2007/12/13

東京スカパラダイスオーケストラ 2007 AUTUMN-WINTER TOUR@日本武道館(2007.12.12)

ひさしぶりにスカパラのワンマンライブに行きました。いつ以来だ? フェスでは毎年のように目にしてるスカパラだけど、いざワンマンとなるといつぞやの、今は亡きNKホールでのライブ以来かも。ビックリするくらい前の話だな、それ……。

とにかくここ最近のスカパラは、1年中ライブをやってるというイメージがあるから、いつでも観れると思っちゃうんだよね。まぁ今回はひさしぶりに武道館でやるというのもあって、ちょっと足を運んでみようと思ったわけですが……いやね、1階席の最前列で座って観るのはツラいですよ、スカパラは! ホント、何度アリーナのスタンディングエリアに行きたいと思ったことか。あとアルコールね。どうしても普段フェスで観てると、片手にビール持ってる気がするからさ。そう考えると、武道館って制約多いよね。

今年は新作が出たわけでもなく、どちらかというとベスト盤があって、映画があってという感じで、これまでの活動を総括するような流れだったよね。今回のセットリストもここ10年のベストセレクション(ただし歌モノ3部作を除く)といったところに、来春リリースされるというニューアルバムからの新曲(この日は2曲披露。1曲はインストで、もう1曲は欣ちゃんVo曲)をプラスといった構成。とにかく武道館ということで、メンバー全員のパフォーマンスが熱かったね。ずっと座りっぱなしなんだけど、もう暴れたくて仕方ない衝動に駆られて。でもそこは我慢ガマンで。

アンコール含め、面白い仕掛けがいくつか用意されているんだけど、まだ大阪ファイナルが残ってるから書かないでおきます。アンコール一発目は特に楽しみにしておいてくださいね。

いやいや、やっぱりスカパラは生に限るね。アルバムもそりゃいいものにこしたことはないけど、彼らの場合は「ライブやるためにアルバム出す」みたいな節がどこか感じられるんだよね。RAMONESやAC/DCみたいにさ。そういう生粋のライブバンドとして、今後も世界中で活躍してほしいものです。

P.S.
この春、ベスト盤が出たときにVMCの特集用にこういう記事書きました。今更ですが、よかったらぜひ。


<SETLIST>
01. Skankin' In My Bones
02. 火の玉ジャイヴ
03. Black Jack
04. Taboo Ska
05. バンパイア
06. Manteca
07. Tin Tin Deo
08. A Quick Drunkard
09. Natty Parade -Shaken Mix-
10. [new song]
11. Skull Collector
12. One Eyed Cobra
13. [new song]
14. 暗夜航路
15. Sun Fish
16. ルパン三世'78
17. 太陽にお願い
18. 追憶のライラック -Instrumental-
19. White Light
20. Come On!
21. Tongues Of Fire
---ENCORE---
22. 君と僕
23. SKA ME CRAZY
24. DOWN BEAT STOMP



▼東京スカパラダイスオーケストラ「BEST OF TOKYO SKA 1998-2007」(amazon:日本盤w/DVD日本盤

投稿: 2007 12 13 08:25 午後 [2007年のライブ, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2006/01/05

COUNTDOWN JAPAN '05-'06@幕張メッセ(12/29)

 2003年末に初めて開催された、屋内冬フェスこと「COUNTDOWN JAPAN」。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の冬版としてスタートしたこのイベントも、2005年で3回目。そしてとうとう全日ソールドアウトというピークに達しました。夏の全日ソールドアウトは判るとしても、まさかこの年末イベントまで前売りの段階で完売するとは、誰が想像したでしょうか。正直、俺も驚いたし、実際最終日のチケットのみギリギリまで手に入れることができずに焦ったわけですが‥‥(ま、各方面のご協力により、無事全日参加することができましたが)。

 ここでは各開催日毎に、自分が観たアクトに対してメモ程度の簡単なコメントをつけて、感想を書いていきたいと思います。レポとはちょっと違いますが、まぁ場の雰囲気を何となく理解していただけたら嬉しいです。

 詳しい写真付きレポートは公式サイトに全て載ってますので、そちらと併せて読んでいただけると幸いです。

●THE DAY 1 [2005.12.29.]


■ORANGE RANGE [EARTH STAGE]
・今回含めて今年3回観てますが、過去観た中でダントツの出来。
・「アリーナやスタジアムに合ってない」って書いたけど、単にドラムが変わって噛み合ってなかっただけなのかな、今日はアリーナバンドとして十分に機能してた。
・選曲が3rd中心だったこともあって、全曲判ったのにはさすがに苦笑い。
・ていうか、バンドとしてのポテンシャルは夏から大幅にアップしてる。正直、もうネタで笑かすとかそういう下手なことできないや。
・あの、真面目な話。ホントにすごくいい「バンド」になってる。
・今日見逃した人は後悔するといいよ。

--SETLIST--
01. ロコローション
02. お願い!セニョリータ
03. HYSTERIC TAXI
04. Twister
05. 以心伝信
06. BETWEEN
07. GOD69
08. キリキリマイ
09. yumekaze


▼ORANGE RANGE「Иatural」(amazon


■チャットモンチー [MOON STAGE]
・チャットモンチーは演奏しっかりしてるのでいいと思いまーす。
・なんか、懐かしい感じがした。
・2曲しか観れてないので、評価は今後に後回し。
・でもアルバムはお気に入りです。


▼チャットモンチー「chatmonchy has come」(amazon


■Theピーズ [MOON STAGE]
・ピーズはね、真ん中の柵のところで最初ジッと観てた。
・そしたら "肉のうた" なんかやりやがって!!!!!
・当然堪え切れずに前へ。
・ちょっと上がった。
・「赤羽39」中心のセットリストなのに、すんげー盛り上がった。


▼Theピーズ「赤羽39」(amazon


■奥田民生 [EARTH STAGE]
・民生師匠は久し振りに観たかも。
・この編成になってからは初めてか。ベースは小原礼で、ドラムが‥‥
・元DEAD ENDの湊だった(爆)
・シータカさんのリズムに慣れてたせいか、スゲー違和感感じた。
・ストーンズでコージー・パウエルが叩いてるくらいの違和感。
・特に "さすらい" のフィルがハードロックっぽくてアレだった。
・後は気にならなかったかな。
・"The STANDARD" 弾き語りでウルッときた。
・あと陽水 "最後のニュース" のへヴィーバージョン・カバーも良かった。

--SETLIST--
01. まんをじして
02. 快楽ギター
03. 御免ライダー
04. The STANDARD(弾き語り)
05. トリッパー
06. さすらい
07. 最後のニュース
08. 近未来
09. イージュー☆ライダー


▼奥田民生「トリッパー」(amazon


■RAM RIDER [DJ BOOTH]
・DJセットで15分くらい観たのかな。
・SPACE COWBOYとか自分の曲とかとりまぜつつ。
・気持ちよく踊れましたよ。今度は「ライヴ」を観たい。


▼RAM RIDER「PORTABLE DISCO」(amazon


■ELLEGARDEN [EARTH STAGE]
・エルレを初めて観たわけですが‥‥
・音源は結構前から聴かせてもらってたんですが、ライヴは初。
・で‥‥
・ゴメン、俺には必要のないバンドだと思いました。
・悪いとか苦手とかじゃなく。
・全然引っかからなかったのね。
・曲はいいと思うし、CDはたまに聴くんだけど。
・ライヴはお金を払ってまで観たいと思わなかった。
・それは、ステージ云々のみの話じゃなく、全体を含めてね。
・なんか‥‥うん、ゴメン。
・タイミングの問題なのかもしんない。
・ただ、今は必要ないかな、と。ホントそれだけ。
・一応セットリストは載せておきます。

--SETLIST--
01. Supernova
02. 風の日
03. 虹
04. Stereoman
05. Pizza Man
06. スターフィッシュ
07. Mr.Feather
08. Marry Me
09. Space Sonic
10. モンスター
11. ジターバグ
12. Red Hot


▼ELLEGARDEN「Space Sonic」(amazon


■KEN YOKOYAMA [EARTH STAGE]
・いきなりSLAYER "South Of Heaven" からスタート。
・そのまま "Popcorn Love" かと思いきや、"Ricky Punks"。
・以後、怒濤の流れ。
・ステージに子供を上げてました。思わずこちらもニンマリ。
・終始安心して、笑顔で楽しめた。迷いがないよね。
・誰かさんとは大違いだ。
・ある意味で、彼こそが「青春PUNK」なんじゃなかろうか。
・正に、死ぬまで青春だな。
・やっぱり "Believer" で泣きそうになった。

--SETLIST--
01. Ricky Punks
02. Eight-Hour Drive
03. Jealous
04. Funny Things
05. Handsome Johnny
06. Believer
07. Can't Take My Eyes Off To You
08. Empty Promises
09. Summer Of '99
10. I Go Alone Again
11. Last Train Home
12. Sucky Yacky
13. Ten Years From Now
14. Running On The Winding Road
15. How Many More Times


▼KEN YOKOYAMA「Nothin' But Sausage」(amazon


■東京スカパラダイスオーケストラ [EARTH STAGE]
・スカパラは、いつも通り楽しかったです。
・ハナレグミ永積がゲストで、あれを歌いました。
・ま、予想通りでしたけど。
・アンコールで “Down Beat Stomp”、永積も一緒にステージへ。
・やっぱりスカパラは無条件で楽しめるから、好きだ。


▼東京スカパラダイスオーケストラ「追憶のライラック」(amazon

投稿: 2006 01 05 10:57 午後 [2005年のライブ, Ken Yokoyama, ORANGE RANGE, RAMRIDER, 「フェス」, チャットモンチー, ピーズ, The, 奥田民生, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

2005/01/31

東京スカパラダイスオーケストラ@ベイNKホール(1/30)

 東京スカパラダイスオーケストラの「Autumn-Winter Tour 2004」追加公演、ツアーファイナルである東京ベイNKホール公演に行ってきました。実はスカパラの単独公演を観るのは今回が初めてなんですよ。これまで、夏フェスやイベント等で必ずといっていい程、毎年観る機会があったし、そこまで大好きっていう存在でもなかったので(失礼な)自ら進んで観に行くということはなかったんですが、今回たまたま行くチャンスがあって、こうやって地元・千葉で観ることができたわけですよ。

 考えてみれば、昨年2004年は一度もスカパラ観てないんですよね。それとさ‥‥あまり関係ないよ、って言われそうだけど、やはりここ2〜3年はアルバムやシングルがCCCDでのリリースだったこともあって、どこかで無意識のうちに避けてた部分もあったのかな。現に、ライヴですっげーカッコいい曲聴かされてもさ、音源として聴けないんだもんね‥‥

 とまぁ、そんな愚痴を今更言っても仕方ないので、ライヴレポいきます。

 2デイズだったNK公演。前日29日(土)のセットリストとはガラッと変わっていたようですね(30日分は下記参照)。今回は3月リリース予定の新曲がバンバン演奏されている、正に「ライヴで先行披露して、曲をドンドン育ててからレコーディングする」といった、ライヴバンドらしいやり方。実際、ライヴ会場限定リリース曲である "さらば友よ" を含めると、新曲が7曲も披露されてるんですよね。ま、新曲といってもここ最近のライヴでは既にお馴染みの楽曲ばかりだと思うんですが、とにかくね、これらの曲がカッコいいわけですよ。初めて聴く曲ばかりなわけですが、単純にカッコいいし、気持ちいい。歌モノもあれば、スカパラらしい前のめりのアッパーチューンあり、聴かせるムーディーな曲もある。とにかく「LIVE(=生きた)」曲を新鮮な状態で提供されてるようで、嬉しいのなんのって。

 スカパラのアルバム、実は2000年頃を境にちゃんと聴いてなかったんですが‥‥こうやって単独公演を体験してみると、意外と知ってる曲が多くて、というか新曲以外は殆ど耳にしたことある、知ってる曲ばかりだったので、終始安心して楽しめました。いや、知らない曲でも乗せられまくって、結局は楽しいんだけど。

 いやぁ‥‥カッコいいなぁ。スカパラってこんなにカッコよかったっけ?って位に、シビレまくってましたよ。時間にして2時間、25曲もやったのか‥‥1曲目の "STROKE OF FATE" から "火の玉ジャイヴ" って流れで既に失禁寸前だったし、やはり個人的には茂木ボーカル曲が好きなもんで。"世界地図" や "銀河と迷路" が聴けたのがすっげー嬉しかったな、と。欣ちゃんスマイルが見れただけで‥‥ね。それにしても‥‥こんなにメンバー全員歌うバンドだったっけ? いや、ブラスのフロント部隊がマイクを持って歌うのは何度も目撃してるから知ってたけど、大森さんとかも歌うんだ("栄光のエンブレム" な)。いい意味で意外で驚かされたし、そして新鮮に映りました。

 それにしても‥‥ホントにいいライヴだったなぁ。あーこれならまた観たいと思ったし、ワンツアーを何度もリピートする人達の気持ちがよく理解できたよ。単純(シンプル)で判りやすいからこそ、無心で楽しめるし、だからこそ何度でもリピートしたくなる。こんな簡単なことに気がつくまで、何年かかってるんですか、俺!? あー、夏フェス前にもう1回単独で観たいなー‥‥って思ってたら、3月に約2年振りの新作「Answer」が出て、そのツアーが4月からスタートするのか‥‥近場で週末にある公演、行ってみようっと‥‥


[SET LIST]
  01. STROKE OF FATE
  02. 火の玉ジャイヴ
  03. SKA ME CRAZY
  04. CALL FROM RIO
  05. (新曲)
  06. SOUL GROWL
  07. (新曲)
  08. 世界地図
  09. (新曲)
  10. さらば友よ(新曲)
  11. ONE EYED COBRA
  12. NATTY PARADE
  13. 栄光のエンブレム
  14. (新曲)
  15. (新曲)
  16. A QUICK DRUNKARD
  17. ルパン三世 '78のテーマ
  18. 雨の奇跡
  19. SKULL COLLECTOR
  20. (新曲)
  21. HOWLIN' WOLVES
  22. 5 DAYS OF TEQUILA
  23. DOWN BEAT STOMP
--ENCORE--
  24. 銀河と迷路
  25. スキャラバン


▼東京スカパラダイスオーケストラ「Answer」(CD+DVD 3万枚限定生産版)(amazon

投稿: 2005 01 31 01:16 午前 [2005年のライブ, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック

1999/09/09

「FUJI ROCK FESTIVAL '99」DAY 2@苗場スキー場(1999年7月31日)

  2日目に突入です。1日目同様、気の利いたことは書けません。


◎RORY McLOED (at GREEN STAGE / 10:30~11:00)

  プログラムにはないスペシャルゲストかと思ったのだが、FIELD OF HEAVENに出演する方だった。英国出身で、世界中を放浪しているシンガーソングライターだそうな。基本的にはギターとハーモニカのみ。本当ならほんわかした雰囲気の中で聴きたいタイプの音なのだが、どうも周りの雰囲気はそうではない。すでに人が多いし、日射しも強くなってきている。日よけもない場所で聴いたのもあり、いまいち記憶に残ってない。ただ、ひとつ……ちょっとロン・セクスミスを思い出した。が、あそこまで繊細な感じはしないけど。

  3曲くらいの演奏だったか。最後の曲には前日にも現れたナワン(1日目のハイスタ参照)が再び現れ、共演。またまた「Free Tibet!」のコール&レスポンス。結局30分以上やったのか。


◎東京スカパラダイスオーケストラ (at GREEN STAGE / 11:00~11:40)

  5月に不慮の事故でドラムの青木氏を失い、6月のツアーから助っ人としてブランキー・ジェット・シティーの中村達也が参加。あの達也がお揃いの衣装を着る、それだけで注目のステージとなったはずだ。

  さてそのステージだが、いきなり達也のドラムからスタート。銀色のスーツをまとった彼。やけにデカく感じる。いや、ドラムセットが小さいだけか。ジャケットの下は素肌。達也の激しいドラミング以外は、いつも通りのスカパラに見えた。「青木氏の弔い合戦」というイメージはまったくなく、いつも通りのエンタテインメント性を全面に出した楽しいステージだった。


◎DMBQ (at WHITE STAGE / 11:30~12:10)

  轟音系なんだけど、いい意味で音が「古臭」く、70年代のビンテージって感じ。ちょっと前のグランジとも違う。うまい表現が見つからないけど、すごくいい感じ。個人的には趣味。これでもっとエンタテインメント性があったりすると、いかにも70年代的なんだろうけどね。そうしないところが、現代的ってことなのか。


◎BRAHMAN (at WHITE STAGE / 12:50~13:30)

  とにかく人が入ってる。昨日のNEVEが嘘のようだ(昨日は前の方に客が固まってるだけで、後ろの方はがらーんとしていて客が寝転がっていた)。後ろまでびっしり客が詰まってる。みんな期待してるってこと。考えてみると2日目って日本のパンク系バンドが多かったね(eastern youth、BACK DROP BOMBなど)。

  1曲目がいきなり「Tongfarr」だった、と思う。何せ暑かったのと、風が強くて砂埃がひどくて、記憶がいまいちはっきりしない。が、この曲をやったことは鮮明に覚えている。日本的なメロディを聴かせる、「歌」にこだわってるように感じた。あとはもう……モッシュの嵐。この日のステージを観て、間違いなくこれからも追い続けるバンドのひとつになったことだけは断言できる。


◎UA (at GREEN STAGE / 13:20~14:00)

  今回のバンド編成は元ルースターズが2人(ドラムの池畑氏、ギターの花田氏)いて、さらに浅田氏も参加。期待しないわけがない。選曲がこれまた、グレイテストヒッツ的なもので大満足。花田氏のスライドギターもこれまた渋い。気がついたらステージに向かって走ってた。


◎SKUNK ANANSIE (at GREEN STAGE / 16:00~17:00)

  久しぶりに生で見た彼ら、この日は新作「POST ORGASMIC CHILL」のオープニング曲「Charlie Big Potato」からスタート。イントロの長いインダストリアル系SEにうざったさを感じながらも、バンドが入ると途端にイメージが逆転。レイジもびっくりのハードな演奏。最初、お客は前の方だけだったのに、演奏がスタートしてそのハードさが伝わった途端に前へ前へと走り出す。そりゃそうだって。

  そしてスキン(Vo)が登場して、歌う。時に優しく、時に絶叫し、サビのハイトーンのところで多くの客がステージに向かって走っていくのが判った。いやいや、爽快。今まで彼等のことを知らなかった人はラッキーだと思う。だって、いきなりライブの洗礼を受けることができたのだから。1999年フジロックのベストアクトのひとつと言ってもいい。

 自分は続くリンプ~ケミ~ブラーに備えて、後ろで泣く泣く体力温存していたのだが、やっぱりお客が続々と増えていく光景を見てるのは圧巻というか爽快というか。個人的にはこのSKUNK ANANSIEとCATATONIAがどう受け入れられるかが、今後の海外アーティスト来日公演への布石になるはずと思っていたが、大成功だったようだ。

  選曲自体は先にリリースされたサードと大ヒットしたセカンドからの曲が中心。あの厳ついイメージのあるスキン嬢だが、ことMCになるとかわいらしい声で喋る。このギャップがたまらないし、レイジやKORNとは違った良さがある。絶対に、絶対に日本でもっと人気が出てもいいはずだ。


◎LIMP BIZKIT (at GREEN STAGE / 17:50~18:50)

  勿論リンプには期待していた。あのアルバムを聴けば誰もがそう思うだろう。実際、あの新作を聴いてフジ2日目だけ参戦を決めた方は多かったはずだ。

  噂には聞いていたが、ここまでエンタテインメント性重視のバンドだとは思わなかった。アルバムレビューで「バカ=とっつきにくい説」なんてのを書いた俺だが、そうか、作られたバカだったのか。とにかく客を楽しませることに徹している。レイジとは明らかに別の世界のバンドだということがよく判った。レイジにはロックバンド特有のストイックさを感じるのだけど、リンプの場合は例えばBEASTIE BOYSから受ける「あの」感じ。それと同様なものを感じ取る事ができた。それだけでも大きな収穫だと思う。

  正直、モッシュしまくってたし、思いっきりコケたし、命がけで暴れてたので、ここに気の利いたことは書けない。ただ、ファーストの曲とセカンドの曲って、ライブ会場で聴くと明らかに質感が違う。改めて「SIGNIFICANT OTHER」のすごさを実感した瞬間だった。

  それと、ライブ恒例の「大カバー大会」にも楽しませてもらった。「Do you like KORN?」の一言の後にあの印象的なドラムとギターリフが(「Blind」)。しかし、イントロの「Are you ready?」のところで演奏をストップ。続くはレイジの「Bombtrack」。ギター&ベースのユニゾンに笑った。そしてここでも「1、2、3!」で演奏ストップ。ここで終わるのかと思ったら、ギターがいきなり聴き覚えのあるリフを。あ、メタリカだ。しかも「Master Of Puppets」。今度は歌まで披露。歌うのはギターのウェス。「Master! Master!」のところまで演奏される。客は勿論盛り上がる。で、最後の最後にお約束でフレッドが一言、「Fuck You!」。これが言いたいがための前振り。リンプの芸人魂見たり、ってところか。


◎THE CHEMICAL BROTHERS (at GREEN STAGE / 19:40~20:50)

  いきなり1曲目が「Hey Boy Hey Girl」。ウッドストックと一緒か? カレーを抱えたまま、ステージ近くまで走ろうと思ったが断念。贅沢に後ろのほうで食事しながらケミカルを聴くという、これも野外フェスの醍醐味。腹いっぱいになって体力的にも余裕ができたあと、地味に踊った。満天の星空の下、サイケな映像に目がやられ、無機質な機械音に耳と頭をやられる。そして体だけが勝手に動く。これが気持ちいいのだよ。

  前作発売時にリキッドルームで観たときよりも、断然今回のほうが良かった。勿論クラブレベルで観る(踊る)彼等も最高だが、グループの規模感がデカくなった今、イギリスと同じ条件で観られるってのが幸運だと思う。

  曲に関してはほぼ原曲通りだったが、圧巻は名曲「Setting Sun」のぶち壊し振り。前回の来日もほとんど歌のパートを聴かせないプレイに度肝を抜かれたが、今回はバックトラックが4つ打ちに差し換えられていた。カッコイイじゃないか! しかもまた歌を無視! ざまぁ見やがれ、と大暴れ。疲れてたはずなのに、そんなことすら忘れさせるステージだった。


◎BLUR (at GREEN STAGE / 21:40~23:00)

  ステージにメンバーが現れまず驚いたのが、デーモンの衣装。いや、衣装とも言えない普段着。これじゃあリアムだよ!?ってな格好に無精髭、覇気のなさ、いや、オーラのなさが気になる。この「これじゃあリアムだよ!?」ってのは結局最後までつきまとった。もちろん今やってる音楽のイメージを考えれば、ちょっと前までの「ハイパーアクティブな」イメージを求めるのは酷なのかもしれないが、あの覇気のなさがすごく気になる。リアムの場合はそこにオーラがあるのだけどね。

  そして気になること、その2。1曲目の「Tender」なのだが……何かが違う。聴いていてすごく居心地が悪い。何故だ? 自分なりにいろいろ考えたのだけど、こういう結論に達した。つまり、あの日「Tender」が“みんなのうた”になれなかったのではないか。どんなに作者が個人的なことを歌おうが、それがCDとして流通され、ラジオから流れ、テレビから流れ、ライブで披露されたその瞬間に、“ぼくのうた”から“みんなのうた”に変わる。作者の手元を離れてしまうのだ。そして俺達はその「瞬間」を、その爽快感を味わいたくてCDを買い、ライブに足を運ぶ。なのにデーモンはその切っ掛けを与えてくれなかった。それがあの覇気のなさと関係あるのかはわからないが、俺はその拒絶された感じに違和感を覚えたのかもしれない。

  ライブが進むにつれて、客は盛り上がりを見せるが、俺は盛り下がり続けた。唯一救われたのは、過去の曲、特に「The Universal」を聴けたことかもしれない。唯一そのときだけは自分の中で盛り上がりを見せたが、最後の最後の名曲3連発、「Girls & Boys」「Parklife」「Song 2」で再び盛り下がっていく。体とは相反して、心はブルーのままだった。楽しめることは楽しめたのだが、何かしっくりこないとうか。

  ライブは演者側がどういう状態であれ、観る側にとって“One And Only”なものでなければならない。バンド活動が長くなれば長くなるほど予定調和さが伴うだろう。が、特に日本のような国へは2、3年に一度しか来られないわけだし、フェスだったらチャンスは一回こっきり。「どうせこの後、単独で来るし」とナメていたのかもしれない、バンド側もファン側も。だが、次はないかもしれない。そのときは俺の多くの友人が俺に尋ねたように「BLURってあんなもん?」ってイメージが植え付けられたまま、また2、3年、いや、最悪一生そのイメージが残るのかもしれない。期待していただけにちょっと残念な内容だった。


‥‥‥‥‥‥To be continued.

投稿: 1999 09 09 12:00 午前 [1999年のライブ, BLANKEY JET CITY, Blur, BRAHMAN, Chemical Brothers, The, DMBQ, FUJI ROCK FESTIVAL, Limp Bizkit, Skunk Anansie, UA, 東京スカパラダイスオーケストラ] | 固定リンク