2006/09/13

ザ・クロマニヨンズ『タリホー』(2006)

 昨年末に突然のTHE HIGH-LOWS活動休止発表。そして夏にヒロトのソロシングル。マーシーはAAAに楽曲提供したり、そしてふたり揃って別々に少年ナイフのトリビュートアルバムに参加。大きな動きこそなかったものの、2006年前半のヒロトとマーシーもいつもどおりに動いてた。ただ、「バンド」という器がなかっただけの話。

 ふたりがまた一緒にバンドを組むっていう話は実は結構前から耳にしていて、でもそれが具体的にどういったものなのかは実際に目にするまではわからなかった。7月23日、大阪で行われた「MEET THE WORLD BEAT」に登場した謎のバンド「ザ・クロマニヨンズ」こそが、ヒロトとマーシーの新バンド。幸い俺はその映像を観ることができたけど、想像以上でも以下でもなかった。つまり、いつもどおり。そりゃそうだ、このふたりがやる以上こうじゃなきゃな。

 そのすぐ後にデビューシングル「タリホー」を聴く機会を得た。よりアーシーな方向へと進んでいきそうな気がした末期THE HIGH-LOWSとも違った、まさにあのライブで観たまんまの直球勝負。収録された3曲とも、そんなナンバーだったんだ。

 フジロックではタイミング悪く観ることができず、最終的にやっと目にすることができたのが「RISING SUN ROCK FESTIVAL」でだった。ほぼ10曲、つっ走りまくりのステージ。そりゃ30分で十分だわな。でも……なんか「奥歯にモノが引っかかる」ような疑問を感じたのも事実。

 ……これがTHE HIGH-LOWSを止めてまでやりたかったことなの?と。

 一説では活動休止の理由を「単に飽きたから」という、いかにもな一言で表現したという話もある。で、本当にそうなんだろうな。ブルーハーツの場合はいろいろ諸事情あったようだけど、基本的に「10年周期」っていうのは間違ってないのかもね。古いものが再び新しく受け入れられたり、その逆だったり。これが彼らなりの「何度目かの原点回帰」だったんだろうね。

 でも……これは本当にTHE HIGH-LOWSの次に来るべきものなのかなぁ。ザ・クロマニヨンズを聴く度に、そういう疑問が常に脳裏をよぎるんだ。そりゃ、リアルタイムでブルーハーツを登場時から追ってきた人間としては、全然「アリ」なんだけどさ。深く考えすぎたら楽しめない……まったくそのとおりなんだけどさ。

 とにかく、今はアルバム聴いてツアーを観たい。幸い12月のSHIBUYA-AXのチケットが確保できたので、それまでにアルバムが出るといいんだけど。余計なものをドンドン削ぎ落として、さらにソリッドになりつつあるヒロトとマーシー。今後彼らはどういう方向に進んでいくのか、2ndアルバム、3rdアルバムと重ねていくうちに見えてくるものなのか、それとも……やっぱり目が離せずに追っかけちゃいそうだ、うん。



▼ザ・クロマニヨンズ「タリホー」(amazon:DVD付限定盤通常盤

投稿: 2006 09 13 09:34 午後 [2006年の作品, ザ・クロマニヨンズ] | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック