になる程度の一般層にとって、如何に気軽に店頭で手に取れるか、それを他人に勧められるか‥‥そういう点ではかなり厳しかったじゃないですか。後藤の顔ドアップ(1st)とか、オモチャみたいなギター持ったマンガチック(2nd)みたいなのとか。如何にもアイドルのアルバムです!と太鼓判を押したような、そんなパッケージング。良くも悪くも、首尾一貫してたじゃないですか。

 そういう意味で今度のは、今までで一番その辺をクリア出来てるんじゃないかと。「旅行」というテーマが軸にあって、曲順をそういう風に配置して、ジャケットのアートワークに至るまで「旅」をイメージさせる構成になっている。非常に「ポップ」な作りですよね。初回盤のジャケは遠目に見たら絶対にハロプロのそれだって気づかないだろうし。ここ最近のアートワークで一番好きだなぁ(ま、そうは言っても脳が半分麻痺してる人間の言うことなんで、アレですが。笑)。

 それとさ‥‥このアルバムを聴いて改めて感じたのは、後藤真希っていうのは顔の表情はアレだけど(以前よりはだいぶ豊かになったと思うけど)、声の表情ってのはホントにコロコロ変わる、多面性を持った歌い手だよなぁ、と。例えば‥‥松浦亜弥を一言で表すとすると『唱』、安倍なつみは『演』なんだけど、後藤はズバリ『声』そのものなんだよね。恐らくつんく♂自身もその辺を意識してアルバム曲を作ったんじゃないかと思うんだけど(じゃなきゃいきなりド頭に "エキゾなDISCO" みたいな冒険曲を持ってこないでしょ普通)。そしてこのアルバムは後藤のいろんな『声』色を楽しめるという意味で、一番彼女の『素』に近い作品なんじゃないかなぁ‥‥と思うんですが、如何でしょうか?

 ホントべた褒めだなぁ俺。けどなぁ‥‥多分売れないんだろうなぁ。勿体ないよ。今度のは、沢山の人に聴いてもらいたいなぁ‥‥そう思うわけですよ。だからこそ久し振りに(いや「TMQ-WEB」になってからは初めてか)こんな全曲解説をやってるわけですから。これ読んで少しでも興味を持った人、そして後藤のアルバムに興味はあるけどまだ迷ってる人、是非買ってあげてくださいよ。お願いします(ってファンでもない俺が何故にそこまで!?)。



▼後藤真希『3rd ステーション』(amazon

投稿: 2005 02 24 12:00 午前 [2005年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク | コメント (1) | トラックバック

2005/02/21

「ロックなんて普通聴きませんよね?」

 久し振りのハロプロネタだな。っていうか、別に避けてた訳じゃないんですけどね‥‥何となく書く気にならなかったのと、いざ書こうと思っても筆が進まなかった、というのが真相なんですが。まぁ‥‥深い意味はないです、ええ。

 今月に入ってから、どういう訳か後藤真希のアルバムを結構な頻度で聴いています。前作「2 ペイント イット ゴールド」に対して『悪くはないけど、こんなもんじゃないだろ?』とか『あくまでヲタ向け、これじゃゴマキ、ゴマキって騒いでたような一般層は巻き込めない』なんていう苦言を呈した俺ですが、最近このセカンドをじっくり聴き込んでいて‥‥心に余裕があったからなんですかね、前とは違った聞こえかたをするんですよ。

 どうしてもシングル曲や、娘。やシャッフル曲のカバーにばかり耳が行きがちだったんですが、今回聴くに当たって特にじっくり聴き込んだのが、実はアルバム用の新曲群だったんですね。まぁヲタ的に評判のいいバラード "涙の星" は文句なしにいい曲だと思うんですが、それ以外の曲‥‥特に終盤2曲の "秘密" と "ペイント イット ゴールド" がね。地味にいいんですよね‥‥多分他のハロプロメンバーが歌ってたら、ホントに「ただの地味な曲」で終わってたんだろうけど、これを後藤が歌ったから「地味な中にも深さがある」なんて思えたんだろうなぁ‥‥と。急にそう思えるようになったんですよ。

 俺、決して後藤のファンというわけでもないし、どちらかと中立の立場だと思うんですが(そりゃ相当好意的な目で見てますけどね)、そんな俺が今とても楽しみにしてるのが、間もなくリリースされる彼女のサードアルバム「3rd ステーション」なんですよ。勿論、ニューロティカが参加した曲があるとか、そういった要素もあるんですけど‥‥全11曲中シングル曲が3曲+"渡良瀬橋" や後浦なつみの後藤バージョン=6曲がオリジナル新曲なんですよね。しかも新曲は全部つんく♂曲みたいですし。彼のコメントを読む限りでは、久し振りに気合いが感じられるし(ま、大抵は空回りしてるわけですが)。

 そこにきて、今売りの「rockin'on JAPAN」に後藤のインタビューが載っている、と。まぁ普通のインタビュー記事ではないですが、それでもこれは興味深いな、と。3年前の「ロックなんて普通聴きませんよね」発言を覚えてる人達からしても、この一連の流れは非常に面白く映ってるんじゃないですかね。だってそんな発言をしていた後藤が、今一番ハロプロの中で「ロック」を感じさせる存在になってしまってるじゃないですか。今やメロン記念日以上に「ロック」ですよね?

 さてさて‥‥明日には手に入るこの作品。一体どんなことになってるのか‥‥久し振りに過剰な期待を寄せてみたいと思います。



▼後藤真希「3rd ステーション」(amazon

投稿: 2005 02 21 10:46 午前 [ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/01/14

松浦亜弥の次のアルバム。

 以前、このエントリで俺、「何となく、次の松浦のアルバムはベスト盤のような気がするんだけどね。これもタイミング的には今しかないと思うんだけど。」って書いたのね。去年の11月末に。

 そしたら、昨日こういう企画が立ち上がってたんですよ。そうかー、その手があったか。確かにこれまでにシングル15枚、来月には16枚目のシングルが出るようだし、それらを全部まとめようとすると、絶対に2枚組になってしまう。手軽な1枚モノのベスト盤として発表したいなら、そこから厳選した選曲になる。けど、松浦の場合は(まぁ他のハロプロ・ユニットに関しても同様だけど)シングルのc/w曲やアルバム曲に、ライヴでの定番曲/人気曲が結構な数ある。そうなると‥‥ファンに選ばせてしまえば手っ取り早い、と。ま、それも表面上の作業であって、実際には裏側で既に選曲が決まってるのかもしれませんが。いや判らないけど。

 これ、早速俺も投票してみました。ひとり3曲、1〜3位の順位を付けて投票するのね。1位に3pt、2位に2pt、3位に1ptが付いて、その総合点で収録曲を決めるみたい。現時点ではアルバムに何曲入るのか、またその結果がちゃんと発表されるのか、あるいはそれが完全に生かされるのか等の詳細が載ってませんが‥‥とりあえず、俺の3曲だけは紹介しておきましょう。


■1位:そう言えば(1stアルバム「ファーストKISS」収録)
 これは今でも大好きな曲だなぁ。もはや当時の面影があまり感じられない、今の松浦の歌声ではあの切なさは表現し切れないかもしれないけど。もう一度ライヴで聴いてみたい1曲ではあるよな、と。まぁ「ファーストKISS」自体が恐ろしいくらいに充実した内容なんで、あれをまるまる全曲ベスト盤に入れてしまえばいいと思う(それはあんまりか)。

■2位:I know(7thシングル「The 美学」c/w曲)
 モーニングでいうところの "真夏の光線" 路線といいましょうか、生ブラスを存分に生かしたファンク調のアレンジが素敵過ぎて。正直、このシングルに関しては「なんでA面曲と逆転しなかったかなぁ〜」とか思った時期もあったけど、結局はこのバランス感(A面にメジャー感の強いナンバー、B面に隠れた名曲的ナンバーという配置)が如何にもアイドルらしくて、素敵っちゃあ素敵なんですが。彼女のライヴに行ったことある人なら判るでしょう、今やなくてはならない1曲。

■3位:恋してごめんね(3rdアルバム「×3」収録)
 最近の松浦からも1曲選んでみました。ホントなら「ファーストKISS」収録曲か、"夕暮れ"、"デート日和"、"待ち合わせ" 辺りを選びたかったんだけど、バランスを考えるとこういうストロングな曲があってもいいよなー、と。同じファンク系でも "I know" にある柔らかさはここには希薄で、もっと泥臭くてやさぐれたイメージが強いかな。アイドル曲っぽくはないけど、こういう曲が歌えるからこそ、俺は今でも松浦に注目しちゃうんだよな、と。


 ‥‥とまぁ、こんな感じで。敢えてシングル曲は外してみました‥‥っぽく取られがちだけど、普通に好きな曲を選んだら自然とこういう選曲になっちゃったんだよね。まぁシングル曲で俺が好きなタイプは、"100回のKISS" とか "THE LAST NIGHT" みたいなタイプの曲だからなー。恐らく多くのあややヲタとはかけ離れてると思うので。まぁ前者は人気あるだろうけど、後者はね‥‥

 本当にこの投票が活かされるのか、そしてファンはどういった選曲をするのか。非常に気になるところです。〆切は2/5、リリースは3/24だそうです。どうせなら‥‥シングル曲から厳選した「シングルズ」と、それ以外(アルバム曲、c/w曲)から厳選した「裏ベスト」の2枚を作っちゃえばいいのにね。俺なら間違いなく後者を買うけどさ‥‥って俺、松浦の音源は全部持ってるから、新曲でも入らなきゃ買わないわ! アブネー、騙されて買っちまうところだった!!(って気づけよ俺)



▼松浦亜弥「ファーストKISS」(amazon

投稿: 2005 01 14 01:50 午前 [ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/26

モーニング娘。『愛の第6感』(2004)

 思ったよりも早くリリースされた、モーニング娘。通算6作目のオリジナルアルバム「愛の第6感」。世間的な評価がどうだとかっていうのは、正直あまり気にしてないのね。というのも‥‥セールスが全てを物語ってるじゃない。売れてないです、ハッキリ言って。リリースした時期が悪かったというのもあるんだろうけど、それ以前に世間から求められていない‥‥これが一番の原因ですよね。

 例えば、このアルバムには大ヒットといえるようなシングル曲が一切入っていない。既に人気が下降気味だった前作「No.5」でさえ、"ここにいるぜぇ!" や "Do it! Now" といったシングル曲が入ってたけど(いや、シングル曲はこれ2曲だけだったけど)、かろうじてチャートで1位を獲得したし、セールス的にもその前のアルバムの半分以下という結果だったものの、それでも20万枚近くは売れたようだし。

 それが今回、アルバムチャート初登場7位、5万枚弱しか売れなかったわけですよ‥‥シングル3曲も収録していながら。けどそのシングル曲("浪漫〜MY DEAR BOY〜"、"女子かしまし物語"、"涙が止まらない放課後")のどれもが大きなヒットを記録していないし、正直一般層にタイトルだけ言っても、絶対にどういう曲か伝わらない‥‥それが現状なんですよね。つまり、コア層であるところの5万人しか買っていない‥‥もはやコア層がそれだけしかいないという現実も悲しいものがありますが、それも仕方ないのかな、と‥‥

 とはいうものの、そういったセールスや人気の低下とは裏腹にこのアルバム、なかなか出来が良いんですよ。ていうかさ、今のモーニング娘。にこれ以上、何を望めというの? 何を基準としているわけ、君たちは?

 アルバム用の新曲のどれもが派手さは皆無だけど、ジワジワ効いてくる魅力を持った楽曲ばかりなんですよ。似非沖縄テイストな "すき焼き"、大人っぽくて落ち着いた雰囲気の "春の歌" や "声"、如何にもモーニングっぽいバカテイストの "直感〜時として恋は〜"、つんく♂色全開のR&B歌謡 "独占欲"、きらびやかなアイドルポップ "レモン色とミルクティ" 等々。どれもがシングル曲のような派手さに欠けるものの、楽曲としてはかなり「らしい」出来で、個人的には大満足だったんですけどね。

 いや、大満足というよりも‥‥最初にアルバムを通して聴き終えた時の安堵感‥‥アルバムを聴く前の不安感はそこにはなく、満足よりも先に「あー、(駄作じゃなくて)よかったー」という安心感の方が先に来たというね‥‥こう感じた人、意外と多いんじゃないの? 前作の出来がああだっただけにね‥‥

 既にミュージカルで披露されていた楽曲の初音源化となる "HELP!!" も "SHIP TO THE FUTURE" も、まぁミュージカルのテーマに沿った歌詞ってことで正直「?」な部分もあるものの、前作でのポッキー絡みのアレよりは全然マシですしね。いや、この2曲も悪くないですよ。

 更に、シングル曲 "女子かしまし物語" の続編的内容といえる "女子かしまし物語2" なんて、シングル版と対極にあるようなパート割り(シングルは名前を呼ばれた子は歌わず、ただ真ん中に立っていて、その周りの数人が歌うという構成なのに対し、"〜2" は名前を呼ばれた子がソロで歌うという構成)と、シングル版以上に張り切っているつんく♂の遊びがかなり耳について、「おい、これってモーニングのメンバーよりもつんく♂の方がレコーディングに時間かかったんじゃないの?」なんて思えちゃう程、「つんく♂の作品」に仕上がってるんだよね。これは "独占欲" という曲に関しても同様で、ここ最近のモーニングのシングル曲にはなかった程の手の込みようというか。恐らく、いろんな意味で「正念場」と感じたのかな‥‥凄く「音楽」で勝負してるように感じられるのね。気合いが伝わってくるというか。

 なんていうかね、立ち位置的にこの作品って実は「3rd -LOVEパラダイス-」にとても近いんじゃないかな、という気がしてね。状況的にも音楽性/内容的にも全然別ものだし、2000年当時のモーニングと2004年のモーニングを比較するのもバカバカしいとは思うんだけど‥‥

 何だろ‥‥背伸びしてないというか、非常に等身大で、身の長けに合った作品集だな、と。浮かれてないし、かといって悲壮感もないし。あー、今彼女達に出来ること/彼女達が得意なことをそのまま形として記録した作品集だな、と思うわけですよ。それは微妙さの残るシングル3曲についても同じことで、アルバム曲に関しては更にそれが特化していると。

 こうやってアルバム通して聴くと、逆にシングル曲の方がインパクト弱く聴こえるのは気のせいですかね‥‥何だろ、良くも悪くも作為的な面が鼻につくというか。悪くはないんだけど‥‥って面が、シングル単体で聴いた時以上に表出しちゃってるような。勿体ないなぁ。

 個人的には好印象で、かなりの頻度でリピートしているこのアルバム、皆さんにはどのように響いているんでしょうか‥‥



▼モーニング娘。『愛の第6感』
amazon

投稿: 2004 12 26 12:01 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/24

プッチモニ『ぴったりしたいX'mas!』(2001)

 クリスマスイヴ。折角休みを貰えたというのに、誰かと過ごすという予定もなく、日中は外をぶらついて時間を潰す。別に365日あるうちの、他の364日と何ら変わらない1日だっていうのに、自分以外の周りは浮き足立ってる。ま、仕方ないか‥‥俺も誰か「大切な人」でもいれば、きっと浮き足立って気が気じゃないんだろうけど。

 過去はどうだったかって? 思い返してみよう‥‥ゴメン、浮き足立ってたわ。浮き足立ちまくってたわ。うん、否定しませんよ。正しいです。みんな正しい。俺が間違ってるんだよ、多分。

 とある店先から、いろいろJ-POPモノのクリスマスソングが聴こえてきたんだけど、その中に個人的に聞き覚えのある曲が。今は亡き(と言った方が正しいのかな)プッチモニの "ぴったりしたいX'mas!"。12月に入って二度目か、この曲を聴くのは。1回目はメロン記念日のライヴで、柴田と大谷が歌ってたんだっけ。そして今日耳にしたのは、当然オリジナルの方。懐かしい‥‥まだ3年しか経ってないのに、遥か彼方‥‥もう10年も前のヒット曲のように感じられてしまうのは、今の日本の音楽シーンの移り変わりの早さと、ハロプロ自体の新陳代謝の急激さを象徴してるのかもしれないね。

 「あの頃は良かった」とか言うつもりは全然ないんだけどね。いろいとキツイ1年だったけど、去年より今年の方が断然楽しい1年だったと思うし、そして今年よりも来年の方が更にもっと楽しい1年になるはずだし。過去の良かった思い出、楽しかった思い出を切り貼りして、それだけを眺めて殻に隠るよりも、どうなるか判らないけど何か得体の知れない楽しみが待っているであろう未来に目を向けた方が、俺は全然幸せだと思うけどね。今より悪くなるこたぁねぇだろう、的な考えね。そのくらいの気楽さで今年も残り1週間、全力で突っ走っていきたいな、と。今よりもまだ幼さが残る後藤真希の歌声を聴きながら、ふとそんなことを考えた1日なのでした。

 そう、何にも変わらないのよ、他の364日と。

 けどさ‥‥この曲聴くと最初に思い浮かべるのは‥‥この曲がヒットした後の正月に、キャバクラで金髪ヅラ+ナース服のコスプレさせられて、この曲をキャバ嬢と一緒に歌った、という悲しい思い出かな‥‥


 ‥‥うん。まだ生きていける。つーかまだ生きてるよ、俺!(涙目)



▼プッチモニ「ぜんぶ!プッチモニ」("ぴったりしたいX'mas!" 収録)(amazon

投稿: 2004 12 24 08:30 午後 [2001年の作品, ハロー!プロジェクト, プッチモニ] | 固定リンク

2004/12/14

飯田様。

 飯田圭織さんのモーニング娘。卒業があと1ヶ月半に迫ってるわけですが、そんな慌ただしい時期にまるで卒業を祝うかのように、彼女の通算3枚目のソロアルバムが今年の年末にリリースされます。

 しかし、このソロアルバム。これまでとは一線を画する内容なんですよ。勿論これまで同様「地中海レーベル」からのリリースなんですが、問題なのはその楽曲クレジット。カバーは1曲もなく、全曲日本語オリジナル楽曲。当然今年リリースされた2枚のシングル "エーゲ海に抱かれて" と "ドアの向こうでBellが鳴ってた" も収録されていて、恐らくそれらを軸にした内容になるかと想われます。

 それでは、現時点で判明している内容をこちらで確認してもらいましょう。

■飯田圭織3rdアルバム「アヴニール〜未来〜」

01. 未来図
 (作詞:佐藤純子 作曲:Rie 編曲:前野知常)
02. 歩いていこう・・・未来へ
 (作詞:飯田圭織 作曲:芦沢和則 編曲:前野知常)
03. ドアの向こうでBellが鳴ってた
 (作詞:三浦徳子 作曲:つんく 編曲:馬飼野康二)
04. 情熱のトビラ
 (作詞:渡辺なつみ 作曲:芦沢和則 編曲:前野知常)
05. 真珠貝
 (作詞:渡辺なつみ 作曲:金田一郎 編曲:前野知常)
06. 私の中にいて
 (作詞:並河祥太 作曲:羽場仁志 編曲:前野知常)
07. 旋律
 (作詞:岩里祐穂 作曲:たいせー 編曲:前野知常)
08. エーゲ海に抱かれて
 (作詞:三浦徳子 作曲:つんく 編曲:前野知常)
09. 世界で一番きれいな星空
 (作詞:岩里祐穂 作曲:松尾清憲 編曲:前野知常)
10. 真冬の輪舞曲
 (作詞:佐藤純子 作曲:芦沢和則 編曲:前野知常)
11. さよならまでにしたい10のこと
 (作詞:岩里祐穂 作曲:羽場仁志 編曲:前野知常)
12. ありふれた奇跡
 (作詞:佐藤純子 作曲:因幡晃 編曲:前野知常)


(参考)※作家陣
羽場仁志
 ‥‥最近ではタッキー&翼の「夢物語」や「愛想曲」等を手掛ける作家さんだそうな。
岩里祐穂
 ‥‥今井美樹作品等でお馴染みの作詞家。
渡辺なつみ
 ‥‥アイドルものを多く手掛けてる作詞家さん。あさみん(安倍麻美)の作詞もやってるのか。
松尾清憲
 ‥‥今更何も言うことはないでしょう。大御所!
・佐藤純子
 ‥‥20年前から活躍してる、アイドル系を多く手掛ける作詞家みたいですね。
芦沢和則
 ‥‥'80年代末に「JAG-TOY」というバンドのシンガーでデビュー。後に作家・ソロシンガーとして活躍。
金田一郎
 ‥‥柳ジョージ、池田聡といった人に曲を提供。
並河祥太
 ‥‥稲垣潤一、楠瀬誠志郎等の作詞。特に後者の 「ほっとけないよ」で有名なのかな。
因幡晃
 ‥‥UFA/地中海レーベル繋がり。


 全12曲中、既出はシングルの2曲のみ。新曲10曲の中につんく♂作は一切なし。たいせーは正直邪魔だけど、他の9曲は所謂「プロの世界」の方々ばかり。ま、最近活躍してるような若手皆無で新鮮さに欠けるけど、逆にこういう感じ('80年代歌謡曲的なノリ)の方が飯田さんの魅力を引き出すことが出来るのでは‥‥と勝手に想像。まぁ聴いてみないことには何ともいえないけど。それでも期待してしまうのは、やはりつんく♂曲がないからかな。

 俺ね、飯田さんのソロ曲の世界観、嫌いじゃないんですよ。「とみ宮」時代にも好意的に評価しましたけど、ホント個人的には懐かしい感じがして、また飯田さんの歌い方や声もあの時代を彷彿させるんだよね。松田聖子かどうかは疑問だけど(どっちかっていうと、完全につんく♂だけどな)彼女らしい歌を聴かせてくれるはずですよ、これらの新曲でも。

 飯田さんはライヴハウスや大きい会場でライヴをやるんじゃなくて、「Blue Note」みたいな超小規模のジャズクラブとか、あるいは中規模のホール‥‥日本青年館とかで、コンサートでもライヴでもない、「リサイタル」を是非やっていただきたい。いや、貶してるんじゃなくて、そういうことが出来そうなハロプロシンガーって、もう中澤さんか飯田さんしかいないんじゃない? そういう世界観も大切にして欲しいよな、と。ハロコンに来るようなガキンチョ(おっと失言)相手にするんじゃなくて、もっと上の世代‥‥歌をじっくり聴いてくれそうな層に向けて歌い続けてくれた方が、彼女のためにもなるように思ってます。勿論、そうなると今度はセールスや動員がどんどん厳しくなってくだろうけど、それでも歌い続けて欲しいし、周りの人間は彼女が歌えるだけの環境を常に維持していって欲しいな、と。切に願ってます。

 ここ最近のハロプロ系アルバム(メロン、娘。)がかなり良作続きだっただけに、まぁ色は違うものの、ここにも期待したいところ。いや、かなり期待してます。

 そして‥‥これが許されるんなら、松浦にはもっと金かけて、今「旬」な作家さんに沢山曲書いて与えてあげてくださいよ。自社のリサイクルカバーやらせとくには勿体ない逸材なんだからさ、歌い手としての彼女は。



▼飯田圭織「アヴニール 〜未来〜」(amazon

投稿: 2004 12 14 12:02 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 飯田圭織] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/13

メロン記念日コンサートツアー2004冬〜ザ☆メロンショー!〜@渋谷公会堂(2004年12月12日)

 思えば今年は一度もメロン記念日の単独コンに行きませんでした。というよりも、行けなかったといった方が正解なんですが。春ツアーは前日に「MAGIC ROCK OUT」がオールナイトであったから無理だったし(無理、というか起きられなかった、というのが正解)、6月のスペシャルライヴは直前に従姉妹の結婚式@盛岡に行ったりで無理だったし、夏ツアーはエゾロックに行ってて無理だったし‥‥という具合に、他のライヴを優先するばかりに、メロンを蔑ろにしてきたのね。ま、それは今に始まったことじゃないんですが。昨年はまだ「東京公演は無理だから、他の土地(千葉だったり仙台だったり)で観よう!」という気持ちがあったんですが、今年はそれが完全になくなりましたね。熱が冷めたのか、それとも「もう俺が応援しなくても大丈夫」と思うようになったのか‥‥

 ま、そんなことはともかく。丁度1年振りに観るメロンのライヴですよ。しかも会場は1年前と同じ、渋谷公会堂。昨年、柴田が泣いた、あの場所。斉藤が腰を痛めて全力でライヴに臨めず、悔し涙を流したあの場所ですよ。そういう意味では、非常に感慨深いものがありますね。

 というわけで、簡単な感想を書いてみたいと思います。セットリスト等ネタバレが多いので、これから大阪&名古屋公演に行くという人は、この先は読まない方がいいかもよ?

 んじゃ、まず最初にセットリストからいきますか。

  00. メロン記念日のテーマ
  01. シャンパンの恋
  02. 恋の仕組み。
   --MC--
  03. かわいい彼
  04. MI DA RA 摩天楼
  05. 雪
   --MC--
  06. 努力・系・美人
  07. 夏の夜はデインジャー!(ショートVer)
  08. ぴったりしたいX'mas!(大谷&柴田)
  09. 聖なる鐘が響く夜(村田&斉藤/ショートVer)
  10. 赤いフリージア
  11. キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ
  12. チャンス of LOVE(ショートVer)
   --VTR(「夏」オリジナルPV)--
  13. 遠慮はなしよ!
  14. さぁ!恋人になろう
  15. This is 運命
   --MC--
  16. 香水
   --ENCORE--
   --MC--
  17. さあ、早速盛り上げていこか〜!!
  18. THE 二枚目 〜ON MY WAY〜

 全18曲ですが、ご覧の通り3曲を除く全てがフルコーラスで歌われているので、実質2時間近くの濃い内容でした。個人的には久し振りにオープニングに流れる "メロン記念日のテーマ" にちょっと感動しつつ、そのままユルリと始まる "シャンパンの恋" への流れ、意外と好きですよ。初単独コンの時の "香水" を思い出しましたから。

 全体的に非常に安定したライヴでして、最初の頃みたいなハラハラ・ドキドキ感(ライヴ中何かトチるんじゃないか的な)は既になく、良い意味で予定調和の中進んでいく印象を受けました。そういう意味では、この1〜2年の数々のツアーで鍛え上げられたんだなーと感慨深かったり。またその反面、何か物足りないものも感じたり。

 選曲は2ndアルバム「THE 二枚目」リリース後ということで、アルバム曲(7曲の新曲)中心にいくのかな、と勝手に想像してたんですが、実際に披露された新曲は3曲。アルバムからの先行シングルとなった "シャンパンの恋" とそのc/w曲 "恋の仕組み。" といった曲も含めると、新曲は5曲というカウントになりますが‥‥個人的には人気曲だと思ってる "レモンタルト" や "ラストシーン" といった曲が選択されず、元Cymbalsの矢野さんアレンジの2曲が進んで選ばれている点が興味深かったですね。勿論それは完成度が高いからという理由もあるでしょうけど、それ以上に‥‥次への布石なんじゃないかな、と。2月のシングルはこの布陣(たいせー作曲/矢野アレンジ)でまた行くのかな、と‥‥それは嬉しい反面、非常に困るんですが。どうせなら矢野さんに作曲も任せてしまえばいいのに。

 そうそう。選曲でもうひとつ。完全に初期の曲を排除し、尚かつ人気のc/w曲も少なく("遠慮はなしよ!" くらいか)‥‥所謂メロン人気に火が着き始めた "This is 運命" 以降のシングル曲&2ndアルバム周辺の曲という構成が、これまでとは違った印象を与えてた気がしますね。予定調和的なイメージを受けたのは、もしかしたらこの辺の選曲にあったのかもしれませんね。ぶっちゃけ、もう "〜運命" も "さぁ!恋人になろう" も、両方共やる必要はないんじゃないかな、と。そういう時期に来てると思うし、実際今日のライヴから「それらを徐々に排除して、次のステップに進まなきゃ」というような空気を読み取りました。いや、勝手に読み取っただけですが。

 毎回お約束のハロプロ他ユニット曲のカバーも、今回は時節柄クリスマスソングが選ばれ、柴田&大谷はプッチモニ、村田&斉藤は初期タンポポの曲を聴かせてくれました。ま、柴田はタンポポ在籍経験があるから、プッチを選んで正解だけどね。実際ピッタリだったし。個人的には斉藤の歌で "聖なる鐘が響く夜" みたいな曲が聴けたのは、大きな収穫だったな、と。この人にはもっとこういう曲を、思いっきり歌って欲しいな。

 ハプニングも相変わらずでしたね。特にMC。大谷が素晴らしくいい味を出していて(チャックが空いてるのには、崩れ落ちた柴田同様、俺も倒れそうになった)、柴田は相変わらずカワイイし、村田はこれまでになかった程に「煽り」に回ってて、とても驚きました(この1年でそういう風に成長してったってことですか?だとしたら、すごくいい1年を送れたんじゃないかな)。そして最後に斉藤‥‥最後のMCの途中でいきなり泣き始めて‥‥一瞬何事かと思いましたが、昨年の自分自身の悔しさを思い出して、そしてあれがあったから今年1年頑張れたこと、等。そういういろんな思いが絡み合って泣けてきたんだろうね。俺の席からは確認できなかったけど、恐らく柴田や村田辺りは目に涙を滲ませてたんじゃないの? 勝手な想像だけど。

 何だろ‥‥このMCの時に俺、あぁ俺、まだメロンのことを見続けてくことができるな、と感じたのね。それまではライヴ観ながら「もう暫くは観なくてもいいなぁ。俺が応援しなくてもいいよな」って感じてたんだけど、こういう変わらない面を見ちゃったら、だったらもう少し付き合ってみよう、って思ってさ。ま、そうやってまんまと乗せられてる気がしないでもないけど。ええ、どうでもいいですよ!

 ファンの間では今回の内容、恐らくこれまで以上に賛否あると思うけど、今回はこの1年の試行錯誤、そしてこの先の新しいステップへのけじめなんだと、俺は思いたい‥‥そして年が明けて、レビュー&コンサートという新しい形態のショー、再び松浦亜弥のツアーに帯同する等、新たな試練が待ち構えてますからね。来年もまた挑戦が続くわけですよ。

 頑張れ、メロン記念日。どんなことになっても、俺は見守り続けるからさ。



▼メロン記念日「メロン記念日ライブツアー2004夏 〜極上メロン」(amazon

投稿: 2004 12 13 01:55 午前 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/06

 メロン記念日『THE 二枚目』(2004)

 メロン記念日のセカンドアルバム「THE 二枚目」が12月1日に発売され、ほぼ一週間が経ちました。ファーストアルバム「1st Aniversary」のリリースが昨年3月だから、1年9ヶ月振り。ほぼ2年と言い切ってしまってもいいでしょう。しかし、前回と今回とでは状況が違う。前作は、デビューから3年と1ヶ月。シングルを8枚リリースした末、ようやく掴んだ「ひとつのゴール」だったわけですが、今回の場合は‥‥この1年9ヶ月の間にシングルを5枚、DVDも4枚(ライヴDVDが3枚、PV集第2弾が1枚)、ソロツアーも数本‥‥それなりに順調だったと言えなくもないでしょう。いや、むしろ前作リリース前を考えれば、状況はかなり良くなったと言っていいでしょう。

 なのに‥‥何故かしっくりこない。それは何故か?

 残念ながら、「1st Anniversary」リリースを境に、メロン記念日はそれまでとはまた別の「トラップ」にハマってしまったように思います。一見順調に活動しているようで、だけど全然パッとしない。売る側の姿勢もあるんでしょうけど、とにかくシングル曲が‥‥いや、個人的には全然問題ないですよ。ファンですし、いくらでも好意的に捉えることはできますから。けど、「モーニング娘。の妹分」としてデビューしながらも、そのイメージは全くといっていい程世間には浸透せず、後から出て来た松浦亜弥に追い抜かれ、気づけば松浦や後藤真希のサポートに甘んじる。いや、それも個人的にはどうってことないんですよ。けど、世間的には‥‥

 そう。「1st Anniversary」リリース後の、メロン記念日にとっての約2年とは「世間一般層との戦い」だったように思うのです。"香水"、"赤いフリージア" と、上手い具合に世間から注目を集められるような状況になり(そしてそれに値する楽曲を貰い)、ほぼベスト盤と呼べるような1stアルバムをリリースし、待望の初全国ツアー。彼女達は成功を手にするはずだった‥‥なのに。状況は一変しなかった。製作陣はそれなりに頑張ったんだろうけど、彼等の感覚と世間の感覚が全く一致しなかった。だから折角貰った大きなタイアップ("涙の太陽")でも何も起きなかった。そして開き直って、つんく♂以外の作家を迎えた楽曲("シャンパンの恋")‥‥全くといっていい程ヒットしなかった。けど、それまでとは違った反応をファンから得た。これは何なんだろう?

 そんな微妙な空気の中、リリースされたのが今回のアルバム。全12曲中、シングル曲が5曲。他7曲がアルバム用完全未発表新曲ということになるんだけど‥‥本来なら大喜びすべきこの事実も、作曲につんく♂が全く絡んでおらず、その大半をはたけやたいせーといった「その他大勢」が手掛けたということで、水を差された感が非常に強く、殆どのファンが聴く前から異常なまでの敗北感を味わっていたのですよ。勿論、この俺も。

 ところが、だ。これが思ったよりも悪くない。いや、結構イケるんじゃ‥‥何度も聴き込んでいくうちに、どんどん馴染んできてるんだな、これが。

 最初に聴いた時の第一印象は、「非常に地味」。シングル曲とアルバム曲との落差を激しく感じたのね。それはアレンジや音の使い方だったり、メロディーの運び方だったり、全体的なイメージだったり。要所要所にシングル曲が配置されてはいるものの、アルバム曲になるとテンションがガクッと下がる。そしてまた、耳慣れたシングル曲で持ち返すんだけど、新曲でクールダウンして、最後はそのままの空気で終了する。そういうアルバムなんだと思ったのね、最初は。

 でもね。決して新曲は駄曲というわけではないんだわ。そりゃ確かに駄目な曲もあるよ(特にたいせー作曲のやつな。奴は本当にプロの作家を辞めた方がいいと思う。誰か本気で奴に気づかせてやってくれ)。けど、平均点はクリアしてると思うんだわ。シングル曲は「売る」こと、「耳につかせる」ことを目的としてる面もあるから、こういうアレンジや音使いで間違いないんだろうね。けど、こうやってアルバムとして他の新曲と並べてみると、どうしても空回りしてるような気がしてくるんだよね‥‥聴き込んでいくうちにさ。同じシングルでも "シャンパンの恋" とそれ以外のつんく♂作4曲を比べると、その方法論が若干違っているように感じられてね。その "シャンパンの恋" に用いた方法論は、しっかりアルバム曲にも流用されているのね。確かに地味だよ。けど、味わい深い。聴けば聴く程味が出る。そんな曲が揃ってると思うのね。

 "シャンパンの恋" 同様、サムシングエルスの今井千尋が手掛けた "レモンタルト" なんて、その最もたる例なんじゃないかな。決してシングルのタイトルナンバーになることはないけど、アルバムの中で活きる曲。そういう曲ってどんなアーティストにも必ずあるよね。地味だけど、ファンの間で大人気のナンバー。それに成り得る1曲でしょう、これは。もう1日‥‥これが11月にリリースされていたら、間違いなく今年の「ハロプロ楽曲大賞」に選んでたはず。しかもかなりの上位に。

 その他にも "キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ" も心地よさ(と思ったら、アレンジは矢野博康だった。当然か)、"愛してはいけない…" や "ラストシーン" のベタさ(初期のメロンを今敢えて演じるようなイメージ)、"努力・系・美人" のアレンジ(そう、あくまでアレンジ主体な。これも矢野アレンジ)とか‥‥聴くべき点は幾らでもあるんですよ。

 「1st Anniversary」がああいう作風(シングル・コレクション的内容)だったことから、この「THE 二枚目」こそがメロン記念日にとって真の意味でのファーストアルバムと言えるでしょう。と同時に、前作が「デビューから3年間の成長と苦悩の歴史」だとしたら、今回は「そこから更に、どのように実力を付けたか?」という結果発表、あるいは披露の場。与えられた楽曲が良かろうが酷かろうが、それを見事に「メロン記念日の曲」にしてしまう‥‥初期のような「歌わされてる感」を一切感じ取らせない、一流のパフォーマーへと成長した彼女達の、文字通りの「アルバム」なわけですよ。

 ‥‥ダメだ、メロンのことになると、必要以上に熱くなっちまう。必要以上に長くなっちまう。もっとクールに書くつもりだったのに。

 要するに、あれだ。この1週間、今回も前作同様に毎日聴きまくってるってことですよ。そのひと言に尽きるわけですよ!(結論短っ!)



▼ メロン記念日『THE 二枚目』
amazon

投稿: 2004 12 06 10:50 午後 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/12/01

H.P. オールスターズ『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』(2004)

 新サイトスタート一発目の更新がハロプロというのも、何だか俺らしいというか‥‥まぁ全然変わってないってことですよ、前と。こんな感じでやってくんで、よかったらヨロシクです。

 さて。ハロー!プロジェクト発足7周年を記念して制作されたシングル、「ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!」。今年は夏にシャッフルユニット企画がなかったので「さすがに今年はネタ切れか‥‥」とほんのちょっとだけ淋しい思いをしてたんですよね。まぁ去年みたいな充実振りが今年も得られるとは思わないし、無理矢理出したらやっぱり駄作だった、と切り捨てられるのもねぇ。

 ところが。年末になって、こんなシングルを出してくるとは。確かに、モーニング娘。が誕生したのが7年前の11月だし、平家みちよ(既にハロプロを卒業済)の武道館デビューイベントもその頃でしたよね。ということは、彼女達のデビューやデビュー決定の1997年11月がハロプロ発足の時期ってことになるのかしら。7年を記念して、ってのはちょっとこじつけっぽいけど、まぁなんにせよこの時期にこうやってこれまでを振り返るのは、ある意味で正しいのかもしれませんね。飯田圭織がモーニング娘。を卒業する前に、こういった企画をやっておくのは‥‥

 表題曲となる "ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!" は既にテレビ番組で歌っているところを観た人もいるかと思いますが、総勢46人で歌う正しく「現在のハロプロのテーマ曲」と呼べる1曲に仕上がってます。各メンバーが歌う順番も、それぞれが加入した順番に忠実なんですよね‥‥例えば最初の歌い出しを初期モーニング娘。のメンバーである中澤裕子・安倍なつみ・飯田圭織の3人で歌い、その後に現存の2期メンバー‥‥矢口真里と保田圭が歌い、続いて稲葉貴子(元T&Cボンバー)・アヤカ(ココナッツ娘。)・後藤真希、4期メンバーの4人‥‥という風に、それぞれがハロプロに加わった順番通りに歌っていくという構成が、その歴史の重みを感じさせるのと同時に、古くからのファンには涙モノだったりするんじゃないでしょうか。いや、俺も実際テレビでこれ観た瞬間、本当に泣きそうになったもの。

 曲自体も非常にポップで、最近のつんく♂ワークスの中でもまずまずの出来なんじゃないでしょうか。歌詞にしろ、曲のタイトルにしろ、今のハロー!プロジェクトとつんく♂、ハロプロとファンとの関係を表しているようにも感じられますしね。個人的には好印象。

 カップリングとして収録された2曲もまずまずで、特に稲葉貴子、大谷雅恵&柴田あゆみ(メロン記念日)、松浦亜弥の4人による "三角関係" は久し振りに稲葉や大谷といった「歌える」メンバーの歌を楽しめる、好楽曲に仕上がってますし、伝説のユニット「あぁ!」から一部メンバーを差し替えた "好きになっちゃいけない人" も過去の "FIRST LOVE" には及ばないものの、まずまずの完成度なのではないでしょうか。2曲に共通しているのは、とにかく「歌っている」ということ。これまで以上にそういう「歌い手の存在感」を感じさせる出来になってるんですよね。勿論それはそれなりに歌えるメンツによるユニットだからというのもあるんでしょうけど。

 いやいや。今年の3曲も個人的にはなかなか安心して聴いていられる出来で、正直安心しましたよ。特に "ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!" は今後、ハロプロ・コンサート等で最後に歌われたりしたら‥‥ちょっと泣いてしまうかも。何ていうか‥‥「ハロプロの最終回」みたいな曲ですよね。勿論これでハロプロが終わるとか終わって欲しいって意味ではなく、それくらいの一体感を感じるって意味でね。



▼H.P. オールスターズ『ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!』
(amazon:初回盤通常盤

投稿: 2004 12 01 12:01 午前 [2004年の作品, H.P. オールスターズ, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/23

最後の夜

 ゴメンなさい、3日連続でハロプロネタで。けど書かずにはいられないんです‥‥

 21日のモーニング娘。コンサート夏秋ツアーラスト。飯田圭織の娘。コン最後でもあったわけなんですが、もの凄いサプライズがあったようですね。

 開演前のS.E.としてタンポポの "聖なる鐘が響く夜" や娘。初期の "Good Morning"が流れたり。

 ラストの圭織MCの時に "タンポポ" が流れ(しかも本人も知らなかったらしい)そのままソロで歌い。最後の最後に "愛の種" をバックに万歳三唱って‥‥

 俺、その場にいたら間違いなく泣くわ。ホント、横アリのがDVDじゃなくて、こっちをDVDにすればいいのに‥‥矢口も石川も "タンポポ" の時は泣いていたらしいね。客席には中澤裕子の姿もあったそうで、彼女も泣いてたそうな‥‥もうそれ聞いただけで俺、涙ぐんでるから。

 それでさっきから道で拾った21日の音源を今聴いてるんだけど‥‥やっぱりいきなりの "タンポポ" の瞬間、泣きそうになった。ヤバい‥‥本当にサプライズだったんだな、これ‥‥それにしても、やはりオープニング前から "Good Morning" とか聴かされると、否が応でも涙腺緩むわな。そして大ラストでの "愛の種"‥‥こういう仕掛けができるのも、オリジナルメンバーである圭織だからこそなんだよね。そして‥‥これが最後なんだろうね、こういうサプライズ。いや、矢口の時も何かあるかもしれないけど‥‥でも‥‥

 ハロコン横アリラスト、行きたいけど‥‥本当に観たい人のためにも自分は行かないことにしようかと思案中。ま、来春の石川ラストには行くと思うけど。

 本当の本当に、終わりが近づいてるんだなぁ‥‥



▼モーニング娘。「ファーストタイム」(amazon

投稿: 2004 11 23 05:05 午後 [タンポポ, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, 飯田圭織] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/22

松浦亜弥コンサートツアー2004秋 〜松◇クリスタル◇〜@神栖町文化センター(2004年11月21日)

 性懲りもなく、年に二度も行くことになろうとは‥‥

 って書くと、まるで行きたくて行ったように読み取れるけど、実際は違って‥‥今回はタダで行くことになりまして、しかも開演時間の90分前に。なんかうちの地元の近隣にやって来まして、コンサートで。その流れで、どういうわけかチケットがあるよ、みたいな話になりましてね。全然行く気はなかったのに、タダと言われるとね‥‥そのまま車飛ばして会場まで行きましたよ。

 9月末に代々木で観て以来、約2ヶ月振りなわけですが‥‥やはりツアー終盤ってこともあって、疲れの色は隠せませんね。会場が小さいし俺の席も6列目ってことで、かなり間近で表情を確認できたわけですが‥‥それでも以前(去年の秋コンかな?)よりは全然マシですけどね。

 でもなぁ‥‥今回は代々木には敵わなかったかも。なんつーか、あんなもの凄いモノを見せられちゃった後となるとね。嫌でもスケールダウンは否めないわけで。もうすぐその代々木公演のDVDが出るんで、そっちを買っていろいろ確かめてみようかな、とも思ってるんだけど。まぁそれは置いといて。




 俺ね、松浦の歌う "渡良瀬橋"、意外と好きなんですよ。森高千里の、あのシンプルな音数&アレンジの原曲とは違った、歌謡曲歌謡曲した「無駄に大袈裟に盛り上げようとしてる」アレンジ‥‥あれはあれでアリかな、と思ってる方でして。歌にしても‥‥バラードにありがちな「無駄に感情込め過ぎな暑苦しさ」もなく、思いっきり歌い上げる感じでもないし、どっちかっていうと淡々としてる印象が強いような‥‥それは今の松浦の歌い方とか声質とか、そういうのも影響してると思うんだけど。なんかね‥‥だからこの曲を選んだのかな、なんていう気もしたりしてね。

 松浦は今年、4枚のシングルをリリースしてるんだけど、その中の3曲がバラードあるいはバラード調のミディアム曲なんだよね。「あやや」っぽい曲は敢えて排除してるような気がしないでもないけど(それはアルバム「×3」からも伺えたし)‥‥要するに「ハロー!プロジェクトの中の、あやや」から脱皮させようとしてるんだろうね、首脳陣達は。それは決して間違ってないと思うし、タイミング的にも今しかないとは思うけど‥‥もうちょっとバランス良くやってもいいような気がしないでもないけどね。あんまり地味にやってると、世間的に「アイドル・あやや」と「歌手・松浦亜弥」とのバランスが取れなくなっちゃうよ。だから‥‥次はそろそろ‥‥ね?

 あとさ‥‥そろそろアルバムの準備してると思うんだけど‥‥何となく、次の松浦のアルバムはベスト盤のような気がするんだけどね。これもタイミング的には今しかないと思うんだけど。いや、遅いくらいだけど。そういやぁハロプロでベスト盤出してるのって、今んとこはモーニング娘。だけなんだよね。シングルは既に15枚くらい出てるわけだし。ヲタ的には別に要らないんだけど、世間的にはいい話題になるからねぇ。いろいろ仕切り直す意味でも、いい機会なんじゃないのかな?



▼松浦亜弥「渡良瀬橋」(amazon:CDシングルV

投稿: 2004 11 22 10:48 午後 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/21

「迷走」こそ後藤真希の美学なり

 以前とみ宮の方で「ファンが語る99の後藤真希」というミニコミ誌の為にごっつぁん原稿を書いた、という話をしましたが、現在は売り切れ中で、既に読みたくても読めない人もいるようですね 。

 実はこのコラム、既にmixiの方には8月頭に先行アップしてたんですよ。まぁ「友人しか」読めない状態で、後に売り物として世に出ることを想定しての限定アップだったんですが、現在なかなか読めないということであれば、こういう形で公開してもなんら問題はないですよね? ってことで、ここにその原稿をアップしたいと思います。

 以下、原稿です。


# # # # # # # # # #

『「迷走」こそ後藤真希の美学なり』

 随分なタイトルかと思いますが、これがここ1年以上‥‥いや、モーニング娘。を卒業してソロになった後藤真希に対して一番感じていることです。

 「LOVEマシーン」での衝撃的なデビュー、それと対極にあるようなプッチモニ。しかし最初に手に入れたパブリックイメージ『ゴマキ』‥‥ちょっとワルっぽいスカしたイメージ‥‥は後のソロデビューにまで影響を及ぼし、結果つんく♂を含める制作スタッフにも後藤をどういった方向に進ませていけばいいのか、どういう曲が一番後藤を栄えさせるのかに迷いが見え、作品毎に試行錯誤の繰り返し。しかも後藤本人も与えられた課題(=楽曲やその世界観)をそつなくこなしてしまうもんだから、更に悪循環。そうこうしてる間に、世の『ゴマキ』に対する注目はどんどんと小さくなっていき、ファンの間のみで「ライヴが凄い!」という高評価が共通の認識としてある。このギャップこそが今の『後藤真希』であり、今の『ゴマキ』なんだよねぇ。

 後藤真希というのは『底なしの浴槽』みたいなものなのかもしれない‥‥と時々思うことがあります。与えられたお湯(=曲)をどんどんと貯め込むも、決して溢れることのない浴槽。普通の人間ならばある一定量を超えると溢れるか、底から古いお湯をどんどんと抜いていかなければ新しいお湯(=知識)を蓄積することができない。でもこれまでの後藤はその古いお湯‥‥モーニング時代から蓄積していった経験値‥‥を捨てることなく、更に新しいお湯も蓄えていく。例えそれが彼女のパブリックイメージ通りだろうが、そこからかけ離れたものだろうが、全部彼女にとって「正」として受け入れていく。そこにはネガティヴな要素は一切ない。そう、だからこそ後藤真希は凄いんですよ。

 迷走し続ける後藤真希。『ゴマキ』と『後藤真希』とのギャップに心揺れる時期はとうに越え、今ではその迷走さえ楽しんでいるように見える‥‥いつ『浴槽』がいっぱいになるのか、あるいはこのままいっぱいになることないまま進み続けるのか‥‥いや、必ず機が熟す時は来る。その時は‥‥考えただけで怖いね。今でさえああなんだから‥‥


  
▼後藤真希「さよなら「友達にはなりたくないの」」(amazon:初回盤通常盤シングルV

投稿: 2004 11 21 01:30 午前 [ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/19

あちゃー、やっぱり。

メロン記念日、12月1日発売『THE 二枚目』編曲者など詳細天上の飛鳥経由)

 にしても‥‥酷い、酷過ぎる。たいせー&はたけが各3曲って‥‥あんまりだ。泣くに泣けねーよ。

 それでも‥‥かすかな「奇跡」に期待してしまうのが、ファンの悲しい性。にしてもなぁ‥‥つんく♂、完全に手放したか‥‥

 ‥‥ば‥‥バカやろーっ!!(号泣)



▼メロン記念日「THE 二枚目」(amazon

投稿: 2004 11 19 01:01 午前 [ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/11/04

モーニング娘。『涙が止まらない放課後』(2004)

「涙止放」

‥‥と略さないとは思うけど。笑

 ええ、モーニングの新曲「涙が止まらない放課後」でございます。購入以来、久々のヘビーローテーションでございます(c/w共々な)。

 結局、俺は本体にこういったToo Muchでストレンジで冒険的なものを求めてたんだよね、「シャボン玉」以来ずっと。

 曲調こそほのぼのしたメルヘンチックなアレンジだけど、歌が入った瞬間に感じさせるある種の暴力性。この醍醐味(醍醐味?)こそ「モーニング娘。」だったんじゃないのかな、と。

 後藤が抜けて輝きを欠き、保田という一本の柱を失い、尚かつ安倍、辻加護と卒業していく中、「現状維持」を強いられてきた(かのように映る)ここ2年くらいのモーニング。冒険しようとしても「守り」が生じて、結果中途半端に終わり、逆効果。気づけば10万枚にも届かないシングルセールス(かしましが9万5千程度というのもある意味驚きだったけど)。

 そう。だからこそ、もう失うものなんてないんだから‥‥やりたいようにやって欲しかったのよ。そして、今回‥‥勿論大満足とは言わないけど、個人的にはかなりニンマリな仕上がり。何となくさ、「つんく♂は、これ作りながら(レコーディングとかパート割りとか)終始ニヤついてたんだろうなぁ」とか勝手に想像してるんですが。いや、間違いないよ。絶対にあの変態野郎は相当気合い入れて「遊んだ」はずだよ。それはアレンジの丁寧さとか、思った以上にボーカルのピッチいじってないことからも伺えるもの。

 世間的には絶対に売れない部類の楽曲だろうし、ヲタからもある意味敬遠されそうな楽曲かもしれない。けど俺は支持するわ。決してベストとは言わないけど、本体での今年一番のナイスワークだと思いますよ。



▼モーニング娘。『涙が止まらない放課後』
(amazon:初回限定盤通常盤DVD


※モー神通信。さんにもこの曲に関する文が。概ね同意です。ここからまた何かが始まるのかどうか、この目でしっかりと追っていきたいですね。

投稿: 2004 11 04 11:44 午後 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/27

メロン記念日『シャンパンの恋』(2004)

 別にメロン記念日がつんく♂作の曲を歌わないのは、今に始まったことじゃないし。彼女達の初期代表曲である "This is 運命" も "さぁ!恋人になろう" も、つんく♂作曲の楽曲ではない。厳密に言えば、歌詞もつんく♂と他の作家との共作。そういった楽曲が彼女達のライヴで一番盛り上がるという現実‥‥勿論これにはアレンジの妙技も関係してるんだけど。

 だから今度の新曲がつんく♂作じゃなくて、サムシングエルスの今井千尋が作曲だと耳にしても別段驚かなかったし、逆に「ここ最近の低迷振りを考えれば、これはチャンスなんじゃないの?」とさえ思った程。サムエル自体はここ数年ヒットに恵まれないものの、耳にする曲はどれもなかなかのもんだと思ってるし。

 実際完成した "シャンパンの恋" という曲、かなりクオリティーの高い1曲だと思いますよ。アレンジャーが鈴木俊介ってこともあり、打ち込みながらもかなり手の込んだ作りがなされているし、あのつんく♂の変声が入ってないから、普通のJ-POPとしてもかなり高水準なんじゃないでしょうか。

 曲調が比較的落ち着いていることから、かなり地味な印象を受けるんですよね。例えば‥‥同じハロプロでいうと、後藤真希のアルバムの中に、4曲目とか7曲目辺りに入ってそうな感じの、ミドルテンポのR&B調歌謡というか。この曲さ、バックトラック(シングルのカラオケ)だけ聴いてると、ホントにこれ、ハロプロの曲?って‥‥そんな曲。これ、つんく♂は作詞を担当してるけど‥‥レコーディングには立ち会ってないんじゃないの?って疑っちゃう。つんく♂が介入してないから、現場のスタッフの趣味(才能)が活かされた結果なんじゃないか、と。

 メロンの4人も、それぞれに見せ場があって、しかもそれをちゃんとモノにして活かしてるし。ここ数年の充実振りがしっかりと結果として出てる。それがセールスに結びついてないのは残念だけど‥‥いやー、本当にいい曲だ、これ。

 方やカップリング "恋の仕組み。" は作詞作曲共につんく♂作。アレンジはお馴染み高橋諭一。これはこれで悪くない、まぁ良くも悪くも「如何にもつんく♂」な作り。アレンジやバックトラックは "シャンパンの恋" に及ばないものの、平均点は超えたかな、と。正直、アレンジやバックトラック以上にメロンの歌が勝っちゃってる気がするんだけど‥‥周り(つんく♂やスタッフ)が思ってる以上に、彼女達の成長は著しいってことか。とにかく、まぁ如何にもシングルのカップリングといったナンバー。

 いやぁ‥‥"赤いフリージア" を境に、シングルでは代表曲と呼べるような1曲に出会えてないメロン記念日だけど、これは久し振りに俺内で超盛り上がってるね。待望のセカンドアルバムも12/1にリリースされるというし、これはもしかしたらもしかして‥‥いや‥‥どうせ他のハロプロユニットのカバーでお茶を濁してオリジナル新曲は2〜3曲程度だろうから、過度の期待はしないでおこう。



▼メロン記念日『シャンパンの恋』
amazon

投稿: 2004 10 27 11:06 午後 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/19

W(ダブルユー)『ロボキッス』(2004)

『ロボキッス』ってタイトルの曲、ギターウルフにもありそでなさそな、そんなイメージ(違うか)。

 W(ダブルユー)のオリジナル曲第2弾、通算3作目となるシングル「ロボキッス」。今回はハモりがなくて全部ユニゾンなのな。まぁそれは置いといて‥‥

 これ、すっげー良くないかい? 何がって、曲やアレンジやバカっぽい歌詞や計算された振り付けや辻加護のチャーミングさとか全部。なんていうの、奇跡的? いや、それは言い過ぎだね。最近特にめぼしい曲がなかったもんだから、つい‥‥にしても、今年リリースされたハロプロ系の中ではトップクラスなんじゃねーの?

 やっぱこの曲は映像込みで楽しむ曲なのかもしれないね。勿論今こうやってCDを何度もリピートしながらこれを書いてるんだけど、やっぱり聴いてるうちに彼女達が笑顔でパフォーマンスする姿が目に浮かぶんだよね。いや、PVの方は知らないけどさ、少なくともテレビパフォーマンスは凄いことになってたな、と。まぁ俺は「ハロモニ。」のしか観てないんだけど(しかもこれ、フルコーラスだったのな。CD聴いて初めて気づいた!)、全てが歌詞とリンクしてるし、曲にも合ってるし、まず何よりも観てて楽しい。何だろ‥‥往年の(「往年」?)"LOVEマシーン" や "ちょこっとLOVE" を思い出させる構成だよね。ヲタの皆さんはきっと真似したくてたまんねーんじゃないの?

 でさ。カップリングの方の出来もかなり良くて。"SEXY SNOW"、鈴木Daichi氏のアレンジなんだけど、グッジョブじゃないの? マイナー調のメロディにバイオリンが絡んできて、つんく♂のコーラスも古き良き時代のモーニング娘。を思い出させるし‥‥そう、初期モーニングにこういう曲、あってもおかしくなかったかな、と。いや変か。

 とにかく2曲ともかなり良いです。シングルとしてみた時、かなりの高得点。売れて欲しい‥‥地味に売れ続けて欲しいなぁ‥‥ぶっちゃけ、こっちを「ドラえもん」絡みで売り出せばよかったのに‥‥って合ってないか。嗚呼。



▼W(ダブルユー)『ロボキッス』
(amazon:CDシングルV

投稿: 2004 10 19 10:43 午後 [2004年の作品, W(ダブルユー), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/06

後浦なつみ『恋愛戦隊シツレンジャー』(2004)

必ずしも「1+1+1」が「3」やそれ以上になるとは限らない。特に音楽の世界では常に共通の認識としてあるんじゃないのかな? 過去にいろんなバンドで名を馳せたアーティスト達が集ったスーパーバンドが誕生したからといって、それが必ず過去彼等が在籍したバンドを超えるような存在になるとは限らない。むしろそうなってしまうことの方が少ない。本当の意味での成功を手にするのは、ほんのひと握りの存在だけ。残念だけど、それが現実なんだよね。

 それはハロプロの世界においても同じ。過去「ごまっとう」というスーパーユニットを生み出したこともあったけど、あれはタイミング的にも絶妙だったんじゃないかな。ギリギリのタイミング‥‥ハロプロ人気がドンドン下り坂へと進み始める直前‥‥いや、その数歩を踏み出した後だったのかな。だからまだ成功を手にするできた。

 ところが今回はどうだろう‥‥明らかにタイミングとしては最悪だよね。もう後がない状況の中でのセッティング。周りからは「最後の最後に、一番やっちゃいけないことやっちゃった‥‥」みたいに言われる始末。しかもそのセンスも最悪だったもんだから、尚更批判的な声が目立つ。

 変なファッションで登場した「後浦なつみ」というユニット‥‥後藤真希、松浦亜弥、安倍なつみ、というハロプロ・ソロ組の稼ぎ頭3人をひとまとめにしてしまった、まるで「紅白対策」で即席に組ませてしまった感が強いこの組み合わせ。確かに「ごっちんとなっちの組み合わせがまた観れる!」という喜びはあったものの、今や既に時遅しといった印象は拭えないし‥‥

 これで曲が本気で素晴らしかったまだ良かったんだよね‥‥ところがさ‥‥

 後浦は完全に失敗だと思う、曲の差し替え。全然出来がいいもの、"LOVE LIKE CRAZY" の方が。「戦隊モノ」とかいう飾りが邪魔してる分、完全に一般リスナーを突き放してる感が強い "〜シツレンジャー" と比べれば、こっちの方が絶対にウケると思うんだけど。特に若い女の子達、こういうモダンR&B的な曲、好きじゃない。アレンジャーのAKIRAの仕事振りはさすがだと思うし、3人の個性のぶつかり合いという意味では完全にこっちの方が勝ってるよね?「LIKE CRAZY」だっけ、今回のコンセプト? 「CRAZY」の意味が違うもの、"〜シツレンジャー" と "LOVE LIKE CRAZY" とじゃ。

 あれでしょ、当初 "LOVE LIKE CRAZY" はデスチャ(DESTINY'S CHILD)とかあの辺の路線を狙ったわけでしょ。あの変なファッションといい。もっとちゃんとしたコンセプトを持ってれば、間違いなく成功したはずなのにね‥‥よりにもよって、あの「▼」な髪型はないよなぁ‥‥あれ、辻希美がコント(「ぴょ〜ん星人」とか「河童の花道」)でよくやる髪型と一緒じゃん。そりゃ3人とも嫌がるって。若い女の子なんだから。ビヨンセでも嫌がるよ、ありゃ。

 「1+1+1」が「3」やそれ以上になるには、勿論その「1」それぞれの力量も大切だけど、それを支える裏方の努力や才能も加味されるんじゃないの、こういう世界じゃ。だからこそ「3以上」になるんじゃないの? それに、「3」や「4」程度じゃ許されないよね、こんな最高の組み合わせなんだからさ‥‥ホント、安易な考えでいろいろ試みるのは面白いと思うけど、もうちょっとさ‥‥頑張ろうよ。尻に火着いてるんだからさ‥‥



▼後浦なつみ『恋愛戦隊シツレンジャー』
(amazon:初回盤通常盤シングルV

投稿: 2004 10 06 03:08 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ, 後浦なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/10/01

美勇伝『恋のヌケガラ』(2004)

「出来の悪い子供程可愛い」と世間では言われてますが。ことハロプロの世界においてはどうなんでしょうね。

 石川梨華の来春卒業に向けて、ある意味無理矢理組まされた感が強い「美勇伝」というユニット。これが今後、本当に長続きするのかどうか、個人的には微妙に感じてるんだけど(まぁ10月からはその美勇伝をタイトルに付けた帯番組も始まるから、少なくとも3〜6ヶ月は続けるつもりなんでしょう)。

 だってねぇ。石川卒業が来年4〜5月頃だとすると、それまでの約半年の間に、シングルが少なくともあと1枚は出ますよね。で、問題は卒業後よ。その活動の場をどうするのか。今更モーニング娘。に帯同するのもあり得ないし、安倍なつみや後藤真希と一緒ってのもまず考えられない。となると‥‥Berryz工房やWと一緒‥‥これが一番現実的かもね。逆にメロン記念日なんかと一緒に回った日にゃ、メロンの方が食われちゃいますからね、石川人気に。

 さて。世間ではTHE POLICEの "孤独のメッセージ (Message In A Bottle)" のパクリだ、と騒がれている "恋のヌケガラ" という曲。作詞:湯川れい子、作曲:はたけ、というこれまでにない組み合わせで我々の元に送り込まれたわけですが‥‥アレンジが鈴木Daichi秀行じゃなぁ‥‥どうにもこうにも、ねぇ?

 いや、決して悪い曲だとは思いませんよ。Bメロ〜サビメロとかはキャッチーだと思うし、アレンジさえしっかりしてればもっと高評価を得ることができたんじゃないか、とさえ思ってますから。けどねぇ‥‥この中途半端なGS風+'80年代歌謡アレンジ、どうにかならなかったのかね? はたけだからってわけじゃないけど、もっとパワフルなハードロック調でもよかった気がするんだけど。サビがサビだけにBON JOVI調とかさ。

 一方、C/W曲である "銀杏〜秋の空と私の心〜"。これがね、なかなかの良曲なんですよ。初期タンポポと「FIRST KISS」時の松浦亜弥との中間的ポジションな楽曲&アレンジで、こちらでは作詞作曲はつんく♂。アレンジは鈴木俊介。何でこれくらいの力を表題曲の方にも入れなかったんですかね。つうかさ、これが平均点レベルなんじゃないの?

 と、いきなりのデビュー曲が辛口評価となってしまった美勇伝。先行きが怪しい気がしないでもないですが‥‥まぁ乗りかかった舟ですからね、俺的には‥‥腐っても石川梨華、っつうか‥‥はぁ‥‥



▼美勇伝『恋のヌケガラ』
amazon

投稿: 2004 10 01 12:48 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 美勇伝] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/24

安倍なつみ『安倍なつみ〜モーニング娘。卒業メモリアル〜』 (2004)

 DVDってものが普及してから、それまで以上に映像ソフトを気軽に購入できるようになりましたよね。例えば映画。ひと昔前だったらレンタル以外は考えられなかったのに、気づけば価格破壊が進み、現在ではCDアルバム1枚買うのと同じような値段で新作が買えてしまう。時々キャンペーンと称して1,500円で旧作品を再発したり、2,980円で1枚買うと、もう1枚好きなDVDが貰えたりとか、とにかく頑張ってる。で、こちら側もそう何度も観たりしないくせに、気軽に映画や映像ソフトを購入する。所有欲の強い人だったら尚更だし。ホント便利な世の中になったもんだ。

 映像ソフト‥‥特に音楽系なんて、昔は大金出してまで欲しいと思わせるような作品、少なかったよね。普段観る機会のない洋楽アーティストの場合はライヴビデオとか出ると、そりゃ有り難かったけどさ‥‥けどチケット代よりも高い金出してまでして観たいかと問われると、それもまた‥‥

 結局この手の映像ソフト‥‥DVDの躍進で一番恩恵を受けたのがアイドルやグラビア系の人達なのかな、と。写真集を買う感覚で(しかも同じような値段で)1時間程度の映像が観れるわけだし。イマジネーション働かせなくてもいいしね、いろんな意味で(いろんな意味?)。

 多分、俺もここ数年でアイドル系‥‥まぁ主にハロー!プロジェクト関係ですが‥‥のDVDを随分と買いましたし観ましたよ。けどその殆どがライヴだったりPV集だったり。ま、音楽がメインなわけですよ。けどさ、つい最近、ちょっと異色のDVD作品がリリースされたんですね。で、俺はそのDVDを発売後すぐに入手し、この夏の間、相当な回数リピートして観たわけ。

 「安倍なつみ〜モーニング娘。卒業メモリアル〜」と題したDVD。 諸般の事情で、本来4月に発売される予定だったこの作品、 昨年の卒業発表から約1年経った今年の7月にリリースされたわけですが‥‥

 これがね。何度観ても泣ける。

多少なりともモーニング娘。に、安倍なつみに興味を持っている人が 観た日にゃ、間違いなく号泣ものだと思います。 彼女のチャーミングさは勿論なんですが、それ以上に 人との繋がりの強さであったり、そういう運命めいたものを 強く感じさせる内容で、特に中澤裕子がわざわざ「なっちの 娘。コン、ラスト」となった鹿児島公演にまで足を運んだという エピソードとその映像は、涙なくしては観れません。

 俺、今年1月のなっち卒業コンに足を運んだわけですが、 実は未だにその模様を収めたDVDを観れないんですよね。 自分にとって、あれこそが「モーニング娘。の最終回」であって、 本当の意味で「心底愛したモーニング」はあそこで 一旦終わってるんですよ。 その後のモーニングは、間違いなくあのモーニングなんだけど、 でも「1/25以前」と同じように接したり愛することができない、 そんな存在なんですよ。 だからこそ、あの「惨劇」を好き好んで観ることができない。

 でも、このなっち卒業メモリアルDVDに収録されている 卒業式の模様は、すんなり受け入れることができた。 それはきっと過剰な演出を排除した「記憶の断片」として それらの模様が収録されているから、なのかも。 いや判らないけど。

 自分はそれまで、いや、それこそ「ASAYAN」でオーディション 受けてる素人時代のなっちまで遡っても、彼女を「好き」とか そういった類の興味を持つ事は一度としてなかったんですね。 確かに可愛いとは思う。でも人として惹かれなかった。

 一時期‥‥"LOVEマシーン" でブレイクした頃も実は最初に 心惹かれたのはなっちではなく、ましてや後藤真希でもなく、 市井ちゃんだったという事実。 そしてその市井卒業と共に、彼女達への興味も薄らいでいった。

 再び彼女達に心奪われたのは "ザ☆ピ〜ス!" であり、 その中心で歌っていた石川梨華だった、と。 と同時に、市井ちゃんの芸能界復帰。これが決定打だったわけ。

 でも、俺にとっては常になっちは「One of them」だったのね。

 それがね。

 この卒業前後から、急に魅力的に思えてきた。 そして迎えた1/25。これが決定打だったのかな。 気づけば既にソールドアウトだったミュージカルのチケットも 手を尽くして入手。更には写真集やらDVDやら。 ドラマに出れば、毎週録画してでも観る始末。 もはや末期ですな。

 7年近く、彼女を遠くからずっと見てきて、 ここにきて興味を持つようになったのは、何故なんでしょうね。 そりゃ確かに魅力的ですけど。 1/25は確かに酷かった。けど凄かった。 あれが切っ掛けなのは判るけど‥‥でも‥‥

 これは今後も暫く、何度も観続けるような気がします。

 そのうち、誰かの家で上映会とかやりたい程ですよ。 ま、俺ん家でもいいんですけどね。 来れるもんなら来てみやがれ!って感じですけど。



▼安倍なつみ『安倍なつみ〜モーニング娘。卒業メモリアル〜』
amazon

投稿: 2004 09 24 01:30 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/23

今年のクリスマスソング事情

 織田裕二がブッチ・ウォーカーとデュエットで「Last Christmas」をカバーですか‥‥ブッチさん、今が旬だからって。仕事選んでください。

 この感じだと、絶対に11月の来日公演に織田某が飛び入りしそうな勢い。それだけは死守したい。

 で、「Waste of Pops」さんで知った、このコンピ。強烈過ぎ。

 M-1〜3、7、8、10辺りは音源持ってますが‥‥(汗

 そういえば以前にも誰かが言ってたけど、モーニング界隈って純粋なクリスマスソングって皆無だよね。プッチとかタンポポにはあったけど、本体にはなし。あれは何故?



▼モーニング娘。/カントリー娘。/ココナッツ娘。/松浦亜弥/石井リカ「ザ・童謡ポップス(1)クリスマスと冬のうた集」(amazon

投稿: 2004 09 23 06:39 午後 [ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/21

カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『シャイニング 愛しき貴方』(2004)

 ども。今年に入ってから多くのモーヲタ系サイトから「最近ハロプロに冷たい」「もうどうでもいいんですね?」「中途半端に取り上げないでください」と不評を買いつつも、ネットラジオで推しメンを石川だと公言したり、番組中に大声で「あいぼーんっ!」と叫んでしまう、とみぃでございます。

 つーかさ。俺ずっと言いたかったのよ、そういう人達に。どこ読んでるの?って。彼女等のいいところだけを見てダメなところを見ない振りをするのが「正しいファンの姿」なのかい? そんなのが正しいヲタの姿だというなら、俺はそういう人達とは正直付き合いたいと思わないし、そんなくだらない世界に身を置きたいと思わないわ。

 確かに今年に入ってから‥‥特になっちが卒業してからのモーニング娘。及びハロプロに対して、以前程の興味を持てなくなってるのは事実ですよ。でもさ、だったらCDフラゲしたり発売してから間もなくにレビュー書いたりしないよ。いくら需要があるからといっても、そこまでして書きたいと思わないし普通。俺は‥‥そりゃ以前程じゃないけどさ‥‥サイト終わらせるまでしっかりとモーニングやハロプロと。俺なりに接してきたつもりだけど。愛情を持ってさ。それが伝わらなかったんなら、そりゃもう俺の文章力の問題ですね。うん、もっと精進します。

 まぁ‥‥上に書いたようなことを言ってる人達って、多くが‥‥正に「全肯定」な人達だからな。数年前の俺にもそういう風な側面が多少あったけど、そんな時だって常に問題意識は持ってたつもりよ俺。

 あとさ。ハロプロ系のディスク・レビューは非常に冷静に捉えてるのに、ことライヴレポートになると熱くて私感ばかり‥‥みたいなことを書いてる人もいたけど。はっ!?って思ったよ。予想外の反応だったもので。へっ、そんなもんじゃないの? これ、個人が趣味でやってるサイトよ? 何故私感で語っちゃいけないの?(いけないとは言ってないか)

 CDのレビューってのはさ。何度も聴き込んで書くわけでしょ。で、そんなに良いと思えない作品でも、何回、何十回と聴き込んでると慣れが生じてくるんだよね。で、最初に感じていた疑問が解消されちゃう、あるいはどうでもよくなる場合があるんですわ。要するに、何度も同じものを再現できるじゃないですか、作品(CDやDVD)って。

 ところが。ライヴってたった1回なんですよ。そりゃ一部のモーヲタの皆さんは同じツアーで何回も、あるいは1日に昼夜と同じ公演を見る事ができ、補完したり比較したりできる。けど殆どの人はその時一回限りでしょ? それを熱く語って、いや、熱くなって何がいけないのかな、と(いけないとは言ってないか)。

 それこそ凄い私感ですが‥‥俺、そういった私感の混じらないライヴレポートは読んでて興味を覚えないんですよ。確かに一部雑誌のライヴレポはどうかと思いますが‥‥ネットで見かけるライヴレポって書き手の姿が見えてくるのが、俺的には楽しいというか醍醐味を感じるんですよね。ま、それは俺の場合なんですけど。まぁ‥‥だから、もし次にサイトをやるようなことがあっても、間違いなく同じようなスタンスでライヴレポートを書き続けると思います。ええ、間違いなくね。

 さて、そんな「最近めっぽうハロプロに冷たい」とみぃが、サイト終了後に買ったハロプロ系CDとなると‥‥実はたった2枚なんですよね。なっちの「恋のテレフォンGOAL」と、このカントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)「シャイニング 愛しき貴方」。両方共単純に曲が気に入ったから買ったんですが、特にこのカン紺藤の曲は絶品ですね。

 ますます「カントリー娘。」という存在がどうでもよくなる作品ですが、この'50年代アメリカン・グラフィティ的世界観を持ったロッカバラードは、これまでのハロプロにはなかったタイプの楽曲ですし、何よりも藤本美貴の独壇場ともいえる歌‥‥これがね、久し振りに聴いててゾクッときたわけですよ。Aメロ(サビも兼ねる)での抑えた歌い方は、彼女のソロ作品‥‥特にシングルB面曲に多かったバラード調での歌い方を思い出させたし、Bメロでの盛り上がりで聴かせる歌い上げ。これがもうね。藤本節炸裂といいましょうか。彼女の真骨頂ですよね、これは。他のメンバーのファンからすれば「何であさみのソロが少ないんだよ‥‥カントリー娘。なのに!」とかいろいろ不満の多い1曲なのは確かで、何でこれを藤本のソロ名義で出さないのかは、確かに俺にも疑問です。そう、何でおまけを付けたソロ活動なんですかね?(他のメンバーのファン、スマン。けどこれが現実でしょ?)

 正直、カップリング曲はどうでも良くなるくらい、タイトル曲のインパクトが強いわけですよ。曲がシンプル(AメロとBメロの繰り返しで、3分前後)、アレンジも可能な限りシンプルという最近のハロプロには珍しいタイプの曲で、まぁ売れるタイプの楽曲ではありませんでしたが、個人的には今年の「ハロプロ楽曲大賞」の上位候補のひとつですね。



▼カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『シャイニング 愛しき貴方』
amazon

投稿: 2004 09 21 12:39 午前 [2004年の作品, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/18

思い出せない(ハロプロ雑感)

W「Wの映像の世界 Vol.1」ジャケット公開

 「Wの映像の世界 Vol.1」というタイトル自体が結構ありがちなパクリっぽさに溢れてるのに、このジャケット。これも何かのパクリっぽい気がするんだけど‥‥元ネタが思い出せない。何だっけ? 海外の女性(男性?)グループにあったような‥‥'80年代以前??

 ま、ホントに元ネタがあるなら、既に話題になってるだろうしな。俺の勘違いかも。



▼W「Wの映像の世界 Vol.1」(amazon


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 後浦なつみってzetimaからのリリースなのか。ごまっとうってピッコロからだったんだよね。だから俺的には「あー、後藤のソロの延長なのか」っていう認識がずっとあって。実際あれ、後藤の曲ってイメージ強いし。松浦ではないよな間違いなく。

 まぁ「アップ・フロント・ワークス」っていう大きな括りの中のいちレーベルっていう認識だけどさ、zetimaとかピッコロっていうのは。それぞれのディストリビューターがソニーだったりキングだったりポニキャだったりっていう違いだけだし(そういえば、ソニンが今回からソニーがディストリビュートしてるのを知って驚き。和田さんやり手だなぁ)。

 でさ。後藤がピッコロ、松浦がzetima、安倍がハチャマって考えると‥‥今回の場合、やっぱり松浦シフトなの? それは考え過ぎ? 実際松浦はそのすぐ後に「渡良瀬橋」のリリースが控えてるでしょ。後藤も11月だっけ、新曲。安倍は‥‥予定特にないし。どうなのよ実際。

 ま、曲を聴いてみないとね。何とも‥‥まだラジオとかでかかってないんだっけ? どんなパンクチューンなんだろうね、「シツレンジャー」って(って勝手な思い込みが)。


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 そうそう。モーニング本体の新曲情報も出たね。

 11/3だそうで‥‥例年と同じペースですな。けど正直「かしまし」が全くといっていい程盛り上がらなかったので(しかもリリース後すぐに辻加護卒業があったから、賞味期限がかなり限られたしな)相当間が空いた印象があるんですが‥‥実際はここ数年のペースと同じなんだよね。

●2001年
 ・7/25「ザ☆ピ〜ス!」
 ・10/31「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」
●2002年
 ・2/20「そうだ!We're ALIVE」
 ・7/24「Do it! Now」
 ・10/30「ここにいるぜぇ!」
●2003年
 ・2/19「ひょっこりひょうたん島」
 ・4/23「AS FOR ONE DAY」
 ・7/30「シャボン玉」
 ・11/6「Go Girl〜恋のヴィクトリー〜」
●2004年
 ・1/21「愛あらばIT'S ALRIGHT」
 ・5/12「浪漫〜MY DEAR BOY〜」
 ・7/22「女子かしまし物語」
 ・11/3「新曲」

 ‥‥ここ最近のリリースペースは、やっぱり異常だよな。けど1999〜2000年もこのペースだったんだよね(1999年はメモリー、真夏、ふるさと、ラヴマ。2000年はダンスサイト、ハピサマ、I WISH、恋レボ)。そう考えると2001年ってのはいろんな意味で境目なんだよね。中澤卒業、初ミュージカル、5期メン加入‥‥これ以降の流れがほぼ固定しちゃってるもんね、毎年ルーチン的に。

 そろそろ大きな風穴開けて欲しいよな、マジで‥‥



▼モーニング娘。「ベスト!モーニング娘。2」(amazon

投稿: 2004 09 18 05:09 午後 [W(ダブルユー), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/09/05

美勇伝「恋のヌケガラ」を聴く

 ラジオにてフルコーラス聴きました。

 あー、成る程。確かにイントロのギターはTHE POLICEの "孤独のメッセージ" をマイナーに転調しただけだわな。アレンンジもドラムのリムショットとかギターのクリーン+コーラスとディストーションの中間的なサウンドとか、あの曲を意識してるのは判るんだけど、まぁ基本的にはイントロのみですよね。曲自体は良くも悪くもつんく♂流歌謡ロック。それ以上変わりようがないわけですが。

 まぁ‥‥とりたてて騒ぐ程のもんじゃないな、というのが正直な感想。それいったら、昔の歌謡曲なんてね‥‥まぁ久し振りにこういう判りやすい大ネタを使ったって意味で、今回は騒いでるんだろうけどさ。

 それにしても石川が歌うと、全部石川の歌になっちまうのな。改めて、リーサルウェポンだなと実感。



▼美勇伝「恋のヌケガラ」(amazon

投稿: 2004 09 05 11:56 午後 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 美勇伝] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/08/24

つまり、こういうこと?

 「後浦なつみ」って、要するにつんく♂の時間稼ぎじゃないか、と。何故「ごまっとう」の時と違ってハッキリ『来春』までと活動期間を区切るのか。

 以下、完全に俺の妄想な。

‥‥‥‥

 まず、活動期間が半年あれば、シングルの2〜3枚も出せますよね。んで、その先にあるのはアルバムでしょう。更にツアーなんてのもいいかも。

 そう、3人まとめてやれば、そこそこ大きい会場でできる。集客面でもある程度は「勝ち」が約束される。

 もっと具体的に言えば、毎年1〜3月ってハロプロの場合、アルバムのリリースラッシュなわけですよ。今年だけを例に取っても

・1月:松浦、安倍
・2月:後藤、ミニモニ。
・3月:モーニング娘。(ベスト盤)

 と5組。ところがここにBerrz工房やWといった「つんく♂や事務所が一番力を入れたい」存在が加わる。多分来年前半にこの2組は早くもセカンドアルバムをリリースすることになるでしょう。特にWはファーストがカバー集ですからね。早いとこオリジナルアルバムが欲しいところ。モーニングだってこないだがベストだから、今度は間違いなくオリジナルアルバムでしょうしね。

 となると‥‥ミニモニ。はなくなったから良いとして、松浦、安倍、後藤といったソロの稼ぎ頭をどうするかですよね? 恐らく例年通りだと、来年は正月から1月末までハロプロコンがあって(含:飯田卒業)、2月は各ソロ組のミュージカル、3月からモーニングや各ソロ組の春ツアーが始まる‥‥となると、ツアー用に確実にアルバムが必要になる。

 ‥‥ねっ。そういうことよ。

 3人分、まとめて出しちゃえばいいんだもん。

・モーニング娘。、後浦なつみ、Berryz工房、W

 4枚で済むのよ。何ならここに今年アルバムリリースのなかったメロン記念日を加えてもいいですよね。個人的にはベリ工はもうちょっと後かな?という気がするけど、これならメロンに割く時間もある。

 多分さ、12月か正月にシングルもう1枚、2月にアルバムってシナリオがあるんじゃない? 勿論、全曲オリジナルとは限らないけど(またシャッフル曲や太シス曲を使い回す可能性大だけど)、かなり気合い入れたアルバムを作るはず。なんせこの組み合わせをやったことで、もう後はないわけだから。

 で、2月〜3月上旬は松浦/安倍/後藤の各ミュージカルとかあって、3月末から4月末(あるいはGW中)まで、そこそこ大きめの会場でツアー。こういうシナリオじゃないかしら?

 事務所がホントに必死なのは痛い程判った。だから下手に「両天秤」(更にソロも続行する、等)とかかけないことだよな、成功の鍵は。ホントにモーニングを脅かすような存在になれるのか‥‥いや、なってもらわないと困るんだけど。いろんな意味で。

投稿: 2004 08 24 09:45 午後 [ハロー!プロジェクト, 後浦なつみ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2004/07/23

モーニング娘。『女子かしまし物語』(2004)

  辻希美と加護亜依にとってモーニング娘。在籍時最後の作品となるのが、この通算23作目のシングル「女子かしまし物語」。卒業シングルがメンバー自己紹介的ナンバーというピントのズレ具合がまたつんく♂らしいといえば、確かにそうなんだけど‥‥やっぱり違和感を感じるわけよ、いろんな意味で。

  6分に渡ってメンバー14人個々について歌う、おニャン子クラブでいうところの "会員番号の唄" 的ナンバーという触れ込みだった表題曲 "女子かしまし物語" だけど、ちゃんと歌詞に耳を向けてみるとメチャクチャ違和感を感じるわけですよ。ファンにとっては特にそうなんじゃないですかね? 彼女達のことをよく知らない人からすると「へ~っ、そうなんだ?」とか信じちゃうかもしれない‥‥ある意味面白いとは思うけど‥‥でも、この2004年の7月に、モーニング娘。に対して興味を持つ人達って、本当に限られた属性の人達だけでしょ? そんな時期にこんな「濃い」曲をぶつけてきて‥‥自棄がまわったか、つんく♂!?とか本気で思えて来た程ですよ。まぁ最初は音の荒いラジオ音源だったので、余計にネガに感じた部分もありますけどね‥‥

  ところがね、その同じ曲をテレビでパフォーマンス付きで観たら‥‥印象がガラリと変わったわけよ。あー、つんく♂や周りのスタッフは本気で『"LOVEマシーン" よ、もう一度』とか思ってるんだな、と感じ取れたわけ。中途半端で豪華だかチープなんだかよく判らない似非ファンク調のバックトラック、所々にモーニング自身や他所のお笑い芸人のネタを仕込んでいる振り付け、そして基本的には同じコード進行の8小節を延々繰り返してるだけのメロディー、メンバーの事を歌ったと見せかけて、実は「一般の女子高生やOLの日常を歌にした」だけの歌詞(最初の紹介文のせいで、聴く前から我々にある種の固定観念を植え付けられてしまったわけですね。でも実際にはそういうことみたいですね)‥‥各小節頭でメンバー14人が代わる代わる紹介されていく(決してソロパートがあるわけではなく、だ)、しかも6分間も‥‥バカバカしさを越えて、思わず感動してしまった。いろんな意味で‥‥いや、ネガな意味で涙が出そうになった、というのが本音かな。あー、もう来るところまで来ちゃったなぁ、本格的末期症状だなこりゃ‥‥って。

  決して悪い曲だとは思いませんよ。けどこの単調なメロディを6分間延々繰り返すのは、今の彼ら/彼女等にとって如何に危険な行為か‥‥テクノや本場モノのファンクバンドならまだしも、今や世間から「モー娘。」ってだけで敬遠されがちの彼女等がこれをすることが如何にリスキーか、そして「すぐに飽きられてしまう」可能性を大いに秘めていることにスタッフは気づいてるんでしょうかね? こういう時期(安倍なつみ卒業後、明らかに失速し続けている中での辻加護の卒業、そして中途半端な時期での石川梨華と飯田圭織の卒業発表という、もはやメンバー卒業といった要素でしか話題を集められない時期)だからこそ、もっと慎重に、もっと気合いを入れた展開及びプロモーションが必要なんじゃないかい?と、元ファンとしては本気で心配してしまうわけですよ。

  今年に入ってリリースされた2枚のシングル‥‥ "愛あらば IT'S ALL RIGHT" と "浪漫 ~MY DEAR BOY" はもっと成功してもおかしくないだけの可能性を秘めた楽曲だったと、今になって思う俺ですが‥‥結局はタイミングだったり、売る側の姿勢だったり、そういった要素が上手く機能しなかったために、ヲタ以外の「市井の方々」の耳には届かなかった、あるいは届いても右から左にスルーしてしまった。勿論、過去の楽曲と比べれば弱くなってるのは事実以外のなにものでもないですけどね。

  カップリング曲にしてもそうですよ。アテネ・オリンピックやそれに出場する日本女子サッカーチームに絡めた(あるいは自分達が参加する女子フットサルに向けて歌った)"がんばれ 日本 サッカー ファイト!" という曲も、決して褒められた楽曲ではないと思うんですよ。ここ数作のカップリング曲が非常に意欲的で、ある面においてはシングルのタイトル曲を越えてしまっていたはずなのに、ここにきて急に‥‥とにかく "女子かしまし物語" にしろこれにしろ、共通して言えるのが「中途半端」ということ。バックトラックも「あと一歩」だし、メロディも「あと一歩」、アレンジも「あと一歩」なら歌詞も「あと一歩」。アイデアだけはいいと思うんだけど‥‥実力/能力がそれについてきてない。枯渇してしまったのか、それとも単に時間が足りないだけなのか‥‥どっちにしろさ‥‥この曲、オリンピックが終わったら聴かないと思うよ。なんかね、勿体ないよ。もっとさ‥‥いや‥‥もういいや‥‥はぁ‥‥

  最後にさ。"女子かしまし物語" での彼女達のパフォーマンスを観て感じたことを。つんく♂さん、今回の振り付けって誰がやってるんですか?? 正直、過去最低だと思います。あのね、「笑わせる」と「笑われる」のは全然違うんですよ? そんなの関西出身のあなたならよくご存知のはずでしょ? 実際、"LOVEマシーン" の時にそんなこと、言ってましたよね? 忘れちゃいましたか?? 今のモーニング娘。からは「笑わせよう」という空気ではなくて、「笑われてる」受け身っぽい空気を感じるんですが‥‥本人達の意気込みとは裏腹にね。

  もうさ‥‥モーニングは、年末まで音源出しちゃだめ! 12月の頭に紅白用に出せばそれでいいよ。それまではつんく♂さん、いろいろネタやアイデアを貯め込んでおいてくださいよ‥‥もう一度、最後にもう一度「最高にカッコいいモーニング娘。」を我々に「これでもかっ!?」って位に見せつけてやってくださいよ。お願いだからさ‥‥ 。



▼モーニング娘。『女子かしまし物語』
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投稿: 2004 07 23 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2004/07/08

後藤真希『横浜蜃気楼』(2004)

  後藤真希通算11枚目のシングルとなる「横浜蜃気楼」はいろんな意味で物議を醸し出してるようですね。まずこのシングル収録の2曲、作曲がこれまでのつんく♂ではないという点。今回の両楽曲の作曲に当たっているのは、つんく♂の元バンドメイトであるはたけが担当。しかもアレンジャーにEARTHSHAKERの西田昌史(マーシー)を採用という、かなりの異色作。

  つんく♂自信は「平成版デジハードロック」とかいうテーマを立て、それに合った人選ということではたけに声を掛けたようですが、マーシーってのがね‥‥俺世代にはちょっと感慨深い。最近EARTHSHAKERはつんく♂やモーニング娘。が在籍する「Zetima」にメジャー再移籍したようだし、その辺の繋がりもあるのかしら。

  で、いざ出来上がった曲ですが‥‥デジHRとはいうものの、まぁありがちな打ち込みロック路線ですよね。リズムトラックは完全に打ち込み、ギターとベースのみ生というバックトラック。はたけ作曲ってことでてっきり彼がギターを弾いてるのかと思ったら、「Masanori Mine」という名前が‥‥へっ、はたけの本名って「畠山某」だったよね!? で、ベースには「Koichi Teraswa」の名前が‥‥これって元BLIZARD/元SLYの寺沢功一ですよね? いやー、ビックリした。こんなところで名前を目にするとは‥‥ってことは、先の「Masanori Mine」ってのも、この手の人選かな?(で調べてみたら峰将典という表記で、昔のマーシーのソロアルバムにも参加した経緯があり、現在はAMIDAというバンドでギターを弾いてる人なようです)

  けどまぁ‥‥アレンジ自体は先にも書いた通り、そこまでハードロックしてないし、これまでの後藤を考えればまぁありがちかな?と思える展開を持つ佳曲。メロディがシンプルで覚えやすい、言い方を変えれば単調なんだけど‥‥まぁ最近つんく♂のメロに慣れ切ってたから、ある意味では新鮮かな、と。

  マーシーといえば、最近は横須賀ゆめなという女性シンガーを手掛けているんだよね。で、この子もモロにハードロック路線。あっちの方が本格的なイメージがあるけど、まぁこっちは所謂アイドルポップの範疇ですからね。それを考慮した上で考えると‥‥まぁ平均点は越えたかな、と。でも‥‥きっとこういうタイプの曲って、ライヴを積み重ねることで更に魅力を増すんだろうね。そういう意味では久し振りに後藤のライヴが観たいな、と素直に思いました。

  一方カップリングの "BLUE ISLAND" はお馴染み鈴木俊介のアレンジ。こちらもギターは鈴木が担当し、はたけの出番なし。あれれ??

  曲自体は1曲目よりもポップ色の強いメジャーキーのロック調ナンバー。ふと平家みちよの亡霊が見え隠れしたのは、ここだけのお話ってことで‥‥うん、悪くはないかな。けど特別良いというわけでもない。まぁカップリング曲かな、といった印象。後藤に合っているとは思うんだけど‥‥あと一息といった印象は拭えないかな。

  どうしてもね‥‥後藤の場合ってスタジオ音源で聴くと、あのライヴでの素晴らしさが完全には伝わらないのね。勿論彼女自身が「歌い切れて/こなせて」いないというのもあるんだけど‥‥そういう意味では今後、まずライヴ先行で新曲をバンバンやって、1~2ヶ月してからレコーディングしてリリース‥‥という形を取った方が彼女の魅力を存分に発揮できるんじゃないか‥‥なんて思うんですが、まぁアレですよ、ファンの勝手な妄想ですよね、はい。

  でもねぇ、それくらいやってもいいと思うし、それが出来るだけの実力の持ち主だと思うんですけどね。どうでしょう?



▼後藤真希『横浜蜃気楼』
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投稿: 2004 07 08 01:03 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク

2004/06/09

メロン記念日『涙の太陽』(2004)

  メロン記念日の2004年1発目、通算12枚目のシングルとなる今作は、カバー曲をタイトルチューンに持ってきた意欲作。恐らく誰もが一度は耳にしたことがあるだろう名曲 "涙の太陽" をメロンがカバーするってのは、既に3月に行われたツアー時から判っていた事実で、このツアーでも真っ先に披露されていたそうです。そして4月からは某化粧品メーカーのCMソングとしてテレビで何度も耳にする‥‥今年に入ってちょっとペースが落ちたような気がしていただけに、この起用はちょっと嬉しかったかも。

  その "涙の太陽"。アレンジにはお馴染み鈴木Daichi秀行を起用し、彼らしい打ち込み主体のダンスチューンに仕上がってます。歌も誰がセンターというような感じではなく、4人がほぼ平均的に分け合って歌うといった構成で、ここ最近の柴田あゆみシフトとはちょっと違った印象を受けます(ま、ビジュアルイメージは相変わらず柴田推しなわけですが)。こうやって聴くと、誰が足を引っ張ってるとかそういったマイナスポイントは殆ど感じられません‥‥いや、本当に成長したのね。柴田は柴田なりに試練を乗り越え、他の3人も腐ることなく自らの成長に精進した、と。その結果が昨年~今春のツアーにもしっかりと表れてたと思うし、同じようにこの曲にも色濃く刻まれています。

  最初、メロンの今度のシングルがカバー曲だと知った時は「‥‥」という反応しか出来なかったんですよ。嗚呼、いよいよつんく♂め、手を抜き始めやがったな、と。ところがその曲が "涙の太陽" だと判った途端に「全然アリじゃん! むしろメロンにピッタリの曲じゃない!?」と180度反対の反応を見せるわけですよ。そう、俺は本当に彼女達にピッタリの曲だと思うんだけどね。事務所も頑張って大きなタイアップを取って来たし、誰もが一度は耳にしたことがあるであろう1曲だし、それになによりフルコーラスで2分40秒程度というのがオイシイ。大半の歌番組でフルコーラスで歌えるから、全員平等に見せ場がある。メロンのようなグループにとって、これはオイシイんじゃないかな? 是非そのチャンスをモノにして欲しいものです。

  そして‥‥カップリング曲よ。"さあ、早速盛り上げて 行こか~!!" というつんく♂らしいタイトルの1曲なんだけど‥‥イントロのドラムで腰を抜かしそうになりんだわ! アレンジは "涙の太陽" 同様、鈴木Daichiが担当。恐らくファンが思い浮かべるであろう『メロン記念日』のパブリックイメージをまんま具体化したハイパーロックチューンなのですよこれが。いや、ハイパーロックというよりは、完全にハードロック。ドラムはかのそうる透が担当、イントロからコージー・パウエルか、はたまたカーマイン・アピスかと思わせる暴れっぷり。いや、ここまで派手に叩いちゃっていいの!?って心配しちゃう程に叩きまくり。手数が多いのなんのって‥‥あれだね、RAINBOWとかBLUE MURDER辺りのファスト・チューンにメジャーキーのポップなメロディーを載せたようなイメージ。これでバッキングのギターがもっとオーバードライブしまくってたら完璧なんだけど、まぁそこは「聴きやすさ」を尊重したのか、それとも単位鈴木Daichi氏の趣味なのか。でも十分に満足だよ俺は。

  ドラムの暴れっぷりに合わせるかのようなベースラインの動きっぷりも印象深いんだけど‥‥これ、クレジットを見ると打ち込みっぽいんだよねぇ(ベーシストのクレジットなし。けど聴いてると打ち込みっぽくないのね。もしかしたらDaichi氏が弾いてる!?)。まぁそれを抜きにして考えても、本当に良く出来たバックトラック/アレンジだと思うよ。ここ最近のメロンのカップリングの中では破格の完成度だね。勿論、彼女達のパフォーマンスに関しては何も言う事なし。ライヴを想定して作られたであろうこの曲、既にライヴ感がしっかり備わってるし、1回聴いて「あーライヴのエンディング辺りでこれやって盛り上がるんだろうなー」って確信しちゃったし。歌詞もファン(オーディエンス)と彼女達との間にある絆を形にしたかのような内容だし。あーこれ聴いちゃったら、都合で断念してた6月のライヴに行きたくなっちゃったよ! けどまぁ‥‥座席指定だしね。8月のZepp公演まで我慢しますか(って行くのかよ!?)

  2曲共、本当に「メロンらしい」楽曲に仕上がってるし、バランスも良い。対外的にメジャー曲 "涙の太陽" を持ってきて、コアなファンにはみんなが望む形の楽曲("さあ、早速盛り上げて 行こか~!!")を用意する。正直、どっちがタイトルトラックでも俺的には全然違和感なし。どっちもメロンらしいし。

  世間の評価とかどうでもいい。自分が満足できるシングルがこうやって手元に届けられたんだから。ホント、もうメロンに関しては心配要素はないよ‥‥つんく♂さえしっかり仕事してくれれば。



▼メロン記念日『涙の太陽』
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投稿: 2004 06 09 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2004/06/07

W(ダブルユー)『デュオ U&U』(2004)

  辻希美と加護亜依の新ユニット、W(ダブルユー)のデビューアルバムとなるこの「デュオ U&U」。デビュー曲 "恋のバカンス" の出来がC/W曲含めて素晴らしかっただけに、その期待が自然とアルバムにも向いたわけですが‥‥いやいや、期待以上の完成度で正直ビックリした、というのが最初の感想。とにかく出来が良い。曲の良さってのは勿論最初から保証されてるわけですよ、だってつんく♂が全くタッチしてないわけで、しかも大半が昭和歌謡の名曲ばかりですからね。悪いわけがない。となると問題になってくるのは、その料理の仕方(=アレンジ)だったり、その料理を食べる人(=歌う。ま、このふたりの場合こういう表現の方が合ってるしな)だったりなわけで。シングルを聴く限りでは問題ないよ!と思ってはいたものの、そりゃね、15曲もあればさ、不安が多少なりともあるわけよ。最近のハロプロ・ワークスの不甲斐なさを見るに連れて、その思いは尚一層強くなっていくんだからさ‥‥

  けどね、ここまで愛に溢れたアルバムは本当に久し振りな気がした。そりゃさ、安倍や後藤のアルバムも既出曲が多かったものの、それなりに愛情は感じたよ。新曲が沢山入っている松浦のアルバムだって、今出来ることを全てやったという愛情感じたし。でもこの「デュオ U&U」にはそういった「歌い手に対する愛情」ではなくて、もっとこう根本的な‥‥音楽に対する愛情を感じるわけよ。比較するのはどうかと言われそうだけど‥‥そう、モーニング娘。の「セカンドモーニング」だったりタンポポの「TANPOPO 1」で実践してきたような、それに近い姿勢を感じ取ったわけ。オリジナル曲と全部カバー曲という大きな違いはあるものの、その姿勢/向き合い方は同じなんじゃないか、と。制作過程が凄く楽しかっただろうなぁ、と。それはプロデューサーのつんく♂のみならず、各アレンジャーにしても同じだったんじゃないかな?

  収録された楽曲の、大半はリアルタイムで知ってる曲ばかり。とはいっても、自分の記憶を辿ればピンクレディーが最も古いものかな、リアルタイムだと。男ながらによくテレビの前であの振り付けを真似したりしたよなぁ‥‥ま、俺も歌って踊るの、ガキの頃から大好きだったからさ。それが何時しか楽器を演奏することの楽しさを覚え、そこから自分で楽曲を制作するという楽しみも覚えた。気づけば「音楽はゼロから作り出して、自分で表現するものだ」みたいな考え方をするようになってた、特にバンドやってた頃はね。勿論「ゼロから」なんてことはあり得ないわけで、全部何かしらから影響を受け、そこからスタートしてるんだけどさ‥‥

  そんな俺が時々壁にぶつかる。曲が書けなくなったり、自分で書いた曲を歌うことに妙な窮屈さを感じたり。そういう時はどう対処したかというと‥‥自分の原点に戻って、影響を受けたアーティストの曲をカバーしてたのね、バンドで。いや、カバーというよりは、まるっきりコピーだったりするわけですが。けどさ、ある程度自分達の個性を確立してしまうと、どんなに他人のコピーをやっても、完全なコピーって難しいんだよね。どうしてもそこに自分の「味」やら「色」が滲み出てしまう。まぁそれが成長ってやつなんだろうけどさ‥‥

  このアルバムを聴いた時、ふとそういう自分の身にあったことを思い出したのね。他人の曲をコピーするのって本当に楽しいよな、って。そう、このアルバムはカバーアルバムというよりは、原曲に比較的忠実に再現されているという意味で「コピーアルバム」と呼んだ方がいいのかもしれない。つんく♂は以前にもBEATLESのコピーアルバム(あれもカバーではないよなぁ)を作ってるしね。今回はたまたま辻加護の新ユニットの企画として「カバー」というテーマが挙がったんだと思うけど、その与えられた(与えられた?)企画を心の底から楽しんでるよな、というのが手に取るように判るわけ。で、そんな風に楽しんで作ったもんだから、それが辻加護にも伝染し、実力以上のパワーを発揮した。更にそれが聴き手にも伝わってくる。いろんな相乗効果が重なっていって、結果として非常に素晴らしいアルバムになった、と。聴いた人ならみんなこの意見に納得してくれるんじゃないかな? 決して辻加護だけが凄かったんじゃない。しかしプロデュースチームの企画勝ちというわけでもない。いろんな偶然が重なって得た結果(そしてそれは最初から必然でもあったわけです)。俺やあなたがこのアルバムに手を出したのもある意味偶然であり、そして必然であったと。最初からある程度の成功は見えていたけど、ここまで素晴らしいものになるとは俺も、そしてあなたも思ってなかったんじゃないかな?

  とまぁ、とにかく素晴らしいわけですよ。どこがどう素晴らしいとか、どの曲がどう良いんだとか、そういった詳細なレビューは他所のモー。サイトにお任せします。既に語り尽くされてるでしょうから‥‥俺は俺の観点で、如何にこのアルバムが素晴らしいものとして仕上がったか、そこに至る流れを勝手に妄想して書いてみました。モーニングやアイドルポップにほんの少しでも興味がある人なら、絶対に「大切な1枚」になり得る作品であり、そしてそれ以外の人にとっても「何だよ、辻加護、意外にやるじゃん?」とか「何か‥‥懐かしいなぁ‥‥(あるいは「全曲リアルタイムで知らないけど、何故か懐かしい匂いがする」)」っていう驚きの1枚になるはず。もうさ、黙って最後まで聴いてよ! お願い!



▼W(ダブルユー)『デュオ U&U』
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投稿: 2004 06 07 12:00 午前 [2004年の作品, W(ダブルユー), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2004/06/02

安倍なつみ『だって 生きてかなくちゃ』(2004)

安倍なつみにとってモーニング娘。を卒業後、最初のシングルリリースとなるわけですが、まさか卒業後半年近く経ってからの発表になるとは思ってもみませんでしたね。だってさほら、安倍さんならきっと、出せばそれなりに売れるだろうからさ、もっと早くからバンバン連発するんだろうな、とか勝手に想像してたもんで。ところが卒業後、最初の仕事がミュージカルで、4月からはテレビの連続ドラマ初主演。そっち方面の実力もまぁそれなりに持ってるといえる彼女のことだから、この抜擢もまぁアリかな、歌はモーニング時代以下にペースを落として、そっち方面に力を入れていくのかな、とか思っちゃいましたよ。

ソロシンガー「安倍なつみ」名義としてはセカンドシングルとなる今回の『だって 生きてかなくちゃ』は、その初主演ドラマの主題歌に起用され、この春から毎週オンエアされている話題曲。アレンジにはお馴染み鈴木Daichi秀行を迎えた、アルバム『一人ぼっち』に収録された隠れた名曲「あなた色」にも通ずるラテン色が強いダンサブルなナンバー。潤いあるマイナーキーのメロディが結構ツボで、まぁ悪く言ってしまえばつんく♂の手癖で書かれた曲なわけですが、意外とこれが安倍に合ってるんだよね。「あなた色」の時にも感じたけど(特にライヴを観て余計にそう思えたんだけど)、やっぱりこういったタイプの曲が意外と合うのよね、安倍さんには。タイプがちょっと違うけど「Memory 青春の光」とか、モーニング時代の初期代表曲なんかも正にこの系統の楽曲といえると思うし、そういうイメージが強いから余計にそう感じちゃうのかもしれないけどさ。俺はこの曲、「なっちらしい」と思うよ。歌詞もこれまでの彼女の歌ってきたものと比べて、ちょっとだけ大人っぽいイメージがあって、また新しい発見があったりで。明らかにモーニング時代とは違った層に向けて歌われているよな、と。ま、今回はドラマ主題歌ってのがあるからそういう路線になったのかもしれないけど。「夢見る乙女」的路線もいいですが、こういうクールな路線もまたいいな、と。

一方、カップリング曲「恋にジェラシー申し上げます」は、タイトルトラックとは一転してメジャーキーの爽やかなポップソング。アレンジには湯浅公一を迎え、初夏を思わせるような従来のなっちらしいイメージの1曲に仕上がってます。恐らく多くのファンにとって、この曲は「正しい安倍なつみの曲」に感じられるんじゃないですかね。俺も実際、最初にこの曲を聴いた時「あーそうそう、こういう曲を待ってたんだよなー」って思いましたもん。歌詞にしても、ザッツ・安倍なつみ劇場といった感じで、微笑ましいし。うん、期待通りの1曲

そういえば湯浅公一アレンジ曲にもハズレって殆どないよなぁ(俺的にね)。勿論今回も大当たり。なんていうかね……過去の曲に例えると……モーニング時代の「男友達」の延長線上にある楽曲だよね、曲調的に。もっとアコースティックなものを望んでいた人には期待はずれなのかもしれないけど、俺におってはこれも「安倍なつみ」なんだよね、うん。あれだけが安倍なつみの全てだとは思わないし、あれだって彼女を形成する内の、ほんのひとかけらだと思うんだけどなぁ。ま、この辺の感じ方・考え方は人それぞれですし、議論するつもりはないですけどね。

2曲に共通していえるんだけど、珍しくつんく♂の声やコーラスが入ってないのね。そのせいだからか判らないけど……もしかしてこの2曲、つんく♂が書いてないんじゃないか?と感じたのね。それくらいすっきりした印象が強くて。ま、確かにメロディだけ追えばつんく♂の手癖っぽい作品なんだけど、でも、まぁ最近はレコーディングにも立ち会わないことが多い、なんて噂もあるくらいだからね。仮に彼のスタッフ(あるいはゴーストライター)が書いた曲だとしても、納得できるような出来なら、個人的にはアリですけどね。全肯定はしないけどさ。

正直、安倍の今後にはとても期待してるんですよ。モーニングという堅苦しい枠から離れた今だからこそ出来ること、沢山あると思うし。どんどんと低年齢化/そういう層へのアプローチが進んでいく中で、やはり安倍には年相応の、今しか歌えないいろんなタイプの歌を歌って欲しいし。その可能性はアルバム『一人ぼっち』で十分に感じさせてくれたわけだしね。そういう意味では、これこそが本当の意味での第一歩なんだろうね。聞くところによると、8月には早くもサードシングルのリリースが予定されているそうですね。今月半ばにはファーストソロコンサートも始まるし。残念ながら今回のライヴには行けそうにありませんが、秋のツアーには何をしてでも参加したいな、とさえ思ってます。モーニングへの熱が冷める一方、それと反比例するかのように俺の安倍に対する想いは募るばかり……へっ、これって恋、恋なの??



▼安倍なつみ『だって 生きてかなくちゃ』
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投稿: 2004 06 02 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/05/21

W(ダブルユー)『恋のバカンス』(2004)

  いやービックリした。正直心のどこかでバカにしてたと思うのよ、辻希美と加護亜依の新ユニット、W(ダブルユー)のことをさ‥‥表向き「あー、ザ・ピーナッツの "恋のバカンス" かぁ。判りやすいし元々曲がいいんだから、アリじゃない!?」とか言っておきながら、内心「何だかんだいってモーニング娘。も落ち目だし、音楽的にも面白味が薄れてるし、辻加護に何ができるっていうのよ!?」とか思っちゃっててさ‥‥

  ライヴ初めて "恋のバカンス" を聴いた時は、ほんのちょっと感動したりもしたんだけど(久し振りにモーニングのメンバーがちゃんと「ハモッてる」のを観た/聴いたからさ)、その後テレビで何度かこの曲を歌うふたりの姿を観ても、殆ど無反応。アレンジ自体は特に悪いとは思わないけど、何かねぇ‥‥あと一歩といった印象。歌い込みが足りないとか緊張してるとか、いろいろあるんだろうけど‥‥う~ん大丈夫!?といった感想しか出てこない。どうしたものか‥‥

  けどさ、こうやってシングル買ってるわけよ。何故か。単純にザ・ピーナッツの曲だけを集めた3曲入りの「コンセプト・シングル」としてどれだけ楽しめるのか、そしてつんく♂は何を思って彼女等のデビューにカバーソングを選んだのか。それを知りたかったってのが一番なのかな‥‥どうにも釈然としなかったからさ。

  で、聴いたわけですよ。"恋のバカンス" に関しては今更何も言うことはないですよ。何度も聴いてるし、印象が悪くなることはないけど、まぁ可もなく不可もなくといったところ。実はこの曲のバックトラックが打ち込みじゃなくてバンドサウンドだったという点は、嬉しい驚きだったけど(アレンジはお馴染み鈴木Daichi秀行。そしてギターで鈴木俊介が参加してたりする)。

  ところがさ‥‥このシングル、もの凄い内容なのよ。問題となったのがカップリングの2曲。"月影のナポリ (TINTARELLA DI LUNA)" と "悲しき16才 (HEARTACHES AT SWEET SIXTEEN)"。共に海外のヒット曲の日本語カバーで、ザ・ピーナッツのバージョンをリアレンジしたもの。いやね‥‥悪いことは言わないから、これだけでも聴いた方がいいって。辻加護、甘く見すぎてたかも‥‥

  前者が辻、後者は加護がリードを取ってるんだけど、これまで披露されることのなかった実力の一部がしっかり発揮されてるのよ。勿論曲やアレンジが彼女達に合ってたというのも大きいんだけど、それ以上に‥‥モーニングやミニモニ。等では味わえなかったものを、これでもか!?と言わんばかりに聴かせてくれる。共にたった2分ちょっとの楽曲なのに、凄い濃度・密度なわけ。好き嫌いはあるだろうけど、明らかに「歌い手」としてこの4年は無駄じゃなかったんだなぁ、と再認識(無駄な訳ないけどね)。

  で、アレンジもこれまた良いんだよね。前者はDaichi氏、後者は高橋諭一なんだけど、共にそれぞれの持ち味を存分に発揮した内容になってて、辻のイメージにピッタリなハイパーアクティヴ・ポップに仕上がった "月影のナポリ (TINTARELLA DI LUNA)"、加護の女の子らしい面を強調したかのような可愛らしいアメリカンポップス"悲しき16才 (HEARTACHES AT SWEET SIXTEEN)" ‥‥ゴメン、完全にハマッちまったよ俺。このシングル、特にカップリング2曲を延々リピートしっぱなし。ハロプロ関係の楽曲でここまでリピートを繰り返したの、今年に入ってからは "Berryz工房"のデビュー曲以来かも‥‥嗚呼、結局はモーニング以外なのかぁ‥‥

  とにかく、こうなると俄然アルバムの方も楽しみになってくるよね。アルバムは昭和の女性デュオ曲(それこそザ・ピーナッツからピンクレディ、俺世代には懐かしいうしろゆびさされ組やBabeまで)をカバーしまくりなんだから‥‥後はアレンジャー次第、か。選曲は特に文句なしだし‥‥このシングルで見せてくれた『奇跡』を再び味わえるのか、それとも本当にただの『奇跡』で終わりなのか‥‥結果はあと数週間で出る‥‥怖くもあり、楽しみでもある。あー、ハロプロ関係でここまで新譜リリースが楽しみなの、いつ以来だろう?(けど悲しいかな、これがつんく♂楽曲じゃないという点が唯一の心残り)

  これは『終わり』なんかじゃない。新しい『始まり』なんだ‥‥そう信じたいよ、今は。



▼W(ダブルユー)『恋のバカンス』
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投稿: 2004 05 21 12:00 午前 [2004年の作品, W(ダブルユー), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2004/05/17

モーニング娘。『ザ☆ピ~ス!』(2001)

  今やモーニング娘。のライヴでは欠かせない代表曲のひとつとなった "ザ☆ピ~ス!" も、リリース当時は「またダンス☆マンがアレンジかよ‥‥」とか「マンネリだよね、この路線も‥‥」なんて声が一部のファンの間で囁かれたみたいでして‥‥その後この曲がどんな運命を辿ったかは、ファンじゃなくてもご存知でしょう。テレビの歌番組での特番等で、新曲以外を歌う機会があった場合、"LOVEマシーン" の次に歌われる頻度が高いのがこの曲なんですよね。ある意味、ここ数年のモーニングの路線を決定づけた1枚だったのかもしれませんね(勿論、それまでの積み重ねあってこそ、ですが)。

  モーニング娘。にとって通算12枚目、2001年最初のシングル(前作 "恋愛レボリューション21" から約7ヶ月振りという、彼女達にとって最も長いブランクを経験した時期)というだけでなく、中澤裕子卒業(2001年4月)後、最初のシングルであり、また同年8月末には第5期メンバーが決定するという微妙な時期での、9人編成による最初で最後のシングルとなったのが、"ザ☆ピ~ス!" と "でっかい宇宙に愛がある" という名曲2曲から成る1枚。前者は前述したようにダンス☆マンのアレンジによる、歌謡ファンク路線をなぞった1曲で、後者は鈴木俊介アレンジによる、"I WISH" 路線を更に押し進めた歌謡ゴスペル路線といった1曲。共にその後もライヴで歌われる機会が多い楽曲で、2004年3月にリリースされたベストアルバム第2弾「ベスト!モーニング娘。2」にも2曲共収録される程。

  "ザ☆ピ~ス!" はダンス☆マンがアレンジに携わっていることから "LOVEマシーン" の括りで語られることが多いみたいですが、前作 "恋愛レボリューション21" の延長線上にある構成を持つ1曲で、似て非なるタイプの曲といえるかもしれません。"LOVEマシーン" が'70年代のファンクへのリスペクト&オマージュから始まり、そこにつんく♂の持ち味を振りかけた『歌謡ファンク』路線を決定づけた1曲だとすると、"恋愛レボリューション21" はそこから更に飛躍し、1曲の中にいろんな要素、いろんなタイプのメロディを詰め込んだ(あるいはコピー&ペーストした)『ヒップホップ要素を持った歌謡ファンク』路線と呼ぶことができると思います。この "ザ☆ピ~ス!" は正しくその路線を更に押し進めた作品で、次々といろんな要素が飛び出します。イントロでの歪んだドラムにラジオボイスでのアジテーション、続くチャールストン風メロディーを持った軽やかなポップ感覚、歌に突入すると急に従来の歌謡ファンク路線(ここではEARTH, WIND & FIREの "Boogie Wonderland" を元ネタにしてるのかな?)へと流れ、サビで再びメジャー感溢れるポップなメロディへと変化‥‥といったような感じで、イントロから1コーラス目だけでもこれだけの展開を持つんですね。しかもイントロで登場する「HO~ほら行こうぜ」というアジテーション風フレーズは所々に、いろんなアレンジを加えて登場するから、聴く人が聴けば「せわしない」とか「継ぎ接ぎだらけで、曲として成り立ってない」と酷評するかもしれません。しかし、この曲の凄みってやっぱりファンキーなバンドサウンドと豪華な生ブラスによって表現される、そういった継ぎ接ぎ感だと思うんですよね‥‥

  この曲でメインを取るのは、いつもの安倍なつみと後藤真希というツートップ、そして初のセンターとなる石川梨華の3人。歌う比重的には安倍・後藤のウエイトが高いんですが、何故か『石川のための歌』という印象が強いのは、彼女のフォトジェニック的要素の強さと、何よりも常に真ん中にいる時間が長いからでしょうね。そういったビジュアル面での強調と、歌中盤に登場するあのセリフ‥‥このインパクトが全てを決定づけているように感じます(逆にこのセリフ部分があるからダメ!って人もいるんでしょうね。初めてこの曲を聴いた頃の俺みたいに)。見方を変えれば、石川がいるからこそ成立する楽曲とも言えるでしょう。安倍・後藤だけじゃここまでの完成度(完成度?)に達しなかったんじゃないか‥‥そう思える程、石川の存在感が光る1曲。タイミング的にもバッチリだったんですよね、うん。

  一方、カップリング(というよりも既に両A面と呼べる) "でっかい宇宙に愛がある" は先にも書いたように、全員が終始ユニゾンで歌う歌謡ゴスペル調ナンバー。イントロのフェードインしてくるハモンドオルガンといい、ピアノが目立つバンドアレンジといい、曲中に挿入される手拍子といい、正しくゴスペルのそれをなぞっていると思われます。実際、"I WISH" にもその要素は十分感じられたんですが、あそこではその後のモーニングを担っていく若いメンバー(3期の後藤+4期の4人)を中心に据えて、各パート毎に代わる代わるソロを取っていく構成でした。しかし、ここでは常に全員(パートによっては半分に分けたり等してるが、常に大人数)でユニゾンを取る‥‥そこにこの曲の魅力があるんだと個人的には思っています。全員がユニゾンで歌うという意味では、"LOVEマシーン" のカップリング曲だった "21世紀" という楽曲がありますが、それともまた違った魅力がここには存在します(あれもある意味ゴスペルチックでしたしね)。歌の力、「歌う」ことの魅力、歌で何かを伝えるということ‥‥所謂「歌の原点」に立ち返った1曲であり、その歌詞の内容共々、当時のモーニングの全てを凝縮した1曲に仕上がっていると思います。単なるパーティーチューンでもなく、かといって説教じみてもいない。まぁ「24時間テレビ」という巨大な番組に起用されることで、またその意味合いも若干変わってしまったような気もしますが‥‥ぶっちゃけ、アイドル云々とか抜きにして泣ける曲だと思います。いや、俺は素で泣けるんだけどね、"I WISH" とかこの曲とか聴くと‥‥

  9人編成での唯一のシングルということで(=新メンバー加入前ということで)いろんなことが危惧されたと思うんですが、リリースから3年近く経った今でもファンから愛されているという事実を見れば、ここに収められた2曲は間違ってなかったということになるんでしょうね。そして、恐らくファン以外の層にとっても、この曲("ザ☆ピ~ス!")までが一般的に認知されている楽曲、モーニング娘。が国民的アイドルとして君臨していた時期最後の楽曲だったのかな、と‥‥。



▼モーニング娘。『ザ☆ピ~ス!』
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投稿: 2004 05 17 12:00 午前 [2001年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2004/05/15

モーニング娘。『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』(2001)

  シンプルにカッコいい‥‥まさかアイドルグループの楽曲で、こんなに背筋がゾクッとする程のカッコよさを感じてしまうなんて思いもしなかった。最初チラッと聴いた時は「あちゃー、つんく♂迷走し過ぎだよ。モーニング娘。ヤバいんじゃないの!?」って感じたのに、いざCDを購入してちゃんと聴いてみると、これが‥‥本当、土下座して謝りたくなったもの。

  ‥‥これがリリース当時、2001年秋に俺が感じたこと。そう、このちょっと前に俺はモーニング娘。の世界にドップリ浸かり出しちゃったんだよね。で、この "Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~" はそんな俺が所謂「モーヲタ」の世界に足を踏み入れてから最初にリリースされたシングル。それだけでも思い出深いのに、更にこのシングルにはいろんな意味合いがあって‥‥例えば同年8月に加入した第5期メンバーの4人(高橋愛、紺野あさ美、小川麻琴、新垣里沙)を迎えての13人編成最初のシングルにして、通算13作目(!)のシングルでもある1枚。にも関わらず、その5期メンバーが一切ソロを取らない(コーラスのみで、実際にソロを取っているのは安倍なつみ、後藤真希、吉澤ひとみの3人のみ。他の10人は全てコーラスのみ)という異例の体制で臨んだ楽曲 "Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~"、それとは相反して13人が代わる代わるソロを取っていくポップでファンキーな "ポップコーンラブ!" の2曲から成るシングル。非常に面白い、且つ印象深い1枚です。

  鈴木俊介をアレンジに迎えた "Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~" は、ビッグバンドを迎えたロカビリーかスウィングジャズといった印象で、まぁぶっちゃけブライアン・セッツァーのイメージなんですよね。実際、そこを狙ってアレンジしたと思うんですが、これがかなり完成度が高い。当然リズム隊も生楽器だし(AIRのリズム隊をそのまま起用)ブラス隊も本物で、これがかなりゴージャス。ギターは鈴木本人によるものだけど、これがかなりブライアン・セッツァーを意識したプレイやフレーズの応酬で、聴いてて飽きさせない、というか単純にカッコ良い。うわー、って思ったもん。特にインスト・バージョン(CDシングルに入ってる、所謂カラオケ・バージョン)だけ聴いたら、何も知らなかったら絶対にモーニングの曲だと気づかなかっただろうなぁ(ま、今となってはそんなの不可能ですけど)。

  センターを安倍、後藤という安全パイの他に吉澤を起用したというのも面白い。歌唱力的にはふたりよりも相当劣る吉澤だけど、この楽曲のもうひとつのコンセプトである「宝塚チックなレビューショー」というビジュアル的要素を満足させるためには、どうしても必要だったパズルのピースが吉澤。この3人を男役にしてリードボーカルを取らせ、残りの10人に舞踏会で着るようなドレスを着せて、完全にコーラスとダンスに徹底させる。まぁコーラスとはいってもライヴ等ではリップシンクが殆どなんですけどね。

  ロカビリーやスウィングジャズ、ビッグバンドといった男性的な音楽アプローチと、宝塚を彷彿させるレビューショーと男役等といった女性的なビジュアルアプローチ。こういった徹底的なコンセプト重視の楽曲というのは、恐らくそれまでのモーニングのシングル曲では初めてだったと思いますが、個人的には大当たりだと思いますよ。まぁこの頃から世のモーニング離れがスタートしていったと言っても過言ではありませんが(5期メンバーに否定的な一部のファン、ネタ重視の楽曲、中澤裕子卒業後のアク抜きされたグループ、等々)、個人的にはこの曲から始まっているし(いや、正確にはこの直前のシングル "ザ☆ピ~ス!" から始まっているんですけどね)、所謂「"LOVEマシーン" 以降」あるいは「後藤加入以降(=第2期)」における、音楽的なピークへと達する一歩前なんですよね(そのピークとは、言うまでもなく名曲 "そうだ!We're ALIVE" のこと)。ま、勿論この曲も非常に完成度が高い、素晴らしい名曲のひとつなんですけどね。所謂コーラスグループとして成立していた「後藤加入前(=第1期)」、数々の初期メンバー脱退により主要コーラス要員を欠き、と同時に後藤という逸材を手に入れ、またキャラ重視の4期メンバーを得てビジュアル/コンセプチュアルな方向へとシフトチェンジしていった第2期は、この辺りでひとつの完成型にたどり着くのでした。と同時に、だからこそ初期の音楽的に優れていた、とよく言われる初期モーニング(例えばアルバム「セカンドモーニング」が最高と声高に叫ぶ輩等)を愛するファン達はこの前後からどんどん引いて行ってしまったのでしょうね。それも理解できますけどね。

  カップリング曲にも触れておきましょう。名アレンジャー・河野伸を迎えた意欲作 "ポップコーンラブ!" も生バンドに生ブラスを取り入れた、ファンキーな色合いを持つポップロック。実はこの曲、聞くところによると既に2000年末にはテレビで披露されていたようですね。2000年というと、まだ中澤在籍時。所謂「10人時代」ですが、何故当時の編成でこの曲をリリースすることがなかったのかが気になりますが‥‥まぁあれでしょう、中澤の卒業とか、ベスト盤(「ベスト!モーニング娘。1」)の記録的ヒット等でリリース自体が流れてしまったのか、単純に満足いく内容に達しなかったのでお蔵入りになったのか‥‥真実は闇の中ですが、最終的には1年の時を経て、13人編成で新たにボーカルを録音し直して世に出されたことを素直に喜ぶべきでしょうね。

  この曲での5期メンバーのボーカルを聴いてしまうと、何故今回シングルのタイトルトラックで彼女達がソロを取ることがなかったのか、そしてそういう曲を起用しなかったのかが何となく伺えます。思えば4期メンバーだって一番最初は "ハッピーサマーウェディング" で、同じようにコーラスだけでしたからね。加入決定からリリースまでほぼ2ヶ月、実質レコーディングに臨んだのは加入後1ヶ月辺りでしょうからね‥‥そりゃねぇ。まぁそんな裏事情は普通の人には計り知れませんし、文句のひとつも出るでしょう‥‥ま、だからこそ続く "そうだ!We're ALIVE" に狂喜し、感涙したわけですが。

  最近でこそ打ち込み主体の楽曲がシングル曲として起用され続けてますが、実はカップリング曲含めて「生バンドによるバックトラック」を起用したシングルって、"恋愛レボリューション21" から "そうだ!We're ALIVE" までの4作連続だったんですよね。勿論、その直前のシングル "I WISH" が2曲共打ち込みだったからダメかというと全然そんなことなく、むしろ先の4作に匹敵する名曲度なわけでして。個人的には "LOVEマシーン" がピークなのではなくて、むしろあれはひとつの起爆剤であり、本当の快進撃はこの "I WISH" からスタートしたんだと解釈しています。

  というわけで、未だに聴く機会が多いのも、この辺りのシングルや、それらを収録したアルバムばかり。どうしてもこの頃のインパクトが強いから、未だに「ソレ」を今の彼女達に求めちゃうんですよね‥‥酷だとは思うんですが。



▼モーニング娘。『Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~』
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投稿: 2004 05 15 12:00 午前 [2001年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2004/05/13

モーニング娘。『浪漫 ~MY DEAR BOY~』(2004)

  安倍なつみ卒業後、最初のシングルとなる今回の「浪漫 ~MY DEAR BOY」。前作「愛あらば IT'S ALL RIGHT」から約4ヶ月振り、通算22枚目のシングル、という以上の重みを感じさせる1枚なわけだけど‥‥正直レビューしようかどうか、現物(CD)を聴くまで悩んでたのよ。いや、悩んでたというか、やらない方向で考えてたし。正直な話、「ヲタの神経を逆撫でるようなことしか書けねぇなー」とか思ってたもんで。

  で、今はどうかというと‥‥ぶっちゃけ、この曲のテレビパフォーマンスって最悪だよね? 口パクだとまだいいけど(いやよくないが)、実際に歌われちゃうと‥‥センターの3人‥‥藤本美貴、高橋愛、そして問題の石川梨華‥‥この最後の人が何故センターで歌ってるのかホント疑問で。いや、ルックス面でってのは理解できるんだけど、先の2人と比べると、実力的に明らかに数歩劣るわけじゃない? 藤本はもう一行歌っただけでその場の空気が一変するだけの魅力を持ってるし、高橋はまぁその域まで達していないものの、それでもかなり実力をつけてきたと思うし(この子の場合、同じ曲でも回数歌わせると最初の頃と全然違う位に成長してるしな)。なのに石川‥‥本当にこの曲に必要だったの!? 安倍抜きのモーニング娘。第4期(後藤加入前までを第1期、後藤加入後~卒業までを第2期、後藤卒業から安倍卒業までを第3期と考えた場合ね)最初の曲がこれで本当に良かったのかなぁ‥‥俺には未だにその答えが正しいのか間違っているのか、判断がつかずにいます。

  お馴染み鈴木俊介をアレンジャーに迎えたタイトルトラック、"浪漫 ~MY DEAR BOY"。特に30代の方々なら一聴して判るように、今回の曲調は明らかに'80年代中盤の、レベッカやバービーボーイズ、あるいは氷室京介のソロ楽曲からアイディアを拝借しています。今年に入ってからのつんく♂作品は松浦亜弥の "奇跡の香りダンス。"、モーニング娘。おとめ組の "友情 ~心のブスにはならねぇ!~" といった楽曲がそれぞれボウイ(というか布袋寅泰作品)やブルーハーツといった'80年代の日本を代表するロックからアレンジのアイディアを拝借しています。しかもおとめ組の楽曲同様、この曲の演奏をしてるメンツがね‥‥ギターとプログラミング(リズムトラックは打ち込み)が鈴木俊介、ベースが元リンドバーグの川添智久、ソプラノサックスが元バービーボーイズのKONTA、キーボードが元レベッカの土橋安騎夫という徹底振り。これでドラムが元ボウイの高橋まことだったらもっと笑えたんだけど(いや笑うとか笑わないの問題じゃないし)。

  KONTAのソプラノサックスのせいか、全体的な印象がどうにもバービーボーイズのそれっぽいんだよね。歌メロ(特にBメロ~サビの辺り)は氷室っぽいし、要所要所に挿入される印象的なパーカッションはレベッカっぽいし‥‥う~ん、この2004年という時代に、つんく♂は何がやりたいのでしょうか? 一周回って「新しいやん?」とでも言うのでしょうか? いや、違うから。一周どころか、既に3周くらいしちゃってて、ちょっと飽きがきてるから。

  いやね、テレビパフォーマンスでは印象最悪だったこの曲。ライヴにてフルコーラスで聴いたら、印象がかなり良くなったんだよね。あと、ああいうアリーナクラスのステージで観ちゃうと、どうにもね‥‥ぴったりっつうか? うん、上手いこと誤摩化されてるな俺。

  でもね‥‥やっぱり書いておくよ。決して悪い曲だとは言わないけど、正直これ聴いちゃうと "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" や "愛あらば IT'S ALL RIGHT" ですら名曲に聞こえてきちゃうんだからホント不思議。そうか、今度の曲にはそういう効果があったのかっ!!!

  ‥‥いや、ホントさ。これ以上レベルを下げていってどうするよ? ミニモニ。やBerryz工房の楽曲が水準以上だったことを考えると(それでもモーニングが歌えば並止まりなんだろうけどさ)、明らかに不遇時代まっしぐらって感じだよね。本当、どうなっちゃうんだろう‥‥考えれば考える程に憂鬱になってくるよ。

  ところがね、そんな「もうだめぽ」的精神状態をほんのちょっとだけ回復させてくれたのが、カップリング曲の "ファインエモーション!" だったというね。これが「サイコー!」とまでは言い切れないものの、なかなか良い佳曲だったもんだからさ。アレンジはお馴染み鈴木Daichi秀行。"浪漫 ~MY DEAR BOY" にも通ずる'80年代色を若干みせつつも、小気味良いポップロック調に仕上がってて、これまでのモーニングから想定できる範疇内のイメージもあって、かなり好印象。まぁ決してシングルの表題曲になるタイプの曲とは言いがたいけどさ、それでもカップリングとしては十分合格といえる出来だと思うよ。まぁね、全盛期('99~'01年)のそれと比べればねぇ‥‥そりゃ比べるだけ酷ってもんですよ。個人的にはかなり好きなタイプの楽曲。これをもっと丁寧に仕上げてポップス調に味付けすれば、もしかしたらシングルのタイトルナンバーとしていけたんじゃないのかな‥‥なんて思えちゃう程、好き‥‥と書けば、判ってもらえるでしょうか。あー何かまた首の皮1枚で繋がった感じ。ちょっと嫌な感じだなぁ‥‥

  もうね、これはシングルとしては‥‥絶対にヒットしないと思う。いくら初回盤にポスター5枚&イベント券封入したところで、そんなの買うのはヲタだけだし、そのヲタにすら見捨てられつつあるからねぇ(そう考えると、ジャニーズのファンって本当に凄いと思う。毎回初動で10~20万枚以上記録してるんだから)。"Go Girl ~恋のヴィクトリー~" 並、いや、下手したらあれを下回る可能性もあるよな‥‥だって、今の彼女達にはマイナスポイントはいくらでもあるけど、セールスポイントは‥‥「負」の要素しかないんだから。もはや「負」の要素をセールスポイントにするしか道はないのかね‥‥いやね、こんなこと書いてるけど、こころのどこかでは「国民的アイドルよ、再び!」とか叶わないだろう夢を信じてるのよ。100%ないとは判ってるんだけどね‥‥。



▼モーニング娘。『浪漫 ~MY DEAR BOY~』
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投稿: 2004 05 13 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2004/05/06

モーニング娘。CONCERT TOUR 2004春 ~The BEST of Japan~@さいたまスーパーアリーナ(2004年5月4日 夜公演)

  安倍なつみが抜けたモーニング娘。がどうなってしまうのか、という危惧はこの数ヶ月ずっと拭い切れなかったし、実際テレビで目の当たりにする「14人の」モーニングに以前程の魅力を感じなくなっていたのも事実。そんなだからか、今回のツアーも最初は全然行くつもりがなくて、チケットも発売日がいつなのか全然知らないまま、気づいたら一般発売日過ぎていたといった感じ。ていうかさ‥‥観るのか怖かったのかな、自分が大好きだったものがどんどんダメになっていく様を直視するのがさ。

  4月に入り、今回のチケットをヤフオクで3,000円で入手。落札と同時にミカ(ココナッツ娘。、及びミニモニ。)のハロー!プロジェクト卒業が発表。5月のさいたまスーパーアリーナ公演がラストになるそう。勿論、そんなの知らなかったし、それが目的でチケットを入手したわけでもないし。たまたまタイミングが合ってしまっただけ。

  今回のライヴに挑む前に、自分の中で決めていたことがふたつあったのね。まず、絶対にネガな気持ちでライヴに臨まないこと。そういう気持ちで挑めば、全部穿った解釈ができちゃうしね。それともうひとつ‥‥それは、このライヴを最後に暫くモーニング娘。のライヴから退くこと。そう、自分の中で「これが自分にとってのラストライヴだろうな‥‥」というのは行くと決めた時点で何となく考えてたこと。夏の辻・加護卒業ライヴには、間違いなく行けないし(フジロックと日程被ってるしな)、となると今後、自分自身が満足できるモーニングのライヴを観ることが出来る可能性がますます低くなる‥‥安倍が抜けた時点で、自分の中でかなり大きな溝が出来てしまったのに、更にこれ以上‥‥言わなくても判ってもらえるかな? とにかく、どんなにダメダメなステージだろうと、気持ちよく前向きに捉えよう‥‥そういう心構えでライヴに臨んだのね。

  で、実際。最初から最後まで、本当に楽しいライヴだった。大絶賛してもいいと思うよ。さいたまSAでの大規模アリーナ・ライヴはこれで3回目。過去2回は素晴らしいと思ったものの、今回のステージ構成はそれまでとは全く異なる、センターステージ形式。アリーナ中央に円形ステージがあり、そこを中心に交差するX型花道が設置され、スタンド席でもよく見えるような作りになってるのね。アリーナ席の数は極端に減ったけど(実際、キャパ的には1万人近く少なくなったようですし)、その分これまでみたいに「アリーナ後方だとステージが全く見えない」といった不満は解消され、むしろスタンド席の方が全体を見渡せてアリーナ席より観やすいんじゃないか、とさえ思えた程。自分の席種は400レベルのかなり後方だったので、それこそ米粒レベルだったけど、それでも全体が見渡せて個人的には大満足。

  今回の内容はステージ/選曲含め、これまで実践してきたアリーナツアーの集大成といえるものだったと思います。手法的には過去2回のツアーを元にしながらも、グダグダなMCを極力減らしたり(メンバーひとりひとりが順番に自己紹介するのをアンコール時の1回のみにしたり等)、あからさまに「やらされてる」感の強かった「台本のある」コントがもっと柔軟性を感じさせるものになってたり(ゲーム性を強めることで、アドリブが多かったように感じた)、またセリフ的なMCパートが増えたことで演劇的要素が強まっていたり(これは人によって評価が分かれるんじゃないかなと思う)等、作り手側の「良くしよう」という努力が感じられて好印象。これまでコントのコーナーになるとダレることが多かったのですが、今回は新鮮な気持ちで終始楽しむことが出来たと思うし。

  また、セットリスト面でもいろんなチャレンジが見受けられました。右のセットリストに「※」印をつけた楽曲に関してはフルコーラスで歌われていました。昨今、殆どの曲をショートサイズ(2コーラス目をカットした、TV用サイズ)で歌うことで、曲数的には20曲前後歌っていてもライヴの長さは90~100分程度、というのがここ数年のモーニングのライヴ傾向でした。が、今回はフルコーラスが多かったり、久し振りにメドレー形式が復活したり(しかもこのメンツで歌われる "愛車ローンで" ってのはある意味凄いな)、更にはさくら組&おとめ組の曲まで取り入れて、全23曲(メドレー分もカウントすれば、全26曲計算か)約140分に及ぶ、近年稀にみる長丁場のライヴとなりました。純粋にいつもよりも1時間近く長いライヴというのは、実際に観てる途中で「今日長くない!?」と気づく程で、まぁミカの卒業式もあったから余計でしょうけど、とにかく本編が終わった時点で2時間回ってましたからねぇ‥‥ここまでやられたら誰でも満足するんじゃないの?

  選曲的にはツアータイトル通り、「今の」モーニングが出来うる限りのベストを尽くした、正しくモーニングらしい内容。先日でたベスト盤第2弾に合わせ、基本的には "ザ☆ピ~ス!" 以降の楽曲がメインだったわけで、そういう意味では "LOVEマシーン" や "恋愛レボリューション21" といったライヴでお約束の人気曲がカットされていたのが興味深いです(というか、意外とこの2曲って安倍色が強いと個人的に感じてるので、やらなかったのは正解かもしれないな)。頭2曲に「今のモーニング」を強く感じさせる曲(ニューシングル "浪漫 ~MY DEAR BOY~" と "Go Girl ~恋のヴィクトリー~")を持ってきたのも凄く頷けたし(個人的好き/嫌いはまた別だけどね)、"Do it! Now" から "AS FOR ONE DAY" という流れも綺麗な流れで、個人的には評価したいですね。

  各ユニットに関しては割愛。過去に観たものが殆どなのでね。あ、W(ダブルユー)について触れておきますか。辻加護がちゃんとハモッてたことにひと安心。ま、あの曲をユニゾンで歌われたらそれこそ殺意を抱きますけどね。これ、意外とヒットするんじゃ‥‥とヲタ心丸出しな考えが脳裏を過るわけですが‥‥世間的にはどうなんでしょうね。いや判んねーや。

  今回のライヴのハイライトとなったのは、まぁミカの卒業と、それに伴うミニモニ。の無期限活動休止、それぞれにとってのラストステージということになるんでしょうね。ミカとアヤカのコメントにもらい泣きしそうになったり、最後の最後までパロディの連発だったミニモニ。って、やっぱり特異な存在だったなぁ、とか(好き嫌いは別としてね)、矢口のミニモニ。姿はたった1年でここまで「キツく」感じるようになるもんかなぁ、とか、まぁいろいろ思うことはありましたが、総じてよい曲、よいパフォーマンス、よいステージだったと思います。特に今回はボーカルのボリュームが過去最高に大きく、これまでのミニモニ。にありがちだった「口パク」色を一掃する、素晴らしいものだったと個人的には思います。特にラストソングとなったバラード "笑顔のデート 最後のデート" では個々の歌唱力の力量がこれまで以上に伝わってきて(やっぱり高橋はこの中で別格だと思うし、それに次いで辻が頑張ってるな、という印象)、あー最後の最後でいいもの観れたな、という感じかな。

  その後、さくら&おとめ組が交互に2曲ずつ歌って、ニューバージョンの "Say Yeah! -もっとミラクルナイト-" を全員で歌い、VTRが流れてる間にメンバーはひと休みして(このVTRもそこそこ面白かったと思うし)、怒濤のメドレー("Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~" の復活が嬉しかったな。特に今回、安倍&後藤に替わって藤本&高橋を導入したのは正解だったと思うし。ま、もっと言えばフルで聴きたかったけどさ)から "そうだ!We're ALIVE" と "シャボン玉" というロックチューン攻め。さすがにこの辺はショートサイズだったけどさ(メドレーの後にこの2曲をフルコーラスで歌い踊ったら、確実に死ぬだろうな)。本編最後は、やはりというか "愛あらばIT'S ALL RIGHT" をフルコーラスで。安倍のパートを辻が歌ったりとかいろいろ工夫はされてて、特に大きな違和感は感じなかったかな。そう、この日歌われた安倍在籍時の楽曲、藤本や田中、高橋といった次世代のエースとなり得るであろうメンバーに振り分けられていて、特に大きな違和感は感じなかったかな。俺がちゃんと聴いてなかっただけかもしれないけど、ライヴを楽しむ分には変な違和感はなかったと思います。他の人は知らないけどさ。

  あ、いや‥‥あった、大きな違和感。これだけは言っておくよ。歌唱力の低下、これだけは拭い切れないよな。本当に「歌」が聴けたのは高橋と、数歩譲って藤本くらいか。飯田とか矢口とか初期メンバーも頑張ってはいるものの、突出したものは感じられないしな。送り手としては石川をメインに置きたいのは判るんだけど、正直「石川のパートいらないよな」と感じる楽曲もあるし(特に新曲な。完全に足引っ張ってると思うし)。なんつーか、まぁ‥‥今後の最大の課題だろうね。初期のコーラス要因がどんどん抜けていく中で新たな活路を見出した中期、あの時とはまたケースが違うけど、それに匹敵するような新機軸を打ち出してもらいたいものです。

  アンコールは "ザ☆ピ~ス! と "ここにいるぜぇ!" という納得のいく選曲。あ、唯一 "ここにいるぜぇ!" の時には安倍の不在を強く感じましたね。後藤亡き後のモーニングが一丸となって作り上げた名曲だけど、これを牽引したのは間違いなく安倍だったしな(今思えば、だけど)。藤本辺りが必至に安倍を真似てオーディエンスを煽ったりしてるんだけど、この辺は場数次第かな、と。今回のツアーは3ヵ所で6日間、計12公演というモーニングにしてはかなり少ない本数だっただけに、エンジンがかかり出した辺りで終了という感じだったんじゃないかな? ま、このボリューム/内容でこれまでみたいに3~40本ものツアーをこなすのは酷ですけど‥‥

  というわけで、本当にいいライヴだったと思います。最後にいいライヴが観れて良かった。というかさ‥‥むしろ問題はこの後だよね‥‥辻加護が抜け、12人になった後のモーニング‥‥彼女達に何が出来るのかな、と。既に夏ツアーも決定したようだけど、8/1(辻加護卒業)を経て、一体どういう形でライヴツアーを進めていくのか。モーニングのライヴにおけるもうひとつの「旨味」であったミニモニ。も既にない状態‥‥本当に厳しいのは今ではなくて、むしろ夏以降。そういう意味では今回のツアーは「最後の」ピークになるのかも‥‥。


[SETLIST]
01. 浪漫 ~MY DEAR BOY~ ※
---MC---
02. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ ※
03. モーニング娘。のひょっこりひょうたん島
---MC---
04. Do it! Now
05. AS FOR ONE DAY
---MC [ゴロッキーズクイズ対決]---
06. 恋のバカンス ※ [W]
07. エーゲ海に抱かれて [飯田圭織]
08. 浮気なハニーパイ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
--MC [ココナッツ娘。]---
09. BE ALL RIGHT! [ココナッツ娘。]
10. ラッキーチャチャチャ! ※ [ミニモニ。]
--MC [ミニモニ。+矢口真里]---
11. ミニモニ。ジャンケンぴょん! ※ [ミニモニ。+矢口真里]
12. 笑顔のデート 最後のデート ※ [ミニモニ。]
--MC [チャーミーズエンジェル]---
13. さくら満開 [さくら組]
14. 友情 ~心のブスにはならねぇ!~ [おとめ組]
15. 晴れ 雨 のち スキ♡ [さくら組]
16. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [おとめ組]
17. Say Yeah! -もっとミラクルナイト-
---VTR [クレヨンで書いてくれよん]---
18. メドレー:Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
  ~ 恋のダンスサイト
  ~ いきまっしょい!
  ~ 愛車ローンで
  ~ Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~
19. そうだ!We're ALIVE
20. シャボン玉
---MC---
21. 愛あらばIT'S ALL RIGHT ※
---ENCORE---
---MC [14人挨拶]---
22. ザ☆ピース!
23. ここにいるぜぇ!
(※印はショートバージョン)



▼モーニング娘。『浪漫 ~MY DEAR BOY~』
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投稿: 2004 05 06 12:00 午前 [2004年のライブ, W(ダブルユー), カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 矢口真里, 飯田圭織] | 固定リンク

2004/03/31

Berryz工房『あなたなしでは生きてゆけない』(2004)

実はね、全然取り上げるつもり、なかったの。つうかさ、暫くハロプロ関係とは距離を保とう、と。そう考えてたのね。だからさ、正直なところ、2月半ばにミニモニ。のアルバムと中澤裕子のシングルを買って以降、ハロプロ関連の音源&DVDって全然買ってなくて。つうか買う気に全然ならないし、聴きたいとも思わなかった。仕事中に有線から流れてくる松浦亜弥や後藤真希の新曲は耳にするものの、テレビでそれらの曲が流れようものなら、意識的に消してしまったりチャンネル変えたり。とにかく、それくらい‥‥拒否反応とまではいわないけど、とにかく暫くは「放っておいて」欲しかったのよ。

それはネット上でも同じでさ。どういうわけか、他人から「○○を取り上げてくれ」とか「○×△のアルバムレビュー、期待してます」とか言われちゃうと、急に醒めちゃう、みたいな。天の邪鬼ってのもあるんだけど、それ以上にね‥‥特にハロプロに関しては、今年‥‥安倍なつみのモーニング娘。卒業以降は、特に厳しい目で見てしまいがちだからねぇ。本気でボロクソに書いていいのなら別だけど‥‥でもそれってこのサイトの趣旨に反するしね。そこまでして取り上げる必要も感じないし。だから、好きにさせて欲しかったのよ、暫く。

で、それは3月末になった現在においても引き続き続行中なわけだけど‥‥そんな中、ちょっとだけ俺の心を動かす曲があって。それがBerryz工房のデビュー曲「あなたなしでは生きてゆけない」。最初聴いた時は「ハロー!プロジェクト・キッズには何の興味も持てないし、小学生相手に頑張ればいいんじゃない?」くらいの気持ちで、まともに聴かなくて。いや、バックトラックとかアレンジは耳に残ってたんだけどさ、ホントのところ。

ところが、これを職場の有線で、フルコーラス聴いた時‥‥ピンときたのよ。最初はサビにくるまで、それがBerryz工房の曲だとは気づかなかったんだけどね。

お馴染みAKIRAによるバックトラック&アレンジ、コーラスも彼とつんく♂による、ふざけた要素は皆無で真っ当なR&B歌謡路線。メンバー8人は顔と名前が殆ど一致しないものの(ま、覚えるつもりもないけどな)、ZYXやあぁ!で見覚えのある顔も幾つかある‥‥その程度の認識。歌唱力もかなり個人差があるし、つんく♂が歌唱指導したものをそのままなぞっているんだろうけど、完全にコピーし切れていないためか、微妙な印象が強い‥‥でもね、その「微妙さ」「未完成な面」が現時点でのBerryz工房の魅力のひとつなのかな、と。勿論、与えられた楽曲が昨今のハロプロ内楽曲の中でもかなりの高品質というのもある。アレンジャーの仕事振りもそうだし、とにかく関わるスタッフの「これを成功させよう」、いや、「失敗させられない‥‥」という使命感がヒシヒシと伝わってくるのよ。

けどね。言い方を変えてしまえば、真剣過ぎて「つんく♂プロデュース」らしい遊び心が少なくて、面白味に欠けるかな、と。勿論今回の場合はそういった面を排除した真剣勝負だってこと、十分理解してるんだけど‥‥この辺は、続くセカンドシングルに引き継がれるのかな? 例えば太陽とシスコムーンがシングル連発していく中で、多面性を見せていったようか感じで‥‥

多分このユニット自体、つんく♂はどういう方向に持って行きたいか、見えていないんだと思う。だってシングルのタイトル曲でかなり本格的なR&Bに接近したタイプの曲調を持ってきて、カップリングでは如何にもハロプロなユーロビート調ポップソング「BERRY FIELDS」を用意してるんだもん。これまでのキッズ絡みのユニットのシングル‥‥ZYXやあぁ!の場合は、タイトル曲もカップリング曲も込みで、シングル1枚としてのトータル性や完成度が非常に高かったんだけど、Berryz工房の場合は(勿論楽曲の出来は2曲共水準以上なんだけど)そこまでトータル性にこだわってないのかな、と。夏にセッティングされたファーストアルバムに向けて、とにかくいろんなことを試そうとしてるのかな‥‥と。固定したイメージで固めたくないのか、やはり単に頭の中で完成図が見えていないのか。それはプロデューサー本人にしか判らないことだけど‥‥俺はまぁこんな感じでいろいろ試せばいいんじゃない?、と。まずはアルバムなんでしょ? そこから「次」を判断すればいいんじゃないの?

この本気度からすると、間違いなくスタッフはBerryz工房を「モーニング娘。、松浦亜弥に続く存在」に仕立て上げようと考えてますよね。最近のモーニングの不甲斐なさを見るに連れ、ますますハロプロ離れが進む俺。それを打破するのがBerryz工房‥‥なわけないと思いますが、それでもこうやって俺に文章を書かせるだけの魅力を持ったシングルだったな、と。



▼Berryz工房『あなたなしでは生きてゆけない』
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投稿: 2004 03 31 12:00 午前 [2004年の作品, Berryz工房, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2004/03/25

ミニモニ。『ミニモニ。ソングズ2』(2004)

  ミニモニ。約1年8ヶ月振りに発表されたセカンドアルバム。前作「ミニモニ。ソング大百科1巻」リリースからこのアルバムまでの間に大きな出来事がありました。そう、メンバーチェンジ。矢口真里から高橋愛へとバトンタッチされ、強制的に(?)路線変更も強いられました。良くも悪くも試行錯誤を続けるミニモニ。、といった印象が強かったのが、ここ1年くらいの彼女達でしょうか?

  このアルバム、全16曲中既出曲が7曲、シャッフルユニットのカバーが2曲、インタールードやリミックスが3曲。というわけで、純粋な新曲は4曲なんですね。前作が全16曲中7曲が新曲だったことを考えると、ちょっと厳しいかな?とか、既出曲も矢口卒業「以前」と「以後」の曲が入り交じっていて大丈夫?とか、シャッフルのカバーがここにもあるよ‥‥とか、とにかく聴く前はいろいろ思うことがあったんですが‥‥とりあえずちゃんと聴いて判断しよう、そう思い、聴く前に過度の期待をすること、あるいは難癖つけることは止めました。

  で、実際にリリースから1ヶ月経ち、まぁここ半月程は全然聴いてなかったんですが(‥‥オイオイ)、今久し振りに聴いてみて、やはり最初に聴いた時と同じ感想を持ちました。そう、全然悪くない、むしろかなり良いのですよ。

  既出シングル曲に関しては言うまでもないでしょう。矢口在籍時の3曲、高橋加入後の4曲は勿論なんですが、意外にシャッフルのカバーが良かった気がします。"壊れない愛がほしいの" は高橋&加護をボーカル、辻&ミカをラップに分けた編成はまぁ仕方ないとして‥‥本家シャッフル以上にパートの多い高橋、必要以上に甘ったるい歌声の加護、彼女達の声が意外にハマっていたのが意外でして。"BE ALL RIGHT!" はちょっと本家よりもパンチが足りないんですが、違った見方をすればこれはこれで可愛らしいのでいいかな‥‥という気がしてきて(オイオイ)、なかなか味わい深いな、と。

  で、アルバム用の新曲がどれもかなり良い出来なんですね。ロック色の強い煽り系 "WASSUP? 遠慮がテーマ" は単純にカッコいいし、"CRAZY ABOUT YOU" からの流れがクールでかなり良い。で、そのまま "ミラクルルン グランプリン!" への流れもまた自然で良い。頭3曲‥‥いや、オープニングSEのサウンドコラージュから含めて、掴みはかなり良い出来だと思います。

  他の新曲も素晴らしく、ある意味ではミニモニ。的なんだけど新境地とも言えるだろう可愛らしい "ズキュンLOVE"、一方それとは対照的でクールな "LOST LOVE"、いい意味でミニモニ。らしくないR&B系バラード調の "ぎゅっと抱きしめて " 等、とにかく良い意味で我々の期待を裏切る作風ばかりで、聴いてて飽きさせない。如何につんく♂が本気でミニモニ。を使って遊んでるかが伺える一面ではないでしょうか。

  あと、アルバムの流れも自然ですよね。これだけごった煮感が強いのに、違和感なく自然な流れで聴ける。前作同様「音のおもちゃ箱」という意味ではかなり散漫なアルバムなんだけど、それを感じさせないのはミニモニ。の個性によるものなのか、単に俺の贔屓目なのか‥‥とにかく驚きの連続でした。前半に新機軸、後半に比較的従来路線&矢口在籍時の曲を固めたのも成功の要因かな。

  あ、そうそう。このアルバムの中盤とラストに "ミニモニ。ジャンケンぴょん!" のリミックス(1分~1分半程度のリミックス)が収録されてるんですが、タイトルがそれぞれ "黒ミニモニ。ジャンケンぴょん!"、"白ミニモニ。ジャンケンぴょん!" と、思わずQUEENのセカンドアルバム「QUEEN II」における『BLACK QUEEN SIDE』『WHITE QUEEN SIDE』を思い出してしまうんですが‥‥丁度2枚目ですしね、両方共。恐らく意図的なものだと思うんですが、こういった辺りにも製作陣の遊び心を感じますね。で、実際にこのリミックスが結構面白かったんですよ。是非フルで聴いてみたいなぁ‥‥

  ‥‥なんてかなり褒めてきましたが。けど‥‥そうはいっても、普通の音楽ファンはミニモニ。なんて聴くわけもないわけで、単なるネタの対象でしかないわけですよね。ええ、判ってますよ。判ってますとも。まさかこの期に及んでまだ「ミニモニ。いいよね~!」とか書く事になろうとは、俺も思ってもみなかったからさ。

  けどさ‥‥やっぱり、イイものはイイんだわ。最近のハロプロ系の盛り下がり振りから、このアルバムをスルーした人が多かったようで、実際惨敗ともいえる程のセールスしか記録できませんでした。今からでも遅くないからさ‥‥気になる人はチェックしてみてよ。他の人には薦めないよ。うん、無理に薦めない。いいよ、ファンアイテムでも。残念だけど、それが現実だもん。贅沢なファンアイテム。だからさ‥‥ちゃんと聴いてよ、ファンの皆さん。



▼ミニモニ。『ミニモニ。ソングズ2』
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投稿: 2004 03 25 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, ミニモニ。] | 固定リンク

2004/03/03

後藤真希『②ペイント イット ゴールド』(2004)

  後藤真希のセカンドアルバム「②ペイント イット ゴールド」は前作「マッキングゴールド①」とは比べものにならない程の完成度を誇る良作に仕上がったと思います。思うんですが‥‥素直に「すっげーイイ!」とは言えないんだよね。多分、1年前の俺なら両手を挙げて大絶賛してたはずなんだけど‥‥いや、実際買ってから最初の1週間はホントにいいと思ってたのね。あの時、あの時点でちゃんとしたレビューを書いていたら、また違った感想・内容になったはずなんだけど‥‥ゴメン、やっぱり無理だし自分に嘘つけないからさ。正直に書こうと思います。どうやら多くのモーヲタの皆さんが、俺がこのアルバムについて何かコメントするのを期待してるみたいなんで‥‥読んでガッカリしたらゴメンね。でもさ、俺に無理して書かせた君らの責任も多少はあるんだからね!(と他人に責任転嫁)もうちょっと時間をおいてから、もっと気持ちが落ち着いてから書きたかったんだけど‥‥

  昨年リリースされた4枚のシングルがまずまずの出来だったので、それらを軸にしたアルバムになれば間違いなく良い作品になるだろう‥‥そう信じてたのね。新曲がたった4曲でも、モーニング娘。時代のセルフカバーやシャッフルユニットのソロバージョンが入ったとしても、それは揺るがないだろう、と。実際、最初に聴いた時は納得できる作品だと思ってた。しかし、時間が経つに連れてこう思うようになったのね‥‥実際に提示された作品は自分が想像していた基準点を上回ったとは言い難い、微妙なアルバムだ、と。ヲタ的観点からすれば「ちょっとダークなイメージがあるけど、統一感があってよくまとまった、非常に聴きやすい作品」ってことになるんでしょうけど、既に気持ちが離れつつある俺からすれば‥‥「やっぱりこれ聴いて喜べる/楽しめるのって、モーヲタだけだよなぁ‥‥」というね、書いてる方も読んでる方も非常に暗い気持ちになりそうな感想しか出てこなくて。悪くはない。むしろこれ聴いて楽しめる自分がここにいる。けどもう一方で「‥‥こんなもん? 後藤真希ってこの程度??」という疑問を持つ自分もいる。そしてそんなふたつの相反する気持ちを冷静に眺めながら「‥‥結局あれっしょ?いくら良いっていっても、モーニングとかに興味を持ってる人だけでしょ、進んで聴く人って?」と妙に醒めたことを言う自分もいて‥‥って全部俺本人には違いないんだけどさ。そういう「聴き手を複雑な気持ちにさせる」アルバムだなぁ、と。

  本来ならここで「全曲解説!」とかやるべきなんだろうけど、当然ながらそんな気にもなれず、こういう自分の中にある疑問を文章にしてお茶を濁してるわけなんですが‥‥けどあれですよ、例えばシングル曲以外のセルフカバーなんかは、よく出来てると思いますよ。よく出来てるけど、「Something Special」を感じ取れるかというと‥‥ね。判るでしょ? 新曲に関してはもうね‥‥更にその傾向が強いわけで。悪くないんだけど、果たしてこれを「後藤真希」が歌う必要があるのか、あるいは「後藤真希」の歌になっているのか‥‥この辺が今後の大きな課題のような気がするのね。

  多分これを読んでくれてるようなファンの子は、後藤のライヴにも足を運んだことがあると思うのね。だからこそ言いたいんだけど‥‥このアルバムとライヴを比べて、どう感じる?‥‥ねっ? 言ってる意味判るでしょ? つまりさ、そういうこと。「ライヴやるためにアルバム作ってるんだよ!」みたいなマンネリをモノともしないロックバンドならまだしも、一応は「ポップス」やってるわけでしょ。そういうジャンルってアルバムもライヴ同様に、あるいはそれ以上に重要なんじゃないの。なのにこのアルバム‥‥「アルバムの後藤真希」からは「ライヴでの後藤真希」を超えるような、あるいはそれ相当の凄みや迫力‥‥つまり魅力が全く伝わってこないのね。あの凄みは現場で体験した人にしか判らないと思う。そう、だからこそそれを「作品」にちゃんと詰め込むべきなんじゃないの?ってね。それはもうつんく♂をはじめ制作側の責任であり、そして後藤本人の実力不足でもあると。あの勢いを何故作品にまで持ち込めなかったのか‥‥時期的に絶対秋のツアーと重なってるはずなんですよ、このアルバムのレコーディングって。実際、秋ツアーでやってた曲(セルフカバーね)も入ってるのに、あの域には達してない。レコーディング作品だから、わざと押さえ気味に歌ってるのか‥‥あるいは‥‥

  もうね、後藤が今後生き残っていくには、あの凄みをお茶の間に思い知らせるしかないと思うんですよ。カワイイだけなら掃いて捨てる程いるわけですよね、アイドルの世界って。実際、デビュー当時の後藤には神がかった、何か特別なものを感じてたはずなんですね。けど、今の彼女はどうよ? 勿論カワイイよ。けど‥‥それ以外の魅力が上手く伝わらない。ファンならまだしも、一般層にとってはただの「ゴマキ」なわけ。このままフェードアウトしてしまうには本当に惜しい存在。既にハロプロには松浦亜弥もいる。今度は安倍なつみがソロになった。後藤以上に「モーニング娘。の顔」だった存在。そういった人達と肩を並べて競っていかなければいけない。更に‥‥今はソロ活動休止してるけど、藤本美貴という逸材もまだいるわけですから‥‥こういった人とは違った魅力を、どうやったら「閉じた世界」の外へ向けられるか‥‥つまり、それこそが今後の作品作りに繋がっていくはずなんです。60点の楽曲を力業で90点以上にまで持っていける松浦、ただそこにいるだけでオーラを感じさせる安倍、歌だけでなく喋りでも自己主張できる藤本。対外的にこういった「自分の見せ方」を知っているソロシンガー達との違いを、どうやってファン以外にも見せていくのか、そしてどうやったら「外側」にいる人間をも巻き込めるのか‥‥勿論つんく♂にも頑張りを見せて欲しいのは当然なのですが、やはり後藤本人がこれ以上に成長しない限りは‥‥先は厳しいと思います。

  ちょっと作品の評価からは外れた内容になってしまいましたが、やはり彼女からはまだまだいろんなものを引き出せるはずと信じているし、この作品程度で満足していたらね‥‥松浦や安倍のアルバムを聴いた後となると余計にね、そう思うわけですよ。本当にもどかしいアルバムだよ。



▼後藤真希『②ペイント イット ゴールド』
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投稿: 2004 03 03 12:46 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク

2004/02/29

ミュージカル「おかえり」@青山劇場(2004年2月15日/夜の部)

卒業から半月。どうしても我慢出来ずに安倍なつみのミュージカルに足を運んでしまいました。以前、モーニング娘。のミュージカルに生で触れ、「あーもう二度と来る事はないだろうなぁ~」と内心思っていた、あの青山劇場に再び足を運ぶ事になろうとは。しかも、安倍なつみ相手に。何が俺を突き動かしたのか、未だにその理由は判らないけど‥‥んん、惚れたのか、俺?

ま、冗談はさておき。サイト上での呼びかけに快く応えてくださった方のご好意で、東京公演最終日の昼の部を観ることができました。

ミュージカルの方はそのものズバリ、「安倍なつみ劇場」といったノリでしたね、良くも悪くも。ストーリー的に「う~ん……」と頭を抱えてしまう箇所が多々あり、また共演したメロン記念日が本当に4人共必要だったのか、とか‥‥考えれば考える程頭痛がしてくるんですが‥‥まぁちょっとでも安倍に興味を持っている人が観たら、間違いなく理性を根こそぎ持ってかれるという、そんな異空間劇場でした。正直、また観たいかと問われれば「……無理、絶対無理っ!」な即答してしまいそうですが。ストーリーのお粗末さ、そして安倍の輝き。正直正常な心を持った人が接するにはどちらも尋常じゃないよな、と。まぁファンの人だけで楽しんでくださいマジで。

そんなわけでミュージカルの内容についてはここでおしまい(え~っ!?)。「え~っ!?」とか言わないのっ!って安倍さんに説教されそうな勢いですが、このまま肝心のミニライヴの感想へ。そう、これが目的で行ったようなものですからね、俺の場合は。

まず1曲目に「晴れ 雨 のち スキ♡」。舞台後方の高台から現れ、曲が進むに連れて上から下におりてくる形。曲自体は所謂ショートバージョン。ほんの20日前に号泣してた安倍、そして俺。既にあの時の悲壮感はなく、たったひとりのステージを伸び伸びと、気持ち良さそうに堪能してるようす。ま、既に大阪~東京と10数公演をこなしてきた自信の表れかな、と。簡単なMCを挟んだ後、アルバムから「あなた色」。公演スタート当初はこの曲の代わりに「ふるさと」が歌われていたようだけど、そりゃ確かにないだろ!?って話なわけで。ほんの数日前に滝のように泣いたあの曲を、まだこちらの涙も乾かぬ内に歌うっていうんだから。そういう意味ではこの曲目チェンジは大歓迎だし、むしろアルバムからの新曲をもっとバンバン聴きたかったので非常に嬉しかったです。この曲はフルコーラスで歌われてました(ま、ショートバージョンのカラオケ作る余裕があったのかどうか疑問だけど)。やっぱりこういう曲が彼女に合ってるんだな、と生で聴いて再確認。かといってこういう曲ばかりを連発されても困るけど。アルバムみたいにいろいろ試すのはいいけど、後藤真希みたいに「どっち付かず」にはならないで欲しいな、と。

続いてモーニング時代の「Memory 青春の光」。これもフルコーラス。やっぱり初期モーニングの曲って「コーラスありき」の曲が殆どなので、ひとりで歌うとなると厳しいよね。特にこの曲は複数人の歌が絡み合ってくるからさ。コーラスにしろ、アルバム同様音量抑え気味で、この曲の魅力が半減してるような。ま、居もしないメンバーのコーラスが聴こえてきてもねぇ。続いて「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」。これもフルコーラス。この曲の時はメロンの4人と稲葉貴子が例の黄色い衣装を着てダンス&コーラスで登場。ま、例の如くヘッドセットのマイク音量は限りなくゼロに等しいわけですが。俺、シャッフルでのリリース当時から、この曲と安倍の組み合わせに妙な違和感を感じてたんだけど、それをこの日再認識。そうか、ファルセット多用してるからか。これ、声を張り上げて歌えばカッコいい曲になるんだろうけど、そこまでの声域と声量がないメンバーが殆どなハロプロ。そりゃファルセット使って小さくまとまっちゃうわけだわ。けどパフォーマンス自体は悪くなかったですよ。メロンファンの目線から観ると、斉藤のダンスに切れが戻ってることと、村田は相変わらずメガネがイカしてるのと、柴田が髪をヤワラちゃんみたい(マンガの方な。not谷)な縛り方をしてて異常な可愛さを発揮してたことと、太谷の髪型がKEIKO(globe)みたいになってたこと、等々。って必要ない情報ですか? そうですか。そうですね。ハイ。

何度目かの着替えを済ませて戻って来た安倍は、そのまま長めのMCを。これがまた、まとまりのない内容で、良くも悪くも「安倍ワールド」炸裂といった感じ。ま、これがたまらないんだろうけど、ファンには……で、ここでデビュー曲「22歳の私」をフルコーラスで披露。初めてフルコーラスで歌うの聴くわ。うん、ショートよりも全然いい。凄く安心して聴いてられた。この曲、生で聴くのは3回目。テレビで歌う姿も何度か観てるけど、どんどん良くなってるね。最初にテレビで歌ってるのを聴いた時は、どうなることかと正直思ったけど‥‥やっぱりこの曲は、人生の年輪を増す毎にどんどん良くなってくのかも。内容云々じゃなくて、彼女の生き様がそのまま歌に刻み込まれるような感じでね。

ここで終わりかとおもいきや、最後の最後はミュージカルのカーテンコールということで、出演者全員が再登場して、曲名が判らないミュージカルのメインテーマ(アレンジから、恐らく小西康陽が手掛けたものかと。上で触れませんでしたが、このミュージカルの劇中歌の殆どが小西がアレンジしたものらしく、一聴して「小西らしさ」全開な曲ばかりでした。久し振りにサントラ盤とか欲しいかも)を歌い、終演。

ミニライヴ自体は約30分程度の内容でしたし、歌われた曲も5曲(+α)と決して満足のいくものではありませんでしたが、どうしても彼女の「第一歩」をこの目で確かめたくてね。「最後」に立ち会ったわけだから、やっぱりさ‥‥気持ち的にね、けじめつかないでしょ?(いろんな意味でな)

そうこうしてるうちに、6月には安倍なつみ初ソロツアーが決まったようですね。モーニングのファンを辞めてたとしても、これには何をしてでも行こうと思ってます。そんなわけで、誰かチケット譲ってください!(ヲイ)


<SETLIST : ミニライヴ>
01. 晴れ 雨 のち スキ♡
---MC---
02. あなた色
03. Memory 青春の光
04. 黄色いお空でBOOM BOOM BOOM
---MC---
05. 22歳の私
06. ?(ミュージカルのメインテーマ曲)

投稿: 2004 02 29 12:00 午前 [2004年のライブ, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/02/26

モーニング娘。おとめ組『友情 ~心のブスにはならねぇ!~』(2004)

  モーニング娘。おとめ組としてのセカンドシングル「友情 ~心のブスにはならねぇ!~」は表題曲である新曲と、初期モーニング娘。のシングル曲 "サマーナイトタウン"、そしてモーニング娘。さくら組と共通のカバー曲 "Say Yeah! -もっとミラクルナイト-" のおとめ組バージョンからなる3曲入りのマキシ形体。一見豪華なようだけど、"サマーナイトタウン" は既成音源にちょっとだけ手を加え、更にライヴ同様のショートバージョンという肩すかし気味な内容。実質、通常の2曲入りシングルにおまけが付いたような感覚かな。だとしたら、通常のシングル+300円という価格設定はちょっと高過ぎると思うな。過去散々お金を回収できたであろう楽曲("サマーナイトタウン")をおまけにつけるんだから、もっと太っ腹でもいいのにね‥‥さすがアップフロント。

  さて、内容について触れましょう。表題曲 "友情 ~心のブスにはならねぇ!~" は以前から何度かサイト上でも書いてきた通り、青春パンク調のロックナンバー。アレンジには前作 "愛の園 ~Touch My Heart!~" 同様、鈴木俊介を、バックトラックの演奏にはドラムに元ブルーハーツ、現THE 3 PEACEの梶原達也、ベースには元LINDBERGの川添智久を迎え、メロン記念日の "This is 運命" ばりに攻めまくってます。イントロのギターのコードストロークをバックに歌うパート、中盤劇的なストリングスが挿入される等の構成は正にブルーハーツのそれを狙ったアレンジといえるでしょう。

  最初この曲をノイズまじりのラジオで聴いた時、そりゃもう興奮したんですよ。おー、そうきたか!って。けどね、正直に書いてしまうと‥‥初聴からリリースまでの短期間、つまり発売前までにこんなにも興味が失せてしまう曲っていうのもまた、モーニング関係では初めてのことじゃないかな、と。勿論俺に関してですけどね‥‥何だろう‥‥周りが「パンクだ」「ブルハだ」と騒げば騒ぐ程、どんどん気持ちが離れてくんですよね。だってさ、確かにフォーマットとしてブルハ的な要素を取り込んではいるものの、そこにあるもの(歌詞等)は、どうあがいたって「青春パンク」止まりなんですから。いくら元メンバーが参加してるからといって‥‥ねぇ。非常に'80年代的であるのは確かですが(ということは、ある意味現代的でもあるということか!)、なんつーか、JUN SKY WALKERS(S)やそのフォロワーを薄めたような歌詞がね‥‥

  あとさ。個人的にパンク度という意味では、 "ここにいるぜぇ!" の方が何ランクも上だと思いますね。演奏はガッツがあるけど、正直彼女達のパフォーマンスには‥‥

  カップリングにも触れておきましょう。"Say Yeah! -もっとミラクルナイト-" はメロン記念日の "かわいい彼" 等を手掛ける守尾崇によってリアレンジされています。確かにそれっぽくなってますが、正直原曲のあのチープさが良かったのかなぁと再認識。ここでのボーカルパフォーマンスはまずまず。辻、石川、飯田といった原曲にも参加してるメンバーの安定感もさることながら、他のメンバーの頑張りもなかなかのものだと思います。それは "サマーナイトタウン" に関しても同様で、特にこの曲では田中の個性が光ってるのではないか、と思います。こういうマイナー調が彼女の声質や歌い方に合ってるというのもあるんでしょうけど、原曲とは違った「トーンの高い/明るい」"サマーナイトタウン" という新鮮さと相俟って、この曲の印象を更に良くしてるように感じました。だからこそ、フルコーラスで聴きたかった。寸止めさせて、「後はライヴにいらっしゃい」という集金の誘いか何かなのでしょうかこれは。

  おとめ&さくら組の2曲を初めて聴いた時、「おとめ組のひとり勝ちだなこりゃ!」とか思ってたんですが、CD音源で聴いた今となっては完全に逆転し、当初「企画モノ臭が強い駄曲」だと思っていたさくら組の方が気に入ってしまうとは‥‥これだからCDが出てちゃんと聴くまで判断が下せないんだよな、特に最近は。



▼モーニング娘。おとめ組『友情 ~心のブスにはならねぇ!~』
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投稿: 2004 02 26 12:05 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組] | 固定リンク

モーニング娘。さくら組『さくら満開』(2004)

  安倍なつみ卒業後初となる、モーニング娘。さくら組のセカンドシングル「さくら満開」。その衣装といい、「純和風」をイメージしたばかりに奇をてらったかのような印象が強まった曲調といい、全てが空回りしてるように感じられた第一印象。ラジオでこの曲を最初に聴いた時、どうにも苦手なタイプな曲だなぁと感じたのを今でも覚えています。その後、テレビで歌う姿を何度か見かけたのですが‥‥やはりダメでした。あの「企画モノ臭」が強いイメージが。俺、未だにこの曲を歌う姿、最後まで通して観たこと、ないもんね。

  そんなタイトル曲、"さくら満開" なのですが‥‥これがね、CDでのクリアな音源で聴くと‥‥想像していた程悪くないんですよ。いや、むしろ「‥‥これ、もしかしてかなり良い?」と感じる自分がいたりしてね。6分半というトータルランニングもあり、これをテレビサイズで上手く表現するにはちょっと厳しいものがあるかと思います。そういう意味ではモーニング娘。おとめ組よりも劣るような気がしてしまいますよね。曲調やインパクト等、全てにおいておとめ組の方が即効性が強いですからね。

  いや、だからこそ、この "さくら満開" って曲はフルコーラス、じっくりと聴き込むことを要する「スルメ的楽曲」なのかもしれませんね。メロディの抑揚はそれほど大きくないのですが、これがジワジワと効いてくるんですわ、何故か判らないけど。とにかく不思議な魅力を持った1曲。

  この曲は高橋諭一によるアレンジで、三線や中国古筝といった楽器を用いることで高橋らしいアコースティック色豊かなアレンジがより際立ったように感じられます。生演奏にこだわったおとめ組と違い、リズムトラック等大半が打ち込みによるものなのですが、それを強く感じさせないのはさすがといいましょうか。デビュー曲 "晴れ 雨 のち スキ♡" から2曲連続でスローナンバーということで、もうちょっと違った面も見てみたいな、という贅沢な望みはありつつも、これはこれで納得がいく楽曲かな、と。

  けどね、一点だけ。どうしても文句をつけたい箇所があるんだよね。それは歌詞。おとめ組もそうだけど、何だろう‥‥入り込めないというか‥‥イメージし難い世界観なんだよね。それは自分が年を取ったからとか、そういった次元ではないと思うのね。何というか‥‥現実離れしすぎているというか。以前、タンポポとプッチモニの歌詞を比べて、それぞれのスタイルの違いを明確にした文を書いたけど、完全に「ヲタ寄り」の世界観というか‥‥。

  2枚のシングルについて‥‥というよりも、ここ最近のモーニング娘。やハロー!プロジェクトがリリースする楽曲について、全般に言えることだと思うんだけど‥‥「歌」を世に出すというよりもむしろ「ファンアイテムとしてのCD」を生産してるようなイメージがどんどん強くなってるんですよね。「いや、そんなのずっと前からそうじゃんか!オマエが気づいてなかっただけだよ!」とか言われそうですが‥‥それでも伝わってくるものがあったんですよ、ファンじゃなかった頃とかでも。けどさ‥‥今の楽曲の大半ってファンが聴いてても「?」って感じる曲がどんどん増えてる。むしろ理解できる、共感できる歌詞を持つ曲が殆どないんだよね。タレントとしてのモーニングに以前のような魅力を感じられない今となっては、音楽にその魅力を求めるしかない俺なんだけど‥‥だから厳しいのよ。出来れば取り上げたくないくらい。

  と、ネガなことばかり書いても仕方ないので、カップリング曲について話題を移します。おとめ組同様 "Say Yeah! -もっとミラクルナイト-" と、モーニング初期のヒット曲 "抱いて HOLD ON ME!" の、それぞれさくら組バージョンが収められています。"Say Yeah! -もっとミラクルナイト-" はおとめ組と全く同じ音源なので説明は割愛。歌に関しては正直おとめ組よりも聴いてて楽しいな、と感じましたね。細かな技術的な上手い/下手じゃなくて、非常に聴かせ方が上手く感じられたのがさくら組の方。これはちょっと意外でしたね。おとめ組の方がそういうのに長けているメンバーが多い気がしたもんだから。それにさくら組は安倍を欠いた後だけに、その「喪失」という現実をまざまざと見せつけられるのかな、と思ってたもんでね。凄く意外でした。そしてそれは "抱いて HOLD ON ME!" にしても同様。最初聴いた時は、その若々しい声(=トーンの高い声)に違和感を感じたものの、慣れてみるとこれはこれで味わい深いな、と。高橋はファンク歌謡よりも、こういったR&B歌謡的な曲調の方が合ってるよな、とか、紺野はワンフレーズ歌うだけでいいアクセントになる存在感を持ってるよな、とか、矢口や加護、亀井といった女の子らしい声の中に突然現れる異物感‥‥吉澤や新垣の声はそれだけで武器だよな、とか。安倍という絶対的な存在がいなくなったことで、もっと失速するのかと思ってたさくら組だけど、これは意外な収穫でした。ま、とはいっても全て高得点というわけではなくて、ギリギリ合格点といった印象は拭えないですけどね。

  「モーニング娘。」の顔を失った本体は、上手い具合に分割ユニットを使ってその現実から我々の目をそらすことに成功‥‥したのかな? ま、少なくともさくら・おとめの14人が並んだ時に、以前程の「華」を感じなくなったのは間違いない事実ですが(それが果たして安倍の喪失だけによるものなのかは正直疑問ですが)。まぁ今回に関してはいろいろ面白いことに気づかせてもらえたので、良しということにしますか‥‥。



▼モーニング娘。さくら組『さくら満開』
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投稿: 2004 02 26 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, モーニング娘。さくら組] | 固定リンク

2004/02/20

飯田圭織『エーゲ海に抱かれて』(2004)

  モーニング娘。の現リーダー、飯田圭織初のソロシングル「エーゲ海に抱かれて」はそのタイトルからも想像出来る通り、彼女が昨年リリースした2枚のアルバム(「オサヴリオ」と「パラディノメ」)で歌ったギリシア/フランス/イタリア等のポップスの延長線上にある作風。実際にアレンジもソロアルバム同様、前野知常がアレンジを手掛けているんだけど、今回最大の売りとなるのは恐らくつんく♂書き下ろしのオリジナル曲を、彼のプロデュースで歌うということなんでしょうね。安倍なつみ卒業の後だけに、ここでソロとしてもうちょっと前に出しておこうっていう気持ちが働いたのか、それとも卒業への第一歩なのか‥‥そんなことは誰にも判らないわけですが(少なくともつんく♂と事務所の首脳陣以外は)、とりあえずは届けられたこの2曲について書いてみたいと思います。

  タイトル曲 "エーゲ海に抱かれて" は作詞に三浦徳子('80年代以降の歌謡曲/ポップスを手掛けてきた大御所。市井紗耶香 in CUBIC CROSSでも歌詞書いてましたね)を迎え、作曲がつんく♂という形になってます。曲調は‥‥タイトルに誤摩化されそうになりますが、基本的には'80年代によくあったムード歌謡風ポップス。場末の飲み屋から流れる有線にピッタリ‥‥って書いたらファンに怒られそうですが、元々つんく♂の書くメロディの持ち味がそういった環境にピッタリということもあり、ある種「つんく♂歌謡劇場の集大成」と言うことも出来ると思います。中澤裕子以降、この手の楽曲を歌えるハロプロメンバーがいなかったわけですが、ここにきてまさか飯田がこういう路線に進まされるとは‥‥良くも悪くも、その辺がつんく♂らしいというか、ハロプロらしいというか、あの事務所らしいというか‥‥

  好きか嫌いかで問われれば、もう断然好きですね(えーーーっ!?)。いや、俺の中にはこういった音楽も染み付いてるわけですよ。ほら、実家がスナックやってるし、幼少の頃から演歌とか歌謡曲を普通に聴いて育った人間ですから(その反動で洋楽ロックに走ったのね‥‥とか言うなやそこ)。だから、なんていうか‥‥うん、凄く懐かしい空気を持ってるんですよね。で、飯田の歌い方も曲調やイメージに見事合致してる。ちょっとWINKの後期っぽい雰囲気・色合いも感じつつ、徹底的に歌謡曲してる。飯田の意思とは裏腹に‥‥その辺が切なさを倍増させてたりもするんですが。

  カップリングの "最後の接吻" も同系統のムード歌謡風。こっちは作詞もつんく♂。こっちの方がもっとムード歌謡色が強くて、さすがにこれはタイトルトラックには持ってこれないよなぁ‥‥的なイメージが強い。何度も書くけど、やはりこれを今歌えるハロプロ・メンバーは中澤と飯田だけだわ。本当は保田圭辺りに歌わせてみてもいいんだけど‥‥バックトラックなんかもさ、フレンチポップのカバーとかだったら非常にチープに感じたのに、つんく♂のメロディーだとこれが全然違和感ない。むしろピッタリというか‥‥良い意味でも、悪い意味でもね。逆にこれを全部生音/生演奏でやったとしたら‥‥中澤や飯田には合わないんだろうね。今度は松浦亜弥辺りに歌わせてみたくなるんだから‥‥って別にどっちが上とか下とかって話じゃないですよ? 合ってる/合ってないの話ですから‥‥

  まさか飯田もこういう曲調でソロデューシングルを出すことになるとは、思ってもみなかっただろうね。しかもこのカップリング曲、彼女が過去在籍したタンポポのデビュー曲とある意味同じタイトルだしね(あっちは "ラストキッス")‥‥非常に意味深なタイトルだ‥‥

  けどね、これはこれでアリかな‥‥とも思うわけでして。方や後藤真希や松浦みたいなシンガーがいて、もう一方に中澤や前田有紀、そして飯田みたいな歌い手がいる。その間にはいろんなユニットがあるんだから‥‥今後はこれを全部つんく♂が手掛けるとは限らないみたいだし、いい方向に転がってってくれるなら、演歌だろうがムード歌謡だろうが、俺は全然構わないけどね。そこまで心狭くないからさ。あと好きだしね、単純にこの手の歌謡曲。



▼飯田圭織『エーゲ海に抱かれて』
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投稿: 2004 02 20 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 飯田圭織] | 固定リンク

2004/02/04

安倍なつみ『一人ぼっち』(2004)

モーニング娘。卒業から10日経った2月4日。安倍なつみは「モーニング娘。の安倍なつみ」から「ソロシンガー・安倍なつみ」としての第一歩を踏み出しました。その第一歩とは初の単独ミュージカルのスタートであり、同時にこのソロアルバム『一人ぼっち』の発表でもあるわけです。まだ彼女の喪失から立ち直っていないファンも多いかと思いますが、最終的に「進む」ことを選んだのは安倍本人なのだ、そう信じているからこそ、俺はこのファースト・ソロアルバムにも失望することもなく、また過剰な期待を寄せることもなく、とてもフラットな状態で臨んでいけたのかもしれません……。

既に一部では「新曲が少ない」「やっつけ仕事で作られた感が強い」といったネガティブな声が聞こえてきていますが、最終的には自分の耳を信じよう、そう思いこのアルバムを手にしました。さて、1曲ずつ簡単に解説していきましょう。

●M-1:22歳の私
2003年8月リリースのソロ・デビューシングル。詳しいレビューはこちら。言うまでもなく、彼女の「モーニング娘。卒業へのカウントダウン」はこの曲からスタートしたといっていいでしょう。「彼女自身のこれまで、そしてこれからを示唆するような内容」というようなことを書いたら、一部の方から「そういう風に限定されない、もっと広意義なことを歌ってるんだよ」と指摘を受けました。勿論そんなことは判ってますよ。でもね、歌の解釈はひとそれぞれでしょう。それを踏まえつつも、やはり俺はどうしてもこの曲の歌詞を「安倍なつみ」本人と重ねてしまう。それはそんなにいけないことなのでしょうか?……と、アルバムとしては結構重い雰囲気でスタートしていきます。

●M-2:Memory 青春の光(安倍 Version)
1999年2月リリースの、モーニング娘。として4枚目のシングル曲の安倍ソロバージョン。オリジナルバージョンは安倍と福田明日香によるツートップの良い面を強調した、非常にしっとりとした味わい深い名曲でした。今回は安倍のボーカルを除いて全てオリジナル・バージョンとまま。だから当然バックトラックも豪華だし(NYにて録音された、名うてのR&B/フュージョン系スタジオ・ミュージシャンによるバックトラックがもう生唾モノ!)、コーラスも録音当時のモーニングによるもの。ま、オリジナルよりもコーラスの音量が抑え気味ですけどね。安倍のボーカルは確かに成長を感じさせるものになってると思います。そりゃ17歳の歌と22歳の歌とを比べるのはね……それなりに経験も積んできただろうし、それがちゃんと歌に表れてると個人的には感じますよ。ただ、原曲にあった「エロさ」が殆ど感じられなくなってしまった点に関しては残念というか。もうそういったモノをつんく♂自身も、そして聴き手も求めてないんでしょうね。

●M-3:恋した女の子どすえ
アルバムの為に用意された新曲その1。アレンジャーは鈴木俊介。打ち込みを多用したヘヴィなロカビリーといった印象で、ギターの歪み具合とノリが気持ちいい1曲に仕上がってます。安倍のボーカルも、例えばモーニング時代の「Mr.Moonlight ~愛のビッグバンド~」辺りで聴けた男らしさを強調したものになっていて、特にここではムスムン以上にハードボイルドな印象を受けます。モーニング時代は「こういうのって安倍に合ってないのかな?」なんて思ったこともあったけど、とにかくソロとして「バラエティ豊かな歌い手」を目指そうとしてるのか、思った以上にハマっています。うん、かなりいいですね。藤本美貴辺りが歌ったらもっとハマったんだろうけど……。

●M-4:晴れ 雨 のち スキ♡(安倍 Version)
2003年9月にモーニング娘。さくら組デビューシングルとして発表された曲の、安倍ソロバージョン。原曲のレビューはこちら。つい最近の曲っていうのもあるし、さくら組のテイクが耳に馴染んでることもあってか、全編安倍の声で歌われるとちょっとだけ違和感がありますね。ま、その違和感が消えるのも時間の問題かと思いますが。これもバックトラック等は原曲のまま。矢口真里による高音コーラスがそのまま残されているのが、個人的には嬉しかったなぁ。矢口のこういうコーラスの声は、とにかく気持ちいい。タンポポ時代からずっとそうだけど、最近そういう機会が減ってるだけに……もっと「歌手」として使ってあげてください。

●M-5:…ひとりぼっち…
アルバムの為に用意された新曲その2。アレンジャーは小西貴雄。安倍と小西の相性ってホントに悪いんだよなぁ……ってずっと思ってたんだけど、ここではかなりいい味を出していて、アルバムの中でもひと際印象に残るトラックとなっています。例えば、モーニングでいうと『3rd -LOVEパラダイス-』辺りでやってそうなことを再び‥‥といった印象でしょうか。バックトラック自体は全部打ち込みなんだけど、それも全然嫌味じゃないし、むしろここでメインになるのは安倍による多重録音コーラスなのだから……うん、こういう方向性でもっといろんなことに挑戦して欲しいな、彼女には。

●M-6:黄色いお空でBOOM BOOM BOOM(安倍 Version)
2000年3月にシャッフルユニット・黄色5で発表された曲の、安倍ソロバージョン。原曲のレビューはこちら。これもバックトラックは当時のまま……と思ったら、ラップが被せられてる! 始まってすぐにラップが入ってきてビックリ。ま、曲をぶち壊す程の酷さではないし、ボリューム的にも抑えられてるので、そんなに気にならないかも。安倍のボーカルも当時のテイクと比べても格段の成長をみせていると思うし、何よりもこうやって安倍の歌声を思う存分堪能出来るって意味では、本当に有り難いと思います。ちなみに、この曲でサックスを吹いてるのは、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENやSPANK HAPPYでお馴染み、菊地成孔。ファンの間では有名なエピソードですね。

●M-7:あなた色
アルバムの為に用意された新曲その3。アレンジャーは鈴木Daichi秀行。Daichiが得意そうなラテン系打ち込みダンスチューン、といった印象かな、大雑把に言うと。全編打ち込みなので、全体を覆う安っぽさだけは拭えないんだけど……それでもこれ、結構いいと思うのは俺だけ? 例えば過去にDaichiが手掛けたこの手のタイプの曲と比べても、俺は今回のが一番優れてると思うんですけど。多分、安倍が歌っているというのも大きく影響してるとは思いますけど‥‥やっぱり安倍って、ダンス☆マン的ファンク路線よりもこういった路線や上記のカバー曲にあるようなR&B色が強い緩い路線の方が合ってるよな、うん。改めて実感しましたね。

●M-8:トウモロコシと空と風
2000年4月にリリースされたコンピレーション盤『プッチベスト ~黄青あか~』に収録されていた、安倍にとって事実上初のソロ楽曲。レビューはこちら。この曲のみ特に「New Version」とかその手の表記がないので、多分当時と同じテイクだと思います。ボーカルもこの曲のみ妙に若々しいし、今程艶っぽくもない。悪くないんだけど、この中に入っちゃうとね……ちょっと浮いちゃうという。勿体ないなぁ。折角だからこれも録音し直せばよかったのに。けど、「18歳」の少女だった安倍……その「18歳らしい歌声」を味わえるという意味では、これはこれでアリなのかな。曲の良さに関しては言うまでもないでしょう。シャンプーのCMが懐かしいよね、うん……。

●M-9:ふるさと(安倍 Version)
1999年7月リリースの、モーニング娘。通算6枚目のシングル曲の、安倍バージョン。といっても、そもそもこの曲の原曲の時点で「安倍ソロ」なわけでして、要するに今回ボーカルを録音し直して、更にストリングスを追加して今まで以上に劇的に盛り上げるアレンジにしてしまった、と。1/25のラストを彷彿させる劇的さもあり、また安倍のボーカルもオリジナルバージョンよりも方の力が抜けた印象で……ふと、あの日の夜を思い出してしまいます。しかもコーラスはモーニングによるものをそのまま使ってるわけだし(ま、このオリジナル音源録音に参加しているメンバーで今でも残ってるのは飯田と矢口だけなんだけど)……この曲を今後、安倍はひとりで背負っていくわけか……。

●M-10:腕組んで帰りたい
アルバムの為に用意された新曲その4。アレンジャーは高橋諭一。バンドサウンドを用いた、非常に「安倍なつみ」のイメージにぴったりなポップロック。これもいい曲だなぁ……なぁ、どうするよ、安倍にこの歌で歌ってるようなことを言われたりされたりしたら……なぁ、どうするよ?(クドイってば)ある意味、一番「等身大の安倍なつみ」に近い楽曲かもしれませんね、全てにおいて。モーニング時代の「せんこう花火」や「男友達」にも通ずる「色」と「空気」を持った1曲。ライヴでなら本編ラストに演奏されそうなイメージ‥‥そう、安倍は後藤真希や松浦亜弥とは違って、こういったイメージが強いんですよね。だから……現実的には少ないだろうこの手の曲を大切にして欲しいと思います。

●M-11:母と娘のデュエットソング
2003年5月に「おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)」名義で発表された、安倍ソロ活動へのプレデビュー盤。レビューはこちら。前曲の空気をそのまま受け継いだノリで、この繋ぎは個人的には大成功だと思います。つうかこの曲、ここにしか持ってきようがないわな。ライヴだったらアンコール1曲目、本編ではなくて番外編といった印象かな。アルバム本編は前の曲で終わって、ここからの2曲はむしろボーナストラックとして考えた方がよさそうですね。

●M-12:ピ~ヒャラ小唄
2003年11月にアニメ映画「とっとこハム太郎」の為に、映画内キャラクターの「プリンちゃん」名義で発表された楽曲。レビューはこちら。ボーナストラックとして考えれば特に気にならないかな。本編は本編で充実してるので、これはおまけとして受け取った方が良さそうです。ムキになって「こんなクズ曲入れやがって!」って怒ってもねぇ……折角のアルバムが台無しじゃないかい?


●総評
多分、未だに安倍の卒業を受け入れられずにいる人にとっては、これ以下はないって程に酷いアルバムなんでしょうね。うんうん、その気持ち、判らないでもないですよ。

けどね、だからこそ俺は声を大にして言いたいのさ……

いいアルバムじゃんか、これ!

大体さ、既出の曲やモーニング等のソロバージョンは、原曲が良いんだから悪いはずがない。そしてアルバムの為に用意された新曲4曲も、非常にバラエティに富んだ内容で、良くいえば「安倍のいろんな魅力や可能性を魅せて」くれるし、悪くいえば「統一感がない、安倍をどんな方向に持っていきたいのか、製作陣も決めあぐねている」といった感じでしょうか。でも俺は、敢えて前者の意見を取りたいと思います。

モーニング娘。として6年間やってきたことを無駄にすることなく、それを踏まえた上で更にもう数段上に行くには……その課題がこのアルバムに詰め込まれているような気がします。そういう意味ではこの「一人ぼっち」というアルバム、“ファースト”アルバムではなくて、“ゼロ”アルバムなのだと個人的には解釈しています。これは「ソロシンガー・安倍なつみ」としての第一歩というよりは、「モーニング娘。として活躍してきたシンガー・安倍なつみ」としての、これまでの集大成であり、「本当のファーストアルバム」への“プレ”ファースとアルバムなのだ、と。

そう考えると、これが「やっつけ仕事」などではなくて、「今後の彼女の活動にとって、必要だった作業」だったのだと解釈することができます。ま、物事視点を変えるだけで、ポジティブにもネガティブにもなれますからね。俺はこのアルバム、一発で気に入ったし、そして購入してから既に4~5回ぶっ続けで聴きまくってます。決して「名盤」とは呼べない1枚なのですが、心に残る1枚にはなり得るよな……自分にとっては、そういう作品になりそうです。じゃなかったら、ワザと「今月のオススメ作品」になんか選出しませんよ! そう、上記のようなモーヲタにある種喧嘩を吹っかけてるようなもんですからね(別にホントに反論して欲しいとか、そういう意味じゃないですからね)……。

別に俺は安倍のファンでもないし、安倍に強い思い入れもないし、彼女のモーニング娘。卒業発表に対しても何の感想もなかった。けど、俺は彼女が歌う曲が好きで、彼女の歌声が好きなんです。それで十分じゃない?



▼安倍なつみ『一人ぼっち』
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投稿: 2004 02 04 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2004/01/28

松浦亜弥『奇跡の香りダンス。』(2004)

  松浦亜弥、通算12枚目、2004年一発目のシングルとなる「奇跡の香りダンス。」は、既に新年早々テレビCMソングとしてお披露目済みのタイトルナンバーと、昨年秋のツアーでも披露されていた太陽とシスコムーンのヒット曲 "宇宙でLa Ta Ta" のカバーを収録した1枚。元旦から「×3」という素晴らしいアルバムをリリースしたものの、以前のようなヒットを記録することが出来なかった松浦。このシングルがどこまでヒットするのか‥‥個人的には意地悪なものの見方をしてしまいそうですが‥‥ちょっとね、これまでにないタイプの楽曲だったのと、作り手側のお遊びが過ぎるのでね。このユーモアが聴き手(特に彼女のファン以外の、一般層)にどこまで通じるのかが気になるんですよ。

  タイトルトラック "奇跡の香りダンス。" は勿論つんく♂作品。アレンジには既にお馴染みの鈴木 Daichi 秀行が当たっています。楽曲のタイプとしては、ちょっとロック色の強いポップソング。そうね‥‥ハッキリ言っちゃえば、布袋寅泰へのオマージュというかパロディーというか。所謂「デジデジ」した感じのポップロックを基調としたアレンジで、ギターなんてバッキングの細かなフレーズやソロの運び方(ツインリード風ハーモニーを用いたフレーズそのものやメジャーからマイナーへと流れていくコード進行等)まで、とにかく布袋‥‥というか「ギタリズム」シリーズを意識したかのようなアレンジ。Daichiって以前にも後藤真希のアルバムで布袋っぽいアレンジの曲をやってたし、年齢的にいってもボウイ世代なんだろうね。けど、今回の場合はDaichi云々よりも、つんく♂の指示及び悪ふざけなんじゃないかな。コーラスの入れ方とか松浦のちょっとした節回しが、ホントに布袋っぽいし。つうかこれ、このまま布袋に歌わせてみたい。特にサビの最後のフレーズのところとかね。

  勿論、ただの布袋オマージュでは終わってません。そういったポップロック色を更に強める役割を果たしてるのが、そんなバックトラックの上に散りばめられているキラキラしたシンセの音色。イントロの'80年代テクノポップ的フレーズや、昨年の同CMソングに起用された "ね~え?" っぽいシンセのシーケンス(ピチカートっていうんですか、あの音色?)等が、かろうじて「従来の『あやや』っぽさ」を引き出してるような。けど、今回の場合は完全に機能してるとは言い難く、何かふたつの異なる色合い(布袋調ポップロックとカワイイ路線)が混じり合わずに平行線をたどってるような気がしないでもないかな、と。もうひと捻り欲しかったな‥‥うおっ!っt唸ってしまうような。そして、アレンジももうちょっとだけ時間をかけてあげれば、完璧なものになったと思うんですが。

  松浦の声質が完全に以前と変わってしまったことを受けて、こういった曲調を選んだのだと思いますが(じゃなかったら、過去あのCMに起用された路線‥‥"♡桃色片想い♡" や "ね~え?" の延長線上にある路線を選んだはずなんですよ。少なくともあのCMを観る限りではね‥‥しかし、それが出来ない事情が生じた(=松浦の声質の変化)。だったら「今出来ることを、今しか出来ないことを」ってことになったんでしょうね。それがアルバム「×3」での変化であり、この "奇跡の香りダンス。" だったのかな、と。

  そしてシングルのカップリング。今回は新曲ではなくて、昨年の秋ツアーでも披露されていた "宇宙でLa Ta Ta" のカバー、しかもご本家・稲葉貴子とのデュエット。これも今までにない形なので、面白いといえば面白いんですが‥‥単純に昨秋のツアー用に録音したものをそのままシングルに入れたのかな、と。だとしたらガッカリなんですが‥‥けど、こうやって稲葉の歌を堪能できるって意味では、個人的には有り難いんですけどね。ただね、バックトラックが太シスのオリジナルトラックそのままなんですよね(アレンジは河野伸)‥‥導入部での松浦の語りは日本語で新たに書き下ろしされてますけど(オリジナルは中国語)‥‥アルバムを出した後だから曲が少ないってのも理解できるんですが、それにしてもね‥‥バックトラックまで同じとなると‥‥最近はカントリー娘。やおとめ組・さくら組でのカバー&セルフカバーでバックトラックの再録音やリアレンジをちゃんとやってくれてたので安心してたんですが‥‥う~ん‥‥曲は勿論名曲なので文句ないのですが(松浦の「今の」声も意外とこの曲に合ってるしね?)‥‥

  いろいろと釈然としない面もありつつ、このシングルを延々リピートしてるわけですが‥‥そうなんだよね、この "奇跡の香りダンス。" をアルバム「×3」に入れればよかったんだよな。もうひとつメジャー感の強い楽曲が入ってれば、間違いなく名盤と呼ばれていたであろう1枚になったのに‥‥いや、今でも大好きですし、ホントによく聴く1枚ですよ? ただ、全体的なバランスを考えた時にね‥‥勿体ないな、と今でも思うわけですよ。レコーディング時期は一緒だったはずだから、作り手(スタッフ等の製作陣)がワザと「これはアルバム用」「こっちはシングル用」って振り分けたんだろうね。あと、CMタイアップとの兼ね合いもあって、この曲のみ早めに完成させなきゃならなかった(提出しなきゃならなかった)からアレンジがアルバム曲よりも雑だった、とか‥‥ま、邪推すればいくらでもできるので、この辺にしておきますけど‥‥ホント勿体ないですよ。

  とはいいながらも、ずっとリピートしてるってことは、間違いなく気に入ってるってことなんですけど。この曲、GLAYの新曲と同日リリースなんですよね‥‥まぁあちらは今回バラード調なんですが。どうせなら同系統の楽曲で対決して欲しかった‥‥なんて思ったりして。



▼松浦亜弥『奇跡の香りダンス。』
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投稿: 2004 01 28 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク

2004/01/27

HELLO! PROJECT 2004 WINTER ~C'MON! ダンスワールド~@横浜アリーナ(2004年1月25日 夜公演)

  安倍なつみ、モーニング娘。在籍時ラストとなる「卒業公演」、ハロー!プロジェクトの正月公演の最終日・最終公演に行ってきました。幸運にもこの日のチケットを手にすることができたわけですが‥‥実は当日(1/25)の朝になって急に「やっぱり行きたくない‥‥」という、行きたくても行けないファンに対してとても罰当たりな気紛れが発生しまして。昼頃、「ハロモに」を観るまでは本気で行くの辞める気でいたんですよ。何だろう‥‥多分直前に聴いたモーニングの新曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" にがっかりしたのもあったのかな(やっぱり25日に合わせて取り上げるのなんて、止めればよかった)‥‥それとも‥‥このまま「モーニング娘。」のことが嫌いになるのが、正直怖かったのかも。とにかく、いろんな意味で自分自身に対してけじめをつけたかったし、そして「どんな未来が訪れても」最期まで看取ると決めた以上、辛い結果になろうとも、この目に焼き付けようという気持ちがね‥‥最後に勝っちゃってさ。気づいたら高速バスに乗って、新横浜に向かってた。「iPod」にぶち込んだモーニング全曲をランダム再生にして‥‥

  途中寄り道をして、新横浜に着いたのは17時20分頃。丁度1回目の公演が終わった後だったらしく、会場方面から駅に向かう大行列に出くわし、途中で寄り道をしつつ、結局横浜アリーナ前に到着したのは18時前後。で、会場前が更に凄いことになってて‥‥翌日新聞記事で知ったのだけど、入場できた1万2千人の他に、会場前に5千人前後もの入場できなかった人達がいたそうで‥‥そりゃあれだけの大混雑、するわな。入場するまでに20分近くかかってたもん。

  で、入場して今度は「紺野あさ美が発熱の為、出演できず」という張り紙が目に入ってくる‥‥俺、全然知らなくてさ。土曜の2回目の公演前に既にドクターストップがかかったみたいだね。可哀想というか‥‥ま、こればっかりは仕方ない。確かに「15人のモーニング娘。」はこの日で最後だけど、その後もモーニングはずっと続いていくわけだし。そこでボロボロになったところで、また翌日からはそれまで通りの慌ただしい日常に戻って行くんだもん。今は完治に専念してください。なっちもそれを願っているはずだから。

  開始10分前に自分の席に到着。位置はアリーナ席、ステージ真正面ちょっと左寄りで、前から6列目。センター席の最後方よりは傾斜がついている分、観やすい。しかもここ、PA卓の真後ろでさ‥‥ずっとそっちが気になっちゃってね。

  開演時間(18時半)になっても、客の入りは7割程度といったところ。多分、みんな会場前の大混雑で遅れに遅れてるんだろう‥‥時間は刻々と過ぎていく‥‥時間通り(21時まで)に終わることができるの?(18才未満のメンバーが多いからね。どうしても21時前には終了させたいわけよ)

  結局10分遅れくらいで会場が暗転したのかな? とにかく無理矢理始まった感じ。まぁそれでもこの時点でほぼ入場出来てたのかな? 俺の隣の席も空いてたんだけど、ギリギリ間に合ってたようだしね。

  もう始まる前から「なっちコール」が凄いのなんのって。俺がモーニングを追うようになってからは後藤真希、保田圭の卒業を経験してるけど、今回は‥‥後藤の時に匹敵するか、あるいはそれ以上か‥‥いや明らかに上でしょうね。尋常じゃない空気があったもの。

  いつもの如くCGによるメンバー紹介を経て、この日の司会であるまこと(シャ乱Q)と稲葉貴子が登場して、簡単な挨拶。そして一発目にモーニング娘。おとめ組が登場‥‥

●モーニング娘。おとめ組

  イントロのムーディーなパートをカットして、いきなりパーカッションがリズムインする箇所から "愛の園 ~Touch My Heart!~" がスタート。当然全員が生歌。前回が東京ドームでの極悪サウンドだったからか、かなり音が良いように聴こえた。しかも、歌もなかなかだった記憶が。やはりこの日も石川梨華以上に道重さゆみに目が行ってしまう俺。好き嫌いは別として、ホントこの子は観察してるだけで面白い。で、歌になると藤本美貴に目と耳を奪われるというね。全然異質な存在だよね、この声は。

●モーニング娘。さくら組

  そのままさくら組へとバトンタッチ、"晴れ 雨 のち スキ♡" を披露。2曲目からバラードというのはちょっと‥‥って気がしたけど、もう安倍が登場した瞬間に大歓声、そんなのどうでも良くなっちゃったよ。前半、高橋愛が涙声みたいに声を枯らしてひっくり返る場面があったけど、別に泣いてたわけじゃないみたい。その後は力強く、そして切ない歌をしっかり聴かせてくれたし(保田の時に最終公演で喉が最後まで保たずに悔しい思いをしてるからね、この子は)。紺野がいない穴はそんなに感じなかったかな。ま、そんなに重要なパートを与えられた曲じゃないしね。ちなみにこの曲、テレビ等では口パクが多いですが、この日はハンドマイクでちゃんと生歌でした。彼女達の名誉の為に書いておきます。

●15(14)人合流、モーニング娘。へ

  モーニング全員が揃ったところで "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" を生歌で披露。バックダンサーとしてハロー!プロジェクト・キッズが登場、華を添える。今まで聴いた中で一番良い "Go Girl" だった気が。ま、生歌だったからってのも大きいのかな?(テレビじゃ口パクが多いしね、この曲)そんなに好きな曲ではないんだけど、素直に良いと思えたのが不思議。やっぱり最後だからかな‥‥

●MC、そして辻加護卒業報告

  モーニングの歌が終わったところで、ステージ上にこの日の出演者42人(全メンバー45人中、保田は舞台の為今回のツアー全公演を、紺野とキッズ1名が風邪で欠席)が登場し、簡単な挨拶の後、1/3の衝撃の発表同様、辻希美と加護亜依の今夏卒業と、ふたりによる新ユニットでのデビューを再報告。何だか今更って気がして、ちょっとしらけたかも。

●後藤真希

  再びライヴへ。とにかく予定より遅れ気味な進行の為、この日は白々しいまでのコントやMCは徹底的に排除されていたのが印象的。勿論、最後の最後の為に時間を節約してるってのもあるんだけど、こういった淡々としたライヴの方が個人的には好みかも(で、MC自体はその場その場で歌ったメンバーに手短かに喋らせればいいだけのことだし)。

  とにかく、後藤のステージは相変わらず圧巻。"うわさの SEXY GUY" や "抱いてよ!PLEAS GO ON" といった煽り系のアッパーチューン連発で、会場は完全にヒートアップ。役不足感は全く感じず、むしろたったひとりのステージなのに、完全に彼女が制圧した印象。ああ、もしかしたら武道館クラスの会場を最初に埋めるハロプロ内ソロシンガーは、松浦亜弥でもなく安倍でもなく、後藤なのかもな‥‥というか、後藤なら出来るわこりゃ‥‥と確信。曲と曲の繋ぎで衣装替えを行い、"原色GAL 派手に行くべ!" へ。ここでキッズが数名ダンスで参加。ミニギターをぶら下げたりして、テレビ出演時同様のダンスをしてみせたりするんだから、侮れないっつうか。後藤は最後まで本当に良かった。完全に「ロック」だったもの。これ観ちゃったら、またソロ公演に行きたくなっちゃうわな普通。

●あぁ!

  最高潮に盛り上がった後に、ちょっとクールダウン。やっと生で体験出来る「あぁ!」の登場。名曲中の名曲、"FIRST KISS" を披露するんだけど‥‥田中れいなは堂々としてたものの、他のキッズの二人はやはり経験不足というか、ちょっと物足りなさを感じました。中盤でのフェイクなんかはおおっ!?と思う瞬間もあったけど、やはりCD音源程じゃないかな、と。悪くはなかったけど、曲がスローで地味な分、もっとしっかりと聴かせて欲しかったかな、と。まぁ俺が彼女達に求めるものがレベル高過ぎるのかしら‥‥

●カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)

  紺野を欠いた4人による「カン紺藤」は、"先輩 ~LOVE AGAIN~" を歌う。紺野のパートはあさみがカバーしてたのかな? 思ったよりも全員安定していたのが印象的というか。藤本の台詞が今まで聴いた中で、一番良かった。あと、あさみが往年の堀ちえみとイメージが重なって見えたのは、ここだけの話。

●稲葉貴子&ココナッツ娘。

  とうとう自分達の持ち歌さえ歌わせてもらえなくなったココナッツと、既に終了している某深夜番組で募集していた相方はどうなったの?な稲葉による、黄色5の "黄色いお空で BOOM BOOM BOOM" を、キッズをバックダンサーに迎えて熱唱。ちょっと口パクっぽかった気がしないでもないけど、まぁヘッドセットマイクって全部そういう風に聴こえちゃうから不便というか。何でこの曲を選んだのかといったら、これは間違いなく来る安倍の初ソロアルバムへの布石でしょうね(そのソロアルバムに同曲の安倍ソロバージョンが収録されていますからね)。ま、選曲自体は全然いいと思うし、歌えるメンツによるものだったから安心して聴いてられたんだけど‥‥なんか腑に落ちないというか‥‥

●前田有紀

  ゆきどんは、元旦にリリースされたばかりの新曲 "さらさらの川" を披露。本当に一番安心して「歌」を聴いていられるのは、この人だけかも。曲自体は演歌というよりも、歌謡曲とニューミュージックの中間といった印象。ドンズバの演歌路線を狙わず、例えば氷川きよしみたいな路線を突き進んでいけば、間違いなくブレイクできるだけの実力と才能を持ってると思うんだけど。バックに五木ひろしもついてるのにね。不思議だ。この人の曲がオリコンの100位以内にも入らないってのがどうにも‥‥アピールする層が確実に間違ってる気もしないではないけどね。

●飯田圭織

  圭織のソロは過去2枚リリースされたカバーアルバムからではなく、つんく♂の手による完全なる新曲、"エーゲ海に抱かれて" でした。作詞はつんく♂ではなく、三浦徳子というのがそれっぽくて印象的。楽曲自体はエーゲ海というよりも、後期WINK辺りが歌いそうな、そんな異国情緒漂うニューミュージック風な1曲。悪くない。もしかしたらこういう曲、圭織にしか歌えないのでは‥‥なんて気も。ま、たった1回しか聴いてないので、ちゃんとした評価はまた後ほどってことで。

●ZYX

  本当はここでコントをやるんだろうけど、さすがに時間がないのか、まこと&稲葉と、新垣理沙と松浦によるショートコント風MCでお茶を濁す。そしてZYXの登場。"白いTOKYO" を披露。実はこの日のステージ、過去のハロコンと大きな違いがありまして。アリーナ中央まで約50メートル程度の花道があって、その先にミニステージが用意されてるんですよ。後藤なんかは途中でここまで走ってきて歌ってくれたんですが(しかも俺の位置からだと、かなり近い)、ZYXの場合は最初からこのミニステージに登場。矢口真里と5人のキッズによるユニットなのですが‥‥矢口、ちっちゃーっ!ってのが第一印象。そして‥‥残念ながら、口パクでした。ええ、間違いなく。いや、以前聴いた話だと、完全にマイクオフというのは葉ロプロの場合はなくて、若干オンになってるみたいですが‥‥生声を聞き取ることはできませんでした。それは矢口にしても同じ。残念だなぁ、曲もパフォーマンスも最高に良かったのにさ。

●ミニモニ。

  間髪入れずにミニモニ。の登場。こちらは "CRAZY ABOUT YOU" を披露。当然口パク(のように聴こえた)。しかも珍しくショートバージョンだし(ミニモニ。の曲って3分程度のものが多いからってのと、子供に人気があるから、フルコーラスで歌われることが多いんだけどなぁ)。

●中澤裕子

  ハロプロ界のドン、中澤の登場。スツールに座りながら新曲 "元気のない日の子守唄" を歌う。この曲、ゆきどんの曲と全く同じメンツによる楽曲で、つんく♂曲じゃないんだよね‥‥それだからか、非常に新鮮な印象を受けました。これも古き良き時代のニューミュージックと歌謡曲の中間といった印象で、悪くないと思います(アレンジが高橋諭一というのもまた良し)。まぁ売れるか売れないかで言えば、確実に売れないタイプのど真ん中だと思いますが‥‥

●メロン記念日

  メロンはいきなり "MI DA RA摩天楼" で登場。懸念された斉藤瞳の腰ですが、この日観た限りではかなり良くなっている印象を受けました。ダンスも特にこれまでと同じように踊ってたし。そして何よりも、続く "かわいい彼" の時にはメインステージから花道を駆け抜けてミニステージまで移動し、サビパートでは斉藤もあの「胸を揺らさんばかりの」派手なダンスをちゃんと披露。ああ大丈夫だ、と一安心(どういう基準だよそれ)。そしてワンコーラス歌うと再びメインステージまで走って戻り、息もそんなに切れてないような感じでフィニッシュ。うん、文句なしに良かった。春ツアーはちょっと観れるか観れないか微妙なんだけど、大丈夫。この調子でいけば今年も‥‥後は「曲」だな、うん。

●松浦亜弥

  メロンでひとしきり盛り上がった後、ある意味主役である(はずの)あやや登場。いきなり数日後にリリース予定の新曲 "奇跡の香りダンス。" からスタートというのが憎い。これ、賛否両論かと思いますが、個人的には結構好き。いや、かなり好きかも。細かな分析はレビューに譲るとして、アルバムと同時期に録音したものの、ハッキリとした違いが感じられますよね。この「狙ってる」感が如何にもシングルといった印象。軽いMCの後に "THE LAST NIGHT" をワンコーラス歌い、そのままメドレー風に "GOOD BYE 夏男" に突入。ここで花道を走り抜けミニステージへ。何故かキッズも登場して、一緒に同じ振り付けで踊る。ま、邪魔に感じなかったからいいけど‥‥ジャニーズの線を狙ってるとは思うんだけど、正直まだまだ。もっと鍛錬が必要かな、と。

  松浦自体は、昨年末に観たライヴと比べれば全然調子が良さそう。ま、たった数曲だしな、こっちは。例の「口パク疑惑」でネット界は騒然らしいけど、別に俺は驚きもしなかったけどね。ま、行った人なら判ると思うけど、全部が全部口パクってわけじゃないし、特に昨年後半は酷い状態だったからねぇ。キャンセルされるのと、曲数大幅に減らされるのと、口パクで数カ所カバーするのと、一体どれがいいっていうの? 俺には正直判りません。観た人が気づいてガッカリするならまだしも‥‥(つうか「ハロプロ」だぜ!? 何をそんなに神格化してるんでしょうか? タイプは違うけど、BON JOVIやAEROSMITHだって曲によってはテープ(A-DAT)とか使って誤摩化してるじゃんか、と。って俺が言ったところで始まらないけどな。あと、俺は別に松浦をフォローしたりとか庇護してるわけじゃないから。現実としてそんなのいくらでもあるよ、と言ってるだけ。それを聞いて俺は別に驚きもしなかったって話です)

●再び、モーニング娘。

  モーニング娘。の本編スタート。これが安倍のラストステージ、15人編成の正真正銘のラスト‥‥まずは新曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" でスタート。しかもフルコーラス。確かにこの時期に、このラストステージで歌われたら‥‥良いと言わざるを得ないわな普通。けどさ‥‥俺はやっぱり‥‥どうにも入り込めなかったよ。個人的には "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" よりも駄曲、と敢えて言わせていただきます。スクリーンには安倍を中心として映し出しているんだけど、個人的にどうしても目が行くのは、毎度のことながら道重。ホント観てて飽きないわな、この子は‥‥。

  14人でのMCを済ませ、そのまま "シャボン玉" へ。興味深かったのは、道重の「なのに、どこ行ったんだよ~!」と「シャボン玉ぁ~!」っていう叫び声、あれが生声だったこと。これまではテレビ同様、カラオケだったのに‥‥それだけ彼女の成長が著しいってこと? しかもいい声してやがんの。ちょっと嬉しい驚き。ただ、石川のセリフ以降がカットされ、ワンコーラスのみというのが‥‥そのままメドレーで "ザ☆ピース!" に突入。この曲の時に花道を通りミニステージへ移動。間近で石川のセリフパートを堪能。本編最後は "そうだ!We're ALIVE" のショートバージョン。俺はてっきり "ここにいるぜぇ!" で締めるのかと思ってたんだけど。意外といえば意外だけど、モーニング娘。のテーマとも言える内容の楽曲なので、これで正解だったのかな。とにかく全員が力一杯この瞬間を楽しんでいるのが、手に取るように確認できました。そして終了。いつも通り袖に引っ込んでいく14人。最後に安倍も‥‥

  ここでアンコールを求める声が「なっちコール」に。と同時に、会場一面を包み込む真っ白なサイリウムの海。これ、ネット上でいろいろ賛否両論あったやつでしょ、やる前から。「サイリウムの海で埋め尽くすことが恒例行事」となるのが嫌、って人の気持ちも判るし、実は俺も反対派なんだよね‥‥「タンポポ畑」を大切にしたいからさ。ま、保田の時までだよな、って思ってたんだけど、今回もやるのか‥‥しかも開演前、客席ひとりひとりに配り回ってる一部のファンがいたりして、半ば強制的に「やらされてる」感。実は俺もサイリウム、渡されそうになったんだけど「俺、こういうの嫌なんで」と断ってるんです。アンコールを求める最中にも後ろの席の人に無理矢理勧められたんだけど、やっぱり頑に拒否。この日、殆どのことが笑って済ませられたけど、これだけはどうしても嫌だったからさ。

  そして、まこと&稲葉のMCに導かれるように、ドレスアップした安倍が再登場。が、ステージに現れた瞬間、その光景を目にして手で顔を覆ってしまう。暫くそのまま動けない安倍。何度か何か言おうとするも、すぐに「なっちコール」と白い海の光景にやられ、号泣。軽いコメントをした後、ゆっくりと花道を歩き、周りを見回しまた歩き、そのままミニステージへ。この後のコメント等はスポース新聞やその手のサイトでいろいろ書かれてるので割愛。「心を込めて歌います」と、"22歳の私" を熱唱。歌っている時はしっかり歌に集中。そこはさすがというか。歌い終えるとメインステージに戻ってくんだけど、そこには13人のメンバーの姿が。飯田に花束を渡されて、強く抱き合う二人。俺、ここで‥‥それまでこの「卒業劇」に何の感慨も湧かなかったのに、急に涙が‥‥ここからはただただ、ひたすら涙を流すばかり。どうして泣いたのか、俺にも判らないのよ‥‥メンバーにもらい泣きってのもあるんだろうけど、なんていうか‥‥何かが終わる瞬間を見てしまったからかな。うん、今でもよく判らないんだけどさ‥‥。

  まず飯田が欠席した紺野からの手紙を読み、それに続いて6期メンバーからひとりずつ送辞。田中、道重、亀井、藤本、新垣、高橋‥‥新垣があんなに泣き崩れてる姿、初めて見た。やはり安倍に憧れてモーニング娘。になった子だからな。高橋も、保田の卒業の時は悔しい思いをしたけど、今日は(まぁ出番が少なかったからかもしれないけど)思う存分力を発揮できたんじゃないでしょうか。そして小川も泣き崩れて言葉にならず。続いて4期。加護‥‥この子も泣いて泣いて。笑顔で送り出すのが信条らしい吉澤も、笑顔を引き攣らせながらも目には涙を溜めてる。そして‥‥辻。既にひとりでは立っていられず、飯田と石川に両脇から抱えられ、後ろから矢口が支えている状態。引き笑いというのがよくあるけど、彼女の場合「引き泣き」というか‥‥明らかに過呼吸気味。過呼吸持ち及び経験者ならば、あれがそうだってこと、一目で判ると思うよ。見てて俺、「あ、ヤバイよ‥‥」って瞬時に思ったもん。結局、殆ど言葉らしい言葉も発せぬまま安倍に強く抱かれ、戻っていったんだけど‥‥途中で座り込んでしまってね。慌ててスタッフ2人がやってきて、彼女を両脇から抱えてステージ袖へ運んでいって‥‥この瞬間、客席から小さい、しかもかなりのロートーンで「えぇ~‥‥」という、声にならない声が‥‥ここで俺、完全に醒めちゃってさ。涙は完全に止まっちゃった。その後、石川、矢口、飯田が言葉を掛けて行ったんだけど、やはり飯田とのやり取りが一番ググッとくるものが。けど泣けなかったんだけど。

  辻を欠いた13人になってしまいながらも、ホントに「15人編成のモーニング娘。」として最期の曲となったのが、"ふるさと"。フルコーラスで歌われてました。ワンコーラス目は普通に歌い、ツーコーラス目から6期、5期、4期‥‥という順番で安倍が各メンバーの元へと立ち寄り、微笑みかけながら歌うのね。ああ、やっぱり安倍は強い子だな、彼女ならこの先も大丈夫だ、って直感で思った瞬間でした。楽観的過ぎるかもしれないけど、そう思えたのよ‥‥ま、あの場に居た多くのファンは悲壮感と絶望感しか感じなかっただろうけどさ。

  再びステージを去ったモーニング娘。‥‥まこと&稲葉が再び戻ってきてコメントするんだけど、明らかに稲葉が感極まってるのが判りました。ここで辻について、感極まりすぎて立っていられなくなった、ステージの袖から見てるので大丈夫、とのこと。ま、辻が過呼吸持ちだというのはファンなら知ってる承知の事実。多分少なからず「事実はもっと深刻なんじゃねぇの?」と疑っている人はいたはず。そう、俺を含めてね‥‥この日の出演者が1組ずつステージに呼ばれて行くんだけど‥‥カントリーのあさみや中澤は明らかに泣いた後っぽかった。特に中澤は‥‥完全に号泣した後といった印象。最後にモーニングが戻ってくるんだけど‥‥俺は途中まで気づかなかったんだけど、加護の姿がなかったようでして。終了時に報告された話によると、辻同様感極まりすぎてステージに戻れなかった、と。確かに彼女もかなり酷い泣きっぷりだったけど、立てなくなる程だったか‥‥後でDVDが出たら確認し直そう。結局最後の最後は12人になったモーニング、ハローとしても総勢40人‥‥ホントの最後に歌われたのは "でっかい宇宙に愛がある" でした。矢口は泣き崩れて歌にならない状態。それを優しく包み込むように支える中澤‥‥安倍のラスト公演が何故モーニング娘。としてのライヴじゃないのか!?と疑問視する声が多いけど、俺はハロコンで正解だったように思います。多分、モーニング娘。の残された14人だけじゃ、「安倍なつみ、卒業」という現実を抱えきれなかったんじゃないかな、と。中澤や後藤といった元メンバー、モーニングのツアーでいつも一緒になるカントリーやココナッツの面々、そして古い付き合いとなる稲葉といった顔馴染みが多い中で彼女を送り出すのが、「モーニング娘。の顔」だった安倍にはピッタリだったのかもしれない‥‥今はそう思ってます。勿論、これに同意してもらおうとは思わないし、人それぞれ思いや考えは違うだろうからさ‥‥否定だけはして欲しくないな、と。俺も他人の考えを否定するつもりは毛頭ないけどね。

  最後の最後、一番最後の「愛とな~る!」のフレーズが終わった瞬間。全てが終わった‥‥ある意味、「世界の終わり」。あるいは「夏休みの終わり」‥‥俺にとっての「永遠の夏休み」が終わりを告げようとしてるのかもしれない‥‥そんな寂しさが、いきなり襲ってきて、再び涙が‥‥メンバーがひとり、またひとりと去っていき、最後にステージ上に残ったのが安倍、飯田、矢口、そして中澤という1~2期メンバー。もしこの日、保田が参加してたら間違いなくこの中にいたはず‥‥6年間、戦い抜いた戦友、ライバル、親愛なる家族。いや、そんな陳腐な言葉じゃ言い表せない程の繋がりを持つ1~2期メンバーが最後の最後までステージに残ったことが、非常に印象深く、そして「ひとつの時代」が終わったことを実感させる瞬間でもあったのです‥‥少なくとも、俺にとってはね‥‥

  ステージ上に誰も居なくなっても、「なっちコール」は収まらず、更に強くなる一方。エンディングSEとして "Go Girl" のカラオケが流されたんだけど、みんなそれに合わせて普通にPPPHとか入れてるし‥‥俺はというと、ぐったりと自分の席に座り込んで、俯いたまま物思いに耽るばかり。時々涙流したりなんかしてね‥‥何で泣いてるのか、自分でも理由が判らないのにね‥‥

  約2時間半に及ぶ長丁場が終了し、会場外に出ると救急車が‥‥瞬時に「辻? 加護??」と思ったけど、結局判らず終い。そのままとぼとぼと新横浜の駅に向かい、電車を乗り継いで帰路に着いたのですが‥‥帰りの電車やバスでも「iPod」に入れたモーニングをランダムに流しっぱなし。しかもプレイボタンを押した瞬間に流れたのが、よりによって "ふるさと" だったという偶然‥‥帰りの高速バス、誰にも気づかれないようにひとり涙を流してたのはこの俺です。

  あれから2日が経ち、少しは気持ちの整理がついた俺。今思うのは‥‥別に安倍が居なくなったからといって、そんなすぐにモーニング娘。に対して興味がなくなるなんてことはなく、今日もこうやってこのレポートを書きながら彼女達の曲を、いつも通り聴いてるし。つまり、本当の意味での「答え」は、歌番組やライヴで「安倍のいないモーニング娘。」を目撃した時、初めて出るんだと思います。勿論、その時にちゃんと答えが出るかどうかは判りませんけどね‥‥いや、答えなんて最初っからないのかもしれない。ただひとつ言えるのは、ここまで来た以上、最後の最後まで‥‥今までとは違う形になるけど‥‥彼女達の最期を看取ってやろう、と。ライヴに行く回数も減るだろうし、あるいはこれが最後のライヴになって、もう二度と行かないのかもしれない‥‥その「答え」が見つかってしまったとしても、そのまま自分に嘘をついて、悲鳴をあげながら失速していく彼女達を見守っていくのかもね‥‥今はそんな気がします。

  「安倍なつみが在籍した『モーニング娘。』」はこの日を最後に完結しました。けど、「安倍なつみが愛した『モーニング娘。』」はまだ存在しています。抜け殻と言われようが、そこに存在している以上、俺は目を背けずに直視していくつもりです。その覚悟はもう十分に出来てますから‥‥。


[SETLIST]
01. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [モーニング娘。おとめ組]
02. 晴れ 雨 のち スキ♡ [モーニング娘。さくら組]
03. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ [モーニング娘。]
---MC [全員&辻加護卒業報告]---
04. うわさの SEXY GUY [後藤真希]
05. 抱いてよ!PLEAS GO ON [後藤真希]
06. 原色GAL 派手に行くべ! [後藤真希]
---MC [まこと&後藤]---
07. FIRST KISS [あぁ!]
08. 先輩 ~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
09. 黄色いお空で BOOM BOOM BOOM [稲葉貴子&ココナッツ娘。]
10. さらさらの川 [前田有紀]
11. エーゲ海に抱かれて [飯田圭織]
---MC [まこと/稲葉/松浦/新垣]---
12. 白いTOKYO [ZYX]
13. CRAZY ABOUT YOU [ミニモニ。]
14. 元気のない日の子守唄 [中澤裕子]
15. MI DA RA摩天楼 [メロン記念日]
16. かわいい彼 [メロン記念日]
17. 奇跡の香りダンス。 [松浦亜弥]
---MC [松浦亜弥]---
18. THE LAST NIGHT [松浦亜弥]
19. GOOD BYE 夏男 [松浦亜弥]
20. 愛あらば IT'S ALL RIGHT [モーニング娘。]
---MC [モーニング娘。]---
21. シャボン玉 [モーニング娘。]
22. ザ☆ピース! [モーニング娘。]
23. そうだ!We're ALIVE [モーニング娘。]
---ENCORE---
---MC [安倍]---
24. 22歳の私 [安倍なつみ]
---MC [娘。から安倍への送辞]---
25. ふるさと [モーニング娘。]
---MC [全員]---
26. でっかい宇宙に愛がある [全員]
---S.E. [Go Girl ~恋のヴィクトリー~]---



▼モーニング娘。『愛あらば IT'S ALL RIGHT』
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投稿: 2004 01 27 12:00 午前 [2004年のライブ, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 安倍なつみ, 後藤真希, 松浦亜弥, 飯田圭織] | 固定リンク

2004/01/25

モーニング娘。『愛あらば IT'S ALL RIGHT』(2004)

  いろいろ小難しいことでも書こうかとか、モーヲタ・サイドに寄りかかった生温い好意的なレビューを無理して書こうかとか、この日を迎えるまで散々悩んだのですが‥‥ゴメン、やっぱり無理! もう俺には無理だから!

  モーニング娘。21枚目、安倍なつみ在籍時正真正銘のラストシングル、「愛あらば IT'S ALL RIGHT」。タイトル曲 "愛あらば IT'S ALL RIGHT" はタイプとしては‥‥多分 "I WISH" や "でっかい宇宙に愛がある" といった名曲達と比較される運命にあると思うんですが‥‥アレンジは小西孝雄。彼のアレンジ曲にしては成功してる部類に入るんじゃないでしょうか。そしてカップリングに異色作 "出来る女" は鈴木俊介によるアレンジ。ちょっと風変わりで演劇チックというかオペラ風な雰囲気が漂った、まぁ早い話が「QUEEN」風。これまでだと永井ルイの十八番だったわけですが、最近ハロプロとの関係が切れたのか全く彼が参加することがないので、代わりに‥‥といったところでしょうか。ちゃんとブライアン・メイ風のギターまで登場するし。ま、カップリングとしては面白味を存分に感じた1曲でした。

  以上。


  ゴメン、本当に書くことがないんだ‥‥だってさ、少なくとも俺にとっての『なっちがいる「モーニング娘。」』は、前作 "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" で一旦終了してるし、俺の中でも完結してるし。正直、あそこで終わった方がキレイだったと思う。なのに、ファンというのはいつでも自分勝手で我が儘なもんで、「あんな曲でなっちを卒業させるのか?」とか「もう1曲、なっちらしい曲で‥‥」とか言いたい放題。気持ちは判らないでもないけど‥‥そんなのは「安倍なつみのソロ」でやってくれ、俺は「モーニング娘。」が聴きたいんだよ。勿論、この "愛あらば IT'S ALL RIGHT" って曲もモーニング娘。なんだけど、何故こうも「聴き手に届かない」曲で彼女を送り出そうとするのか、そして「卒業」を「企画」として重んじるばかりに、残された14人の今後を蔑ろにしている点が凄く嫌な感じで気になるんですよ。

  "AS FOR ONE DAY" の時も少しは気になっていたんですが、何故メンバーが卒業する直前に新曲を出すのだろう?って。それって売る側としては「話題になるし、セールス的にも期待できる」ってことなんでしょう。送り出される側にとっても思い出になる1曲として記憶に残るでしょう。けど、モーニング娘。はその先もずっと続いて行く。その曲は卒業するまでの、ほんの数日の為の「中継ぎ」でしかなく、そのメンバーが抜けた後、我々は改めてその「穴」の大きさを思い知らされるわけです。幸い、"AS FOR ONE DAY" の時は保田圭の穴を藤本美貴が加入することでことなきを得ましたが、今回の場合は新しい要素で穴埋めすることはできません。残された14人でフォローするしかない。そうなると、絶対に、否が応でも思い知らされる「安倍なつみの喪失」。これって、今後のモーニング娘。にとってプラスになることなの?

  去って行く安倍には悪いけど‥‥この曲はむしろ、安倍が抜けてすぐに出すべき1曲だったんじゃないかな、と思いました。ま、歌詞の面で多くのファンが安倍と重ねて合わせて感涙してるのも理解できなくはないですが、何か俺、上手く誤摩化されているような気がするのよ。だから素直に受け入れることができない。「ひねくれ者!」とか「ファン失格」とか言われてもいいんだけど、やっぱり安倍体制で出すべきじゃなかったと思います。これは残された14人に対する裏切りだと思います。


  ‥‥なんてこと言っても、それは全部「モーヲタ」という狭く閉じた世界での話。一般の、モーニング娘。に必要以上の思い入れがない音楽ファンにとっては、正直どうでもいい話であり、またこの曲も「以前程伝わってこない」アイドル歌謡の1曲に過ぎないわけです。上に書いたように、この曲の歌詞に心揺さぶられるのって、結局モーニングにある一定以上の思い入れがある、あるいは彼女達を好意的に捉えている人達だけなんですよ。"ここにいるぜぇ!" 辺りから鼻につき始めた「躁過ぎる程の前向きさ・人生応援ソング」的歌詞。一見「意識革命」だったり「人生って素晴らしもんだよ」といった肯定的な内容で「外に」向かっているように取れるんですが、実際には「内に」向かっているように感じるんですよね。いや、リリース当時はそこまで考えもしなかった(そして俺もその「内側」のまっただ中にいたから気づきもしなかった)けど、その後リリースされたアルバム「No.5」を聴いて、どうにもそれが鼻につき始めて。だから、自分の中では "AS FOR ONE DAY" や "シャボン玉" は、そういった空気を打破する意欲作と受け取っていたんです。でも、実際にはそれさえも「内側」だけの話で終わってしまい、結局開き直って "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" にたどり着く‥‥ま、相変わらず勝手に分析・妄想してるわけですが。そういった意味で、この "愛あらば IT'S ALL RIGHT" って同じように「内に」向かって歌われているように感じられるんですよ。だから「外側」には届かない。いや、届いたとしても正確には通じていない、曲解されて終わり。最初聴いた時にそういうイメージが強かった、だから呆れたし、怒りを覚えたんですよ、この曲に。

  ぶっちゃけ、世間一般では別に安倍なつみが卒業しようが「俺の生活が変わるわけでもない」し、もう名前知ってるメンバーも少ないし、辻加護もそろそろ辞めるようだし、ああ終わりだね‥‥程度の存在でしかない。何か面白いことをテレビでやっても、以前のように面白がられることもなく、歌われる楽曲に心動かされる人も少なく、安倍卒業企画で涙する矢口真里の姿を観て「卒業の度に嘘泣きとか大変そうですよね?」と醒めた感想をこぼす‥‥これが自分の周りにいる人達の、素直な感想なわけ。この半年で、本当に彼女達に対する世間の興味は薄らいでいます。卒業と増員でしか話題作りできないアイドルユニット、それが現在のモーニング娘。なんです。それが現実。


  ただ、以前程の興味は持てないものの、それでも「モーニング娘。」という存在と、彼女達が歌う楽曲は好きな自分が、まだここにいる。安倍の姿がないモーニングを実際に目撃して、その興味は更に弱いものになるのかもしれない。けど、苦言を呈しながらも、好きな者達を最期まで看取る覚悟はできてます。きっと今後の「とみ宮」での新曲レビューは、モーヲタにとって耳の痛い内容になるのかも‥‥一緒に地獄まで行く覚悟ができてる人だけ、今後もお付き合いいただければ、と思っております。興味があまりない、沢山あるレビューの中のひとつとして読んでいる方々は、暖かく見守ってやってください。立ち位置は以前と違うものの、2004年もモーニング娘。及びハロー!プロジェクトを応援していくつもりですので‥‥。



▼モーニング娘。『愛あらば IT'S ALL RIGHT』
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投稿: 2004 01 25 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2004/01/02

松浦亜弥『×3』(2004)

  既に入手してから1週間経つわけですが、実際には2004年1月1日発売作品なんですよね、これ。というわけで、本当に久し振りだ‥‥ハロプロ系のアルバムで、こんなに聴き込んだのは。

  というわけで、松浦亜弥の約1年振り、通算3作目となるオリジナルアルバム「×3」(「トリプル」と読む)。前作「T・W・O」がバラエティに富んだ反面、非常に散漫な内容だったことを考えると、これはある意味対照的な内容なのかな‥‥とにかく、一聴して感じたのは「傑作の予感」。ここ最近の彼女に対し少し疑問を感じていただけに、これは嬉しい誤算。そして‥‥つんく♂よ、まだまだここまで出来るのかお前は!という驚き。たった3枚のシングルを軸にアルバムを構成していくのではなく、あくまで「アルバム用の新曲」が軸となる作品。これは本当に興味深いです。

  さ、能書きはこのくらいにして‥‥恒例の全曲コメントにいきますか‥‥時間もあることですし、たっぷりお楽しみください。


●M-1:GOOD BYE 夏男
  '03年6月リリースの通算10枚目のシングル曲。詳しいレビューはこちら。アルバム1曲目には必ずシングル曲、しかも活きが良い曲を持ってくるハロプロ系ですが、やっぱり今回は‥‥これしかないよな。好き嫌いが非常にハッキリするタイプの曲ですが、彼女の歌はやっぱり凄いと思わされる、パワーゲーム的楽曲。

●M-2:GET UP! ラッパー(松浦 Version)
  '03年7月リリースのシャッフルユニットEPより、松浦が参加したSALT5の楽曲を彼女のソロ・バージョンで収録。原曲レビューはこちら。既に'03年秋ツアーでソロ(とはいっても稲葉貴子とのデュエット形式)で披露してたこの曲、音源として聴いてみると‥‥ちょっと弱い気が。歌い方の問題なんでしょうけど、前曲の力技の後だとどうしても霞んでしまう。楽曲的にはこっちの方が好みなんですけどね。それにしてもこのアルバム、頭2曲でここまでストロングスタイルな作風って、ちょっと異色かな。ちなみにここまでの2曲、お馴染みの鈴木Daichi秀行がアレンジ。

●M-3:可能性の道
  お馴染み河野伸アレンジによる、アルバム用新曲。イントロでのワウがかかったギターといい、クラヴィネットやピアノのフレーズ、そして打ち込みながらも太めのスネアドラムの音とソロパートでのハーモニカっぽいシンセの音色、どれもが自分好み。勿論楽曲的にも‥‥アレンジのせいか、ちょっと黒っぽいポップソングといった印象。例えばスティーヴィー・ワンダーとか、あの辺のポップソング。ファーストアルバム「FIRST KISS」の路線に近いようで実はかなり色合いが異なると思います。だってファーストの頃の彼女だったら、間違いなく歌いこなせてなかったと思うから。

●M-4:ね~え?
  '03年3月リリースの通算9枚目のシングル曲。レビューはこちら。小西康陽アレンジということで、ここにくるといきなりクオリティーがググーンと上がるのは気のせいではないですよね? 松浦のボーカルパフォーマンスもここまでの4曲、どれも違った色合いを見せていて、ちゃんと「歌い分けている」感を味わうことができます。うーん、やっぱりこれ、いい曲だわ。

●M-5:オリジナル人生
  鈴木俊介アレンジによるアルバム用新曲。あーとうとう来たか‥‥というジャズテイストの1曲。当然生バンド(ドラム・ウッドベース・ギター・ピアノ)での演奏。歌と演奏とのぶつかり合い的テイストを強く感じる楽曲で、彼女のボーカルパフォーマンスもなかなかのものだし、曲も悪くない。稲葉によるコーラスもかなり雰囲気出ててカッコイイし‥‥いやー恐れ入った。本当に凄い曲だわこれ。

●M-6:恋してごめんね
  更に続く新曲は、再び河野伸によるアレンジなんですが‥‥うわーっ、前曲での黒っぽいノリをそのまま受け継いだ、ドス黒いファンク・ポップ。爽やかさ以上にドス黒さの方が耳に残る、非常にカッコいいアレンジとメロディーと演奏とボーカル‥‥例えば一時期のTHE STYLE COUNCIL("Wanted" 辺り)なんかを彷彿させるファンキーさ、と言えばお判りいただけますか? ブラスも豪快で気持ちいいし、実はブリブリいってるベースが鈴木Daichi秀行による打ち込みだというのも非常に興味深い。中間部でのつんく♂&松浦によるスキャットも味があって、マル。結局さ、今こういう曲をここまで歌いこなせるのって、松浦しかいないんだよね‥‥改めて彼女の大物振り、そして「異質」感を実感させられましたね。いやー、お見事!

●M-7:THE LAST NIGHT
  ファンキーなノリで盛り上がった後、ここでしっとりと小休止。'03年9月リリースの通算11枚目のシングル曲。レビューはこちら。鈴木俊介アレンジ。アルバムのこの流れで聴くと、本当に盛り上がる。例えば1~2曲目で力技をまざまざと見せつけられ、2~4曲目で煌びやかなポップサイドで和ませ、5~6曲目で演奏と歌が一丸となってビートを刻み盛り上げ、ここでは5~6曲目とは違った形の「歌と演奏」で盛り上げる。ちょっと歌い上げ過ぎかな、という気もするけど、まぁそれも彼女の個性でしょう。好き嫌いは分かれるけど。

●M-8:私と私と私
  ここで再びポップサイドへ。お馴染み高橋諭一によるアルバム用新曲。ちょっと「FIRST KISS」路線に近いアレンジだけど、もっとこっちの方が黒っぽい。基本的に今回のアルバムを聴いて感じるのは、そういった「ブルーズ/ジャズ/R&B」といったブラックミュージックへの、松浦なりの歩み寄り。散漫さが印象的だった前作との違いは、この方向性の統一といった点に大きく表れているのです。同じようなポップソングでも、表現方法次第でこうも変わるんだよ、と言わんばかりに。アルバム用新曲群はとにかく力の入れ具合が半端じゃないこと、聴いてもらうとお判りかと思うんですが‥‥箸休め的ポジションにある楽曲なので軽視されがちかもしれませんが、とにかくこれ、いい曲ですよ。

●M-9:Yeah!めっちゃホリディ(HIGH TUNED mix)
  '02年5月リリースの通算6枚目のシングル曲のリミックス・バージョン。前のアルバムにも収録されていた曲をこういう形で収録するのは、単に曲数稼ぎ/水増しだと思ってたんですが‥‥いやね、これがいいんですよ。リミックスは平田祥一郎の手によるもの。他のハロプロ系だとカン紺藤 "先輩 ~LOVE AGAIN~" やZYX "白いTOKYO" といった楽曲のアレンジの他、実は「SHO-1」名義でメロン記念日の "夏"(「チャンス of LOVE」c/w曲)のアレンジやモーニング娘。の "Do it! Now" のリミックス(「プッチベスト3」収録)等も手掛けてきてる人なんですね(つい最近、同一人物だと知りました。驚きです。だってメチャ好みのアレンジする人だし)。で、そのリミックス。本当に「アリ」なんですよ。ちょっと違うかもしれないけど、アルバムでいうと4曲目の "ね~え?" に近い色合いを持つアレンジなんですね。こういう活かし方もあるんだな、と。全体的な雰囲気を考えると確かに浮いているかもしれませんが、アルバムに華を添えるという役割は十分に果たしているし、単なる「水増し」で終わっていないと思いますよ。ま、リミックスとか苦手な人にとっては全く受け付けない1曲でしょうけどね。

●M-10:涙のわけ
  再びアルバム用新曲に。アレンジはAKIRA。バックトラックやコーラスも全てAKIRAの手によるもの。R&Bテイストのダンサブルな1曲で、例えばBoAとかSPEEDといった辺りの流れを組む楽曲なんだけど‥‥歌詞にドキリとさせられるんですよね、これ。2コーラス目の歌い出し。「モーニング娘。の数の変化や 突然訪れるお天気雨 未来なんて誰もわからないけど」って‥‥こんなデリケートな時期にこんな歌詞を、対抗馬である松浦に歌わすなんて‥‥つんく♂もやるな、と。多分、冷静に聴けない人も多いんじゃないですかね? けどさ‥‥いい曲なのよ、これ。シングルにはならない、どちらかというとシングルのc/wやアルバム用なんだけど、だからこそ活きる曲かな、と。

●M-11:LOVE TRAIN
  そしてアルバム最後を飾るのは、鈴木Daichi秀行アレンジによる新曲。R&Bテイストのスローチューンなんですが‥‥彼が過去手掛けたアレンジの中でもトップ3に入る完成度ではないでしょうか。つうか、それ以上に松浦の歌な。歌うというよりは「囁き」に近い歌唱法。これが曲の切なさ、儚さに合っていて、二重マルなんです。音数が少ないバックトラック、その上で印象的に鳴っているオルガンの音がとにかく印象的。いやー、これは「夜」ですね。特にアルバムラスト2曲は「夜の曲」。R&B系のアルバムでいうところの「後戯」的な楽曲。ホントにこれを夜、ドライブしながら聴くとハマるんですよ(実験済み)。アルバムの中でも個人的にはベストトラックに挙げたい1曲。


●総評
  さて、新鮮早々幸先良いスタートを切れそうな2004年のハロプロ、そして松浦ですが、これ本当に素晴らしいアルバムだと思います。例えばアイドルヲタ以外の、普段J-POPを聴いてるような人にも胸を張ってオススメできる1枚。

  けど、大傑作だった「FIRST KISS」には1~2歩及ばない「傑作」止まりなんですよね、現時点では。何故か? それは‥‥残念ながらアルバムの頭2曲が足を引っ張ってるかな、という気がするんですわ、個人的に。楽曲単体としては好きなんですが、正直このアルバムの作風には合わないような。あとリミックスもね。カラフルさという意味では捨てきれないものがあるんですが、どうしてもこのアルバムの統一感(特にアルバム用新曲6曲の作風)を考えるとね。そこだけがマイナス要因。それ以外の面‥‥例えばつんく♂による楽曲面だとか各アレンジャーによるアレンジだとか、そういったものは全て合格点を軽く越えてると思います。ホント、前作が嘘みたい‥‥

  と、かなり手放しで絶賛しまくるのもアレなんで、もうひとつだけ苦言を。このアルバムをもし「面白くない」と片づけるなら‥‥それは「異物感」の不足、でしょうか。楽曲単位でいくとどれも素晴らしいし、実際絶賛に値するものばかりなんですが‥‥「いい曲」ばかりで「凄い曲」がないんですよね。年末にもこちらで書きましたが、 "そうだ!We're ALIVE" だったり "Yeah!めっちゃホリディ" だったり "さぁ!恋人になろう" みたいな曲がないわけですよ。だから "Yeah!めっちゃホリディ" をリミックスして入れたのかもしれないけど‥‥残念ながらそういった意味でのマジックはこのアルバムには見られません。そこだけかな、本当に惜しいなと思うのは。

  今後、そういったマジックをつんく♂に求めるのは酷なのかもしれないし、もしかしたら本当に彼はそういった「飛び道具」に頼らない『楽曲勝負』を望んでるのかもしれない。だけどさ‥‥要はバランスなわけでしょ? いくらつんく♂が「いい曲」を連発しても、世間的には「凄い曲」の方で認知されてしまっている。その結果がセールス面に如実に表れてる気がするんですが‥‥ま、だからこそこのアルバムには成功を収めて欲しいと願ってるんですけどね。

  最後はネガなことばかり書いてしまいましたが、とにかく良いアルバムなのには違いないです。久し振りにハロプロ系のアルバムでスカッとした作品だったのは確か。是非「普通のJ-POP」として接してみては如何ですか、非ヲタの皆様?



▼松浦亜弥『×3』
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投稿: 2004 01 02 12:00 午前 [2004年の作品, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/12/27

ハロー!プロジェクト『プッチベスト4』(2003)

  というわけで、毎年恒例となった「プッチベスト」シリーズの第4弾。年々、当初の意味合いから少しずつ外れてきてるような気がしてたんですが、今年の「プッチベスト4」収録曲を見てもらえば判るように、完全に『YOUNG PERSON'S GUIDE TO ハロー!プロジェクト』の役割を果たしていないと思うんですよ。単なるオムニバス、今年リリースした曲の寄せ集め。しかも、現時点ではモーニング娘。以上に影響力を持っていると言っても過言ではない松浦亜弥と、2003年最も活躍したといえるであろう後藤真希の楽曲が収録されていない。多分、来年早々彼女達のアルバムがリリースされるからカットされた‥‥という政治的理由があるのかもしれません。同じような理由で安倍なつみもソロシングルではなくて企画モノの方が収録されている、等々‥‥不透明な部分が多々あるんですが‥‥まぁ2003年のハロープロジェクトを振り返るという意味も込めて、1曲1曲簡単にコメントしていきますか(何か今年の年末って、振り返ってばかりだな、ハロプロに関しては)。


●M-1:壊れない愛が欲しいの / 7AIR
  7月リリースのシャッフルユニットEPより。レビューはこちら。個人的にはやはり3組の中で一番テンション的に落ちるかな、と。けどどれもここ数年のシャッフルの中ではかなりレベル高い方なんですけどね。そんな中での3番手。あくまで俺の中でね。

●M-2:GET UP! ラッパー / SALT5
  同EPより。レビューはこちら。バックトラックが一番好きなのがこの曲。EPのバックトラック(カラオケ)で一番聴いたのが、実はこの曲。松浦がサードアルバムの中でこの曲をソロで歌うようだけど(既にライヴでは披露済み。ま、あの時は稲葉貴子とのデュエットだったけど)、これをひとりで歌うのはかなりキツイんじゃないか‥‥と。

●M-3:BE ALL RIGHT! / 11WATER
  同EPより。レビューはこちら。一般的に一番人気があったのがこの曲みたいですね。最も「モーニング娘。らしさ」を伝承してるのがこの曲なのかな、と。俺も好きですけどね。

●M-4:晴れ 雨 のち スキ♡ / モーニング娘。さくら組
  9月リリースの「~さくら組」名義のファーストシングル。レビューはこちら。時間が経ってみて気づいたけど、音がちょっと良くない気が‥‥シンバル系の音にちょっと難あり。ま、それが楽曲の良さに影響するとは思いませんけど。やっぱりバンドサウンドで聴きたかった1曲。

●M-5:愛の園 ~Touch My Heart!~ / モーニング娘。おとめ組
  9月リリースの「~おとめ組」名義のファーストシングル。レビューはこちら。これもリズム隊、生バンドにすべきでしたよね。江川ほーじんがあんなに素晴らしいベースを聴かせてくれているのに。勿体ないです。曲もホントに良かったのにさ。

●M-6:行くZYX! FLY HIGH / ZYX
  8月リリースのファーストシングル。レビューはこちら。"白いTOKYO" を聴いてしまった今となってはちょっと個人的に軍配は後者に挙がるんだけど、それでも今年のハロプロを代表するナンバーだと思いますよ。いろんな意味で今年は「キッズの躍進」の年だったんだな、と。"がんばっちゃえ!" から始まってたんですよね、全部(その曲を外した時点で、このコンピ盤の意味合いが弱くなってる気が)。

●M-7:SEXY NIGHT ~忘れられない彼~ / ROMANS
  8月リリースのファーストシングル。レビューはこちら。何だかんだ言われながらも、やっぱり好きです、全てにおいて。勿論、カップリング曲 "ロマン" の方がもっと好みなんですけどね。第2弾は本当にあるんでしょうか‥‥

●M-8:FIRST KISS / あぁ!
  10月リリースのファーストシングル。レビューはこちら。文句なしの名曲。普通にポップスとして十分機能してると思う‥‥だけに、現状に泣けてくる。一般層からも無視され、ヲタからも無視され。多分2~3年後に大絶賛されてるような気が。つうかここまでのアルバムの流れ、かなり良くないですか? 自分が作ったCD-Rとほぼ同じ構成なのでビビッたもん(自分の場合、この後にミニモニ。の "CRAZY ABOUT YOU" を入れるんですけどね)。

●M-9:浮気なハニーパイ / カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)
  7月リリースの「~紺野と藤本」名義のファーストシングル。レビューはこちら。怪作とか迷作とかいろいろ言われたこの曲、今更的ユーロビート&パラパラサウンドが玉に瑕だと思ってたけど、やっぱりこのバランス感が良かったんだね。意外とあさみの声がこういう曲に合ってることにも気づかされたし(って今気づいたんですが)。

●M-10:チャンス of LOVE / メロン記念日
  5月リリースの9枚目のシングル。レビューはこちら。よりによって、何でこの曲選ぶかなぁ~? 普通 "赤いフリージア" じゃねぇの? (メロン的に)大ヒット曲ですよ!? アルバム未収録曲を選んだ結果だというのはよく判るんですが、このセンスの駄目さ加減がハロプロ及びアップ・フロント・エージェンシー最大の欠点なんだよね。

●M-11:WOW WOW WOW / プッチモニ
  お蔵入りしていた、第3期プッチモニのファーストシングルとなる予定だった曲。今回初出にして、このアルバムの売り要素。'03年正月ハロプロコン及び同年春のモーニング娘。ツアーにて披露されていたこの曲、やはりアレンジが少し変わってる気が。ギターが重厚になってるし(多分)‥‥気のせいかしら? 最初の印象だと、もっとチープなイメージがあったんだけど‥‥まぁチープには違いないんですが、それでも許せるチープさだと個人的には思います。全部ギターに誤魔化されてる気がしないでもないけどね。

●M-12:ミニモニ。数え歌~お風呂ば~じょん~ / ミニモニ。
  5月リリースの7枚目(ミニハムず名義を含めれば9枚目)のシングル。ゆきどんを除けば俺が今年唯一買わなかったシングル‥‥かな? ミニモニ。ものは買ったり買わなかったりなんですが、正直この曲に対しては俺、かなりの嫌悪感があったんですよ。子供相手のユニットであるミニモニ。というのは理解できるのだけど、いくらなんでもこれは子供をバカにしてないかい?という疑問があって。未入学児あたりなら受け入れられなくもないだろうけど、小学生がこれ聴いてどう思うか‥‥結局彼女達のCDを買ってくれるのって、大人のファンか、そういった小学生児童なわけでしょ? その人達が買って恥ずかしくない作品かこれは!?っていうね‥‥ちょっと度が過ぎるぞ、つんく♂よ、とずっと感じてたわけ。
  けどね、今回このアルバムで、初めてちゃんとしたCD音源で聴いてみると‥‥思ってた程悪くなかったんですよ。まぁ確かにこの歌詞はやっぱりないよな‥‥って気持ちは変わらないですが、バックトラックや曲自体には特に文句ないんですよね。むしろミニモニ。にしては普通過ぎるくらい。そして "CRAZY ABOUT YOU" を通過した後だからこそ、この振り幅こそミニモニ。なんだな、と改めて実感したわけです。まぁだからといってシングルを買ったりはしないでしょうけど。

●M-13:母と娘のデュエットソング / おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)
  5月リリースの企画ものシングル。レビューはこちら。改めて聴くと、なっちの歌声が凄く良いんですよ。"22歳の私" や "ピ~ヒャラ小唄" での歌声や歌唱法って、レコーディング方法の影響もあるでしょうけど、とにかく「重い」んですよ。ベッタリしてるというか。それと比べると、ここで聴けるなっちの歌声、本当に楽しそうで自然体。俺がこの曲を評価してるのって、実はそういった所が大きく影響してるのかもしれませんね。そして、今後はそういった「安倍なつみ」をもっと観たい/聴きたいと思うんですけどねぇ‥‥アルバム、期待してます!

●M-14:GET ALONG WITH YOU / 中澤裕子
  5月リリースの8枚目のシングル。レビューはこちら。最近ステージからまた離れつつありますが、来年2月には早くも新曲が。ホントに、ホントーに、そろそろアルバムお願いします。いい曲があんなに貯まったじゃないですか!

●M-15:東京きりぎりす / 前田有紀
  7月リリースの4枚目のシングル。「zetima」移籍後初の作品。移籍したからってわけじゃないでしょうけど、今年からシャッフルにも参加してるから、その兼ね合いもあってアルバムにも初収録。過去にもライヴオンリーであか組4に参加した経緯があるんですが、それを別としても今回の参加は興味深いですね。そしてこの曲。中澤の演歌時代の曲と比べると、演歌度が低い気が。バックトラックが薄っぺらいのは仕方ないとしても、メロとかは意外とポップス/歌謡曲の範疇なんですよね。勿論、そっち方面を狙った作品だとは思うんですが。これなら確かに若い子がハロコンとかで聴いても口ずさめるわな。

●M-16:夏 LOVE ロマンス / ハロー!プロジェクト
  今回初出の楽曲。ハロプロ勢全員で歌っていること、バックトラックが夏っぽい(スチールドラムやウクレレが登場したり、タイトルにも「夏」の文字が)ことから、"OH! BE MY FRIEND" ではなくて本来は実はこっちがシャッフルEPに収録される予定だったんじゃないかな?という気がするんですが、如何でしょう? で、この曲。いいんですよね、全体的に。飛び抜けて素晴らしいとは言いませんが、如何にも河野伸らしいアレンジで、非常に好感が持てる1曲。ピアノがカッコイイですよね、特に。モーニング娘。のアルバム曲として聴きたかったかも。

●M-17:シャボン玉(asia mix) / モーニング娘。
  7月リリースの19枚目のシングルの、リミックス・バージョン。オリジナル・テイクのレビューはこちら。毎回お馴染みのリミックスですが、これまでは原曲のイメージを残しつつ味付けするといった作風が多かったんですが、今回はかなり解体/再構築して遊んでる気が。いきなり石川のセリフから始まる辺り、ちょっとした悪意さえ感じてしまいますよ‥‥いやいや、俺はこれ好きですね。自分でDJの真似事とかする時には是非使いたいと思います。


●総評
  というわけで、全曲駆け足で解説してきましたが、如何でしたでしょうか? こうやって1枚にまとまって聴いてみると、必然的に今年を振り返ってしまうわけですが‥‥やはり何度も言うように、2003年って‥‥特に中盤辺りから‥‥そんなに悪い年でもなかったような気がするんですよ。初頭はアルバム連発で、ちょっと厳しい楽曲も多かったりしましたが、結果良ければ全て良しじゃないですが、個人的には2002年以上に平均的に楽しめたかも。ただ、突出した楽曲がなかったのも今年の象徴ですね。去年でいったら "そうだ!We're ALIVE" だったり "Yeah!めっちゃホリディ" だったり "さぁ!恋人になろう" といったタイプの曲がね。全体的に "香水" とかその辺の流れに行きつつあるという。それはそれでいいと思うんですが、やはり多くの人は前者的な楽曲を求めてるようですし、バランス的にもそろそろそういった「大きな一発」が欲しいところ。

  で、やっぱり選曲的にはこれが正解とは思えないよなぁ。去年の「プッチベスト3」の方が選曲だったらまだ良かったように思うんですが‥‥これからハロプロ聴こうって人に対してはオススメしません。ある程度好きで普段シングルとか買わない人、ある特定のユニットだけ追ってて他のユニットには興味もなければシングル1枚も持ってない人とか、そういった人にはオススメできるけど。

  でもね、いざ聴いてみると‥‥普通に聴けちゃう。いや、カタログとしての意味合いは薄いけど、ただ鳴らしておく分には凄くいいアルバムだと思います。だっていい曲ばかりだし。真剣に聴く作品集ではないけど、まぁパーティーアルバムですよね。これで松浦の "ね~え?" と後藤の "うわさのSEXY GUY" か "スクランブル" が入ってたら文句なしだったんですけどねぇ‥‥

  というわけで2003年、「最後のハロプロ論」をお送りしました。おしまい。



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投稿: 2003 12 27 12:00 午前 [2003年の作品, ROMANS, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/12/23

中澤裕子・保田圭・矢口真里・メロン記念日『FS4 FOLK SONGS 4』(2003)

  フォークソングの名曲をハロー!プロジェクトのメンバーがカバーするという企画盤「FOLK SONGS」シリーズも、今回で4作目。前作「FS3」では、当時モーニング娘。を卒業したばかりの後藤真希と、そして後にモーニング娘。に加入することになる(当時はまだソロだった)藤本美貴、そしてお馴染み中澤裕子の3人による作品集だったけど、今回は‥‥

  とりあえず、以下に収録曲名を記しておきます(カッコ内は原曲歌手名)。


01. ひとりぼっちの部屋(高木麻早)
02. 異邦人(久保田早紀)
03. 真夜中のドア ~Stay With Me(松原みき)
04. 秋桜(山口百恵)
05. 22才の別れ(風)
06. 旅の宿(吉田拓郎)
07. 心の旅(チューリップ)
08. 雨の物語(イルカ)
09. 中央フリーウェイ(荒井由実)
10. 若者たち(ブロード・サイド・フォー)
11. ケメ子の歌(ザ・ダーツ)


で、これを歌うのが‥‥


中澤裕子(M-4、7、10、11:コーラスM-2)
保田圭(M-2、5、8、11:コーラスM-7)
矢口真里(M-1、5、9、11:コーラスM-7)
メロン記念日(M-3、6、10、11:コーラスM-9)


という布陣。中澤はまぁレギュラーなので割愛。メロンは「FOLK SONGS 2」以来2度目の参加。そして重要なポイントとなる、モーニング娘。卒業後初の音源となる保田と、ソロとしては初参加(というか初音源)の矢口の二人。これで市井紗耶香含め、モーニングの第二期メンバーは全員参加したことになります。所謂「コーラス要員」としても実力を持つ彼女達がソロシンガーとして、どこまで実力を発揮できるのか‥‥

  プロデュースは相変わらずたいせーが受け持っていて、正直‥‥な気分なんですが、まぁこの際それは無視します。で、アレンジャーなんですが、前作から参加し始めたCymbalsの矢野博康が4曲で参加しています。他にはお馴染みの高橋諭一、朝井泰生、上野雅和、そしてたいせーといった面々がアレンジャーとして参加しています。

  選曲的にいって、正直今回は「‥‥これってフォークソングなの!?」という厳しさを感じずにはいられないものもありますし、アレンジも出来・不出来がまちまちなんですね。それは正直に書いておきます。が‥‥やはり充実度という意味では同シリーズの中でも一番なんじゃないかな、という気がするんです。それは矢野氏が手掛けた楽曲("ひとりぼっちの部屋"、"真夜中のドア ~Stay With Me"、"秋桜"、"中央フリーウェイ")の完成度によるものが大きい気がします。特に矢口が歌う2曲‥‥"ひとりぼっちの部屋" と "中央フリーウェイ" は凄く良いですよね。タンポポ以降、なかなか味わうことが出来ない『可愛らしい歌声の矢口』を存分に堪能できる前者、そしてアーバンポップスとしての完成度が非常に高い後者。"中央フリーウェイ" が何故そんな完成度の高さを誇るのか、それはきっとサックスによるものも大きいのでしょうね。このサックス、かの菊地成孔(DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENやSPANK HAPPYでお馴染み)によるものなんですよね。矢口好きの菊地さんのこと、さぞかし嬉しかったことでしょう‥‥ってそれは関係ないか。とにかくスパンクスでも実現した矢野&菊地によるコンビネーションが、ここでも違った形で再現されたわけです。正直な話、この1曲だけの為にこのアルバムを買っても損はしないと思いますね!(ちなみに矢野アレンジ曲でギターを弾いているのは、NONA REEVESの奥田だったりします。これも興味深い)

  同様に‥‥メロンが歌う矢野アレンジ曲 "真夜中のドア ~Stay With Me" も非常に素晴らしい。アレンジの良さもありますが、何よりもメロンのボーカルワークが過去最高に素晴らしいんですね。実はこの曲、今年メロンがリリースした作品の中でも1、2を争う完成度なんですね。俺の中でも "赤いフリージア" に匹敵する作品ですね、これ。同じメロンが歌う曲でも、高橋諭一アレンジの "旅の宿" は「FOLK SONGS 2」で彼女達が歌ったフォークソングと同じ路線で、色合い的にも同じなんですね。けど‥‥明らかにボーカル力がアップしてる。場数を踏んだことによる自信なのか、各メンバーの個性を感じられるようにまでなってるのが面白いですね。

  そして‥‥やはり保田ですか。ソロでしっとりと聴かせる "異邦人" や "雨の物語" はアレンジ的には平凡なんですが、保田が歌うことでそれなりに聴けるようにレベルアップしてる‥‥というのは言い過ぎでしょうか。まぁ平均点的内容ですね。彼女がモーニング時代に見せた『個性』がイマイチ伝わってこない。抑え気味で歌う曲ばかりだからなのか、それとも彼女自身に迷いがあるのか。どちらにせよ、この2曲や矢口とのデュエット "22才の別れ" だけで彼女の今後を占うのは少々酷ですね。今後に期待ということで。

  中澤は‥‥相変わらずですね。可もなく不可もなくといった印象。もうちょっと歌い込めば更に良くなると思うんですが‥‥残念ながら "GET ALONG WITH YOU" で聴けたような奇跡はここには感じられません。彼女も平均点的内容ですね。ま、だからといって悪いって言ってるんじゃないですけどね(矢口やメロンの曲と比べれば、って意味ですからね)。

  アルバムは最後、保田のテーマ曲ともいえるような "ケメ子の歌" で終わるんですが‥‥保田、この曲で聴ける歌が一番活き活きしてるじゃんか! 何だよ、結局こういった感じの曲をもっと与えてあげればよかったのに‥‥だから能なしプロデューサーは(ry

  とまぁ苦言も呈しつつ、いろいろと感想を書いてきましたが‥‥やはり一番充実してると思います。例えば「FOLK SONGS 2」では松浦亜弥の "ひこうき雲" や "さとうきび畑" といった突出した作品があったりしたものの、それ以外は平凡だったし、「FS3」も後藤や藤本のソロに幾つか良いモノがあったけど、アレンジ的に‥‥な曲もあったりで、結局は全曲通して何度も聴けるといった感じではなかったんですが、今回は曲数や収録時間の程良さ(11曲で約40分)も影響して、非常に聴きやすく、尚かつリピートしやすい内容なんですよね。平均的にレベルが上がってると思うし、前述の矢口やメロンの曲の良さ、平均点的ながらも中澤や保田の歌もなかなか良いし。まぁまず何よりも先に原曲の良さってのがあるんですけどね。

  来年2月にはシリーズ第5弾がリリースされるようですが、次作は『卒業』というテーマ縛りがあるようです。モーニング娘。を卒業する安倍なつみやカントリー娘。等も初参加するようですので、それはそれで楽しみですね。今後も定期的にこういった完成度の高い企画盤、期待してます。



▼中澤裕子・保田圭・矢口真里・メロン記念日『FS4 FOLK SONGS 4』
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投稿: 2003 12 23 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日, 中澤裕子, 矢口真里] | 固定リンク

2003/12/15

メロン記念日 ~'03クリスマススペシャル 超渋メロン~@渋谷公会堂(2003年12月14日 昼公演)

  今年最後のハロプロ系ライヴとなったのは、メロン記念日。しかも「クリスマススペシャル」と銘打った、東京で2日間・計3回しか行われない本当に貴重なライヴに参加することができました。今回は前日に行われた初日の模様をネット上で調べることなく参加したので(というより、家にいなかったんですが)、セットリストが全く予想できない状態でした。ホント、久し振りにドキドキしながら席に着きましたよ。

  会場となったのは、渋谷公会堂。ロック系のライヴでここでやることが一時期、ある種のステイタスですらありました。何故今回、メロンのライヴがオールスタンディングの会場ではなくて席付きの、こういった名だたる会場で行われることになったのかは判りませんが、個人的には感慨深いものがあります。「あー、メロンも渋公3公演を瞬時にソールドアウトにすることができるようになったんだ‥‥」ってね。

  自分の席は2階席のかなり後方。上からステージを見渡すことが出来るって意味ではいいポジションかもしれませんね。メロンに関してはスタンディングと椅子席会場を交互に行ってる感じで、両方の楽しみ方も判ってきたし、そしていろんな見方ができるのでこういうのは実は有り難いんですよね、俺からすると。

  開演前の客入れS.E.は洋楽クリスマスソング集。俺が入った時はブライアン・アダムスの曲が流れていて、スタート直前にはWHAM!の定番曲。ほぼ定刻で暗転して、派手なオープニング・ミュージックが‥‥ってこれ、聴き覚えあるメロディだな‥‥ってあれか! その派手なブラス風ミュージックはそのままあの曲へと続いていきます‥‥そう、1曲目は意外や意外、"ガールズパワー・恋するパワー" でした!! シングルのカップリング曲から始めるのか‥‥正直驚いたよ。けど全然違和感なし。むしろこういうのを待ってたんだよね、メロンのファンはさ‥‥多分こういう始め方って、他のハロプロ系では無理なんじゃないかな‥‥オープニングからいきなりヒートアップして、俺も終始踊りっぱなし。それにしても今日の会場、暑い! 客の熱気なのか、空調のせいなのか‥‥ライヴハウス並みの不快指数だわ、こりゃ。2曲目はアルバム曲 "ANNIVERSARY"。残念ながらショートバージョン。この曲の時に気づいたんだけど、斎藤の動きがちょっと悪いような気がしたのね。いつも派手なアクションで俺を虜にする斎藤が‥‥ダンスのキレ悪いし。そしたらさ、この曲が終わった時のMCで言うわけよ、斎藤が。「持病の腰痛が悪化して、いつもみたいに派手に踊ることができません」って。軽いショックを受けたね。うわぁ‥‥って。先日の運動会でも前日の仕事で足を挫いたってことで競技に参加してなかった斎藤‥‥何だか凄く悪い予感がしちゃったよ。まぁその分今日は歌とセクシーでカバーするから!ってことなので、大丈夫だと思うんだけど‥‥

  3曲目は最新シングル "かわいい彼"。この曲のサビ部分で、斎藤が胸を揺らさんばかりの勢いで踊るんだけど、この日はそれも観れず終い。あー俺あのパートのダンスがすっげー好きだったんだけどなぁ‥‥とにかくその「腰痛」と聞いた後から、ずっと意識して斎藤を見ていたんだけど‥‥やっぱり辛そうなのね。ダンスのキレの悪さは言うまでもなく、動きも小さいし、凄く腰をカバーして動いてるのが見て取れるし。最悪の場合だと、ダンスが他の3人より遅れてる時すらあったからね。けどね‥‥そんな斎藤をカバーせんとばかりに村田がいつも以上に‥‥そう、この人のダンスもいつも観てて気持ちいいんだけど、この日は特に振りが大きくて、気づくと目を奪われる瞬間がかなり多かったです。あと柴田な。柴田の歌、すっげー成長してやがんの。ホントにフロントマンらしく成長しやがって‥‥斎藤は言うまでもなく、本当に歌でカバーしてる感じだったんだけど、この日4人がユニゾンで歌うパートで何度か「おおっ、誰の声だこれ!?すっげーいい声してるな??」って思う瞬間があって、実はその大半が柴田だったというね(残りは斎藤と村田でした。大谷はこの日、PAのせいでしょうか、音量が小さめだった気がするんですよね、残念ながら)。ま、柴田についてはまた後程書くとして‥‥4曲目はアルバムから "眠らない夜"。前回のツアーではやってなかったので、いい選曲かも。

  再びMCを挟んで5曲目は "Wa!かっちょEなッ!"。如何にもメロンらしいファンキーなロック・チューンなんだけど‥‥ふとここで気づくと、ここまでの選曲、最新シングル以外は全部シングルのカップリング曲とアルバム曲なんだよね。ある意味すっげーチャレンジだと思うんですが‥‥ライヴのサブタイトルに「超渋メロン」ってのがあったけど、これが意味するものがこのセットリストなんでしょうか? 既にシングル11枚リリースしてるユニットですよ、にも関わらず1曲目はカップリング曲、頭5曲中4曲をノン・シングル曲で固める。何だかメロンを象徴するセットリストだよなこれ。アルバム出てから1年近く経っちゃったから、別にアルバムをプロモーションする意味もないのにこの選曲。それが許されるのがメロンなのかもね。

  たださ、今回残念なこともあって。それはフルコーラスで歌われる曲がかなり減ったこと。曲数を増やす為の措置だと思いたいんだけど、このパートで歌われた4曲中3曲("Wa!かっちょEなッ!"、"告白記念日"、"夏の夜はデインジャー!")がショートバージョンだったんだよね。特に後者2曲は2コーラス目の歌詞が好きなもんで‥‥残念。なのにまたまたカップリング曲 "夏" はフルコーラスで歌われてしまうという。メロンらしいや。斎藤を除く3人は後方にある高台に昇って歌い踊るんだけど、腰痛で動きの小さい斎藤はステージ中央で簡単なダンスをしながらひとり歌うという状態。まるで斎藤がフロントマンで他の3人がバックメンバーみたいな関係‥‥なんだけど、そのバックの動きがとにかく派手で、必ずそっちに目が行っちゃうのね。そういう意味では斎藤へのフォローは見事に成功してたんだろうね。俺も「斎藤大丈夫か!?」って気になってたの、前半のうちだけだもんなぁ。気づくと柴田や村田に目を奪われてたし。で、その後斎藤に目が戻る時は決まって歌の上手さに驚いてなんだけど。なんかバランス良かったのかもね、今回は。

  一旦メンバーが袖に引っ込んで、ステージ上方から幕が下りてきて、お馴染みVTRタイム。クリスマスケーキをみんなで作りましょうという写真劇みたいな感じ。で、ケーキが完成したところで幕が上がり、幕の向こうには作り物のデコレーションケーキが。その影や袖から4人がカラフルなドレスを着て現れ、「クリスマススペシャル」らしく "きよしこの夜" をしっとりと歌います。確かに、彼女達がこういうスタンダード曲を歌う機会、そしてそれを聴く機会なんてそうはないから、これはライヴに来た人だけへのクリスマスプレゼントだわな(ま、時季はずれの来年2月にはこの日の模様がDVDになって発売されるそうですが)。しっとりメロンを堪能した後は、色っぽい "MI DA RA 摩天楼"。斎藤はさっきよりも頑張ってダンスをしてくれたりで、胸が熱くなってきたよ。そうそう、この日の村田は常にメガネっ子だったんですが、ここのパートでは大きめのメガネ(サングラス?)をカチューシャのように頭にのせて踊ってたのね。けど "MI DA RA 摩天楼" の時、ダンスが激しくてメガネがずれてきちゃうわけよ。で、村田。頭からメガネをとって、さりげなくそのメガネをステージ袖にさっと投げたわけ。もうね、その姿が最高に格好良くてさ。惚れた!マジで!

  4人が再び袖に引っ込むと‥‥聴き覚えがあるんだけど、絶対にメロンの曲じゃない曲のイントロが‥‥ビックリした。第3期タンポポ唯一の曲、"BE HAPPY 恋のやじろべえ" ですよ! 歌うは柴田と大谷。二人であのダンスをするわけですよ。そして交互に歌うのね‥‥バックトラックからは新垣や紺野の声がするものの、歌ってるのは間違いなく柴田と大谷。こりゃホントにスペシャルだわ! 意外な曲の登場に驚き興奮し、そして感動する俺。いいもの見せてもらったよ。とすると‥‥斎藤と村田は‥‥やっぱり柴田がいるからタンポポなわけで‥‥斎藤ならやっぱROMANSかな‥‥村っちがラップ!?‥‥と勝手に思い込んでたら、ラガマフィン風のイントロが‥‥おお、今年のシャッフルユニット、11 WATERの "BE ALL RIGHT!" か! これも確かに意外だけど‥‥考えてみりゃメロンの4人中3人(柴田・村田・斎藤)が11 WATERだしな。これも嬉しい誤算で、終始歌い踊りっぱなし。今年の夏ハロコンは行けてないから、この曲を生で聴くのは勿論初めて。しかも村田と斎藤の歌を存分に堪能できるんだから、これは嬉しいよ。斎藤も無理して一生懸命踊ってるわけさ。時々村田とアイコンタクトを取りながら、互いにニコニコしてさ。観てるこっちも笑顔を沢山貰ったよ。ありがとう!

  ここで一旦クールダウン。セクシーなミドルチューン "チャンス of LOVE" を挟んで、ライヴ初登場の "二人のパラダイス"。ホンキートンク調ピアノがメインとなるブギーナンバーなんだけど‥‥CDだとアレンジの緩さが目立ってたのに、ライヴで聴くとそんなに悪く聞こえないのね。多分大音量で音が割れてる分、ローファイなイメージが増長されて、より格好良く聞こえたのかな、と。まぁ勝手な思い込みですけどね。元々メロディは悪くない1曲だし、メロンのパフォーマンスが加わることで更に見応え・聴き応えがアップしてて、個人的にイメージがガラリと変わりましたね。うん、良いと思った。後で聴き返してみようっと。

  再びVTRタイム。4人がパーティーに行く準備をしながらコントを挟むといったもの。で、最後に香水を振りまく‥‥そう、そのまま感動的な "香水" へと続くわけです。もうね、ここからが怒濤の流れ。柴田の歌がね、本当に最後まで安心して聴いてられたのって、多分今日が初めてじゃないかな。いや、夏ツアーの時も結構頑張ってたけど、この日はそれ以上。俺 "香水" 聴いて泣きそうになったもん。いや、今までもこの曲ではウルってくる瞬間が何度もあったんだけど、特にこの日は格別でした。そしてアッパーなスカチューン "遠慮はなしよ!" では斎藤も頑張って右へ左へと動き回り、客も一緒になってジャンプしたり‥‥あーもうこの辺りになると記憶が曖昧。本当に熱くて、そして暑くてさ。更に煽るように "さぁ!恋人になろう" と "This is 運命" のコンボ攻撃でエンディングですよ!? 去年のファーストライヴを彷彿させる流れですが、あれ以上ですね今日は。もうね、ステージ上の4人、腰痛とかそんなの全然関係なし。斎藤も頭振って何時も通り踊ってるし(けどちょっと控え目に)。柴田の煽りも上手くなったなぁ、とか、村っちの動きがホントにカッコイイなぁ、とか、大谷‥‥痩せろよ、とか。椅子席だったお陰でボディサーフは今回観れなかったけど、それがなくても十分過ぎる程に盛り上がりましたよ。もうメロンが引っ込んだ頃にはクタクタだったもん。俺、最近のハロプロ系ライヴではただひたすら踊るだけなのね。サイリウムも持たないし、PPPHやお約束の合いの手も入れない。ただただひたすらダンスするのみ。多分周りから見たら嫌なタイプの客なんだろうけどさ、やっぱりライヴって個々の楽しみ方があるはずだし。それを再認識してからは俺、最初の頃みたいな踊り方は止めたのね。だから会場で俺を見かけても、そっとしておいてください‥‥

  アンコール1曲目は、今や代表曲のひとつと呼べる "赤いフリージア"。全員白い衣装に赤い花やクリスマスの飾りをあしらった衣装を纏って登場。とにかくこの曲でも柴田の歌に驚かされるばかり。全然パワーダウンしてないのね。危うい箇所がひとつもなかった、と言い切ったら嘘になるだろうけど‥‥それでも殆ど気にならないレベルでしたよ。ラストの柴田ソロパートも安心して聴いてられたし。いやー、この1年で本当に成長したのは実は柴田なのかもしれないね。勿論全員が全員、いろんなことを経験して、あるメンバーは課外活動で、あるメンバーはソロとして他の仕事をこなしたりしながら、それをメロンに持ち寄って更にパワーアップさせていく。今年は4人で前進しながらも、実は課外活動がこれまで以上にあった1年だったんだよね。ホントに頑張ったと思います。シングル4枚にアルバム、2本のツアーと今回のスペシャルライヴ‥‥ファンにとっては非常に感慨深いですよ、これら全てが。

  最後のMCでも以上のようなことについて語ったりしてたわけですが、柴田がね、妙に渋公でやることに拘ってるんですよ。ここでやるのが夢だった、みたいに言うわけよ。確かにモーニング娘。も昔ここでやってるけどさ、他に誰かいたっけ‥‥ま、まさかBOφWYか!? そういえば彼等も毎年クリスマスイブ(12/24)にはここ渋公でライヴやってたっけ。昔、「メロンをバンドに例えると、誰がどのパートよ?」みたいな話をした時に俺、メロンをBOφWYに例えたことがあったっけ。何となく、そんなことあったなぁって思い出しちゃったよ、その柴田の話を聞いた時に。

  来年の3月にまたツアーが決まり、更に来年もこのまま突っ走るメロン。この日最後に歌われたのは、今や彼女達のテーマ曲ともいえるであろう "ENDLESS YOUTH"。この曲を聴くとね、どうしても涙腺が緩んでくるのよ‥‥毎回この曲の時に泣くメンバーが現れるんだけど、さすがにこの日はもう1公演控えてることもあってか、誰も泣いてないようでした(つうか俺の位置からは遠すぎてよく判らなかっただけかも)。そうそう、今回この曲ってエンディングのアレンジが変わってたのね。クリスマス風にシンフォニックなアレンジになってまして‥‥それが非常に温かみを感じさせるアレンジで、好印象。4人のソロパートがそれぞれあって、そこでもそれぞれの個性を感じることができたし、最後の大合唱も涙が出そうになる程良かったし。今日は涙もなく、笑顔で袖に引っ込んでいった4人。俺だけ泣き損か?

  ふと時計に目をやると、既に2時間。ああ、そんなにやったんだ!?というのが正直なところ。曲数的には右のセットリストの通り、結構やってるんですよね。そのせいでショートバージョンになった曲が増えたのかな。あと、新たに削られた曲もかなり増えたね。デビュー曲 "甘いあなたの味" や異色曲 "電話待っています" が今回新たにカットされ、カップリング曲でも "恋愛レストラン" がカット。"スキップ!" は今回も復活しませんでした。そう考えると、メロンもそれだけ曲が増えたってことだもんね。選べるだけあるのに、スペシャルライヴだから「これまでライヴで披露したことないような曲」まで登場する。更に前半はハードコアなメロンヲタが喜びそうな選曲で、後半は誰もが太鼓判を押す文句なしで怒濤の展開。中盤には上記のようなスペシャルプレゼントが用意されている‥‥ライヴとしては多分、一番内容が濃かったかもしれませんね。

  あとさ、MCも良かった。「ハロプロ系のライヴは、全部台本が用意されている」ってよく言われてるわけだけど、例えば最後のMCなんて完全に彼女達の言葉だと思うのね。凄く自然体だったし、だからこそ時々まどろっこしく感じる瞬間もあったし。けど、それはそれで悪いと思わない。経験を重ねることで、もっと良くなると思うし。松浦や後藤がやってるんだもん、メロンだって‥‥ねぇ?

  いやー、今年のハローを締め括るには最高のライヴだったと思います。こういうクオリティのライヴを、来年も期待したいですね。メロンといい後藤といい、本当にいいライヴをやってくれる。今後もこの2組からは目が離せませんな!


[SETLIST]
01. ガールズパワー・恋するパワー
02. ANNIVERSARY ※
---MC---
03. かわいい彼
04. 眠らない夜
---MC---
05. Wa!かっちょEなッ! ※
06. 告白記念日 ※
07. 夏の夜はデインジャー! ※
08. 夏
---VTR---
09. きよしこの夜
10. MI DA RA 摩天楼
11. BE HAPPY 恋のやじろべえ [柴田・大谷] ※
12. BE ALL RIGHT![村田・斎藤] ※
---MC---
13. チャンス of LOVE ※
14. 二人のパラダイス
---VTR---
15. 香水
16. 遠慮はなしよ!
17. さぁ!恋人になろう
18. This is 運命
---encore---
19. 赤いフリージア
---MC---
20. ENDLESS YOUTH

※印付きはショートバージョン



▼メロン記念日『かわいい彼』
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投稿: 2003 12 15 09:52 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/12/06

メロン記念日『かわいい彼』(2003)

  メロン記念日通算11枚目のシングルとなる「かわいい彼」。今年の締めくくりに相応しいアッパーで激しい、いろんな意味でメロンらしいタイトルチューンと、正反対でしっとりと、そしてじっくりと味わい深いカップリング曲という硬軟両揃えで我々を魅了します。とにかくこの1年、『成長』と『迷走』の繰り返しだった彼女達そのものといえるでしょう。

  タイトル曲 "かわいい彼" はアレンジャーに守尾崇(カン紺藤 "浮気なハニーパイ" 等)を迎えた、如何にもなユーロビート風歌謡ナンバー。ま、早い話が如何にもつんく♂という、ねっ。世間で言われてる程ユーロビートっぽくも感じてないんですが、まぁ大まかに言えばそうなるんでしょうね。(ハロプロにしては)意外と細部まで作り込まれてる印象があるんですが、どうでしょう? メロディも最近のつんく♂らしい、なかなかの出来だと思いますが‥‥まぁ俺の感覚が世間一般のヲタの皆様とずれてきてるようなので、恐らく多くの人が「イマイチ」とか「糞」とかいって切り捨てるんでしょうね。「B級っぽい」とかさ‥‥

  けどね、その「B級っぽさ」こそがメロン記念日最大の売りだったんじゃないですかね? 確かにここ1年ちょっとの間にリリースされたシングルは楽曲としての精度も完成度も高めのものが続いたので、特に "チャンス of LOVE" と "MI DA RA 摩天楼" はクオリティが落ちたように感じられましたが(いや実際に落ちてたのかもしれませんが)‥‥これらに漂う「B級っぽさ」こそデビュー時から備わっていた持ち味だと思うんですよね。まぁデビュー時はホントに普通の売れなさそうなB級アイドルだったわけですが、現在ではそれを『演じる』ことさえできる。真の意味ではA級アイドルに片足突っ込んでるんでしょうけど、そう感じさせないのはやはり周りのブレーンによる仕掛けであり、そして彼女達の力量なんだろうな、と。

  B級であり続けることは決して悪いことではないと思います。確かにそれが足を引っ張ることが多いでしょうけど、そういったリスキーさを常に孕んできたのが『メロン記念日』なんですよ。メロン・イズムなんですよ。ねぇ、そう思いません?

  一方、カップリング曲である "初雪" はこれまでの彼女達のイメージからすると、ちょっと驚いてしまう程に穏やかで味わい深いバラードナンバー。アレンジにはお馴染み高橋諭一を迎え、ちょっとオリエンタルな雰囲気づくりに成功しています。線の細いギター(恐らくライン録り)、アコギのストローク、ストリングス系シンセがメイン、そんな中に生バイオリンを取り入れたりして‥‥そんな細かな仕掛けが何となくカントリー娘。を彷彿させますが、やはりこれもメロン記念日なんですね。デビューから約4年近く経ち、ようやくこういう楽曲にもチャレンジできるだけの力をつけたんだと、今だからこそのチャレンジなわけです。この1年でツアーを数回経験し、松浦亜弥や後藤真希といった後輩達の助っ人を経験し、シングルヒットやアルバムリリースも経験し‥‥そういった『経験』を凝縮した、ひとつの結果提示なんじゃないでしょうか。そう思えて仕方ないんですよ、この曲での彼女達の歌を聴いていると。

  このシングルでの2曲は、今一度初心を思い出せという『原点回帰』と、実力を着実につけていった彼女達に対して新しい課題を設けようという『未来への展望』を体験できる、正に『第一期・メロン記念日』を締め括るに相応しい内容なのではないでしょうか。勝者のみが味わえるウィニングラン。しかしそこにふんぞり返るんじゃなく、常にチャレンジャーの精神で戦い続けるのがメロン記念日‥‥いや、それはモーニング娘。にもいえる(いや、『いえた』ですね正確には)ことなんですが。

  このシングルを持って、彼女達は祝賀パーティー的内容になるであろうスペシャルライヴを12/13&14に東京オンリーで行います。さてさて、ハッピームードで今年を終えるメロン記念日、来年はどういう戦いを我々に見せてくれるのか‥‥楽しみですね!



▼メロン記念日『かわいい彼』
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投稿: 2003 12 06 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/11/27

後藤真希『原色GAL 派手に行くべ!』(2003)

  後藤真希通算9枚目のシングルとなる「原色GAL 派手に行くべ!」。古くからのファンはこれを聴いていろいろ思うことがあるんじゃないですかね‥‥恐らく誰もが思い浮かべるであろうことだとは思いますが、ここでも敢えて書いてみたいと思います。

  タイトルナンバー "原色GAL 派手に行くべ!" という曲は、明らかにプッチモニでの後藤を意識して作られた(あるいはアレンジされた)楽曲だと思うんですね。イントロやエンディングでの布袋寅泰の "POISON" を彷彿させるギタープレイとリズムで「おお、ちょっとパンキッシュ!?」と思わせて(男性コーラスもそれっぽいしね)、歌い始めのサビでこれでもか!?ってくらいにキャッチーでポップでつんく♂らしいメロディを持ってくる。そしてAメロ~Bメロでの構成や挿入される「声ネタ」、これらが全て往年のプッチモニをイメージさせるようなものなんですね。いや、イメージさせるというよりもあからさまに狙ってるように感じますけどね。ちょっと素っ頓狂なんだけどカワイらしい後藤の歌い方も、"ちょこっとLOVE" や "ぴったりしたいX'mas!" といったコミカルな「女の子・後藤真希」を強くイメージさせるものだし、高橋諭一が手掛けたアレンジもプッチらしい「音のおもちゃ箱」的な騒がしいものだし(例えば松浦亜弥の一連のキラーチューンを思い浮かべてもらえば何となく想像つくでしょう)。結局空中分解してしまったかのような第三期プッチに代わり「私が引き継ぐから!」という強い意志というか力強さが存分に味わえる。恐らく今後のライヴでもキラーチューンとなるんじゃないですかね、これは。

  この曲を最初に聴いた時、そのコミカルな歌詞や振り付けも相俟って‥‥一瞬ですが、聞こえないはずの保田圭や吉澤ひとみ、あるいは市井紗耶香の歌声や踊る姿が聞こえてきたり見えてきたりしたような気がしたんですよ。ホント、それくらい「あの時代」がフラッシュバックしてきて‥‥けど、最終的にこれがただのノスタルジーで終わらなかったのは、ひとえに今の後藤が持つポテンシャルの高さのお陰じゃないかな、と。この1年で彼女は相当実力を付けたと思います。それは彼女のライヴを観たことのある人なら誰もが首を縦に振る事実でしょう。そんな1年の集大成としてこの曲を歌う。恐らくモーニング娘。卒業当時の彼女がこの曲を歌ったとしたら、ただのプッチモニ・リバイバルで終わっていたでしょう。もしかしたら「‥‥保田や吉澤がいないと淋しいなぁ」くらいの物足りなさを感じてたかもしれませんね。けど、実際には違った。それが「今の後藤真希」なわけですよ。

  一方カップリング曲 "恋人募集中" はロッカバラード調の8分の6拍子ヘヴィバラード。同じく高橋諭一によるアレンジで、ギター以外は全編打ち込みなんですが‥‥例えばBON JOVIとかAEROSMITHみたいなアメリカン・ハードロック・バンドがやりそうなロッカバラードといったイメージで、しっとりというよりは派手に歌い上げる後藤の歌を存分に味わえる1曲に仕上がってます。そういえば後藤、今回のシングルリリースに際して「そろそろバラードが歌いたかったんだけど‥‥」みたいな発言をしてたみたいですが、これを聞いて俺‥‥まぁ勝手な想像ですが、何故つんく♂が今回バラードを用意しなかったのを考えてみたんですよ。

  その前に‥‥後藤が公の場で歌ったバラード曲となると、自身のソロ曲となると昨年末にリリースされた "サン・トワ・マミー" と "君といつまでも" だけなんですよ。それ以外だと、テレビの歌番組で歌った "Who..."(浜崎あゆみ)と "Time goes by"(EVERY LITTLE THING)くらいでしょうか? これら2曲が彼女が大好きで、よくカラオケで歌う曲なんだそうです‥‥つまり「自信を持って他人に聴かせられる曲」として選んだのが、このバラード2曲なわけです。

  たったこれだけの情報で判断してしまうのは危険だというのは承知してますが、それでも言ってしまうと‥‥ほら、よく「俺/私、歌そこそこ上手いのよ。自信あるんだ」って他人に言い回る人程、勝負曲って感情を込めて歌い上げるバラードだったりしません? 今回の後藤の発言を耳にした時、そしてつんく♂が未だにバラードらしいバラードを彼女に用意しない事実に気づいた時、これを思い出したんですよ。

  言い方は悪いですが、今回の後藤の「そろそろバラードが歌いたかったんだけど‥‥」云々の発言って、考えようによっては「この1年でミュージカルもやった。ツアーも2回もやって大成功した。今のワタシ、相当イケてるんじゃない!?」ってな風にテングになりつつあるんじゃなかろうか、と‥‥いやいや、そんなことはないとは思ってますが。「今のワタシがバラード歌ったら、スゴイんじゃない!?」みたいな風に思ってたとしたら‥‥そりゃつんく♂も「まだまだや!」って焦らしますよね? 俺がつんく♂だったら焦らすもん、絶対に。シングルではまだ2~3枚先まで切らないと思う。アルバム用には‥‥微妙なところですね。来年1月末に待望のセカンドアルバムがリリースされるそうですが、今年リリースしたシングル4枚("うわさのSEXY GUY"、"スクランブル"、"抱いてよ!PLEASE GO ON"、"原色GAL 派手に行くべ!")を軸として、どこまで音楽的な枠を広げていくのか。ファーストアルバム「マッキングGOLD (1)」が非常に幅の狭い、遊びの少ない作風だったことを考えると、今回はバラードもありえなくないんだけど‥‥さて、どうなるんでしょうね?

  今回何故つんく♂がこういった楽曲を用意したか、それは本人にしか判りませんが‥‥きっと今年1年頑張った後藤に対する彼なりのご褒美みたいなもんだったんじゃないですかね? 今年最後の日に、ソロとしては初めてとなる紅白歌合戦があるし、年末年始の音楽番組にもいろいろと出演するでしょう。そこで歌い上げるような綺麗なバラードを用意するのではなくて、あくまで「後藤とバカ騒ぎしようぜ!」的な脳天気チューンを持ってくる。松浦だったり藤本美貴の場合は年末のリリースでは毎回ミディアムスロウ・ナンバーを用意してきましたが、あくまで後藤は後藤、そのシステムに則る必要はないわけです。「最も後藤らしいやり方で最高の1年を締め括る」‥‥そういう意味では、本当にピッタリで、そしてもってこいの1曲だと思います。その代わり、今後の伏線ともいえるようなロッカバラードをカップリングに用意して、しっかりと彼女の今現在の実力まで見せつける。十分じゃないですか!

  売れる/売れないは別として、俺はこのシングル大好きですよ。2曲ともバランス取れてるし。俺の中ではかなり上位にランキングするシングルですね。

  ま、この "原色GAL 派手に行くべ!" で紅白に挑むとは思いませんけど、それでも‥‥おめでとうございます!ってことで。ねっ?



▼後藤真希『原色GAL 派手に行くべ!』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 11 27 01:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク

2003/11/23

HELLO! PROJECT SPORTS FESTIVAL 2003 IN TOKYO DOME ~日本の女の子は、音楽と体育です。~@東京ドーム(2003年11月22日)

 うーんと、運動会です。正直レポートの必要があるのか、そしてその需要があるのかどうか書いてる本人にも判りませんが、まぁ形として残しておきますか。来年もあるだろうし、その時の参考にでもなればなぁ、と。

  凄いですよね、今年は。大阪ドームと東京ドームで各1回、しかも両方ともそこそこ入っていたようだし。俺が行ったのは東京ドームだったんですが、所謂スタンド席が8割前後埋まってた感じでしたしね。野球の時と同じような感じで、アリーナ部分(ま、野球のグラウンドですけどね)を運動会用のグラウンドとして使用するので、アリーナ席一切なし。それでもフルで入れば5万5千人とかでしょ、東京ドームって。仮に7~8割入りだとしても‥‥ほぼ4万人前後(一応公式発表は約4万5千人。本当だとしたら上出来すぎ)。チケット代が通常のコンサートよりも安く抑えられ(通常のハロー!プロジェクトだと7千円強。今回は3,800円)、ハロー!のメンバー勢揃いでしかも最後にはライヴまでやるという豪華振り。そりゃいつも行かない(行きたくても行けない)ような親子連れやカップルなんかも行くでしょう(実際、結構目についたしね)。

  で‥‥競技の感想とかも聞きたい? じゃあちょっとだけ書きますわ。各種目毎に箇条書きしてきますね。

<<開会式>>
・横一列に総勢44名(キッズが1人風邪で欠席)が並ぶ。思ったよりも圧倒感なし。
 ドームがデカイから?
・ミキティ、相変わらず足をブラブラしてるし(それを双眼鏡で確認する俺)
・小川、辻、藤本辺りに目が常に行ってました。つうか観てて面白いし
・個人的な趣味から言わせて貰うと、完全にブルーなんですよね今回。
 あ、矢口はオレンジ‥‥
・ごっつぁん、髪切った?
・何で斎藤さんだけジャージ着てるの?(怪我して競技は欠場)
・久し振りに圭ちゃんを生で観て、一安心。元気そうだウン。
・双眼鏡で端からズラーッと眺めてると、みんな細くて華奢なのね。
 薄着になって改めて思った。
・そんな中、小川と加護とよっすぃーは(ry
・嫌でも目立ちます、遠目に見るとこの3人は。

<<60M走(予選)>>
・4人くらいずつで一組。最初の方にキッズなんだけど、何故か第1組に道重の姿が‥‥
・更に第2組になっちが。スタートの仕方が「めちゃイケ」同様で、みんなバカ受け
・中盤で、矢口の出番。走り出した途端に足引きずり始め、そうとう苦しそうに。
・歩いてゴール後、スタッフにおぶられて運ばれる矢口。場の空気が凍り付く。
・その後、柴田も走ってる途中から足を引きずり始め、同様に引っ込む
・柴田は次の競技の頃には戻って来るも、矢口はいつまでも戻らず。かなり凹む俺。
・競技の方は、辻ちゃん圧倒的な勢い。つうかこの組はみんな早かった。
 実際ここの組は全員決勝に残る程のハイレベル。

<<80Mハードル(予選)>>
・競技出場者の数が一気に減る。半分くらいか?
・元々少なかったのかもしれないけど、60M走で足挫いたりして負傷者が多数発生
・そういえばここでアヤカやよっすぃー、ゆきどんも出てないか怪我したわ
・みうなの頑張りが観てて気持ちいい。高感度アップ。
・そのみうな、転びっぷりもスター級。ホント印象が良くなったよ、この日1日で
・そういえば結構な人数が足にサポーターなりテーピングをしてるんだわ。大丈夫か??
・結局、矢口&柴ちゃんショックを引きずったまま、気が気じゃなくて殆ど記憶なし
・出場者が減ったせいで、最後の組が圭ちゃん&あさみってのは覚えてます
・圭ちゃんオンステージでしたね

<<とび箱・選手権>>
・ルール改正。大阪で8段飛べた人のみ参加
・また大阪では12段までしか用意されてなかったのが、15段までに増えていた
・8段スタートで脱落者が一気に増え、余計な時間が省かれ観ててだれなかった
・11段辺りで青は石川・松浦・藤本・辻、オレンジはみうなのみ
・松浦・藤本・辻のスリーショットで「ハワイヤ~ン娘」やってた。正直萌えた
・12段クリアしたのは石川と松浦のみ。展開的に面白くてたまらない
・松浦、自分の番の時は「あ~ややっ、オイッ!」って自ら客を煽るのな。さすがだわ
・13段はふたり共クリアならず。悔しい松浦、ちゃんと1位を決めさせろと抗議
・結局もう1回チャンスを与えられるもクリアできず、同時優勝という形で終了
・梨華っち、太股にサポーター(湿布?)してるのに大健闘。マジ嬉しそう(俺が)

<<800M混合リレー>>
・当初は「1500M持久走」だったものの、大阪でのトラブル(辻が過呼吸で倒れる)が
 原因で、急遽ひとり50m(キッズは25m)のリレーに変更。
 こういう臨機応変さが欲しかった
・確かこの頃だったと思うけど、ようやく矢口がベンチに戻ってきたんだけど‥‥
・怪我した足、包帯か石膏みたいな白いので完全に固定されてるのな‥‥痛々しい
・ここで亀井も怪我したみたいで、その後はジャージ着てベンチ組に加わる
・‥‥で、どっちが勝ったんだっけ?(矢口にばかり目が行ってレースに感心なし)

<<80Mハードル(決勝)>>
・誰が出たんだっけ? あ、ミニモニ。から加護抜きともうひとり、か‥‥
・高橋、辻、ミカが上位3人に。ってミニモニ。だし
・勝利者インタビュー時の高橋、興奮してて何言ってるか聞き取れず
・唯一聞き取れたのが「金だぞー!」ってのが、高橋らしい、か‥‥
・いや、基本的にこの日のインタビュー関係、音量低めで全然聞き取れないし

<<騎馬戦>>
・矢口が一番楽しみにしてたのに‥‥残念
・ハロー!のメンバーは馬の一番前と上のみ、馬の両サイドは女子学生のバイト
・2勝した方が勝ち。1回目はオレンジの圧勝。青よ、大将を守らんでどうする!?
・2回目、最初はみんな動かずに睨み合い。その後、動きが‥‥
・石川組がオレンジ大将に掴みかかるも、何か揉めてる感じ。その間に青大将やられる
・石川、猛抗議。久々の黒チャーミーに、観てるこっちが大興奮。マジ切れなんだもん♪
・結局先に石川の旗が取られてたってことで、抗議認められず
・青大将の中澤も「大阪でチャンスを貰ってるんで、潔く負けを認める」と。かっけー
・キレ気味の石川を、気持ち面白がってる黒ミキティ。あんたサイコーだ!

<<フットサル>>
・大阪では1点も取れずに惨敗。念願の得点なるか!?
・この日のキーパーは辻。前回過呼吸&捻挫で出場できなかったので、気合い十分
・が、開始後1分少々で失点。つうか動き悪すぎ<ハロプロチーム
・熟練者と素人の差、歴然。ハロプロ側はドリブル時、誰も前を見て走ってないのな。
 みんな足下のボールしか見てない。だからパスも無理、シュートも不自然。あちゃー
・そんな中、初得点は我らが梨華っち!この日一番の大歓声。俺、泣きそう
・前半終了時で6対1くらい。とにかく相手、手抜きすぎ。シュートわざと外すし。
・後半、何とかあさみがもう1点取り返すも、9対2で終了。
・辻のキーパー振りが素晴らしかった。ボールや相手に物怖じしないし
・逆に相手チームが顔とか蹴らないように気使ってたような感じ。そりゃそうだわな
・結局よっすぃー、いいとこなし
・あと北澤、ガムクチャクチャはやめなさいって。監督がそれ、みっともないから

<<60M走(決勝)>>
・大阪では準決勝があって決勝だったのが、やはり選手の負担を減らす為削除
・キッズ込みで好タイム順に上位6人で一発勝負
・後藤と辻の一騎打ちといった感じで、ホント最後まで接戦。ゴールもほぼ同時
・ゴールした瞬間、後藤が倒れ込み、座ったままうなだれてる。周りをスタッフが囲む
・結局そのまま動けない後藤を数人で抱えて引っ込む。ご、ごっちん‥‥
・レースは0.02秒差で辻の勝利。おお、ののたんっ!
・ホントに嬉しそうなんだけど、表彰台には後藤の姿はなく‥‥(肉離れだそうで)
・大阪での雪辱を晴らし、満面の笑みの辻。あんたサイコーだよっ!

<<混合大リレー>>
・最後の競技。生き残った(涙)メンバー全員で大リレー
・気づいたら矢口、足の包帯?を取って立って応援
・そのプロ意識というか頑張りにマジでもらい泣きしそうになった俺
・4チーム(青・オレンジ各2チーム)に別れて競争。結局オレンジ1,4位、青2,3位

<<表彰式>>
・最終的に青の圧勝。大阪ではオレンジの圧勝だった。負傷者の数がモノを言った?
・最も印象に残った選手(MIP)に石川、あさみとキッズが選ばれる
・石川マジ泣き。本気で頑張って最後に気が緩んだか
・で、俺も泣くわけだが
・その他、審査員特別賞で高橋、松浦、なっちが選ばれる
・まさか自分が呼ばれるなんて思ってもみなかったなっち。矢口に言われるまで気づかず
・MVPには満場一致で辻ちゃんに。副賞として「産経新聞1年分」という最高のオチが
・辻ちゃん、これで来年はバカ女克服できるか!?

<<その他詳しい結果は>>
こことかこことかここら辺に競技結果等が全部載ってます。

<<スペシャル・ライヴ>>
・運動会開始が13時半、表彰式終了が17時半を大幅に回った頃。明らかに押し気味
・結局ライヴは18時10分スタート。ミニモニ。以外は全部ショートバージョンです
・しかもリップシンク(口パク)でな!
・コンサートではなく、あくまで運動会用の音響設備な為、音量メッチャ小さい
・PPPHが入ると全然聞こえない。だからBメロが判らない新曲多数
・けどキッズ絡みのユニット(ZYXやあぁ!)の時は比較的静か。安心して聴けた
・ドーム特有の「時差」のせいで、オイオイいったりPPPHがずれてて気持ち悪い
・さくら組はハンドマイクで歌ってた。ヘッドセットなくても違和感なし
・おとめ組は道重が面白かった。いや、いろんな意味で
・この日一番の飛び道具、「保田圭+6KIDS」。ひとり休みで正確には5KIDSでしたが
・この日の為に保田ソロバージョンの "ちょこっとLOVE" を録音したのか!?
・何か‥‥痛々しかった、いろんな意味で
・一塁側ベンチから裕ちゃん登場。思いっきりドレスアップしてるし
・あーやっと "GET ALONG WITH YOU"、ライヴで聴けると思ったら口パクか
・ZYXは矢口がダンスに参加せず、立ったまま歌い覆ってました。泣けた
・新曲 "白いTOKYO" は前作とは打って変わってポップな印象。かなり好み
・ミニモニ。の口パクは今に始まったことじゃないので割愛
・後藤は三塁側ベンチからスタンドマイクで登場
・新曲 "原色GAL 派手に行くべ!"。これって‥‥プッチモニ!?
・バカっぽい振りが最高。エアギターとかしてるし
・曲はやっぱり‥‥プッチだよなぁ、これ。ま、全然アリですけどね
・"手を握って歩きたい" では再びキッズが加わるも、やはり3人(通常は4人)
・肉離れの後にも関わらず、手抜きなしのステージング。やっぱ後藤と矢口は凄いわ
・休憩タイムとなってしまった、あぁ!。やっぱり今年一番の名曲
・カン紺藤新曲、生歌で聴きたかったなぁ(特にセリフ部分)
・ゆきどんはジャージで一塁側ベンチ前で熱唱。でも(多分)口パク
・飛び道具その2は稲葉貴子とココナッツ娘。による "宇宙でLa Ta Ta"
・これも運動会用に録音し直したんだろうなぁ。久々の稲葉ソロなのに‥‥
・アヤカが足負傷の為、椅子に座って歌ってました
・メロン記念日新曲、"かわいい彼" をこの日初めて聴く
・が、PPPHうるさくて、Bメロ殆ど聞き取れず
・言われてる程ユーロビートっぽく感じなかった。悪音曲のせい?
・世のメガネっ娘好き、安心しなっ!村っちは今回もメガネで歌うよっ!!
・いや、俺はどっちでもいいんだけど
・松浦、一塁側ベンチから登場、"THE LAST NIGHT" を(口パクで)熱唱
・「冬がはじまる~」前のブレイク、見事にタイミング合ってましたね(口パクなのに)
・その後 "Yeah!めっちゃホリディ" なんだけど、またキッズがバックで踊る
・やっぱり煽りの「イエ~イ!」はキーが低いです。脱力
・モーニング娘。は四方からメンバーがバラけて登場。全員金ピカ衣装
・最初は "ここにいるぜぇ!"。正月ハロコンと同じ前奏が長いバージョン
・矢口・吉澤の負傷組は前方で大きな動きなしで歌う(真似)
・人数多い分、円を描くように大きく散れるのがいいよね、こういう会場だと
・2曲目は "シャボン玉"。音が悪いせいで全然盛り上がれず
・つうか低音利いてないし音量小さいしショボイしで、全然ノレないし
・最後はお葬式の歌。やっぱりハンドマイクで歌っても違和感ないじゃん
・終わると出演者全員が再登場。裕ちゃんが挨拶し、グラウンド1周して終了
・スタート時13時半(真っ昼間)、終了が19時半(真っ暗)‥‥
・この密閉された空間にヲタ4万5千人。あ、一般客もいるから、さっ引いて3万程度か
・‥‥冷静に考えたら、キモチワルイよな、このシチュエーション


[SETLIST (live only)]
01. 晴れ 雨 のち スキ♡ [モーニング娘。さくら組]
02. 愛の園 ~Touch My Heart!~ [モーニング娘。おとめ組]
03. ちょこっとLOVE [保田圭+6KIDS]
04. GET ALONG WITH YOU [中澤裕子]
05. 白いTOKYO [ZYX]
06. CRAZY ABOUT YOU [ミニモニ。]
07. 原色GAL 派手に行くべ! [後藤真希]
08. 手を握って歩きたい [後藤真希]
09. FIRST KISS [あぁ!]
10. 先輩 ~LOVE AGAIN~ [カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)]
11. 東京きりぎりす。 [前田有紀]
12. 宇宙でLa Ta Ta [稲葉貴子&ココナッツ娘。]
13. かわいい彼 [メロン記念日]
14. THE LAST NIGHT [松浦亜弥]
15. Yeah!めっちゃホリディ [松浦亜弥]
16. ここにいるぜぇ! [モーニング娘。]
17. シャボン玉 [モーニング娘。]
18. Go Girl ~恋のヴィクトリー~ [モーニング娘。]


  というわけで、以上レポート終わり。他にも書くべきことはあるんだろうけど、大体こんな感じです。本当ならジャニーズの運動会にも行って、それと比較したレポートとか書きたかったんだけどね!(いやマジで。実際何人かに「是非やって欲しい!」ってリクエストされたし)ま、それはいつか機会がありましたら‥‥

  とりあえず、運動会は見てて辛くなるシーンが沢山あったものの、全員が本気で競技に挑んでいたのがちゃんと感じられたし、実際フットサルでの得点シーンとか辻ちゃんのMVPとか感動する場面は幾つもあって、余程斜に構えて冷めた見方をしない限りはそこそこ楽しめる内容だったのでは、と思います。ま、UFAらしいダラダラ/グダグダな場面も同時に沢山あったわけですが‥‥それは今更言ったところで始まらない気もするし(UFAだしな)。けど、例えば大阪での1500M持久走での失敗とか選手への負担(60M走の予選・準決勝・決勝)等見直せる所は見直せてたし(かといって混合リレーが2回もあるのはどうかと思ったけど)、やっぱ他の企業やスポンサーが絡んだ分、いつもよりも手際は良くなってたのかもしれませんね(ほんのチョットだけな)。

  つうわけで、来年ですが‥‥微妙。競技は面白かったけど、歌はいらない。18曲というボリュームはハロコン並みだけど、全曲口パクって‥‥そりゃね、競技で疲れた後にちゃんと歌えないだろうっていう配慮は判るんだけど、だったらボーカルの音量をほんのちょっと下げて、歌入りバックトラックと両方使うとかの工夫の方がよかったと思うのね。完全に口パクは客をバカにしすぎだと思うわ(いや、もしかしたら実際には俺が書いたようにマイクのボリューム、ちょっとだけ入ってたのかもしれないけどね。残念ながら俺がいた2階席後方ではその判断もつかない位に極悪サウンドだったもんで)。ま、ライヴはあくまで「オマケ」です、と言われてしまえばそれまでですが‥‥

  はい、来年の参考になりましたか? ま、一回行ってみるのもいいかもしれませんねっ!



▼モーニング娘。『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 11 23 01:56 午前 [2003年のライブ, ZYX, あぁ!, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, メロン記念日, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組, モーニング娘。さくら組, 中澤裕子, 後藤真希, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/11/22

ミニハムず(ミニモニ。)/プリンちゃん(安倍なつみ)『ミラクルルン グランプリン!/ピ~ヒャラ小唄』(2003)

ここ数年、年末の恒例行事となっているアニメ『とっとこハム太郎』映画版へのミニモニ。参加。映画自体にも「ミニハムず」というキャラクターで出演し、更にはその主題歌まで務めるようになり今回で3回目。前作ではモーニング娘。のメンバーも参加していたが、今回はミニモニ。の他に安倍なつみがソロで参加していることもあり、新作映画用に企画された「ミニハムず」名義のシングルにはその安倍のソロ曲(映画でのキャラクターとなる「プリンちゃん」名義だが)も同時収録され、ダブルA面的なスプリットシングルとなっています。

まぁアニメ映画用の企画盤だし……ってことで軽く流そうと思ってたんですが、ミニモニ。の方は相変わらず面白いと思い、安倍の方には「……??」と疑問を感じたので、思い切って取り上げてみることにしました。取り上げたら取り上げたで、一部の属性の方々は喜ぶでしょうしね!

まず「ミニハムず」の方。「ミラクルルン グランプリン!」というGS風味のコミックソング調……といったイメージの小曲。比較的初期のミニモニ。のイメージに近いかな?というのが第一印象。それとメロン記念日のシングル『チャンス of LOVE』のカップリングだった「夏」を思い出しましたね、曲調から。ちょっとオペラっぽいファルセットコーラスが入る辺りは従来のつんく♂らしさを感じるし、冒頭部でのラップとも呼べないような語り口調の歌やバカバカしいまでの歌詞、所謂「声ネタ」満載な点等、たった3分の楽曲の中にいろんな要素が詰まったという意味では正しく「従来のミニモニ。らしさ」を上手く表現した完成度かと思います。アレンジを担当した高橋諭一氏もさすが勝手が判ってるようですね。思いっきりやってくれてます、いろんな意味で。歌に関してですが、加護や辻も前作「CRAZY ABOUT YOU」で聴けたような大人っぽいイメージ皆無だし、高橋に関しては存在感が希釈。ミカが唯一奮闘してるようですが、個人が目立つというよりは「4人でミニモニ。」的なイメージが強いかも。ちょっと歌ってる姿がイメージできないんだけど(ま、ミニハムず名義の曲がステージで歌われることはまずないですからね、これまでも)、ちょっと観てみたい気がするわ、これに関しては。

で、そういった好印象なミニモニ。とは相反して、安倍の方の曲「ピ~ヒャラ小唄」なんですが……アレンジャーが小西貴雄という時点で嫌な予感がしたんですが‥‥やはりですか。あのチープなシンセ音、チープな打ち込み、バラード調……「22歳の私」の流れを組む1曲といっていいでしょうね。ただこれまでと違う点がひとつ。タイトルの「ピ~ヒャラ」にひっかけてか、ピッコロが使われていたり、その他にも弦楽器としてバラライカやマンドリンが導入されていて、ちょっとだけ「生」っぽさが加わってます。これまで安倍がメイン(あるいはソロ)を取ってきた曲をみてみると、モーニング娘。での「ふるさと」や「22歳の私」といった打ち込みメインのスローナンバーと、「せんこう花火」「トウモロコシと空と風」といった生バンド(生楽器)主体のアップテンポナンバーに二分されると思うのですが……この「ピ~ヒャラ小唄」の場合、全体としての印象は前者なんですが、生楽器を積極的に導入している点においては後者の要素もあるんですよね。

肝心の曲ですが……可もなく不可もなくといった印象。悪くはないけど、特別良くもない。前回の「22歳の私」の場合は曲としてはそこまで最高というわけじゃないけど(という意味では今回と一緒)、「ソロデビューシングル」で「卒業発表後」という要素が強く(俺の感情に)影響して、ご祝儀的に評価を高めに下しましたが‥‥今回の場合はちょっと……という気がします。確かに企画モノ、映画のシーンに合った曲を作り歌ったという観点からみれば全然問題ないわけなんですが、これを「安倍なつみのソロ活動」としてみた場合、やはり評価が厳しくなると思うんですね。特に曲がね……安倍がしっとりとしたバラードを歌う姿は確かに観ていて(聴いていて)気持ちいいですが、それにしてもメロディーが穏やかすぎて、例えば「ふるさと」みたいな盛り上がりに欠ける、とかいろいろ不満なあるわけですよ、個人的には。安倍は悪くないんだけど……どうもつんく♂は安倍に対してある種のパブリック・イメージを植え付けようとしてる気がするんだよね。そういうの、後藤真希の時に失敗してるわけだから、全然必要ない要素だと思うんですけどね……まぁ安倍自身が「モーニング娘。そのもの」というイメージがこれまでは強かったわけですから、それとは違ったイメージを大衆に持たせようという気持ちは判るんですが……俺だけじゃなくて、多くのファンが「せんこう花火」とか「トウモロコシと空と風」とか、それこそ『FACTORY』で歌ったブルーハーツ・ナンバーのアコースティック調とか、そういった要素を求めてるんですよ。これ読んでたら寺田さん、今一度考え直した方がいいですよ、マジで。彼女の歌手としての才能をわざわざ潰すような真似だけは止めてください、ホントに。

というわけで……ミニモニ。のシングルなはずなのに、気づけば安倍に大半を注ぎ込んでしまったわけですが。ま、それだけ俺は彼女の今後に期待してるってことですよ。実力/才能共に備えたシンガーだと思ってますからね、ええ。



▼ミニハムず(ミニモニ。)/プリンちゃん(安倍なつみ)「ミラクルルン グランプリン!/ピ~ヒャラ小唄」
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投稿: 2003 11 22 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, ミニモニ。, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/11/12

カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『先輩 ~LOVE AGAIN~』(2003)

  カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)名義になって早くも2枚目のシングルとなる今回、前作 "浮気なハニーパイ" から約4ヶ月で届いたこの "先輩 ~LOVE AGAIN~" は珍しく3曲も入ってるマキシシングルとしてのリリース。内訳は新曲が2曲("先輩 ~LOVE AGAIN~"、"何が愛かわからないけど…")と太陽とシスコムーンの名曲 "丸い太陽" のカン紺藤バージョン。通常より300円高い価格設定ですが、これなら満足のいく内容ではないでしょうか。というのも、どの曲も粒ぞろいで、特にタイトルトラックは‥‥今年の5曲の中に食い込みそうな程俺の心を揺さぶっているんですから。

  タイトル曲 "先輩 ~LOVE AGAIN~" はつんく♂の楽曲で、アレンジには平田祥一郎という始めて名前を目にする人が当たっています。曲調としてはR&Bテイストをほんのり匂わせつつ、実はメロがしっかりした純歌謡曲というもの。あくまでこれまでの「つんく♂歌謡」の範疇で語られるべき作品ではあるんですが、これがなんの、かなりツボなんですよ。タイプとしては藤本美貴がソロ時代にリリースした "ボーイフレンド" 路線。しかし、こちらの方がもっとゆったりしたノリで、若干地味かな、と。しかしサビへの転調やそのサビのメロ等はここ最近のつんく♂作品のノリとはちょっと違うような気が。つうかそこがいいんですが、この曲の場合。全体的な雰囲気としてこれからの時期に合いそうなノリ。つんく♂って毎年、こういったミディアムスロウのマイナーチューンをこの時期にぶつけてきますよね?('01年は松浦亜弥 "100回のKISS"、'02年は先の "ボーイフレンド")で、そういうこともあってか、どうしても藤本に用意された曲なのかな‥‥なんて穿った見方をしてしまいそうで。けど、要所要所で聴ける里田やあさみの歌声もいい味を出してると思うし、みうなに関してはまだ2枚目ってこともあってやっぱりこれからかなぁ‥‥という気も。そして‥‥紺野がいい味出してるんですわ。紺野の掠れ気味の声で危うい歌声がまたこういったミディアムスロウのマイナーチューンに合ってるんですわ。そういえば モーニング娘。"Do it! Now" でもいい味出してたしね。

  中間部に登場する藤本のセリフに関しては‥‥ファンなので正視できません。なのでコメントはパス!

  2曲目、"丸い太陽" は上にも書いたように太陽とシスコムーンのヒット曲。当然ながら「2003Ver.」ってことで、バックトラックは新しくなっています。アレンジャーは土肥真生という人。原曲がもっとソウルフルなポップソングといったイメージが強かったのに対し、こちらは使われているサウンドひとつひとつにしても「軽さ」が目立ち、「冬」って面を強調してるかな‥‥という音色も数多く使われていますよね。そういった意味で、真冬の軽快なポップチューンといった新しい服を着せられたイメージ‥‥かな? 歌に関しては‥‥絶対に原曲のイメージが強いし、「前の方が良かった」っていう人が多いのは判ってて敢えて言うけど、これはこれでいいんじゃないかと思います。ティーンエイジャーが歌うことで原曲よりも若々しくて軽やかなイメージが増長したしね。コーラスに加わった本家の稲葉貴子も心中複雑というよりは「こうやって自分達の歌が後輩達に歌い継がれている」現実に喜んでいるんじゃないでしょうか?

  3曲目、"何が愛がわからないけど…"。実は最初にブックレットに目を通さずに3曲続けて聴いた時、この曲が最も「従来のカントリー娘。」らしいな、と感じてたんですよ。サウンドやアレンジ自体は現代的だし、1枚のマキシシングルとして他の2曲とのトータル性を強く感じたのですが‥‥どうしてでしょうね? メロの運び方がりんね在籍時のカントリー娘。っぽいと感じたからでしょうかね? つんく♂にしては古めかしい、いいメロディだなぁ‥‥と思ってたらこれ、たいせー作曲なんですね! ビックリした。けどさ、たいせーだから悪いとは思わなかったのね。逆に‥‥先にクレジットを見てから曲を聴いていたら、こんな風に純粋に曲と向き合うことができなかったかもね。どうしてもイメージ悪いからさ、たいせーの書く曲って。

  たいせーは作曲のみで、作詞・プロデュースは勿論つんく♂、アレンジはメロン記念日 "赤いフリージア" や先日のああ! "FIRST KISS" 等を手掛けている湯浅公一。俺内でかなりのヒット率が高いアレンジャーですね。で、これも当たりだったかな、と。バックトラックには高橋諭一もギターで参加してるんで、余計に古き良き時代を思い出しちゃったのかなぁ‥‥もしかしたらこの曲って市井紗耶香に用意した曲だったのかもしれないけど‥‥やはりプロデューサーにしろ作詞家にしろアレンジャーにしろ、優秀な人が関われば関わる程、元のメロディが持った良さ以上の魅力を持ち得るものなのでしょうか‥‥たいせーにしてもまさかこんな風に俺に褒められてるなんて思ってもみないでしょうね!

  というわけで、相変わらずベタ褒め状態なんですが‥‥「カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)」というユニットとして見た場合、まだシングル2枚ですし方向性も両極端、これといったカン紺藤らしい魅力というのはあと一歩といった印象なんですが、そういうのを抜きにしても "先輩 ~LOVE AGAIN~" は素晴らしいなぁ、と。これ、仮に藤本のソロとしてリリースしてたら‥‥それなりに高く評価してたでしょうけど‥‥ここまでの評価はしなかったかもなぁ。結局、あさみや里田、みうな、そして紺野の個性が加わったことで藤本にない部分をフォローしている‥‥だからこその魅力なのかなぁ、と。ま、それは藤本サイドからのモノの見方ですけどね。カントリー娘。サイドから見たら、またこれはこれで悩みの種なんでしょうけどね‥‥

  あー、今年は5曲選ぶの、本当に大変そうだなぁ‥‥。



▼カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『先輩 ~LOVE AGAIN~』
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投稿: 2003 11 12 12:00 午前 [2003年の作品, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/11/10

松浦亜弥コンサートツアー 2003秋 あややヒットパレード!@東京厚生年金会館(2003年11月8日 昼公演)

  松浦亜弥の今回の秋ツアーはそのタイトルの通り、正に「ヒットパレード」的内容になるはずでした。いや実際ツアーがスタートした当初はその名に相応しい、正しく「All of あやや」な内容だったはずなんです。

  ところが、10月上旬。事件は起こったのです。大幅な曲数カット。しかもカットされたのが大ヒット曲 "LOVE涙色" や新曲 "THE LAST NIGHT" だったという事実。それ以降も最初と比べて5曲もカットされた状態でライヴは行われていたそうです。13曲、90分にも満たないライヴ‥‥いくら殆どの曲がフルコーラスで歌われるからといっても、これは正直短いですよね。チケット代も決して安いわけではないし(ファンクラブで買うと5,250円、一般だったら6,300円ですよ)。これまでの松浦だったら、他のユニットのファンがジェラシーを感じるくらいに完成度の高いライヴをやってくれていたはずなんです。ところが、彼女に、あるいはその周辺に何かトラブルが起こった。その結果が大幅な曲数カット。それに伴い進行プログラムにも若干変化があったようですし(MCが異様に長くなった、等)。

  そんなことがあった後なので、今回のライヴには行かないつもりだったんですよ。チケットは持っていたものの、当日いろんな用事があったり夜には他のライヴもあったので、無理して観ることもないかな、と。けど、当日になっていろいろスケジュールが変わって時間的余裕が出来、気づけば厚生年金会館に足を運んでいたんです。

  ライヴの客入り状態は8~9割程度の入り。既に完売状態で、当日券が発売されていたかは気づきませんでしたが、この程度なら前回と同じでしょう。特に曲数カットによる影響は出ていないようでした(もっとも、そんな事実を知っているのは我々のようなコアなファンくらいでしょうしね)。

  定刻ピッタリにライヴはスタート。1曲目はデビュー曲 "ドッキドキ!LOVEメール"。まず最初にビックリさせられたのが、松浦のトーンの低さ。例えば曲間にある「Yeah!」等の掛け声。CDやこれまでのライヴだったら女の子らしい、如何にも「松浦亜弥」的なキー高めの声だったはずなんですが、歌に入る前の掛け声がオッサン声なんですよ! ビックリした。マジで退いたもん。貫禄とかそういった次元じゃなくて、単純に力が抜けてるか気合い入ってないか。そんな感じの「Yeah!」なわけですよ。けど歌に入るといつも通り、安定した歌声なわけ。で、ダンスにも以前のようなキレが感じられない。怠そうにやってる風には見えないんだけど‥‥過去、ハロコンや単独ライヴで何度も彼女の「神がかった姿」やオーラを実体験してきただけに、この日の松浦には「アイドルサイボーグ・松浦亜弥」的な完成度は全く感じられませんでした。

  続く "トロピカ~ル恋して~る" も同様。確かにセリフ箇所とかラストの目の動きなんかにはこれまで同様の「松浦亜弥」を見出すことができたんですが‥‥どうしても曲間の「Yeah!」のトーンの低さが気になって‥‥って俺だけなのか、これ?

  簡単なMCをした後、この曲が聴きたいがためだけに今日足を運んだといっていい新曲、"THE LAST NIGHT"。若干フラット気味だったものの、歌そのものは以前テレビで聴いた時よりも完成度が高まっていました。しかし歌ってる時の佇まい‥‥衣装のせいもあるんでしょうけど(前後に歌った曲を考えてみてくださいね?)、すっごいぶっきらぼうに歌ってるように感じられたのね。全然「気」が感じられないのよ‥‥存在感が弱まってるような。サビ最後の「ま~ま~」って伸ばす箇所、あるでしょ? あそこも早くに切り上げちゃうくらいに、荒っぽいし。何かね、藤本美貴を観てるかと思ったよ一瞬。それくらい荒々しいというか。なのにオーラが殆ど感じられない。凄くいい曲で、そして凄くいい歌うたってるのに、所々で嫌な面が目についてしまう‥‥勿体ないよ。

  結局この日は終始、こういった松浦のままライヴが進んでいきました。確かに上記のようなしっとり歌い上げる曲やデビュー時のアイドルアイドルした楽曲にはこの日の松浦が合っていたとは言い難いですが、逆に "The 美学" や "GOOD BYE 夏男" みたいな曲には妙に合ってるんですよね。勿論、以前のような松浦の姿はそこにはないわけですが。

  VTRを流して長めの休憩を取った後、稲葉貴子が登場。松浦と一緒にユニットの曲("GET UP!ラッパー"、"SHALL WE LOVE?")を歌うんですが、ここでも松浦以上に稲葉が目立っちゃって、さぁ大変。歌は声量/テクニック共に稲葉の方が勝っているんだけど、これまでだったら存在感で勝っていたはずの松浦が完全に稲葉の引き立て役に回ってる。辛うじて自分の曲 "I KNOW" で持ち返すものの、この曲の時は稲葉、完全にコーラス(ハモり)だけだしね。そうそう、この曲では生で稲葉がハーモニーパートを歌ってたんだけど、これがかなり良かった。歌える人間がコーラスをやったってのも大きいとは思うんだけど、これを観ちゃう(聴いちゃう)とやはり、モーニング娘。やメロン記念日にも頑張って欲しいよなぁと思うわけで。出来ないわけじゃないんですよ、やらせないわけですよ周りが。下手でもいいから絶対にやらせた方がいいと思うんだけどなぁ、今後の「音楽」との接し方とか考えてもさ。

  松浦が引っ込み、稲葉がヲタ相手のクイズ紛いのMCを始めて場を繋ぎ、次の "GOOD BYE 夏男" に繋げていきます。そういえばユニット曲以外の持ち歌で唯一これだけがショートサイズだったなぁ。やっぱり激しいからかしら? そのまま正反対な "ね~え?" を座ったまま歌ったり、途中で立ち上がってあのコミカルな振りをしてみせたり。そうそう、この曲でやっと従来の「松浦亜弥」が感じられたなぁ。こういう松浦が観たくでライヴのチケット取ったのにさ‥‥けどそんな従来の彼女を体感できたのも残念ながらここだけで、その後いくら代表曲が連発しても、残念ながら精細さを欠いたアイドルがそこにいるだけでした。だってさ、あの "桃色片想い" や "LOVE涙色" を歌ったの、全然記憶に残ってないんだぜ? この俺がよ!? それってどういうことさ?? 辛うじて "Yeah!めっちゃホリディ" は記憶に残ってるけどね。けどその記憶の残り方も「‥‥ダンスが‥‥弱い‥‥弱すぎる‥‥」っていうマイナス印象。あちゃー。

  ここで本編終了。12曲で約70分。決して長いとは言えないけど、短いとも感じなかったなぁ。曲数的にも少ないとは思わなかったし。ただ、以前まで感じてたような「最高に楽しいライヴ」ではなかったですね。正直退屈に感じる瞬間も多々あったし、それ以上に松浦を観てるのが辛い‥‥というか、痛々しかったなぁ。

  アンコールには意外と早く戻ってきて。最初に稲葉が出てきて、一緒に「あややコール」をするんだけど、松浦が戻って来るまでのインターバルもそんなに長くなかったし。で、最初に歌われたのが、てっきりカットされたとばかり思ってた "草原の人"。高音もしっかり伸びてるしちゃんと歌えてるんだけど‥‥セリフ、投げやり過ぎじゃないかい? 特に1回目のセリフ、あまりに乱暴過ぎてこっちがビビッた。2回目の方はちゃんと感情を込めてるように感じられたんだけど‥‥う~ん。

  この後、ちょっと長めのMCがあったんですが‥‥ここで明らかに松浦が何かに対して「苛ついている」なぁ、と実感しましたね。MCの内容はまぁ要約すると「前日まで沖縄に仕事で行っていて、デビュー前にやってた某ドラマのロケ地となった水族館に3年振りに訪れた。その水族館には透明な袋の中に缶やゴミが入ってる水槽があり、これは何ですか?と館員に聞くと、これは海に捨てられたゴミを食べて亡くなったイルカの胃袋です、と言われた。非常にショックを受けた。みんな、ゴミを海に捨てるなよ!」と、まぁこんな感じ。とにかくね、言い方が我々の知ってる松浦というよりも、もっとこう‥‥怒ってるというかイライラしてるというか、そんな感じの話し方なのね。最近の松浦はずっとこうですよ!と言われてしまうと「ああ、そうなんだ‥‥」と納得してしまいそうですが、それにしても‥‥ハロコンやテレビで観る松浦とのギャップが大き過ぎて、本気で退いちゃったんだよね俺。

  マジファンやヲタは平気なのかもしれないけど、少なくともテレビでの「あやや」を求めてライヴに来た一般客や子供達は、この日の松浦を観てどう感じたんだろうね? そんなMCやった後に唯一のアルバムトラックにして名曲のひとつでもある "笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~" を歌われてもさ‥‥全然耳に入ってこないのよ。ホント、気づいたら終わってたって感じで。時計に目をやると丁度90分。当初のセットリストと比べると4曲("100回のKISS"、"チュッ!夏パ~ティ"、"絶対解ける問題X=♡"、"ナビが壊れた王子様(LOVE CHANCE)")カットされてはいるんですが、シングル曲も11曲中10曲は歌われたわけだし、ごまっとうやら今年のシャッフルユニット曲も歌われたし、それなりに満足のいくライヴではあったんですよ、贔屓目にみても。でもね‥‥ってもういいか。ホント凄い違和感が終始伴ったライヴでしたね。

  10月以降、松浦の体調不良が囁かれてますが、明らかにオーバーワークでしょうね。ツアーを行いながらドラマの撮影をしたり、来年元旦リリース予定のアルバム用レコーディングを行ったり、それ以外にも単発でいろいろ入ったりテレビやラジオのレギュラーがあったり。これがモーニング娘。やメロン記念日だったらひとり抜けてもフォローするメンバーがいるわけですが、松浦はソロ、ひとりですからね。藤本の場合、つんく♂が「藤本は松浦にはなれない」と思ったからこそ、モーニング娘。に入れて一呼吸おく場を与えたわけですし。これまでは順風満帆だった松浦ですが、これから更に厳しくなるんじゃないですかねぇ‥‥まぁ全ては本人次第ですが(勿論周りのスタッフもですけど)。

  それと‥‥METALLICAのライヴを観てしまった後だからこそ感じるんですが‥‥今の松浦も、ひょっとして「燃え尽き症候群」か何かじゃないのかなぁ‥‥と。仕事のひとつひとつはちゃんとこなすんだけど、それに対する精気が以前程感じられない。あるいは「ルーチンワーク」と化して少しずつ手を抜き始めている。以前ネット上で「後藤真希は10戦中10勝を目指していくタイプ、松浦はトータルで見て勝ち越しを狙ってくタイプ」とかそういうような例えを目にしたことがありましたが、この日俺が観た松浦がそういった「たまたま手を抜いた日」であることを祈るだけです(ま、そもそもそういう風に手を抜くのが見え見えなライヴをやること自体あるまじき行為なんですけどね)。

  はぁ‥‥後味悪いライヴだったなぁ‥‥。


[SETLIST]
01. ドッキドキ!LOVEメール
02. トロピカ~ル恋して~る
-----MC-----
03. THE LAST NIGHT
04. The 美学
-----VTR(衣装替え)-----
05. GET UP!ラッパー [w/稲葉貴子]
06. SHALL WE LOVE? [w/稲葉貴子]
07. I KNOW [w/稲葉貴子]
-----クイズ・オタック5 [稲葉]-----
08. GOOD BYE 夏男
09. ね~え?
10. 桃色片想い
11. LOVE涙色
12. Yeah!めっちゃホリディ
-----encore-----
13. 草原の人
-----MC-----
14. 笑顔に涙 ~THANK YOU! DEAR MY FRIENDS~



▼松浦亜弥『T・W・O』
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投稿: 2003 11 10 07:18 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/11/06

モーニング娘。『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』(2003)

  いきなりこのサブタイトルを見て、驚く人が多いんじゃないでしょうか。けど早とちりしないで、ちゃんと最後まで読んでくださいね‥‥

  モーニング娘。通算20枚目のシングルは、初期メンバーである安倍なつみを含む15人編成での、恐らく最後になるであろう1枚。タイトル曲 "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" は近々開催されるハロプロ運動会でのフットサルと連動した(また同時期に松浦亜弥主演のフットサルをテーマとしたドラマも放送)、ある種「企画モノ」と呼ばれても仕方ないかな‥‥というような楽曲。ま、内容自体はフットサルとあんまり関係ないんですけどね。カップリング曲 "恋 ING" 共々作詞・作曲・プロデュースはつんく♂、アレンジは両曲共にお馴染み鈴木Daichi秀行。まぁファンなら一聴してそれと判るアレンジなので、今更説明するまでもないですが‥‥

  本題に入る前に、各曲の簡単な説明を。タイトル曲 "Go Girl ~恋のヴィクトリー~" は各メンバーのソロパートが一切ない、最初から最後まで全員(パート毎に3~4人)でユニゾンで歌われる、「15人全員がセンター」なユーロビート調ダンスチューン。初めて聴いた時(10/5の横浜アリーナ)はもっと「レイヴ調」とか感じてたんだけど、完全に勘違い。あれは横浜アリーナという大会場で、大音量で体験したことによる影響かな、と。ライヴだともっと全体的にリバーブが強めに掛かってたような記憶があったし、更に低音もきいてた。けどこれがCDとなると、本当にスカスカなのね、良い意味でも悪い意味でも。確かに意図的に低音を強調して、ちょっと深めのリバーブをかけてあげると全体的に面白味が増すんだけどね。

  曲自体は悪いとは思わないよ。いや、第一印象はかなり悪かった。というより、全然印象に残らなかった。こうやってCDでのフルレングスで聴いてみると、何故印象に残らなかったのかが判った気がした‥‥メインとなるサビ(歌い出しのパートね)がライヴやテレビ等で歌われるショートバージョンだと、頭と最後にしか出てこないのね。ショートサイズだと「イントロ~サビ~Aメロ~Bメロ~間奏~Bメロ~サビ繰り返し~エンディング」という感じで、折角キャッチーなサビを持っていても殆ど反復されることがないので、そこまで頭に残らない。せめて間奏に行く前にもう1回このサビがあるだけでも全然違うんだけどね。個人的には "Mr.Moonlight~愛のビッグバンド" 以降のシングル曲ってショートサイズでは魅力が半減以下という傾向が強いと思ってるのね。それが上手く作用してくれればいいんだけど、今回に関しては(個人的には)最悪かな、と。

  そういうこともあって印象が悪かったタイトル曲とは相反して、カップリング曲 "恋 ING" ‥‥これがなかなかの佳曲で。「4th「いきまっしょい!」」 収録の "何にも言わずにI LOVE YOU" やさくら組の "晴れ 雨 のち スキ♡" の流れを組むバラードナンバーなんだけど‥‥悪い言い方をしてしまうと「さくら組のアウトテイク」かな、なんて気も。要するに、上記のようなバラード曲が気に入っている人なら間違いなく気に入る1曲だと。俺ですか? ええ、タイトル曲よりも気に入ってますよ。しかもこの曲って、メインを取ってるのが5期&6期メンバーなんですよね。高橋愛や藤本美貴、田中れいな辺りの声が目立ってますが、サビでのユニゾン以外はそういった「ゴロッキーズ」によって歌われているわけですよ。

  そうしたゴロッキーズによって歌われるこの曲、これがね、本当にいい感じなんですわ。新鮮というのもあるけど、それ以上に安心して聴いていられる。例えばここに4期が加わると‥‥個人的には苦手な部類に入る加護亜依の甘ったるい声や石川梨華による‥‥いや、止めておこう。そういった要素が加わることで確かに「モーニング娘。」らしくなるのかもしれないけど、俺は今回の冒険(ゴロッキーズがメイン)、評価したいと思います。


  ‥‥こんなもんでいいですか、曲解説は? というわけで‥‥ここからが本編。先に書いておきますが‥‥他人が書くことに対して「他者の意見」として冷静に受け止められないような人は、ハッキリ言ってこの先、読まない方がいいと思います。絶対に誤解すると思うんで。ここから先は‥‥俺個人の感想であり、妄想であり、そして身を切るような思いで綴るひとつのけじめです。


  この曲("Go Girl ~恋のヴィクトリー~")を最初に聴いた時、それはもう暗い気持ちになりました。けど「初見の印象が悪くても、CDでのクリア音源で聴けばまた印象も変わるだろう」と思い、とにかくリリースまでの1ヶ月、ネットで流出音源を拾うこともなく、静かに待つことにしました。

  しかし、リリースの数週前からテレビの歌番組への出演が始まり、意識的に観ないようにしていた俺も結局誘惑に負けて観て/聴いてしまうわけです。

  2度目、テレビで歌う姿を観て感じたこと。正直な気持ち/感想です。

  真面目な話、今この曲が
  「モーニング娘。のラストシングルです」
  と言われても、俺は信じてしまうよなぁ、と。

20枚目という「区切り」、敢えてソロパートやセンターポジションを設けない「15人によるユニゾン」、「モーニング娘。のマザーシップ」と例えられた安倍在籍時のラストシングル、何となく「地に足が着いた」ようなイメージ、等々‥‥そういった要素もあって、俺の中でこの曲が「モーニング娘。最後の曲」のように感じられたんです。

  これまでのモーニング娘。のシングル曲って(特に "LOVEマシーン" 以降)非常に振り幅の大きいものだったはずなんですよ。けどこの曲って彼女達特有の「過剰さ」が一切感じられない、「ド真ん中」にある曲なんですよね。良く言えば「親しみやすい/キワモノ要素が殆どない/キャッチー」、悪く言えば「毒がない/印象が薄い/聴き流せる」等(勿論この辺は個人の解釈ですからね)。少なくとも俺が彼女達に求めるのはそういった「過剰さ」‥‥KISS風に言えば『Larger Than Life』なわけですよ。

  この感覚こそが「今のモーニング娘。」なんだ、と言われてしまえばそれまでですし、何の反論もないんですが‥‥だからこそ、上に書いたような要素と相俟って「ああ、ラストシングルっぽいよな?」と思えてきたんですね。あの歌う姿やPVでの笑顔‥‥湿っぽいのが似合わない彼女達なりの、「モーニング娘。のお葬式」だな、と‥‥

  安倍なつみがモーニング娘。にとってどんなに偉大だったか、それは皆さんご存じの通り。現時点でまだ彼女は残っているので「安倍がいなくなったモーニング娘。」というのが想像つかないわけですが‥‥その片鱗を伺わせるのが、カップリング曲 "恋 ING" だったのかなぁ、と。初期メンバーや矢口真里、そして4期メンバーという今や誰もが思い浮かべることができる「モーニング娘。の顔」を敢えて外し、これからを支えていくであろう5期・6期にメインを取らせる‥‥もう後藤真希も保田圭もいない『モーニング娘。』。まだ飯田圭織や矢口は残っているものの‥‥やはり安倍の卒業はモーニング娘。に関わる全ての人々にとってひとつの節目であり、ひとつの区切りだと思うんですね。勿論、モーニング娘。自体はこの先もまだ続いていくでしょう。けど、少なくとも『モーニング娘。』はこのシングルで終わるんだなぁ‥‥と。そういった感慨深い想いが、テレビでこの曲を聴いた後からずっと付きまとっていたわけです。そしてこれを文章としてアップすることにずっと躊躇していたことも‥‥

  多分ここまで読んで、本気で怒っている人もいると思います。けど、これが俺の偽らざる気持ち。やはり「けじめ」として公開しておくべきだな、と判断してレビューにこの妄想ともいえる駄文を付け加えることにしました。

  さよなら、俺が大好きだった『モーニング娘。』。これからもずっと聴き続けるだろうけど、ここで一度ちゃんと言っておくよ。ありがとう。そして、さよなら‥‥。



▼モーニング娘。『Go Girl ~恋のヴィクトリー~』
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投稿: 2003 11 06 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2003/10/29

あぁ!『FIRST KISS』(2003)

多分みんなビックリしてることかと思います。だってさ、モーニング娘。の6期メンバーにして既に次期エース候補のひとりといえる田中れいなと、ハロー!プロジェクト・キッズから2人(鈴木愛理と夏焼雅)連れてきて組まされたユニットごときに、こんなに完成度の高い楽曲を与えられるなんて……しかもそれを歌う方もそれなりの力を持ってたもんだから、さぁ大変。

ハロプロ19番目のユニット、あぁ!。正直前評判は高くなかったですよね。田中を売り出そうっていうのは判るんだけど、何でよりによってハロプロキッズなんだよ……って。ところがいざ出来上がった楽曲(カップリング曲含む)、これが今年のハロプロ内でも1、2を争う程の素晴らしさ。夏以降、本当につんく♂の「外し率」は低下し、打率はドンドン上がっていき、しかも1本1本のクオリティがある程度以上の内容。その決定打がある意味松浦亜弥「THE LAST NIGHT」だったと思うんですが、それに勝るとも劣らない出来のミニモニ。「CRAZY ABOUT YOU」に続き、今度はこのド新人の楽曲。そりゃみんな首も傾げたくなりますわな。

タイトル曲「FIRST KISS」、カップリング曲「正夢」共につんく♂作、アレンジには共に湯浅公一が参加。タイトル曲のみストリングスアレンジにCHICAが加わっています。

「FIRST KISS」はミニモニ。同様、昨今のR&B歌謡の流れにある楽曲。もっとテンポ的にはゆったりで、隙間の多いアレンジになってます。とにかくバックトラック制作を丁寧に行ったことが伺える作りになっていて、あくまで「3人の歌」が中心。地味ではないんだけど歌を殺すまでの派手さもない、丁度よい加減のアレンジかと。そこにサビ前辺りからストリングスが加わり楽曲を劇的に盛り上げます。コーラスにも外国人女性が参加してることもあってか、聴き応え十分。先のミニモニ。といいZYX「行くZYX!FLY HIGH」といい、かなり本格的且つ判りやすい曲作りに成功していると思います。

同様にカップリング曲「正夢」もタイトル曲に引けを取らない完成度。R&B調バラードといった曲調で、こちらもあくまで「3人の歌」中心。キッズが参加してるってことで歌に不安を感じたものですが、実際に出来上がった作品を聴くと全く心配無用。むしろ「……ここまで出来るのか、小3~4程度で!」という驚きの方が大きい。

そう、このシングルを終始安心して聴いていられるのは田中の歌唱力が抜きん出ていてキッズを引っ張っているから……というわけではなくて、キッズの2人も田中に劣らぬ歌唱力を持っているからなんですね。3人がハロプロ内でも水準並み(あるいはそれ以上)の実力を持っているからこそ、誰が目立つという感じでもなく、普通に安心して聴いてられる。誰の番になった途端にレベルが下がるということがないんですね。

勿論、ここで聴けるのは「子供が歌う」歌そのものです。最年長の田中でさえ中学2年生です。9~13歳の正しく少女達が大人びた歌を歌ってるわけです。これに対し嫌悪感を持つ人もいるでしょう。別にそういう人を否定しようとは思いません。ただ、これは別に今に始まったことじゃないですし、昔からこういった「ローティーンに大人びた曲を歌わせる」ってのはありましたし。だから特別そこをつつくのはちょっと違うかな、とは思いますね。

別に子供声が特別好き、とかそういうのはないですが、こうやって聴いてみて違和感なく聴けるし、心地よく感じるのも事実なんですね。だから……まぁそういった面でこの曲を拒否・否定して、曲そのものの評価を下げるのは勿体ないよなぁ、と。別に現在の6期メンバーに何の思い入れもない、ましてやキッズなんて‥‥って思ってる俺ですが、これは素直に受け入れざるを得ないと思いますよ。

ただねぇ……モーニング娘。の新曲を聴いてしまった後となると……複雑な心境ですよ、いろんな意味で。別にこういう曲をやれ、とは思いませんが、それにしてもねぇ……。



▼あぁ!『FIRST KISS』
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投稿: 2003 10 29 12:00 午前 [2003年の作品, あぁ!, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/10/27

矢口真里『おいら -MARI YAGUCHI * FIRST ESSAY-』(2003)

  アイドルというものが所謂「虚像」であり、作られた存在であるということは我々も頭では理解してると思います。テレビやラジオ、雑誌等で語られるプロフィールやエピソード、そういったもの全てが裏にいる大人達によって操作された事柄だということも。落ち目になった時に初めて「あれは事務所に言わされていた」とか「ホントは~だった」とか聞かされると、当時ファンだった者としてはガッカリするもんですよね、頭では判っていても。

  俺はモーニング娘。が好きなわけですよ。モーニング娘。だけでなく、そこから派生したユニットであったり、彼女達と一緒にハロー!プロジェクトを盛り上げている松浦亜弥やメロン記念日といったアイドル達が。ライヴなんかを観ても、そこには必ず「台本」が用意されていて、MC等ではそういった用意されたセリフを「言わされている」的空気が充満していて。それはそれで否定しようとは思わないんですね。けど、時々‥‥特に何かハプニングがあった時だったり、大きな出来事があった時なんかは彼女達「自身の言葉」を聞きたい、と思うわけですよ‥‥それはファンなら誰しも思うことでしょう。

  そういった意味で、現在生放送のラジオ番組を持っている矢口真里ってのは、非常に恵まれた存在だなと思うわけで。この春までは卒業生であった中澤裕子も生放送ラジオ番組を持っていましたが、常にリアルタイムで彼女達の身の回りの出来事、彼女達が考えていること等がラジオを通して耳にすることができるわけですから。そりゃ多少の検閲(=事務所からの抑圧)はあるでしょう。けど、例えば2002年夏の、ハロプロ構造改革(後藤真希、保田圭のモーニング娘。卒業発表、そして各ユニットの新編成発表等)に対する矢口の素直な感情表現‥‥放送中に涙を堪えきれなかった‥‥等、我々ファンはそういった「素」の彼女達をちょっとだけど垣間見れたわけです。

  今年の春に安倍なつみの初エッセイ集が出版され、話題となりました。これまで彼女が公の場で語ったことのなかった気持ちから、ファンの間では常識となっている出来事まで、彼女自身の言葉で綴られた1冊であり、モーニング娘。を愛する人なら誰もが目から鱗な内容だったはずです。実際、俺もこの本を読むまでモーニング娘。に対する気持ちが下り坂だったのですが、読んだ後は‥‥何とも言えないスッキリした気持ちになったものです。もうちょっと見守っていこう、って。

  で、今回は矢口の初エッセイですよ。当初、昨年出版された中澤裕子の本「改心」と一緒で「ラジオ番組の企画本」みたいなものかな、と思ってたんですが、実際に出来上がったものは‥‥確かに一部はラジオでのトークを起こしたものだったりするんですが、その大半はこの本の為に矢口自身が「自分の言葉」で語ったものばかり。そりゃ、出す前には事務所側が目を通してある程度削られた部分もあるでしょう。しかし、それでも強く感じられる「矢口真里」‥‥幼い頃からの生い立ちから始まり、モーニング娘。加入~初期メンバーとの確執~ "LOVEマシーン" での「2回目のデビュー」~卒業していくメンバーを見送る度に思うこと~そして自身のタンポポ、ミニモニ。からの卒業~ZYXやROMANSへの参加~愛すべき親友・安倍なつみの卒業‥‥等々、どれも偽らざる気持ちで語られてると思うんですね。

  確かに多くの内容はファンなら知ってるであろう事柄ばかりなんですが、それを「矢口の視点」から語っていて、当時どう思っていたのか、とか、今だから語れる‥‥といった内容は、この本ならではだと思います。特に自身を「中間管理職」と呼び自己分析している『中間管理職』という行、現在のメンバーひとりひとりに向けてメッセージを送る『親愛なるみんなへ』という章、相思相愛である中澤裕子との対談等は、ある意味ここでしか味わえないものだろうし、これだけの為に買ってもファンなら損はしないだろう内容になってます。

  そして‥‥個人的には‥‥矢口が参加した各ユニットに対する思い・コメントを集めた章『ユニットの中の矢口真里』での、タンポポの行が泣けた。タンポポが彼女自身にとって「越えるべき大きな壁」であり、「歌うこと」を楽しむ場であり、1位に拘ったり、そして‥‥飯田圭織同様「メンバーである本人が一番のタンポポのファン」であることを公言する等、タンポポファンなら絶対に読むべきパートだと思いますよ。引き継いだはずの第3期タンポポが中途半端な形でフェードアウトしつつある今だからこそ、ファンは読むべきだと断言できますね。

  ‥‥と、ここまで書いて、絶対にファン以外にはアピールしないであろう本であることは間違いないし、勿論今こうやって書いてるのも「モーニング娘。のファン」に向けて書いてるわけで、それ以外の人からすれば何の面白味もない「イタイ」文章なんだろうけど、やっぱり言いたいわけですよ。多少なりとも彼女達に興味を持ってるのなら、いっぺん立ち読みでもいいから読んでみな、と。するとね‥‥不思議と矢口のことが何となく気になり出すんだよね。いや、俺内でも矢口は常に上位にいる存在だったんだけど、これ読み終えて更に好きになったもん。石川梨華や藤本美貴が好きと公言する俺ですが、現在の俺内ランキング、矢口が一番ですからね! それくらいの効力を持った1冊。迷ってる人は‥‥迷う前に読め!と言っておきましょう。



▼矢口真里『おいら -MARI YAGUCHI * FIRST ESSAY-』
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投稿: 2003 10 27 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, 矢口真里] | 固定リンク

2003/10/22

飯田圭織『パラディノメ ~恋に身をゆだねて~』(2003)

  モーニング娘。の現リーダーである飯田圭織の、今年4月にリリースされたファーストソロアルバム「オサヴリオ ~愛は待ってくれない~」に続くソロ第二弾、「パラディノメ ~恋に身をゆだねて~」は前作同様'60~'70年代のイタリアンポップス、フレンチポップスの代表曲と、'90年代のギリシャの名曲を原語でカバーしております。この春のモーニング娘。のツアーでも前作からの曲が幾つか日替わりで歌われていましたが、今回のアルバムの曲もいずれ何らかの機会に歌われることがあるでしょう。いや、むしろそうしてもらわなくちゃ困っちゃうんですよね‥‥敬遠してる人にアルバムを聴いてもらえるような切っ掛けを与えてあげなきゃ‥‥ねぇ。

  内容に関しては、前回は初めての試みってことで聴く前からドキドキ・ハラハラしたりしてたわけですが、今回はそんな心配は無用。むしろ安心して臨むことができたんじゃないでしょうか。製作陣も前回と一緒、コンセプト・スタイルも一緒、後は飯田のコンディションさえ良ければ文句なしなわけですから。で、実際その安心は最後まで崩されることなく、アッという間に1枚通して聴けてしまったのでした。前作の延長線上というよりは、完全に第二弾であり、対となるような作品なわけですから、それも当然っちゃあ当然ですよね。

  歌に関しては勿論最後まで安心して聴いてられたし、むしろ他のモーニング娘。のメンバーと比べてここまでひとりのメンバーの歌を堪能できるって点においては文句なしでしょう。人によっては「日本語で、もっと圭織らしい選曲でアルバムが作れたんじゃないか?」って不満に感じてるかもしれませんが、逆にこっちの方が俺は「飯田圭織らしい」と思うんですよね。そう、「モーニング娘。の飯田圭織」じゃなくて、「歌い手・飯田圭織」としてね。

  ただ、今回の歌い方は前回よりもストレートに感じましたね。バリエーションが減ったというよりも、飯田自身がこなれてきたのかもしれません。曲毎に歌い方を変えたりして聴き手を驚かせた前作と実はそんなにやってることは変わってないとは思うんですが、そう感じさせない、悪い言い方をしてしまえば「平坦」に聞こえてしまうのは多分、そういった歌い方の個性以上に飯田自身の色や個性が以前よりも強く前に出てしまっているからなんじゃないでしょうか‥‥勿論、俺がそう感じたってだけで、実際に皆さんが聴いた時にはそう聞こえないかもしれませんが(あるいは前作を聴かずにいきなりこのアルバムから聴き始めたら、そういう風には感じず、もっと新鮮に聞こえるんでしょうね)。

  バックトラックも前作がちょっとチープかな!?と感じていたのに対し、同じような打ち込みメインなはずなのに今回は意外と自然に聞こえるのは、多分どの曲にも生楽器(ガットギターやストリングス、サックス等のブラス)をふんだんに取り入れているからかもしれませんね。前作でも同じようなアプローチだったはずなのに、何故今回は余計にそう感じてしまうんでしょうか‥‥多分、聴き手側にもある程度楽しむ余裕が出来てきたってことなのかも。いや、ホント俺だけかもしれないけど。

  個人的ハイライトとなるのは、超有名曲 "オー・シャンゼリゼ" ではなく5曲目の "マリン・ブルーの瞳" なんですよね。原曲はセルジュ・ゲーンズブルグの手によるもので、ここでは如何にも打ち込みというようなリズムトラックとシンフォニック調シンセをバックに飯田が切なそうに優しく歌うのですが、問題はそのバックで鳴っているエレキギター。個人的なツボだったんですが、これを弾いているのが「ジェットフィンガー」の愛称で知られるメタル系ギタリスト、横関敦なんですよね。BRONXというバンドでデビューした後、筋肉少女帯のレコーディングやツアーに参加したり、ZIGGYやVOW WOWのメンバーと共にLANCE OF THRILLというバンドをやったり等、その他にもいろんなミュージシャンとのセッションで有名なこの人が、まさかハロプロと絡む日が来ようとは‥‥15年前の俺に聞かせてあげたいね! と、ここまで書くと多分多くの人が「速弾きしまくり!?」とか心配するでしょうけど、ご心配なく。まぁ確かに結構雰囲気モノで如何にも「ジェットフィンガー」なプレイを聴かせてくれてますが、それでも曲の雰囲気に合ったトーンで弾いてますのでそんなに耳障りではない、はず。メタルと縁がない人が聴いたらどうか判りませんが‥‥

  というわけで、全体的に好印象なこのアルバム。前作が気に入ったという人なら間違いなく満足していただけると思いますし、飯田の声が好き!って人や彼女の声に癒されるって人、とにかくモーニングが好きで洋楽ポップスが好きな人なら間違いなく楽しめる作品です。



▼飯田圭織『パラディノメ ~恋に身をゆだねて~』
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投稿: 2003 10 22 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 飯田圭織] | 固定リンク

2003/10/16

ミニモニ。『CRAZY ABOUT YOU』(2003)

  ミニモニ。約5ヶ月振りの新曲は、過去最大級の問題作と言えるでしょう。だって「器(『ミニモニ。』という名前)だけそのまま残して、中身(音楽性やスタイル)をそっくりそのまま取り替えてしまった」んですから、そりゃおこちゃまだけではなくて、普通にハロー!プロジェクトに興味を持つ者なら誰もが驚いたはず。いや、驚いたというよりも、怒った人の方が多かったのではないでしょうか?

  これまでの「現代版童謡」かつ「世の中を舐めきった」そのスタイルとは相反する、非常にありがちなR&Bスタイルの楽曲‥‥所謂『つんく♂歌謡』と呼べるような路線に変化してしまったわけですよ、この "CRAZY ABOUT YOU" という曲の中で。

  しかし、その「ありがちなR&Bスタイル」、無駄にクオリティが高いんですよね。もしかしてこれ、ホントは他のユニットの為に作られた楽曲だったんじゃないの?って疑ってしまう程、バックトラックの丁寧な作りやメロの冴えが素晴らしいんです、カップリング曲 "恋愛一周年" 含めて。

  SPEED辺りが歌っても何ら違和感のないR&B調のその楽曲は、確かに過去のミニモニ。と重ねてみると非常に違和感を感じるものです。がしかし、本来ミニモニ。ってそういった『音楽のおもちゃ箱』的側面を持ったユニットだったはずなんですよ。少なくともアルバムを発表した時点までは。そりゃ『子供向け』というポイントは非常に重要な要素ですよ。ここにはそういった配慮は殆ど感じられませんし。でも、固定した音楽スタイルを取らない、守りに入らないという意味では今回のシングル、俺は前向きに評価したいと思ってます。

  大体ね、楽曲の出来がいいんだもん。貶しようがないよ。高橋愛シフトに完全に移行したかのようなこの路線、当然ながらメインで歌うのも彼女。それを脇で固めるのが辻希美の歌であり、加護亜依とミカのラップであると。勿論、加護やミカもポイントポイントで印象深いフレーズを歌っているんだけど、やはり耳に残るのは高橋の歌声。"ロックンロール県庁所在地" や "ミニモニ。数え歌" といった楽曲でいろいろ試したものの、結局はこういう路線に至ったわけですか。けど、これだって最終地点ではないでしょうし、今後もミニモニ。はいろんなタイプの楽曲にチャレンジしていくと思うんですよね。でなきゃ他のユニットとの差別化がどんどん難しくなっていくでしょうし(特に最近はZYXやあぁ!、ROMANSといったユニットもあるわけですしね)。

  同じように、カップリングの "恋愛一周年" も非常に素晴らしい出来でして。これなんてEE JUMPやソニンのアルバムに収録されてたとしても何ら違和感のないタイプの楽曲。あるいは後藤真希とかね(それだったら "CRAZY ABOUT YOU" だって後藤向きだよな)。何でここ最近、こんなにクオリティーが高い楽曲が連発するんですかね‥‥そりゃ、2~3年前の楽曲と比べれば落ちるのかもしれませんよ。けど、少なくとも昨年夏以降でここ最近の充実振りはちょっと目を見張るものがあるはずなんですけどね‥‥ま、その辺の感じ方は人それぞれでしょうけど。とにかく個人的には最近のこの手の路線は非常に好みの楽曲が多いんで嬉しいですね、素直に。

  こういった路線変更は確かに勇気がいる実験だと思いますが‥‥作品がどれだけ充実しようが、やはり世間の目は「ああ、売れなくなったから~」とか「子供が見向きしなくなったから~」なんて見るわけで。その辺はやはり両刃の剣となってしまうわけです。今度の楽曲が仮に大人に受けたとしても、それまでミニモニ。の人気を支えてきた低年齢層が離れていく可能性も高いわけで。その辺のバランスをどう取っていくかが今後の課題でしょうね。

  まぁ、あれですよ。俺はこの2曲、とても気に入っていますよ、と。これなら恥ずかしげもなくヘヴィーローテーションできますしね!



▼ミニモニ。『CRAZY ABOUT YOU』
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投稿: 2003 10 16 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, ミニモニ。] | 固定リンク

2003/09/26

松浦亜弥『THE LAST NIGHT』(2003)

  松浦亜弥の3ヶ月振り、通算11作目のシングルとなる「THE LAST NIGHT」は、シングルとしては初の本格的バラードナンバー。これがね、もう‥‥なんつーかさ、完璧過ぎるのよ。手の込み具合だったり気合いの入れ具合あったり、もう全てにおいて。今年リリースされたつんく♂ワークスの中で、ここまで時間と手間をかけたであろう楽曲は他にないんじゃないかってくらいに。そう、モーニング娘。やメロン記念日に肩を入れてきた人間としては、これ程悔しいことはないんじゃないかってくらい‥‥ホント、完成度高すぎ。

  必要最低限の打ち込み(恐らく簡単なリズムトラックやエフェクト程度でしょう)の上にのるストリングス、アコースティックギター、ベース、ピアノ、そして松浦の声。ここに表現されているのは、完全に「松浦亜弥ひとりの世界」そのもの。最初この曲のテレビパフォーマンスを観た時、観てるこっちが凍りついちゃうくらいに引き込まれちゃうのね。なんていうか‥‥身動き取れなくなるのよ。それくらい‥‥俺にとっては異質なのね。

  そのアレンジを手掛けたのが、お馴染み鈴木俊介。ストリングス・アレンジもやはりお馴染み村山達哉。完全にストリングスがメインになっていて、リズムよりもそういったウワモノが強調されたバックトラックになっているんだけど、この曲はあくまで「松浦亜弥の歌」がメイン。それを劇的に盛り上げる為、まるでボレロのように徐々に、徐々にと盛り上がっていくわけ。そこに乗るのが松浦の歌なんだけど‥‥もう何も言うことないわ。目を瞑ってこの曲を聴いてたんだけど、珍しく彼女の歌に引き込まれて泣きそうになった程。多分、松浦の歌で涙腺が緩んだのって、「FOLK SONGS 2」で歌われた "さとうきび畑" 以来のことじゃないかな。今回は正直、それ以上だと思います。人によっては以前よりも癖が強くなった歌唱法に嫌悪感を示すかもしれませんが、もはやこれすら彼女の魅力のひとつだと俺は思ってるので、全然問題なし。

  最近、特にさくら組やおとめ組の楽曲に顕著なように、以前のバラエティ指向が強い方向から完全に楽曲指向が強くなりつつありますよね。で、この曲も当然その部類に入るわけですが、ある意味これってその最高峰というか、究極の形なのかなぁと聴いてて感じました。それはクレジットからも伺えるんですが‥‥コーラスとか一切なし。聞こえてくる声は松浦の歌のみ。当然つんく♂のあの変なコーラスもなし。今回はカップリング曲の"DO YOU LOVE ME?"にも参加してないんですよ、つんく♂。でもね‥‥珍しく"THE LAST NIGHT"にプログラミングで名前が挙がってるんですわ。これってホント珍しくないですか? つまり、それだけこの曲に肩入れをしてるってことなんじゃないですかねぇ‥‥

  けどさ、そのタイトルトラックに力を入れすぎたせいか、カップリング曲の方はちょっと‥‥あと一息って感じなんだよね。こっちはアレンジを高橋諭一が務めてるんですが、何となくね‥‥恐らく彼が手掛けた初期の楽曲‥‥ "ドッキドキ!LOVEメール" とか "トロピカ~ル恋して~る" みたいな路線を狙ったんだろうけど、ちょっとピントがずれてるかな、って気が。特にサビメロが弱いから、曲としてのピントが更にぼやけちゃうわけ。やろうとしてることは十分伝わるんだけど、詰めが甘いよね。タイトル曲の完成度が高い分、余計にそう感じちゃう。残念。

  とにかくこの"THE LAST NIGHT"。テレビサイズでは収まらない「物語性」を感じさせる歌詞なので、是非フルコーラスで聴いて欲しいです。レンタルでもいいから、一度しっかり自分の耳で聴いて、それから判断してみてください。今回はいつもよりも言葉少な目ですが‥‥これ以上何を書けばいいのか判らないんですよ。だって、本当にいい曲だと思うし、いいパフォーマンスしてると思うし、何よりもバックトラックの素晴らしさが(CDのカラオケ・バージョンだけでも聴く価値あるかも)。「松浦が歌うバラードをそろそろ聴きたいなぁ」と思ってたのは、何もつんく♂だけじゃなく、この俺もなんですよ。けど、ここまでのモノが来るとは思ってもみなかったよ‥‥

  恐れ入りました。



▼松浦亜弥『THE LAST NIGHT』
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投稿: 2003 09 26 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/09/17

モーニング娘。さくら組『晴れ 雨 のち スキ♡』(2003)

 今年1月末に発表された「モーニング娘。、2分割」。あの発表から8ヶ月近く経ってようやくリリースされたのが今回のシングル。モーニング娘。さくら組とモーニング娘。おとめ組、シングル同時リリースということで今回は別々にレビューをやってみたいと思います。ま、一緒でもいいわけですが、どうしても比較してしまいそうになるので、別々に、間に休憩を入れて書いてみたいと思います。

  こちらは「さくら組」のシングル、"晴れ 雨 のち スキ♡"。メンバーは安倍なつみ、矢口真里、吉澤ひとみ、加護亜依、高橋愛、紺野あさみ、新垣里沙、亀井絵里の8人。初期1人、2期1人、4期2人、5期3人、6期1人というパワーバランスがどう影響するのか気になっていたんですが、そんなの要らぬ心配だったようです。

  楽曲は勿論つんく♂の手によるもので、アレンジにはお馴染み鈴木Daichi秀行が手掛けているんですが、何度も言うようですが‥‥ここ最近の彼のアレンジワーク、一段と良くなっているように感じます。今年のシャッフル辺りから感じていたことだし、実際に何度もそう書いているので意識して聴いてくれてる人もいるでしょうけど。ホントそう思いませんか?

  楽曲自体はシングルとしてはここ数年なかったような、ストレートで'80年代のAOR的な雰囲気を持つ、壮大なバラード。サウンドやアレンジによる変化球、つんく♂の変なコーラス、変な歌詞や歌い方等、そういったギミックが一切ない「直球勝負」。そしてファルセットを多用した弧線に触れる良メロ。それを盛り上げるのが、高橋と加護による事実上のツートップ態勢。まさかあからさまにこういう形体でくるとは思ってもみませんでした。もっと安定感のある安倍や矢口も同等の扱いをされるだろうと踏んでたのですが、実際聴いてみて印象に残るのはやはり高橋と加護。加護の甘ったるい声と高橋の端正な声とのバランス感が絶妙で、聴いていて全然嫌味じゃないし、むしろ安心感というか温かみを強く感じる組み合わせだな、と。以前にもこういった組み合わせはあったのに、何故に今回こうも強く感じるのか、それは間違いなく楽曲のタイプやファルセット等によるものが大きいのでしょうね。

  勿論、先にも書いたような安倍や矢口も活躍しています。2コーラス目はこのふたりと吉澤が活躍します。特に吉澤の長いソロは随分久し振りな気がしますが、ここでは良い仕事をしてるんじゃないでしょうか。他の5期(新垣と紺野)も出番は少ないものの、的確に自身の個性的な面をアピールしてるように感じられます。6期の亀井に関してはまだちゃんと歌ってるところを聴いてないので、これが亀井か!という強い個性は感じられませんね。藤本美貴は別として、本体でもセンターを取った田中れいなに数歩も遅れを取ってしまった形となりましたが、今後に期待しましょう。

  「モーニング娘。」名義の楽曲としては、本当に久し振りの正統派路線じゃないでしょうか。多分、この辺も少人数化が上手く作用してるんだと思いますが‥‥ここ最近のライヴでのセットリストを見ると、初期の曲が増えていることに気づきます。そして今回のシングルでの音楽性‥‥何となく繋がるものを感じたのは、俺だけじゃないはず。別の項でも書きましたが、15人でやる時は破天荒なことを極限までやり尽くし、2分割の時は正統派路線で楽曲勝負。使い分けてるわけじゃないんでしょうけど、今後の流れとしても何となくこれが定着しそうな気がします。

  更に言わせてもらえば‥‥「さくら組」「おとめ組」として音源をリリースする際、別々のアルバムをリリースするのだけは止めた方がいいと思いますよ。いや、それはそれで楽しみが増えていいんだけど‥‥どうせ同時リリースとか無謀なことするんだったら、これらのシングル曲を「モーニング娘。」本体名義のアルバムに入れてしまえばいいんですよ。あくまで「15人のモーニング娘。」に包括される形での「さくら/おとめ」だと。アルバム自体がシングルの寄せ集め化しつつある昨今、アルバム用の新曲を書く時間が足りなかったりくだらない企画モノを入れるくらいなら、徹底的に「全曲シングル曲」的構成で突き通してしまえばいいんですよ。"AS FOR ONE DAY"があって"シャボン玉"があって、さくら組とおとめ組の2曲がある。曲の振り幅も大きいし、アルバムを買う方も知ってる曲/ヒット曲が多くて嬉しいだろうし(あくまで普段シングルをあんまり買わないような一般層へのアピールって意味でね)、何よりも「これら全部がモーニング娘。」という強い主張にもなる。俺は絶対にこっちの方がいいと思うんだけど。

  最後にカップリング曲にも触れましょう。2001年のヒット曲"でっかい宇宙に愛がある"のリアレンジ&さくら組ボーカル・バージョン。オリジナル・バージョンは鈴木俊介のアレンジでしたが、今回は高橋諭一がリアレンジを担当。非常に彼らしい、面白い曲に仕上がってます。ビートルズ・ライクというか‥‥ "Hello Goodbye" とか "Penny Lane" 辺りのサウンドを彷彿させるアレンジで、ちょっと第二期タンポポに歌わせてみたいかも、って気がします。この曲って、結局大人数の娘。がユニゾンで歌うからよりパワフルになるわけですが、ここでは8人が数チームに分かれてパート毎に歌ってるような印象で‥‥ちょっと弱っちぃイメージ。アレンジ自体は面白いと思うし嫌いじゃないんだけど‥‥原曲の完成度が高い分、もっと解体してから組み立て直した方が良かったかも‥‥って気がしました。ま、この辺は聴く人によっていろいろ感想が変わるでしょうけどね。

  というわけで‥‥これらの楽曲を『「セカンドモーニング」辺りの音楽性が一番好きで最近の音楽性はレベルが低いって思ってる人』は高く評価しないと思いますが(結局は何やっても批判の対象ですしね、もう)、ここ最近の流れを『上向き』と素直に感じられる人なら間違いなく満足出来る仕上がりだと胸張って言えます。



▼モーニング娘。さくら組『晴れ 雨 のち スキ♡』
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投稿: 2003 09 17 12:05 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, モーニング娘。さくら組] | 固定リンク

モーニング娘。おとめ組『愛の園 ~Touch My Heart!~』(2003)

  今年1月末に発表された「モーニング娘。、2分割」。あの発表から8ヶ月近く経ってようやくリリースされたのが今回のシングル。モーニング娘。さくら組とモーニング娘。おとめ組、シングル同時リリースということで今回は別々にレビューをやってみたいと思います。ま、一緒でもいいわけですが、どうしても比較してしまいそうになるので、別々に、間に休憩を入れて書いてみたいと思います(‥‥と、ここまでは使い回しで申し訳ないです)。

  こちらは「おとめ組」のシングル、"愛の園 ~Touch My Heart!~"。メンバーは飯田圭織、石川梨華、辻希美、小川麻琴、藤本美貴、田中れいな、道重さゆみの7人。初期1人、4期2人、5期1人、6期3人という内訳だけみるとそのパワーバランスに疑問を抱いてしまいますが、6期には藤本も含まれているから、実質新人は2人、しかも田中は既に"シャボン玉"でセンターを張る程。そういう意味ではバランス的にはさくら組にも劣らないはず。個人的に気に入っているメンバーが多い(飯田、石川、辻、小川、藤本、田中、道重‥‥って全員かよっ!)こともあり、こっちに肩入れしてるんですが、まぁそれと楽曲の評価はまた別物なので‥‥

  楽曲は勿論つんく♂の手によるもので、アレンジは鈴木俊介が担当。ちょっとラテンも取り入れつつ、基本的にはベースのスラッピング(しかも弾いてるのは元・爆風スランプの江川ほーじん!)がバキバキと気持ちいいアッパーなダンスチューン。コーラスにも外人女性ボーカル(多分ZYXの曲に参加してた黒人女性ふたりだと思われ)が加わっていることもあって、必要以上にゴージャス感が漂ってます。唯一つんく♂がコーラスにも参加してるのがこの曲なんですが‥‥あんまり目立ってませんよね? そういう点からも、多くの人が「マトモだ‥‥」といってこの曲を評価してるのかもしれませんね。

  さくら組 "晴れ 雨 のち スキ♡"同様、この曲も直球ですよね。変なギミックがなく、純粋に楽曲のパワーとメンバーの個性&歌で押し通すタイプ。ある意味剛速球と呼べなくもないですが、まぁ本体を160キロも出る変化球だとすると、今回は150キロ前後のストレート真ん中といった感じかな。とにかく聴いてて変な恥ずかしさがない。例えば"シャボン玉"が有線でかかったとすると、その場が一瞬にしてパチンコ屋か場末のピンサロへと変わってしまうような強烈な磁場を持っているわけじゃないですか(「ないですか」って誰に同意を求めてるんだよ俺)。しかし、今回のさくら組やおとめ組の曲が有線でかかっても特にそういった気恥ずかしさは感じずに済むんですよ。逆に「これ、誰の曲ですか?」と質問されるくらいで(ってこれは実体験。職場で本当にあった話。場末のピンサロの例えも含む)。そういう可能性というかパワーを持ってるのか、今回の2分割によって誕生した楽曲の数々だと思うんですね。

  メインを務めるのは‥‥多分、石川・藤本・田中、ということになるんでしょうか? 自分の思い入れを抜きにしても、サーッと流し聴きして一番耳に飛び込んでくるのが、この3人の歌声なんですね。ま、石川の場合は別の意味で「耳に残る」わけですが、今回に関しては特に耳障りの悪さは感じられず、むしろ藤本と田中による「パワーゲーム」の合間に現れる「水の枯れたオアシス」というか‥‥ありゃ、全然癒し要素になってないや。まぁそんな感じで(‥‥)相変わらずいい意味でも悪い意味でも目立ってしまう石川の歌な訳ですが、俺は今回そんなに悪いと思いませんでした、と。逆に辻や小川がもっと目立ってもいいかなぁ、という気がしないでも‥‥いや、辻は強い個性を持ってるんですが、小川はちょっと劣るんですよね。一番弾けて欲しいメンバーのひとりなのに。飯田は可もなく不可もなくといった印象。ソロで歌う場を与えれれてる分、自分の役目を地味ながらも的確にこなしてるってとこでしょうか。道重は‥‥このまま頑張れ!

  カップリングはさくら組同様、"でっかい宇宙に愛がある"のリアレンジ&おとめ組ボーカル・バージョン。バックトラックは同一で、高橋諭一の手によるもの。こうやって同じ曲で歌ってる人間だけ違うっていうの、止めません? 最初俺、両方ともアレンジャーが違うって聞いてたんですが(実際、そう載ってた雑誌もあったはず)‥‥絶対に比べられちゃうじゃんか、同日発売なのにさ。どっち側は誰が足を引っ張ってるとか、どっちの方が安定感があるとか‥‥個人的には今回、そういった比較は止めたいと思います。正直興味ない。ただ、両方とも普通に聴く分には楽しめました。それで十分じゃんか。

  さとて‥‥さくら組とおとめ組、両方を聴き終えた後の感想ですが‥‥やはり現時点においても「どっちの方が好き」っていう答えは出せずにいます。正直、今回はこのまま答えが出ないんじゃないか‥‥そんな気さえします。タイプの違うふたつのグループが、全く正反対なタイプの楽曲をリリースした。両方とも自分のアンテナに引っ掛かった。それで十分だよ、俺は。



▼モーニング娘。おとめ組『愛の園 ~Touch My Heart!~』
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投稿: 2003 09 17 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, モーニング娘。おとめ組] | 固定リンク

2003/09/09

メロン記念日『MI DA RA 摩天楼』(2003)

  我らがメロン記念日通算10枚目のシングルは、これまでとはちょっと毛色の違ったタイプの楽曲で勝負‥‥って前回の"チャンス of LOVE"レビューをそのまま流用したかのような出だしですが、これが本当なんだから仕方ない。とにかくメロン、全てのシングル曲、どれもてんでバラバラなんだよね。そこが彼女達の凄みであり、逆に言えば一般層に定着しない欠点でもあるんだけど。モーニング娘。や松浦亜弥が成功を持続させる為に、ある程度同じ路線をなぞり続けたり、あるいは同じアレンジャーを連投したりする等の工夫があるのに対し、メロンの場合は10曲10様というか、とにかく同じアレンジャーを連続して使うことは決してしないのね。これはつんく♂の拘りなのか、はたまた「たまたま空いてるアレンジャーを使ったらこうなった」だけなのか。どっちにしろ、だからこそ彼女達のライヴはバラエティに富んでいて楽しめるものになってるわけですが。

  今回は事前の情報として「アッパーなラテンチューン」「久し振りに激しく踊る」「演歌みたいな歌詞」「淫らなんて事がが出てくるけど、実は一途な女の子の歌」等の発言が、彼女達自身の口から語られていたわけですが(ラジオで自らそう発言していたんですよね)、実際にリリースされた"MI DA RA 摩天楼"はアッパーとは決して言い難いミドルテンポ、確かにラテンパーカッションとか入ってるけど‥‥どっちかっていうとフラメンコとかああいったイメージの方が強いかも。アレンジは珍しく高橋諭一が当たっているんですが、スパニッシュ風のガットギターが印象深いバックトラックで、前作"チャンス of LOVE"みたいな安っぽさはあまり感じられないかも。音もそんなに詰め込んでる印象ないし、テンポ的にもこれからの時期にピッタリなんじゃないですかね。歌メロに関しても特に文句ないし。気づくと鼻歌うたってたり口ずさんでたりするような、そんなメロ(だと俺は思ってるんですけどね)。

  歌詞は確かにメロンのメンバーが言うように、「乱れた天女も舞い踊る シーツの中は摩天楼」っていうサビの箇所がそれっぽいですよね。前作に引き続き、ハロー!プロジェクト内でこういう歌詞を歌えるのも、今やメロン記念日か中澤裕子くらいですからねぇ‥‥とか思ってたら、最近じゃ後藤真希も普通にこういう路線に片足突っ込んでますからね。てっきり「音楽面だけでなく、歌詞の面でも太陽とシスコムーンの後を継ぐのはメロンだ!」って思ってたのに。まぁその辺はつんく♂Pのさじ加減ひとつで決まることでしょうから‥‥とにかく面白ければ俺はいいんで。今後もドンドン楽しくて心に残る楽曲を連発してくださいね!

  そしてカップリング曲。"二人のパラダイス"は上杉洋史がアレンジャー。生ピアノに打ち込みを融合させた「デジタル・ブギー」といった感じでしょうか。そのピアノを弾くのは、小川文明。後期すかんちやローリー寺西のソロプロジェクト等にも参加していたキーボーディスト。チープな打ち込み(薄っぺらいリズムトラックに如何にもシンセっぽいブラスサウンド)は如何なものかと思うんですが、それに相反してピアノは本当に素晴らしいですね。歌メロも良いのに、何でこんなアレンジにOK出したかなぁ、つんく♂Pは‥‥もうちょっと低音利かすだけで全然違うのにね。メロンのここ最近のカップリング曲の中では一番弱いかなぁ、残念ながら。いや、楽曲自体は良いんですけどね。如何にアレンジが左右するかってこと、つんく♂自身が一番よく判ってるはずなんですが‥‥

  というわけでいろいろ書いてきましたが‥‥俺はこれも「メロン記念日らしい」と感じているし、好意的に捉えているんですよね。タイトルナンバーを気に入っているのは勿論(特にこの曲はフルコーラスで、しかもライヴで体験すべき1曲だと思ってるので。パフォーマンス等の視覚要素を含めて、初めて完成する1曲なんじゃないですかね?)、何だかんだでカップリング曲も既に何度もリピートしてますし。

  その「メロンらしら」、人によってその基準っていろいろだと思うんですよ。例えば"This is 運命"や"さぁ!恋人になろう"といったハイパーチューンこそ最もメロンらしいと未だに信じて止まない人もいるでしょうし、"告白記念日"みたいな曲こそ真のメロン記念日だと言い張る人もいるでしょうし、"香水"や"赤いフリージア"みたいな楽曲至上主義こそメロンが一番魅力を発揮すると信じてる人もいるでしょう。で、俺はそれら全て間違ってないと思うんですね。全て正しいと。何故なら、そういった「一貫性の無さ」こそがメロン記念日の真の魅力なんだと信じてる人だからですよ、この俺が。いや、「一貫性の無さ」って書くとネガな印象が強いですが、要するに「何をやってもメロンらしく魅せて/聴かせてしまう強引なパワー」こそが彼女達の魅力なんだと。だから別に音楽的には何をやっても違和感がないはずだし、どれが一番合ってるからそれをずっとやり続けろっていうのよりも、如何に前と違ったことをやって我々の期待を(そう、良くも悪くも)裏切り続けるか‥‥それこそが「メロン記念日がメロン記念日であるために」必要な要素なんじゃないですかね。初期衝動!? う~ん、ちょっと違うような気もするけど‥‥ま、ロック的に言えばそういうことになるのかな?(いや、全然違うと思うが)

  ご賛同いただけるかどうかは判りませんが‥‥俺がそう信じ続ける以上、彼女達が「この4人で」あり続ける限り、俺はメロン記念日を応援し続けますよ。



▼メロン記念日『MI DA RA 摩天楼』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 09 09 09:21 午後 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/09/07

後藤真希 コンサートツアー2003秋 セクシー! マッキングGOLD@市原市市民会館(2003年9月6日 夜公演)

  今回何故後藤真希の市原公演に足を運んだかというと、理由は幾つかあって、

①前回の春ツアーが絶賛に値する素晴らしいものだった
②ネット上にセットリスト等の情報が出回る前の、初日を観たかった
③単にメロン記念日が観たかった

‥‥え~っと、③ですスミマセン。冗談はさておき、6月の厚生年金会館が非常に素晴らしかったため、また秋も観たいと思ってたんですよ。で、東京公演にしようかなと考えてたんですが‥‥どうせなら初日を観よう、と。いつもセットリストを先に知ってしまうんで、ライヴ観てても「ああ、次はアレだな」とか先が読めちゃうからねぇ‥‥真っ新な初日を観れば「次は何を歌うんだ!?」っていうワクワク感が味わえるじゃないですか。だからね、ちょっと無理して市原まで行ったわけですよ。昼公演ではなくて夜公演を選んだのは特に理由があるわけではなくて、単により良い席が取れたのがたまたま夜公演だったという、ただそれだけ。6列目、殆ど完全に右側。隣は花道というそんな位置。ああ、ここまでごっちんやメロン記念日のメンバーがやって来るのか‥‥とか始まる前からワクワクしてね。正直冷静を保っていられるかどうか‥‥

  そんな感じで開演を迎えた俺。開演時間5分前に、それまで客入れS.E.として鳴っていたR&B調のダンスミュージックから、急に厳かなシンセサウンドが‥‥あっ、QUEENの "One Vision" だっ!! 偶然にもこの日、会場に向かう車中でこの曲から始まるQUEENのライヴアルバム「LIVE MAGIC」を聴いていたんですよ‥‥恐るべき偶然。イントロの段階で既に客、総立ちでオイオイ合いの手入れまくり。何もフレディ・マーキュリーの声に合わせてオイオイやらなくても‥‥

  曲がクライマックスを迎え、同時に音量もドンドン大きくなっていき、最後の「One Vision!」のコーラスが終わった瞬間に暗転、オープニングS.E.と共にスクリーンには後藤の幼い頃の写真が‥‥か、可愛い‥‥って別に俺、幼女好きとかそんなんじゃないですよ!(ここは力説)で、ある程度の年齢の写真が来て、最後に今の写真。ここで大歓声。そしてメロンの写真。最後にツアータイトルが‥‥それに合わせるかのように、聴き覚えのあるシンセの音が。おお、何といきなり"愛のバカやろう"、しかも「trance trip version」(シングルにc/w曲として収録されたトランス調リミックス)のイントロだよこれ! スゲェ、マジでビビッた。スクリーンには相変わらず後藤のシルエットだけ映ってて、曲に合わせて踊ってるんですよ。で、歌に入るところで舞台後方の高台から後藤がせり上がってくるという仕掛け。曲もここで普通のシングルバージョンのアレンジに。トランスリミックスはイントロだけでした。けどこれはちょっと意外性が感じられて個人的には嬉しかったな。後藤の歌はまずまずといった感じで、曲が弾けたタイプじゃなくて歌い上げるタイプなのだけど、まだ本調子かどうかの判断はつかず。そして2曲目にこれを持ってくるか!?という反則技、"やる気!IT'S EASY"。残念ながらメロンのバックダンスはありませんでした。後藤は完全にひとりで歌い切る。とにかくいい笑顔。

  2曲立て続けに歌った後、ようやくMCに。今日からツアーが始まったよ、パワー全開で行くからねーといった感じでしょうか。相変わらず「言わされてる」というよりも「自らの言葉で語ってる」といった印象は強いですね。うんうん、今日もいいライヴになりそうだ。

  3曲目は"溢れちゃう...BE IN LOVE"アルバムバージョンの方。ステージの真ん中にある中段舞台の床が回転するようになっていて、後藤が歩きながらダンスするんですが、床が動いてるもんだからまるでムーンウォークでもしてるかのような錯覚を受けたりして。いろいろセットも工夫されているようです。そして‥‥またまたこの位置にこの曲!?という"晴れた日のマリーン"が登場。ホント、セットリストの組み立て方が前回と完全に変わってて、初めて観るこちらとしても全然先が読めなくて。マジでドキドキしながら楽しんでましたよ。ここで舞台の左右にある花道に‥‥あ、目の前にごっちんが‥‥死にそうになった。マジで死ぬかと思った。とにかく、思った以上に小さいのな、後藤。更に細いし。けど足の筋肉しっかりしてるなぁ、とか。ってどこ観てるんですか俺。とにかく死にかかった。それだけはマジ。次来たらマジで命がないね俺。

  最初のクライマックスを迎えた後、前回同様スクリーンに絵日記調のアニメが。天気がいいんでピクニックに行こう、で自転車に乗りたくなったから借りよう、とかいうような感じで最後にオチがあるという‥‥ってこれだけじゃ意味判らないよね? 後はご自分の目で確かめてください。

  自転車が出てきたってことは、もしかして‥‥と思ってたけど、その予感は本当に的中。ずっとライヴで聴きたかった"特等席"のイントロがっ! すると舞台袖左側から、自転車に乗った後藤が‥‥っ! 普通に走ってきて右側で自転車停めて、籠に乗せてたマイクを持って歌い出すという‥‥前回のゴンドラ式ブランコに続くギミックというか見せ場‥‥なのかな? ファンならきっと「慢性的に萌え萌え((C)ムガさま)」なんでしょうね。気持ちは痛い程判る‥‥俺もまた死にかかったからさ(!)。舞台の段差に座ったりしながら歌うんですが、とにかくそれまでのアクティブな後藤とは正反対の、可愛らしい後藤を上手くアピールした1曲だなぁと。そして追い打ちをかけるように"手を握って歩きたい"ですよ。で、ふとここで気づくんですが‥‥ここまで、ずっとひとりで歌ってるんですよね。前回ならメロンがバックダンサーをしたりして華を添えてたんですが、今回は完全にひとりで歌い切ってる。ま、これはまた後で述べるので一旦この話は終わり。

  歌い終わると再びMC。シチュエーションコント風のMCなんですが、途中でメロンの4人がやっと登場。後藤の家にやって来るという設定らしく‥‥って説明は省きます。ホント、MCとかネタはこうやって書いてみると、面白味が上手く伝わらないと思うんで(単に俺の文章力不足なわけですが)。11月頃までツアーは続くと思うんで、どこかの公演で実際に目にするか、いずれリリースされるであろうDVDで確認してください。

  で、ここでオチと次の曲名をひっかけるわけですが‥‥そのタイトルが後藤の口から発せられた瞬間、頭が真っ白になりましたよ‥‥"未来の扉"って‥‥モーニング娘。のファーストアルバム「ファーストタイム」に収録されている、特別有名というわけでもない地味な1曲。後藤が加入する1年以上も前に発表されたこの曲を、メロンと一緒に嬉々として歌うわけですよ。2コーラス目をカットしたショートバージョンでしたが、それでも十分。歌い終わると「後藤が好きな曲を歌いました」と。本当に自分で選んだのか、それとも「言わされている」のかは判らないけど‥‥多分加入後のツアーで歌っていたはずだから、本当に好きだとしても何ら違和感がないわけで。けどなぁ、意外な曲を意外な人が歌うもんだから、ホントに驚いた。これだからセットリストを全く知らないでライヴに行くのは面白いんだよなぁ! これから行くって人でここ読んじゃった人、ご愁傷様でした。

  ここでメロンタイム。最初は来週リリースされる新曲"MI DA RA 摩天楼"のフルコーラス。まだ「Mステ」で歌ったのしか聴いたことなかったんだけど、これ楽曲として単純に好き。メロンぽくないという声も聞こえてきそうだけど、そもそも「メロンらしさ」って何さ? 第一このグループ、過去10枚のシングルどれもがてんでバラバラなタイプの楽曲じゃないの?‥‥ってこれ以上は近々やるレビューで書くとして。うん、歌パートも柴田あゆみメインなんだけど、それに匹敵するくらい斎藤瞳のパートが多いような。これもROMANS効果か? 村田めぐみのメガネも気になるし、大谷雅恵の腹(略)

  続いて"チャンス of LOVE"のショートバージョン。この曲はフルじゃなくて正解。6月の厚生年金会館の時はいきなりこの曲のフルバージョンから始まったもんだから、ちょっと‥‥って感じたし。で、今回のメロンはもう1曲あるんですよ! ここで各メンバー水を飲んだり衣装を脱いで軽装になったりして、最後は名曲"This is 運命"フルバージョン! しかもメロン、しっかりステージセットまで使っちゃってるのね。舞台中段(回転する舞台)が上方にせり上がってくのよ、KISSのドラムセットみたいに! 実はね、最初メロンが新曲を歌ってる時、客のリアクションが薄くて焦ったのよ。「あれっ、後藤ファンだけなのか!?」って。そしたら単に新曲が浸透してなかっただけで。次の2曲の盛り上がりはハンパじゃなかったし、特に"This is 運命"の盛り上がりは完全にメロン単独コンのそれでした。俺もこの日一番の盛り上がりを見せるわけです。ごっちんコンにも関わらず。

  メロンは完全に自分達の役割を、今出せる限り精一杯の力でそれを演じきりました。本当にいいグループになったもんだ。

  この熱いノリをそのまま受け継ぎ、後藤再登場。前回のツアー1曲目だった"うわさのSEXY GUY"。オープニングのサビを歌い終えると、舞台後方からジャンプして飛び出してくるという仕掛けが。とにかく今回、いろいろ工夫されてますね。今回は羽根は付いてませんでした。けど間違いなく女神。ありゃハンパじゃないね。そのまま"SHALL WE LOVE?"アルバムバージョンを歌った後に、また信じられない曲のイントロが鳴るわけです。聴き覚えのあるアコギのストローク。そう、俺が「3rd -LOVEパラダイス-」で一番好きだと言っても過言ではない1曲、"くちづけのその後"ですよ! うわーっ、モーニングの曲、今回は2曲も歌うのかよ!! じっくりこの曲を聴いてたんですが‥‥何かね、後藤の歌い方とか動きとか表情が、完全にモーニング時代のそれに戻ってるのね。ソロの曲の時は完全に「ソロシンガー・後藤真希」なんだけど、モーニングの2曲を歌う時は間違いなく「モーニング娘。の後藤真希」に戻っちゃってるのよ。勿論これは批判ではないですよ。むしろ嬉しいのよ、俺としては。ああ、どれだけ時間が経っても後藤は「モーニング娘。のメンバーだった後藤真希」なんだなぁ、本当にモーニングが好きだったんだなぁ、って。そんな事を考えながらこの曲に耳を傾け、そして後藤を暖かい眼差しで見つめていたのでした。こういうのを聴いちゃうと‥‥来年の今頃はきっと、安倍なつみも自身のソロコンサートで初期の曲をバンバン歌うのかなぁ、なんて考えてしまうわけですよ。中澤裕子も自分のライヴで初期の歌を歌ってるわけだし。そうやって巣立っていったメンバーが歴史の一片を引き継いでいってるんだなぁ‥‥

  多少感傷的な気持ちだったところに、後藤の煽りが入り、"盛り上がるしかないでしょ!"がスタート。ライヴのクライマックスに相応しい煽り系ロックナンバー。イントロや中盤のシンガロング・パートがCDの倍くらいに引き延ばされてて、一緒に盛り上がるに相応しいアレンジになってます。後藤も右に左にと走りまくり、歌もちょっと突っ込み気味になったり。そして最高潮のところにドロップされたのが、本編最後の曲となる最新シングル"抱いてよ!PLEASE GO ON"。1曲目がこの曲じゃなかった時点で、多分ラストなんだろうなぁ‥‥って思ってたら、本当に本編ラストでした。とにかく今回のライヴ、セットリストの組み立て方が上手い。曲も何だかんだいって沢山あるんだもんなぁ、後藤。アルバム曲もカットされ、前回歌われたシングルC/W曲もカットされてもまだ歌える曲がある。モーニングの歌もあるんだもん。この辺が松浦亜弥にもメロンにもない強みでしょうね。ごっちんコンが最強なわけ、よく判ったわ。残念ながらこの曲でのバックダンサー出演はなし。そう、ここまででメロンがバックダンサーやコーラスを務めたのはたった1曲のみ。前回のツアーは「初の単独ツアーだし、メロンと一緒にライヴを作り上げて盛り上げる」といった印象だったのに対し、今回は「あくまで『後藤真希』というひとりのシンガー」がメインとなるライヴ。確かに不安要素の強かった前回に対し、今回は「春ツアーの充実・大成功」という結果がまずあるわけ。そしてそれが後藤にとっても大きな自信になっていると。そういう意味では今回のツアーこそが後藤の真価を問うべきものになるんじゃないでしょうか? 最後まで観て、とにかくそういう印象を強く受けました。

  本編を終え、アンコールを求める声。すぐにステージに戻ってくる後藤。白い衣装を着た彼女は、あの名曲のタイトルを口にします。そう、シングルのC/W曲なのに既にライヴでは定番となりつつある"LIKE A GAME"。となると‥‥ああ、よかった。メロンも登場してくれた。この曲は春コンでもメロンがバックダンスを務め、後半にダンス合戦があるんですよ。今回もそんな感じなんですが、春とはちょっとフォーメーションが変わってたかな。それに後半のダンスバトルが短かったようにも感じられました。更に曲のテンポもちょっとゆっくり‥‥かな? なんか春コンの時はもっとアッパーな印象を受けたんですが。いや、悪くなかったですよ。アンコールだし終盤だし、そろそろ体力的にも‥‥って思ってたんだけど、全然そんな風には感じられませんでしたね、後藤のダンス。うん、良かった。

  で、ここでメロンが引っ込んでMC。市原は3年半振りくらいだという話を始めました。モーニングに入り立ての頃のツアーでこの会場でコンサートをやって、その時に保田圭の母親がモーニングのメンバーに、とおにぎりを作ってきてくれて、それが本当においしかったなぁってのを会場に着いて思い出しました、という話。モーニングに入った頃は13才だった後藤がもうすぐ18才になり、まさかここでこうやってソロでライヴを出来るようになるとは夢にも思わなかった、本当にみんなの応援のお陰ですありがとう‥‥といったようなことを話してたと思います。とにかく後藤、最後まで「自分の考えたことを、自分の言葉で語ってる」ように感じられました。やっぱり自分で考えてるんだよな、うん。だってあと1曲で終わりだっていうのに、随分と長々喋ってたもん。

  そして最後の最後は、既に名曲の仲間入りしたといってもいいであろう"スクランブル"。そうか、こういう終わり方もいいなぁ。本編はアッパーで攻撃的な曲で終わって、アンコールラストは明るくて大きなノリを持ったこの曲で終わる。後藤の二面性を見事に打ち出した選曲ではないでしょうか。最後のフェイク部分は何度聴いても鳥肌立つね。うん、最後までよく声が出てたと思います。

  というような感じで約100分に及ぶツアー初日の夜公演は無事終了。歌詞を間違えることもなく、また大きなハプニングもなく初日を終えることができました。

  何度も書くように、とにかく意外性の多いライヴだったなぁ、と。セットリスト知らなかったら本当に驚く内容だし、また選曲も本当にいいし、更にセットリストの組み立て方も上手い。考えてみると、"赤い日記帳" も今回は歌ってないんだよね。ホント、それだけ「歌うべき曲」「歌いたい曲」がまだまだ沢山あるってことでしょう。個人的にはもう1回、内容を完全に知っていても楽しめるライヴだと思いますね。

  ただね、後藤の調子はまだまだ本調子といったところまでは行ってないようにも感じられました。7~8分咲き、といった感じ。やっとエンジンがかかりだしたところでしょうから、1ヶ月後辺りのライヴ‥‥多分後藤の誕生日(9/23)辺りにはホントに凄いことになってると思いますよ。でも初日にしては上出来だと思ったし、他のハロー!プロジェクトのシンガー/ユニットと比べても、ここまで初日にやれる奴らは他にどれだけいるのかなぁ‥‥って思うわけですよ。まぁその辺は最初から「初日だし、完全に本調子ではないだろう」って判ってて観に行ったので、個人的には気にしてませんが。そういう意味からも、1~2ヶ月後にもう1回観てみたいなぁ、と素直に思います。

  というわけで、後藤は今回もホントに良かったです。絶対に行った人全てが満足するライヴだと思いますね。絶対に観るべきだと思いますよ!


[SETLIST]
01. 愛のバカやろう
02. やる気!IT'S EASY
—MC—
03. 溢れちゃう...BE IN LOVE
04. 晴れた日のマリーン
—VTR:絵日記コーナー—
05. 特等席
06. 手を握って歩きたい
—MC:途中でメロン記念日登場—
07. 未来の扉 [with メロン記念日]
08. MI DA RA 摩天楼 [メロン記念日]
09. チャンス of LOVE [メロン記念日]
10. This is 運命 [メロン記念日]
11. うわさのSEXY GUY
12. SHALL WE LOVE?
13. くちづけのその後
—MC—
14. 盛り上がるしかないでしょ!
15. 抱いてよ!PLEASE GO ON
—ENCORE—
16. LIKE A GAME [with メロン記念日]
—MC—
17. スクランブル



▼後藤真希『抱いてよ!PLEASE GO ON』
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投稿: 2003 09 07 01:16 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日, 後藤真希] | 固定リンク

2003/09/02

太陽とシスコムーン『Taiyo & Ciscomoon 1』(1999)

  今現在どれくらいのユニット/グループがハロー!プロジェクトにあるのか正直数えてみようなんて思えない程、拡散への道を突き進む現在。モーニング娘。がデビューして1年くらい経つまで、ハロプロには平家みちよ('02年秋にハロプロ卒業)とモーニング娘。しかいない状態。グループ内ユニットとしてタンポポや中澤ゆう子のソロ活動はあったものの、基本的には「モーニング娘。ありきの団体」というのが通説でした。が‥‥今では考えられないかもしれませんが、そんなモーニング娘。に肉迫する勢いとセールスを持つグループが'99年初頭、ハロプロ内に誕生します。それが今回紹介する太陽とシスコムーン(後のT&Cボンバー)です。そう、まだ松浦亜弥も、そして後藤真希も加わる前のことです。

  デビュー後、立て続けにシングルを5枚("月と太陽"、"ガタメキラ"、"宇宙でLa Ta Ta"、"Everyday Everywhere"、"Magic of Love")をリリース、特に最初の3曲は全てチャートのトップ10にたたき込んでいます。そして'99年10月末、そう、"LOVEマシーン" バブルが弾けまくっている真っ直中に満を持してリリースされたのが、この「Taiyo & Ciscomoon 1」というアルバム。こっちもチャート初登場3位を記録、約20万枚ものセールスを記録してます。

  太シスは当初、モーニング娘。では表現しきれないような「大人の女性」をイメージして、社会経験のある‥‥芸能人崩れだったり民謡の師範だったり元オリンピック選手だったり外国人だったりする20代の女性4人を集めて結成されたグループ。歌も今のハロプロとは比べものにならない程レベルが高いし、何よりも楽曲のクオリティーなりコンセプトなりがしっかりしてるんですね。例えばモーニング娘。みたいにシングル毎に路線を変えたりしないし、誰かがセンターになるというようなこともない。言い方を変えれば「常にセンターの取り合いバトル」を1曲の中で繰り広げてるような。そんなイメージが強いんですね。

  このアルバムと同じ頃、モーニング娘。は所謂ダンス☆マン路線に移行していくわけですが、こちらはファンクというよりもディープでアーバンなR&Bといった印象。シングル曲を聴いてもらえば判りますが、とにかく「歌」ありき。アレンジは今聴くとちょっと安っぽいものもありますが、例えば‥‥この半年後にリリースされるモーニング娘。のアルバム曲の、プロトタイプと呼べるような楽曲が見受けられたりします。しかし、こっちの方が表現的により極太といった印象を受けます。とにかく強い。そんなイメージがありますね、太シスには。

  シングル曲のクオリティーは言うまでもなく、ちゃんとアルバム曲のクオリティーも高い。アルバム全体としてはシングルの5曲を軸にしながら、その隙間を拭うように‥‥シングルで与えたイメージとは違った面をいろいろ感じさせられるような新曲を用意し、更にオープニングとエンディング、更に曲間に幾つかインタールードを挿入(この辺もモーニング娘。の次作で再チャレンジしてますしね)等、とにかく「ひとつの作品」として徹底的にトータルクオリティの高いものを作ろうとする気合いが強く感じられるんですね。悪い言い方になっちゃいますが‥‥今みたいな「ベルトコンベアー式に毎週毎週新曲を量産する」態勢になる前の、ひとつの奇跡‥‥とは言いすぎでしょうか? それくらい、このアルバムは優れていると思ってます。

  当時、「ASAYAN」や歌番組で彼女達を観ていたし、また歌も聴いていたわけですが、今ほど真剣に聴いていなかったからか‥‥そこまでいいとは思ってなかったんですよ。ところがこの1年くらい、このアルバムと続くセカンドアルバム「2ND STAGE」を聴く頻度が非常に高いんですね。下手するとモーニング娘。のオリジナルアルバムや他のユニットのアルバム以上に。アイドルとかハロプロとかそういった枠組みで語るべき作品ではなく、もっとこう‥‥例えば最近の「R&B的ガールズポップ」の枠で語っても十分に機能する1枚だと断言できます。とにかく一度聴いて! 話はそれから。

  最近ZYXのシングルが気に入った人。ああいうタイプの楽曲が好みの人。絶対に気に入ると言い切れます。だってあそこで歌ってる"ガタメキラ"、太シスがオリジナルだよ!?

  それにしても‥‥'99年ってつんく♂にとって、本当に充実且つ激動の年だったんだなぁ。だって、ハロプロの歴史の中でも特に名盤として挙げられることが多いアルバム3枚(タンポポ「TANPOPO 1」、モーニング娘。「セカンドモーニング」、そしてこのアルバム)や "真夏の光線" や "LOVEマシーン"、"ちょこっとLOVE" といった楽曲を世に発表し続けてたんだから‥‥昔は良かったとか死んだ子供の歳を数えるような真似をしたくないんだけど‥‥やっぱりこれを聴いちゃうと‥‥ねぇ?



▼太陽とシスコムーン『Taiyo & Ciscomoon 1』
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投稿: 2003 09 02 12:00 午前 [1999年の作品, ハロー!プロジェクト, 太陽とシスコムーン(T&Cボンバー)] | 固定リンク

2003/08/27

後藤真希『抱いてよ!PLEASE GO ON』(2003)

  後藤真希、今年3枚目、通算8作目のシングルとなる"抱いてよ!PLEASE GO ON"は、シングル曲として過去最速のBPMを記録するダンスナンバー。後藤本人が「みんながイメージする後藤」と言うように、歌詞にしろ曲調にしろ『ゴマキというパブリックイメージ』をそのまま形にしたかのような楽曲なんだけど‥‥これがね、いいんですよ。「またかよ‥‥いつも誉めてるし‥‥」と思われるでしょうけど、ホントにそう感じるんだから仕方ない。何つーか、そういった外野のパブリックイメージを逆手に取った、かなり攻撃的なナンバーなんですよ、これ。

  アレンジはカップリング曲"おふざけKISS"共に、お馴染み鈴木Daichi秀行。今年のシングルは全て彼が手掛けてるわけですが、意外と相性いいのかなぁ‥‥って気がしないでもない、かな? ま、確かにこれまでの楽曲では詰めの甘さが目立ってた彼ですが、ここ最近のアレンジ‥‥特にシャッフル以降は意外といい仕事してると思うんですよ、個人的に。今回の"抱いてよ!PLEASE GO ON"も、この手のアレンジとしてはかなり良い出来なんじゃないかな、と。系統的にソニンの"東京ミッドナイトロンリネス"と同じ流れにある楽曲だと思うんですが、こちらの方がより完成度が高い。いや、ソニンの方はああいう「狙い」だったとは思うんですが‥‥個人的には後藤の方に軍配を挙げたいかな、と。

  もうね、ボーカルパフォーマンスもかなり素晴らしいんですよ。この春に行われたツアーの成果が端的に表れてるんじゃなかろうか、と思うわけです。曲調もあるんだろうけど、こういう力んだ歌い方って妙に合ってるんだよね。特に後半の煽り部分なんて、もう‥‥

  歌詞もね、前作"スクランブル"とは正反対の女の子(というよりも、「女」か)で、前作が自然体で本来の彼女に近いものだとすると、こちらは他人が彼女に対してイメージする「後藤真希」像をそのまま演じたような形ですよね、良くも悪くも。今回、後藤自身が「みんながイメージする~」と語ってる辺り、確信犯なんじゃないかな?なんて思える程、躊躇や隙が一切なく完璧に演じきってますよね。その辺はビジュアルが一切ない音源の状態からも伺えるはずです。

  一方、カップリング曲"おふざけKISS"は、ミディアムテンポのラテン系。ボッサと呼んでいいんですか、こういうのも‥‥曲調だけなら中澤裕子やソニン辺りが歌っても違和感ないんですが、歌詞はやはり後藤っぽいというか。「ああ、何となくだけど、ゴマキってこういう感じかなっ?」って思っちゃうんでしょうかね、ファンでもない普通の人達って。だとしたら、制作側の思惑に見事ハマッてるという。まぁそういうのは個人的にどうでもいいんですが、こういうタイプの楽曲もこれまでの後藤にはなかったものだし、ここで聴けるパフォーマンスもまた今の彼女らしさを十分に堪能できるものなので、個人的にはかなり好きな部類です。

  多分、この9月からスタートする2度目の全国ツアー(現時点で全国20カ所、39公演)はこの"抱いてよ!PLEASE GO ON"からライヴがスタートすると思うんですが‥‥ピッタリじゃない、1曲目に? 間違いなくつんく♂が「こういう曲、ライヴに欲しいやんか?」とか言って作ったんだろうなぁ。1曲目じゃなかったら、本編終盤辺りとか(けど絶対にラストではないという、ねっ?)。

  散々「モーニング娘。を卒業したはいいけど、恵まれてない」と言われ続ける彼女。確かにアルバムはちょっと‥‥だったけどさ、"うわさのSEXY GUY"といい、"スクランブル"といい、個人的には彼女のこと(パーソナリティではなくて、実力的な部分)をよく判ってるな、と感じるんですけどね。与えられた課題を毎回見事にこなしてみせる後藤真希。そろそろ本格的に本領発揮しそうな予感。今度のツアーを経て、年末年始辺りが最初にピーク‥‥になるかも。



▼後藤真希『抱いてよ!PLEASE GO ON』
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投稿: 2003 08 27 12:58 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク

2003/08/23

メロン記念日ライブツアー2003 SUMMER ~夏メロン~@Zepp Sendai(2003年8月22日)

  メロン記念日がこうやって定期的にツアーを行えるようになったのは正直嬉しいんだけど、前回のツアーからシングル1枚、新曲が2曲しか増えていない状況下、ハッキリ言ってしまえば「曲数の少なさによるマンネリ化」がライヴ前から危惧されていたわけだけど‥‥いきなり結論から書いてしまえば、それは半分当たりであって、半分がハズレだった、と。特にハズレ部分に関しては、俺が観たツアーラスト、しかも村田めぐみの出身地である宮城での公演というのが大きく関係してたように感じます。

  今回のツアー、ラスト2本が新潟・仙台という初の地方進出だったんですが、これ、2カ所共にメンバー(斎藤瞳、村田)の出身地なんですよね。昨年12月の初単独ライヴ、そして3月のツアーが基本的に東名阪中心だったことを考えると、今回のツアーがこういう形で地方初進出できたってことは素直に喜ばしいことであると同時に、地方出身メンバーにとっても故郷に錦を飾ることになるから、いろんな意味で「ああ、どんどん知名度や人気が高まってるんだなぁ‥‥」と感慨深いですよね。

  実は今回、仙台と東京(8/17)に行く予定だったんですよ。実際東京のチケット取ってたし。けど、その後でちょっと別の考えが頭に浮かびまして‥‥東京を断念して、新潟(8/21)~仙台と遠征できないだろうか、と。アホなこと考えますよね、相変わらず。で、ギリギリまで悩んだんですよ。最大のネックは移動手段。いくら夏休みだからといって、地元~東京~新潟~仙台~東京~地元という旅を3日かけて行うってのは、かなり厳しいなぁと。しかも21~2日って平日だしね。しかも2ヶ月連続で新潟って(7月のフジロックも新潟だしな)‥‥結局、土曜の午後からちょっとした用事が出来てしまったこともあり、仙台日帰り強行ということで、車での往復となったわけです(‥‥今冷静に考えると、やっぱアホだわ俺)。

  まぁこっちの事情はこの辺にして‥‥仙台ですよ。東京以外のZeppに初めて行ったわけですが、小さいというのが第一印象。キャパ的に1,500人入らないくらい? 調べてないんでアレですが、Zepp Tokyoが「デカイ!」ってイメージが強かっただけに、仙台はSHIBUYA-AXを更に小さくしたような印象。2階の作りはまんまあんな感じ。フロアは床が絨毯なんでビックリ。あんま絨毯床のライヴハウスってないような(中でタバコとか吸って床に捨てられたら悲惨だね。あとビールこぼしたりとかさ)。それとステージ自体もAXよりもちょっと狭いような気も。それはメロンのステージセットがデカかったから余計にそう感じたのかも。

  多分あのステージセットもBLITZとかで観たらもうちょっと間を取って配置されたんだろうけど、ステージが狭いんで、真ん中に寄せてギュウギュウ詰めといった印象。今回他の公演観てないんで何とも言えないけどさ、実際には。それにしても、スタート直前にプロモーターがステージ上に登場して、注意事項を改めて読み上げたのには笑った。まぁ最近のメロン・コンで問題視されている「ペットボトルやサイリウムを投げる行為」「ライヴ中に水を振りまく行為」「モッシュ・ダイブ行為」「前へ突進していく行為」等の禁止を再度注意したわけだけど‥‥他のハローのライヴではこんなこと(主催者が実際にステージ上から読み上げる)しないもんなぁ。それだけメロンのライヴが「異質」なものなんでしょうねぇ‥‥(けどねぇ、そんな注意の後、客入れSEのレッチリが大音量で鳴り出すのには笑った。逆だよ、逆。煽ってどうするよ!)

  ほぼ定刻通りにスタート。俺は真ん中よりもちょっと前、左寄りにいたんだけど‥‥近い! 笑っちゃうくらいに近すぎ。こんなに近くて、それでいて全然辛くない(そんなに押されないし、踊る程度のスペースがある程度確保できた)ハロプロ関係のライヴ、もしかして初めてかも‥‥いや、客が全然入ってなかったわけじゃなくて(実際1,000人以上は確実に入ってたみたいだし)、東京と比べてそんなに「前へ、前へ」といった印象を受けなかったのね、客から。勿論全員が宮城の方々だとは思わないけど(実際、会場内でお話した人、みんな関東からの遠征組だったし。何回も観てるから、余裕を持って後ろの方で観るって人が多かったし)、こういう平和な感じ、いいんじゃない?

  オープニングは新しいSEで登場。4人が仮面を片手に持って、それで顔を隠しながらダンス。そしてSEが終わると仮面と衣装を剥ぎ(SEが中近東風だったので、それっぽい衣装でした)、中からはあの金箔衣装が‥‥というわけで、1曲目は"チャンス of LOVE"‥‥こんなにオープニングに不向きな曲、ないんじゃない? 悪いけど、この時点で俺、全然ノれなくてまったりしてました。大谷雅恵の髪型&色が変わり(新曲のジャケ写と同じ)、柴田あゆみの髪が更に明るくなり、斎藤の金髪がストレートになってたり、村田が相変わらず麗しかったり‥‥と、視覚面で十分堪能させていただきました。あ、毎回書くけど、この日の柴田は終始安定してましたよ、歌。ツアーを重ねることで強くなったのか、自信がついたのか‥‥実際、各メンバーの佇まいからはそういった自信みたいなもの、十分感じられましたしね。売れるってことは、こんな風に人間を強くしていくんだなぁ‥‥と感心したりして。

  最初のMCで今日でツアーが終了だということ、そして村田がメロン結成以来4年越しの夢だった念願の地元でのライヴが実現したこと等を熱く語ってました。もうね、今日は始まるまえから「めぐみコール」が凄かった。地元民全員が村田ファンじゃないだろうけど、やっぱりねぇ、うん。俺も今日ばかりは村田を応援してたもん(とかいいながら、目だけは柴田を追っていたのはこの際なかったことに)。

  その後の流れは‥‥セットリストをご覧になれば判る通り、ちょっと地味目な流れ。このツアーにピッタリなゴーゴーサーフ・ナンバー"夏"や初ライヴ以来の復活となった"ふわふわふー"なんかもあったものの、ちょっとアッパー系が少なかったり、また構成的にも疑問が残ったりで‥‥早い話がマンネリですね。正直なところ、"ANNIVERSARY"まではあんまり踊らなかったかも。あと、いよいよメロンまでもが「全曲フルコーラス・ライヴ」じゃなくなるなんて‥‥明らかに"ふわふわふー"と"愛メラメラ 恋ユラユラ"はショートサイズでした。ま、カップリング曲だしホントに地味な曲だし、そういう配慮も必要だったのかな、と。だったらこの2曲を並べなきゃいいのにね、なんて思うんですが‥‥やっぱり次のツアーはセカンドアルバムが出るまでやめようよ、ねっ?

  お約束の、2組に分かれてのMCは‥‥まぁ柴田・斎藤組はもうお判りのように‥‥斎藤のセクシーネタでお茶を濁すわけですが、完全に学芸会的ノリですな。良くも悪くも。ところが‥‥村田・大谷組が‥‥本格的なマジックをやるわけですよ、一切のしゃべりナシで。最初は簡単なマジックなんですが、最後には大がかりなもの(密封した箱に村田を閉じこめ、その上に大谷が乗って幕で隠すと、乗ってる人が村田に変わり、箱の中には大谷が、というお約束的マジック)まで披露して大喝采。いや、これは正直凄いと思った。きっとちゃんとした人に習って練習したんだろうけど、こういうのをもっとやればいいのにね、他のハローのメンバーも。

  その後は"赤いフリージア"で場の空気を変え、後はひたすらアッパーな煽り系で踊り倒す。前回同様の写真劇的ミニドラマの後、お約束の"さぁ!恋人になろう"でヒートアップしまくり、名曲"告白記念日"、アッパーなスカチューン"遠慮はなしよ!"でどんどん熱くなっていく中、究極の"This is 運命"で昇天。ああ、やっぱこの曲ではペットやサイリウムが飛び交ったりモッシュや水まきが普通に行われてました。仕方ないか‥‥水まくのはいいんだけど、ステージに向かって水まくなよ! 柴田とか斎藤、明らかに嫌そうな顔してたぞ? 曲の最後の方ではメンバーみんなヤケクソ気味な歌い方になってたのには、正直笑った。歌じゃねぇよ、ありゃあ。いや、そういう方がメロンっぽくていいんだけど。

  ひとしきりヒートアップしまくった後、ちょっとクールダウン気味に"夏の夜はデインジャー!"で本編終了。これは良かったなぁ。この曲に関しては去年の12月、今年3月、そして今回と、毎回いいパフォーマンスを観せて・聴かせてくれるんだよね。凄くいい気分で本編を終わることができました。

  そしてアンコールを求める声が‥‥全部「めぐみコール」なのな。ちょっとした卒業ライヴみたいだよ、ありゃ。多分前日の新潟でも「(斎藤)ひとみコール」が凄かったんだろうな、と想像に難しくないわけですが‥‥本当にハンパじゃなくデカいコールが延々続くんですよ。さすがにアンコールに登場した村田、泣いちゃったもん。やっと夢が実現したって、支えてくれたファンやスタッフ、家族や友達、そしてメンバーの3人に感謝の言葉を述べて、また泣くのよ。となりにいた斎藤に抱きついて。そしたら村田のマイクが斎藤の唇に当たって、切って血が出ちゃってさ、斎藤‥‥そんなハプニングもありつつ、しっとりと"香水"を聴かせるわけですが‥‥多分、今まで聴いた中で一番良い"香水"だったように思います。以前、この曲は「アンコール1曲目とかだろ!?」って書いたと記憶してるんですが、やっぱりピッタリでしたね、うん。

  そして再びMCでお客への感謝の言葉を述べて、本当のラスト曲"ENDLESS YOUTH"へ‥‥この曲は今後もずっと歌って欲しいし、ずっとラストに歌って欲しいな。歌終盤では村田が常に泣きっぱなしで、斎藤も顔をクシャクシャにして、曲が終わると今度は大谷まで泣き出す。そしてそれを観た俺もまた泣くわけですよ、毎度の如く‥‥そして笑顔の柴田。唯一の笑顔に正直救われた(いや、俺が気づかなかっただけど、ホントは泣いてたのかもしれないけど)。

  最初に書いたように、確かに内容的にはマンネリ気味でした。特に前半の流れは正直疑問が残ったし‥‥けど後半の怒濤の流れ、そして最初から想定された「ハプニング」によってそれらが相殺されたような気が‥‥メロンが心底好きだから正直判断に困るところですが、やっぱり次のライヴツアーは新曲が4~5曲増えてからの方がいいと思う。そうすると嫌でもカットされるカップリング曲、アルバム曲、そしてシングルタイトル曲がいよいよ登場するわけですよ‥‥そうなった時に初めて「メロン記念日というユニットの真価」が問われるんじゃないか?と今は思います。

  ‥‥ま、そうはいっても、ライヴがあれば絶対に行っちゃうわけですが、時と場所を選ばずね!


[SETLIST]
00. OPENING
01. チャンス of LOVE
--MC--
02. 甘いあなたの味
03. 夏
--MC--
04. 電話待っています
05. ふわふわふー
06. 愛メラメラ 恋ユラユラ
07. ANNIVERSARY
--MC(斎藤&柴田/村田&大谷)--
08. 赤いフリージア
09. Wa!かっちょEなッ!
10. ガールズパワー・恋するパワー
11. 恋愛レストラン
--VTR(ドラマ・さぁ!恋人になろう)--
12. さぁ!恋人になろう
13. 告白記念日
14. 遠慮はなしよ!
15. This is 運命
--MC--
16. 夏の夜はデインジャー!
--アンコール--
--MC--
17. 香水
--MC--
18. ENDLESS YOUTH



▼メロン記念日『1st Anniversary』
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投稿: 2003 08 23 09:49 午後 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/08/20

ROMANS『SEXY NIGHT~忘れられない彼~』(2003)

  ハロー!プロジェクト内、久し振りの問題作の登場です。モーニング娘。の矢口真里と石川梨華、メロン記念日の斎藤瞳、カントリー娘。の里田まい、ココナッツ娘。のアヤカの5人から成るROMANS(ロマンス)というユニット。関東地区では毎週月~金曜深夜0時50分から放送されている「セクシー女塾」という番組があるのですが、そこに出演しているこの5人がセクシーなユニットを結成してデビューする為に修行する的内容で毎晩バカなことをやらかすわけですよ。って番組内容の説明はこの辺にしといて‥‥当初このユニットは4人組で、石川・斎藤・里田とモーニング娘。加入前の藤本美貴が参加してたんですが、1ヶ月で脱落(番組的に。恐らくこの辺でカントリーへの助っ人参戦が決まったのでは!?)、代わりに矢口が加わり、更に1ヶ月後にアヤカが加わり現在の5人に。恐らく番組自体は2クール(6ヶ月)の予定みたいですから、この9月いっぱいで終わる運命だと思います。だとすると、このシングル自体リリースされる事が奇跡というか‥‥たった1回の企画モノ、として捉えた方が賢明かと思われます。

  最初に書いたようにこのユニット、賛否両論‥‥というよりも、明らかに否の方が多いような気が‥‥それはこのビジュアルイメージと、発表された楽曲"SEXY NIGHT~忘れられない彼~"が大きな原因となってるわけですが‥‥

  確かにね、俺も最初ラジオ音源をネットで拾って聴いた時、悪いとは思わなかったけど微妙だったのね。更にその後、テレビでの歌う姿を観たんですが‥‥正直厳しいと。歌メロが微妙というか、表現が難しそうなメロディかな、と。タダでさえ危うそうなメロなのに、それを歌う石川ときたら‥‥メロメロなわけですよ。矢口とか里田はかなり頑張ってるんですが‥‥もうね、正直「あー、CD買うかどうか疑問。レビューはとりあえずナシだな、こりゃ」と考えてたんですね。

  けどさ、買っちゃったと。勢い余って。

  確かにクリアーな音源(CD)を聴くと、印象がかなり良くなるわけですよ。アレンジにはAKIRAが全面的に参加(c/w曲含めて)してるせいもあってか、かなり手の込んだR&B歌謡といった印象で、テレビで聴くとちょっと平面的に聞こえたサウンドも、大音量で聴くと印象がガラリと変わり、確かに軽めなんだけど意外とゴージャス、みたいなそんな感じ。特にカーステレオで聴くと(まぁ我が車の設定もあるでしょうけど)更に良く聞こえたのね。もしかしたら安物のラジカセとかで聴くと更に良く聞こえたりして(avexモノが比較的そう聞こえるように、ね)。

  正直なところ、何で斎藤を歌に加えないんだよ!?とかいろいろ思うことはあるんですが、こうやって完成品を聴くと石川もそんなに悪くないし、むしろいい雰囲気出てると思うんですよね。矢口も歌い出しは結構いい感じなんですが、途中でちょっと印象が薄くなる場面が‥‥そういう意味ではこの曲、里田がかなり目立ってるように感じます。メインボーカルの3人(矢口・石川・里田)の個性が三者三様なこともあり、また普段のユニットみたいに歌パートが1小節のみとかそういったこともなく、安心して聴いていられるんですね。またラップ担当(斎藤・アヤカ)もそんなに耳障りでもなく、むしろつんく♂に同じ事やられるよりマシというか。

  決して「最高!」とは言い難いですが‥‥まぁ実験作ですしね。本来ならこういうの、T&Cボンバー辺りがやってた路線ですから。そういう「つんく♂にとっての捌け口」がなくなった今、こういう企画モノで消化するのも悪くはないかな、なんて思うんですよね。

  で‥‥話はここでは終わらないのです。カップリング曲"ロマン"の話題に移るわけですが‥‥これがね、予想外の出来で正直ビックリしてます。みんな、これの為にこのシングル買ってもいいんじゃない?って思える程、「ROMANS」というユニット名からは想像できないタイプの楽曲だったんですよ、これが。

  セクシーでもなく、R&Bでもなく。どちらかというと可愛らしい路線とでもいいましょうか‥‥ゴージャスなポップスというか‥‥例えば初期のモーニング娘。がやっても違和感がないタイプのポップス、と言えば判ってもらえるかなぁ‥‥いや、判ってもらえないか。タイプとしては小西康陽がアレンジしてもおかしくないような方向性。でね、これが石川や矢口の声に非常に合ってるわけですよ。勿論、里田や斎藤、アヤカも頑張ってるんですが、個人的にはどうしても石川と矢口の声に耳がいってしまう。で、気づくと脳内で飯田圭織や加護亜依の声をプラスしてシュミレートしてる自分がいたりで‥‥つまりはそういう楽曲。決してこの4人が例のユニットでやってたような方向性とは言い難いけど、別にやったとしても何ら違和感はないですよね、これ。途中に挿入されるフレンチっぽいスキャットや、急に登場するラテンアレンジとかはメロン記念日的と言えなくもないけど‥‥ああ、これって隠れた名曲の仲間入りしそうな1曲じゃない? 正直レベルはかなり高いと思うんですが。

  というわけで、タイプの違う2曲が収録されたこのシングル。「表」と「裏」、「光」と「影」といった2面性を持つこのユニット。別にセクシーに拘らなければ何でもこなせそうな5人が揃ってるって意味では、本当にアルバム向きなのかもしれませんね。あのビジュアルイメージに騙されず、一度このシングルを手にとってみてください。きっと新たなる発見が各自あるはずですから‥‥



▼ROMANS『SEXY NIGHT~忘れられない彼~』
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投稿: 2003 08 20 12:00 午前 [2003年の作品, ROMANS, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/08/14

安倍なつみ『22歳の私』(2003)

「そうきたか……」これが初めて聴いた時の第一印象。そう、モーニング娘。の安倍なつみが満を持してのソロデビューをすると発表され、その後いよいよラジオ等でオンエアが開始され、俺もそれらの音源をネット上で拾って聴いたわけですが……ぶっちゃけ、俺が想定していた「安倍なつみのソロデビュー曲」からはかなりかけ離れてたのね。ほら、このシングルの3ヶ月前に『母と娘のデュエットソング』ってのがあったわけでしょ、そこである程度「やっぱりなっちにはこういう曲を歌って欲しい……」っていう気持ちが自分の中でも確認できてたわけで。勿論、それ以前からモーニング娘。でのソロ曲「せんこう花火」等のイメージがあったし、昨年春の「FACTORY」で歌われたブルーハーツの曲みたいなアコースティック・メインの曲が妙に合ってたなぁ、とか。俺だけでなく、恐らく殆どの彼女のファンがそう思ってたんだと思うのね。

けどさ、実際に出来上がったものは完全に別路線。でもね……改めてクリアな音源でこの「22歳の私」という楽曲をじっくり聴くと、また違った聞こえ方、違った感じ方ができたのもまた事実。


話はちょっと脱線するけど……俺は、名曲と呼ばれる類の歌には、ふたつのタイプがあると思うのね。ひとつは、誰が歌っても納得できる名曲。歌の主人公が特定されないような、匿名性の高い曲。そういう楽曲だからこそ、俺が歌ってもあなたが歌っても、多分違和感はないはずなのね。

そして、もうひとつが……逆に、この人じゃなきゃダメ、特定の歌手が歌うことによって初めて成立する楽曲。勿論、他の人が歌ってもいい曲には違いないんだけど、やはり特定の歌い手を想定して作られた楽曲だもん、その人が歌った時には更に何倍も、何十倍もの説得力と魅力を放つ、そんな楽曲。


俺ね……この「22歳の私」って曲も、そんな後者に当てはまる楽曲だと思うんですよ。これは間違いなく「安倍なつみのソロデビュー曲」であり、「安倍なつみの為に作られた楽曲」であり、「安倍なつみという歌い手がよく見えてくる楽曲」であると。だからね、もしかしたらこの曲はそんな安倍なつみのことをよく理解出来ていないと、楽曲に対する評価も正反対になってしまうんじゃないかな、ファン以外の人間には完全に受け入れられないんじゃないかな、なんて思うんですよ。

安倍なつみという女の子が16歳で上京して、モーニング娘。としてデビューして、現在に至るまでの6年間にどういうことがあって、どういう嬉しいことを体験し、どういう悔しい思いをしてきたか、なんてことはそれこそファン以外には知られていない話だし、正直興味ないと思うんですね。彼女が何故歌手を目指したのか、とか。そんなの歌の評価に関係ないじゃん?と思うかもしれませんが、俺はこの「22歳の私」という曲に対しては大いに関係ある、と言い切りたいですね。

それだけのことを表現した歌だと思うし、またそういう「作り手の想い」に安倍が見事に応えた1曲だと思うんですね。そりゃね、アレンジ的にどうとか、曲調的にどうとか、多くの人と同じように最初に感じましたよ。でもね……何故こういうタイプのアレンジになったのか、何故アレンジャーに小西貴雄が選ばれたのか‥‥これ、完全に俺の憶測ですけど……これって、モーニング娘。のシングル曲の中でも「実質安倍なつみのソロナンバー」と言えるであろう「ふるさと」へのアンサーソングであり、同時にあの当時(1999年7月のリリース当時)思った以上のヒットを残せなかったことに対するリベンジなんじゃないかな、と。そう思ったんですよ。曲調といい、アレンジ的なものといい、作品の肌触りといい、意外と「ふるさと」に通ずるものがあるんじゃないか、と。勿論、1999年と2003年とでは4年の開きがある。アレンジも時代性を反映させたものになるでしょう。その辺の違いはあるものの、やっぱりスタート地点は同じなんじゃないかな、と。同じ根っこから生まれた、別の花なんじゃないかなと。勿論、そんなのは全部こっちの完全な妄想ですけど……あながち間違ってない気もするんですよね。

そういうことを踏まえた上で改めてこの曲を聴き、そして歌詞を読むと……それだけで俺は泣けるんですよ。そんな安っぽいセンチメンタリズムに騙されて、とか思われたっていいよ。だってさ、この曲を書いてるのは「30代のオッサン(=つんく♂)」なわけですよ。あくまで「30代の男性というフィルターを通した世界観」なわけですよ。でもね、6年に渡って彼女を支えてきたつんく♂だからこそ書けた1曲、だとも思うわけで。だからこそ、ファン以外の人には理解し難いのかもしれませんね。

カップリング曲にしても、我々の期待を良い意味で(しかし大半のファンにとっては悪い意味で)裏切る内容なわけですよ。「夕焼け空」という高橋諭一アレンジのこの曲は、非常にロック色の強い、重くてサイケな実験的ナンバー。ある種、先日のモーニング娘。の「シャボン玉」にも通ずる色合いを持った1曲なんですね。これも「高橋諭一っぽくない」ってことで切り捨てられる可能性大なんですが、俺は非常に気に入ってます。ま、世間のヲタの皆さんとは趣味が逆なんですかね。本格的なソロ活動に向けて「ああ、こういう曲も無理なく歌えるんだ」ってことが判っただけでも、大きな収穫だったと思うんですが。それに、「22歳の私」とのバランスを考えると、非常に釣り合ってるように感じるんですが……どうでしょうか? 中間部でのセリフも非常に彼女らしさが溢れているし、その歌にしても「22歳の私」とは違った面が十分に堪能できるし。ああ、いいソロデビューになって良かったね、とこのシングルを聴いた後でなら、そう素直に言うことができますよ、俺。

「ファンにしか理解出来ない」「ファン以外には理解し難い」というネガなことを書いてしまいましたが……そういう意味ではこの曲、周りが期待する以上にヒットは見込めないと思います。「ふるさと」のリベンジどころか、卒業後のソロ活動すら危ういんじゃ……と。でも、俺はそこまで悲観視してないんですね。むしろ「ここでこれをやらないで、何時やるんだよ?」と。多分、こういった楽曲を発表するのって、タイミングが難しいと思うんですね。そういった意味で……ま、結果的には卒業発表と重なってしまったわけですが……まだモーニング娘。に在籍している時期に、この曲をソロ・デビュー曲として発表できたことは、むしろ喜ぶべきことなんじゃないかな、と。俺はそう感じています。

矢口真里が「これ、なっちの歌だよ。聴いてると泣けてくる」というようなことを言ったそうですが、安倍のことを知っている人程、この曲に対する思いって強いんじゃないでしょうか。もしかしたら、当の本人以上に……ってことはないか。きっと安倍なつみという歌手は、5年後も、10年後も、この今日を大切に歌うと思います。時代時代でアレンジは変わっていくでしょうけど、これが彼女の第二のスタート地点なんだと。彼女自身も勿論忘れないでしょうし、聴き手の我々も……ふと聴きたくなる、そんな1曲にしたいものです。

俺、この「22歳の私」の歌詞、痛い程理解できたのね。何故なら、俺も東京に住んでた頃は「地方出身者」だったわけだから。そして、その曲を作ったつんく♂本人も、言い方を変えれば「大阪から東京へと出稼ぎにきた、地方出身者」なわけで。この感覚って、もしかしたらそういう人達にしか理解できないものなのかなぁ……つんく♂が書く曲の中にはこの手の類のものが幾つか存在するんですが(メロン記念日の「ENDLESS YOUTH」であったり、それこそシャ乱Qの「上・京・物・語」であったり)、こういう曲を歌い手に与える時って、その歌い手にとっても必ず大きなターニングポイントになってるように思うんですね。奇しくも「22歳の私」も彼女の卒業を決定づける1曲になってしまったわけで……今更誰も「映画主題歌という企画モノ」なんて思わないでしょうしね。

最後に。改めて言わせてください。なっち、ソロデビューおめでとう。そして卒業おめでとう。



▼安倍なつみ『22歳の私』
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投稿: 2003 08 14 12:00 午前 [ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/08/10

安倍なつみ「トウモロコシと空と風」(2000)

安倍なつみがモーニング娘。を来年早々卒業することが7月末に発表になったわけですが、それもこれも近々リリースされる初のソロシングル『22歳の私』のことが発表された時点で、みんな彼女の卒業を心のどこかで察知してたんですよね。ただ、それを口に出すか、心の奥底にしまっておくか、あるいは全く気づかない振りをするかの違いがあるだけで。俺は以前、掲示板に彼女の卒業に関して憶測を書いたら、安倍ヲタの方々に非難されたので(余所のサイトやメール等で)、あえて今回はハッキリと発言しなかった、と。ま、それに近いことは書きましたが……。

正直、今の俺は彼女の卒業に関して何も感じていないんですよね。いや、「何も」っていうのは嘘だわな。多少、「ああ、やっぱり辞めちゃうのか。残念だなぁ」って気持ちはありますが、既に彼女のソロ活動が発表になった時点で気持ちの切り替えが出来てたのもあるし。そこまで悲観的にはならなかったんですよ。俺が安倍ヲタでない、というのも多少関係あるのかもしれないけど(いや、そういうのを抜きにして歌い手としても、アイドルとしても好きですけどね)……単純に

「今後のソロ活動 > モーニング娘。卒業」

なんですよ、申し訳ないけど。

多分、こういうことを何の遠慮もなく書くと、多くの安倍ヲタにまた叩かれるのかもしれませんが、そういった人達が自身のサイトや掲示板等に自分の想いを書き綴ったように、俺も「今の自分の『安倍なつみに対する気持ち』」を素直に書いてみようかと思いまして。

本当なら、当のソロシングルがリリースされた時に書くのが一番なんですが、その序章ということで、彼女の(音源としての)ソロワーク第一弾「トウモロコシと空と風」について、あえて取り上げてみたいと思います。

この曲は2000年春、某シャンプーのCMソングとしてレコーディングされた1曲で、そのTVCMには安倍本人も初の単独出演を果たしています。そして音源もシングルとしてのリリースはなかったものの(何度も書きますが、当時はまだ「モーニング娘。=安倍なつみ」という公式が成立してた為、ソロデビューは意味がないというか、非常にリスクを背負うものだったんじゃないでしょうか?)、同年4月末にリリースされたハロー!プロジェクト初のコンピレーションアルバム『プッチベスト』に無事フルバージョンが収録されています。現在この曲が聴ける唯一の音源集です。

楽曲は勿論つんく♂の手によるもので、アレンジには鈴木俊介が当たっています。ファンクまでいかないものの、適度に跳ねてて軽やかな、非常にゴージャスなポップソングに仕上がっているこの曲、たかだかCMソングに生バンド+生ブラス隊を起用という、非常に豪勢なトラックになっています。恐らくそれだけ「安倍の初ソロだもん、笑われないようなものを作らないと」っていう意気込みが、当時のスタッフの間にあったんじゃないでしょうか? 楽曲自体もホントに馴染みやすいメロを持った佳曲だし、アレンジも文句なしだし。

そして安倍のボーカル。前年(1999年)末に「LOVEマシーン」の大ヒットがあり、確かそのすぐ後に単身ニューヨークに旅立ち、そこで精神的にも、そして歌い手としても“大切な何か”を手に入れた彼女。残念ですが、まだこの曲ではその結果は表れてないように感じられます。後の彼女の歌声や歌唱法と比べると非常に薄くて線が細い、口先だけで歌ってるような印象を受けます。多分、その後のハードなツアーを経て、今のような全身を鳴らすように歌う、芯のしっかりした太い声を手に入れたんでしょうね。そういう意味では、ここにある彼女の歌というのは、それまでの彼女の集大成と呼べる内容なのかもしれませんね。音楽的にも「『ダンス☆マン路線』以前のモーニング娘。」を感じさせるし。

その後暫く本体では「ダンス☆マン路線」が続くわけですが……個人的にはずっと「合ってない」と感じてたんですね。やっぱり「後藤真希シフト」だなぁ、と。いろいろ頑張ってはいるんだけど、俺の中では100%納得できるものではなくて……だからこそ、それから2年経って誕生した「Do it! Now」という曲での彼女の歌に、とても惹かれたわけ。

そういう意味では、今度のソロデビュー曲もある種その流れにあると言っていいのかもしれないけど‥‥おっと、これについてはまた後程語ることにしましょう。カップリング曲もまだ全然聴いてないし、2曲合わせてCD音源で聴いた後に、感想と共に俺の考えを綴ってみたいと思います。

とにかく、「安倍なつみというシンガー」に多少なりとも興味を持っている人は、まずモーニング娘。でのソロ形体の楽曲(「せんこう花火」「ふるさと」「男友達」)と、この「トウモロコシと空と風」を聴くことをオススメします。それらをじっくり堪能した後に、改めて「22歳の私」を聴いてもらうと……俺が言いたかったことが自ずと見えてくるはずですから。



▼V.A.(ハロー!プロジェクト)『プッチベスト』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 08 10 12:00 午前 [ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/07/31

モーニング娘。『シャボン玉』(2003)

  前作「AS FOR ONE DAY」から約3ヶ月振り、通算19枚目にして6期メンバー(藤本美貴、亀井絵里、道重さゆみ、田中れいな)を含む15人体制での最初のシングルとなる「シャボン玉」。冒頭からいきなり言い切りますが、これはかなりいい曲。いや、かなりとかそんな柔らかい表現はいらないか‥‥いい曲。それで十分。

  まず、この曲ではサウンド、そして歌詞の両面において、過去のモーニング娘。からは考えられないような実験的要素を強く感じます。ま、実はその伏線というのは前作「AS FOR ONE DAY」から多少見え隠れしていたんですけどね。

  サウンド面。完全にロック調ですよね。しかも生ストリングスと生ブラスまで導入した豪華で分厚いサウンド。そういった装飾を取り除くと、実はチープな打ち込みだったりするのですが。今回のアレンジャーはお馴染み高橋諭一。実はモーニング娘。のシングルタイトル曲を手掛けるのは今回が初めて。更にブラス&ストリングスのアレンジに関しては河野伸が担当しているという豪華さ。この布陣に心動かされない人はいないでしょう。多くの人にとってこれらの名前が並ぶと、初期の高純度ポップスをやってた頃の彼女達を思い浮かべることでしょう。しかしここで披露されるサウンドは、それとは真逆のもの。如何にもつんく♂という、歌謡ロック路線。シャ乱Qでいうところの "いいわけ" 辺りの流れに通ずるものを持つ楽曲。しかし、このタイプの曲って実は過去にもあるにはあったんですよ‥‥その装飾こそ違うものの、実はファーストアルバム「ファーストタイム」収録の "どうにかして土曜日"、そして彼女達をトップスターへと導いた代表曲 "LOVEマシーン"。実はこういった楽曲達と同じ流れにあるんじゃないかな、と思ってます。前者2曲がポップス的だったりファンク風だったりしたのに対し、今回はもっと激しく重いロック調。根本にあるものはつんく♂本来が持っているもの、しかし装飾次第でいくらでもその形を変えていく。ここら辺が彼のプロデュースワークの面白味なのかもしれませんね。

  彼女達の歌い方はドスを利かせ、まるでがなるかのような歌声。ラ行の発音は完全に巻き舌。音程が外れる程の力み具合で、男っぽさを強調する表現方法。そして途中に何度も登場する「AI!」という掛け声のようなもの‥‥これってさ、ハッキリ言って西城秀樹だよね? 最近、つんく♂が西城秀樹を手掛けたことが影響したのか判りませんが、あの激しいダンスといい歌い方といい、そして'70年代的歌謡ロック風マイナーチューン。完全にヒデキ。違わない?

  更に歌詞。「愛する人はあなただけ」という行ではちょっと控え目な待つ女を演じ(これも演歌チックというか'70年代風だよね)、サビの「泣いて済むなら 泣きやがれ」ではそれとは正反対の男っぽさを感じさせ(この辺の歌詞なんてまんまヒデキ)、更に中盤に登場する石川梨華のセリフ‥‥あれこそヒデキのトレードマークですよ! 例えばヒデキに "ちぎれた愛" というヒット曲があります(そういえばこの曲もブラスが派手なマイナーチューンだよね)が、この曲では「僕の気持ちを信じて 君をはなすもんか すきだすきだよ すきなんだよ」というセリフが登場します。最後の「すきなんだよ」は正に石川の「抱きしめてよ~!」に匹敵する熱さ・ヒステリックさを感じますよね。同じように "ジャガー" という曲にもセリフがあって、ここでは"シャボン玉"と同じくらいの長台詞に挑戦しています(この曲もブラスがカッコいいマイナーキーの歌謡ロックだよね)。石川の長台詞は以前にも "ザ☆ピ~ス!" でも登場していますが、今回の場合は明らかに西城秀樹をモチーフにしてると思うんですよね。あの進むに連れてヒステリックになっていく様なんて、正に "ジャガー" のそれに近いし。

  えっと、ちょっと脱線しちゃいましたが‥‥今回言いたかったのは「ヒデキのパクリ」とかそういったことではなくて、最初の方に書いた「前作から見え隠れしていた実験的要素」ということね。まず、完全に歌謡ファンク路線からの脱却を図ること。何度でも書くけど「そうだ!We're ALIVE!」にて同路線を完成型に持っていってしまい、その後アレンジャーにダンス☆マンを全面的に使うことに躊躇してるように感じるつんく♂。似非R&Bだったりスカコア風ポップチューンだったりひょうたん島だったりいろいろ試行錯誤あったものの、ここで原点‥‥つまり「シャ乱Qロックボーカリストオーディション」からスタートしたところまで一度立ち返り、そこから新しい何かを始めようとしてるように感じるんですね。これが決して新しいものだとは思いませんが、間違いなくこれまでのモーニング娘。にはなかったカラーですよね。そういう意味では新メンバーを加えたことによって、そして彼女達に可能性を見出すことでつんく♂の中で何かが吹っ切れたのかもしれませんね。

  そしてもうひとつ。歌詞の面での変化。「ひょっこりひょうたん島」までに存在した、躁すぎる程の前向きな人生応援歌。モーニング娘。といえば‥‥という程に当たり前になっていたこの路線も、前作「AS FOR ONE DAY」では封印し、それまでになかったようなしっとりとした失恋ソング、しかもそれまでのローティーンやそれ以下の子供にも通ずるような歌詞作りから、もうちょっと上の層を意識したかのような内容。その傾向は"シャボン玉"で更に加速してるように感じられます。上にも書いたように、ひとつの曲の中に3つの顔‥‥控え目な女性、荒々しい男っぽさ、ヒステリックで押しつけがましい女‥‥が登場するという意味でも、つんく♂がそれまでとは違ったことをやろうとしてるのが汲み取れます。

  そういったことを踏まえてカップリング曲"涙にしたくない"を聴くと、ここではタイトル曲よりはインパクトが弱いものの、ここ数作のシングルc/w曲にあったような「普通の女の子の日常的な恋愛」を表現した安定路線になっています。アレンジャーは鈴木俊介。打ち込みメインですが、これはこれで彼らしいかな、と思えるような穏やかなポップチューンに仕上がってます。ちょっとファンキーでヒップホップ的な派手さを持ったアレンジなんですが、メロや歌詞はちょっと穏やかですよね。この曲にしても、本当にメロディがいいんですよね。特にサビでの盛り上がり方が、ちょっとここ最近のつんく♂にはなかった運び方ですよね。思わず「おおっ!」と唸ってしまった程で。まぁ捨て曲ではないものの、決してシングルタイトル曲になるタイプではない1曲ですが、こういう曲が入ってるとやはり安心してしまうんですよね。アルバムでいうところの4曲目とか7曲目辺りといった印象。

  ということで、新たな血を導入し、それに便乗して新たな波に乗ろうとするモーニング娘。とつんく♂。これはもう爆発的に売れるか、思いっきり転けるかのどちらかじゃないでしょうか? 一応現時点ではチャート誌のデイリーチャート2日連続で1位をキープしていますが‥‥個人的には今年に入ってリリースされた彼女達のシングルの中でも一番のセールスを記録すると思うんですよね。ま、決して一般受けするタイプではないし、実際に店頭なんかで流れてるとちょっと引いてしまいそうになるんですが‥‥

  これを「戦闘態勢が再び整った」と取るか、楽曲中盤に登場するような「断末魔」と取るか‥‥その辺で評価が大きく分かれるのかもしれませんね。ある種、ファンにとっても「踏み絵」的な1曲になるかもしれません。



▼モーニング娘。『シャボン玉』
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投稿: 2003 07 31 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2003/07/23

カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『浮気なハニーパイ』(2003)

  新メンバー、みうなが加入したのが今年の春。その後、「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」としての活動(形体)を一旦白紙に戻し(=石川梨華のレンタル終了)、今後の動向が注目されていたカントリー娘。。1~2ヶ月前に急遽、新しい助っ人に石川と同じモーニング娘。の紺野あさ美と藤本美貴が選ばれ、過去最大の5人体制となり、名前も新たに「カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)」と更に長くなってしまったわけで。

  というわけで、カン娘。関連としては昨年11月の"BYE BYE 最後の夜"以来、8ヶ月振りとなるシングル。これがかなりの曲者です。多分、古いファンになればなる程、賛否両論なんじゃないでしょうか?

  タイトルチューン"浮気なハニーパイ"は、思わず「"James Brown Is Dead"(ジュリアナ東京全盛期に流行ったダンスチューン。今から10年以上も前の曲ですね)かよ!」とツッコミを入れずにはいられないディスコチューン。あのメインリフがまんま流用されているわけですが、実際バックトラックはそこまで昔のジュリアナ・サウンドという程でもなく、もっと昨今のサイバートランス系の打ち込みなんですよね。よく作られていると思いますよ。ただ、練られているとは思わないけど(ここが微妙なポイントなんですよね)。この辺が気にならなければ、メロディもしっかりしてるし(ホント、ここ最近のつんく♂の冴え具合は目を見張るものがあるよなぁ)、新加入したみうなの歌唱もそれ程悪くないし、ハマったら抜け出せなくなる中毒性の高い1曲になってると思うんですよね。

  藤本のファンだからというのを差し引いても、彼女の声というのはもうそこにあるだけで存在感抜群なわけで。この曲の中でもズバ抜けて耳に残るのが藤本の歌声。続いて印象深いのが、藤本とパートを二分してるように感じる里田まい。正直デビューしたての頃はそれ程印象に残らなかったんですが、特にここ最近(シャッフル以降?)の成長には目を見張るものがありますよね? あさみも適材適所で役割を旨くこなしているように感じるし、逆にみうなはその初々しさが印象深いし。そういう観点からすると、紺野の声の薄さがここではちょっと足を引っ張ってるように感じるんですが‥‥まぁそれも彼女の個性だし。タンポポのような組み合わせだと見事に栄えるんですけどね。ちょっと今のカン娘。はパワーゲーム化しつつあるように感じますね。

  そして、カップリング曲。これが本当の問題作で(少なくとも旧来のカン娘。ファンにとっては、ね)‥‥りんね&あさみ時代の名曲、"恋がステキな季節"の2003年バージョンなんですわ。これ、発表になった時点で既に「否」の声が圧倒的に多かったんですよね。俺!? 俺はフラットな気持ちで「聴いてみなきゃ判断つかん」って思ってた。んで、聴いてみて。バックトラック及びあさみのボーカルは当時のままを流用し、そこに里田・みうな・藤本のボーカルを被せたようですね。紺野は歌ってるのかな‥‥全然判らないよ。ただ、クレジットにはコーラスにあさみと紺野の名前があるし、ハーモニーに紺野の声を見つけることができるので、そういう参加の仕方なのかもね。

  これは「りんねさんの歌」という風に捉える人が多いと思うけど‥‥俺、敢えてこの曲にしたのは制作側からの善意を感じるんだよね。だってさ、この曲の前のシングルまでは「北国」とか「北海道」をテーマにした曲ばかりだったじゃない? それこそが道産子のりんねさんの為の曲であって、むしろこの"恋がステキな季節"ってのはもっと違う次元の、普遍的なポップソングを目指したものだと思うのよ。もう、この時点で「りんねさん限定」というのはちょっと違うかなぁ、という気がするのね。そりゃファンからすりゃ「りんねさんの歌」には間違いないんだけど‥‥歌って本来、時間を経て、巡り巡って歌い継がれていくものなわけじゃない。敢えてこの曲を選んだのは、そういったファンに対する可能な限りの善意からと、そして「埋もれてしまうには勿体ない曲。これを切っ掛けにもっと多くの人の耳に届いて欲しい」という願望からだったんじゃないですかね? だから俺は今回のカバーを否定できないのね。むしろ好意的に捉えてます。だって、思ったより出来が良かったんだもん。これであさみのボーカルも再録してたらもっと良かったのにね。

  というわけで、新生カン娘。に新たな助っ人2人。俺は支持しますよ。今回の再編成が「ソロで歌う場を失った藤本を遊ばせる場」であったとしてもね(そういえば、藤本って「hachama」所属だったわけでしょ。今まで「zetima」等他のレーベルの音源に参加した時はそういうクレジットが入ってたんだけど、今回のシングルにはそのクレジットが一切なし。ということは、モーニング娘。編入と共に「hachama」との契約が終了、そのまま「zetima」に移籍になったってことなんでしょうかね?ってのは、邪推しすぎ??)。



▼カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)『浮気なハニーパイ』
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投稿: 2003 07 23 12:00 午前 [2003年の作品, カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/07/21

カントリー娘。『カントリー娘。大全集①』(2001)

  カントリー娘。が2001年12月にリリースした、現時点で唯一のアルバム。当時のメンバーはりんね(オリジナルメンバー。'02年10月に卒業)とあさみ。この頃は丁度「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」としてメジャーデビューして半年以上経った頃で、当然このアルバムもその絡み‥‥というか便乗でリリースされたような感じ。

  収録曲の殆どが既発曲で、カントリー娘。単体のシングル曲が"二人の北海道"(1st。'99年7月リリース)、"雪景色"(2nd。'99年11月リリース)、"雪だより"(c/w曲)、"北海道シャララ"(3rd。'00年4月リリース)、"恋がステキな季節"(4th。'00年7月リリース)、"あぁ 恋しくて"(c/w曲)の6曲、カン梨華のシングル曲が"初めてのハッピーバースディ!"('01年4月リリース)と"恋人は心の応援団"('01年10月リリース)の2曲。収録曲全11曲中8曲が既発曲という、ある意味「やっつけ仕事」に近い内容なのですが、今となっては「リリースされたこと自体が奇跡」とも言えるし、何よりその1年後に卒業してしまうりんねの事を考えると、タイミング的にもとてもいい時期に集大成的な作品集を発表することができたんじゃないですかね?

  まず、純粋なカントリー娘。時代(デビュー時~あさみ加入)の楽曲について。デビュー曲"二人の北海道"は事務所の大先輩、森高千里が作詞、つんく♂が作曲という恵まれた内容。曲調も(音楽スタイルの)カントリーというよりも、森高自身の楽曲みたいなアレンジがなされたロックンロール調。これはアレンジャーやプレイヤーに森高を支えてきた職人達が参加してることが大きいでしょうね。"雪景色"と"雪だより"も森高&つんく♂の作品で、アレンジにはお馴染みの高橋諭一が参加。この辺りから「カン娘。+高橋諭一」というコンビネーションが暫く続きます。カン娘。の良き時代を支えた素晴らしいアレンジャーでしたね、高橋氏は。"北海道シャララ"の作詞はつんく♂と盟友であるまこと(シャ乱Q)の共作。このアルバムではこの「まこと&つんく」という連名での作詞が結構見受けられます。個人的にはこの"北海道シャララ"は、カントリー娘。の全ての楽曲の中でも一番好きな曲。自分が初めて聴いたカン娘。の曲というのもあるかもしれないけど、こういう世界観が好きなんスよね。そしてあさみが加入して発表された"恋がステキな季節"と"あぁ 恋しくて"は、その前の"北海道シャララ"から押し進めてきた「脱・カントリー色」が更に強くなり、純粋なポップスとして楽しめる佳曲となってます。初々しいあさみの歌唱が、今となっては懐かしいですね。

  カン梨華の2曲については‥‥各シングルレビューを参照してください。ここでは割愛。

  そして、このアルバムの為に用意された新曲3曲。りんねのソロ曲"どっちが綺麗ですが・・・"、あさみのソロ曲"片想いはホットミルク"、石川梨華がゲスト参加した‥‥早い話が「石川メインじゃないカン梨華」形体の"女の子の取り調べタイム♡"。どれもそれぞれのキャラクターを活かした、非常に「らしい」曲に仕上がってます。りんねの"どっちが綺麗ですが・・・"は"北海道シャララ"の流れを組むマイナーチューン。アコースティック色が強いのも、いつも通り。安心して聴ける1曲。あさみの"片想いはホットミルク"はこれまでのカン娘。にはなかったタイプ‥‥かな? ペダルスチールっぽいギターが入る辺りには「らしさ」を感じます。新境地まではいかないものの、ちょっとだけ意外性を感じるなかなかの1曲では。そして最後の"女の子の取り調べタイム♡"はモータウン調のリズムアレンジを持った、このアルバムのハイライトといえる1曲。カン梨華程弾け切っておらず、かといってカン娘。程地味で穏やかでもない、石川参加時とりんね&あさみ時それぞれの良い部分を見事に融合したポップなナンバーとなっていて、完成度もかなり高いと思います。アルバムの中でも人気が高い曲のようで、その後「カントリー・バージョン」が新たに作られ"色っぽい女 ~SEXY BABY~"('02年4月リリース)のc/w曲として収録された程。納得の1曲でしょう。それぞれのボーカルパフォーマンスもなかなかのもんですしね。

  というわけで、既発曲が大半で多少継ぎ接ぎ感が強い気がする内容ですが、どの曲も聴いていてホッとするナンバーばかりですし、意外とリピートする機会が多い1枚なんですよね。今となってはこういう音楽性のカン娘。を期待できないだけに、そして既にオリジナルメンバーすら残っていないカン娘。なだけに‥‥切ないですね、本当に。



▼カントリー娘。『カントリー娘。大全集①』
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投稿: 2003 07 21 12:00 午前 [2001年の作品, カントリー娘。, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/07/09

7AIR / SALT5 / 11WATER『壊れない愛がほしいの / GET UP! ラッパー / BE ALL RIGHT!』(2003)

  ハロー!プロジェクトのメンバーによる4度目のシャッフルユニット、今年のテーマは「人間が生きていく上で必要な三大要素」なのだそうで‥‥もうここまでくると、正直厳しいような。完全こじつけだもんな。1回目が「色」、2回目が「祭り」、3回目は「幸せ」という感じで毎回大きな柱となるテーマがあったんだけど、今回は完全に色が違うよね。まぁ前回のテーマ「幸せ」自体が、このハロー!プロジェクトの大きなテーマであるわけで、それをやってしまった今、後はどんなテーマでやろうが結局一緒なのよね。

  「既にハロプロ内ユニット(新生タンポポやプッチモニ、あるいは藤本美貴が編入したモーニング娘。等)自体がシャッフル化してるのに、今更やられても」って感もなきにしもあらずだったんだけど、今回はこれまでと違った試みが幾つかあるのね。例えば、毎回3つのユニットに分けて、各ユニット毎に1枚のシングルをリリース、計3枚のシングルが同時発売されてその順位を争うような感じになってたんだけど、今年はそれらを全部1枚にまとめてのリリース。それまで3枚全部買ってた人は毎回3,000円以上もの出費を余儀なくされてたわけだけど、今回は2枚買ってお釣りがくる値段(約1,800円)。ま、この値段だったらミニアルバムだろ普通!?という疑問もあるけど、それでもシングルと言い張ってるらしいですよ(なのでオリコンでの集計もシングルチャートで発表されるとのこと)。結局、人数が多いから印税とかの問題で割高になるんでしょうか‥‥んなこたぁないか。

  もうひとつの試み。それはつんく♂本人による「これまでにない音楽的実験をここで試す」といった発言。ここ2回程、必ずといっていい程「夏祭り」をイメージさせる容易な楽曲が必ずひとつはあったし、それを割り当てられたユニットは「負け組」の刻印を押されてしまう。しかし、今回の3曲に関していえば、全てが平均点以上の内容で、最も大所帯で本来なら「負け組」呼ばわりされていたであろう11WATERの楽曲が一番親しみやすいものだというのも、確かにこれまでになかったことかもしれません。そして残る2組(SALT5と7AIR)でも音楽的な実験と、これまでの集大成ともいえるような作風を上手く取り混ぜた、意外に上出来な作品を提供しています。

  ま、能書きはこの辺にして、各ユニットの楽曲について簡単に感想を書いていきましょうか。

7AIR「壊れない愛がほしいの」

  モーニング娘。から石川梨華・高橋愛・新垣里沙、ココナッツ娘。とミニモニ。のミカ、カントリー娘。の里田まい、メロン記念日の大谷雅恵、そして1回目の「あお色7」以来の参加となる稲葉貴子から成るのが、この「7AIR」。7人を「歌組4人(石川・高橋・里田・大谷)」と「ラップ組3人(新垣・ミカ・稲葉)」という風に分けるというもの、これまでにない新しい試み。まぁ「何で石川に歌わせて稲葉に歌わせないんだよ!」とかいろいろ思うことはありますが、とりあえず実験ですので、これはこれで良しとしますか。

  楽曲アレンジは、お馴染み鈴木Daichi秀行。「ラップ」「Daichi」という組み合わせで何となく想像がつくと思いますが‥‥そう、お約束の「似非R&B」路線。はい、ここで引いちゃった人、最後まで読んで。

  この1年、再びつんく♂は「似非R&B」路線を復活させました。一時は封印してたようですが、いざ解禁した途端にセクシー8の "幸せですか?" やモーニング娘。"Do it! Now"、ごまっとうの "SHALL WE LOVE?" 等、とにかくこの手のタイプが一気に増産されたんですが、その出来はというと‥‥悪くはないけど、絶賛するような類のものではなかったと思います。中には「いいんじゃない?」と思えるものもあったのですが、基本的には‥‥好みの問題もあったと思うんですが、やはり個人的にはしっくりこなかったというのが本音です。

  が、しかし。今回はどうでしょう。いきなり結論から書いてしまうと、これは今までの同系統路線の中で最も優れてるんじゃないでしょうか? アレンジ的にDaichi氏が手慣れた、というのも大いに影響してるでしょうけど、今回の場合はむしろメロディの質の向上が大きいでしょう。ここ最近リリースされた楽曲、特に後藤真希の「スクランブル」や中澤裕子の「GET ALONG WITH YOU」といった辺りと同質の「良メロ」ではないかと個人的に感じています。やはり復調してきている、というのは本当なのかもしれません。娘。本体の "シャボン玉" も然り。

  個人的には大谷のソロを長く堪能出来る、里田が思った以上に良かった等の収穫を得た1曲ですが、悲しいかな、3組の中ではこれでも一番印象が薄いんですよね‥‥。

SALT5「GET UP! ラッパー」

  モーニング娘。から安倍なつみ・加護亜依・小川麻琴、ソロとして確立された地位を得ている松浦亜弥、そしてシャッフル初参加にして異色の演歌歌手・前田有紀という5人から成る「SALT5」。安倍や加護、最近人気急上昇の小川、そしてもはや何も言うまでもない松浦がいるってことで、本来ならこの最小数組が「勝ち組」と称されるのでしょうけど、そうはいかないのが今年のシャッフル。

  この曲もアレンジは鈴木Daichi秀行。ラガマフィン風の前半部がどことなくASIAN DUB FOUNDATIONを彷彿させますが、サビになるといきなりQUEENの "We Will Rock You" まんまのリズムに力強いシンガロングが飛び出すという、確かに新たな一面を覗かせる異色作。曲名に「ラッパー」とあるけど、実はラップは登場しないという‥‥ま、語感的にしっくりきたからなんでしょうね。

  それにしても、この曲の力強さはどうだろう? 久し振りに「おおっ!?」と唸っちゃったよ。ただね‥‥もうちょっとアレンジを捻ってもよかったかな、と。例えば前半部のラガマフィン調のパート。折角ADF風なんだから(って本人達はそんなこと、微塵も思ってないだろうけど)途中でドラムンベース風リズムトラックを挿入するとか、もっとディープリバーブをリズムやボーカルにかけてダブっぽく仕上げるとかしたら、文句なしの1等賞だったのにね‥‥勿体ない。ま、そこまでやっちゃったら、完全に「あっち側」に行っちゃって一般受けしなくなるのかもしれないね。この辺りのラインが一般受けギリギリの境界線なのかな?

  ま、そこまでやらなくても、十分にカッコイイと思うし、1回目のサビ後のブライアン・メイ風のギターソロといい、完全に聴き手を舐めきった歌い方(特に加護!)といい、特筆すべき点は沢山あるよね。こういう楽曲、最近ではホントに少なかったと思うので、ホントに嬉しいなぁ‥‥と。ただのキワモノで終わってない辺りもさすがだな、と。「実験」は上手くいったんじゃないですかね?

11WATER「BE ALL RIGHT!」

  モーニング娘。から飯田圭織・矢口真里・吉澤ひとみ・辻希美・紺野あさ美・藤本美貴、ココナッツ娘。からアヤカ、カントリー娘。からあさみ、メロン記念日から柴田あゆみ・村田めぐみ・斎藤瞳という最多の11人から成るのが「11WATER」。これまでだったら完全に「負け組」と呼ばれていたこのグループ、今回はある意味最も「成功」を手中にする可能性を秘めています。

  アレンジは高橋諭一。曲調的にはレゲエやスカの色が強いポップロックといった印象。曲の出だしが前曲の雰囲気をそのまま引き継いでいますが、リズムインするとプッチモニの "ちょこっとLOVE" を彷彿させるスカのリズムとポップなメロディを持った良質の楽曲だということに気づきます。特にメインリフとなるブラスパートが "ちょこっとLOVE" に似ていたり、曲構成自体も何となく似てるかな‥‥なんて思えるんですが、メロディ自体はあくまで「最近のつんく♂」してるんですよね。いや、悪い方のつんく♂ではなくて、復調しつつある方のつんく♂。スカ調のロックってことで、何となく「ここにいるぜぇ!」と比較したくなってしまいますが、まぁスカコアというよりもストレートなスカに比較的近いように思いますけどね(そういう意味ではメロン記念日の "遠慮はなしよ!" に近いかも)。

  この曲ではとにかく辻の歌声が目立ちますね。前々から言ってるように、彼女はこの1年で相当実力を付けていると思うんですよ。が、本体ではその結果を示す場所を与えられない。それを受けて、満を持してのシャッフルユニットといった感じで、とにかく彼女の力強い歌声が心地よい。更にテレビサイズではカットされる2コーラス目では藤本のソロが多く与えられている。アクの強さでいったら間違いなくハロプロ一ですからね。個人的にはこのふたりがいるだけで、このユニットの成功は間違いなし!って気がしますね。

  そこに加えて、最近メキメキと実力を付けつつある紺野や柴田、地味ながらも的確なサポートで存在感抜群の飯田や矢口といったメンバーの活躍があるんだもん、悪いはずがない。11人という人数がこれまでで一番上手く機能しているダンスといい、それぞれを潰し合うことのない確立された個性を感じることができるボーカルといい、もしかしたら「12~13人時代のモーニング娘。」の良いところを一番上手く表現したのがこのユニットなのかもしれませんね。

●最後に

  最後にもう1曲、総勢23人で歌う"OH! BE MY FRIEND"についても触れておきましょう。これはアレンジャーに守尾崇という人があたっている、どことなくユーロビート調の力強いポップソング。こんなに「23人が楽しそうに歌ってる姿」をいとも簡単に想像することが出来る楽曲は、最初のシャッフルでの "Hello!のテーマ" 以来かもしれません。とにかく楽曲として優れているし、1回聴いて終わりにはならない常習性がちゃんと備わっていると思います。単なるカップリングに終わってない辺りもさすがだと思うし、この夏のハロコンではこの曲を出演者全員で歌うだろうから、コンサートに行く人はちゃんと聴き込んでおくことをオススメします。

  と、駆け足で感想をズラ~ッと書き綴ってきましたが、全曲ここまでべた褒めしたのって何時以来でしょうか? とにかく外れなし!というのが今回の印象。そりゃね、上を見ればキリがないですよ。「この程度で満足してんじゃねぇよ!」って気持ちも判らないでもない。けど、ここにある4曲は間違いなく「今の」最高レベルに最も近い4曲なんじゃないでしょうか? 3枚バラバラでリリースすることを止めたのは、セールス低迷を大いに関係してるでしょう。昨今のユニット改変で不信感を持つファンもいるでしょう。そういう人達を振り向かせる為に、つんく♂は今出来る最高の仕事をこのシャッフルユニットと新生モーニング娘。の新曲でしてくれたのかもしれません。

  というわけで、俺は今年のシャッフルユニットを全面支持します。



▼7AIR / SALT5 / 11WATER『壊れない愛がほしいの / GET UP! ラッパー / BE ALL RIGHT!』
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投稿: 2003 07 09 01:07 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト] | 固定リンク

2003/06/20

中澤裕子『GET ALONG WITH YOU』(2003)

  モーニング娘。卒業後は「シングルは1年に1枚」のペース、その他は「FOLK SONGS」シリーズでお茶を濁してきた中澤裕子。勿論、全く音源をリリースする気配のない人と比べれば、テレビ番組にも度々出演し、こうやって歌う機会もあるだけまだマシなんですけどね‥‥やはり「中澤裕子の為に作られた、オリジナル楽曲」を聴きたいわけですよ、「彼女の声」フェチとしては。

  そんな彼女の、前作"東京美人"から約9ヶ月振りにリリースされた、通算8枚目、卒業後3枚目となるシングル"GET ALONG WITH YOU"。つんく♂にしては珍しく英語タイトルなのが印象的なんですが‥‥これがね、いい曲なのよ。

  何て言うんでしょうか‥‥勿論メロディの温かみや歌詞の優しさってのもあるし、アレンジャーである渡部チェルの仕事ぶりの素晴らしさってのもあるし‥‥けどね、それだけだったら「普通にいい曲」止まりだったはず。それに呼応するかのような中澤の歌いっぷり‥‥これがね、ホントにいいんだわ。恐らく昨年秋に行われたソロとして初のライヴツアーで得た経験が見事に活かされたんじゃないかなぁ、なんて思うんです。

  過去の彼女との大きな違いは、単純に歌を上手く歌うこと、上手く伝えることに徹していた以前に対し、この曲ではもっと大きな‥‥曲全体を盛り上げる為の歌い方をしてるんですよ。上手く歌う、上手く伝える、それはもう大前提としてあるわけですが、それよりも一歩進んだ、もっと突っ込んだ表現方法というか。ひとつの楽曲を「ひとつの物語」として、しっかり起承転結を持たせた歌い方をしてるように感じられるんですね。ただ力強く歌うのが鼻についた"二人暮し"とも違う、自信を得たからこそ成せる技‥‥特にラスト前のサビパート後半部での盛り上がり方はハンパじゃないですよね? 正直、ああここまで表現できるようになったんだ、と感動しましたよ。

  俺の中では、今年前半にリリースされたハロプロ関連の楽曲上位3曲に入りますね。もしかしたら年間を通して、2003年を代表する10曲の中に入れてもいいくらい。何度もリピートしたくなる1曲。声の心地よさ、メロディの気持ちよさ、バックトラックの親しみやすさ、全てが一体となってひとつの物語を作り上げよう、盛り上げようとする相乗効果といいましょうか、それが見事に成功した好例ではないでしょうか。こういう曲、最近のハロプロでは少なかったよなぁ。

  一方、カップリングの"東京発 最終"は、過去の中澤裕子が歩んできた道をなぞるような1曲。ラテンフレーバーも感じられる歌謡曲風なメロディ&アレンジで、歌詞も切ない系ということもあり、歌い方もこれまでの彼女らしいしっとりとしたもの。単純な好みの問題でいえば、明らかにタイトルトラックの方が全てにおいて上。勿論、カップリング曲みたいなのこそ本来の中澤裕子だ、という人もいるでしょう。決して悪い曲だとは思わないし、これも中澤らしいと思うんですが‥‥分が悪すぎ。あ、あとこの曲のアレンジャーが小西貴雄というのも、俺的にはポイント低いんですよね。

  ポップス路線に以降してから5枚、卒業してから数えても3枚ですよ、シングルが。いい加減そろそろアルバムを発表してもいいころだと思うんですが‥‥単純につんく♂が「中澤には下手な歌は歌わせられない」とホントに良い曲を書き貯めているのか、それとも単に冷遇されているのか‥‥シングル曲5枚だけでもかなりいい感じなんだから、ここにあと5曲、アルバム用に誰もが納得いく「中澤らしい」曲が加われば‥‥

  単純に今、すっげー聴きたいと思ってるのは、モーニング娘。の新曲でもなく、メロン記念日のセカンドアルバムでもなく、中澤裕子のセカンドアルバムなんです。年内には‥‥是非!



▼中澤裕子『GET ALONG WITH YOU』
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投稿: 2003 06 20 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 中澤裕子] | 固定リンク

2003/06/19

中澤裕子『東京美人』(2002)

  前作から丁度1年振りにリリースされた、独立後2枚目となるシングル。しかしその間には単独でのミュージカル出演、テレビドラマへの出演、そして連発された「FOLK SONGS」、「FOLK SONGS 2」のリリースもあったので、活動自体は充実していたといっていいでしょう。しかし我々が彼女に求めているのは、やはりオリジナル曲。そしてこの"東京美人"はその期待に応えるだけの充実振りを魅せてくれます。

  表題曲は高橋諭一アレンジの、如何にも彼らしい「ナイアガラ」風な1曲。過去2枚のシングルがマイナー調だったこともあり、このメジャー調のポップソングは中澤の「陽」の面を全面的に打ち出した、非常に親しみやすい楽曲に仕上がっています。つんく♂不調といわれるこの時期に、こういった充実度の高い楽曲が彼女に与えられたこと自体が奇跡的ともいえますが、そういったことを抜きにしても素直に「よい曲」と呼ぶことができるでしょう。前作での力みっぷりが嘘のような、けどそれでいてユル過ぎない‥‥この1年間に得た「自信」によるものなんでしょうね。

  カップリング曲"クラクション"も同じく高橋諭一による、ボサノバ風アレンジ。メロディ自体は過去の彼女の楽曲を踏まえたタイプなんですが、アレンジがこれまでになかったタイプだけに、非常に新鮮です。彼女の歌唱も"東京美人"以上に肩の力が抜けているんですが、以前ような緩さはそこにはなく、大人の色気すら感じさせる切なさを見事に表現しています。こういう曲を、こういう風に歌えるのは間違いなくハロプロ内では彼女だけでしょうね。松浦亜弥に与えられたとして、確かにそれなりに歌いこなすことは出来るでしょうけど、こういう世界観にはならないはず。ま、当たり前といえば当たり前ですが。ホント、お見事としかいいようがありません。

  こうやって2曲聴いてみると、如何に高橋諭一によるアコースティック風ポップスが中澤に合っているかが一聴瞭然ですよね。いっそのこと、彼が全面プロデュース(サウンド・プロデュースのみでいいん)でセカンド・ソロアルバムを作ってくれないでしょうか‥‥こういう楽曲が沢山詰まったアルバムなら、間違いなく充実した作品集になると思うんですが‥‥。



▼中澤裕子『東京美人』
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投稿: 2003 06 19 11:56 午後 [2002年の作品, ハロー!プロジェクト, 中澤裕子] | 固定リンク

中澤裕子『二人暮し』(2001)

  2001年4月にモーニング娘。を卒業、完全なソロとなって最初にリリースしたのがこのシングル。いろんな意味で冒険していて、非常に興味深い作品となっています。

  表題曲のアレンジには、ハロプロ初登場となる明石昌夫の名が。ビーイング系のアレンジャーとして'90年代に活躍、B'zやZARD、WANDS等といった一連のアーティストを手掛けてきた人なのですが、この曲でも上記の、特にZARDにも匹敵するようなロック色強めのアレンジになっています。メロディ的には申し分なし、そこにこのアレンジですから、ある意味最強といってもいいでしょう。更に、それらの要素に引き出されたかのような中澤の力強い歌唱も印象的です。肩の力を抜いた緩いイメージがあった彼女の歌唱が、ここでは熱唱と呼んでも間違いではない歌い方をしています。恐らくソロになって「好きなように歌ってみ?」とつんく♂から指導されたのでしょう。常に力み気味なため、多少平坦な印象を受けなくもないですが、これはこれで興味深い内容となっています。

  また、カップリング曲"公園通りの喫茶店"も今までにないタイプの楽曲になっています。アレンジは米光亮で、その後の「中澤=アコースティック」という図式への第一歩といった作風で、バックトラック自体は打ち込み主体なのですが、音数は極力抑えられ、アコースティックギターが多用されています。後の「FOLK SONGS」シリーズへの伏線として考えても、非常に興味深いんじゃないでしょうか? こういう曲がやっぱり彼女の声にはぴったりだ、と最初に気づかせた、モーニング娘。卒業後の彼女にとっても非常に重要な1曲ではないでしょうか?



▼中澤裕子『二人暮し』
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投稿: 2003 06 19 11:53 午後 [2001年の作品, ハロー!プロジェクト, 中澤裕子] | 固定リンク

中澤ゆうこ『悔し涙 ぽろり』(2001)

  モーニング娘。卒業発表直前にリリースされた、在籍中最後のソロシングル。卒業を念頭に置きつつ制作~レコーディングされたこの2曲は、ある意味「モーニング娘。の中澤裕子(当時は「中澤ゆうこ」名義)」の集大成といえる出来になっています。

  タイトル曲のアレンジは小西貴雄。「(ボサノバ+R&B)÷歌謡曲」といったタイプのアレンジで、やはりメロディには目を見張るものがあるんですが、いかんせんアレンジが安っぽすぎるんですね。ブラス系シンセの安っぽさが気になって、どうしても評価を低くしてしまってるように感じるのですが、中澤の歌はいい感じなんですよね。本当に勿体ない1曲。昔の歌謡曲風に全部生音だったら、きっと名曲と呼ばれていたんでしょうね。小西アレンジ曲にはそういった類の曲が本当に多いように思います。勿体ないなぁ。

  カップリング曲"恋の記憶"は、作詞でつんく♂と中澤本人が共作、作曲をつんく♂が手掛け、アレンジは樫原伸彦が担当。これこそ「別れ/卒業」をテーマに、彼女から残されたモーニング娘。のメンバーへのメッセージを「恋人との別れ」の裏に隠した、非常によい歌詞に仕上がっています。恐らく多くの人が、中澤卒業のラスト公演で歌われたこの曲を思い出すと思うんですが‥‥確か昨年行われたソロツアーでも歌われてなかったですよね? こんなにいい曲なんだから、ある時期が来たらちゃんと歌って欲しいなぁ‥‥今の彼女なら見事に歌いこなすだけの実力が備わっているはずだしね。

  アレンジ的には不遇なシングルとなってしまいましたが、やはり"恋の記憶"への思い入れからか、シングルとしての評価はそんなに低くないと思います。実際、共にメロディは非常によく出来た楽曲ですしね。



▼中澤ゆうこ『悔し涙 ぽろり』
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投稿: 2003 06 19 11:48 午後 [2001年の作品, ハロー!プロジェクト, 中澤裕子] | 固定リンク

中澤ゆうこ『上海の風』(2000)

  モーニング娘。の中でも最も早くソロ活動の場を与えられた彼女。しかし最初は演歌だったことは皆さんもご存じの通り。そんな中澤がポップス路線で初めてリリースしたシングルがこれ。表題曲はお馴染み、高橋諭一のアレンジ。タイトルの通り、アジアンテイストをふんだんに取り入れたアレンジになっていて、胡弓のような音色も聞こえてきます。中澤の歌い方も肩の力を抜いたユルユル具合で、このゆったりしたリズムに見事にマッチしています。ちょっとアクネス・チャンっぽい歌い方ですよね、特にサビの高音部が。

  一方カップリング"雨よ"は、前作までの演歌~ニューミュージック路線の延長線上にある1曲。アレンジは上杉洋史。カラオケスナックの有線から流れてきそうな歌謡曲、というイメージが強い曲ではありますが、彼女の切ない歌声が曲調に合っていて、個人的には非常に気に入っています。こういう曲が歌えるのは年齢や年代のせいもありますが(俺と同世代ということもあり、'70~80年代のニューミュージックや歌謡曲を通過してますしね)、やはり彼女の才能のひとつとここでは言っておきたいですね。

  2曲共にいえるのは、やはりメロディに潤いがあるということ。そしてその潤いあるメロディを、地声とファルセットの中間にあるような歌唱で表現する中澤‥‥このふたつが見事に化学反応を起こしてると思います。良いシングルですね。



▼中澤ゆうこ『上海の風』
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投稿: 2003 06 19 11:45 午後 [2000年の作品, ハロー!プロジェクト, 中澤裕子] | 固定リンク

2003/06/18

後藤真希『スクランブル』(2003)

  みんなこういう曲を待っていたんじゃないでしょうか? 後藤真希のソロ名義での7枚目のシングル「スクランブル」はカップリング曲含め、快心の出来となっております。

  今や「最もごっちんらしい名曲」として代表曲のひとつに数えられている "やる気!IT'S EASY" というポップで明るくて溌剌とした楽曲。それと相反する"うわさのSEXY GUY"みたいな似非セクシー路線。前者はファンが熱望する、そして「最も素の後藤真希に近い」というイメージであり、後者はそれ程詳しくなくても彼女の名前くらいは知ってるという一般人にとってのパブリックイメージ。それくらいの格差が常に後藤真希には付きまとっているわけです。モーニング娘。としての搭乗時のイメージが強烈過ぎた為、いくらプッチモニで年相応なことをやっても、その後のシャッフルユニットやソロデビュー曲 "愛のバカやろう" 等一連の流れによって、彼女のことをよく知らない人には更にそういうイメージが強く植え付けられていく。だから、いくら"手を握って歩きたい"みたいな子供受けしそうな童謡的ポップスを歌おうと、ミュージカル用に "サン・トワ・マミー" みたいなスタンダード曲をカバーしても、一般的には「違う」と判断されてしまう。いくら素晴らしいパフォーマンスを披露しようとも‥‥

  個人的には、その両方の面を持ち合わせ、尚かつそれを完璧にこなしてしまうのが「後藤真希」だと認識してるんですね。だから"うわさのSEXY GUY"も個人的には全然「アリ」だったし、むしろ好きな曲なのね。けどさ‥‥やっぱりこの曲を前にしてしまうと、そして笑顔で歌う彼女の姿を観てしまうと‥‥判るでしょ、俺の考えてること?

  タイトル曲"スクランブル"のアレンジはお馴染み鈴木Daichi秀行。オール打ち込み&ギター、全てDaichi氏の手によるものなんだけど、これが特に悪いアレンジでもないのよ。むしろ今回は曲調やメロディに助けられてるのかな。初期のモーニング娘。にあったようなポップチューン‥‥あえて例えれば "真夏の光線" とか、あのライン。後藤のソロなら "やる気!IT'S EASY" やアルバム「マッキングGOLD①」収録の "晴れた日のマリーン" の流れを組む、アップテンポで心弾むようなポップチューン。彼女の歌も素晴らしいし、なによりも昨今のつんく♂ワークスに多い「アーイェー」みたいなコーラスが皆無なのがいい。サウンド的にもストリングス系のシンセが前面に出ていて、Aメロのバックで鳴るディレイのかかったギターや、サビで盛り上げるのに一役買うブラス系シンセ等、普段だったら安っぽいと切り捨てそうなDaichiサウンドが、今回ばかりは上手く機能してるように感じられます。もっとも、これらの打ち込みサウンド(リズムやベース、更にブラスやストリングス)が全て生音だったら、この曲は本当の意味での「名曲」になっていたでしょう‥‥その点は残念。けど、現在のような状況の中でここまでやったんだから、個人的には高く評価したいと思います(あくまで「つんく♂ワークス」の括りの中での話ね)。

  カップリング曲"長電話"はSHO-1がアレンジ。過去のハロプロワークスでは主にリミックス仕事が多かった彼ですが、今回はタイトルチューンにも匹敵するポップチューンに仕上がっています。勿論元のメロディが最近のつんく♂作品の中でもかなり良い出来というのもあるんですが、上に挙げたような楽曲の流れを組む‥‥もっと言っちゃえば、 "やる気!IT'S EASY" とプッチモニの「ちょこっとLOVE」c/w曲の "DREAM & KISS" とを足して2で割ったようなアレンジ‥‥と言えば判ってもらえるでしょうか? そういう流れを組むシンセ主体の1曲。途中、ブレイク部で挿入されるごっちんのセリフが、曲のイメージと相反するような色っぽさを持っていて、これまた良い感じ。その後で暴れまくるギターソロも耳障りにはならない程度で、好印象。ホント、いい曲ですよ。

  アルバムや前回のシングルの時に、彼女が与えられる楽曲に対する不運振りについて書きましたが、これはある意味勝負曲、勝負作ではないでしょうか‥‥主演映画の主題歌だからってのもあるんでしょうが、やはりここらでモーニング娘。卒業後、本格的ソロ活動開始後の大きな一発が欲しいところなんですよね。「ごまっとう」がいい起爆剤になったものの、続くソロシングルが "サン・トワ・マミー" でしたからねぇ‥‥個人的には1位にしてあげたいものの、まぁ1位にならなくてもいいからロングヒットを飛ばしてもらいたいものです。それだけの作品だと思うしね。



▼後藤真希『スクランブル』
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投稿: 2003 06 18 12:55 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 後藤真希] | 固定リンク

2003/06/15

モーニング娘。『ファーストタイム』(1998)

  1997年晩夏結成、1998年1月にメジャーデビューを果たしたモーニング娘。が、同年7月にリリースした記念すべきファーストアルバム「ファーストタイム」。この時点でシングルが2枚("モーニングコーヒー"と"サマーナイトタウン")。アイドルとしては早過ぎるアルバムリリースかもしれないけど、その内容が非常に優れていて、正直「アイドルポップ」というよりも「普通のお洒落なJ-POP」としても十分通用する作品に仕上がっています。如何に当時のつんく♂がこのアルバムに力を入れていたかが伺えるのではないでしょうか。

  アルバムリリース時点でのメンバーはオリジナルメンバー(中澤・石黒・飯田・安倍・福田)と2期メンバー(保田・矢口・市井)の8人。この編成でのアルバムリリースは結局これ1枚となってしまうわけですから(福田が全面的に参加したのがこれのみというのも、ちょっと勿体ない話)、ある意味「貴重な歴史の断片」としても評価に値すると思います。また、今現在では飯田・安倍・矢口しか残っていない(他メンバー5人が卒業済)というのも興味深いのではないでしょうか。

  それでは、既にお約束となっている全曲解説を簡単に行っていきたいと思います。


M-1. Good Morning
  アルバムのトップナンバーは、その曲名からもお判りの通り、初期の彼女達にとってのテーマ曲のような1曲。アレンジには初期ではお馴染みの前嶋康明。ブックレットのクレジットによると、リードを取るのが安倍・石黒・福田・保田・市井で、ハーモニーが飯田・中澤・矢口とのこと。この時点ではまだ保田と市井の個性というのが全く見えず、むしろ安倍&福田のツートップに絡んでくる重心の低い石黒、高音が気持ちいい中澤&矢口の声が印象的。イントロのピアノを聴くと、ああこれから何かがスタートするぞ‥‥という高揚感が。昨年の中澤ソロツアーでも日替わりでこの曲が歌われていたそうですね。今やファーストアルバムの曲は完全に無視されているので、こうやって卒業メンバーによって歌い継がれるのは良い傾向ではないでしょうか。

M-2. サマーナイトタウン
  '98年5月リリースのセカンドシングル。詳しくはシングルレビューを参照のこと。お洒落なポップスから一転、如何にもつんく♂らしい下世話なダンス歌謡の世界へ‥‥ま、楽曲として優れているからいいんですけどね。

M-3. どうにかして土曜日
  当時放送されていた「ASAYAN」をご覧になっていた人ならご存じでしょうけど、彼女達のデビューに関しては、3曲の候補曲がありました。最終的には"モーニングコーヒー"に決定するわけですが、これはその候補曲の内のひとつとして当時紹介されていた楽曲。アレンジは高橋諭一、ブラスアレンジを森宣之が担当。バンドサウンドを基調としていて、ソウルフルなメロディに絡む生ブラスが非常に気持ちいいアレンジになっています。シングルとしては弱いけど、こうやってアルバムで聴くにはいい感じですね。リードボーカルはオリジナルメンバーの5人、ハーモニーは飯田・石黒、コーラスを全員で担当。恐らくデビュー曲用にレコーディングしたテイクをそのまま残したのでは‥‥この曲が後の "LOVEマシーン" に繋がっている、とつんく♂本人も言ってるような、その後のソウル/ファンク歌謡路線の試作的1曲。

M-4. モーニングコーヒー
  '98年1月リリースのデビュー曲。詳しくはシングルレビューを参照のこと。もはや言うまでもなく、名曲。時が経てば経つ程に、この曲に対する愛情が高まっていきます。

M-5. 夢の中
  しっとりとしたミディアムスローナンバー。アレンジは前嶋康明。リードは飯田・福田・保田、ハーモニーは中澤・矢口・石黒・安倍、コーラスを中澤・市井が担当。初期タンポポといい、後のソロアルバム「オサヴリオ」といい、こういったタイプの楽曲には飯田の声が非常に合ってますよね。そしてそこに絡む中澤&矢口のハーモニーが絶妙。飯田のリードに絡む矢口のハーモニー‥‥その後の片鱗がちょっとだけ見え隠れします。リードのメンバーの中に保田の名前もあるんだけど、その後の彼女を考えると‥‥全然目立ってないんですよね、残念ながら。仕方ないっていえば仕方ないけど(恐らく加入後1~2ヶ月でレコーディングしたものだろうからね)。名曲。今だからこそ聴きたい1曲。

M-6. 愛の種
  言うまでもなく、この曲からモーニング娘。が始まったわけですね。インディーズでリリースされたシングルナンバーであり、後の"モーニングコーヒー"カップリング曲。詳しくはシングルレビューを参照のこと。2期メンバーは一切参加していない、オリジナルテイクのまま。

M-7. ワガママ
  石黒の他に保田&市井をリードに迎えるという冒険に出た、ミディアムギターポップ。この曲、作詞はつんく♂ではなくて狩野亜希子という人が手掛け、アレンジには黒尾俊介という人が当たっています。リードは先の通り、ハーモニーが飯田・安倍、コーラスを福田・矢口・中澤という一風変わったメンツで担当してます。間違いなくこの当時でなければ有り得ないパート分け。当時のつんく♂の冴えが遺憾なく発揮されていると感じるのは俺だけ? 個人的にはファーストの中でも1、2を争う程好きな曲。

M-8. 未来の扉
  ちょっとヒップホップ的要素を強調したパーティーチューン。アレンジは今井了介。リードは福田・安倍・石黒・飯田・市井・保田、ハーモニーが中澤・矢口。その後のつんく♂のR&Bやヒップホップへの傾倒を考えると、この曲程度だとまだまだカワイイもんですね。それにしても、市井‥‥楽しくなさそうに「楽しんじゃえっ」って歌われても‥‥ねぇ? 意外と4期が加わった頃の10人編成で歌っても違和感ない内容じゃないですかね。いや、あのメンバーでのバージョンも聴いてみたかったなぁ。

M-9. ウソつきあんた
  先に書いたデビュー曲候補の3つの内のひとつ。アレンジは高橋諭一。リードは中澤・石黒・福田、ハーモニーは安倍、飯田、コーラスを矢口・保田・市井で担当。やはり初期の楽曲アレンジは時間とお金がしっかりかかってますよね。通して聴くとこぢんまりとした印象なんですが、ちゃんとひとつひとつの楽器が自己主張してるというか、とにかくバンドサウンドが気持ちいい。初期のライヴはカラオケではなくて生バンドを導入してたってのも、やはりこのアルバムで表現したものを再現するためには必要だったのかもしれませんね。非常に好きな1曲。

M-10. さみしい日
  アルバム最後を飾る、切ないバラード。アレンジは前嶋康明。8人全員が代わる代わるソロを取り、残りはユニゾンで歌っています。そして、後半に登場するつんく♂のフェイクはちょっと鳥肌モノ(いろんな意味で)。彼がコーラスで参加するのはこれ1曲のみ。今現在の「間違った自己主張振り」を考えると、ちょっと泣けてくる。いや、それがなくても切なすぎて泣ける1曲。アコースティックピアノだけをバックに歌う娘。なんて、今のメンバーじゃ考えられないですからねぇ。初期だからこそ成し得た奇跡とでもいいましょうか(それは言い過ぎか)。


◎総評
  当初、このアルバムに対する評価は俺内では非常に低かったんですよ。いや、単純に4期メンバー加入後以降の路線が好きだったというのもあるんですが、一旦距離を置いて客観的に見てみると非常に優れた作品だということに気づくんですよね。ファーストアルバムの時点でこれだけ高度なことをやってたのか、と。そして如何にこの当時のつんく♂が冴えまくっていたか、と‥‥これを聴きながら現状を考えると絶望的な気分になりますが、それはまぁ置いといて‥‥各メンバーの歌がまだぎこちないし、その後を考えると「個性」が弱いと言わざるを得ませんが、それを補って余る程の楽曲及びアレンジだと思います。

  もし "LOVEマシーン" 以降、あるいは "ザ☆ピ~ス!" 以降の彼女達しか知らない、あるいは興味がないという人がいたら、悪いことは言わないから無理してでも聴いてみて。もしあなたが「純粋な音楽好き」だったら絶対に気に入る1枚だから。



▼モーニング娘。『ファーストタイム』
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投稿: 2003 06 15 10:08 午後 [1998年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2003/06/11

松浦亜弥『GOOD BYE 夏男』(2003)

  松浦亜弥の2003年度シングル第2弾は、前作「ね~え?」とは対極にあるような、ハードで男っぽい"GOOD BYE 夏男"。『夏男』は「なつおとこ」ではなくて「なつお」。架空の男性の名前なんだけど‥‥世の「夏男って名前のあややヲタ」はマジ凹みしたんじゃないでしょうか、このタイトルで‥‥俺が夏男って名前であややヲタだったら死にたいくらいに凹むような気がするけど、まぁそれはこの際放っておいて(こらこら)。

  あややもデビュー2年2ヶ月でシングル10枚ですかぁ。しかもリリースしたシングル・アルバム全てがトップ10入りしてるっていう‥‥正直凄いと思います。音楽的な変遷はいろいろありましたが、個人的にはどれも楽しませてもらってきたし。

  ‥‥なんてことを書くと、「ああ、きっととみぃは今度のシングル、ダメだったんだな?」とか「こういうピコピコした曲が苦手とか?」とか「へっ、とみぃって本名『夏男』なん?」とか勘ぐられそうですが(最後のは違うか)、いえいえ、俺この曲意外と気に入ってまして。ごっちんの「うわさのSEXY GUY」とか、こういう下世話なメロディの楽曲が好きなことに最近気づきまして。ま、言い方を変えれば「つんく♂の低迷振りに慣れてしまった」とも表現できるわけですが。いやいや、そんなに悪くないよな、メロディ? アレンジは一聴すれば判るように、最近のハロプロではお馴染み鈴木Daichi秀行。けど、彼が過去に手掛けてきた楽曲の中でもかなり好きな部類ですよ、これ。ミニモニ。の "アイ~ン!ダンスの唄" をもっと下世話にしたような印象。モーニング娘。の "SAY YEAH!~もっとミラクルナイト" とか "いきまっしょい!" のバックトラックは苦手なんだけど(共に小西貴雄アレンジだったりしますが)、Daichi氏が手掛けるこの手のタイプって全然平気、むしろ好意的に受け入れてるんですよ、不思議と。実は俺、周りが酷評する程Daichi氏のアレンジを悪いとは思ってなかったりしてね‥‥

  四打ちと呼べなくもないけど恐らく呼べない高速ビートに下世話なシンセサウンド、時々挿入されるオーケストラヒット音、中途半端なギターソロ。これだけ書いたら普通「‥‥。」って無言になっちゃうんだけど、これにあややの歌が乗ると、あら不思議。非常に高水準(みたい)な楽曲に聞こえちゃうんですからねぇ。今回は荒々しくて男っぽい歌い方が中心で、巻き舌連発、ミキティみたいなだらしない語尾等、とにかく徹底してます。「カワイイ」とも「カッコカワイイ」とも違う、明らかに「男っぽい」歌いっぷり。それが攻撃的なバックトラックと合わさると、とても力強く感じられるんですね。更にサビでの盛り上げ方や声の伸びも過去最高だと思いませんか? アルバム「T・W・O」でも感じられたのですが、ここではそれ以上。ここにきてまだまだ伸びるのか、この子は‥‥はぁ~(溜息)

  一方カップリング曲は"私の予定"(『私』は「わたくし」)は、鈴木俊介アレンジ曲。過去のあやや・カップリング曲にもあったような爽やかなポップチューンといった印象。ただ、それら同様に高水準かというと、実はそこまで素晴らしいとも言い切れない、平均的な出来。アレンジが平坦というか、他の鈴木俊介アレンジと比べると安っぽいんですよね。生楽器が少なくて、打ち込みメインになってしまってる点がそれに拍車を掛けてるんでしょうけど、もうちょっと頑張れなかったのかなぁ‥‥アコギの音色だけが耳に残って、後は全然‥‥聞き流しちゃうんですよ、悪いけど。勿体ないなぁ、メロディは全然悪くないだけに。

  今回のシングルね、最初聴いた時、あんまりパッとしなかったのよ。というのも、"GOOD BYE 夏男"を最初にテレビで聴いた時、殆ど聴き流し状態で真剣に聴く気になれなくて‥‥そのままCD聴いても同じような印象しか受けなくて。けど、日を改めて聴いたらそんなに悪いと感じなかった。で、続けて他のテレビ出演を観たら、更に良く感じた。そして聴き続けるうちに‥‥「悪くないじゃん、むしろイイじゃんか!」ってなっていったという、最近のハロプロ関係では珍しい曲なんですよ。多分、あややのパフォーマンスに圧倒されたというのが真相なんでしょうけど‥‥それにしても、本当にこの子は‥‥やっぱ今回のツアー、行ってみようかなぁ?



▼松浦亜弥『GOOD BYE 夏男』
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投稿: 2003 06 11 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 松浦亜弥] | 固定リンク

2003/06/09

モーニング娘。『抱いてHOLD ON ME!』(1998)

  「ファーストシングルよりも順位が上に行かなかったら即解散」という如何にもテレビ企画らしい難題をぶつけられたモーニング娘。無事目標は達成され、この年の7月にはファーストアルバム「ファーストタイム」もリリースしています。そしていよいよ彼女達の人気を決定づける1曲が誕生します。そう、"抱いてHOLD ON ME!"ですね。9月に発表されたこの曲はチャート初登場1位を記録するだけではなく、年末のレコード大賞最優秀新人賞受賞、そして紅白歌合戦にも出演することになります。そういう意味では初期の代表曲と呼んで差し支えないと思います。

  実際作品の出来も素晴らしく、前作"サマーナイトタウン"の延長線上にある歌謡ダンスミュージックなのですが、メロディは更に磨きがかかり、バックトラックもハウス色が強いものになっているし(アレンジは前作同様、前嶋康明)、何よりも彼女達の歌がとても成長しているんですね。安倍と福田のツートップなんですが、それぞれに個性のようなものが見え始め、表現力も1年前の"愛の種"とは比べものにならない程成長しているんです。また、前作ではコーラスのみという屈辱を味わった2期の3人‥‥特に矢口が高音ハーモニーで良い仕事をしていて、もはやなくてはならない存在になりつつあります。そうそう、この曲といえば中盤で初挑戦したラップや、飯田の決めセリフ「ねぇ笑って」ですよね。これを欠かすことはできませんよね?

  一方カップリング"例えば"は、"モーニングコーヒー"路線のポップソング。アレンジには須藤豪&LH Projectというユニットが当たっています。如何にもつんくらしい泣きのメロディが心地よく、思わず鼻歌を歌ってしまいたくなる1曲。イントロ等で鳴っているラップスチールが気持ち良いんですが、地味といえば地味かもしれません。けれどアッパーなタイトルトラックの影でこういった「聴かせる」曲をちゃんとやっている事が評価に値すると思うのですが。その後、こういったタイプの曲は減る一方ですし、そういう意味では「ごく初期の集大成的作品」と呼べるかもしれませんね。



▼モーニング娘。『抱いてHOLD ON ME!』
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投稿: 2003 06 09 10:41 午後 [1998年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

モーニング娘。『サマーナイトタウン』(1998)

  デビューシングルがトップ10入りし、その風変わりなグループ名と相俟って世間的にも若干注目を受けたモーニングコ娘。しかしデビューして間もなく、今や恒例となった「メンバー増員」がつんくから言い渡されます。1998年4月に第2期メンバーとして保田圭、矢口真里、市井紗耶香の3人が加わり、このセカンドシングルからは8人編成へと進化します。

  前作の爽やかなポップス路線から一変し、今回の"サマーナイトタウン"は非常にシャ乱Qな、人工的なダンスミュージックで勝負に出ます。アレンジには初期のモーニング娘。ワークスではお馴染みの前嶋康明。ダンスミュージックとはいってもR&B的なものではなく、歌謡曲にラテンテイストを加味し、ハウスっぽい打ち込みで処理しただけなんですが。メインボーカルは主に安倍と福田が取っていて、その後暫く続くツートップ体制がここで初めて完成します。所々に飯田・中澤・石黒が加わり、いいアクセントを効かせています。当時加入したばかりの保田・矢口・市井はコーラスのみの参加でした。

  カップリング"A MEMORY OF SUMMER '98"は、アルバム未収録曲。アレンジはお馴染み高橋諭一。ストリングスを全面に打ち出したバラードナンバーで、特に誰がメインといった感じではない、各メンバーが順々に数小節ずつ歌っていく構成(第2期メンバーはここでもソロは与えられず)。その後誕生する「LOVEマシーン」のカップリング曲 "21世紀" のプロトタイプと呼べなくもないけど、あっちよりも温かみのある優しい曲に仕上がってます。

  こうやって2曲を改めて聴いていると、メロディが新鮮なんですよね。決してこの頃に戻れとは言わないけど、やはりこのレベルは保って欲しいよなぁ‥‥と難しい注文のひとつも出てきちゃいますよね、これ聴いちゃったら。



▼モーニング娘。『サマーナイトタウン』
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投稿: 2003 06 09 10:40 午後 [1998年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

モーニング娘。『モーニングコーヒー』(1998)

  記念すべきモーニング娘。のデビューシングル。当時のメンバーは中澤裕子、石黒彩、安倍なつみ、飯田圭織、福田明日香の5人。所謂オリジナルメンバーですね。テレビ番組のオーディション企画の最終選考に残ったものの、結局落選してしまった中から選ばれた5人で「CDを5日間手売りで5万枚売ったら即デビュー」という難題を見事クリアしてメジャーデビューに至った経緯は、今や風化されつつありますが、やはりこのハングリーさがモーニング娘。イズムの基本なわけですよ。

  その手売りで売られたのが、このシングルのカップリングに収録されている"愛の種"。以外にもこの曲のみ、つんく♂が関わっておらず(一応プロデュースはつんく名義になってますが)、作詞にサエキけんぞう、作曲&アレンジに桜井鉄太郎という意外なメンツで制作されています。サエキ氏はパール兄弟として、桜井氏はCOSA NOSTRA等で活躍してきた、その筋では有名なアーティスト。そういった人達が手掛けたこの曲は、非常に爽やかなポップソングに仕上がっていて、正直「手売り企画」用に作ったにしては豪華過ぎるんですよ。5人の歌もまだ素人のそれだし、ホントに普通に歌の上手い子が歌ってるだけといった印象。それにしても、本当によく出来た楽曲ですよね。この曲ももう歌われることなんてないんだろうなぁ‥‥勿体ない。

  そうしてデビューが決まった彼女達、数ある候補曲の中からデビュー曲に選ばれたのが"モーニングコーヒー"という曲。ここでようやくつんくが作詞・作曲を手掛けます。アレンジには"愛の種"を手掛けた桜井鉄太郎が引き続き当たっています。"愛の種"が生音を大切にした作風だったのに対し、この"モーニングコーヒー"は打ち込み中心といった印象が強く、生ギターやエレピといった楽器が入っているにも関わらず、どこか人工的な匂いがします。また前曲では特に誰がメインを取るといったことはなく全員で歌い分けていただけでしたが、ここからはメインボーカル争奪戦が始まります。この曲では安倍と飯田のツートップがメインで、他メンバーもソロパートがあるものの、基本的にはハーモニー&コーラスが中心。ただ、そのお陰で「歌を聴かせる」という点においてはかなり強い個性が感じられます。各メンバーの歌もだいぶ良くなっているし、歌割りも非常に凝ってます。だからか、最初にこの曲を聴いた時「これ、アイドルにしては高度じゃねぇか?」と『ASAYAN』を観ながら思ったものです。

  今となっては懐かしい2曲ですが、やはりデビュー時からその音楽性の高さは折り紙付きだったことが伺えると思います。



▼モーニング娘。『モーニングコーヒー』
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投稿: 2003 06 09 10:38 午後 [1998年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

後藤真希 ファーストコンサートツアー2003春 ゴー! マッキングGOLD@東京厚生年金会館(2003年6月7日 夜公演)

  各所で大絶賛されている後藤真希初のソロコンサートツアー。2月のミュージカルも大絶賛だったんだけど、彼女の場合いつも前評判が高くなくて、実際に公演がスタートしてその内容に驚愕するってパターンが多いみたいだけど‥‥やっぱりソロになってから与えられる楽曲があれだからかなぁ‥‥いや、俺はそんなに悪くないとは思うんですが(アルバム曲ももう一歩って曲が多かったものの、曲順さえちゃんとしてればかなり高水準の作品だと思ってるし)。

  そんなわけで、本来はゲスト出演するメロン記念日目当てだったこの日のライヴも、日が経つに連れ、俺内でのごっちん再評価に繋がりそうな気がしてとても楽しみにしていました。更にちょっと前に放送されたミュージカル特番でのステージングも圧巻だったしね。メロンも春ツアー後久し振りに観るし、どれだけ成長してるか気になってたしさ。

  珍しくファンクラブで取ったら、1階15列目というまずまずの席。ま、2,000人程度の中ホールなので、これでもかなり前の方なような気が(実際には1階の真ん中辺なんだけど)。前が通路ってこともあり、非常に踊りやすい場所だし、13番ってことでかなり左寄り。ステージ脇に花道みたいなのが伸びてるんで、運が良ければここまで来てるれるかも‥‥ってな淡い期待を胸に、開演を待つ俺なのでした。

  10分近く遅れてスピーカーから大爆音が。俺、気を抜いてたのでかなりビックリ。と同時に場内暗転。既に会場はヒートアップ状態。スクリーンに過去のハロコン同様、ごっちんやメロンの映像が流れ、ステージ後方にある高台に羽根の生えたごっちんのシルエットが。当然1曲目は"うわさのSEXY GUY"。ライヴ1曲目に持ってこいなアッパーチューンで、ごっちんも既にノリノリ。とにかくごっちん、細いのなんのって。スクリーンなしの肉眼でも頬のこけ具合が確認できる程痩せちゃってるのね。ツアーや映画等のハードスケジュールが原因じゃ‥‥なんて言われてるけど、俺はこの人、非常にストイックな人だと思うのよ。んで、ツアーを重ねていく中でどんどん自分を追い込んでいい状態に持って行ってるんじゃないかな、と感じています。人にもよるけど、ツアー中はとにかく痩せていって、その状態がステージで歌うにはベスト状態になるって人もいるし(自分もバンド時代はそうだったし。月に4~5本ライヴがあった時なんて5キロは痩せたしね)。実際、この日の彼女は昼公演も全力で歌っていたと聞いていたにも関わらず、一切手を抜かず、声量が落ちることもない非常に素晴らしい歌を聴かせてくれました。

  スクリーン前で歌ってることもあって、スクリーンにごっちんのシルエット×2の映像が映されるんだけど、時々それがごっちんと重なると‥‥金色の衣装に羽根ってこともあり、キングギドラに見えちゃうんだよね。いや、いい意味で(いい意味!?)。神々しいというか、女神よマジ。

  歌い終わると、簡単なMCで自己紹介。これがカワイイのなんのって。モーニング娘。時代は他にもカワイイ系メンバーがいたこともあり、結構クールなイメージが強調されてたように思うんだけど(そして、観る側のそういう色眼鏡もあったしね)、この日のごっちん、MCの時は常にカワイイのよ。17歳の普通の女の子って感じで。いや、ああいう場所であんなに凄いステージをやってる時点で普通ではないんだけどさ。

  MCの後、金の衣装を脱ぎ"溢れちゃう...BE IN LOVE"と"デート注意報"を歌う。前者はアルバムバージョンだったこともあって、個人的には良かったなぁ、と。単純にこっちが好きなんですよ。後者はアルバム曲の中でも最もヘヴィな音像を持った1曲。アルバムではそれほど印象に残った曲ではなかったんだけど、ライヴで聴くといい感じ。最近の「ライヴを想定して書いてる」というつんく♂発言が頷ける話だわ。

  歌い終わると、後方からメロンの4人が登場。ここで俺、凍り付く‥‥忘れてた、斎藤さんの髪‥‥光の加減でオレンジが入ってるのかは判らなかったけど、明らかに金髪。そしてパーマ。無駄にゴージャス過ぎ。ごっちんに次の曲の衣装を渡して着替えてる間「メロンきねぇ~んびぃ~♪」と例の"メロン記念日のテーマ"を歌う4人。終始和やかな空気が流れてるはずなんだけど‥‥結局歌が始まるまで俺、凍ったままでした。それだけあの髪型には殺傷力があるってことですよ!

  メロンを含めた5人で昨年のシャッフルユニット曲"幸せですか?"を「セクシー8」ならぬ「セクシー5」で歌う。5人でダンスをすると、ごっちんとメロンのダンスにおける力量の差が一目瞭然。いや、メロンが劣るというよりも、メロンはあの4人での「グルーヴ」や「ノリ」があるんだけど、そこにごっちんという異物が入ることで‥‥余計にごっちんが引き立っちゃうのよ。つうかごっちんのキレの良さ、凄すぎ。モーニング時代もこうだったっけ?と不思議に思った程。それだけこのツアーで自信を付けていったってことか?

  ごっちんが着替えで引っ込み、その間をメロンが大喜利で繋ぐ。まぁ‥‥いつものメロンでした。この日は終始柴ちゃんが可愛かったなぁ‥‥常に俺の前の方にいたってのもあるんだろうけど。あ、村っちの美しさもハンパじゃなかった。ヤバかった。

  着替えが終わり、スポーティーな格好で戻ってきたごっちん。歌うは6/18リリースの新曲"スクランブル"。これが既に名曲の仲間入りしそうな、ポップでアッパーな楽曲。路線的には"やる気!IT'S EASY"の流れなんだろうけど、ホントこういう曲をもっと彼女に歌わすべきだなと再認識。これが売れなかったらまた事務所は「似非セクシー路線」に戻すんだろうか‥‥だったら絶対にヒットさせるべき!これ、1位にしてあげたいよ‥‥それくらいよく出来た楽曲でした。ただ、ライヴで聴くとバックトラックの薄っぺらい音像が気になりましたが(Daichiだろうな、これ‥‥と思ってたら、ホントにそうらしい)。

  そのまま"SHALL WE LOVE?"(アルバムバージョン)と"愛ってどんな×××?"と、アルバム「マッキングGOLD(1)」から2連発。とにかくダンスがあれだけ激しいのに、声量が全く落ちないのは圧巻。曲が終わると多少息切れしてるのは確認できるんだけど、けどまた歌い出すと全然そんなこと感じさせないし。恐るべし、ごっちん!

  ここで最近のハロプロではお馴染みの「VTRコーナー」が。続く"彼、旅行中なり"へのネタ振りなんだけど、これが結構楽しめました。ライヴ自体が非常にピースフルなものであったこともあり、こういうネタひとつひとつにも愛を感じましたね、作り手の。単なる時間稼ぎになってないし。メロンといいごっちんといい、本当にスタッフに恵まれているように思いましたね。

  んで、VTRが終わるとその"彼、旅行中なり"なんですが‥‥これがライヴ中盤の見せ場のひとつになっていて、天上からブランコが降りてくるんですよ。で、2コーラス目でそこに腰掛けて歌うんですが、そのブランコが天に昇っていくという‥‥命綱もつけないごっちんが心配で目が離せませんでしたよ!(いや、本当はミニスカートの中から覗く「見せパン」から目が離せなかったわけだが。銀でしたよ銀!)曲のまったりした雰囲気に合った、非常に素晴らしい見せ場だったと思いました。こうなると、次のツアーではワイヤーアクションが取り込まれるんじゃないか‥‥なんてね。

  そして続く"LIKE A GAME"も大きな見せ場でして。曲後半でメロンの4人が加わりダンスバトルをするんですね。ソロで踊るパートがあるんですが、斎藤&大谷、柴田&村田の組み合わせで踊った後にごっちんがソロで踊り、最後に5人でまた踊るんですが、これが圧巻。メロンのダンスはこの際置いといて、語られるべきはごっちん様のダンスですよ! この人、何時からこんなに凄いダンスをするようになったのさ!? スゲエ、とにかくスゲエ! もう感動しまクリスティだね! 曲の良さもあって(シングルのカップリングってことで地味な存在かもしれませんが、これは名曲ですよ!)、本当に盛り上がった。

  中盤の山場終え、ここでごっちんのMC。後藤母より毎回ツアー先に応援ファックスが送られてきて、それを読んでMCに絡めるという内容なんだけど、まぁファックスは「仕込み」だとしても‥‥それ以外のごっちんの喋りが全て自分の言葉で語られているんですよ。ハロプロ関係は殆どがMC込みで台本の存在を指摘されているわけですが、まぁ今回も大まかな構成はあるんだろうけど、それを話すごっちんの言葉は明らかに「後藤真希の言葉」で、自然体で語られているんですね。今回のツアーが大絶賛される理由のひとつにこのMCも含まれているわけですが、それも納得のいく内容でした。しかもこのMCが長い長い。5分近くひとりで喋ってたんじゃないでしょうか? 「ひとりでの喋りは苦手」と以前テレビか雑誌で語っていた彼女。その彼女がふつうにお客に語りかけるわけですよ。まるで目の前にいる家族か友人にでも話しかけるように。こりゃクセになるわな、ファンなら。そんなに後藤ヲタではなかった俺も、これには参ったもんね。

  そんな長いMCを終えた後に、いよいよ我らがメロン記念日の登場。まずは新曲"チャンス of LOVE"を。ライヴで聴くのは初ですが、ごっちんコン等で歌い込んだせいか、テレビ披露の時よりいい感じでした。しかもフルコーラスだったので、2コーラス目の斎藤ソロも長く聴けたし。柴っちの歌も以前よりも安定感が感じられ好印象。ただ曲調のせいもあってか、客の方は中途半端なノリ。俺の隣なんか完全に休憩タイムに入ってたしな!(怒)しかし、それもこの曲だけの話。続く"赤いフリージア"では再び会場がヒートアップ。ヒット曲はやっぱ強いね。運命や連打じゃなくてもここまで盛り上がれるようになったメロン、ホンモノですよ! とにかくこの日は柴田ば常に良かった。メロンコンでは常に彼女の歌の弱さを指摘してきた俺だけど、この日は声も出てたようだし(PAのせいだろうけど)音程もしっかりしてた。他のメンバーもね。トップ10シングル2枚の力は偉大だね。ホント、夏コンが楽しみになってきたよ。

  メロンが一端引っ込み、再び後方高台からごっちん登場。"やる気!IT'S EASY"を歌うわけですが‥‥その高台が更に高くなり‥‥高台のごっちんがいる床のところだけ更に上にせり上がっていくんですよ。KISSにおけるピーター・クリスのドラムソロみたいに。そして着替えが終わったメロンがその下で踊るんですね。今回のライヴでメロンはかなりの頻度でごっちんのダンスをサポートするわけですが、これも単なるバックダンサーに終わらず、いい意味でごっちんをサポートし、尚かつごっちんもメロンを盛り上げてるんですよ。単なるゲストというよりも、一緒に作り上げてる感が強く伝わってくる内容で、メロンヲタも終始楽しめるライヴだったんじゃないですかね?(そしてメロン目当てだったのが、ごっちんに心奪われてしまうという、ねっ?)1コーラス終わると地上まで降りてきて、ステージ前方で5人歌い踊る。そのままモーニング娘。時代の隠れた名曲"パパに似ている彼"を披露。これがね‥‥いいんですよ! だってさ、この曲って後藤加入前の曲なわけでしょ? 単純に彼女が「一番思い出深い曲」って事でよく名前が挙がる1曲を、こうやってソロコンサートで歌えるってのはホントに恵まれてるよな、と。メロンもコーラスをしっかり務めてたし、ごっちんも気持ちよく歌ってたし、そしてそれを聴く我々も意外な曲が聴けて嬉しかったし。ホント、いいライヴだよなぁ。

  メロンが再び引っ込み、「後半戦もまだまだ行くよー!」との気合い入れの後に"盛り上がるしかないでしょ!"~"晴れた日のマリーン"~"赤い日記帳"という、アルバム後半と同じ怒濤の流れ。"盛り上がるしかないでしょ!"ではロックコンサートばりの盛り上がりを見せ、中盤で長めに取られたシンガロング・パートでの煽りに興奮し、更にステージ脇の俺側の花道までやって来たりしてドキドキし、"晴れた日のマリーン"ではただただカワイイごっちんに目を奪われ、"赤い日記帳"では自分が観た9/22@横アリでの卒業ツアーを思い出し目頭が熱くなったり。声量も落ちず、動きも更に激しくなるばかり。ホント圧巻。

  最後のMCの後、「心を込めて歌います」といって本編最後の曲"手を握って歩きたい"を披露。これはシングルバージョンの方でした。ホントいい曲だなぁ、これ‥‥2コーラス目のサビ辺りでメロンが再び戻ってくるんだけど‥‥ごっちんがこの曲の時に着てた衣装(アーミールックにベレー帽、ホットパンツといった感じ)の水色バージョンを着てるのよ、4人が。特に柴っちが‥‥その幼さと衣装が見事にマッチし、観てるこっちがドキドキものでしたよ! 誰だよ、柴っちにこんな衣装を着させたのは! お前偉いよマジ。
  それにしてもね‥‥やっぱりこの曲の後半静かになる「愛してるぅ~♪」以下の行は、何度聴いてもマジ泣きできる。娘。コンでも泣いたけど、久し振りに生で聴いて鳥肌立つわ涙出るわで‥‥しかも「出会ったみんな ありがとう」のところでちょっと詰まったようになって、そこの歌詞を絶叫するもんだから、ホントに泣いちゃったじゃないか。ごっちん、あんたスゲエよマジで。惚れたね、本気で(だろ、行ったみんな?)。しかもさ、この曲の最後のリフレイン、CDよりも長めになってて、客に歌わすのよ。スクリーンに歌詞もちゃんと出て。これがね‥‥客も良い仕事するのよ。大合唱でさ。たった2,000人前後なのに、モーニングのコンサートにも負けてない、いやそれ以上に感じられる程の歌声と愛情。パフォーマーとオーディエンスの見事な相乗効果がここで結果となって表れたわけ。この日最高の盛り上がりはやっぱここでしょ!

  そんな風に最高に盛り上がった本編。アンコールを求める「ごーっちん、オイ!」の掛け声も本気度150%って感じ。こんなに熱いライヴ、メロンのファーストライヴ以来かも。

  そして戻ってきたごっちん。つっかえながらもまた自分の言葉でいろいろと語ってくれました。台本がない分、それが必要以上に長々と語られるわけだけど、彼女自身の言葉で語ってるせいか、全く長さを感じさせず、その喋るごっちんに惹き付けられちゃうのね。話術云々ではなくて、彼女の魅力なんだろうね、そういう「自然体」がさ。

  最後の最後に選んだ曲は、彼女のソロデビュー曲"愛のバカやろう"。アンコール待ちでちょっと休んだせいもあってか、歌声は更に強く響き、更に全く衰えを感じさせないのね。デビュー曲ってこともあるんだろうけど、本当に大切に、丁寧に歌っているのがしっかり伝わってきた。もう最後は踊るのを止めて、その歌をじっくりと聴いちゃいましたよ。ホント、土下座したくなったね、意味もなく。凄いよ、後藤真希ってシンガーは‥‥

  最後の最後には「最後にみんなに一言だけ伝えたいことがあります‥‥好きっ!」なんて叫んでステージを後にしたごっちん。正味100分に及ぶ、非常に充実したライヴでした。これを楽しめない人はヲタ辞めた方がいいんじゃない!?って思える程に素晴らしいライヴ。こんな時期だからこそ、これをモーニング娘。のファンに観て欲しいなぁ。今のモーニングが得たもの・失ったもの、そして後藤真希というシンガーのポテンシャルの凄さを体感して欲しいものです。

  更には‥‥もう今後、モーニング娘。にはこういった「シンガー」は誕生しないんじゃないか、と悲しい気持ちになったね。なっちやかおり、矢口辺りまではソロライヴをやれるだけの力量が備わってるだろうけど(ごっちん程までとは言わないけど、少なくともそれをこなせるだけの力量は備わってるでしょうね)、それ以降‥‥4期以降のメンバーが卒業してソロとしてやっていくとなると‥‥結局はソロでやってきた藤本美貴だけかなぁ、と。残念ながら、こういった逸材はもう現れないのかもしれませんね。

  そういうことを踏まえた上で改めて考えると、やはり後藤真希という存在はホントに「異物」だったんだなぁ、と。彼女の登場でその後のモーニングも変わったし、また彼女を失ったことで再びモーニングは変わった(変わらざるを得なかった)。その存在の凄さをモーニング娘。のライヴで感じるのではなくて、ごっちんのソロコンサートで感じることが出来たのが嬉しかった。期待されていたようで実はそこまで期待されなくなっていただけに、これは大きな収穫ですよ。

  間違いなく、彼女は大丈夫。このまま突っ走っていれば大丈夫だよ。ああ、秋コン行くつもりなかったけど、一般で取って観に行こうっと。今度は数カ所回ってみようかな?


[SETLIST]
01. うわさのSEXY GUY
—MC—
02. 溢れちゃう...BE IN LOVE
03. デート注意報
—MC:メロン記念日登場—
04. 幸せですか? [with メロン記念日]
—MC:メロン記念日—
05. スクランブル
06. SHALL WE LOVE?
07. 愛ってどんな×××?
—VTR :絵日記コーナー—
08. 彼、旅行中なり
09. LIKE A GAME [with メロン記念日]
—MC:後藤母からのFAX紹介—
10. チャンス of LOVE [メロン記念日]
11. 赤いフリージア [メロン記念日]
12. やる気!IT'S EASY [with メロン記念日]
13. パパに似ている彼 [with メロン記念日]
14. 盛り上がるしかないでしょ!
15. 晴れた日のマリーン
16. 赤い日記帳
—MC—
17. 手を握って歩きたい [with メロン記念日]
—ENCORE—
—MC—
18. 愛のバカやろう



▼後藤真希『マッキングGOLD①』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 06 09 01:08 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。, 後藤真希] | 固定リンク

2003/05/13

モーニング娘。『LOVE IS ALIVE! モーニング娘。CONCERT TOUR 2002春 at さいたまスーパーアリーナ』(2002)

  何を今更こんなDVDを取り上げるの!?とお思いの方も多いことでしょう。何故この時期にこのライヴDVDなのか‥‥きっとこんな疑問を持った人って、今のモーニング娘。に対して懐疑的になってる人達なんじゃないでしょうか? だったとしたら、その答えは全部このDVDの中に詰まってます。そう、この俺自身も改めてこのライヴDVDを観直してそれを悟ったのですから。

  言うまでもなく、このDVDは2002年3月末から4月末まで、約26万人もの動員を記録した彼女達の春ツアー最終日、さいたまスーパーアリーナでの公演を完全収録したもの。これを読めば当日の大体の内容は判ると思います。そんな「2日間に同じライヴを4回も観た」この俺が、何を今更そのライヴを収めたDVDをここで紹介するのかというと‥‥実はこのライヴって非常に特殊な状況下なんじゃないかな、と今になって思うからなんですね。

  これまでのモーニング娘。のライヴDVDって(ハロー!プロジェクトでのライヴを除く、単独公演のみ)、その殆どがメンバーの卒業ツアー最終公演を収めたものばかりなんですね。福田明日香然り、市井紗耶香然り、中澤裕子然り。そういったツアーを収めたDVDに続いてリリースされたライヴ収録DVDが今回紹介するツアーのものなのですが‥‥このツアーってご存じの通り、誰かの卒業ツアーではない、約2年振りにリリースされたオリジナルアルバム『4th「いきまっしょい!」』を引っ提げた、純粋なツアーなわけですよ。つまり、他の公演と違って悲壮感皆無、むしろ前進あるのみな姿勢の彼女達を余すところ無く収録してるわけです。

  ま、だからといって他のDVDが悲壮感漂うものかというと必ずしもそうではなく、まぁ最後の方になると涙なしでは観られなくなるという類のもので‥‥ライヴ自体がいくら素晴らしくても、最後の最後でそういった要素で全体像が何となくボヤけてしまうような気がするんですね、俺的に。だってさ、このライヴDVDの後にリリースされた(される予定の)ものって、全部卒業公演モノだしね(昨年9月の後藤真希、そしてもうじきリリースされる保田圭卒業公演)。

  よく「モーニング娘。にはマイナス要素が加わってこそ、そのパワーを遺憾なく発揮する」とか「常に死と再生の繰り返しをしてこそ、モーニング娘。」なんて声をネット上で目にするんですが、確かに言っている意味はよく判るんですよ。実際その通りかもしれないし。けどね、俺が好きになったモーニング娘。というのはそういった類のものではなく、あくまで前向き・ポジティヴで、観てるだけでこっちまで幸せな気分になる、元気を分けてもらえる。そういった存在なわけですよ。

  勿論、他のライヴでも俺はそういったものを受け取ってきたけど、今となってみると‥‥このツアーって本当に「笑顔」しか記憶に残ってないんですよ。それはステージ上のモーニング娘。だけでなく、この俺自身にとっても‥‥

  改めてこのライヴDVDを観てみると、確かに5期メンバーの4人はまだぎこちなさが残るしパフォーマンス的にも今より劣ります。加入してまだ1年経ってない時期、それは仕方ないのかもしれないし、今がそれだけ素晴らしいからこそそう感じるんだと思うんですね。他のメンバーにしても途中で息切れして声が枯れてるメンバー、ペース配分を考えてか多少手を抜いてるように見えるメンバー、常に全力疾走で疲れを見せないメンバー等、13人もいればホントにいろんな奴がいるわけですよ。ある意味、「13人娘。」としての完成型はその後の後藤卒業公演まで持ち越しとなるわけですが、俺はこの頃の13人が本当に大好きで。それは多分、あの悪夢の「7月31日」を通過する前だからかもしれませんし、当の本人達も「終わることなんて考えられない。この13人が離れるなんて考えられない。」なんて考えてたかどうかは知りませんが、とにかく向かうところ敵なしな状態なわけですよ。

  もうね、冒頭のパイロ爆発~舞台から炎が吹き上げ~"そうだ!We're ALIVE"の「努力!未来!A BEAUTIFUL STAR!」を13人が力強く歌うという‥‥あそこだけで何杯飯が食えることか‥‥ってくらい、本当に鳥肌モノなわけですよ。下手なロックバンドのライヴ観るより全然いい。絶対にあの時、あの頃の13人じゃなきゃ出来なかった、表現できなかったもの。それがあの「ひたすら前向きな力強さ」だったのではないでしょうか?

  勿論、その後や今を否定するためにこれを書いているんじゃないですよ。改めて「何で俺はモーニング娘。を好きになったんだろう、どこが好きだったんだろう?」という問いに対する答えを求めた結果、その回答をこのDVDの中から見つけることができた、ただそれだけなんですよ。

  もし今、あなたがモーニング娘。に対してのモチベーションが下がってたとしたら、迷わずこのDVDを観てください。感動し過ぎて涙することはあるかもしれないけど、絶対にそれまでの自分を、そしてこれからの自分を否定しない、全てを肯定するであろう「モーニング娘。」がそこにいるはずですから。

  この、ある種神がかったとさえ呼べる「13人時代」の、2002年4月を超えることは至難の業。今後どうやってこれを超えるようなスタイルを見つけるのか‥‥新しい「始まり」はすぐそこまでやってきてますよ‥‥。



▼モーニング娘。『LOVE IS ALIVE! モーニング娘。CONCERT TOUR 2002春 at さいたまスーパーアリーナ』
(amazon:国内盤DVD / 国内盤Blu-ray

投稿: 2003 05 13 12:00 午前 [2002年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2003/05/07

メロン記念日『チャンス of LOVE』(2003)

  我らがメロン記念日通算9枚目のシングルは、これまでとはちょっと毛色の違ったタイプの楽曲で勝負。昨年からの勢いをそのままいい形で表現した前作「赤いフリージア」から一転して、アダルトな歌謡R&B"チャンス of LOVE"をタイトルトラックに、そして如何にもメロン記念日らしい元気でカッコカワイイGS風デジタルロックンロール"夏"という「挑戦」と「王道」が1枚に詰まったシングルになりました。

  タイトルチューン"チャンス of LOVE"はご存じ、鈴木Daichi秀行がアレンジ。サックスが印象的で、ちょっとWHAM!の "Careless Whisper"(西城秀樹が "抱きしめてジルバ" としてカバーした、あの名曲)を彷彿させる雰囲気を持った、ちょっと大人っぽい切ないナンバーに仕上がってます。これ、恐らく名曲「香水」の延長線上にあるタイプなんだろうけど、決定的な違いはやはりバックトラックとメロディ。「香水」がもっと「極力音数を減らし、隙間を大切にしたアレンジ」だったのに対し、今回の"チャンス of LOVE"って音の隙間は効果的に何度も登場しながらも、他のパートでの音数が多いんだよね。良く言えば豪華、悪く言えば詰め込みすぎっていう。悪いとは思わないんだけど、もっとシンプルでも良かったんじゃないかなぁという気もしないでもない。ただ、これは単調なメロディを補うために必要な手段だったのかもね。ハッキリ言ってこの曲のメロディ、手抜きと言われても仕方ない単調さなんですよね。覚えやすい/歌いやすいというメリットはあるものの、やはりこれまでのメロンの楽曲と比べてもちょっと‥‥と言わざるを得ない出来だよなぁ、と。けど、全体的な雰囲気は好きですよ。こういう路線を敢えて今やろうとした事に対しては、ちゃんと評価したいなと思うし。

  そういえば特にここ最近のつんく♂作品にはこういった「モロに悪しき'80年代歌謡」を彷彿させる楽曲が多くないですか? モーニング娘。「AS FOR ONE DAY」のストレートな歌謡曲路線といいソニン「東京ミッドナイトロンリネス」の大映テレビのドラマ主題歌的アッパーチューンといい。今回のメロンの楽曲もそういった'80年代歌謡路線だし、今や死後となった「カフェバー」を何となく思い浮かべてしまうノリというか‥‥元々つんく♂の書くメロディにはそういったノリがあったのでそれ自体は否定しませんが‥‥ここまで開き直られるともう‥‥頭が下がります。

  あ、この曲ってつんく♂の「アーイェー」ってのが皆無なのね。冒頭のセリフのみで、その後は一切登場しないんですよ。どうせなら頭のセリフもなきゃ尚良かったのに‥‥ってのは蛇足でしょうか? その辺は何となく彼のこの曲に対する「拘り」を感じちゃうんですけどね。

  そしてカップリング曲"夏"は、SHO-1という方がアレンジを担当。ハロプロ関係では過去リミックスワークが中心でした。これまでのロック路線の流れを組む1曲なんですが、これがもうね、我々がイメージする「メロン記念日」像をまんま表現した楽曲となってるんですよ(と、個人的には感じています)。ハイエナジーで、ちょっと似非セクシーで、それでいて男っぽさもあって、尚かつ可愛らしさもある。歌も4人が均等に歌い分けてる感じで好感触(ちなみに"チャンス of LOVE"が過去数作同様、柴田メインなのは言うまでもなく)。GS風にアレンジされたチープな打ち込みサウンドも妙に彼女達に合ってるし、何よりもこの曲、メロディがいいんですよね。"チャンス of LOVE"とは雲泥の差というか‥‥何でこっちをA面にしなかったの!?と初めて本気で思いましたね。過去数作のシングルの時も同じように感じる瞬間が何度かありましたが、それでもやはりタイトルナンバーは「如何にもA面曲」という豪華さがあったし、カップリング曲にはやはり「タイトルトラックにはなり得ない、足りない何か」を感じちゃったりしたんですよね。ところが今回に関しては2曲共、そこまでの差が感じられない。レベル的に低いんじゃ‥‥なんて穿った見方も出来ますが、ここ数作安定路線が続いたこともあり、聴き手側からすると「そろそろ意外性が欲しいよなぁ」って感じてる頃なんじゃないですかね。そりゃ"チャンス of LOVE"の意外性も強烈ですが、個人的にはここらでひとつ「バカっぽくてカッコカワイイ」メロン記念日を見事に表現した"夏"みたいな曲をシングルのタイトルチューンに選んでも良かったんじゃないかなぁ‥‥今回ばかりは本気でそう思いましたね。

  柴田メインがいけないとは言いませんよ。グループの顔として一番ルックスが良くてカワイイ柴田がトップを取るのは「アイドルグループ」としては当然の流れでしょう。けど、それ以前にメロン記念日って「4人組グループ」なんじゃないですか? アイドルとして売りたいのは当然でしょうけど、何もカワイイだけがアイドルじゃないでしょ? モーニング娘。だってカワイイだけじゃないでしょ、それは事務所が一番判ってるんじゃないかな? 歌い手としての実力をちゃんと持ったメンバーもいれば、天然で面白いメンバーもいる。そういった「4人バラバラの個性」をそろそろ本格的に活かした方がいいんじゃないでしょうか? 一昨年末に急遽設定された「ナチュラル・メルヘン・セクシー・ボーイッシュ」みたいなのも、今となっては無駄なような気がするんですよね‥‥折角ヒット曲も出てこれから更に飛躍‥‥って時なんだからさ、もっと頑張ろうよ、アップフロントエージェンシーさんとかよぉ!

  ‥‥ハァハァハァ。ちょっと興奮しちまったよ俺。ってまぁ、勿論悪いことばかりじゃないですよ。結局これって、それだけ彼女達に対する世間の注目度が高まってるから、もっとプロ意識を持った仕事をしろってことですから。きっとちょっと前までの俺だったら、そしてちょっと前までのメロン記念日だったら、この程度でも大満足だったんでしょうね。けどね、今やこの程度で収まるちんけな存在じゃないんだよ、メロン記念日は! モーニング娘。や松浦亜弥を蹴散らかすくらいの勢いがあるんだから、それに見合ったものを与えましょうよって話ですよ。そういう意味で、前作までが80~85点だとすると、これは70~75点かな(タイトルトラックに関しての話)。

  でもね‥‥「夏の夜はデインジャー!」の時もイマイチ気に入ってないみたいな書き方をしながらも、結局その後ライヴ等で体験するうちにドンドン好きになっていったわけで、今回の"チャンス of LOVE"に関しても、同じようになる可能性は十分に秘めてるんですよね‥‥って8月末まで待ちきれないよ俺。

  とにかく‥‥今回も無事トップ10入り出来ることを祈ってます。

  負けるな、メロン記念日!



▼メロン記念日『チャンス of LOVE』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 05 07 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, メロン記念日] | 固定リンク

2003/05/06

モーニング娘。コンサートツアー2003春 NON STOP!@さいたまスーパーアリーナ(2003年5月5日 夜公演)

  まず最初に、正直に書いておくと‥‥絶対に冷静にレポートなんて書けっこないってば。5月5日、いや、前日夜からかなり感傷的な気持ちで、モーニング娘。の音楽だけでなくテレビ番組さえも直視できない状態だったんだから。そんな俺が、どんな気持ちでこのライヴに臨んだか、皆さん想像つきますか?

  今回の圭ちゃんの卒業ツアーというのは、昨年7月31日に発表された「ハロプロ構造改革」の、いわば完結編といえるものであり、今日この日でひとまずは完結するといっていいでしょう。ま、矢口のキッズとのユニットは結局まだみたいですけど‥‥イベントとしての、あの一連の流れは圭ちゃんの卒業をもって完結なんでしょうね。

  今日のライヴ、一言でいうならズバリ、「ずっと先延ばしになっていた最終回がやって来た」といったところでしょうか。ごっちんと圭ちゃん、ふたりの卒業が発表され、同時に旅立つのではなくあえて半年ずらすという、興行としては上手いことやってるのか下手なのかイマイチ判断がつきませんが、ごっちんの卒業で「モーニング娘。という物語」のクライマックスを迎えながらも、決してエンディングまで進むことがなかった。その物語がいよいよ完結する‥‥俺にとっての「5・5」とはそういう日だったといっていいでしょう。ここで何かが終わる。そしてまた何かが始まる。いや、俺の中で本当にまた何かが始まるのか、あるいは完結してしまうのか‥‥結果はライヴを見終えた後にならないと判りませんが。

  さて、というわけでライヴの簡単なレポートに移りましょう。今回の会場となったのは1年前にも足を運んだ「さいたまスーパーアリーナ」。最終日最終公演ということもあり、超満員のようです(ステージ裏までビッシリ人が入ってたし)。自分はアリーナのE-4ブロック。最初右寄りだと思ってたんですが、結局ど真ん中でした。けど一番後ろのブロック。これだったらまだスタンドの200レベルの方が観やすいんじゃないか‥‥ま、通路側だったことがせめてもの救いですが。

  ステージセットはかなり簡素なもの。昨年の春ツアーは遊園地のようなセットを組んでいましたが、今回はそんな派手なものはなく、どの位置からも比較的観やすいように作られているように感じました。ま、実際のところはどうなのか判りませんが。

●そしてオープニング

  定刻から5分少々遅れ、会場内にもの悲しいピアノの音色が流れ出します。今日の1曲目を知ってる人なら、これがその曲に続くものだと判るでしょうけど‥‥それにしても、何というかとても厳かな空気が。そしてそれをぶち壊すような「圭ちゃん」コール。昨年のごっちんの時も凄かったですが、今日はその比じゃないと感じましたね。ま、キャパ的にも横浜アリーナより1万人以上多く入りますからね(そういえば、この日の入場者数は28,000人とのこと。昨年の春コンの時は25,000人って言ってたと記憶してますが、やはり圭ちゃん効果なんですかね)。

  ピアノが奏でるメロディに合わせるように会場が暗転、恒例のオープニング・ムービーが流れ出します。ま、所謂「本日の出演者紹介」映像ですね。ココナッツ娘。、カントリー娘。と続き、各ユニットが紹介された後にモーニング娘。が登場‥‥更に大きな歓声が。そしてVTR終了と同時に真っ暗なステージ上から加護ちゃんのセリフ‥‥というわけでライヴ1曲目は最新シングル"AS FOR ONE DAY"。とてもオープニング向きの楽曲とは思えませんし、これから盛り上がるぜ!って時に冷や水を浴びせられたような気持ちになっちゃうんですが‥‥これが視覚的には相当良かったんじゃないかな、と思いまして。何というか、可憐なダンスともの悲しげな曲調が相俟って、まるで舞踏会を観てるような錯覚に陥るわけですね。そういう点では良かったなぁと思うんですが‥‥ハロプロのライヴにありがちな「その時点での最新シングルがライヴ1曲目」っていうの、そろそろ止めた方がいいと思いますよ。だって、例えばメロン記念日だったら、これからライヴをやるとすると現時点での最新シングル "チャンス of LOVE" がライヴ1曲目になるってことですよね? う~ん、やっぱりねぇ‥‥もっとライヴの構成に気を遣った方がいいんじゃないですかね?

  1曲目が終わり、簡単な挨拶をした後に、あの印象的なインダストリアル風サウンドが‥‥そう、2曲目はアルバムから"TOP!"。コンピューターボイスで各メンバー名を呼んでいくイントロがまたカッコイイ。それぞれの名前を呼んだ時にスクリーンに顔がアップになるんだけど、とにかく全員凛々しい顔してるのさ。なっちやかおりんの余裕を感じさせる表情もいいし、矢口のキリッとした表情も素敵だし、何よりもこの人‥‥石川梨華さん、あなた投げキッスする程の余裕が出てきたんですね‥‥正直恐れ入りました。もうね、このイントロだけで背筋がゾクッとしたんだけど‥‥だけど‥‥歌に入った瞬間、ちょっと興醒め。とにかく、バックトラックが弱い! 大音量で鳴らした時、こんなにも低音が弱かったのか!?って初めて認識しましたね。前の曲の時は全然感じなかったんだけどね。特にこの曲は低音(ベース)がブイブイいってるところがカッコイイんじゃないかなぁ、と思っていただけにちょっと残念。これじゃあavex系と同じだよ。

  全体的に言えたことですが、アルバムからの新曲の殆どが低音弱いんですよね。高音域だけ妙に強調されてて、なんかライヴに来た感じがしないんだよね。唯一、ダンス☆マンがアレンジした3曲目"「すっごい仲間」"だけはさすがにいい音してましたが。なんで新作「No.5」を繰り返し聴きたくならないのか、何となく判ったような気がしましたね。

  その後、スクリーンに各メンバーのプロフィール紹介が始まり、それが終わると衣装替えの済んだ12人が並び、ひとりずつ自己紹介。ま、ここではその内容は割愛します。で、MCの延長線上で矢口がそのまま"ひょっこりひょうたん島"へと導いていきます。それにしてもさぁ‥‥"AS FOR ONE DAY"はフルコーラスで歌われたのが嬉しかったんだけど、その後はほぼ全部、ショートバージョンだったのが正直辛い。というか厳しい。この"ひょっこりひょうたん島"でさえ、テレビではフルコーラスだったのに今日はショートバージョンだもの。たかだか3分半の曲なのにさ、そこまで削ってどうすんの? ただでさえライヴがどんどん短くなってるように感じるのに‥‥その後、"恋愛レボリューション21"を経て、ヤングチーム(辻・加護・高橋・紺野・小川・新垣)がメインを取るアルバムナンバー"強気で行こうぜ!"に続くんですが、この曲やっぱり良かった。唯一アルバムからフルコーラス歌われてたんだけど、ここでの見所は高橋と辻の急成長振りじゃないですかね。高橋は以前よりも更に安定感が増して、安心して聴いてられるようになったね。そして辻ちゃん。この子の昨年後半からの成長っぷりはもっと評価されるべきなんじゃないかな?って個人的には思っていたんだけど、この日のライヴ観てその思いは更に強くなりましたね。歌の力強さやグルーヴ感もさることながら、とにかく表情がいいんですね。急に大人びたというのもあるんだろうけど、恐らくどんどん後輩が入ってきて責任感みたいなものが芽生えたんじゃないかな? 今日はとにかく辻ちゃんに釘付けでしたね俺。あ、あと紺野も本当に成長したなぁ。最後まで歌い通してたし、喉が潰れて声が出なくなるなんてこともなくなったようだし。本当、この1年間彼女達を追ってみて、その成長振りにはかなり驚かされてます。

  ここで一旦本編はお休みに入り、各ユニットコーナーへ。

●ココナッツ娘。

  シャ乱Q最大のヒット曲"ズルい女"の英詞&ハウス風アレンジバージョンを披露。当然音源として発表されていないテイク。つうか、既にココナッツとしての新曲は約2年リリースされてないんですが‥‥新メンバー募集なんて噂もあったようだけど、結局どうなるんでしょうか、このユニットは?

  出来に関しては、可もなく不可もなくといったところ。ま、原曲が素晴らしいんだもん、悪いはずがない。

●カン梨華

  新メンバーが決まったから、モーニング娘。同様このさいたま公演から4人体制で歌うのかと思ったら、これまで通りあさみ・里田・梨華っちの3人でデビュー曲"初めてのハッピーバースディ!"を歌いました。何度聴いてもいい曲はいい曲。けど‥‥里田がりんねのパートを歌ってたんだけど‥‥非常に違和感あったね。特に「ちこーく!」のところ、カラオケにそのままりんねの声も残ってるんだもん。里田の生声にうっすらとりんねの声が被さってるのね‥‥何だか急に切なくなったよ俺。

  歌に関しては特筆すべき点なし。ま、いつも通りでした。梨華ちゃんも歌えてる方だと思ったし。

●飯田圭織

  かおりんのソロコーナーもちゃんと用意されてました。先日リリースされたソロアルバム「オサヴリオ」から、そのタイトルトラックである"オサヴリオ"を披露。ワンコーラスだけだったけど、とても良かったなぁ。ドレスを着たかおりんも綺麗だったけど、まず感動したのはその歌声。アルバム同様、素晴らしい歌声を聴かせてくれました。発音もアルバム同様悪くないと思ったし(って俺は全然ギリシア語は判りませんけど)。公演によっては曲目が変わってるみたいですが、個人的にはこの曲で良かったなぁ、好きな曲だしさ。

●プッチモニ

  正月のハロコンから登場した、未だにリリース予定の立たない"WOW WOW WOW"を披露したんですが‥‥正月観た時よりも更に良くなってましたね。っていうか、これバックトラック差し替えられてない? 正月聴いた時はリズムトラックが打ち込みっぽかったんだけど、今日聴いたら共に生音のように感じられました。特にベースね。恐らくMASAKI("強気で行こうぜ"やミキティの "涙GIRL" でブリブリのランニングベースを弾きまくっている、元JACKS N'JOKER、現アニメタルやCANTAで活躍するベーシスト)が弾いてると思うんですが、どんどんカッコ良くなってるんじゃないかな? ライヴで反応見て、手を加えてるってとこなのでしょうか、それとも「もっとA面に見合った楽曲が歓声するまでの繋ぎ」なのでしょうか? 個人的にはこのままリリースしても問題ないように思うんだけどなぁ。ホント勿体ない。

●ミニモニ。

  新曲"ロックンロール県庁所在地~おぼえちゃいなシリーズ~"を披露。完全口パクなのかなぁと思わせておいて、実はちゃんと生声も混ぜてることに今日気づきました。ここでも高橋と辻のパフォーマンス&歌(生声がしっかり響いてた)には目を見張るものがありました。反面、加護は声質のせいもあってか、ちょっと損してるように思いましたね。

  矢口在籍時とは別物だというのは頭で判ってるんだけど‥‥ちょっと新生ミニモニ。は小さくまとまりすぎだと思いますね。ダンスフォーメーションのせいもあるんだろうけど、もっと動き回る、聴いてるこっちも歌って踊れる、そしてダンスを真似したくなるような楽曲を彼女達に歌わせるべきだと思いますね。高橋の能力だって未知数なわけだし、それは辻にしても同じこと。まだまだ伸びるふたりの為にも、今後はそういった楽曲を期待します。

●VTR:じゃんけんぴょん大会

  今年に入ってから、こういうVTRでの繋ぎが増えましたね、ハロプロ。ま、悪いとはいいませんが‥‥これは12人がジャンケンをしてトーナメント戦をするというもの。何バージョンかあるようですが、この日上映されたのは司会が高橋で、優勝は新垣といった内容。ま、それなりに面白かったですよ。

●再び娘。へ‥‥

  後半戦は"LOVEマシーン"から。ま、この曲での圭ちゃんも今日で見納めだし、散々飽きただの何だの言ってたけど、今日は素直に楽しめましたよ。その後、しっとりと"「すごく好きなのに・・・ね」"へ。アダルトチーム(飯田・安倍・保田・矢口・石川・吉澤)がメインで唄い、残るヤングチームはコーラス。よっすぃーがいい表情してたなぁ。なんか最近、よっすぃーがいい感じじゃないかな? 一時期と比べるとかなり痩せたみたいだし、大人っぽくなったし。一時期は気まずそうに見えた梨華ちゃんともいい感じみたいだしね。

  そしてステージが暫く真っ暗になり、急に灯りが点くとそこにはスタンドマイクと共に9人の娘。達が‥‥POCKY GIRLS名義での"YES! POCKY GIRLS"を披露。まぁ悪くはないんだけど‥‥他にもっと歌うべきアルバム曲があるんじゃないの? "HEY!未来"とかさぁ。まぁライヴを盛り上げるってことを考えると、こっちの方がいいのかなぁ‥‥そこまで好きな曲でもないので、ライヴで聴けてそんなに得した気分にならなかったんだけど。

  9人が引っ込み、残りの3人‥‥Venus Mousseの飯田・矢口・吉澤が登場して、MCを。ま、ショートコントですよ。モーニング娘。の中でも身長のある飯田&吉澤に挟まれた矢口がまたいい味出してましたね。なかなかいい組み合わせじゃないでしょうか? あ、内容に関しては割愛。大体ギャグやコントを文字で説明する事ほど情けないことはないからね。つうわけで、MCからそのまま"女神~Mousseな優しさ~"へ。ごっちんのパートはかおりんが歌ってたような(冒頭のね)。この曲はいいアクセントになったような気がしないでもないなぁ。こういったバラード風の曲が本編にないし(かおりんソロのみだしね)ちょっと初期タンポポの雰囲気を持った曲だから、個人的には大歓迎なんだけどね。

  再びさっきの9人が戻ってきて、「モーニング娘。意識調査」なるコントをやって(内容は割愛)、全員揃ったところで待ってました!の"そうだ!We're ALIVE"へ。もうね、バックトラックの音の鳴りが全然違うのね。リズムの力強さ、ベースのうねり具合、そしてシンセやインダストリアルサウンドの響き具合、全てをもって完璧。やはりこの曲を超えるにはまだまだ時間を要しそうですね。どうせならフルコーラス聴きたかったなぁ。

  そういえば‥‥今日はずっと思ってたんだけど、ステージがやけにデカく感じられるんだけど‥‥気のせい? モーニング娘。自体のオーラが小さくなってるのか、それとも実際にステージが前回よりも大きくなってるのか、それともステージ上に余計なモノがない分、そう感じるのか。本当のところはどうなんでしょうね?

  "そうだ!We're ALIVE"のエンディングからそのまま"I WISH"へ。この曲が正月以降また復活してるのが嬉しいなぁ。もうこの辺になると、俺も踊りまくり。前半は新曲がどんなもんか様子を伺う感じでしたが、この辺の楽曲になるともうねぇ、ジッとしてるのが馬鹿馬鹿しくなるのよマジで。そして更に盛り上がる"ザ☆ピ~ス!"ときて、最後に"ここにいるぜぇ!"で大団円。終始踊りまくり、歌いまくり。あー、やっぱりモーニング娘。のコンサートはこうじゃなきゃ!って再確認。小難しいことも、下手な小細工も要らない、ただ腰にくるビートと彼女達の歌があれば十分じゃないか‥‥それまでの俺をちょっと反省。今回のツアーはこれ1本しか観れないってのもあって、最初は様子を伺う感じだったんだよね。それに圭ちゃんのことで感傷的にもなってたし。ああ、もうそんなのどうでもよくなった。気持ちよけりゃあそれで十分。だって目の前の12人が実際そうじゃないか!

●本編終了。アンコールへ‥‥

  本編が終わった時点で、約90分程度。さぁ、ここからが長いような気が‥‥実はアンコール待ちの時、サイリウムも持たずにただひたすら歌い踊っていた俺に対し、隣にいた人が「これ持ってます?」と赤いサイリウムを差し出したんですね。で、俺は「持ってない」と答えると、「アンコールの時に使ってください」といって1本くれたんですよ。話を聞くと、ネット上で「アンコール時に赤いサイリウムの海を作ろう。それを圭ちゃんにプレゼントしよう」という企画があったようで。最近、娘。関係のサイトを全然見てなかったので全く知らなかったんですが、そういうことになってたんですね? 「9・23」のタンポポ畑は判るんですが、何故赤い海なのか、そしてそれを圭ちゃんになのか‥‥娘。が戻ってくるまでその理由は判りませんでした。

  メンバーが戻ってきた瞬間、辺り一面が真っ赤なサイリウムで埋め尽くされました。そしてそれに気づいたかおりん。うぁ~!って笑顔で客席を指さし、圭ちゃんに教えてる。これを見た圭ちゃん、号泣。矢口やなっちまでもらい泣き。ちょっと感動的だよこれは。タンポポ畑を体験してない俺からしたら、あの場にいれたこと、そしてそれに参加できたことが感動なわけよ。かおりんだったかなっちだったか忘れたけど、「圭ちゃんの好きな赤い色だよ」ってコメントでようやくその意味が判った俺。なっちが泣きながら一生懸命「みんなの温かさが伝わってきたよ」と挨拶。12人全員が挨拶した後、圭ちゃんを取り囲む形でアルバムラストナンバー"卒業旅行~モーニング娘。旅立つ人に贈る唄"を歌う。いや、全然歌になってないのよこれが。もう、全員泣き崩れかかってて。一生懸命歌おうとしてる年長組に対し、5期の4人は完全に泣きに入ってるし。そして真ん中にいる圭ちゃんも泣くのを必至に堪えてる感じ。いや、泣いてたんだけど。赤い海の時点でウルウルきて、メンバーのコメントで涙が堪えきれなくなった俺も、さすがにこの曲の頃には涙がポロポロこぼれ出す始末。

  曲が終わると、圭ちゃんが6期メンバーをステージに呼びだし、ひとりずつ挨拶を。田中・道重・亀井・藤本の順で挨拶するんだけど‥‥新人3人の中では既に亀井が一歩抜きん出てる感じ。他の二人が笑顔が引きつってるのに対し、比較的自然体の笑顔で応えてたのが亀井。ちょっとこの子は期待できるかもしれないね。そしてミキティは相変わらずミキティのままでした。ま、変わってもらっても困るんだけど。

  そしていよいよ、最初で最後の「16人娘。」として"Do it! Now"を歌うわけです‥‥やっぱりね、6期浮いてたよ。悪いけど、ミキティですら浮いてた。なんていうか、既に完成されている「モーニング娘。特有のグルーヴ感」っていうのがあるとすると、まだそこに馴染んでない4人はどうしても浮いてしまうわけね。ステージ慣れしてるはずのミキティでさえ、やっぱり違うのよね。もうこれは仕方ないことなんだけどさ、後は場慣れするしかないよね、完全な一体感を出すためにはさぁ。

  新人3人は一生懸命頑張ってるんだけど、まだぎこちないんだよね。無理して笑顔作って踊ったりしてさ。つうかこの曲、笑顔で歌う曲じゃねぇだろ!?と突っ込み入れたくなりましたが、まぁ優しく見守ることにします。他の12人に関しては‥‥泣いても笑ってもこれが最後、有終の美を飾ろう、集大成を見せようと真剣そのもの。昨年夏、この曲からスタートした「構造改革」は奇しくも同じこの曲で終わろうとしています。

  これまでの公演はここで終わったんだろうけど、やはり最後の最後。圭ちゃんひとりを残してみんなステージを去り、圭ちゃんからラストメッセージ。観てるこっちは泣きっぱなし。そして花束を持ったかおりん他一同が再登場。花束を渡した後、15人からひとりずつメッセージが。順番は(覚えてる限りでは)ミキティ→田中→道重→亀井→紺野(号泣)→高橋(座り込んで泣き崩れる)→小川→新垣→加護(辞めないで欲しいの一言で大号泣。特に俺が)→よっすぃー(ずっと笑顔だった。涙流してても笑顔のまま。改めてこの子の強さ・たくましさを再確認できました)→辻→石川(ずっと堅い表情で泣くのを我慢してたのに、しゃべり出した途端に泣いちゃったよ。ずっとここまで堪えてたんだね。更にここでもらい泣き。特に俺が)→矢口(既に気持ちの整理がついたのか、しっかりメッセージ伝えてましたね。勿論泣いてはいたけどさ)→なっち→かおりん、といった感じでしょうか。ま、細かいとこは6月に出るDVDで確認してください。

  全員のメッセージが終わったところで、最後の最後で圭ちゃんのソロ‥‥なっち言うところの「モーニング娘。の卒業のテーマ曲」である(この表現は個人的には「?」だったけど)"Never Forget"を披露。やるとは思ってたけど、いざこの曲が始まると‥‥驚いたことに、全員ちゃんとコーラス取ってるのね。しかもちゃんと生声で(!)、6期の4人も含めて(!!)。コーラスっていっても、その殆どが「アー」ってやつなんだけど、要所要所で年長組がハモりを入れたりしてて、かなり興味深い歌になりましたよ。

  っていうか‥‥モーニング娘。はその最終回で、原点ともいえる「コーラスグループ」に立ち返った、これが個人的には興味深かったなぁ。誰が望んでこういう形になったのか判りませんが、何かもうこういう「コーラスグループとしてのモーニング娘。」を見る事なんてないだろうな、と思っていたので‥‥驚きや嬉しさと同時に、ただただ涙するばかり。無言で涙ポロポロ。何やってんだよ俺。

  そして歌い終えた圭ちゃんは、何度も何度もありがとうと言って、ステージから去っていきました。最後にもう一度、大きな声で「ありがとー」って叫びながら。そして圭ちゃんは去り、残された15人もステージから去っていくのでした。130分に渡る卒業の儀式、そして俺にとっての「最終回」はこうやって終わっていったのでした。

●ライヴを終えて

  冷静に書けないな‥‥なんて思ってたけど、いざ書き始めると記憶を辿って集中するためか、かなり冷静になってる俺がいるのね。それはもしかしたら、「最終回」を経てサッパリしたからなのか、それとも既に新しい始まりにワクワクしてるからなのか‥‥まだどっちなのかは判りません。余韻に浸るという感じでもないし、ライヴ中は泣きまくったにも関わらず、これを書いてる今は全然悲しくないし、書いてて思い出し泣きすることもないし。何だろう、この気持ちは‥‥

  ただ、間違いなくいえるのは‥‥俺の中で確実にひとつの時代が終わった。それだけは事実であり、間違いありません。そのひとつの時代というのが「モーニング娘。を好きな俺」なのか、あるいは「モーニング娘。そのもの」なのか‥‥それは彼女達が次のアクションを起こすまで、この俺にも判断つかないと思います。かといって、6月のミュージカルは行く予定もないし、7月のハロコンにも行くつもりもない。そう、まずは圭ちゃんを欠いた15人での新曲を聴いて全てを判断してみようではないか‥‥今はそう考えてます。

  映画の世界でもそうですが、続編が1作目よりも面白かった・素晴らしかったというのは殆ど希な話です。大体は1作目を水で薄めたようなものか、あるいはセルフパロディで終わっています。ここで一区切りついたモーニング娘。、果たして続くストーリーはこれまでを超えるようなものになるのか、あるいはどんどん薄まっていくのか‥‥今はただ、冷静に見守っていこうと思います。

  とりあえず今は‥‥圭ちゃん、ありがとう。そして、これからも応援してます!


[SETLIST]
  [OPENING MOVIE]
01. AS FOR ONE DAY
02. TOP!
03. 「すっごい仲間」
  [VTR:メンバー紹介]
  [MC:全員]
04. モーニング娘。のひょっこりひょうたん島
05. 恋愛レボリューション21
06. 強気で行こうぜ!
07. ズルい女 [ココナッツ娘。]
08. 初めてのハッピーバースディ! [カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)]
09. オサヴリオ [飯田圭織]
10. WOW WOW WOW [プッチモニ]
11. ロックンロール県庁所在地 [ミニモニ。]
  [VTR:モーニング娘。じゃんけんぴょん大会]
12. LOVEマシーン
13. 「すごく好きなのに・・・ね」
14. YES! POCKY GIRLS [POCKY GIRLS]
  [MC:飯田・矢口・吉澤]
15. 女神~Mousseな優しさ~ [Venus Mousse]
  [MC:安倍・保田・石川・辻・加護・高橋・紺野・小川・新垣]
16. そうだ!We're ALIVE
17. I WISH
18. ザ☆ピ~ス!
19. ここにいるぜぇ!
  [Encore]
  [MC:全員]
20. 卒業旅行~モーニング娘。旅立つ人に贈る唄~
  [MC:6期メンバー登場&挨拶]
21. Do it! Now
  [MC:メンバー全員から保田へメッセージ]
22. Never Forget



▼モーニング娘。『モーニング娘。CONCERT TOUR 2003春 NON STOP!』
(amazon:国内盤Blu-ray

投稿: 2003 05 06 02:23 午前 [2003年のライブ, カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。), ハロー!プロジェクト, プッチモニ, ミニモニ。, モーニング娘。, 飯田圭織] | 固定リンク

2003/05/03

おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)『母と娘のデュエットソング』(2003)

モーニング娘。の安倍なつみはこれまでソロで音楽活動を公にしてくることはありませんでした。それはつんく♂自身の「安倍こそがモーニング娘。の顔であり、マザーシップ」という表現が全てを言い表していると、俺自身も感じていたからね。言い方を変えれば、安倍が本格的にソロ活動をする時……それは「モーニング娘。の終焉」を意味する‥‥それくらいのことだと思うんですよ。ところが、今回リリースされたこのシングルはちょっと話が違う。そう、所謂「企画モノ」以外の何モノでもないですよね、これ。それにソロ活動という程でもなく、不確定なユニット形態。しかも相手はあの六文銭の四角佳子、しかも作曲にはその小室等が加わるという、正しくオリジナルソング版『FOLK SONGS』といった形になってるわけです。ま、『FOLK SONGS』にはこれまで、つんく♂は関わってきてないわけですから、そういった意味ではちょっと違うのかもしれないけど……。

安倍がこれまでソロで歌ってきた楽曲は、例えば本体では「せんこう花火」や「男友達」、また『プッチベスト』にて「トウモロコシと空と風」、そして2001年春の当時のメンバー10人によるソロシングル「真夏の誕生日」。この程度なんですよね。当然、これまで一度として歌手としての「課外活動」(=ソロ/ユニット活動)はなかったわけで、そういう意味では満を持しての……ってことになるんでしょうけど、ま、最初にこういう形でのソロ活動と耳にした時「あ、これ1枚の企画モノだろうなぁ……」とか正直思いましたね。多分、こういう形態でハロプロのメンバーを使ったコラボレートが今後も増えると思いますよ。それは個人的には悪いことだとは思いませんね、こういう風に「つんく♂以外のソングライターとの共作」という形だったら。だって、絶対に新鮮なものが生まれるはずだから。

で、今回のシングル収録の2曲ですが……良くも悪くも「モーニング娘。の安倍なつみ」のパブリックイメージを壊さない程度の作風ってことになるのでしょうか。正直、もっとフォークソング的なものを想像してたのですが、これってフォークというよりはニューミュージック的ですよね? ま、『FOLK SONGS』企画自体がホントにフォークなのかどうかっていう疑問の残る企画なんで、そう考えればこうなるのは当然なのかなぁ、と。

勿論、気に入っていないわけじゃないですよ。現にここで取り上げてるってことはここ数日、結構な頻度で聴いてるってわけですから。それに、この曲を聴いて俺が安倍に対して思い描いていた「ソロ構想」がちょっと変わってきたなぁ、と感じているのですから。

安倍がソロをやるとしたら、どういう形が一番いいのかなぁ……ってことを前々から考えたことがあったんですよ。どういう音楽性が一番彼女にフィットするのか、一番彼女らしさを表現することができるのか、と。でね、結局はモーニング娘。での路線を踏まえた、それこそ延長線上にある形。これが一番彼女らしいのかと思ってたんですね。勿論、安倍こそがモーニング娘。なわけですから、それは決して間違いではないと思うんですが。けどね、この1年くらい……『童謡ポップス』とかテレビ番組でのオリジナルソングによる童謡とか、そういうのを歌う彼女を観たり聴いたり、そして先日発売されたエッセイ集を読んだりすると、彼女には「アーティスティック」な方向性よりも……言い方は悪いですが……もっと下世話で、それこそ子供にまで伝わりやすい表現方法の方がより安倍に合ってるんじゃないのかな、と。決して安倍がアーティスティック路線無理とか幼稚とかそういう意味じゃないですよ。

彼女の「陽」の要素ってのはファンなら誰もが認識するところかと思います。そしてそれは多くの「闇」を切り抜けてきたからこそ得たものであって、それは決して彼女ひとりの力によるものではなく、周りのメンバーや友人、家族やスタッフ、そしてファンといった多くの人達の存在があったからこそのものだと思うんですね、個人的に。そして彼女はそういった「陽」の要素を逆にそういった周囲を取り囲む人間達にも振りまいている。単純に優しく・明るく振る舞うだけではなく、それを「歌」にしたためて……それって俺には真似できそうでできないよなぁ、と常々思っているわけです。そしてそれも「選ばれた人間こそが持つことができる才能」のひとつだと思うんですよ。やはり彼女は選ばれた人間だと。

そうした「選ばれた人間」として、我々のような大人や彼女と同年代の10~20代の人達だけでなく、それこそ小学生くらいの子供にまでストレートに届くような歌を彼女には歌って欲しいなぁ……このシングルを聴いてそこまで思ってしまったんですよ。そして彼女にはそれをやり遂げるだけの才能と力が絶対にある。俺はそう確信してます。

間違いなく今回のシングルは「母の日」を意識したものでしょう。リリース時期もその周辺だし。ちゃんとテレビ番組でのプロモーションもあることですし、それらを観て聴いた人達……そういった子供達やその親御さんにまで届けばいいなぁ……そう願います。

私事で恐縮ですが……先日、自分の母親が商売を初めて20周年ということで、その記念パーティーを開きまして。古くからの友人・知人、親戚、俺達家族、そして母を支えたお客さん達。こういった人達が100人以上も集まってくれました。母の人徳ってのもあるでしょうけど……なんかね、あれを見てからこの曲を聴いてしまうと、ちょっとウルッときちゃうんですよ。ああ、ヤベェなぁ。俺も歳なのかなぁ、と。たまたまそういうシチュエーションと重なってしまったこともあり、また安倍の屈託のない歌い方も相俟って………ちょっと今の自分にはググッとくる大切な曲になりそうな予感。決して名曲と呼べる類の楽曲ではないですが、例えば「握って歩きたい」みたいに子供や大人にも届くような歌い継がれる曲になってくれればなぁ……難しいかもしれないけど、そういうふうになってくれたら俺は嬉しいなぁ。

そして「安倍なつみというシンガー」には、これからもそういう曲をバンバン歌っていって欲しいと思います。モーニング娘。そのものがなくなったとしても、彼女はきっと歌い続けると思います。あるいは将来、結婚をして子供を持って表舞台から遠ざかる日が来るかもしれません。そんな日が来たとしても、きっと彼女は自分の子供達に向かってそういう「優しい歌」を歌い続けることでしょうね。いや、絶対にそうだと思いますよ。そしてやっぱり‥‥俺はそんななっちが大好きなんです。歌っている安倍なつみが大好きなんです。今後、再び「安倍なつみ」としてのソロ活動があるかどうか判りませんが、また心に響くような素晴らしい歌を期待しています。

なっち、ありがとう。



▼おけいさんと安倍なつみ(モーニング娘。)『母と娘のデュエットソング』
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投稿: 2003 05 03 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 安倍なつみ] | 固定リンク

2003/04/27

藤本美貴 ファーストライブツアー2003春 ~MIKI①~@Zepp Tokyo(2003年4月26日 昼公演)

  2月に観たブリッツ公演のレポ最後に「今日のライヴ観て、4月のZEPP TOKYOも行きたくなっちゃったじゃないですかぁ!」と書いた俺。あれから迷わずチケットゲットに走ったわけですが‥‥藤本美貴初のソロツアー終盤戦、ラスト前となった東京追加公演。場所はZepp Tokyoという赤坂BLITZよりもキャパ的に500人近く多い会場で、昼・夜の2回公演を行ったわけですが‥‥やはりというか、昨今のハロプロ系チケット値上がりも影響してか、自分の行った昼公演は結構チケットがダブついていたようですね(自分もチケットを1枚余らせていたし、ヤフオクでも相当数流れていたし、しかも当日券まで出てたし)。これならブリッツ2公演の方がよかったんじゃないかなぁ。

  まぁそんな事言っても始まらないや。来週にはもうモーニング娘。としての初ステージを踏んでるわけですし、そういう意味では貴重なソロとして(現時点では)最後の関東公演を思いっきり堪能しようと思いまして。ま、前回から約2ヶ月。結局モーニング娘。加入前最後の音源はアルバム「MIKI①」となってしまいその後シングルがリリースされることもなかったわけで、曲目自体は前回と全く同じ、衣装も同じ、パフォーマンスも基本的には同じ。というわけで、細かいポイントについては2月のレポを読んでもらうとして、今回は前回との違い、そして気になった点について書いてみたいと思います。

  ミキサー卓周辺で観てたので音響面から。Zeppという会場の作りもあるんでしょうけど、カラオケの割りには音が良かったように思います。歌もかなりハッキリ聞こえてたし。

  ただ、この日のミキティの調子は最悪だった、とだけはちゃんと書いておきますね。オープニングの"ブギートレイン'03"では終始フラット気味で、所々声も裏返るし。声量はあるようですが、喉で歌ってるため、ハードなツアーにはまだまだ不慣れなようですね。モーニング娘。加入前ということもあるのか、相当ハードスケジュールだと思うんですが、そんな中毎週末行われるライヴをもっと大切にして欲しかったなぁ‥‥とスタッフに対して苦言を呈したいですね。このツアーの成功次第で今後のミキティの娘。加入後の人気も少しは変わってくると思うんですが‥‥続く"ロマンティック 浮かれモード"でも安定した歌は聴けず、"大切"においては歌のテンポがかなり突っ込み気味で、彼女自身が焦っているのか息切れしているのか判りませんが、相当厳しい印象を受けました。

  なのに続く"ケーキ止めました"では力強い、安定した歌を聴かせてくれたもんだから、俺は一瞬「‥‥口パクに切り替えた!?」と錯覚した程。音が良く聞こえるポジションでの観覧だったこともあり、マジで口パクだと思ってたんですが、やはり所々荒いところがあったので実際に歌っていたようです。それにその後も安定と不安定を行ったり来たりしてたので、この1曲だけ口パクとも思えないしね。

  そういえば、この日はお客に小さい子が前回よりも目立ちました。ゴールデンウィークが始まった事も影響してるのか、それともブリッツの時よりチケットが取りやすかったのか(ま、前回はブリッツ1日だけでしたしね)、親子連れとか小学生の女の子同士とか、松浦亜弥程ではないにしろ確かに前より増えてました。アルバムもセールス好調なようだし、モーニング娘。入りが影響してるのか(間違いなく「セクシー女塾」は影響してないと思われ)。喜ばしい限りです。ま、メロン記念日の時にもそういうお客が少なからず見受けられたので、ハロプロ効果なんでしょうかね。逆に、本当にモーニング娘。の状況というのは悪いらしいですね。いろんな分野の方から耳にする話題はあややの話題ばかりで、如何に現在のモーニング娘。が瀬戸際かが伝わってきます。ホント、ミキティに起爆剤になってもらいたいもんです。

  前回、MC代わりに使われたVTRも、ボーリング編はそのままでしたが、あややの応援メッセージは後半戦用に撮り直されてましたね。流れるPVも "草原の人" から "ね~え?" に変わっていたし。あややが登場した瞬間の会場の沸きっぷりはハンパじゃなかったですね。

  ライヴ後半戦も歌の調子は不安定だったんですが、ラストがブリッツでは"会えない長い日曜日"~"ボーイフレンド"という流れだったんですが、その後改善されたようで、今回は"ボーイフレンド"~"会えない長い日曜日"に入れ替わってましたね。うん、こっちの方がスッキリしてるし、実際盛り上がるし良かったと思いますよ。こういう曲順チェンジがもっとフレキシブルに出来るライヴだといいんですが、カラオケだとそうもいかないんでしょうね(少なくとも昼と夜で曲順を入れ替えるなんてのは不可能でしょうし)。けど、つんく♂の意見だったのかファンの声を参考にしたのかは判りませんが、こういう変更は大歓迎です。実際、ミキティも"会えない長い日曜日"の後半サビを客に歌わせたりして、結構フロントマンとしても頑張ってコミュニケーション取ろうと試みてたし。この2ヶ月間の成長の跡は伺えますね。

  そしてアンコール。やはりMCは苦手なのか、たどたどしいんですよね。が‥‥この人の「大物振り」を感じさせる出来事がありまして。MCで今日は楽しかったです、みたいなコメントをしてる途中で急に喋るのを止めたんですよ、彼女。そうすると客は「ミキティーっ!」って騒ぎ出しますよね。で、そのまま黙ってれば更に声援は大きくなる。感極まって黙ってしまったのか、それとも自分が黙ることで大きな声援が沸きそれを聞いてひとり楽しんでいるのか‥‥それを30秒くらい放置して聞き入ってるミキティ。どうも俺には後者のように受け取れたんですよね。わっ、こいつの「わたしミキティ、文句ある?」みたいなヒール振りを改めて実感しました‥‥つうか惚れ直した(笑)。いや、もしこれが本当に俺が感じた通りだったとしたら面白いんだけどなぁ。是非そうであって欲しい!

  というわけで、ライヴレポートというよりも最後は「ビッチなミキティ」賛歌となってしまったわけですが‥‥この人には是非モーニング娘。加入後もこういったダーティなイメージを守って欲しいですね。ま、こっちが勝手にそう思い込んでるだけかもしれませんが。6期メンをステージ裏で説教したり、新垣からカツアゲしたり、石川の靴に画鋲入れたり、そういうミキティであって欲しいなぁ(絶対ないって)。

  けど、やっぱり‥‥モーニング娘。に入れるの、勿体ないなぁ。


[SETLIST]
01. ブギートレイン'03
—MC—
02. そっと口づけて ギュッと抱きしめて
03. 大切
04. ケーキ止めました
—MC—
05. マイ・ピュア・レディ
06. 結婚しようよ
07. SHALL WE LOVE?
08. 恋よ!美しく
09. 満月
—VTR (ボウリング)—
10. Let's Do 大発見!
11. 銀色の永遠
12. 涙GIRL
—VTR (松浦亜弥からの応援メッセージ)—
13. ロマンティック 浮かれモード
14. 駅前の大ハプニング
15. ボーイフレンド
16. 会えない長い日曜日
—ENCORE—
—MC—
17. 幼なじみ



▼藤本美貴『MIKI①』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 04 27 12:35 午前 [2003年のライブ, ハロー!プロジェクト, 藤本美貴] | 固定リンク

2003/04/24

飯田圭織『オサヴリオ ~愛は待ってくれない~』(2003)

  モーニング娘。の2代目リーダーである飯田圭織初のソロアルバムは、所属するレコード会社内にある「地中海レーベル」という、フレンチポップス、イタリアンポップスを原語でカバーしたアルバムをリリースするレーベルからリリースされた、文字通りそういった代表的な楽曲を10曲収めた、意外性タップリな内容となりました。飯田はこれまでもタンポポに'98年10月から'02年9月まで在籍し、その間にオリジナルアルバム1枚、ベスト盤1枚、シングル7枚をリリースした経験を持っていて、実際オリジナル作「TANPOPO 1」には彼女のソロナンバーも収められていたりもしました。また、'01年春には当時のモーニング娘。メンバー10人が同時にソロシングルを発表(ファンクラブ・オンリー)、そこでも彼女らしい歌声を聴かせてくれました。

  が、今回は全て飯田の歌声のみ、そしてノン・つんく♂プロデュース作、更に全て日本語以外の外国語(フランス語やイタリア語、更にはギリシア語まで!)の楽曲という、ある意味三重苦ともいえる課題を与えられたわけですが‥‥正直な話、ここまでやってくれるとは思ってもみなかったよ。いやいや、これは素晴らしいんじゃないでしょうか?

  正直なところ、俺は普段そんなにフレンチポップとか聴かないんで、原曲は勿論1曲も手元にないので比べようがないですが(とはいいながらも、10曲中の大半は耳にしたことのある楽曲ばかりでした)、それでも彼女の表現力にはただただ驚くばかりです。10曲10様というか、とにかく1曲1曲、見せる表情が違うんですよ。言語の違い、曲のタイプの違いも大きいとは思いますが、とにかくそれぞれに飯田らしさが溢れているし、自分が知ってる(つまり、パブリックイメージ通りの)飯田圭織がいたり、これまで見たことも聴いたこともないような飯田圭織が出てきたりで、全てにおいて「驚き」と「感動・感嘆」の連続なんですよ。

  上にも書いた通り、自分はこの手のジャンルに精通していないので、素人耳で判断するしかないのですが‥‥それでもね、苦言を呈しちゃっていいですか? あのね‥‥バックトラックが全部生音だったら、もっと素晴らしかったんだろうな、と。飯田には音数の少ない生音が合ってるように思うんだけど‥‥アコースティック楽器だったり、ギターもガットギターとかセミアコ・ギターとか。ベースは勿論ウッドベースで、そこにバイオリンとかフルートなんかが絡んだりして‥‥って、それでもこのアルバムでは結構生ストリングスが多用されてるので、まぁ満足っていやぁ満足なんですが。けど、視点を変えると‥‥チープなリズムトラックもまぁ悪くはないかなぁ、なんて思えたりして。やるならもっとチープでもよかったかなぁ、と。飯田圭織という歌い手には俺、極端に過剰なものを与えた方が映えるように思うのね。やるなら徹底的に、ね。

  まぁそうはいいながらも、この30分程度の作品集を今日もリピートしてるわけですよ。上に三重苦と書きましたが、改めて考えてみると‥‥モーニング娘。を、ハロー!プロジェクトを離れたからこそ、この三重苦が逆に有利に働くんじゃないかな、と。例えば「飯田の歌声のみ」というのは、まぁコーラスには他に専門の方々が参加してたりするんですが、基本的には飯田オンリーの曲が殆どで、例えばモーニング娘。の曲みたいにつんく♂の「アー、イェー」といったウザい合いの手も入らない。完全に歌に集中して聴ける。普段「つんく♂ウゼー」って言ってる人程、これは嬉しかったりするんじゃないでしょうか?(かといって、そういう人達がこういった音楽性に対して好意的かどうかは判りませんが)続いて「ノン・つんく♂プロデュース作」ってポイントも、新鮮さを保つという意味で非常に好意的に受け取ることができるし、今回のアレンジャーである前野知常という人は恐らくこの人だと思うのですが、こういう人選も「地中海レーベル」ならではのものなのか、それともあくまで飯田圭織が歌うことを前提として選ばれたのか、どちらかは判りませんが、これも昨年7月につんく♂が言った「意外性のある人とのコラボレート」の一環なのでしょうか。だとしたら(まぁこの手のジャンルにうるさい人には酷いものなのかもしれませんが)俺は今回大いに楽しませてもらいましたよ。最後に「全て日本語以外の外国語の楽曲」というポイント、これも日本語ではなかったお陰で飯田のいろんな面が表出したんじゃないでしょうか。だって日本語で歌えば絶対につんく♂風の歌い方になるの、みんなも判ってるでしょ?(伊達に5年も彼の下で歌ってるわけじゃないもの)そういった「つんく♂節」を排除した、丁寧な発音に発声に驚き、そして時々覗かせる「いつもの飯田圭織」にドキッとしたり、とにかく彼女の「歌」のみでここまでいろいろと感じることが多いとは‥‥いや、本当に驚きの多いアルバムですよ。

  飯田圭織ファンは間違いなく大絶賛するであろうこのアルバム。出来ればこの手のジャンルに興味があるポップス好きにも聴いて欲しいかな。多分普通に聴いても面白いだろうけど、「飯田圭織が歌ってる」ってのを認識して聴くと更に驚きが多い作品になるんじゃないかな。また、昨今のつんく♂不振に嘆いてるそこのあなたにも是非。飯田圭織だからこそ成し得た、美しい作品集。これからの時期、このアルバムは必需品になりそうな予感。安眠のお供に、清々しい目覚めに、雨降る休日の室内で、そして心地よい午後の日差しの中でそれぞれ堪能したいものです。その全てのシチュエーションで、全く違った顔を見せるアルバムになること間違いなし。



▼飯田圭織『オサヴリオ ~愛は待ってくれない~』
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投稿: 2003 04 24 12:00 午前 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, 飯田圭織] | 固定リンク

2003/04/22

モーニング娘。『AS FOR ONE DAY』(2003)

  前作「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」のチャート/セールス両面での惨敗からたったの2ヶ月で届けられた、モーニング娘。通算18枚目のシングルは、5月5日に卒業する保田圭を含む12人編成での最後のシングルとなります。まぁ前回はあくまでも「企画モノ」という意図があったので(それが理由か、先月リリースされたアルバム「No.5」にも収録されなかったし)、そういう意味からすれば「ここにいるぜぇ!」に続く、純然たる「12人娘。の新曲」となるのかもしれませんね。にしては‥‥これはちょっと面白いシングルだと思います。個人的には「そうだ!We're ALIVE」以降で、一番面白かったシングルですね。「ここにいるぜぇ!」はインパクト面では一番だったけど、トータル的に「面白い!」と素直に感じたのは間違いなくこの「AS FOR ONE DAY」の方。

  アレンジに鈴木Daichi秀行、ストリングス・アレンジに弦一徹という、「ここにいるぜぇ!」と全く同じ布陣にも関わらず、こうも正反対な路線でくるか‥‥というのが正直な第一感想。いや、これってワザと狙ったのかな、同じメンツで180度正反対のことをやろうっていう。だとしたら、それはまず大成功してると思います。誰もがイメージする「元気な人生応援歌を歌うモーニング娘。」というパブリックイメージを完全に覆す、切ないまでの失恋ソング。ポップスと呼ぶよりも、純粋な「歌謡曲」といったアレンジ/メロディ。つんく♂の持ち味の、最も悪趣味(演歌的)な面が強調された楽曲にも関わらず、これが意外としっくりくる。というより、新鮮。このメンツでこういう楽曲をやるなんて思ってもみなかったから、余計にそう感じるんでしょうね。

  オープニングでの加護のセリフ、そして歌い出しとエンディングの石川によるウィスパーボイス。上手い下手は別として、この「雰囲気もの」勝負なとこがこの楽曲のポイントでしょう。これまで「飛び道具」的配置だったメンバーがこういった雰囲気を演出する役割に回る。そしてセンターを取る機会が多かった主力メンバーの安倍や新機軸・高橋よりも、矢口や飯田といった「影の実力者」が所謂「Bメロ」を長く受け持つことで、歌に安心して聴き入ることができる。更にサビでは安倍や高橋、更には保田といった安定感あるメンバーがパンチの効いた歌を聴かせる(ま、時々石川も入ってくるんですが、それはご勘弁を)。基本的には12人がかりの、過去2作と同じパターンなんですが、ここでその構成の完成型を見たような気がします。敢えて元気溌剌な楽曲で「12人がかり」をアピールするのではなく、こういったじっくり聞かせる楽曲、そして独特な雰囲気を持った歌モノで勝負に出た点を、俺は高く評価したいと思います。

  そしてバックトラック。Daichi特有の、(いい意味でも悪い意味でも)安っぽい打ち込みサウンドを今回嫌味に感じないのは、生楽器を多用して尚かつそれが前面に出てるからでしょうね。ストリングスも非常に効果的な役割を果たしているし、何よりも間奏でのフルート。これがホントにいい味出してる。ちょっとだけ初期のモーニング娘。の香りを感じました(が、あそこまで高純度のポップスではなく、今回は'70年代末から'80年代初頭辺りの歌謡曲といったイメージ)。最後のピアノとストリングス、そして石川のウィスパーボイスで終わるパートなんでホント絶妙。ちょっとゾクゾクした。いい意味で石川の歌でゾクッとしたのは今回初かも。ホント、前のシングルが嘘のようです‥‥

  いや、「ひょっこりひょうたん島」も嫌いじゃないんですよ。テレビであのパフォーマンスを観る度に、やっぱりモーニング娘。ってスゲーやって思ったし。けど、やっぱりあのアレンジが解せないんですよね。だからこそ、今回の曲は余計に高く評価してしまってるのかもしれませんね。とにかく、この曲と出会えたお陰で、俺はまだモーニング娘。のことを好きでいられそうです。

  そして‥‥カップリングについても触れなくちゃいけませんね。名曲"Never Forget"のセルフカバー、今回は「Rock Ver.」という注釈付きです。アレンジには酒井ミキオと小西貴雄の名前が記述されてますが、恐らく殆ど酒井ミキオの手によるものでしょう。小西はあくまでオリジナル・バージョンの編曲者ということで名前が挙がってるんだと思います(あの印象的なメインリフとかあるからね)。

  基本的な構成は原曲のままで、演奏がバンドによるもの、ビートがより強調されている、ギターサウンドがメインとなっている点等が「ロック・バージョン」たる所以でしょう。クレジットを見て個人的に「!」となったのは、ギターに河口修司(‥‥で字は合ってるかな?)の名前を見つけた時。活動再開後のMr.Childrenにサポート・ギタリストとして参加、それ以外にもゆずのレコーディングやツアーにも参加した経験を持つこの人が、ハロプロ関係のレコーディングにまで参加することになるとは、正直ビックリ。いいギタリストだけに、今後もいろんな楽曲でギター弾いて欲しいなぁ、なんて思ったりして。

  話を元に戻して‥‥「旅立ち」「別れ」を歌ったこの曲、オリジナルでは福田明日香の卒業ソング的役割を果たしたのですが、今回はこの曲を保田がソロで歌い、他の11人がコーラスに回るという構成。ま、この曲をカバーすると発表した時点でこうなることは予測できましたが。

  今回この「保田バージョン」収録が発表された時点から、かなりネガティブな意見がネット上を飛び交ったわけですが、勿論俺みたいに好意的に受け入れた人間のポジティブな意見も多少はありました。しかし、これら全ては聴く前の勝手な意見なので、最終的にはラジオ等で流れ始めてからの意見を参考にしようと思ってました。

  発売数周前になって、ようやく俺もラジオで偶然聴けました。俺はね、「勿体ないな」とずっと思ってたんですよ。福田明日香の為に作られたといわれるこの曲、彼女の卒業後はただの一度としてステージで歌われることはありませんでした。けど、ベスト盤が出た時はちゃんと収録される程、人気はあるんですよね。実際この曲が好きだという現娘。メンバーもいるわけだし。

  俺が勿体ないと初めて感じたのは、昨年1月。初めて訪れた福井のビジネスホテルで観た(しかも初めてのハロプロライヴの後に観た)「BSジュニアのど自慢」で、出演した子供がこの曲を歌った時。その後ろにこの曲を口ずさむ後藤と加護の姿が映ったんですよ。この曲って後藤も加護も入る前の曲、彼女達がステージ歌ったことは勿論ないんです。そんな彼女達が普通に口ずさむモーニング娘。の曲。在籍時期の違いこそあれど同じモーニング娘。のメンバー、なのに歌われなままってのは勿体ない、と。変なしがらみに囚われず、モーニング娘。の曲なんだから、「モーニング娘。」として歌って欲しいなぁ‥‥ずっと心の片隅でそう思ってたんですよ。

  リリース前週、この曲のワンフレーズが「ミュージックステーション」で歌われた前後、「保田に合ってない」とか「福田のための曲なのに、何故保田に歌わす?」とか、そんなネガな声ばかりを目にします。つうかいい加減ウンザリ。みんな、器ばかり気にしすぎて、肝心の中身を見てないよ、「歌手・保田圭」を。何言ってんの? 歌い手としての保田の、この5年間の成果を発揮する最後の場でしょ。そして、そんな保田の成長を改めて確認する最後の場なわけじゃないか。ライヴ行ける人間なんて限られてるわけだし、多くの人にとってはこれが「聴き納め」なんだよ。なのに歌い手の評価以前にリメイクに関する不平不満ばかり。どこ見てんのさ!? 何が「保田が好きだから」だよ。それって結局「保田が好き」なんじゃなくて、「『保田圭が好き』だと思ってる、自分のことが大好き」なだけだよ。そんな自分が不憫で仕方ないだけだよ。バカバカしい。そうやって嘆いていた人は、このCDを手にして、フルコーラスでこの"Never Forget"を聴いて、どう思ったんだろうね。何を感じたんだろうね。是非それを聞いてみたい。

  結局、保田圭という歌い手はある時期を境に、常に過小評価を受けてきたような気がします。決してセンターを取ることもなく、酷い時にはソロパートさえない。それでも腐ることなく、常に前向きに、一生懸命自分の役回りを演じきった。そういう経験を積むことで、彼女は彼女なりに成長していった。そしてモーニング娘。加入から5年。最後の最後に与えられたソロナンバーで、彼女はこの5年間に蓄積したことを全てこの曲で出し切った。俺はこのテイクを聴いてそう感じました。ああ、保田はこんな風にも歌えるシンガーにまで成長してたんだなぁ、と。それを最後に確認できただけでも、このセルフカバーに意味はあった、とは思わないでしょうか?

  昨年9月23日以降、俺は今後どう「12人のモーニング娘。」と付き合っていこうか、ちょっと迷いがあったのね。だから「ここにいるぜぇ!」に対して過剰反応・大絶賛したり(勿論、今でもレビューに書いた内容には嘘偽りないけど)、「ひょっこりひょうたん島」に憤りを感じたり‥‥もうこれより下はないってところまで気持ちが落ち込んでた。けど、それってそういった彼女達の一挙手一投足に一喜一憂してたんじゃなくて、もしかしたらそれに過剰反応するモーヲタに対して一喜一憂してたのかもしれない。それを「モーニング娘。はもうダメかも‥‥」って錯覚してたのか俺は‥‥いや、それは言い過ぎだな。確かに最近の彼女達(というかつんく♂や事務所の判断)には疑問を感じることが多いけど、今度の"AS FOR ONE DAY"と保田バージョンの"Never Forget"を聴く限り、まだまだ彼女達のこと、好きでいられそう‥‥正直、気持ち的にもうこれ以下ってないと思うし。後は分裂までの約半年を存分に楽しんで、分裂後に「俺が知る」モーニング娘。の姿がこれっぽっちも感じられなかったら‥‥それでサヨナラするならサヨナラすればいいさ。「無理する必要はない。常に自分に正直でありたい。」‥‥俺が彼女達から学んだ、最も大切なこと。そんな態度で今後も彼女達と付き合っていきたいと思います。



▼モーニング娘。『AS FOR ONE DAY』
(amazon:国内盤CD

投稿: 2003 04 22 11:03 午後 [2003年の作品, ハロー!プロジェクト, モーニング娘。] | 固定リンク

2003/04/13

ミニモニ。『ロックンロール県庁所在地~おぼえちゃいなシリーズ~』(2003)

  2002年7月に発表された「ハロプロ構造改革」。そこではタンポポやプッチモニといったユニットに対するテコ入れだけでなく、ハロプロの中でも一番人気といえるであろうミニモニ。にまで手が及び、正直多くのモーヲタが「??」と思ったことでしょう。何故矢口じゃだめなのか? 何でユニットの創立者である(と一般的に認識されている)矢口が辞めさせられるのか?? その理由は今でも判らない。多分、5期メンバーを一般的に浸透させる為のテコ入れだったのでしょう(現に5期の4人はそれぞれタンポポ、プッチモニ、ミニモニ。に振り分けられたわけだし)。そう考えると‥‥納得いく、とはとても胸張っては言えないけど‥‥ならば、「矢口抜きのミニモニ。」が実際にどんなもんなのか、そのお手並みを拝見しましょう‥‥という、ちょっと意地悪な見方をしてしまう俺なわけでして。

  まず最初に、俺はミニモニ。の音源って昨年6月のアルバム「ミニモニ。ソング大百科1巻」以降買ってないし、昨年末に出た高橋やキッズを含む新曲やミニハムず名義のシングルもテレビやラジオ、ハロコンで聴く程度。そんな人間が今回の新曲を評価するという点をまずご理解ください。

  今回のシングルは、森高千里が過去に発表した楽曲「ロックンロール県